JP3940064B2 - ワイパブレードの分布圧設定方法、及びワイパブレード - Google Patents

ワイパブレードの分布圧設定方法、及びワイパブレード Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイパアームから付与される払拭面側への押圧力をブレードラバーの長手方向に分布させるためのバッキングを有するワイパブレードの分布圧設定方法、及びワイパブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のフロントガラス面に付着した雨滴等を払拭するワイパブレードとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
【0003】
この文献のワイパブレードは、ワイパアームに連結される1個のプライマリレバーと、該レバーの両端部にそれぞれ回動可能に連結される2個のセカンダリレバーと、該レバーの一端部にそれぞれ回動可能に連結される2個のヨークとからなるトーナメント式のレバーアッセンブリを用いている。ヨークの両端部とセカンダリレバーの他端部(ヨークが連結されていない側の端部)との6箇所においては、ブレードラバーを保持するための保持爪がそれぞれ設けられている。ブレードラバーには、その長手方向の長さと略同じ長さのバッキングが装着され、そのバッキングが装着された部分が各保持爪にて保持される。尚、バッキングは、金属板材にてストレート形状(直線形状)若しくは長手方向において一定の曲率の湾曲形状をなし、板厚方向に弾性を有するように構成されている。そして、これらレバーアッセンブリ及びバッキングによりワイパアームの押圧力をブレードラバーの長手方向に分布させ、該ラバーのガラス面に対する接触圧が該ラバーの長手方向で均一化するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭57−55244号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両のフロントガラス面はワイパブレードの払拭角度位置によって常にその曲率が変化している。そして、そのようなガラス面を払拭するワイパブレードは複雑に湾曲したガラス面に常に追従して良好な払拭性を有することが要求されている。
【0006】
しかしながら、上記文献のワイパブレードでは、各保持爪にかかる荷重を各保持爪の間隔のみで設定し、ガラス面に対するブレードラバーの長手方向の接触圧を調整している。
【0007】
この接触圧の調整は、熟練した技術者の経験や勘に頼るところが大きく、その調整結果を実験等で確認するといった作業を行うために、払拭角度位置によって常に曲率が変化しているガラス面の払拭範囲全体の払拭性を向上させるには、多大な時間を要していた。又、そのような調整や設定では、単に製品として合格と判断される払拭性が得られたに過ぎず、必ずしもベストな払拭性が得られるものではなかった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、払拭面の払拭範囲全体の払拭性を容易かつ確実に向上することができるワイパブレードの分布圧設定方法、及びワイパブレードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、払拭面を払拭するブレードラバーに装着され、ワイパアームから付与される払拭面側への押圧力を該ブレードラバーの長手方向に分布させて該払拭面に対する接触圧を均一化させるためのバッキングを有するワイパブレードの分布圧設定方法であって、前記バッキングをその長手方向に複数の領域に仮想分割し、前記払拭面における前記ワイパブレードの払拭範囲を該ワイパブレードの払拭方向及び該ワイパブレードの長手方向に離散化し、その離散化された各位置における前記接触圧の変動差の合計が最も小さくなるよう前記バッキングの仮想分割した領域毎に曲率及び剛性の少なくとも一方を設定することをその要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、前記接触圧の変動差の合計は、前記接触圧と基準値との差の絶対値の合計、若しくは前記接触圧と基準値との差を2乗した値の合計であることをその要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、前記接触圧の変動差に応じて重み付けを行うようにしたことをその要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、前記接触圧の変動差の合計は、前記ワイパブレードの払拭方向における往復分の合計であることをその要旨とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、前記ワイパブレードの払拭範囲の離散化を、該ワイパブレードの払拭方向及び該ワイパブレードの長手方向に等間隔としたことをその要旨とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