以下、本発明の望ましい一実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施例は本発明の主な内容を具体化するために必要なもので、本発明の内容を制限するのではない。また、本発明の実施例において、各図面における同一の構成要素に対してはできるだけ同一の参照番号及び参照符号を使用する。
本発明は、HSM方法の場合、総10ビットの情報ビットを1:9、2:8、3:7、4:6、5:5、6:4、7:3、8:2、9:1などの比率でDCHのための情報ビットとDSCHのための情報ビットに分けて示した後、それぞれに対してコーディングを適用する装置及び方法を提供する。
一つの無線フレームでは前述した条件A1、A2、A3、A4によりそれぞれ30、120、32、128つのTFCI符号シンボルが伝送される。この場合、反復伝送される場合を除いて基本符号率は10/32で、A1の場合は物理チャンネルの伝送制約により符号率が10/30となる。したがって、DSCH用TFCI情報ビットとDCH用TFCI情報ビットが1:9、2:8、3:7、4:6、5:5、6:4、7:3、8:2、9:1などの一定比率に分けられるとき、これら比率で符号シンボルの個数を分けて符号率を一定に維持させるのが自然である。この符号率を一定に維持させることは、(32,10)の基本符号率を維持させる方法である。HSMで相互に異なるように符号化するDSCH用TFCIとDCH用TFCIの符号利得を一定に維持させることは、DSCH用TFCIとDCH用TFCIがそれぞれ符号化されても(32,10)の符号率を類似に維持させることにより、符号利得を一定に維持させるためである。このように入力ビットの比率に応じて符号ビットの数を一定に分ける例をA1の条件を仮定して説明すれば、次のようである。
条件A1の場合、10ビットの情報ビットが1:9に分けられた場合、30符号シンボルの出力シンボルは3:27に分けられ、10ビットの情報ビットが2:8に分けられた場合、30符号シンボルの出力シンボルは6:24に分けられる。また、10ビットの情報ビットが3:7に分けられた場合、30符号シンボルの出力シンボルは9:21に分けられ、10ビットの情報ビットが4:6に分けられた場合、30符号シンボルの出力シンボルは12:18に分けられるのが望ましい。しかし、条件A2、A3、A4では32符号シンボルがすべて伝送され、あるいは32符号シンボルが反復的に伝送されるので、上記の条件A1のように符号シンボルが正確に分けられることはできない。
したがって、本発明の実施例では入力ビットの比に対応して定義する符号シンボルの符号率は、下記の〈表1〉のようである。
〈表1〉で、入力ビットの比により決定される符号率の決定基準は、下記の説明のようである。条件A1、A2、A3、A4のうち一番多く使用される条件A1の実質的符号率(30,10)を最小要求値とし、第1TFCIの符号率と第2TFCIの符号率を最小1/3にして符号シンボルの和を30とした後、残りの2つの符号シンボルを第1TFCIの符号シンボルと第2TFCIの符号シンボルにそれぞれ割り当てる。したがって、第1TFCIの符号率と第2TFCIの符号率を同時に増加し、あるいは残りの2つの符号化シンボルを第1TFCIの符号シンボルあるいは第2TFCIの符号シンボルにして第1TFCIの符号率または第2TFCIの符号率を増加させる。この符号率の決定基準の中で第1TFCIあるいは第2TFCIの符号率のみを増加させる場合、第1TFCIの符号率のみを高めて性能を向上し、あるいは第2TFCIの符号性能を向上する必要がある場合に使用し、制約条件は第1TFCI符号シンボルの数と第2TFCI符号シンボルの数との総和が32となるべきである。
上記〈表1〉に示した符号のうち、入力ビットの比が決定されると、符号シンボルの比により3つの符号方法のうちいずれか一つの方法を使用するようになる。
第1符号化方法は、第1TFCIと第2TFCIの符号率を同時に高める方法で、第2符号化方法は第1TFCIの符号率のみを高める方法で、第3符号化方法は第2TFCIの符号率のみを高める方法である。
まず、〈表1〉を参照して第1TFCIと第2TFCIの符号率を同時に高める方法について説明すれば、入力ビットの比(情報量の比、すなわち第1TFCIビットと第2TFCIビットの比)が1:9の場合には符号シンボルの比が4:28となるようにする。この入力ビットの比が2:8の場合には符号シンボルの比が7:25となり、入力ビットの比が3:7の場合には符号シンボルの比が10:22となるようにする。入力ビットの比が4:6の場合には符号シンボルの比が13:19となり、入力ビットの比が5:5の場合には符号シンボルの比が16:16となるようにする。入力ビットの比が6:4の場合には符号シンボルの比が19:13となり、入力ビットの比が7:3の場合には符号シンボルの比が22:10となるようにする。入力ビットの比が8:2の場合には符号シンボルの比が25:7となり、入力ビットの比が9:1の場合には符号シンボルの比が28:4となるようにする。したがって、〈表1〉で示したように入力ビットの比と符号シンボルの比のそれぞれに対応して第1TFCI符号率と第2TFCI符号率は定義されなければならない。また、ハードウェアの複雑度を低減しつつ優れた性能を保障するためには、一つの符号器を使用して相互に異なる10つの符号率を満足させるべきである。この相互に異なる10つの符号率は上記〈表1〉に示したように、(4,1)、 (7,2)、 (10,3)、(13,4)、(19,6)、(22,7)、(25,8)、(28,9)の8つと、入力ビットの比が5:5の場合に要求される(16,5)及び第1TFCIビットまたは第2TFCIビットのみが入力される場合に要求される(32,10)を含む。
次に、〈表1〉を参照して第1TFCIまたは第2TFCIの符号率のみを高める方法について説明すれば、入力ビットの比(情報量の比、すなわち第1TFCIビットと第2TFCIビットの比)が1:9の場合には符号シンボルの比が3:29または5:27となるようにする。入力ビットの比が2:8の場合には符号シンボルの比が6:26または8:24となり、入力ビットの比が3:7の場合には符号シンボルの比が9:23または11:21となるようにする。この入力ビットの比が4:6の場合には符号シンボルの比が12:20または14:18となり、入力ビットの比が5:5の場合には符号シンボルの比が15:17または17:15となるようにする。この入力ビットの比が6:4の場合には符号シンボルの比が18:14または20:12となり、入力ビットの比が7:3の場合には符号シンボルの比が21:11または23:9となるようにする。入力ビットの比が8:2の場合には符号シンボルの比が24:8または26:6となり、入力ビットの比が9:1の場合には符号シンボルの比が27:5または29:3となるようにする。
したがって、本発明では情報量の比率が1:9の場合、{(3,1)符号器、(29,9)符号器}または{(5,1)符号器、(27,9)符号器}が必要である。情報量の比率が2:8の場合、{(6,2)符号器、(26,8)符号器}または{(8,2)符号器、(24,8)符号器}が必要である。情報量の比率が3:7の場合、{(9,3)符号器、(23,7)符号器}または{(11,3)符号器、(21,7)符号器}が必要である。情報量の比率が4:6の場合、{(12,4)符号器、(20,6)符号器}、または{(14,4)符号器、(18,6)符号器}が必要である。したがって、16つの符号器と現在使用している(16,5)符号器と(32,10)符号器などを考慮して、性能面で優れ、ハードウェアの複雑度を低減するために上記の18つの符号器が一つの構造で動作できる符号器が必要である。
通常に線形誤り訂正符号(Linear Error Correcting Code)の性能を示す尺度(measure)としては誤り訂正符号の符号語(code word)のハミング距離(Hamming distance)分布があるが、これはそれぞれの符号語で0でないシンボルの個数を意味する。すなわち、符号語が0111であれば、この符号語に含まれる1個、すなわち符号語のハミング距離は3である。このとき、多数の符号語のハミング距離値のうち一番小さい値を最小距離(dmin; minimum distance)と称する。この線形誤り訂正符号(Linear Error Correcting Code)において、上記の最小距離が大きいほど誤り訂正性能が優れるが、これは参照文献“The Theory of Error-Correcting Codes”- F.J.Macwilliams, N.J.A. Sloane, North-Hollandに詳細に開示されている。
また、ハードウェア複雑度のために相互に異なる長さの符号器を一つの符号器構造で動作させるためには一番長い長さの符号、すなわち(32,10)符号を短縮化(Shortening)するのが望ましい。しかし、この短縮化方法を使用するためには符号シンボルの穿孔が必要であるが、この符号の穿孔において穿孔位置によりこの符号の最小距離が異なるようになる。したがって、穿孔された符号が最適の最小距離を持つようにする穿孔位置を求めるのが望ましい。
以下、前述した3つの符号化方法にそれぞれ対応して符号器の動作及び符号器に対応する復号器の動作について詳細に説明する。一方、これら符号化方法のうち、第1TFCIまたは第2TFCIの符号率のみを高めて伝送するための符号器及び復号器の動作は第1TFCIの符号率のみを高めて伝送すると仮定して説明する。この仮定による説明から、第2TFCIの符号率のみを高めて伝送する場合において符号器と復号器の動作は自明であるためである。
A.第1TFCIと第2TFCIの符号率を同時に高める方法
まず、第1TFCIと第2TFCIの符号率を同時に高めるために要求される符号率のうちの一つである(7,2)符号として一番最適の符号は(3,2)シンプレックス符号を3回反復し、最後の2つの符号シンボルを穿孔して使用することが、最小距離の観点で一番望ましい。このとき、(3,2)シンプレックス符号の入力情報ビットとこの入力情報ビットにより出力される(3,2)シンプレックス符号語間の関係は下記の〈表2〉のようである。
したがって、入力情報ビットと(3,2)シンプレックス符号語を3回反復し、最後の2つの符号シンボルを穿孔することにより得られる(7,2)符号語間の関係は下記の〈表3〉のようである。
しかし、上記のような(3,2)シンプレックス符号語を3回反復し、最後の2つの符号シンボルを穿孔する符号語は従来から使用している(16,4)リード-マラー(Reed Muller) 符号を短縮化することにより具現することができる。
以下、上記短縮化方法について例に挙げて説明する。まず、(16,4)リード-マラー符号は入力情報ビット数の4つの長さ16の基底符号語の線形結合であるが、このうち2ビットのみが入力されるということは、4つの長さ16の基底符号語のうち2つの基底符号語のみの線形結合を使用し、残りの基底符号語は使用しないことを意味する。また、上記のように基底符号語の使用を制限した後、16の長さのうち9つのシンボルを穿孔すれば、(16,4)符号器を使用して(7,2)符号器を動作させうる。下記に示す〈表4〉は上記で説明した短縮化を説明する。
〈表4〉を参照すれば、すべての(16,4)符号語は太字となっている長さ16の4つの基底符号語の線形結合である。このとき、(7,2)符号を得るためには4つの基底符号語のうち上位2つの基底符号語のみを使用すれば、残りの12つの基底符号語は自動的に使用されない。したがって、上位4つの基底符号語から長さ7の基底符号語を生成するためには9つのシンボルを穿孔しなければならない。〈表4〉において、(*)で表示された部分を穿孔し、残りの7つの符号シンボルを集めると、〈表3〉に示した(3,2)シンプレックス符号を3回反復し、最後の2つの符号シンボルを穿孔した符号語が得られる。
したがって、下記で (32,10) 第2リード-マラーのサブコードを短縮化して情報量の比が1:9の場合に使用される(4,1)最適符号と(28,9)最適符号を生成する符号器の構造と、情報量の比が2:8の場合に使用される(7,2)最適符号と(25,8)最適符号を生成する符号器の構造と、情報量の比が3:7の場合に使用される(10,3)最適符号と(22,7)最適符号を生成する符号器の構造と、情報量の比が4:6の場合に使用される(13,4)最適符号と(19,6)最適符号を生成する符号器の構造と、情報量の比が5:5の場合に使用される(16,5)最適符号と(32,10)最適符号を生成する符号器の構造について実施例を通じて説明する。また、これに対応する復号器の構造について実施例を通じて説明する。
A1. 送信機の構成及び動作
