JP3938482B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路標識板、交通信号灯器、案内板等の表示装置に関し、特に降雪時に表示器の表面に雪が付着しないようにした表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路標識装置、交通信号灯器等の表示装置は、降雪量の多い地域に設置する場合、積雪、着雪が問題となる。特に、着雪は、氷点下の乾いた雪の場合付着力が小さく、風が弱いときや強いときには着雪し難いが、気温や機器温度が影響し、風速が4〜5m以上になると着雪するようになる。これは、雪片の運動エネルギーが物体に衝突することによって熱エネルギーに替わり、物体との接触点で融解し付着凍結するためと考えられている。
【0003】
交通信号灯器の着雪についてみると、レンズ上側全域に太陽光を遮るためのフード(庇)が設けられているため、風がない時、あるいは弱い風の時は、雪はレンズ面まで到達せず着雪には至らない。レンズ面に雪が到達する以上の風速の場合、風はレンズ面に吹き付けられると上下左右方向に流れが変わるが、上側のフードと略鉛直なレンズ面により風は減速されて澱みが生じ、レンズ面に滞留した雪が着雪に至るものと推測される。そして、レンズ面に着雪すると、点灯色が視認できなくなるという不都合が発生するため、何らかの着雪防止対策を講じる必要がある。この場合、光源として白熱電球を用いた信号灯器は、光源自体が発熱源として機能するため、着雪した雪を暖めて融雪することができるが、発光ダイオード(LED)を光源として用いた省エネタイプの信号灯器は、発熱量が著しく低いため、着雪した雪を溶かすことができず、着雪が大きく成長すると、信号灯器本来の機能を果たさなくなるおそれがある。
【0004】
そこで、このような不都合を解決するために、従来から種々の方法が提案されている。例えば、特開平10−255195号公報に記載された表示装置は、表示器の表面またはその表示器のフードの表面に撥水性塗料を塗布することにより、着雪を防止するようにしている。また、特開平09−264011号公報に記載された標識装置は、垂直線に対して僅かに前傾して取付けられた標識板の前面に、透明部材を該標識板の傾斜角度より大きく前傾させた状態で取付けるとともに、前記透明部材の上方を風の澱みを防止する曲面形状にすることにより、降雪時に標識板の前面に着雪しないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の装置は以下に述べるような問題があり、未だ改良の余地があった。すなわち、特開平10−255195号公報に記載された表示装置は、レンズ表面やフードの表面に撥水性塗料を塗布する工程を必要とするため、表示装置の製造工数が増加し、コスト高になるという問題がある。また、撥水性塗料は、水滴の付着防止効果には優れているものの、着雪までは防止し得るものではなく、特に着雪した雪が凍結すると、簡単に取り除くことができず、天候回復と周囲温度の上昇によって融雪するまで待たなければならないため実用的でない。
【0006】
特開平09−264011号公報に記載された標識装置は、透明部材を前傾させているので、透明部材の表面に着雪する雪の量を少なくすることができるという利点を有するものの、標識板と透明部材との間の空間を密閉空間としていないので、塵埃、雪、昆虫等が標識板と透明部材との間の空間に浸入して標識板の表面に付着すると、文字や点灯色が視認し難くなるため、定期的に透明部材を外して標識板を掃除する必要があり、そのメンテナンス作業が面倒である。特に、塵埃は標識板と透明部材との間の空間に一旦浸入すると、内部に溜まるため完全に取り除くことが難しく好ましくない。
【0007】
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、表示器表面への着雪を確実に防止することができ、また塵埃、雪、小さな昆虫、水等が浸入して表示器表面に付着するおそれがなく、掃除、点検作業等の負担を軽減し得るようにした表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、フードを有する表示器と、この表示器の前方に前傾状態で配置された透明な着雪防止板と、この着雪防止板と前記フードとの間に介在されたパッキンとを備え、前記パッキンによって前記表示器、前記着雪防止板および前記フードとによって形成される空間を密閉し、前記着雪防止板を、幅方向中央部において水平断面形状が前方側に凸となるように山形に形成したものである。