、前記バッキングの仮想分割を、長手方向に等間隔としたことをその要旨とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法に基づいて製作されたバッキングと、該バッキングが装着され払拭面を払拭するブレードラバーとを備え、該バッキングにてワイパアームから付与される払拭面側への押圧力を該ブレードラバーの長手方向に分布させて該払拭面に対する接触圧を均一化するように構成されていることをその要旨とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のワイパブレードにおいて、前記バッキングが装着される前記ブレードラバーは、複数のレバーが回動可能にトーナメント式に構成され前記ワイパアームに連結されるレバーアッセンブリにて保持されていることをその要旨とする。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のワイパブレードにおいて、前記ブレードラバーに装着される前記バッキングは、前記ワイパアームに対して直接的に連結されるよう構成されていることをその要旨とする。
【0018】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、バッキングをその長手方向に複数の領域に仮想分割し、払拭面におけるワイパブレードの払拭範囲を該ワイパブレードの払拭方向及び該ワイパブレードの長手方向に離散化し、その離散化された各位置におけるブレードラバーの接触圧の変動差の合計が最も小さくなるようバッキングの仮想分割した領域毎に曲率及び剛性の少なくとも一方を設定する。そのため、この設定方法に従ってバッキングを製作すれば、該バッキングを装着したブレードラバーの接触圧の変動差の合計が最も小さく、該接触圧が払拭面の払拭範囲全体で最も均一化されるので、ワイパブレードの払拭範囲全体の払拭性を確実に向上することができる。又、この設定方法を用いれば、熟練した技術者でなくとも演算により容易にワイパブレードの払拭性を向上することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、接触圧の変動差の合計は、接触圧と基準値との差の絶対値の合計、若しくは接触圧と基準値との差を2乗した値の合計とされるので、複雑な演算を必要とすることなく、その変動差及び合計を容易に求めることができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、接触圧の変動差に応じて重み付けが行われるので、そのため、接触圧の変動差が大きい部分(例えば、接触圧が大きく不足する部分等)をバッキングの曲率設定に大きく反映させることができ、その部分の払拭性を効果的に向上することができる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、接触圧の変動差の合計は、ワイパブレードの払拭方向における往復分の合計とされるので、ワイパブレードの払拭動作の往動作と復動作とではブレードラバーの接触圧が若干異なる部分もあるため、接触圧の変動差の合計を往復分とすれば、ワイパブレードの払拭範囲全体の払拭性をより確実に向上することができる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、ワイパブレードの払拭範囲の離散化は、ワイパブレードの払拭方向及びワイパブレードの長手方向に等間隔とされるので、その離散化を容易に行うことができ、演算を複雑化しない。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、バッキングの仮想分割は、長手方向に等間隔とされるので、該バッキングの領域毎の曲率及び剛性の少なくとも一方の設定を容易に行うことができ、しかもバッキングの製作も容易に行うことができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、ワイパブレードは、請求項1〜6のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法に基づいて製作されたバッキングと、該バッキングが装着され払拭面を払拭するブレードラバーとを備え、該バッキングにてワイパアームから付与される払拭面側への押圧力を該ブレードラバーの長手方向に分布させて該払拭面に対する接触圧を均一化するように構成される。そのため、この設定方法に従ってバッキングを製作すれば、該バッキングを装着したブレードラバーの接触圧の変動差の合計が最も小さく、該接触圧が払拭面の払拭範囲全体で最も均一化されるので、ワイパブレードの払拭範囲全体の払拭性を確実に向上することができる。又、この設定方法を用いれば、熟練した技術者でなくとも演算により容易にワイパブレードの払拭性を向上することができる。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、ワイパブレードは、上記したバッキングが装着されるブレードラバーが複数のレバーにてトーナメント式に構成されるレバーアッセンブリにより保持されてなる。