JP4358654B2 - ワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法 - Google Patents

ワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法 Download PDF

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本発明は、ワイパアームから付与される払拭面側への押圧力をブレードラバーの長手方向に分布させるためのバッキングを有するワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法に関するものである。
車両のフロントガラス(ウインドシールドガラス)の払拭面に付着した雨滴等を払拭するワイパブレードとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
この文献のワイパブレードは、ワイパアームに連結される1個のプライマリレバーと、該レバーの両端部にそれぞれ回動可能に連結される2個のセカンダリレバーと、該レバーの一端部にそれぞれ回動可能に連結される2個のヨークとからなるトーナメント式のレバーアッセンブリを用いている。ヨークの両端部とセカンダリレバーの他端部(ヨークが連結されていない側の端部)との6箇所においては、ブレードラバーを保持するための保持爪がそれぞれ設けられている。ブレードラバーには、その長手方向の長さと略同じ長さのバッキングが装着され、そのバッキングが装着された部分が各保持爪にて保持される。尚、バッキングは、金属板材にてストレート形状(直線形状)若しくは長手方向において一定の曲率の湾曲形状をなし、板厚方向に弾性を有するように構成されている。そして、これらレバーアッセンブリ及びバッキングによりワイパアームの押圧力をブレードラバーの長手方向に分布させ、該ラバーの払拭面に対する接触圧が該ラバーの長手方向で均一化するように構成されている。
特開昭57−55244号公報
ところで、車両のフロントガラスの払拭面はワイパブレードの払拭角度位置によって常にその曲率が変化している。そして、そのような払拭面を払拭するワイパブレードは複雑に湾曲した払拭面に常に追従して良好な払拭性を有することが要求されている。
しかしながら、上記文献のワイパブレードでは、各保持爪にかかる荷重を各保持爪の間隔のみで設定し、払拭面に対するブレードラバーの長手方向の接触圧を調整している。そのため、払拭角度位置(ワイパアームの回動位置)によって常に曲率が変化している払拭面の払拭範囲全体の払拭性を向上させることが難しく、払拭範囲全体の払拭性を良好とすることができなかった。
そこで、本出願人においては、各保持爪の間隔を調整することに加え、ストレート形状若しくは長手方向において一定の曲率の湾曲形状を有するバッキングを長手方向に複数に仮想分割し、各領域の曲率を領域毎に設定して、払拭範囲全体の払拭性を良好とすることが考えられている。
しかしながら、領域毎に曲率を設定することで払拭範囲全体の払拭性をある程度向上させることが見込めるが、領域毎に曲率を設定して単純に長手方向に連続させるだけでは、その領域の境目である分割点において折れ目が生じる場合がある。このバッキングの折れ目は、払拭面側に凸であればブレードラバーの払拭面への接触圧が局所的に大きくなり、逆に払拭面側に凹であればブレードラバーの払拭面への接触圧が局所的に小さくなる。そして、このような折れ目の屈曲度合が大きくなると、どちらの場合においても拭き残しが生じる虞があって、払拭性が向上できない事態を招く。しかも、このバッキングの折れ目はブレードラバーに対して局所的に応力を与え続けるため、ブレードラバーの経時劣化が局所的に進行し、このことによってブレードラバーの寿命を短くすることが懸念される。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、長手方向に複数に仮想分割して各領域の曲率を領域毎に設定したバッキングを用いるものであって、ブレードラバーの寿命を良好に維持しながら、払拭性をより確実に向上させることができるワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項に記載の発明は、ワイパアームによる払拭面側への押圧力を長手方向に分布させて付与すべくバネ材からなるバッキングと、該バッキングが装着され前記分布された押圧力によって前記払拭面に対して接触するブレードラバーとを備え、