JP3936463B2 - ガラス有底管の成形方法および装置 - Google Patents

ガラス有底管の成形方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス有底管の成形方法および装置に関し、詳しくはガラスまたは石英で作成したガラス有底管素材を外部および内部から加熱して軟化させ、ガラス有底管素材の内部に挿入配置した芯金の形状に合わせた角形のガラス有底管を製造するガラス有底管の成形方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガラス有底管素材を加熱しガラス有底管を真空成形する方法および装置に関する技術としては、特開平4―31330号公報に記載された有底管を加熱真空成形するための炉が知られている。
【0003】
この炉は、炉内に管状放熱体を配置するとともに、この管状放熱体の周囲にヒータを備えて構成されている。そして、その成形方法は、ヒータからの熱輻射により管状放熱体を均一に加熱した後、芯金を内部に挿入配置したガラス有底管素材を炉外から管状放熱体の中に挿入してガラス有底管素材を加熱し、芯金の形状に合わせてガラス有底管を加熱真空成形するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来技術には以下のような問題があった。
すなわち、ガラス有底管素材を管状放熱体により外周部のみから加熱するため、ガラス有底管素材の外周部の方が内周部よりも高温になり、外周部と内周部に温度差が生じてしまう。この温度差の生じたガラス有底管素材を真空成形すると、外周部と内周部の温度差のために冷却工程の際に外周部と内周部とで収縮量が異なり、ガラス有底管にカンやワレが発生していた。
【0005】
そこで本出願人は、ガラス有底管を真空成形するときに、高温に加熱した状態の芯金をガラス有底管素材の内部に挿入位置することで、外周部と内周部の温度差を小さくした状態でガラス有底管素材を加熱し、カンやワレの発生を減少させることができた。しかしながら、芯金を高温に加熱するため耐久性が悪くなりコスト高につながってしまっていた。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、ガラス有底管素材を内周部と外周部から同時に加熱し、ガラス有底管素材の内周部と外周部との温度差を小さくすることで、真空成形後の冷却工程で発生するカンやワレを防ぐガラス有底管の成形方法および装置を提供することを目的とする。また、ガラス有底管素材を内周部と外周部から同時に加熱するとともに、ガラス有底管素材の内部に挿入位置する芯金をあまり高くない温度に加熱し、真空成形後の冷却工程で発生するカンやワレを防ぐとともに芯金の耐久性を向上させるガラス有底管の成形装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明に係るガラス有底管の成形方法は、加熱軟化されたガラス有底管素材をその内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形方法において、ガラス有底管素材の外周部を外部から外部加熱手段によって加熱すると同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から内部加熱手段によって加熱する工程と、前記内部加熱手段を前記ガラス有底管から取り出す工程と、前記内部加熱手段とは異なる芯金加熱手段によって加熱された芯金を前記ガラス有底管素材の内部に挿入し、前記ガラス有底管素材を成形する工程と、を有するものである。
【0008】
また、第2の発明に係るガラス有底管の成形装置は、加熱軟化されたガラス有底管素材をその内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形装置において、ガラス有底管素材の外周部を外部から加熱する外部加熱手段と、前記外周部の加熱と同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から加熱する内部加熱手段と、前記芯金を加熱する芯金加熱手段と、を具備するものである。
【0009】
さらに、第3の発明に係るガラス有底管の成形装置は、加熱軟化されたガラス有底管素材をその内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形装置において、ガラス有底管素材の外周部を外部から加熱する筒状の外部加熱手段と、前記ガラス有底管素材の内部に挿入可能であって、前記外周部の加熱と同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から加熱する棒状の内部加熱手段と、芯金を加熱する芯金加熱手段と、を具備するものである。