下記の実施例は、HSM方法でそれぞれ5ビットで構成される情報量をLSM方法の場合のように10ビットを1:9、2:8、3:7、4:6,5:5、6:4、7:3、8:2または9:1などの比率に分けた後、それぞれに対してコーディングを行うようにする装置及び方法を示す。また、この実施例ではDSCHのTFCIを伝送する第1TFCI符号とDCHのTFCIを伝送する第2TFCI符号の符号率を同時に高めて伝送すると仮定する。すなわち、DCHとDSCHの情報量の比が1:9の場合は(4,1)符号及び(28,9)符号を使用し、2:8の場合は(7,2)符号及び(25,8)符号を使用する。3:7の場合には(10,3)符号及び(22,7)符号を使用し、4:6の場合には(13,4)符号及び(19,6)符号を使用する。6:4の場合には(19,6)符号及び(13,4)符号を使用し、7:3の場合には(22,7)符号及び(10,3)符号を使用する。8:2の場合には(25,8)符号及び(7,2)符号を使用し、9:1の場合には(28,9)符号及び(4,1)符号を使用する。
図4は、上記実施例による送信機構造を示すものである。同図を参照すれば、情報量の比により配分されるDSCH用TFCIビットとDCH用TFCIビットが符号器400、405にそれぞれ入力される。ここで、DSCH用TFCIビットはTFCI(フィールド1)または第1TFCIビットとなり、DCH用TFCIビットはTFCI(フィールド2)または第2TFCIビットとなる。DSCH用TFCIビットは第1TFCIビット発生器450で発生し、DCH用TFCIビットは第2TFCIビット発生器455で発生する。そして、第1及び第2TFCIビットは情報量の比により上記したようにそれぞれ異なる比率を有する。また、この情報量の比による符号語の長さ設定値の符号長さ情報を示す長さ制御信号が符号器400、405に入力される。符号長さ情報は符号長さ情報発生器460で発生し、このとき符号長さ情報は第1TFCI及び第2TFCIビットの長さにより可変される値を有する。
このとき、情報量の比が6:4の場合、符号器400は6ビットのDSCH用TFCIビットが入力されると同時に(19,6)符号器として動作するようにする長さ制御信号を入力して19符号化シンボルを出力する。符号器405は4ビットのDCH用TFCIビットが入力されると同時に(13,4)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して13符号化シンボルを出力する。また、情報量の比が7:3の場合、符号器400は7ビットのDSCH用TFCIビットが入力されると同時に(22,7)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して22シンボルの符号化シンボルを出力する。この符号器405は3ビットのDCH用TFCIビットが入力されると同時に(10,3)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して10符号化シンボルを出力するようになる。また、情報量の比が8:2の場合、符号器400は8ビットのDSCH用TFCIビットが入力されると同時に(25,8)符号器として動作するようにする長さ制御信号を入力して25シンボル符号化シンボルを出力する。符号器405は2ビットのDCH用TFCIビットが入力されると同時に(7,2)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して7符号化シンボルを出力するようになる。また、情報量の比が9:1の場合、符号器400は9ビットのDSCH用TFCIビットが入力されると同時に(28,9)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して28符号化シンボルを出力する。符号器405は1ビットのDCH用TFCIビットが入力されると同時に(4,1)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して4符号化シンボルを出力するようになる。
上述したように動作する符号器400、405の詳細構成を図5に示す。図4には第1TFCIと第2TFCIのための符号器をそれぞれ示したが、時間差を置いて第1TFCI符号語と第2TFCI符号語を生成すると、一つの符号器で具現されうる。図5を参照して、本発明の実施例による符号器の動作をより具体的に説明すれば、次のようである。
1. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が1:9の場合
情報量の比が1:9の場合に符号器400は(4,1)符号器として動作し、符号器405は (28,9)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(4,1)符号器の動作と(28,9)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
図5を参照して(4,1)符号器の動作を説明すれば、1入力ビットa0が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。すると、入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。同時に、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、乗算器510は入力ビットa0を基底符号語とシンボル単位で乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W2、W4、W8、W16を生成してそれぞれ乗算器512、514、516、518に出力し、全体(all)1符号生成器502は全部1である基底符号語(1シーケンス)を生成して乗算器520に出力する。一方、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力する。しかし、これら乗算器512、514、516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、乗算器512、514、516、518、520、522、524、526、528は0を出力する。したがって、乗算器からの出力は排他的加算器540の出力に何らの影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的に加算出力しても、乗算器510からの出力値がそのまま出力される。すると、排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に、符号長さ情報460が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さ情報に対応した穿孔位置の制御信号を穿孔器560に出力する。穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち、1、3、5、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して前記32つの符号シンボルの中で28つのシンボルが穿孔され、4つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(28,9)符号器の動作を説明すれば、9入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。同時にウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力する。この乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1の長さ32の基底符号語(1シーケンス)を生成して乗算器520に出力すれば、乗算器520はシンボル単位で基底符号語1シーケンスと入力ビッットa5とを乗算して排他的加算器540に出力する。マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力し、基底符号語M2=0000 0011 1001 1011 1011 0111 0001 1100を生成して乗算器524に出力し、基底符号語M4=0001 0101 1111 0010 0110 1100 1010 1100を生成して乗算器526に出力する。乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器524はシンボル単位で基底符号語M2と入力ビットa7とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器526はシンボル単位で基底符号語M4と入力ビットa8とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M8を生成して乗算器528に出力するが、乗算器528に入力された入力ビットa9が0なので、乗算器528の出力は排他的加算器540の出力に影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。且つ、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さ情報に対応した穿孔位置の制御信号を穿孔器560に出力する。この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち6、10、11、30番目の符号シンボルを穿孔する。すなわち、32つの符号シンボルのうち4つのシンボルが穿孔され、28つの穿孔されない符号化シンボルを出力する。
2. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が2:8の場合
情報量の比が2:8の場合に符号器400は(7,2)符号器として動作し、符号器405は(25,8)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(7,2)符号器の動作と(25,8)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
まず、図5を参照して(7,2)符号器の動作を説明すれば、2入力ビットa0、a1が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、この乗算器510はシンボル単位で前記符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2= 01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力する。この乗算器512はシンボル単位で前記符号語と入力ビットa1を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W4、W8、W16を生成してそれぞれ乗算器514、516、518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力する。しかし、乗算器514、516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、乗算器514、516、518、520、522、524、526、528は0を出力し、それにより、乗算器の出力が排他的加算器540に出力しても影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算出力しても、乗算器510と乗算器512からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さ情報に対応する穿孔位置の制御信号を穿孔器560に出力する。すると、穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち3、7、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち25つのシンボルが穿孔され、7つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(25,8)符号器の動作を説明すれば、8入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4= 00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8= 00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力する。乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、前記乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力すれば、乗算器520はシンボル単位で1の基底符号語と入力ビットa5とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力し、基底符号語M2=0000 0011 1001 1011 1011 0111 0001 1100を生成して乗算器524に出力する。この乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器524はシンボル単位で基底符号語M2と入力ビットa7を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M4、M8を生成してそれぞれ乗算器526、528に出力する。しかし、これら乗算器526、528にそれぞれ入力された入力ビットa8、a9が0なので、乗算器526、528は0を出力する。したがって、乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても何らの影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器からの出力値をすべて排他的加算出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522、524からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さ情報に対応する穿孔位置の制御信号を穿孔器560に出力する。その後、この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち4、11、14、15、20、21、22番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち7つのシンボルが穿孔され、25つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
