JP3937435B2 - タップ密度測定用容器及びタップ密度測定具並びにタップ密度測定方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、粉体の物性を評価する値の一つであるタップ密度を測定するために使用されるタップ密度測定用容器、及びタップ密度測定具、並びにタップ密度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉体のタップ密度は、JPMA(日本粉体冶金工業会)の定める規格「金属粉のタップ密度試験方法 JPMA P 08−1992」(非特許文献1)に従って測定されている。
【0003】
この規格に基づくタップ密度の測定は、まず、天秤を用いて質量を計り取った試料(粉体)をガラス製のメスシリンダに入れ、当該試料の表層部(上表面)を平坦にした後、このメスシリンダをタッピング装置に取り付け、メスシリンダ内の試料の体積が一定になるまでタッピングを行う。このタッピングが終了した時点で、試料の表層部が平滑であれば、直接メスシリンダの目盛で試料の体積を読み取り、これをタップ体積値とする。一方、試料の表層部が平滑でない場合は、表層部の一番高い所と一番低い所の目盛を読み取り、平均値を算出してタップ体積値とする。次に、下記に示す式によりタップ密度を計算する。
【0004】
ρt=m/V
但し、ρtはタップ密度(g/cm3)、mは試料の質量(g)、Vはタップ体積値(cm3)
すなわち、タップ密度の定義は、「振動させた容器内の粉末の体積当たりの質量」である。
(非特許文献1)
金属粉のタップ密度試験方法 JPMA P 08−1992、1992年(平成4年)3月1日制定
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のタップ密度測定方法は、タッピング後の試料の表層部(上表面)が十分に平滑でなく、タップ体積を正確に読み取ることが困難である。また、測定者によってメスシリンダの目盛の読み取り値が異なるため、測定の再現性が低く、測定精度が悪いという問題もある。
【0005】
また、タップ密度の測定には、ガラス製のメスシリンダを使用するため、タッピング時の衝撃や、人為的なミス等により破損する虞もある。そしてまた、ガラス製のため、メスシリンダの個体差が大きく、容積目盛の信頼性が低いという問題もある。このため、メスシリンダを変更すると、測定値が変わってしまい、これも測定の再現性を低下させ、測定精度が悪くなる要因の一つであった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、測定に再現性があり、高い測定精度でタップ密度を測定することが可能なタップ密度測定用容器、及びタップ密度測定具、並びにタップ密度測定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、タップ密度の測定に使用され、試料を収容する測定用容器であって、第1の容器と、当該第1の容器上に配設され且つ当該第1の容器に連通する第2の容器を備え、当該第2の容器は、前記第1の容器に対し取外し可能であるタップ密度測定用容器を提供するものである。
【0008】
このタップ密度測定用容器を使用することで、この測定用容器に試料を入れ、これをタッピングした後、第2の容器を第1の容器の上端面に対し摺動させて、第2の容器の下端面で前記試料を摺り切って、当該試料が第1の容器の上端面と同じ高さで満たされるようにすることができる。ここで、第1の容器の試料収容容積は、予め設定しておくことが可能であり、この値は、タップ密度を測定する測定者が測定するのではないため、正確な値となる。また、タッピング後に第1の容器内に残る試料は、第2の容器の下端面にて摺り切ることで、試料の摺り切り面(第2の容器の下端面によって摺り切られた試料の上面、以下これを「摺り切り面」という)が平滑となると共に、その質量は、例えば、電子天秤等の測定機器で測定することができるため、測定者にかかわらず正確な値が得られる。したがって、第2の容器が取外された第1の容器内に充填されている試料の質量を測定し、この質量を、第1の容器の試料収容容積で除すれば、試料のタップ密度を、再現性よく高精度で測定することができる。
【0009】