【0010】
すなわち、第1の発明に係るガラス有底管の成形方法は、ガラス有底管素材の外周部を外部から外部加熱手段によって加熱する同時にガラス有底管素材の内周部を内部から内部加熱手段によって加熱する。そして、加熱されたガラス有底管素材の内部に芯金加熱手段によって加熱された芯金を挿入し、この芯金によってガラス有底管を所望の形状に成形する。
【0011】
また、第2の発明に係るガラス有底管の成形装置は、ガラス有底管素材の外周部を外部から外部加熱手段によって加熱する同時にガラス有底管素材の内周部を内部から内部加熱手段によって加熱する。そして、加熱されたガラス有底管素材の内部に芯金加熱手段によって加熱された芯金を挿入し、この芯金によってガラス有底管を所望の形状に成形する。
【0012】
さらに、第3の発明に係るガラス有底管の成形装置は、ガラス有底管素材の外周部を外部から筒状の外部加熱手段によって加熱する同時に、ガラス有底管素材の内部に棒状の内部加熱手段を挿入してガラス有底管素材の内周部を内部から加熱する。そして、加熱されたガラス有底管素材の内部から棒状の内部加熱手段を退避させてから、ガラス有底管素材の内部に芯金加熱手段で加熱した芯金を挿入し、この芯金によってガラス有底管を所望の形状に成形する。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図1から図13に基づいて説明する。図1は本実施の形態のガラス有底管の成形装置を一部切り欠いて示す斜視図、図2は芯金をガラス有底管素材の内部に挿入配置した状態を示す部分断面図、図3は芯金を示す斜視図、図4は芯金を示す断面図である。図5は芯金を加熱されたガラス有底管素材の内部に挿入した状態を示す断面図、図6はガラス有底管を真空成形した状態を示す断面図、図7はガラス有底管と芯金を冷却した状態を示す断面図である。図8から図13はガラス有底管の成形工程を模式的に示す図である。
【0014】
本実施の形態の成形装置には、図1に示すように、架台1上に外部加熱手段としてのガラス管ヒータ2およびべース3が配置されている。ガラス管ヒータ2は円筒状で、その内部にガラス有底管素材4の加熱部2aが設けられ、その上部から有底円筒状のガラス有底管素材4を加熱部2aに挿入可能となっている。べース3は架台1上に立設され、ガラス管ヒータ2側のべース壁面3aにはガラス有底管駆動手段5、芯金駆動手段6および芯金加熱手段7が設けられている。
【0015】
ガラス有底管駆動手段5は、べース壁面3aに上下2つの軸受け8を介して回動自在に取り付けたガラス駆動ネジ9と、ガラス駆動ネジ9を回動するガラスモータ10と、ガラス有底管素材4をその開口部を上に向けて保持する上下動自在なガラス保持部材11と、ガラス保持部材11を上下方向に案内するべース壁面3aに取り付けたガイド12とからなっている。ガラス駆動ネジ9とガイド12は平行で上下方向に延在して配置されており、ガラス駆動ネジ9の下部には架台1に取り付けたガラスモータ10が連結されている。
【0016】
ガラス保持部材11は、その基部11aをガラス駆動ネジ9に螺合するとともにガイド12に摺動自在に係合して配置されている。ガラス保持部材11の先端部11bは、基部11aからガラス管ヒータ2の上方に延在され、図2に示すように、ガラス有底管素材4を保持する内径部11cが形成されている。内径部11cは、ガラス有底管素材4の外径より若干大径に形成されるとともに、先端部11bの厚さの中ほどから下面まで同径に形成されている。この内径部11cは、ガラス管ヒータ2の加熱部2aの真上に配置されている。内径部11cの上端には、ガラス有底管素材4の内径と同径に形成した内径を有する段部11dが形成されており、保持するガラス有底管素材4の開口部上端を段部11dに付き当てることで、ガラス保持部材11に対するガラス有底管素材4の高さ(上下方向)の位置を規制可能となっている。さらに、内径部11cの下部寄りには、保持するガラス有底管素材4の外周部を気密的に保持するための耐熱性を有するOリング13が配設されている。また、段部11dの上方には、上部を拡開した角錐面11eを有する角錐凹部が形成されている。
【0017】
芯金駆動手段6は、べース壁面3aに上下2つの軸受15を介して回動自在に取り付けた芯金ボールネジ16と、芯金ボールネジ16を回動する芯金モータ17と、芯金18を保持する上下動自在な芯金保持部材19と、芯金保持部材19を上下方向に案内するガイド12とからなり、ガイド12はガラス有底管駆動手段5と共有する構成となっている。芯金ボールネジ16とガイド12は平行で上下方向に延在して配置されており、芯金ボールネジ16の下部には架台1に取り付けた芯金モータ17が連結されている。
【0018】