3.第1TFCIと 第2TFCIの情報量の比が3:7の場合
情報量の比が3:7の場合に符号器400は(10,3)符号器として動作し、符号器405は(22,7)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(10,3)符号器の動作と(22,7)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
まず、図5を参照して(10,3)符号器の動作を説明すれば、3入力ビットa0、a1、a2が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。同時に、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すると、乗算器510はシンボル単位で符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力すると、乗算器512はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力すると、乗算器514はシンボル単位で符号語と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W8、W16を生成してそれぞれ乗算器516、518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、これら乗算器516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、乗算器が排他的加算器540に出力しても影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち7、10、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち22つのシンボルが穿孔され、10つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(22,7)符号器の動作を説明すれば、7入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa7、a8、a9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。同時にウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2= 01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4= 00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8= 00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力すると、乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力すれば、乗算器520はシンボル単位で全体1基底符号語と入力ビットa5を乗算して排他的加算器540に出力する。また、マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力すれば、乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器524、426、528に出力するが、乗算器524、526、528にそれぞれ入力された入力ビットa7、a8、a9が0なので、乗算器524、526、528は0を出力し、それにより乗算器が排他的加算器540に出力しても影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。すると、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち8、12、16、18、19、23、26、27、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち10つのシンボルが穿孔され、22つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
4. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が4:6の場合
情報量の比が4:6の場合に符号器400は(13,4)符号器として動作し、符号器405は(19,6)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(13,4)符号器の動作と(19,6)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
図5を参照して(13,4)符号器の動作を説明すれば、4入力ビットa0、a1、a2、a3が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、乗算器510はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、乗算器512はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力すれば、乗算器514はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力すれば、乗算器514はシンボル単位で符号語と入力ビットa3を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W16を生成してそれぞれ乗算器518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504は他の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、乗算器518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、これら乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。すると、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち0、1、2、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち19つのシンボルが穿孔され、13つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に図5を参照して(19,6)符号器の動作を説明すれば、6入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa6、a7、a8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。これと同時に、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力すれば、乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力すれば、乗算器520はシンボル単位で全体1基底符号語と入力ビットa5とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504は基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、これら乗算器522、524、526、528にそれぞれ入力された入力ビットa6、a7、a8、a9は0なので、乗算器522、524、526、528は0を出力し、それにより乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響しない。排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力する。この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち6、10、11、13、14、16、17、19、20、22、24、26、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち13つのシンボルが穿孔され、19つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
上述した例では情報量の比がそれぞれ9:1、8:2、7:3、6:4の場合において符号器400と405の動作について説明したが、他の情報量の比、すなわち5:5、4:6、3:7、2:8、1:9の場合において符号器400、405の動作は理解できることであろう。
上記のような動作後、符号器400、405から出力される符号化シンボルはそれぞれマルチプレクサ410に印加されて時間的に多重化されて32つの符号化シンボルが多重化された信号が出力される。
マルチプレクサ410で多重化する方法について説明する。マルチプレクサ410は符号器400、405から出力される符号化シンボルの位置が一つの無線フレームで可能である均一な分布を有するようにする役割を果たす。すなわち、マルチプレクサ410は本発明の従来技術の説明で定義したakを符号化した符号シンボルをbiにマッピングする役割をする。このakの符号化シンボルがマッピングされたblは従来技術で説明したA1、A2、A3、A4のそれぞれの場合に対してdmにマッピングされて実際の無線フレームに伝送するようになる。A1、A2、A3、A4のうち、A2、A3、A4の場合は32つのblがすべて伝送されるので関係ないが、A1の場合はd30(b30)とd31(b31)が伝送されないので、上記の多様な符号率により動作する符号器は最後の符号シンボルとしてd30(b30)またはd31(b31)をマッピングさせなければならない。一方、(32,10)符号を使用する場合、符号器は最後の符号シンボルにd30(b30)とd31(b31)をマッピングさせるべきである。
第2TFCI符号器がA1で使用される場合、実際に伝送される符号率は10つのすべての符号器が1/3となる。しかし、本発明に示した10つの符号器は符号率が1/3になっても、1/3の符号率で最適の性能を有する符号器として設計されている。
本発明で使用する情報ビットの符号シンボルとblのマッピングについて説明する前に、DCH用TFCIビットすなわち第1TFCIビットと、DSCH用TFCIビットすなわち第2TFCIビットをそれぞれmビットとnビットとし、m+nの和は10とする。また、符号器の最後の符号シンボルはそれぞれd30(b30)またはd31(b31)にマッピングされるとする。本発明ではmとnが有する値(m,n)は1:9、2:8、3:7、4:6、5:5、6:4、7:3、8:2、9:1の場合について説明する。(32,10)符号器では符号シンボルを順次に配置すればよい。
まず、m値がn値より大きな場合を考える。
n値がm値より大きな場合にもn、m値を交換して下記の方法を利用すれば、DCH用TFCI符号シンボルとDSCH符号シンボルの配列が得られる。