つまり、このようなレバーアッセンブリを有するワイパブレードにおいても、払拭面の払拭範囲全体の払拭性を容易かつ確実に向上することができる。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、ワイパブレードは、上記したバッキングがブレードラバーに装着され該バッキングがワイパアームに対して直接的に連結されてなる。つまり、バッキングがワイパアームに対して直接的に連結される構成のワイパブレードにおいても、払拭面の払拭範囲全体の払拭性を容易かつ確実に向上することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図8に示すように、車両のフロントガラス50のガラス面50aに付着した雨滴等を払拭する車両用ワイパ51は、ワイパアーム52とワイパブレード53とから構成されている。ワイパアーム52は、その基端部がワイパモータ(図示略)にて所定角度で往復回動されるピボット軸(図示略)に固定され、該ピボット軸の往復回動に伴って往復揺動運動を行う。ワイパアーム52の先端部には、ワイパブレード53が回動可能に連結されている。又、ワイパアーム52には、ワイパブレード53をガラス面50aに押圧するための押圧力を付与するスプリング(図示略)が装着されている。
【0028】
ワイパブレード53は、レバーアッセンブリ54と、ブレードラバー55と、バッキング56とを備えている。このレバーアッセンブリ54は、図9に示すように、ワイパアーム52に連結される1個のプライマリレバー57と、該レバー57の両端部にそれぞれ回動可能に連結される2個のセカンダリレバー58と、該レバー58の一端部にそれぞれ回動可能に連結される2個のヨーク59とによりトーナメント式に構成されている。このヨーク59の両端部とセカンダリレバー58の他端部(ヨーク59が連結されていない側の端部)との6箇所においては、ブレードラバー55を保持するための保持爪60がそれぞれ設けられている。つまり、ブレードラバー55は、レバーアッセンブリ54に対して6点で支持される。
【0029】
ブレードラバー55は、前記保持爪60にて保持される基部55aを有している。基部55aは、ブレードラバー55の長手方向に沿って設けられている。この基部55aには、その長手方向の長さと略同じ長さの一対のバッキング56がその長手方向の両側に設けた装着溝55bにそれぞれ装着される。バッキング56は、バネ性を有する金属板材よりなり、板厚方向に弾性を有するように構成されている。そして、バッキング56が装着された基部55aが各保持爪60にて保持され、ブレードラバー55がレバーアッセンブリ54に対して保持される。そして、これらレバーアッセンブリ54及びバッキング56によりワイパアーム52の押圧力をブレードラバー55の長手方向に分布させ、該ラバー55のガラス面50aに対する接触圧が該ラバー55の長手方向で均一化するように構成されている。
【0030】
尚、上記構成のワイパブレード53は、フロントガラス50の大きさに応じて、プライマリレバー57、セカンダリレバー58及びヨーク59の形状や、セカンダリレバー58及びヨーク59の数を変更するとともに、ブレードラバー55及びバッキング56の長手方向の長さを変更して対応している。
【0031】
このような構成のワイパブレード53において、本実施形態では、一対のバッキング56を長手方向において等間隔の領域A1〜Anに仮想的に複数分割(n分割)し、レバーアッセンブリ54の構成(各レバー57,58やヨーク59の数、保持爪60の間隔等)及びガラス面50aの払拭範囲全体の湾曲形状に応じて、その仮想分割した領域A1〜An毎に曲率(曲率半径)を変化させている。そして、本実施形態では、バッキング56を長手方向の複数の領域A1〜An毎に曲率を変化させてブレードラバー55のガラス面50aに対する接触圧をより均一化し、該ガラス面50aの払拭範囲全体の払拭性を向上するようにしている。
【0032】
ここで、そのバッキング56の各領域A1〜Anの曲率(曲率半径)の設定方法について説明する。
先ず、図1(a)に示すように、フロントガラス50のガラス面50aにおけるワイパブレード53の払拭範囲B全体を、図1(b)に示すように、そのワイパブレード53の払拭方向(x方向)に等間隔(等角度間隔)にnx分割するとともに該ブレード53の長手方向(z方向)に等間隔にnz分割して離散化する。その離散化した各位置Pijの座標データ(3次元位置データ)を取得する。この座標データによりガラス面50aの湾曲形状が認識できる。
【0033】
又、使用したいレバーアッセンブリ54の構成データ(プライマリレバー57、セカンダリレバー58及びヨーク59の連結構成、保持爪60(支点)の数及び間隔)や、ワイパブレード53がワイパアーム52から受ける押圧力Fy、バッキング56の曲げ剛性EI等を設計条件として取得する。そして、これら設計条件を固定値とし、バッキング56の各領域A1〜Anの曲率(曲率半径)のみを設計変数とする。尚、初期条件として、バッキング56の形状は仮にストレート形状(直線形状)としておく。