前記第1の容器及び第2の容器は非磁性金属から構成することができる。このようにすることで、例えば、タッピング時の衝撃や人為的なミスにより測定用容器が破損することを防止することができる。また、測定用容器の個体差が少ないため、測定用容器を別のロットに変更しても、測定値が変更することが極めて少なくなる。
【0010】
また、前記第2の容器は、第1の容器の近傍に形成された開口部と、当該開口部を開閉可能な開閉部と、を備えることができる。ここで、例えば、凝集性が高い試料のタップ密度を測定する場合、第1の容器の上端面に対し、第2の容器を摺動させ、当該第2の容器の下端面で試料を摺り切る際に、第2の容器の下端面で除去される試料と、第2の容器の下端面との付着力が高く、第1の容器内に残るべき試料の一部が、第2の容器の下端面にもっていかれ、試料の摺り切り面が平坦にならない可能性もある。そこで、第2の容器に前記開口部と開閉部を設ければ、開閉部を開放して開口部から試料の一部を露出させ、第2の容器の下端面近傍に位置している試料をある程度崩し、前記試料と、第2の容器の下端面との付着力を低下させることができる。その後、第2の容器の下端面で試料を摺り切れば、平坦な摺り切り面を得ることができる。なお、この開口部は、前記第2の容器の下端から切欠かれていてもよい。
【0011】
また、本発明は、タップ密度の測定に使用される測定具であって、前述した構造を備えたタップ密度測定用容器を支持すると共に、前記タップ密度測定用容器を支持する支持部の近傍に、前記第1の容器の上端面と同じ高さの平面部を有する支持台を備えたタップ密度測定具を提供するものである。
【0012】
このタップ密度測定具によれば、第2の容器を第1の容器の上端面に対し摺動させて、第2の容器の下端面によって試料を摺り切る際に、第2の容器は、支持台の平面部を摺動することができる。したがって、第2の容器を水平に移動(スライド)させることができ、さらに安定して試料を摺り切ることができる。また、測定者による測定のばらつきが発生することを一層防止することができる。
【0013】
前記支持台は、前記平面部の略中央部に、前記第1の容器を貫通可能な貫通穴を備えることができる。
【0014】
また、本発明にかかるタップ密度測定具は、前記第2の容器を支持して当該第2の容器と共に前記平面部上を移動可能な支持具をさらに備えることができる。このようにすることで、第2の容器を、第1の容器の上端面に対し、さらに安定して摺動させることができ、試料をより正確に摺り切ることができる。
【0015】
そしてまた、前記支持具は、前記第2の容器を貫通可能な貫通穴を備えて構成することができる。
【0016】
また、本発明は、試料のタップ密度を測定する方法であって、第1の容器と、当該第1の容器上に配設され且つ当該第1の容器に連通すると共に、前記第1の容器に対し取外し可能な第2の容器を備えたタップ密度測定用容器に、試料を入れる工程と、前記試料を入れたタップ密度測定用容器をタッピング装置に取り付けてタッピングを行う工程と、前記タッピング後、前記第1の容器の上端面に対し第2の容器を摺動させ、当該第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程と、前記摺り切りによって第1の容器内に残留した試料の質量を測定する工程と、前記第1の容器内に残留した試料の質量を、第1の容器の試料収容容積で除する工程と、を備えたタップ密度の測定方法を提供するものである。
【0017】
このタップ密度の測定方法によれば、予めタッピングされた試料を、第2の容器の下端面で摺り切って、当該試料が第1の容器の上端面と同じ高さで満たされるようにすることができる。ここで、第1の容器の試料収容容積は、予め設定しておくことが可能であり、この値は、タップ密度を測定する測定者が測定するのではないため、正確な値となる。また、タッピング後に第1の容器内に残る試料は、第2の容器の下端面にて摺り切ることで、試料の摺り切り面が平滑となると共に、その質量は測定機器で測定することができるため、測定者にかかわらず正確な値が得られる。したがって、第2の容器が取外された第1の容器内に充填されている試料の質量を測定し、この質量を、第1の容器の試料収容容積で除すれば、試料のタップ密度を、再現性よく高精度で測定することができる。