前記バッキングを、その長手方向に複数の領域に仮想分割するとともに前記払拭面におけるワイパブレードの払拭範囲全体で該払拭面に対する前記ブレードラバーの長手方向の複数位置又は長手方向全体の接触圧のバラツキが規定値以下となるように前記領域毎に曲率の曲線若しくは直線に設定し、該領域の少なくとも1つを湾曲形状に設定するワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法であって、隣接する前記領域がともに曲線となる場合、その領域間の境目である分割点において各領域の曲線の接線が一致するように各領域の形状を設定し、隣接する一方の前記領域が曲線、他方の前記領域が直線となる場合、その領域間の境目である分割点において曲線をなす一方の領域の接線が他方の領域の直線と一致するように各領域の形状を設定し、隣接する前記領域がともに直線となる場合、その領域間の境目である分割点において互いの直線が一致するように各領域の形状を設定したことをその要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法において、前記バッキングの仮想分割を、長手方向に等間隔としたことをその要旨とする。
(作用)
請求項に記載の発明によれば、ブレードラバーに装着されるバッキングは、その長手方向に複数の領域に仮想分割されるとともに払拭面におけるワイパブレードの払拭範囲全体で該払拭面に対するブレードラバーの長手方向の複数位置又は長手方向全体の接触圧のバラツキが規定値以下となるように領域毎に曲率の曲線又は直線に設定され、該領域の少なくとも1つが湾曲形状に設定される。このとき、隣接する領域がともに曲線となる場合、その領域間の境目である分割点において各領域の曲線の接線が一致するように各領域の形状が設定される。又、隣接する一方の領域が曲線、他方の領域が直線となる場合、その領域間の境目である分割点において曲線をなす一方の領域の接線が他方の領域の直線と一致するように各領域の形状が設定される。更に、隣接する領域がともに直線となる場合、その領域間の境目である分割点において互いの直線が一致するように各領域の形状が設定される。つまり、これらの設定に基づいて製作されるバッキングは、いずれの場合においても領域間の分割点において折れ目が生じず滑らかに長手方向に連続する形状となる。これにより、折れ目が原因で生じるブレードラバーの払拭面への接触圧が局所的に大小することが防止される。そのため、拭き残しの発生が抑えられ、払拭性がより確実に向上する。又、折れ目が生じないことから、ブレードラバーに応力が局所的に生じなくなる。そのため、ブレードラバーの経時劣化が局所的に進行することが防止され、ブレードラバーの寿命を良好に維持できる。
従って、本発明によれば、長手方向に複数に仮想分割して各領域の曲率を領域毎に設定したバッキングを用いるものであって、ブレードラバーの寿命を良好に維持しながら、払拭性をより確実に向上させることができるワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、車両のフロントガラス(ウインドシールドガラス)50の払拭面50aに付着した雨滴等を払拭する車両用ワイパ11を示す。車両用ワイパ11は、ワイパアーム12とワイパブレード13とから構成されている。ワイパアーム12は、その基端部がワイパモータ(図示略)にて所定角度で往復回動されるピボット軸(図示略)に固定され、該ピボット軸の往復回動に伴って往復揺動運動を行う。ワイパアーム12の先端部には、ワイパブレード13が回動可能に連結されている。又、ワイパアーム12には、ワイパブレード13を払拭面50aに押圧するための押圧力を付与するスプリング(図示略)が装着されている。
ワイパブレード13は、図1及び図2に示すように、レバーアッセンブリ14と、ブレードラバー15と、バッキング16とを備えている。このレバーアッセンブリ14は、5個のレバー、即ちワイパアーム12に回動可能に連結される1個のプライマリレバー14aと、該レバー14aの両端部にそれぞれ回動可能に連結される2個のセカンダリレバー14bと、該レバー14bの一端部にそれぞれ回動可能に連結される2個のヨーク14cとによりトーナメント状に構成されている。このヨーク14cの両端部とセカンダリレバー14bの他端部(ヨーク14cが連結されていない側の端部)との6箇所においては、ブレードラバー15を保持するための保持爪14dがそれぞれ設けられている。つまり、ブレードラバー15は、レバーアッセンブリ14に対して6点で支持される。