上記符号化方法によれば、DCHとDSCHのためのTFCIビットがそれぞれmビットとnビットの場合にコーディングした後に生成されるビット数はそれぞれ(m*3+1)ビットと(n*3+1)ビットである。
したがって、生成された符号化シンボルを伝送するための位置を選定するために、上記したA1、A2、A3、A4は異なる方法を使用する。A1の場合には第2TFCI符号器の最後の符号シンボルをd30(b30)とd31(b31)にマッピングした後、実際に伝送される30つのblに対して10つに分けた後、第1TFCI符号器の最終符号シンボルを除いたm*3つの符号シンボルを3等分したmつのシンボルと第2TFCI符号器の最終符号シンボルを除いたn*3の符号シンボルを3等分したnつのシンボルを配列する。A2の場合にはA1の場合で配列された32つのblを順に3回反復させ、b0からb23までもう一回反復して総120つのdmに配列して伝送する。A3の場合、A1の場合で配列された32つのblを伝送されるdmの位置に合わせて伝送し、A4の場合はA1の場合で配列された32つのblを4回反復して伝送される128つのdmの位置に合わせて伝送する。したがって、本発明の例ではA1の場合で符号化されたシンボルをblにマッピングさせる方法について説明し、A2、A3、A4の場合では上記したようにA1で配列されたblを使用して符号化されたシンボルをマッピングさせる方法を使用する。
下記は、与えられた10つの符号シンボルの位置にDCHのためのmつの符号シンボルとDSCHのためのnつの符号シンボルを配列する方法に関する実施例である。
Lは10つの符号シンボルのうち、L番目の符号シンボルを示すものである。
下記のように、〈数式1〉と〈数式2〉を定義する。
前記〈数式1〉及び〈数式2〉で
はxより小さくあるいは同じ整数のうちの一番大きな値を示し、
はxより大きくあるいは同じ整数のうちの一番小さい値を示す。
上記〈数式2〉でF(-1)は0に定義する。すなわち、F(-1)=0である。これら数式を用いてDCHのためのmビットとDSCHのためのnビットを配列する方法を示すと、下記の〈数式3〉のようである。10つのL値のうち、nつのL値にはDSCHのためのビットを順次に配列する。
〈数式3〉
L=F(l-1)+G(l)+l
上記で、l値は1≦l ≦nのような範囲を有する。
10つのL値のうち、上記〈数式3〉に与えられた値以外のL値にはDCHのためのmつの符号シンボルを並べるとよい。すなわち、下記の〈数式4〉のようである。
〈数式4〉
F(l-2)+G(l-1)+l ≦L ≦F(l-1)+G(l)+l-1
それぞれの場合、すなわちm:nが9:1、8:2、7:3、6:4、5:5の場合、F(k)及びG(k)を示すと、次の〈表5〉のようである。この〈表5〉でDSCHの符号シンボルの位置はblで(l-1)値を示す。本発明で説明したA1の場合には一つのタイムスロットには2つのblが2つのdmにマッピング伝送される。下記の〈表5〉で定義された位置は10つずつ分けられたblで3回反復され、このように反復されてから最後のb30、b31には第1TFCI符号器と、第2TFCI符号器それぞれの最後一つの符号シンボルがマッピングされる。
図6は、m:n=6:4で、A1の場合でDCHのための18つのTFCI符号シンボルとDSCHのための12つのTFCI符号シンボルを30ビットの長さを有するDPCCHのTFCIフィールドに対応させる関係を説明するものである。上記〈表5〉のようにm:n=6:4の場合、DSCHの位置はL値が2、4、7、9の場合に位置する。すなわち、d1(b1)、d3(b3)、d6(b6)、d8(b8)、d11(b11)、d13(b13)、d16(b16)、d18(b18)、d21(b21)、d23(b23)、d26(b26)、d28(b28)が伝送される。
上記マルチプセクシングされたTFCI符号シンボルは、さらに図4のマルチプレクサ420に印加されてDPCCHに伝送される電力制御ビット(TPC)、パイロットビットと物理情報と時間的にマルチプレクシングされて出力される。
図7は、基地局から端末機に伝送されるDPCCHの構造を示す。同図において、最上部はタイムスロットの構造を示すもので、中間部は無線フレームの構造を示すもので、下段部は無線フレームが連続的に伝送される構造を示すものである。このようにマルチプレクシングされたDPCCHは、図7に示したようにDPDCHと時分割に多重化されてDPCHになる。このDPCHは拡散器430に入力される。これと同時に、拡散符号生成器435から拡散符号が入力され、チャンネル区分のためにDPCHのシンボル単位で拡散符号にチャンネル拡散されてチップ単位で出力される。このチャンネル拡散されたDPCHは図4のスクランブラー440に入力される。また、スクランブル符号発生器445からスクランブル符号が入力されてチャンネル拡散されたDPCHはスクランブラー440に入力されたスクランブル符号にスクランブリングして出力される。
A2. 受信機の構成及び動作
一方、所定比率を有するDSCH用TFCIビットとDCH用TFCIビットを伝送することにおいて、可変的符号率により符号化を遂行する送信機に対応して復号化を遂行する受信機が提案されるべきである。すなわち、後述する詳細な説明では多様な符号率により符号化した受信シンボルの情報量に対する復号化を遂行する復号器を含む受信機について説明する。
図8は、図4の送信機に対応する本発明の実施例による受信機の構造を示すものである。
同図を参照すれば、基地局から端末機に送信されるダウンリンクDPCHはデスクランブラ840に入力される。また、スクランブル符号発生器845からスクランブル符号が入力され、前記ダウンリンクDPCHを入力されたスクランブル符号にデスクランブリングして出力する。この出力されてデスクランブルされたダウンリンクDPCHは逆拡散器830に入力され、拡散符号生成器835からの拡散符号により逆拡散されてシンボル単位で出力される。
この逆拡散されたDPCHシンボルはデマルチプレクサ820に入力されてDPDCH、電力制御ビット(TPC)、パイロットビットのような他の信号とTFCI符号シンボルに分離されて出力される。このTFCI符号シンボルはさらにデマルチプレクサ810に入力される。デマルチプセクサ810では入力されたDSCH用TFCIビットとDCH用TFCIビットの情報量比率による符号長さに対する制御情報を持ち、この入力されたTFCI符号シンボルをDSCH用TFCI符号シンボルとDCH用TFCI符号シンボルに分離する。このデムルチプレクサ810で分離されたDSCH用TFCI符号シンボルとDCH用TFCI符号シンボルはそれぞれの復号器800、805に入力される。これら復号器800、805は入力されたDSCH用TFCI符号シンボルとDCH用TFCI符号シンボルの情報量比率による符号長さに対する制御情報を使用してそれぞれに該当する符号による復号過程を経た後、それぞれDSCH用TFCIビットとDCH用TFCIビットを出力する。
以下、本発明で提案しようとする復号器及び復号化方法を詳細に説明する。
図8に示す復号器800、805は多様な符号率により符号化されたDSCHのためのTFCI符号シンボルとDCHのためのTFCI符号シンボルを復号するための構成を持つべきである。後述する実施例ではこれら復号器の具体的構成と動作について説明する。
第1実施例(復号器)
図9は、図8の復号器800、805の構造を示す。
同図を参照すれば、復号器800、805に入力された受信シンボルは0挿入器900に提供され、これと同時に符号長さ情報が制御器930に入力される。この 制御器930は符号長さ情報により穿孔位置を決定し、この決定した穿孔位置に対する制御情報を0挿入器900に提供する。この符号長さ情報は符号器で使用される符号長さまたは符号率で、制御情報は穿孔位置を示す制御情報である。一方、穿孔位置は符号器で入力される所定数のビットに対応して希望の符号化シンボル長さを得るために除去されたシンボルの位置である。したがって、すべての符号長さのそれぞれに対応して貯蔵される穿孔位置の一例を、下記の〈表6〉のように示す。
〈表6〉では符号長さ情報を符号器で使用される符号率と仮定する。この符号率
(k,n)はnビットの入力によりkつの符号化シンボルを出力することを意味し、受信シンボルはkの符号長さを有する。また、穿孔位置において“F_n”はnつの穿孔位置を意味する。上記〈表6〉から分かるように、制御情報(穿孔位置)は受信 シンボルがいずれの符号長さを持っても0挿入器900一定のシンボル個数(32シンボル)を有するシンボル列(stream)が出力されるようにすることを基準とする。
上記〈表6〉を参照すれば、符号率が(4,1)であれば28つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(7,2)であれば25つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(10,3)であれば22つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(13,4)であれば19つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(19,6)であれば13つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(22,7)であれば10つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(25,8)であれば7つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(28,9)であれば4つの穿孔位置に対する情報を出力する。このそれぞれの場合に対する具体的な穿孔位置は上記符号器の説明で示したようである。
0挿入器900は制御情報により受信シンボルの穿孔位置に0を挿入して長さ32のシンボル列を出力する。このシンボル列は逆アダマール変換器920と乗算器902、904、906にそれぞれ入力される。乗算器902、904、906のそれぞれに入力されたシンボル列はマスク生成器910から生成されるすべての場合のマスク関数M1、M2、M15それぞれと乗算される。この乗算器902、904、906それぞれにより乗算されたシンボルは対応するスイッチ952、954、956に入力される。同時に、制御器930は符号長さ情報によりマスク関数の使用可否に対する制御情報をスイッチ952、954、956にそれぞれ出力する。例えば、(4,1)、(7,2)、(10,3)、(13,4)、(19,6)符号器はマスク関数を使用しないので、制御情報によりスイッチ952、954、956は全部連結が切断される。しかし、(22,7)、(23,7)符号器の場合は基底マスク関数を1つのみ使用するので、このスイッチ952のみ連結される。このように、制御器930は符号率により使用されるマスク関数の個数に対応してスイッチ952、954、956を制御する。逆アダマール変換器920、922、924、926はそれぞれ入力された32つのシンボルを逆アダマール変換を通じて送信装置で使用できるすべてのウォルシュ符号との相関度を計算する。この計算された相関度のうち一番高い相関度とこの相関度に対応するウォルシュ符号のインデックスを決定する。したがって、逆アダマール変換器920、922、924、926はそれぞれ入力信号に乗算されるマスク関数のインデックスと一番高い相関度及び一番高い相関度に対応するウォルシュ符号のインデックスを相関度比較器940に出力する。このとき、逆アダマール変換器920に入力される信号は何らのマスク関数とも乗算されなかったので、マスク関数の識別者は0となる。この相関度比較器940は入力される相関度を比較して一番高い相関度を決定し、この決定した相関度を有するマスク関数のインデックスとウォルシュ符号のインデックスとを結合して出力する。
第2実施例(復号器)
後述する第2実施例では、上述した符号器で多様な長さの符号を使用するのに対応して適応的に復号を遂行させる復号器について説明する。
まず、符号器での可変的長さを有するウォルシュ符号器に対応する復号器として動作するときに要求される逆アダマール変換器について説明すれば、(7,2)符号器に対応する復号器として動作するときには長さ4(22)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用され、(10,3)符号器に対応する復号器として動作するときには長さ8(23)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用される。(13,4)符号器に対応する復号器として動作するときには長さ16(24)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用され、(16,5)符号器に対応する復号器として動作するときには長さ32(25)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用される。その他、(19,6)、(22,7)、(25,8)、(28,9)、及び(32,10)符号器に対応する復号器として動作するとき、長さ32(25)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用される。上記のような復号器として動作するためには、可変長さに対して動作可能な逆アダマール変換器の構造を有するべきである。本発明では、このような可変長さに対して動作可能な逆アダマール変換器の構造を提供し、下記の実施例で示す。