芯金保持部材19は、その基部19aを芯金ボールネジ16に螺合するとともにガイド12に摺動自在に係合して配置されている。芯金保持部材19の先端部19bは、基部19aからガラス保持部材11の先端部11bの上方に延在され、芯金18を保持している。
【0019】
芯金18は、図3に示すように、円柱状の保持部18aと保持部18aの下部に形成した角柱状の成形部18bとからなっており、保持部11aの下部はガラス保持部材11の角錐面11eと密接する傾斜面18cに形成されている。この芯金18は、図1に示すように、保持部18aが芯金保持部材19の先端部19bに保持され、ガラス有底管素材4の内部に挿入配置される成形部18bがガラス保持部材の内径部11cの真上に位置するように配設されている。
【0020】
芯金18の中心部には、図3および図4に示すように、保持部18aを貫通して成形部18bの先端付近にまで形成した冷却用穴20が設けられ、冷却用穴20の周囲には吸引孔21が4本設けられている。吸引孔21は配管22を経て真空ポンプ23に接続され、冷却用穴20は図示しない冷却用エア供給装置に接続されている。各吸引孔21は保持部18aを貫通して形成され、成形部18bの4面の上端外側にそれぞれ位置するように傾斜面18cの下部に開口されている。この吸引孔21は、図2に示すように、傾斜面18cをガラス保持部材11の角錐面11eに密接させて成形部18bをガラス有底管素材4の内部に挿入配置したとき、角錐面11eに閉鎖されず、ガラス保持部材11の内径部11cに保持されたガラス有底管素材4の内部と連通するようになっている。
【0021】
芯金18の成形部18bは、図5に示すように、稜部を面取りして曲面に形成されている。また、成形部18bは、傾斜面18cと角錐面11eとを密接させたとき、成形部18bの外側部がガラス有底管素材4の内周部に接触しない大きさに形成されている。
【0022】
芯金加熱手段7は、べース壁面3aに固定したモータ等を有する芯金ヒータ駆動手段25と、芯金保持部材19に保持した芯金18を加熱する芯金加熱手段としての芯金ヒータ26とからなっている。芯金ヒータ26は円筒状で、ガラス保持部材11と芯金保持部材19との間に配置され、その内部に芯金18を上方から挿入して加熱可能となっている。この芯金ヒータ26は、芯金ヒータ駆動手段25に取り付けられて水平方向に移動自在となっており、芯金18を加熱する際には芯金ヒータ駆動手段25により芯金18の軸線上に配置されるとともに、芯金18を芯金駆動手段6により降下させてガラス有底管素材4の内部に挿入する際には、芯金18の移動を阻害しないように退避できるようになっている。
【0023】
上記架台1には、べース30が上記べース3と直交するように配置して立設され、ガラス管ヒータ2側のべース壁面30aには発熱体駆動手段31が設けられている。発熱体駆動手段31は、べース壁面30aに上下2つの軸受32を介して回動自在に取り付けた発熱体ボールネジ33と、発熱体ボールネジ33を回動する発熱体モータ34と、発熱体ボールネジ33により上下方向に移動自在な移動部材35と、内部加熱手段としての棒状の発熱体36を保持する発熱体保持部37と、発熱体保持部37を水平方向に移動させる前後シリンダ38と、移動部材35と前後シリンダ38を介して発熱体保持部37を上下方向に案内するガイド39とからなっている。発熱体ボールネジ33とガイド39は平行で上下方向に延在して配置されており、発熱体ボールネジ33の下部には架台1に取り付けた発熱体モータ34が連結されている。
【0024】
移動部材35は、発熱体ボールネジ33に螺合するとともにガイド39に摺動自在に係合して配置されている。移動部材35の前面には前後シリンダ38が取り付けられており、前後シリンダ38のロッドの先端に発熱体保持部37が設けられている。発熱体保持部37は、前後シリンダ38によりガラス有底管保持部材11の内径部11cの上方に水平移動可能で、発熱体保持部37に上部を保持された発熱体36がガラス有底管保持部11に保持されたガラス有底管素材4の中心軸線上に配置可能となっている。発熱体36は棒状で、ガラス有底管素材4の底部の半球形状に対応した先端形状を有しており、ガラス有底管素材4の内周部を内部から均一に加熱できるようになっている。そして、ガラス有底管素材4の中心軸線上に配置された発熱体36は、発熱体ボールネジ33により下降されてガラス有底管素材4の内部に挿入され、加熱終了後はガラス有底管素材4より上昇させた後、芯金18のガラス有底管素材4内への挿入を阻害しないように退避可能となっている。
【0025】
次に、上記構成の成形装置を用い、有底円筒状のガラス有底管素材4を角柱状のガラス有底管に成形する方法を説明する。
【0026】