ブレードラバー15は、前記保持爪14dにて保持される基部15aを有している。基部15aは、ブレードラバー15の長手方向に沿って設けられている。この基部15aには、その長手方向の長さと略同じ長さの一対のバッキング16がその長手方向の両側に設けた装着溝15bにそれぞれ装着される。バッキング16は、板厚方向にバネ性を有するように金属板材(バネ材)にて構成されている。そして、バッキング16が装着された基部15aが各保持爪14dにて保持され、ブレードラバー15がレバーアッセンブリ14に対して保持される。そして、これらレバーアッセンブリ14及びバッキング16によりワイパアーム12の押圧力をブレードラバー15の長手方向に分布させ、該ラバー15の払拭面50aに対する接触圧が該ラバー15の長手方向で均一化するように構成されている。
このような構成のワイパブレード13において、本実施形態では、一対のバッキング16を長手方向において等間隔の領域A1〜Anに仮想的に複数分割(n分割)し、その仮想分割した領域A1〜An毎に曲率(曲率半径)が設定されている。各領域A1〜Anの曲率(曲率半径)は、フロントガラス50の払拭面50aにおける所定角度位置又は払拭範囲全体で該払拭面50aに対するブレードラバー15の長手方向の複数位置又は長手方向全体の接触圧のバラツキが規定値以下と小さく、且つ各領域A1〜Anの境目である分割点P1〜P(n−1)において隣接する各領域AαとA(α+1)(但し、1≦α≦n−1)の曲線の接線が一致するように(共通となるように)演算により求められる。そして、バッキング16は、各領域A1〜Anがその演算結果に基づいた曲率(曲率半径)となるように湾曲されて製作されている。尚、バッキング16は、条件によって、例えば図3(a)のように全体として払拭面50a側に凹状をなしたり、図3(b)のように全体として払拭面50a側に凸状をなしたり、図3(c)のように波状をなす湾曲形状に形成される。
ここで、図4(a)に示すように、分割数n=5、即ちバッキング16を長手方向に等間隔に5分割した領域A1〜A5を有する例にて具体的に説明すると、上記したブレードラバー15の接触圧のバラツキが規定値以下となるように各領域A1〜A5の曲率半径R1〜R5が設定されている。しかも、この曲率半径R1〜R5は、例えば図4(b)に示すように、領域A2,A3の境目である分割点P2において該領域A2,A3の曲線C2,C3の各接線が一致した共通の接線L1となるように設定されている。又、その他の分割点P1,P3,P4についても同様に、分割点P1において領域A1,A2の曲線C1,C2の接線(図示略)が共通、分割点P3において領域A3,A4の曲線C3,C4の接線(図示略)が共通、分割点P4において領域A4,A5の曲線C4,C5の接線(図示略)が共通となるように設定されている。こうして各領域A1〜A5の曲率半径R1〜R5が設定されたバッキング16は、各領域A1〜A5の曲線C1〜C5が分割点P1〜P4において折れ目が生じず滑らかに長手方向に連続するようになる。
因みに、上記したブレードラバー15の接触圧のバラツキが小さくなるように各領域A1〜A5の曲率半径R1〜R5を設定し、隣接する各領域AαとA(α+1)の繋がりを考慮しないで単純に長手方向に連続させると、例えば図4(c)に示すように分割点P2において払拭面50a側に凸となる折れ目が生じたり、図4(d)に示すように分割点P2において払拭面50a側に凹となる折れ目が生じたりする場合がある。図4(c)のように分割点P2の折れ目が払拭面50a側に凸となる場合ではブレードラバー15の払拭面50aへの接触圧が局所的に大きくなり、図4(d)のように分割点P2の折れ目が払拭面50a側に凹となる場合ではブレードラバー15の払拭面50aへの接触圧が局所的に小さくなる。このことは、発明が解決しようとする課題でも述べたように、ブレードラバー15の払拭性能の低下や寿命の低下を招く虞がある。しかしながら、本実施形態のように、各分割点P1〜P4にて折り目が生じないように隣接する各領域AαとA(α+1)の繋がりも重視することで、ブレードラバー15の払拭性能の低下や寿命の低下といった問題が生じることが防止される。
尚、図4(a)では、バッキング16を長手方向に5分割とした例を用いて説明したが、図1で示すような実際のワイパブレード13で用いるバッキング16は各領域A1〜Anにおける長手方向長さがそれぞれ50[mm]程度になるように分割数「n」が設定されている。