【0018】
また、本発明にかかるタップ密度の測定方法では、前記第2の容器の、前記第1の容器の近傍に開口部を設け、当該開口部を開閉可能な開閉部により封鎖したタップ密度測定用容器を使用し、前記タッピング後、前記開閉部を開放して前記試料を露出させ、当該露出した試料を崩した後、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行うことができる。
【0019】
この工程により、例えば、凝集性が高い試料のタップ密度を測定する場合であっても、第2の容器の下端面で除去される試料と、第2の容器の下端面との付着力を低下させることができる。したがって、第2の容器の下端面で試料を摺り切った際に、平坦な摺り切り面を得ることができる。前記開口部は、第2の容器の下端から切欠かれていてもよい。
【0020】
そしてまた、本発明は、前記タップ密度測定用容器を支持すると共に、当該タップ密度測定用容器を支持する支持部の近傍に、前記第1の容器の上端面と同じ高さの平面部を有する支持台に、前記タッピング後のタップ密度測定用容器をセットした後、前記平面部上面に対し前記第2の容器を摺動させながら、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行うことができる。
【0021】
また、前記タップ密度測定用容器を支持すると共に、当該タップ密度測定用容器を支持する支持部の近傍に、前記第1の容器の上端面と同じ高さの平面部を有する支持台に、前記タッピング後のタップ密度測定用容器をセットし、前記露出した試料を崩した後、前記平面部上面に対し前記第2の容器を摺動させながら、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行うことができる。
【0022】
これらの工程により、第2の容器を第1の容器の上端面に対し摺動させる際に、第2の容器は支持台の平面部を摺動するため、第2の容器をより安定した状態で水平に移動(スライド)させることができる。したがって、測定者による測定のばらつきを抑え、平坦な摺り切り面をより正確に得ることができる。
【0023】
また、本発明にかかるタップ密度の測定方法では、前記タッピング後のタップ密度測定用容器を前記支持台にセットした後、前記第2の容器を支持して当該第2の容器と共に前記平面部上を摺動可能な支持具を、当該第2の容器にセットし、前記平面部上面に対し前記支持具と共に前記第2の容器を摺動させながら、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行うこともできる。
【0024】
さらにまた、本発明にかかるタップ密度の測定方法では、前記露出した試料を崩した後、前記第2の容器を支持して当該第2の容器と共に前記平面部上を摺動可能な支持具を、当該第2の容器にセットし、前記平面部上面に対し前記支持具と共に前記第2の容器を摺動させながら、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行うこともできる。
【0025】
これらの工程により、第2の容器を、第1の容器の上端面に対し、さらに安定して摺動させることができ、試料をより正確に摺り切ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態にかかるタップ密度測定用容器及びタップ密度測定具並びにタップ密度測定方法について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる測定用容器を示す斜視図、図2は、図1に示す測定用容器を分割させた状態を示す斜視図、図3は、図1に示す測定用容器を用いて、タップ密度を測定する方法の一部を示す断面図である。
【0027】
図1〜図3に示すように、実施の形態1にかかる測定用容器1は、底面9が閉鎖された中空の円筒形を有する第1の容器2と、第1の容器2上に配設され、軸方向両端面が開放された中空の円筒形を有する第2の容器3を備えて構成されている。
【0028】
第2の容器3は、第1の容器2と同じ内径及び外径を備え、第1の容器2の上に配設された際に、第1の容器2の中空部分に、第2の容器3の中空部分が連通するよう構成されている。この第1の容器2及び第2の容器3は、非磁性金属から構成される。この非磁性金属としては、例えば、SUS304L等が好適に使用される。