【0034】
次いで、これら設計条件下における各位置Pijでのブレードラバー55の接触圧Fyijを求める。因みに、図2は、ワイパブレード53の所定位置におけるブレードラバー55の長手方向の接触圧Fyijを示している。そして、次に示す「数式1」若しくは「数式2」を用い、設計変数(この場合、設計変数はバッキング56の各領域A1〜Anの曲率)を変更することにより各位置Pijのブレードラバー55の接触圧Fyijを変化させ、離散化された各位置Pijにおける接触圧Fyijの変動差の合計として定義された目的関数f→min、即ちfの値が最小値となるようにする。f→minとなった時のバッキング56の各領域A1〜Anの曲率が最も好適な曲率として求められる。
【0035】
【数1】
Figure 0003940064
【0036】
【数2】
Figure 0003940064
f→min、即ちfの値が最小値になるということは、ブレードラバー55の接触圧Fyijが払拭範囲B全体で最も均一化されたことを意味し、この演算結果に基づいてバッキング56を湾曲させて製作することで、ワイパブレード53の払拭範囲B全体の払拭性が確実に向上する。
【0037】
ここで、上記各数式のFy0 は基準値であり、通常ではブレードラバー55の接触圧Fyijの平均値、若しくは設計値Fy/nz(ワイパブレード53がワイパアーム52から受ける押圧力Fyを該ブレード53の長手方向(z方向)の分割数nzで割った値)を用いる。そして、「数式1」では、離散化された各位置Pijにおける接触圧Fyijと定数Fy0 との差の絶対値を積算した値が求められる。一方、「数式2」では、離散化された各位置Pijにおける接触圧Fyijと定数Fy0 との差を2乗した値を積算した値が求められる。
【0038】
因みに、w(Fyij)は重み関数であり、通常はw(Fyij)=1とするが、場合によっては変更してもよい。例えば、図3に示すように、ブレードラバー55の接触圧Fyijが所定値C以下となって不足となる場合、その接触圧Fyijが小さくなるほど重み関数w(Fyij)を1よりも大きい数に設定してもよい。このようにすると、ブレードラバー55の接触圧Fyijが不足する部分がバッキング56の曲率設定に大きく反映されることになるので、該ラバー55の接触圧Fyijが不足する部分を効果的に向上することができる。
【0039】
尚、このようなバッキング56の各領域A1〜Anにおける曲率の設定は、本実施形態では図示しないがパソコンを用いて行われる。つまり、パソコンには上記「数式1」若しくは「数式2」等の演算ソフトが格納されており、上記諸条件をキーボード等より入力することで、バッキング56の各領域A1〜Anの曲率がそれぞれ求められるようになっている。
【0040】
次に、図4(a)(b)に示すようなワイパブレード53a,53bを用いて具体的に説明する。尚、これらワイパブレード53a,53bに用いるレバーアッセンブリ54は、それぞれ1個のプライマリレバー57と2個のセカンダリレバー58で構成されている。セカンダリレバー58の両端部の4箇所には、バッキング56a,56bを有するブレードラバー55を保持するための保持爪60が設けられる、所謂4点支持のレバーアッセンブリ54である。
【0041】
尚、ワイパブレード53a,53b、即ちブレードラバー55及びバッキング56の長手方向の長さLは550[mm]とし、図4(a)に示すレバーアッセンブリ54は、各保持爪60間が170[mm]となるものである。即ち、両端の保持爪60から突出するブレードラバー55の突出長さは20[mm]となる。一方、図4(b)に示すレバーアッセンブリ54は、各保持爪60間が100[mm]となるものである。即ち、両端の保持爪60から突出するブレードラバー55の突出長さは125[mm]となる。
【0042】
又、図5に示すように、バッキング56の曲げ剛性EIは4.4×10-2[Nm2 ]であり、ワイパブレード53a,53bにかかるワイパアームからの押圧力Fyは9.2[N]であり、バッキング56の長手方向の分割領域数nは11、即ち50[mm]間隔であって、11の領域A1〜A11に仮想的に分割する。
【0043】
又、ワイパブレード53a,53bの長手方向(z方向)の分割数nxは110、即ち5[mm]間隔であり、該ブレード53a,53bの払拭方向(x方向)の分割数nzは172である。これは、ワイパブレード53a,53bの払拭範囲Bが86°の範囲であって、該ブレード53a,53bの揺動角度1°刻みの往復分としているため、分割数nzは86×2=172となる。そして、このように離散化した各位置Pijの座標データ(3次元位置データ)を取得する。
【0044】
そして、これらのデータに基づいて上記した「数式1」若しくは「数式2」を用い、バッキング56の各領域A1〜A11の曲率(曲率半径)を変更することにより各位置Pijのブレードラバー55の接触圧Fyijを変化させ、f→min、即ちfの値が最小値となるようにする。
【0045】