この発明においては、着雪防止板を前傾状態で取付けているので、着雪防止板への着雪を防止または軽減することができる。風が前方から着雪防止板に向かって吹き付けているとき、風は着雪防止板の表面に当たって減速し当該表面に沿って斜め下方に向かって一様に流れ、着雪防止板に着雪する雪を吹き飛ばす。フードは降雪時に雪が表示器の上面や着雪防止板の表面に着雪して積もるのを防止する。パッキンは、表示器、着雪防止板およびフードとによって囲まれた空間を密閉し、雪、塵埃、小さな昆虫、水等の浸入を防止する。
また、着雪防止板は、幅方向中央部において水平断面形状が前方側に凸となるように山形に形成されているので、風が表面に当たると風を左右斜め下方に振り分け、幅方向中央部での滞留を防止する。風は着雪防止板の表面に当たると減速し当該表面に沿って左右斜め下方に向かって一様に流れ、着雪防止板に着雪する雪を吹き飛ばす。
【0010】
の発明は、上記第の発明において、パッキンが少なくとも着雪防止板の下側では着雪防止板より前方に突出していないものである。
この発明においては、パッキンに着雪して積もるおそれがない。すなわち、風や雪が着雪防止板の表面に沿って下方に流れる際、着雪防止板の下側においてパッキンが着雪防止板より前方に突出していると、この突出部に着雪し、この着雪した僅かな積雪が核となって大きな積雪となる。そして、この着雪が発達して着雪防止板の表面上部にまで達すると、表示器の視認性を低下させる。一方、パッキンが着雪防止板より前方に突出していなければ、パッキンに着雪して積もるおそれがない。
【0011】
の発明は、上記第1または第2の発明において、表示器がLEDを光源としているものである。
この発明においては、着雪防止板によって着雪自体を防止または軽減するので、発熱量が低いLEDを用いた表示器であっても着雪による影響が少ない。
【0012】
の発明は、上記第1、第2または第3の発明において、表示器が交通信号灯器であるものである。
この発明においては、着雪防止板が信号灯器への着雪を防止し、灯器の視認性、信頼性を高める。
【0013】
の発明は、上記第1〜第の発明のうちのいずれか1つの発明において、フードは基端側が円筒形で、先端側が半円筒形であるものである。
この発明において、フードは上面が曲面なため積雪量を少なくする。
【0014】
の発明は、上記第1の発明において、表示器が縦方向に縦列して配置された交通信号灯器の少なくとも上側に配置された交通信号灯器であるものである。
この発明において、縦列した信号灯器においては、自灯の下方にある信号灯器のフード上に積雪し、自灯が見え難くなってしまう。そのため、その信号灯器の少なくとも上側をフード外へ流れる着雪防止板は、信号灯器への着雪防止を効果的に実現する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明を自動車用道路の交差点に設置される縦型3灯式の交通信号灯器に適用した実施の形態を示す正面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は信号灯器の拡大断面図である。これらの図において、全体を符号1で示す縦型3灯式の交通信号灯器は、支柱2に支持部材3を介して取付けられた縦長の筐体4と、この筐体4内に透明な合成樹脂製のカバー6,7,8を前方に突出させて組み込まれた表示器としての3つの灯具ユニット5A,5B,5Cを備えている。このため、筐体4の前面には、前記カバー6,7,8に適合した大きさの開口部9が縦方向に所定の間隔をおいて3つ形成されている。また、筐体4の前面で各開口部9には、太陽光がカバー6,7,8に直接入射するのを阻止するフード10がそれぞれ取付けられている。
【0016】
図3において、前記灯具ユニット5Aは赤色の信号色を発光するもので、ハウジング12と、このハウジング12内に配設されたプリント基板13と、このプリント基板13の前面に所定のピッチをおいてマトリクス状に配列された赤色の光を発光する複数個の発光ダイオード14と、前記ハウジング12の前面開口部15を覆う覆う前記カバー6と、このカバー6と前記ハウジング12を気密に閉塞するシール部材16等を備えている。