又、上記では、仮想分割された複数の領域A1〜Anのうち隣接する各領域AαとA(α+1)がともに曲線となる場合について記載したが、場合によっては一方の領域Aαが曲線、他方の領域A(α+1)が直線となることもある。このような場合では、隣接する各領域Aα,A(α+1)間の分割点Pαにおいて曲線をなす一方の領域Aαの接線が他方の領域A(α+1)の直線と一致するように、バッキング16の各領域A1〜Anの形状が設定される。このようにすれば、一方の領域Aαが曲線、他方の領域A(α+1)が直線となっても、分割点Pαでは折れ目なく滑らかに連続するバッキング16となる。更に、隣接する各領域AαとA(α+1)がともに直線となる場合もある。このような場合では、隣接する各領域Aα,A(α+1)間の分割点Pαにおいて両直線が一致するように、バッキング16の各領域A1〜Anの形状が設定される。このようにすれば、当然ながら分割点Pαでは折れ目なく滑らかに連続するバッキング16となる。
こうして本実施形態では、ブレードラバー15の長手方向における接触圧のバラツキが規定値以下に小さく抑えられ、且つ各領域A1〜Anの境目である分割点P1〜P(n−1)では折れ目なく滑らかに連続するようにバッキング16が設定されるので、このバッキング16を装着したワイパブレード13の払拭性がより確実に向上するとともに、ブレードラバー15が局所的に経時劣化することが低減され、該ブレードラバー15の寿命が良好に維持されるようになる。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)ブレードラバー15に装着されるバッキング16は、その長手方向に複数の領域A1〜Anに仮想分割されるとともに該領域A1〜An毎に応じた曲率の曲線又は直線に設定され、該領域A1〜Anの少なくとも1つが湾曲形状に設定される。このとき、隣接する領域AαとA(α+1)(但し、1≦α≦n−1)がともに曲線となる場合、その領域Aα,A(α+1)間の境目である分割点Pαにおいて各領域AαとA(α+1)の曲線の接線が一致するように各領域A1〜Anの形状が設定される。又、隣接する一方の領域Aαが曲線、他方の領域A(α+1)が直線となる場合、その領域Aα,A(α+1)間の境目である分割点Pαにおいて曲線をなす一方の領域Aαの接線が他方の領域A(α+1)の直線と一致するように各領域A1〜Anの形状が設定される。更に、隣接する領域AαとA(α+1)がともに直線となる場合、その領域Aα,A(α+1)間の境目である分割点Pαにおいて互いの直線が一致するように各領域A1〜Anの形状が設定される。つまり、これらの設定に基づいて製作されるバッキングは、いずれの場合においても領域A1〜An間の分割点P1〜P(n−1)において折れ目が生じず滑らかに長手方向に連続する形状となる。これにより、折れ目が原因で生じるブレードラバー15の払拭面50aへの接触圧が局所的に大小することが防止される。そのため、拭き残しの発生が抑えられ、払拭性をより確実に向上することができる。又、折れ目が生じないことから、ブレードラバー15に応力が局所的に生じなくなる。そのため、ブレードラバー15の経時劣化が局所的に進行することが防止され、ブレードラバー15の寿命を良好に維持することができる。
(2)バッキング16は、払拭面50aにおけるワイパブレード13の所定角度位置又は払拭範囲全体で該払拭面50aに対するブレードラバー15の長手方向の複数位置又は長手方向全体の接触圧のバラツキが規定値以下となるように、各領域A1〜Anの形状が設定される。そのため、払拭面50aに対するブレードラバー15の接触圧が長手方向において均一化されるので、払拭性をより向上することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態のワイパブレード13では、レバーアッセンブリ14を5個のレバー、即ち1個のプライマリレバー14aと、2個のセカンダリレバー14bと、2個のヨーク14cとにより構成したが、ワイパブレードの構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、レバーアッセンブリ14を1個のプライマリレバー14aと2個のセカンダリレバー14bとにより構成し、バッキング16を装着したブレードラバー15を保持する保持爪14dを各セカンダリレバー14bの両端にそれぞれ設ける4点支持の構成としてもよい。又、長手方向両端に位置する保持爪14dからブレードラバー15を長手方向外側に所定長さだけ突出させ、バッキング16のバネ性によって払拭面50aの曲率変化に自由に弾性追従する自由端部を有する構成であってもよい。