まず、芯金駆動手段6の芯金ボールネジ16を芯金モータ17により回動して芯金保持部材19に保持した芯金18を下降し、芯金18の軸線上に配置された芯金ヒータ26内に芯金18を挿入して加熱する。一方、ガラス有底管駆動手段5のガラス駆動ネジ9をガラスモータ10により回動し、図8に示すように、ガラス保持部材11の先端部11bに保持したガラス有底管素材4を下降してガラス管ヒータ2の加熱部2aに挿入すると同時に、発熱体駆動手段31の発熱体ボールネジ33を発熱体モータ34により回動して発熱体保持部37に保持した発熱体36を下降し、ガラス有底管素材4の内部に挿入する。こうして、ガラス有底管素材4の外周部と内周部の両方をガラス管ヒータ2と発熱体36により同時に加熱する。
【0027】
所定の温度までガラス有底管素材4を加熱した後、発熱体駆動手段31の発熱体ボールネジ33を発熱体モータ34により回動して発熱体36を上昇し、図9に示すように、発熱体36をガラス有底管素材4から取り出すとともに、前後シリンダ38により発熱体36をガラス有底管素材8および芯金18の軸線上から水平方向に退避させ、芯金18の移動を阻害しないようにする。
【0028】
一方、発熱体36の退避動作とともに、芯金駆動手段6の芯金ボールネジ16を芯金モータ17により回動して芯金18を上昇させて芯金ヒータ26内から取り出す。その後、芯金ヒータ駆動手段25を用いて芯金ヒータ26を移動し、加熱していた芯金18およびガラス有底管素材4の軸線上から水平方向に退避させる。
【0029】
次に、芯金駆動手段6の芯金ボールネジ16を芯金モータ17により回動し、図10に示すように、発熱体36よりも低い温度に加熱された芯金18を下降させてガラス有底管素材4の内部に芯金18の成形部18bを挿入する。芯金18の成形部18bをガラス有底管素材4の内部に挿入配置する際には、図2に示すように、ガラス保持部材11の角錐面11eに芯金18の傾斜面18cを当て付け、更にOリング13をガラス有底管素材4の外周面に当て付けることにより、ガラス有底管素材4の内部を密閉する。図5は芯金18をガラス有底管素材4内に挿入した状態を示す断面図である。芯金18の挿入完了後、図1の真空ポンプ23を用いて図2および図3に示す吸引孔21からガラス有底管素材4の内部を真空引きし、図11に示すようにガラス有底管素材4の内周部を芯金18の成形部18bに密着させる。この真空引きにより、ガラス有底管素材4は、図6に示すように、芯金18の成形部18bの形状に沿って転写される。以下、成形部18bの形状に転写されたものをガラス有底管4aという。
【0030】
次に、芯金駆動手段6の芯金ボールネジ16を芯金モータ17により回動するとともに、ガラス有底管駆動手段5のガラス駆動ネジ9をガラスモータ10により回動し、図12に示すように、芯金18とガラス有底管4aを同じスピードで同時に上昇させ、ガラス管ヒータ2の加熱部2aから抜き取る。抜き取った後、芯金18とガラス有底管4aを空冷する。このとき、芯金18の冷却用穴20に図示しない冷却用エア供給装置から冷却用エアを送り込み、芯金18とガラス有底管4aの冷却を促進する。ここで、芯金18の熱膨張率はガラス有底管4aより大きく、その熱膨張率の差は大きく異なるため、芯金18とガラス有底管4aが冷却されることで、図7に示すように、芯金18とガラス有底管4aとの間に隙間a,bが形成される。この隙間a,bの形成を利用して、芯金18と有底管4aとの密着を解放した後、芯金駆動手段6の芯金ボールネジ16を芯金モータ17により回動して芯金18を上昇させ、図13に示すように、芯金18をガラス有底管4aの内部から抜き取る。
【0031】
次に、芯金ヒータ26の温度とガラス有底管4aのワレ発生率の関係を図14に示す。図14は、本実施の形態で成形したものと従来のものを比較したデータを示している。図14に示すように、本実施の形態で成形したものは従来と比較して、芯金ヒータ温度を約200℃下げても割れずに成形できるようになった。また、芯金の耐久性については、従来は100ショット前後しか使用できなかったものが、本実施の形態では500ショット以上でも使用に耐えられるようになった。
【0032】
本実施例の形態によれば、ガラス有底管素材4を内周部と外周部から同時に加熱でき、上記内周部と外周部との温度差を小さくした状態で加熱したガラス有底管素材4を成形でき、ガラス有底管4aにワレやカンなどの不良を無くことができ、また芯金18の温度を低く設定することができるので、芯金18の耐久性を向上させることができる。その結果、ガラス有底管4aのコストダウンを図ることができる。
【0033】
なお、上記した具体的実施の形態から次のような構成の技術的思想が導き出される。
(付記)
(1)加熱軟化されたガラス有底管素材の内部に吸引作用を及ぼしながら減圧し、ガラス有底管素材の内部に挿入した芯金の形状に成形するガラス有底管の成形方法において、