【0029】
なお、実施の形態1では、第1の容器2及び第2の容器3の内径を31mm、外径を35mm(すなわち厚み2mm)に設定した。また、第1の容器2の試料収容部の容積を50mlに設定した。ここで、第1の容器2の試料収容部の容積は、第1の容器2を製造する段階で予め設定されており、正確な値となっている。
【0030】
次に、実施の形態1にかかる測定用容器1を使用したタップ密度測定方法について説明する。
【0031】
まず、第1の容器2上に第2の容器3を配置し、両者の接合部分を固定する。なお、実施の形態1では、セロハンテープを用いて両者の接合部分を固定した。この時、接合部分から試料が漏れ出ないようにセロハンテープは、接合部分全体を外周面に沿って覆うように貼り付けた。このようにして、測定用容器1を組み立てた。
【0032】
次に、図3(1)に示すように、測定用容器1にタップ密度を測るべき試料を第2の容器3の約半分の高さまで入れる。なお、実施の形態1では、試料として、ステンレス鋼粉末製品(SUS316L:株式会社アトミックス製)、平均粒径約8μmを使用した。次いで、前記試料が入れられた測定用容器1を、充填密度測定装置(ミネルバ機器株式会社製)にセットし、300回のタッピングを行った。このタッピング後、試料は、図3(2)に示すように、体積が減少したが、第1の容器2の上端面を越えて上まで充填された。
【0033】
次に、第1の容器2と第2の容器3の接合部分に貼り付けてあるセロハンテープをカッターナイフ等でカットし、第1の容器2から第2の容器3を取外し可能な状態にする。その後、図3(3)に示すように、第1の容器2の上端面に対し、第2の容器3を摺動させ、第2の容器3の下端面で、試料を摺り切った。これにより、第1の容器2内には、前記試料が第1の容器2の上端面と同じ高さで満たされた。このように、試料は、第1の容器2の上端面に沿って、第2の容器3の下端面で摺り切られるため、試料の摺り切り面は平滑になる。したがって、例えば、測定者が異なっても正確に計り取ることができる。
【0034】
次いで、第2の容器3が取外された第1の容器2内に充填されている試料の質量(W)を電子天秤により測定した。次に、この試料の質量(W)を第1の容器2の試料収容容積(V)で除して、タップ密度を測定した。
【0035】
なお、実施の形態1では、測定用容器1として、中空の円筒形の容器を使用した場合について説明したが、これに限らず、測定用容器は、充填密度測定装置(タッピング装置)にてタッピングを行うことが可能であり、第1の容器に対して第2の容器を摺動して試料を摺り切りことが可能であれば、多角柱等、その形状は任意に決定することができる。
【0036】
また、実施の形態1では、測定用容器1を非磁性金属から構成することで、測定用容器1がタッピングの衝撃や人為的ミス等によって破損することを防止するという効果が得られるようにしたが、測定用容器1を非磁性金属から構成することは、本発明に必須な構成要件ではなく、測定用容器1は、例えば、ガラス等によって構成してもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2にかかるタップ密度測定具及びタップ密度測定方法について図面を参照して説明する。
【0037】
図4は、図1に示す測定用容器を支持する支持台の斜視図、図5は、図1に示す測定用容器を構成する第2の容器を支持する支持具の斜視図、図6は、図1に示す測定用容器を図4に示す支持台にセットした状態を示す斜視図、図7は、図6に示す状態から第2の容器を摺動(スライド)させた状態を示す斜視図、図8は、図6に示す状態の測定用容器に図5に示す支持具をセットした状態を示す斜視図、図9は、図8に示す状態から、支持具と共に第2の容器を摺動(スライド)させた状態を示す斜視図である。
【0038】
なお、実施の形態2では、実施の形態1で説明した部材と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0039】
実施の形態2にかかるタップ密度測定具は、実施の形態1で説明した測定用容器1を支持すると共に、第1の容器2の上端面と同じ高さの平面部15を備えた支持台11と、第2の容器3を支持して第2の容器3と共に、平面部15上を移動可能な支持具12を備えて構成されている。