図11は、図8の第1復号器800と第2復号器805の構造を示すものである。
同図を参照して説明すれば、符号器から符号化された受信シンボル(r(t))は0 挿入器1100に入力される。同時に、符号器で受信シンボルを符号化するために使用される符号長さ情報が制御器1130に入力される。この制御器1130は符号器で使用できるすべての符号長さによる穿孔位置を貯蔵している。したがって、制御器1130は符号長さ情報に対応して貯蔵されている制御情報を0挿入器1100に出力する。すべての符号長さにそれぞれ対応して貯蔵される穿孔位置の一例は〈表6〉のように示す。
〈表6〉を参照すれば、制御器1130は符号率が(4,1)であれば28つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(7,2)であれば25つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(10,3)であれば22つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(13,4)であれば19つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(19,6)であれば13つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(22,7)であれば10つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(25,8)であれば7つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(28,9)であれば4つの穿孔位置に対する情報を出力する。前述したそれぞれの場合に対して穿孔位置は符号器の説明で上述した。
0挿入器1100は制御器1130からの制御情報により受信シンボルの該当穿孔位置に0を挿入して長さ32のシンボル列を出力する。このシンボル列は逆アダマール変換器1120と乗算器1102、1104、1106にそれぞれ入力される。乗算器 1102、1104、1106に入力されるシンボル列はマスク生成器1110から生成されたマスク関数(M1、M2、…、M16)とそれぞれ乗算された後出力される。このマスク生成器1110から生成されるマスク関数は符号器で使用されるマスク関数に対応する。乗算器1102、1104、1106によりそれぞれ乗算されたシンボルはスイッチ1152、1154、1156のうち対応するスイッチに入力される。すると、制御器1130は符号長さ情報によりマスク生成器1110から生成されたマスク関数の使用可否に対するスイッチ制御情報を出力する。このスイッチ制御情報はスイッチ1152、1154、1156にそれぞれ提供される。したがって、スイッチ1152、1154、1156はスイッチ制御信号により対応する乗算器からの乗算されたシンボルをスイッチングする。例えば、符号率(4,1)、(7,2)、(10,3)、(13,4)、(16,5)、(19,6)の場合はマスク関数を使用しないので、スイッチ制御情報によりスイッチ1152、1154、1156はすべて連結が切断される。すなわち、乗算器1102、1104、1106からの乗算されたシンボルの出力を遮断する。そして、符号率(22,7)の場合はマスク関数を一つのみ使用するので、スイッチ制御情報によりスイッチ1152のみ連結(close)され、残りのスイッチ1104、1106は遮断(open)される。このように符号率により使用されるマスク関数の個数が決定され、この使用されるマスク関数の個数によりスイッチが制御される。したがって、図8の第1復号器800と第2復号器805が(4,1)、(7,2)、(10,3)、(13,4)、(16,5)、(19,6)復号器として動作する場合には、ただ逆アダマール変換器1120だけが動作する。(4,1)、(7,2)、(10,3)、(13,4)、(16,5)、(19,6)復号器として動作する場合は入力情報ビットが18より小さいときである。したがって、逆アダマール変換器1120は多様な長さ、すなわち多様な符号率に対して適応的に動作しなければならない。このために、ある長さのウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器として動作すべきであるかに対する制御信号が制御器1130から生成され、この逆アダマール変換器1120に入力される。逆アダマール変換器1120は0挿入器1100から入力された32つのシンボルを逆アダマール変換して所定長さを有するウォルシュ符号との相関度が計算される。一方、この逆アダマール変換器1120はマスク関数の索引と相関度のうち一番高い相関度と、この一番高い相関度を有するウォルシュ符号の索引を相関度比較器1140に提供する。逆アダマール変換器1120から相関度比較器1140には0がマスク関数の索引として提供される。このマスク関数の索引として0が提供されることは、入力シンボルが如何なるマスク関数によっても乗算されないことを意味する。
その他の逆アダマール変換器1122、1124、1126は対応するスイッチ1152、1154、1156を通じてシンボルが入力される場合に逆アダマール変換を遂行し、逆アダマール変換により該当するウォルシュ符号に対する相関度を計算する。この計算が遂行されると、逆アダマール変換器1122、1124、1126はそれぞれ使用されたマスク関数の索引と相関度のうち一番高い相関度と、この一番高い相関度を有するウォルシュ符号の索引を相関度比較器1140に提供する。
この相関度比較器1140は入力された相関度を比較して一番高い相関度とこの一番高い相関度を有することに対するマスク索引とウォルシュ符号索引とを結合して出力する。
図12は、図10による逆アダマール変換過程に基づいて図11での逆アダマール変換器1120の動作を示すものである。すなわち、図12は図8の復号器800、805が(4,1)、(7,2)、(10,3)、(13,4)、(16,5)、(19,6)復号器として動作する場合に、前記復号器に対応する逆アダマール変換器1120が動作する過程に関する全体構造を示す。
B. 第1TFCIの符号率のみを高める方法
まず、第1TFCIの符号率のみを高めるために要求される符号率のうちの一つの(8,2)符号として一番最適の符号は(3,2)シンプレックス符号を3回反復し、最後の一つの符号シンボルを穿孔して使用するのが最初距離の観点で一番望ましい。このとき、(3,2)シンプレックス符号の入力情報ビットとこの入力情報ビットにより出力される(3,2)シンプレックス符号語間の関係は〈表7〉のようである。
したがって、入力情報ビットと(3,2)シンプレックス符号語を3回反復し、最後の一つの符号シンボルを穿孔することにより得られる(8,2)符号語間の関係は〈表8〉のようである。
しかし、(3,2)シンプレックス符号語を3回反復し、最後の一つの符号シンボルを穿孔した符号語は既存に使用している(16,4)リード-マラー符号を短縮化 (Shortening)することにより具現可能である。
以下、短縮化方法にについて例に挙げて説明する。(16,4)リード-マラー符号は入力情報ビット数の4つの長さ16の基底符号語の線形結合であるが、このうち2ビットのみ入力されるということは4つの長さ16の基底符号語のうち2つの基底符号語のみの線形結合を使用し、残りの基底符号語は使用しないことである。また、上記のように基底符号語の使用を制限した後、16の長さのうち8つのシンボルを穿孔すれば、(16,4)符号器を使用して(8,2)符号器を動作させることができる。下記に示す〈表8〉は上記した短縮化を説明するものである。
上記〈表9〉を参照すれば、すべての(16,4)符号語は太字で書かれている長さ16の4つの基底符号語の線形結合である。このとき、(8,2)符号を得るためには、4つの基底符号語のうちの上位2つの基底符号語のみを使用すれば、残りの12つの基底符号語は自動的に使用しないようになる。したがって、上位4つの基底符号語のみを使用するようになる。また、上位4つの基底符号語のうち長さ8の基底符号語を生成するためには8つのシンボルを穿孔しなければならない。〈表9〉で(*)で表示した部分を穿孔し、残りの8つの符号シンボルを集めると、〈表8〉に示した(3,2)シンプレックス符号を3回反復し、最後の1符号シンボルを穿孔した符号語が得られる。
したがって、下記では(32,10)第2リード-マラー符号のサブコードを短縮化し、情報量の比が1:9の場合に使用される{(3,1)最適符号と(29,9)最適符号
}、{(4,1)最適符号と(28,9)最適符号}及び{(5,1)最適符号と(27,9)最適符号}を作る符号器の構造と、情報量の比が2:8の場合に使用される{(6,2)最適符号と(26,8)最適符号}、{(7,2)最適符号と(25,8)最適符号}及び{(8,2)最適符号と(24,8)最適符号}を作る符号器の構造と、情報量の比が3:7の場合に使用される{(9,3)最適符号と(23,7)最適符号}、{(10,3)最適符号と(22,7)最適符号}及び{(11,3)最適符号と(21,7)最適符号}を作る符号器の構造と、情報量の比が4:6の場合に使用される{(12,4)最適符号と(20,6)最適符号}、{(13,4)最適符号と(19,6)最適符号}及び{(14,4)最適符号と(18,6)最適符号}を作る符号器の構造と、情報量の比が5:5の場合に使用される(16,5)最適符号と(32,10)最適符号を作る符号器の構造について実施例を通じて説明する。また、これに対応する復号器の構造について実施例を通じて説明する。
B1. 送信機の構成及び動作
下記に示す実施例はHSM方法でそれぞれ5ビットで構成される情報量をLSM方法の場合のようい10ビットを1:9、2:8、3:7、4:6、5:5、6:4、7:3、8:2または9:1などの比率に分けて示した後、それぞれに対してコーディングを適用可能なようにする装置及び方法を説明する。また、下記の実施例ではDSCHのTFCIを伝送する第1TFCI符号の符号率を高めて伝送することを仮定する。すなわち、DCHとDSCHの情報量の比が1:9の場合は(3,1)符号及び(29,9)符号を使用し、2:8の場合は(6,2)符号及び(26,8)符号を使用する。3:7の場合には(9,3)符号及び(23,7)符号を使用し、4:6の場合には(12,4)符号及び(20,6)符号を使用する。6:4の場合には(18,6)符号及び(14,4)符号を使用し、7:3の場合には(21,7)符号及び(11,3)符号を使用する。8:2の場合には(26,8)符号及び(6,2)符号を使用し、9:1の場合には(27,9)符号及び(5,1)符号を使用する。
図4は、実施例による送信機の構造を示す。図4を参照すれば、情報量の比により配分されたDSCH用TFCIビットとDCH用TFCIビット符号器400、405にそれぞれ入力される。ここで、DSCH用TFCIビットはTFCI(フィールド1)または第1TFCIビットとなり、DCH用TFCIビットはTFCI(フィールド2)または第2TFCIビットとなる。DSCH用TFCIビットは第1TFCIビット発生器450で発生され、DCH用TFCIビットは第2TFCIビット発生器455で発生される。そして、第1及び第2TFCIビットは情報量の比により上記したようにそれぞれ異なる比率を有する。また、情報量の比による符号語の長さ設定値の符号長さ情報を示す長さ制御信号が符号器400、405に入力される。この符号長さ情報は符号長さ情報発生器460で発生し、このときに符号長さ情報は第1TFCI及び第2TFCIビットの長さにより可変される値を有する。