前記ガラス有底管素材の外周部を外部から加熱するとともに、前記ガラス有底管素材の内周部を内部から加熱することを特徴とするガラス有底管の成形方法。
【0034】
(2)加熱軟化されたガラス有底管素材の内部を減圧し、ガラス有底管素材の内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形方法において、
ガラス有底管素材の外周部を外部から外部加熱手段によって加熱すると同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から内部加熱手段によって加熱する工程と、
芯金加熱手段により所定の温度に加熱した芯金を前記加熱工程で加熱したガラス有底管素材の内部に挿入する工程と、
を有することを特徴とするガラス有底管の成形方法。
【0035】
(3)加熱軟化されたガラス有底管素材の内部に吸引作用を及ぼしながら減圧し、ガラス有底管素材の内部に挿入した芯金の形状に成形するガラス有底管の成形装置において、
前記ガラス有底管素材の外周部を外部から加熱する外部加熱手段と、
前記ガラス有底管素材の内周部を前記外周部と同時に加熱する内部加熱手段と、
前記芯金を加熱する芯金加熱手段と、
を具備することを特徴とするガラス有底管の成形装置。
【0036】
(4)加熱軟化されたガラス有底管素材の内部を減圧し、ガラス有底管素材の内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形装置において、
ガラス有底管素材の外周部を外部から加熱する外部加熱手段と、
前記外周部の加熱と同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から加熱する内部加熱手段と、
前記内部加熱手段をガラス有底管素材の内部に挿入する発熱体駆動手段と、
を具備することを特徴とするガラス有底管の成形装置。
【0037】
(5)加熱軟化されたガラス有底管素材の内部を減圧し、ガラス有底管素材の内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形装置において、
ガラス有底管素材の外周部を外部から加熱する筒状の外部加熱手段と、
前記ガラス有底管尾内部に挿入可能であって、前記外周部の加熱と同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から加熱する棒状の内部加熱手段と、
前記内部加熱手段をガラス有底管素材の内部に挿入する発熱体駆動手段と、
芯金を加熱する芯金加熱手段と、
を具備することを特徴とするガラス有底管の成形装置。
【0038】
付記(1)によるガラス有底管の成形方法によれば、ガラス有底管素材を内周部および外周部から加熱するため、内周部と外周部との温度差が小さくなるので、冷却時の内周部と外周部との収縮差が少なくなり、その結果成形したガラス有底管のワレやカンなどの不良を無くすことができる効果を奏する。その結果ガラス有底管のコストダウンを図ることができる。
【0039】
付記(2)によるガラス有底管の成形方法によれば、内部加熱手段と外部加熱手段とによってガラス有底管素材の内周部と外周部とを同時に加熱するため、内周部と外周部との温度差が小さくなり、冷却時の内周部と外周部との収縮差が少なくなるので、成形されたガラス有底管のワレやカンなどの不良を防ぐことができる効果を奏する。また、内部加熱手段によってガラス有底管素材の内周部を加熱するため、ガラス有底管素材を成形するときに用いる芯金の温度を低く設定することが可能になり、芯金の耐久性を向上させることができる効果を奏する。
【0040】
付記(3)によるガラス有底管の成形装置によれば、付記(2)の効果と同様な効果を奏する。
【0041】
付記(4)によるガラス有底管の成形装置によれば、内部加熱手段と外部加熱手段とによってガラス有底管素材の内周部と外周部とを同時に加熱するため、内周部と外周部との温度差が小さくなり、冷却時の内周部と外周部との収縮差が少なくなるので、成形されたガラス有底管のワレやカンなどの不良を防ぐことができる効果を奏する。
【0042】
付記(5)によるガラス有底管の成形装置によれば、付記(3)の効果と同様な効果を奏することができる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1による本発明のガラス有底管の成形方法によれば、内部加熱手段と外部加熱手段とによってガラス有底管素材の内周部と外周部とを同時に加熱するため、内周部と外周部との温度差が小さくなり、冷却時の内周部と外周部との収縮差が少なくなるので、成形されたガラス有底管のワレやカンなどの不良を防ぐことができる効果を奏する。
【0044】
また、請求項2による本発明のガラス有底管の成形装置によれば、上記請求項1の効果を同様な効果を奏する。
【0045】