【0040】
支持台11は、ベース13と、ベース13の上面の四隅に各々立設された脚部14を介してベース13上に配置された平面部15を備えている。平面部15の上面は、第1の容器2の上端面と同じ高さ(つらいち)となる高さを備えている。この平面部15の略中央部には、第1の容器2を貫通可能な貫通穴16が開口されている。この貫通穴16を画定する内壁が、第1の容器2を支持する支持部の役割を果たす。貫通穴16の径は、貫通させた第1の容器2を安定して支持することが可能な範囲内で、第1の容器2の外径より若干大きく設定されている。なお、実施の形態2では、貫通穴16の径が35.2±0.05mmとなるように設定した。
【0041】
支持具12は、中央部に第2の容器3が貫通する貫通穴21が形成された中空の円柱形状を備えている。この貫通穴21の径は、貫通させた第2の容器3を安定して支持することが可能な範囲内で、第2の容器3の外径より若干大きく設定されている。なお、実施の形態2では、貫通穴21の径が38mmとなるように設定した。
【0042】
次に、実施の形態2にかかる支持台11を使用したタップ密度測定方法と、支持台11及び支持具12を使用したタップ密度測定方法について説明する。
(支持台11を使用したタップ密度測定方法)
まず、実施の形態1と同様の工程を経てタッピングを行った測定用容器1を支持台11の貫通穴16内に挿入して、支持台11にセットする。(図6参照)。次に、第1の容器2と第2の容器3の接合部分に貼り付けてあるセロハンテープをカッターナイフ等でカットし、第1の容器2から第2の容器3を取外し可能な状態にする。
【0043】
次に、図7に示すように、第2の容器3を第1の容器2の上端面及び支持台11の平面部15の上面に対し摺動(スライド)させ、第2の容器3の下端面で、試料を摺り切った。この時、第1の容器2は、支持台11の貫通穴16の内壁に支持されており、さらに第2の容器3は、平面部15によって支持されて、より安定した状態で水平に摺動する。したがって、より平坦で正確に試料を摺り切ることができる。このようにして、第1の容器2内には、前記試料が第1の容器2の上端面と同じ高さで満たされた。
【0044】
次いで、実施の形態1と同様に、第1の容器2内に充填された試料の質量(W)を第1の容器2の試料収容容積(V)で除して、タップ密度を測定した。
(支持台11及び支持具12を使用したタップ密度測定方法)
前記と同様に、タッピングを行った測定用容器1を支持台11の貫通穴16内に挿入して、支持台11にセットする。(図6参照)。次に、第1の容器2と第2の容器3の接合部分に貼り付けてあるセロハンテープをカッターナイフ等でカットし、第1の容器2から第2の容器3を取外し可能な状態にする。
【0045】
次に、図8に示すように、支持具12の貫通穴21を第2の容器3に挿入する。この状態から、図9に示すように、支持具12と共に第2の容器3を第1の容器2の上端面及び支持台11の平面部15の上面に対し摺動(スライド)させ、第2の容器3の下端面で、試料を摺り切った。この時、第1の容器2は、支持台11の貫通穴16の内壁に支持されており、さらに第2の容器3は、支持具12及び平面部15によって支持されて、さらに安定した状態で水平に摺動する。したがって、より一層正確に試料を摺り切ることができる。このようにして、第1の容器2内には、前記試料が第1の容器2の上端面と同じ高さで満たされた。
【0046】
次いで、実施の形態1と同様に、第1の容器2内に充填された試料の質量(W)を第1の容器2の試料収容容積(V)で除して、タップ密度を測定した。
【0047】
なお、支持台11の貫通穴16及び支持具12の貫通穴21は、第1の容器2及び第2の容器3が円筒形であるため、この形状に相補した円筒形とした。すなわち、貫通穴16及び21の形状は円筒形に限定されず、それぞれ第1の容器2及び第2の容器3の形状に相補した形状にすればよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3にかかるタップ密度測定用容器及びタップ密度測定方法について図面を参照して説明する。
【0048】