このとき、情報量の比が6:4の場合、符号器400は6ビットのDSCH用TFCIビットが入力されると同時に(20,6)符号器として動作するようにする長さ制御信号を入力して20符号化シンボルを出力する。符号器405は4ビットのDCH用TFCIビットが入力されると同時に(12,4)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して12符号化シンボルを出力する。また、情報量の比が7:3の場合、符号器400は7ビットのDSCH用TFCIビットが入力されると同時に(23,7)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して23シンボルの符号化シンボルを出力する。この符号器405は3ビットのDCH用TFCIビットが入力されると同時に(9,3)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して9符号化シンボルを出力するようになる。また、情報量の比が8:3の場合、符号器400は8ビットのDSCH用TFCIビットが入力されると同時に(26,8)符号器として動作するようにする長さ制御信号を入力して26シンボル符号化シンボルを出力する。符号器405は2ビットのDCH用TFCIビットが入力されると同時に(6,2)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して6符号化シンボルを出力するようになる。また、情報量の比が9:1の場合、符号器400は9ビットのDSCH用TFCIビットが入力されると同時に(29,9)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して29符号化シンボルを出力する。符号器405は1ビットのDCH用TFCIビットが入力されると同時に(3,1)符号器として動作するように長さ制御信号を入力して3符号化シンボルを出力するようになる。
上述したように動作する符号器400、405の詳細構成を図5に示す。図4には第1TFCIと第2TFCIのための符号器をそれぞれ示したが、時間差を置いて第1TFCI符号語と第2TFCI符号語を生成すると、一つの符号器で具現されうる。図5を参照して、本発明の実施例による符号器の動作をより具体的に説明すれば、次のようである。
1. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が1:9の場合
情報量の比が1:9の場合に符号器400は(3,1)符号器として動作し、符号器405は (29,9)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(3,1)符号器の動作と(29,9)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
図5を参照して(3,1)符号器の動作を説明すれば、1入力ビットa0が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。すると、入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。同時に、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、乗算器510は入力ビットa0を基底符号語とシンボル単位で乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W2、W4、W8、W16を生成してそれぞれ乗算器512、514、516、518に出力し、全体(all)1符号生成器502は全部1である基底符号語(1シーケンス)を生成して乗算器520に出力する。一方、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力する。しかし、これら乗算器512、514、516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、乗算器512、514、516、518、520、522、524、526、528は0を出力する。したがって、乗算器からの出力は排他的加算器540の出力に何らの影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的に加算出力しても、乗算器510からの出力値がそのまま出力される。すると、排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に、符号長さ情報460が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さ情報に対応した穿孔位置の制御信号を穿孔器560に出力する。穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち、1、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して前記32つの符号シンボルの中で29つのシンボルが穿孔され、3つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(29,9)符号器の動作を説明すれば、9入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。同時にウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力する。この乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1の長さ32の基底符号語(1シーケンス)を生成して乗算器520に出力すれば、乗算器520はシンボル単位で基底符号語1シーケンスと入力ビッットa5とを乗算して排他的加算器540に出力する。マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力し、基底符号語M2=0000 0011 1001 1011 1011 0111 0001 1100を生成して乗算器524に出力し、基底符号語M4=0001 0101 1111 0010 0110 1100 1010 1100を生成して乗算器526に出力する。乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器524はシンボル単位で基底符号語M2と入力ビットa7とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器526はシンボル単位で基底符号語M4と入力ビットa8とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M8を生成して乗算器528に出力するが、乗算器528に入力された入力ビットa9が0なので、乗算器528の出力は排他的加算器540の出力に影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。且つ、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さ情報に対応した穿孔位置の制御信号を穿孔器560に出力する。この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち6、10、11番目の符号シンボルを穿孔する。すなわち、32つの符号シンボルのうち3つのシンボルが穿孔され、29つの穿孔されない符号化シンボルを出力する。
2. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が2:8の場合
情報量の比が2:8の場合に符号器400は(6,2)符号器として動作し、符号器405は(26,8)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(6,2)符号器の動作と(26,8)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
まず、図5を参照して(6,2)符号器の動作を説明すれば、2入力ビットa0、a1が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、この乗算器510はシンボル単位で前記符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2= 01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力する。この乗算器512はシンボル単位で前記符号語と入力ビットa1を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W4、W8、W16を生成してそれぞれ乗算器514、516、518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力する。しかし、乗算器514、516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、乗算器514、516、518、520、522、524、526、528は0を出力し、それにより、乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算出力しても、乗算器510と乗算器512からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さ情報に対応する穿孔位置の制御信号を穿孔器560に出力する。すると、穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち3、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち26つのシンボルが穿孔され、6つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(26,8)符号器の動作を説明すれば、8入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4= 00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8= 00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力する。乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、前記乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力すれば、乗算器520はシンボル単位で1の基底符号語と入力ビットa5とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力し、基底符号語M2=0000 0011 1001 1011 1011 0111 0001 1100を生成して乗算器524に出力する。この乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器524はシンボル単位で基底符号語M2と入力ビットa7を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M4、M8を生成してそれぞれ乗算器526、528に出力する。しかし、これら乗算器526、528にそれぞれ入力された入力ビットa8、a9が0なので、乗算器526、528は0を出力する。したがって、乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても何らの影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器からの出力値をすべて排他的加算出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522、524からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さ情報に対応する穿孔位置の制御信号を穿孔器560に出力する。その後、この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち7、13、15、20、25、30番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち6つのシンボルが穿孔され、25つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
3.第1TFCIと 第2TFCIの情報量の比が3:7の場合
情報量の比が3:7の場合に符号器400は(9,3)符号器として動作し、符号器405は(23,7)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(9,3)符号器の動作と(23,7)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