その結果、図4(a)のワイパブレード53aでは、f→minとなった時のバッキング56aの各領域A1〜A11の曲率が図6に示すようになる。即ち、バッキング56aの各領域A1〜A11における曲率がワイパブレード53aの後端から先端に向かって順に(図1の左から右に向かって順に)、領域A1ではストレート(絶対値が10000[mm]以上はストレートとみなす)、領域A2では1022.41[mm]、…、領域A11では−8000.84[mm]となる。尚、この場合、曲率が正の数であればバッキング56aをガラス面50a側に凸となるように湾曲させ、曲率が負の数であればバッキング56aを反ガラス面50a側に凸となるように湾曲させる。
【0046】
従って、このバッキング56aは、図7(a)に示すように、全体的にガラス面50a側に凸となるように湾曲され、中央部の湾曲度合が両端部よりも大きい。そして、この演算結果に基づいてバッキング56aを湾曲させて製作することで、この構成のワイパブレード53aの払拭範囲B全体の払拭性が確実に向上する。
【0047】
又、図4(b)のワイパブレード53bでは、f→minとなった時のバッキング56bの各領域A1〜A11における曲率(曲率半径)がワイパブレード53bの後端から先端に向かって順に、領域A1では−2189.41[mm]、領域A2では−839.23[mm]、…、領域A11では−2230.43[mm]となる。
【0048】
従って、このバッキング56bは、図7(b)に示すように、全体的に反ガラス面50a側に凸となるように湾曲され、中央部の湾曲度合が両端部よりも大きい。そして、この演算結果に基づいてバッキング56bを湾曲させて製作することで、この構成のワイパブレード53bの払拭範囲B全体の払拭性が確実に向上する。
【0049】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、先ず、バッキング56(56a,56b)をその長手方向に複数の領域A1〜An(A1〜A11)に仮想分割する。次いで、払拭面であるガラス面50aにおけるワイパブレード53(53a,53b)の払拭範囲Bを該ワイパブレード53(53a,53b)の払拭方向(x方向)及び該ワイパブレード53(53a,53b)の長手方向(z方向)に離散化する。次いで、その離散化された各位置Pijにおけるブレードラバー55の接触圧Fyijの変動差の合計(本実施形態では、接触圧Fyijと基準値Fy0 との差の絶対値の合計、若しくは接触圧Fyijと基準値Fy0 との差を2乗した値の合計)が最も小さくなるようバッキング56(56a,56b)の仮想分割した領域A1〜An(A1〜A11)毎に曲率が設定される。そのため、この設定方法に従ってバッキング56(56a,56b)を製作すれば、該バッキング56(56a,56b)を装着したブレードラバー55の接触圧Fyijの変動差の合計が最も小さく該接触圧Fyijが払拭範囲B全体で最も均一化されるので、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭範囲B全体の払拭性を確実に向上することができる。又、この設定方法を用いれば、熟練した技術者でなくとも演算により容易にワイパブレード53(53a,53b)の払拭性を向上することができる。
【0050】
(2)本実施形態では、バッキング56(56a,56b)の領域A1〜An(A1〜A11)毎の曲率の設定を行うだけで、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭範囲B全体の払拭性を向上できるので、レバーアッセンブリ54の構成を若干変更しても払拭範囲B全体の払拭性を向上することができる。つまり、レバーアッセンブリ54の構成の自由度を向上することができる。そのため、場合によっては、レバーアッセンブリ54の構成部品であるセカンダリレバー58やヨーク59の使用数を少なくして構成することができ、レバーアッセンブリ54の部品点数の削減を図ることができる。
【0051】
(3)本実施形態では、接触圧Fyijの変動差の合計は、接触圧Fyijと基準値Fy0 との差の絶対値の合計(上記数式1)、若しくは接触圧Fyijと基準値Fy0 との差を2乗した値の合計(上記数式2)とされる。そのため、複雑な演算を必要とすることなく、その変動差及び合計を容易に求めることができる。
【0052】
(4)上記「数式1」及び「数式2」には、接触圧Fyijに重みを持たせる重み関数w(Fyij)を有している。そのため、接触圧Fyijに重み付けを行うことができるので、接触圧Fyijの変動差が大きい部分(例えば、大きく不足する部分等)をバッキング56の曲率設定に大きく反映させることができ、その部分の払拭性を効果的に向上することができる。
【0053】