図10は、本発明の実施の形態3にかかる測定用容器を示す斜視図、図11は、図10に示す測定用容器を構成する第2の容器から開閉部を取外した状態を示す斜視図、図12は、図10に示す測定用容器を用いて、タップ密度を測定する方法の一部を示す斜視図である。
【0049】
なお、実施の形態3では、実施の形態1及び2で説明した部材と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】
図10〜図12に示すように実施の形態3にかかる測定用容器4は、第1の容器2と、第1の容器2上に配設され、軸方向両端面が開放された中空の円筒形状を有する第2の容器5を備えて構成されている。なお、第1の容器2及び第2の容器5は、実施の形態1と同様の非磁性金から構成される。
【0051】
第2の容器5は、第1の容器2と同じ内径及び外径を備え、第1の容器2の上に配設された際に、第1の容器2の中空部に第2の容器5の中空部が連通するよう構成されている。この第2の容器5は、本体31と、本体31の下端から略長方形上に切欠かれた開口部32を開閉可能な開閉部33を備えている。
【0052】
次に、実施の形態3にかかる測定用容器4を使用したタップ密度測定方法について説明する。
【0053】
まず、本体31の開口部32に開閉部33を嵌め込み、開口部32を開閉部33で閉鎖し、両者の接合部分を固定する。なお、実施の形態3では、セロハンテープを用いて両者の接合部分を固定した。この時、接合部分から試料が漏れ出ないようにセロハンテープは、接合部分全体を覆うように貼り付けた。このようにして、第2の容器5を組み立てた。次に、実施の形態1と同様に、第1の容器2上に第2の容器5を配置し、両者の接合部分を固定し、測定用容器4を組み立てた。
【0054】
次に、測定用容器4にタップ密度を測るべき試料を第2の容器5の約半分の高さまで入れる。なお、実施の形態3では、試料として、粉体としての凝集性が高いコバルト(平均粒径約8μm)を使用した。次いで、実施の形態1と同様の工程を経てタッピングを行った。このタッピング後、試料は、タッピング前より体積が減少したが、第1の容器2の上端面を越えて上まで充填された。
【0055】
次に、本体31と開閉部33の接合部分に貼り付けてあるセロハンテープをカッターナイフ等でカットし、図12に示すように、本体31から開閉部33を取外した。ここで、タップ密度を測定すべき試料は、凝集性が高い粉体である。したがって、試料と、第2の容器5の下端面との付着力が高く、第1の容器2内に残るべき試料の一部が、第2の容器5の下端面にもっていかれ、試料の摺り切り面が平坦にならない可能性もある。そこで、開放された開口部32によって試料の一部を露出させ、第2の容器5の下端面近傍に位置している試料をある程度崩し、前記試料と、第2の容器の下端面との付着力を低下させる。
【0056】
次に、第1の容器2と本体31の接合部分に貼り付けてあるセロハンテープをカッターナイフ等でカットし、実施の形態1と同様に、第1の容器2の上端面に対し、第2の容器5を摺動させ、第2の容器5の下端面で、試料を摺り切った。これにより、第1の容器2内には、前記試料が第1の容器2の上端面と同じ高さで満たされた。この試料の摺り切り面は平坦であった。このように、試料は、第1の容器2の上端面に沿って、第2の容器5の下端面で摺り切られるため、例えば、測定者が異なっても正確に計り取ることができる。
【0057】
次いで、実施の形態1と同様にして試料のタップ密度を測定した。
【0058】
なお、実施の形態3にかかる測定用容器3についても、実施の形態2で説明したタップ密度測定具を使用して、タップ密度を測定することができる。
【0059】
また、実施の形態3では、本体31の下端から略長方形上に切欠かれた開口部32としたが、これに限らず、開口部は、図13に示すように、本体31の下端から若干上部に形成してもよい。
(実施例1)
実施の形態1にかかる測定用容器1を使用し、実施の形態1で説明したタップ密度測定方法により、粉体としての凝集性が低い、ステンレス鋼粉末製品(SUS316L:株式会社アトミックス製)、平均粒径約8μmのタップ密度を測定した。なお、測定は10回行ない、その結果から平均値及び標準偏差を求めた。この結果を表1に示す。
(実施例2)