【0017】
前記カバー6は、アクリル樹脂等の無色透明な材料によって形成されることにより表面側が凸曲面に形成された球面状のカバー本体6Aと、このカバー本体6Aの外周に後方に向かって一体に突設された円筒部6Bとからなる。円筒部6Bは、ハウジング12の前面開口部に嵌合され接着剤によって固着されることにより、ハウジング12に対する取付部を形成している。そして、カバー6とハウジング12との接合部は、前記シール部材16によってシールされている。
【0018】
前記発光ダイオード14は、前記プリント基板13の表面に前面均等になるように配置されている。プリント基板13は、ハウジング12の前面開口部近傍に固定されている。
【0019】
前記フード10は、基端側の円筒部10Aと、先端側の半円筒部10Bとで構成されている。円筒部10Aと半円筒部10Bは、同一の外径で、前記筐体4の開口部9の穴径より大きく形成され、円筒部10Aが前記筐体4の前面に前記開口部9を取り囲むように溶接等によって接合されている。半円筒部10Bは中心角が略180°で、円筒部10Aの前端側上半部に連設されている。
【0020】
前記フード10の内部で前記円筒部10Aの前端側には、前記灯具ユニット5Aのカバー6に着雪するのを防止または軽減する着雪防止板31がパッキン32を介して配設されている。この着雪防止板31は、前記灯具ユニット5Aの配光特性を損なわないようにアクリル樹脂等の透明材料によって楕円形に形成され、前方に所要角度傾斜した状態で配設され、接着剤によってフード10の内面に固定されている。着雪防止板31の垂直線に対する傾斜角度は、約20〜35°程度である。
【0021】
前記パッキン32は、フード10の内面と着雪防止板31との隙間を防水するために用いられるもので、前記カバー6、フード10および着雪防止板31とによって囲まれた空間を密閉空間34としている。したがって、外部から雪、塵埃、小さな昆虫、水等がフード10の内面と着雪防止板31との隙間を通って密閉空間34内に浸入するおそれがない。
【0022】
ここで、着雪防止板31の表面は、着雪を防止するために平滑面であって、突起などが極力存在しないものであることが好ましい。また、円筒部10Aの前端面35は、前記着雪防止板31の表面と略同一平面を形成するように着雪防止板31と同一角度で前傾していることが望ましい。さらに、着雪防止板31のシール構造としては、着雪防止板31の下端側においてパッキン32が着雪防止板31の表面より前方に突出していると、この突出部が風36の流れを妨げ、その上面が雪の積る棚を形成するため、パッキン32を着雪防止板31の表面側に極力突出させないシール構造とすることが好ましい。このため、本実施の形態においては、着雪防止板31の外周縁部を厚肉に形成してその外周面に環状溝37を形成し、この環状溝37にパッキン32を嵌着している。
【0023】
他のシール構造としては図4に示すような構造が考えられる。このシール構造は、着雪防止板31の下端部に後方側に折れ曲がった折曲部31Aを設け、断面形状が凹状で内周面に環状溝38を有するパッキン32を着雪防止板31の外周縁に嵌着するようにしたものである。このようなシール構造においては、着雪防止板31の下端部において、パッキン32の着雪防止板31の表面側に突出する部分32aの上面39が棚を形成するものの、前記折曲部31Aが前方で斜め上方に張り出す庇を構成しているので、前記上面39に雪が積もるおそれはない。また、たとえ上面39に積もったとしても大きく堆積する範囲はきわめて僅かで、最大でも折曲部31Aの範囲内であるため、点灯色の視認を妨げるようなことはない。
【0024】
前記灯具ユニット5B,5Cは、それぞれ黄色と青色の信号色を発光するもので、発光色がそれぞれ黄色と青色の発光ダイオードを用いている点が上記した灯具ユニット5Aと異なるだけで、その他の構造は全く同一構造であるため、その説明を省略する。
【0025】