さらに、請求項3による本発明のガラス有底管の成形装置によれば、上記請求項2の効果に加え、内部加熱手段によってガラス有底管素材の内周部を加熱するため、ガラス有底管素材を成形するときに用いる芯金の温度を低く設定することが可能になり、芯金の耐久性を向上させることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のガラス有底管の成形装置を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図2】芯金をガラス有底管素材の内部に挿入配置した状態を示す部分断面図である。
【図3】芯金を示す斜視図である。
【図4】芯金を示す断面図で、(a)は図3のA―A’断面図、(b)は図3のB―B’断面図である。
【図5】加熱したガラス有底管素材の内部に芯金を挿入した状態を示す断面図で、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
【図6】ガラス有底管を真空成形した状態を示す断面図で、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
【図7】ガラス有底管と芯金を冷却した状態を示す断面図で、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
【図8】ガラス有底管素材の内周部と外周部を同時に加熱している状態を模式的に示す図である。
【図9】ガラス有底管素材の内部から発熱体を取り出した状態を模式的に示す図である。
【図10】ガラス有底管素材の内部に芯金を挿入配置した状態を模式的に示す図である。
【図11】ガラス有底管素材を吸引成形している状態を模式的に示す図である。
【図12】ガラス有底管を冷却している状態を模式的に示す図である。
【図13】ガラス有底管の内部から芯金を取り出した状態を模式的に示す図である。
【図14】芯金ヒータ温度とガラス有底管のワレ発生率の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 架台
2 ガラス管ヒータ
2a 加熱部
4 ガラス有底管素材
5 ガラス有底管駆動手段
6 芯金駆動手段
7 芯金加熱手段
9 ガラス駆動ネジ
10 ガラスモータ
11 ガラス保持部材
11a 基部
11b 先端部
11c 内径部
11d 段部
11e 角錐面
12,39 ガイド
16 芯金ボールネジ
17 芯金モータ
18 芯金
18a 保持部
18b 成形部
18c 傾斜面
19 芯金保持部材
20 冷却用穴
21 吸引孔
25 芯金ヒータ駆動手段
26 芯金ヒータ
31 発熱体駆動手段
33 発熱体ボールネジ
34 発熱体モータ
35 移動部材
36 発熱体
37 発熱体保持部
38 前後シリンダ

Claims (3)

  1. 加熱軟化されたガラス有底管素材をその内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形方法において、
    ガラス有底管素材の外周部を外部から外部加熱手段によって加熱すると同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から内部加熱手段によって加熱する工程と、
    前記内部加熱手段を前記ガラス有底管から取り出す工程と、
    前記内部加熱手段とは異なる芯金加熱手段によって加熱された芯金を前記ガラス有底管素材の内部に挿入し、前記ガラス有底管素材を成形する工程と、
    を有することを特徴とするガラス有底管の成形方法。
  2. 加熱軟化されたガラス有底管素材をその内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形装置において、
    ガラス有底管素材の外周部を外部から加熱する外部加熱手段と、
    前記外周部の加熱と同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から加熱する内部加熱手段と、
    前記芯金を加熱する芯金加熱手段と、
    を具備することを特徴とするガラス有底管の成形装置。
  3. 加熱軟化されたガラス有底管素材をその内部に挿入した芯金によって所望の形状に成形するガラス有底管の成形装置において、
    ガラス有底管素材の外周部を外部から加熱する筒状の外部加熱手段と、
    前記ガラス有底管素材の内部に挿入可能であって、前記外周部の加熱と同時に前記ガラス有底管素材の内周部を内部から加熱する棒状の内部加熱手段と、
    芯金を加熱する芯金加熱手段と、
    を具備することを特徴とするガラス有底管の成形装置。
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