又、図5〜図8に示すように、レバーアッセンブリ14を用いないワイパブレード13a,13bに実施してもよい。
図5及び図6に示すワイパブレード13aは、1個のレバー21にてバッキング16を装着したブレードラバー15を保持するように構成されている。レバー21は、長手方向中央部にワイパアーム12と回動可能に連結するホルダ部21aと、該ホルダ部21aから長手方向両側に向けて延びるアーム部21bと、各アーム部21bの先端部に設けられブレードラバー15の長手方向端部とホルダ部21aとの中間部に配置される保持爪21cとを備えている。又、一対のバッキング22は、端部が連結部材22a,22bにてそれぞれ連結されており、ブレードラバー15の基部15aに設けられる装着溝15bに長手方向一方側(係止突起15eと反対側の端部)から挿入され、他方側の係止突起15eと連結部材22aとが係止されて、該ブレードラバー15に対して装着される。そして、バッキング22を装着したブレードラバー15の基部15aがレバー21の各保持爪21cにて保持される。因みに、この形態においても、レバーの保持爪21cからブレードラバー15を長手方向外側に所定長さだけ突出させ、バッキング22のバネ性によって払拭面50aの曲率変化に自由に弾性追従する自由端部を有する構成となっている。又、ブレードラバー15の上部には、該ブレードラバー15と略同等の長さに形成されて該ブレードラバー15の上部(基部15a)及びレバー21を覆うカバー部材23が設けられる。カバー部材23は、その下面(ブレードラバー15と対向する面)にレバー21の保持爪21cと略同様な形状をなすグリッパ24がレバー21の両側において3個ずつ所定間隔に固着されており、該グリッパ24がブレードラバー15の基部15aの溝15cに長手方向一方側(係止凹部15dと反対側の端部)から挿入され、他方側の係止凹部15dに端部のグリッパ24が係止されることにより、該ブレードラバー15に対して装着される。更に、カバー部材23には、ワイパブレード13aが払拭面50aから浮き上がるのを防止するフィン23aが一体に形成されている。尚、このカバー部材23は、ブレードラバー15と同等若しくはそれ以下の弾性を有するゴム材料(弾性材料)にて形成され、払拭面50aの曲率変化に追従すべくブレードラバー15の屈曲変形を妨げないように構成されている。このような構成のワイパブレード13aにおいても、上記実施形態と同様にバッキング22に対して領域A1〜An毎に曲率(曲率半径)を設定すれば、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
又、図7及び図8に示すワイパブレード13bは、ブレードラバー15の長手方向と略同じ長さで二股状をなすバッキング25を有している。バッキング25は、板厚方向にバネ性を有するように金属板材(バネ材)にて構成されている。二股状のバッキング25は、ブレードラバー15の基部15aに設けられる装着溝15bに長手方向から挿入して装着される。又、バッキング25の長手方向中央部には、ワイパアーム12と回動可能に直接的に連結するための連結部25aが一体に形成、若しくは一体に組み付けられている。この連結部25a付近のバッキング25には、その連結部25aの周囲を覆う樹脂製のセンタキャップ26が装着される。又、センタキャップ26の両側には、ブレードラバー15の上部(基部15a)を覆うようにバッキング25に対してゴムキャップ27がそれぞれ装着される。ゴムキャップ27は、バッキング25の端部まで延びており、該キャップ27には、ワイパブレード13bが払拭面50aから浮き上がるのを防止するフィン27aが一体に形成されている。尚、このゴムキャップ27は、ブレードラバー15と同等若しくはそれ以下の弾性を有するゴム材料(弾性材料)にて形成され、払拭面50aの曲率変化に追従すべくブレードラバー15の屈曲変形を妨げないように構成されている。ゴムキャップ27及びバッキング25の両端部には、樹脂製の端部キャップ28がそれぞれ装着される。このような構成のワイパブレード13bにおいても、上記実施形態と同様にバッキング25に対して領域A1〜An毎に曲率(曲率半径)を設定すれば、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