(5)本実施形態では、接触圧Fyijの変動差の合計は、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭方向における往復分の合計とされる。そのため、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭動作の往動作と復動作とではガラス面50aに対するブレードラバー55の接触角度(アタッチアングル)が異なることに起因してブレードラバー55の接触圧Fyijが若干異なる部分もあるため、接触圧Fyijの変動差の合計を往復分とすれば、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭範囲B全体の払拭性をより確実に向上することができる。
【0054】
(6)本実施形態では、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭範囲Bの離散化は、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭方向及びワイパブレードの長手方向に等間隔とされる。そのため、その離散化を容易に行うことができ、演算を複雑化しない。
【0055】
(7)本実施形態では、バッキング56(56a,56b)の仮想分割は、長手方向に等間隔とされる。そのため、バッキング56(56a,56b)の領域A1〜An(A1〜A11)毎の曲率の設定を容易に行うことができ、しかもバッキング56(56a,56b)の製作も容易に行うことができる。
【0056】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、トーナメント式のレバーアッセンブリ54を用いて構成されるワイパブレード53(53a,53b)に実施したが、このレバーアッセンブリ54の構成、例えばセカンダリレバー58やヨーク59の数や形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。又、レバーアッセンブリ54を用いず構成される図10及び図11に示すようなワイパブレード62であってもよい。
【0057】
図10及び図11に示す形態の車両用ワイパ61は、ワイパアーム52とワイパブレード62からなる。ワイパブレード62は、ブレードラバー55の長手方向と略同じ長さで二股状をなすバッキング63を有している。バッキング63は、バネ性を有する金属板材よりなり、板厚方向に弾性を有するように構成されている。二股状のバッキング63は、ブレードラバー55の装着溝55bに長手方向から挿入して装着される。又、バッキング63の長手方向中央部分には、ワイパアーム52と直接的に連結(上記レバーアッセンブリ54を用いることなく連結)するための連結部63aが一体に形成、若しくは一体に組み付けられている。この連結部63a付近のバッキング63には、その連結部63aの周囲を覆う樹脂製のセンタキャップ64が装着される。又、センタキャップ64の両側には、それぞれバッキング63の反ブレードラバー55側にゴムキャップ65がそれぞれ装着される。ゴムキャップ65は、バッキング63の端部まで延びており、該キャップ65には、ワイパブレード62がガラス面50aから浮き上がるのを防止するフィン65aが一体に形成されている。ゴムキャップ65及びバッキング63の両端部には、樹脂製の端部キャップ66が装着される。このような構成のワイパブレード62においても、上記実施形態と同様に、そのバッキング63に対して領域A1〜An毎に曲率(曲率半径)を設定する設定方法を適用してもよい。尚、ワイパブレード62の構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0058】
○上記実施形態では、バッキング56(56a,56b)の曲率を領域A1〜An毎に変更したが、領域A1〜An毎にバッキング56(56a,56b)の幅や板厚を変更して剛性を変更してもよい。又、バッキング56(56a,56b)の曲率及び剛性をともに変更してもよい。このようにしても上記実施形態と同様の効果がある。
【0059】
○上記実施形態では、接触圧Fyijの変動差の合計は、接触圧Fyijと基準値Fy0 との差の絶対値の合計、若しくは接触圧Fyijと基準値Fy0 との差を2乗した値の合計としたが、これ以外で接触圧Fyijの変動差の合計を求めてもよい。
【0060】
○上記実施形態では、接触圧Fyijの変動差の合計は、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭方向における往復分の合計としたが、往動作又は復動作のいずれか一方の動作の合計であってもよい。
【0061】
○上記実施形態では、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭範囲Bの離散化は、ワイパブレード53(53a,53b)の払拭方向及びワイパブレードの長手方向に等間隔としたが、払拭方向及び長手方向の少なくとも一方を不等間隔としてもよい。
【0062】
○上記実施形態では、バッキング56(56a,56b)の仮想分割は、長手方向に等間隔としたが、不等間隔であってもよい。
○上記実施形態では、一対のバッキング56を用いたが、一体であってもよい。
【0063】