実施の形態1にかかる測定用容器1を使用し、実施の形態2で説明した「支持台を使用したタップ密度測定方法」により、実施例1と同様の試料のタップ密度を測定した。なお、測定は10回行ない、その結果から平均値及び標準偏差を求めた。この結果を表1に示す。
(実施例3)
実施の形態1にかかる測定用容器1を使用し、実施の形態2で説明した「支持台及び支持具を使用したタップ密度測定方法」により、実施例1と同様の試料のタップ密度を測定した。なお、測定は10回行ない、その結果から平均値及び標準偏差を求めた。この結果を表1に示す。
(実施例4)
次に、実施例3と同様の方法で、粉体としての凝集性が高い、コバルト(平均粒径約8μm)のタップ密度を使用した。なお、測定は10回行ない、その結果から平均値及び標準偏差を求めた。この結果を表1に示す。
(実施例5)
次に、実施の形態3にかかる測定用容器4を使用し、実施の形態3で説明したタップ密度測定方法により、実施例4と同様の試料のタップ密度を使用した。なお、測定は10回行ない、その結果から平均値及び標準偏差を求めた。この結果を表1に示す。
(実施例6)
実施の形態3にかかる測定用容器4と、実施の形態2で説明した支持台11及び支持具12を使用し、実施例4と同様の試料のタップ密度を使用した。なお、測定は10回行ない、その結果から平均値及び標準偏差を求めた。この結果を表1に示す。
(比較例1)
次に、比較として、JPMA(日本粉体冶金工業会)の定める規格「金属粉のタップ密度試験方法 JPMA P 08−1992」に基づいて、実施例1と同様の試料のタップ密度を使用した。なお、測定は10回行ない、その結果から平均値及び標準偏差を求めた。この結果を表1に示す。
(比較例2)
比較として、JPMA(日本粉体冶金工業会)の定める規格「金属粉のタップ密度試験方法 JPMA P 08−1992」に基づいて、実施例4と同様の試料のタップ密度を使用した。なお、測定は10回行ない、その結果から平均値及び標準偏差を求めた。この結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
表1から、本発明にかかる実施例1〜6は、比較例1及び2に比べ、標準偏差が大幅に小さくなったことが判る。この結果、本発明にかかるタップ密度の測定方法は、再現性が高く、優れた測定精度を有していることが立証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる測定用容器を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す測定用容器を分割させた状態を示す斜視図である。
【図3】 図1に示す測定用容器を用いて、タップ密度を測定する方法の一部を示す断面図である。
【図4】 図1に示す測定用容器を支持する支持台の斜視図である。
【図5】 図5は、図1に示す測定用容器を構成する第2の容器を支持する支持具の斜視図である。
【図6】 図1に示す測定用容器を図4に示す支持台にセットした状態を示す斜視図である。
【図7】 図6に示す状態から第2の容器を摺動(スライド)させた状態を示す斜視図である。
【図8】 図6に示す状態の測定用容器に図5に示す支持具をセットした状態を示す斜視図である。
【図9】 図8に示す状態から、支持具と共に第2の容器を摺動(スライド)させた状態を示す斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態3にかかる測定用容器を示す斜視図である。
【図11】 図10に示す測定用容器を構成する第2の容器から開閉部を取外した状態を示す斜視図である。
【図12】 図10に示す測定用容器を用いて、タップ密度を測定する方法の一部を示す斜視図である。
【図13】 本発明の他の実施の形態にかかる測定用容器を構成する第2の容器から開閉部を取外した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、4 測定用容器、 2 第1の容器、 3、5 第2の容器、 11支持台、 12 支持具、 15 平面部、 16、21 貫通穴、31 本体、 32 開口部、 33開閉部
Claims (13)
- タップ密度の測定に使用され、試料を収容する測定用容器であって、