まず、図5を参照して(9,3)符号器の動作を説明すれば、3入力ビットa0、a1、a2が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。同時に、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すると、乗算器510はシンボル単位で符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力すると、乗算器512はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力すると、乗算器514はシンボル単位で符号語と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W8、W16を生成してそれぞれ乗算器516、518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、これら乗算器516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち7、8、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち23つのシンボルが穿孔され、9つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(23,7)符号器の動作を説明すれば、7入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa7、a8、a9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。同時にウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2= 01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4= 00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8= 00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力すると、乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力すれば、乗算器520はシンボル単位で全体1基底符号語と入力ビットa5を乗算して排他的加算器540に出力する。また、マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力すれば、乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はそれ以外の基底符号語M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器524、426、528に出力するが、乗算器524、526、528にそれぞれ入力された入力ビットa7、a8、a9が0なので、乗算器524、526、528は0を出力し、それにより乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。すると、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち3、8、9、12、16、18、23、24、30番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち9つのシンボルが穿孔され、23つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
4. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が4:6の場合
情報量の比が4:6の場合に符号器400は(12,4)符号器として動作し、符号器405は(20,6)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(12,4)符号器の動作と(20,6)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
図5を参照して(12,4)符号器の動作を説明すれば、4入力ビットa0、a1、a2、a3が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、乗算器510はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、乗算器512はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力すれば、乗算器514はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力すれば、乗算器514はシンボル単位で符号語と入力ビットa3を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W16を生成してそれぞれ乗算器518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504は他の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、乗算器518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、これら乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。すると、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち0、1、2、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち20つのシンボルが穿孔され、12つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に図5を参照して(20,6)符号器の動作を説明すれば、6入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa6、a7、a8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。これと同時に、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力すれば、乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力すれば、乗算器520はシンボル単位で全体1基底符号語と入力ビットa5とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504は基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、これら乗算器522、524、526、528にそれぞれ入力された入力ビットa6、a7、a8、a9は0なので、乗算器522、524、526、528は0を出力し、それにより乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響しない。排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力する。この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち10、12、13、14、19、20、21、23、24、27、28、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち12つのシンボルが穿孔され、20つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
5. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が6:4の場合
情報量の比が6:4の場合に符号器400は(18,6)符号器として動作し、符号器405は(14,4)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(18,6)符号器の動作と(14,4)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
図5を参照して(18,6)符号器の動作を説明すれば、6入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa6、a7、a8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力する。すると、乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力し、この乗算器520はシンボル単位で全体1の基底符号語と入力ビットa5を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504は基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、これら乗算器522、524、526、528にそれぞれ入力された入力ビットa6、a7、a8、a9が0なので、乗算器522、524、526、528は0を出力する。それにより、乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力する。この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち0、7、9、11、16、19、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち14つのシンボルが穿孔され、それにより18つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(14,4)符号器の動作を説明すれば、4入力ビットa0、a1、a2、a3が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、乗算器510はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、乗算器512はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力すれば、乗算器514はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力すれば、乗算器514はシンボル単位で符号語と入力ビットa3を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W16を生成して乗算器518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504は他の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、乗算器518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、これら乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。すると、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち0、1、2、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち18つのシンボルが穿孔され、それにより14つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
6. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が7:3の場合
情報量の比が7:3の場合に符号器400は(21,7)符号器として動作し、符号器405は(11,3)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(21,7)符号器の動作と(11,3)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