○上記実施形態では、フロントガラス50のガラス面50aを払拭する車両用ワイパ51に実施したが、車両以外であってもよい。又、ガラス面50a以外の払拭面を払拭するワイパであってもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、払拭面の払拭範囲全体の払拭性を容易かつ確実に向上することができるワイパブレードの分布圧設定方法、及びワイパブレードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)は、本実施形態のワイパブレードの分布圧設定方法を説明するための図。
【図2】 本実施形態のワイパブレードの分布圧設定方法を説明するための図。
【図3】 本実施形態のワイパブレードの分布圧設定方法を説明するための図。
【図4】 (a)(b)は、本実施形態のワイパブレードの分布圧設定方法を説明するための図。
【図5】 本実施形態のワイパブレードの分布圧設定方法を説明するための図。
【図6】 本実施形態のワイパブレードの分布圧設定方法を説明するための図。
【図7】 (a)(b)は、本実施形態のワイパブレードの分布圧設定方法を説明するための図。
【図8】 本実施形態の車両用ワイパを示す斜視図。
【図9】 本実施形態のワイパブレードを示す分解斜視図。
【図10】 別例の車両用ワイパを示す斜視図。
【図11】 別例のワイパブレードを示す分解斜視図。
【符号の説明】
50a…払拭面としてのガラス面、52…ワイパアーム、53,53a,53b…ワイパブレード、54…レバーアッセンブリ、55…ブレードラバー、56,56a,56b…バッキング、62…ワイパブレード、63…バッキング、A1〜An(A1〜A11)…領域、b…払拭範囲、Fy…押圧力、Fy0 …基準値、Fyij…接触圧、Pij…位置、x…払拭方向、z…長手方向。

Claims (9)

  1. 払拭面を払拭するブレードラバーに装着され、ワイパアームから付与される払拭面側への押圧力を該ブレードラバーの長手方向に分布させて該払拭面に対する接触圧を均一化させるためのバッキングを有するワイパブレードの分布圧設定方法であって、
    前記バッキングをその長手方向に複数の領域に仮想分割し、
    前記払拭面における前記ワイパブレードの払拭範囲を該ワイパブレードの払拭方向及び該ワイパブレードの長手方向に離散化し、
    その離散化された各位置における前記接触圧の変動差の合計が最も小さくなるよう前記バッキングの仮想分割した領域毎に曲率及び剛性の少なくとも一方を設定することを特徴とするワイパブレードの分布圧設定方法。
  2. 請求項1に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、
    前記接触圧の変動差の合計は、前記接触圧と基準値との差の絶対値の合計、若しくは前記接触圧と基準値との差を2乗した値の合計であることを特徴とするワイパブレードの分布圧設定方法。
  3. 請求項1又は2に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、
    前記接触圧の変動差に応じて重み付けを行うようにしたことを特徴とするワイパブレードの分布圧設定方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、
    前記接触圧の変動差の合計は、前記ワイパブレードの払拭方向における往復分の合計であることを特徴とするワイパブレードの分布圧設定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、
    前記ワイパブレードの払拭範囲の離散化を、該ワイパブレードの払拭方向及び該ワイパブレードの長手方向に等間隔としたことを特徴とするワイパブレードの分布圧設定方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法において、
    前記バッキングの仮想分割を、長手方向に等間隔としたことを特徴とするワイパブレードの分布圧設定方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のワイパブレードの分布圧設定方法に基づいて製作されたバッキングと、該バッキングが装着され払拭面を払拭するブレードラバーとを備え、該バッキングにてワイパアームから付与される払拭面側への押圧力を該ブレードラバーの長手方向に分布させて該払拭面に対する接触圧を均一化するように構成されていることを特徴とするワイパブレード。
  8. 請求項7に記載のワイパブレードにおいて、
    前記バッキングが装着される前記ブレードラバーは、複数のレバーが回動可能にトーナメント式に構成され前記ワイパアームに連結されるレバーアッセンブリにて保持されていることを特徴とするワイパブレード。
  9. 請求項7に記載のワイパブレードにおいて、
    前記ブレードラバーに装着される前記バッキングは、前記ワイパアームに対して直接的に連結されるよう構成されていることを特徴とするワイパブレード。
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