第1の容器と、当該第1の容器上に配設され且つ当該第1の容器に連通する第2の容器を備え、当該第2の容器は、前記第1の容器に対し取外し可能であり、
前記第1の容器及び第2の容器は非磁性金属からなり、
前記第2の容器は、第1の容器の近傍に形成された開口部と、当該開口部を開閉可能な開閉部と、を備えてなるタップ密度測定用容器。 - 前記開口部は、前記第2の容器の下端から切欠かれてなる請求項1記載のタップ密度測定用容器。
- タップ密度の測定に使用される測定具であって、
請求項1又は2に記載のタップ密度測定用容器を支持すると共に、前記タップ密度測定用容器を支持する支持部の近傍に、前記第1の容器の上端面と同じ高さの平面部を有する支持台を備えたタップ密度測定具。 - 前記支持台は、前記平面部の略中央部に、前記第1の容器を貫通可能な貫通穴を備えてなる請求項3記載のタップ密度測定具。
- 前記第2の容器を支持して当該第2の容器と共に前記平面部上を移動可能な支持具をさらに備えた請求項3又は4記載のタップ密度測定具。
- 前記支持具は、前記第2の容器を貫通可能な貫通穴を備えてなる請求項5記載のタップ密度測定具。
- 試料のタップ密度を測定する方法であって、
第1の容器と、当該第1の容器上に配設され且つ当該第1の容器に連通すると共に、前記第1の容器に対し取外し可能な第2の容器を備えたタップ密度測定用容器に、試料を入れる工程と、
前記試料を入れたタップ密度測定用容器をタッピング装置に取り付けてタッピングを行う工程と、
前記タッピング後、前記第1の容器の上端面に対し第2の容器を摺動させ、当該第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程と、
前記摺り切りによって第1の容器内に残留した試料の質量を測定する工程と、前記第1の容器内に残留した試料の質量を、第1の容器の試料収容容積で除する工程と、
を備えたタップ密度の測定方法。 - 前記第2の容器の、前記第1の容器の近傍に開口部を設け、当該開口部を開閉可能な開閉部により封鎖したタップ密度測定用容器を使用し、前記タッピング後、前記開閉部を開放して前記試料を露出させ、当該露出した試料を崩した後、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行う請求項7記載のタップ密度の測定方法。
- 前記開口部は、前記第2の容器の下端から切欠かれてなる請求項8記載のタップ密度の測定方法。
- 前記タップ密度測定用容器を支持すると共に、当該タップ密度測定用容器を支持する支持部の近傍に、前記第1の容器の上端面と同じ高さの平面部を有する支持台に、前記タッピング後のタップ密度測定用容器をセットした後、前記平面部上面に対し前記第2の容器を摺動させながら、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行う請求項7記載のタップ密度の測定方法。
- 前記タップ密度測定用容器を支持すると共に、当該タップ密度測定用容器を支持する支持部の近傍に、前記第1の容器の上端面と同じ高さの平面部を有する支持台に、前記タッピング後のタップ密度測定用容器をセットし、前記露出した試料を崩した後、前記平面部上面に対し前記第2の容器を摺動させながら、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行う請求項8又は9記載のタップ密度の測定方法。
- 前記タッピング後のタップ密度測定用容器を前記支持台にセットした後、前記第2の容器を支持して当該第2の容器と共に前記平面部上を摺動可能な支持具を、当該第2の容器にセットし、前記平面部上面に対し前記支持具と共に前記第2の容器を摺動させながら、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行う請求項10記載のタップ密度の測定方法。
- 前記露出した試料を崩した後、前記第2の容器を支持して当該第2の容器と共に前記平面部上を摺動可能な支持具を、当該第2の容器にセットし、前記平面部上面に対し前記支持具と共に前記第2の容器を摺動させながら、前記第2の容器の下端面で前記試料を摺り切る工程を行う請求項11記載のタップ密度の測定方法。
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