○上記実施形態では、払拭面50aにおけるワイパブレード13の所定角度位置又は払拭範囲全体で該払拭面50aに対するブレードラバー15の長手方向の複数位置又は長手方向全体の接触圧のバラツキが規定値以下となるように、バッキング16の各領域A1〜Anの形状を設定している。即ち、ブレードラバー15の接触圧を測定する位置は、ワイパブレード13の所定角度位置又は払拭範囲全体のいずれでもよく、ブレードラバー15の長手方向の複数位置又は長手方向全体のいずれであってもよい。又、ブレードラバー15の接触圧のバラツキに基づいて各領域A1〜Anの形状を設定したが、ブレードラバー15の接触圧以外の数値に基づいて各領域A1〜Anの形状を設定してもよい。
○上記実施形態では、バッキング16の仮想分割を長手方向に等間隔としたが、仮想分割は等間隔でなくてもよい。又、各領域A1〜Anの長手方向長さがそれぞれ50[mm]程度になるように分割数「n」を設定したが、長手方向長さはこの数値に限定されるものではなく、製造効率を無視すれば払拭性能上、分割数「n」は多いほど好ましい。
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ) 記バッキングの仮想分割は、長手方向に等間隔とされていることを特徴とする。
(ロ) 記バッキングは、前記払拭面におけるワイパブレードの所定角度位置又は払拭範囲全体で該払拭面に対する前記ブレードラバーの長手方向の複数位置又は長手方向全体の接触圧のバラツキが規定値以下となるように、前記各領域の形状が設定されていることを特徴とする。
(ハ) 記バッキングの仮想分割を、長手方向に等間隔としたことを特徴とする。
(ニ) 記払拭面におけるワイパブレードの所定角度位置又は払拭範囲全体で該払拭面に対する前記ブレードラバーの長手方向の複数位置又は長手方向全体の接触圧のバラツキが規定値以下となるように、前記バッキングの前記各領域の形状を設定したことを特徴とする。
本実施形態のワイパブレードを示す斜視図。 本実施形態のワイパブレードを示す分解斜視図。 (a)〜(c)は本実施形態のバッキングの形状を説明するための図。 (a)は本実施形態のバッキングの湾曲形状の一例を示す図、(b)は(a)のバッキングを部分的に説明するための図、(c)(d)は折れ目が生じたバッキングの湾曲形状の例を示す図。 別例のワイパブレードを示す斜視図。 別例のワイパブレードを示す分解斜視図。 別例のワイパブレードを示す斜視図。 別例のワイパブレードを示す分解斜視図。
符号の説明
12…ワイパアーム、14…レバーアッセンブリ、14a…レバーとしてのプライマリレバー、14b…レバーとしてのセカンダリレバー、14c…レバーとしてのヨーク、15…ブレードラバー、16…バッキング、21…レバー、25…バッキング、50a…払拭面、A1〜An,Aα,A(α+1)…領域、P1〜P(n−1),Pα…分割点。

Claims (2)

  1. ワイパアームによる払拭面側への押圧力を長手方向に分布させて付与すべくバネ材からなるバッキングと、該バッキングが装着され前記分布された押圧力によって前記払拭面に対して接触するブレードラバーとを備え、
    前記バッキングを、その長手方向に複数の領域に仮想分割するとともに前記払拭面におけるワイパブレードの払拭範囲全体で該払拭面に対する前記ブレードラバーの長手方向の複数位置又は長手方向全体の接触圧のバラツキが規定値以下となるように前記領域毎に曲率の曲線若しくは直線に設定し、該領域の少なくとも1つを湾曲形状に設定するワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法であって、
    隣接する前記領域がともに曲線となる場合、その領域間の境目である分割点において各領域の曲線の接線が一致するように各領域の形状を設定し、
    隣接する一方の前記領域が曲線、他方の前記領域が直線となる場合、その領域間の境目である分割点において曲線をなす一方の領域の接線が他方の領域の直線と一致するように各領域の形状を設定し、
    隣接する前記領域がともに直線となる場合、その領域間の境目である分割点において互いの直線が一致するように各領域の形状を設定したことを特徴とするワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法。
  2. 請求項1に記載のワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法において、
    前記バッキングの仮想分割を、長手方向に等間隔としたことを特徴とするワイパブレードにおけるバッキングの形状設定方法。
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