このような構造からなる交通信号灯器1によれば、雪がカバー6(7,8)に着雪することがなく、また着雪防止板31を前傾状態で配設しているので、着雪防止板31自体の表面に雪が着雪するのを防止または軽減することができ、交通信号灯器1の視認性、信頼性を向上させることができる。すなわち、風がないときあるいは弱い風のときは、雪は着雪防止板31の表面まで到達せず、着雪には至らない。着雪防止板31の表面に雪が到達する以上の風速の場合、風36が着雪防止板31の表面に当たったとき、風36は着雪防止板31の表面により減速されるかあるいは澱みが発生する。同時に風36に運ばれてきた雪は着雪防止板31の表面に滞留することになり、そのときの着雪防止板31の表面温度、および外気温度がある範囲内であると着雪する。風36が前傾した着雪防止板31の表面に当たった場合、上方にはフード10により流路をたたれているため、その殆どが図3に矢印で示すように着雪防止板31の表面に沿って斜め下方に向かって一様に流れて着雪防止板31の表面に付着しようとする雪を吹き飛ばす。したがって、降雪時であっても着雪を防止または軽減でき灯具ユニット5Aの点灯色を確実に視認することができる。
【0026】
また、本発明は着雪防止板31をパッキン32を介してフード10に取付け、カバー6、フード10および着雪防止板31によって囲まれた空間34を気密に封止しているので、雪、塵埃、小さな昆虫等が前記空間34に浸入してカバー6に付着するおそれがない。したがって、カバー6の表面の掃除を定期的に行う必要がなく、メンテナンスフリーにすることができ、保守管理の負担を軽減することができる。
【0027】
図5は本発明の他の実施の形態を示す側面図、図6は図5のVI−VI線断面図である。この実施の形態は、着雪防止板40を、幅方向中央部において左右両側部40A,40Bが後方側に折り曲げられることにより水平断面形状が前方側に凸となるV字状に形成し、前傾状態でフード10に図示を省略したパッキンを介して組み込んだものである。フード10と着雪防止板40との間のシール構造は、図3に示したシール構造と同一である。着雪防止板40の頂部41は必ずしも尖っている必要はなく、図7に示すように円弧状に湾曲したものであってもよい。
【0028】
このような構造からなる着雪防止板40においては、風36を頂部41の左側と右側に振り分けて斜め下方に向かって一様に流すことができるので、幅方向中央部で滞留することがなく着雪を確実に防止することができ、上記した実施の形態と同様に灯具ユニット5Aの点灯色を確実に視認することができる。また、特に真下に下位の信号灯器が存在する場合であっても風の逃げ道を確保できるため、下位信号灯器による風の澱みの発生を防止することができる。
【0029】
【実施例】
降雪室内で人工的に吹雪を発生させ、上灯と下灯を30秒ずつ交互に1時間点灯させて従来の信号灯器(白熱電球式とLED式)と着雪防止板付きの信号灯器(平板状とV字状、前傾角度20°)の性能実験を行った。なお、その際の気温は約−10〜−5℃の間で、積雪量はおよそ35mm/hと28mm/hで、風速は5m/sと3m/sで行った。
【0030】
実験の結果、着雪防止効果は、着雪防止板の形状に拘わらず、着雪防止対策を講じない信号灯器の方が多く着雪し、着雪防止板による着雪防止効果が高いことが分かった。さらに詳しくは、着雪防止対策を講じた信号灯器については、V字状の着雪防止板は平板状の着雪防止板より着雪防止効果が高く、風速が上がるにつれて明らかに差が現れることが分かる。
【0031】
着雪防止対策を講じてない場合は、風速3m/s、積雪量はおよそ35mm/hにおいて、電球式はカバー面下面に多く着雪が見られ、その着雪量は280gであるのに対し、LED式はカバー面前面に着雪が見られ、その着雪量は210gであった。これは電球式では、電球の発熱により一度融雪された雪がカバー面下部で再度凍結し、雪の塊として生成されていることを意味する。LED式は、融雪作用がないことから、吹雪によりカバー面に着雪し続けることが分かる。振動等で落雪することはあっても、着雪し続けることによる点灯色の視認性が低下するため、着雪防止板等による対策が不可欠である。
【0032】
〔パッキンへの着雪〕
着雪防止板31,40の周囲には防水のためにパッキン32が取付けられているが、このパッキン32が図4に示すように断面形状が凹状の場合、パッキン32と着雪防止板31または40の下端部において、パッキン32の前端部が着雪防止板31または40の表面より前方に突出していると、その上面39に雪が当たり次々と着雪していった。そこで、およそ下半分のパッキン部分を除去して、パッキンの前面と着雪防止板31または40の表面を面一にした。平板状の着雪防止板31では、自灯の下に位置する灯具のフードが雪の積もる棚の効果を果たしてしまい、パッキン部分を除去した効果が見られない。
【0033】
一方、V字状の着雪防止板40では、積雪量はおよそ35mm/hでかつ風速3m/sの時、パッキン有りの着雪量が48gに対し、パッキン除去の着雪量が18gとなり、風速5m/sの時、パッキン有りの着雪量が88gに対し、パッキン除去の着雪量が56gとなり、下半分のパッキン部分を除去した方が着雪防止効果が高いことが分かった。
【0034】
なお、上記した実施の形態においては、縦型3灯式の交通信号灯器に適用した例を示したが、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、縦型2灯式、横型3灯式交通信号灯器、さらには道路標識板、案内板等にも適用することができる。また、LED式に限らず電球式の表示装置にも適用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る表示装置によれば、表示器の表面に着雪することがなく、またフードと表示器と着雪防止板とによって画成された空間内に塵埃、雪、昆虫などが浸入することがなく、長期間にわたって高い視認性、信頼性等を確保でき、特に交通信号灯器、標識装置等に適用して好適である。
また、本発明は発熱量が少ないLEDを光源としている表示器であっても、着雪による影響が少ない。
さらに、本発明はパッキンを着雪防止板の表面より前方に突出させていないので、パッキンに着雪して堆積することがない。
さらにまた、フードは上面が曲面なため積もった雪が滑り落ち易く、堆積する雪の量を少なくする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を自動車用道路の交差点に設置される縦型3灯式の交通信号灯器に適用した一実施の形態を示す正面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 信号灯器の拡大断面図である。
【図4】 着雪防止板の他の実施の形態を示す側面である。
【図5】 着雪防止板のさらに他の実施の形態を示す側面図である。
【図6】 図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 着雪防止板の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…交通信号灯器、5A,5B,5C…灯具ユニット、6,7,8…カバー、10…フード、10A…円筒部、10B…半円筒部、14…LED、31…着雪防止板、32…パッキン、37,38…環状溝、40…着雪防止板。

Claims (6)

  1. フードを有する表示器と、この表示器の前方に前傾状態で配置された透明な着雪防止板と、この着雪防止板と前記フードとの間に介在されたパッキンとを備え、
    前記パッキンによって前記表示器、前記着雪防止板および前記フードとによって形成される空間を密閉し、
    前記着雪防止板を、幅方向中央部において水平断面形状が前方側に凸となるように山形に形成したことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置において、
    パッキンは少なくとも着雪防止板の下側では着雪防止板より前方に突出していないことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または2記載の表示装置において、
    表示器がLEDを光源としていることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1,2または3記載の表示装置において、
    表示器が交通信号灯器であることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の表示装置において、
    フードは基端側が円筒形で、先端側が半円筒形であることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1記載の表示装置において、
    表示器が縦方向に縦列して配置された交通信号灯器の少なくとも上側に配置された交通信号灯器であることを特徴とする表示装置。
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