図5を参照して(21,7)符号器の動作を説明すれば、7入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa7、a8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力する。すると、乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位でこの符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力し、この乗算器520はシンボル単位で全体1の基底符号語と入力ビットa5を乗算して排他的加算器540に出力する。また、マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力すれば、この乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はその他の基底符号語M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器524、526、528に出力するが、これら乗算器524、526、528にそれぞれ入力された入力ビットa7、a8、a9が0なので、乗算器524、526、528は0を出力する。それにより、乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力する。この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち0、1、2、3、4、5、7、12、18、21、24番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち11つのシンボルが穿孔され、それにより21つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(11,3)符号器の動作を説明すれば、3入力ビットa0、a1、a2が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、乗算器510はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、乗算器512はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力すれば、乗算器514はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W8、W16を生成してそれぞれ乗算器516、518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504は他の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、乗算器516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、これら乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。すると、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち7、8、9、10、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち21つのシンボルが穿孔され、それにより11つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
7. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が8:2の場合
情報量の比が8:2の場合に符号器400は(24,8)符号器として動作し、符号器405は(8,2)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(24,8)符号器の動作と(8,2)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
図5を参照して(24,8)符号器の動作を説明すれば、8入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa8、a9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力する。すると、乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語を生成して乗算器520に出力し、この乗算器520はシンボル単位で全体1の基底符号語と入力ビットa5を乗算して排他的加算器540に出力する。また、マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力し、基底符号語M2=0000 0011 1001 1011 1011 0111 0001 1100を生成して乗算器524に出力すれば、この乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器524はシンボル単位で基底符号語M2と入力ビットa7を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はその他の基底符号語M4、M8を生成してそれぞれ乗算器526、528に出力するが、これら乗算器526、528にそれぞれ入力された入力ビットa8、a9が0なので、乗算器526、528は0を出力する。それにより、乗算器の出力が排他的加算器540に出力されても影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522、524からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力する。この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち1、7、13、15、20、25、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち8つのシンボルが穿孔され、それにより24つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(8,2)符号器の動作を説明すれば、2入力ビットa0、a1が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、乗算器510はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、乗算器512はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W4、W8、W16を生成してそれぞれ乗算器514、516、518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語を生成して乗算器520に出力し、マスク生成器504は他の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力するが、乗算器514、516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、これら乗算器は0を出力するので、この出力が排他的加算器540に出力されても影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512からの出力値の排他的加算値のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。すると、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により前記入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち3、7、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち24つのシンボルが穿孔され、それにより8つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
8. 第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が9:1の場合
情報量の比が9:1の場合に符号器400は(27,9)符号器として動作し、符号器405は(5,1)符号器として動作するようになる。したがって、図5を参照して(27,9)符号器の動作と(5,1)符号器の動作を説明すれば、次のようである。
図5を参照して(27,9)符号器の動作を説明すれば、9入力ビットa0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa9に0が入力される。入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力し、基底符号語W2=01100110011001101100110011001100を生成して乗算器512に出力し、基底符号語W4=00011110000111100011110000111100を生成して乗算器514に出力し、基底符号語W8=00000001111111100000001111111100を生成して乗算器516に出力し、基底符号語W16=00000000000000011111111111111101を生成して乗算器518に出力する。すると、乗算器510はシンボル単位で基底符号語W1と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器512はシンボル単位で基底符号語W2と入力ビットa1とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器514はシンボル単位で基底符号語W4と入力ビットa2とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器516はシンボル単位で基底符号語W8と入力ビットa3とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器518はシンボル単位で基底符号語W16と入力ビットa4とを乗算して排他的加算器540に出力する。また、全体1符号生成器502は全部1である長さ32の基底符号語(1シーケンス)を生成して乗算器520に出力し、この乗算器520はシンボル単位で前記基底符号語と入力ビットa5を乗算して排他的加算器540に出力する。また、マスク生成器504は基底符号語M1=0101 0000 1100 0111 1100 0001 1101 1101を生成して乗算器522に出力し、基底符号語M2=0000 0011 1001 1011 1011 0111 0001 1100を生成して乗算器524に出力し、基底符号語M4=0001 0101 1111 0010 0110 1100 1010 1100を生成して乗算器526に出力すれば、乗算器522はシンボル単位で基底符号語M1と入力ビットa6とを乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器524はシンボル単位で基底符号語M2と入力ビットa7を乗算して排他的加算器540に出力し、乗算器526はシンボル単位で基底符号語M4と入力ビットa8を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、マスク生成器504はその他の基底符号語M8を生成して乗算器528に出力するが、この乗算器528に入力された入力ビットa9が0なので、乗算器528の出力は排他的加算器540の出力に影響しない。すなわち、排他的加算器540が乗算器528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526からの出力値を排他的加算した結果のみが出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。これと同時に符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力する。この穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち0、2、8、19、20番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち5つのシンボルが穿孔され、それにより27つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
次に、図5を参照して(5,1)符号器の動作を説明すれば、1入力ビットa0が正常に符号器に提供され、残りの入力ビットa1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9に0が入力される。この入力ビットa0は乗算器510に、入力ビットa1は乗算器512に、入力ビットa2は乗算器514に、入力ビットa3は乗算器516に、入力ビットa4は乗算器518に、入力ビットa5は乗算器520に、入力ビットa6は乗算器522に、入力ビットa7は乗算器524に、入力ビットa8は乗算器526に、入力ビットa9は乗算器528に入力される。且つ、ウォルシュ符号生成器500は基底符号語W1=10101010101010110101010101010100を生成して乗算器510に出力すれば、乗算器510はシンボル単位でこの符号語と入力ビットa0を乗算して排他的加算器540に出力する。そして、ウォルシュ符号生成器500はそれ以外の基底符号語W2、W4、W8、W16を生成してそれぞれ乗算器512、514、516、518に出力し、全体1符号生成器502は全部1である基底符号語(1シーケンス)を生成して乗算器520に出力する。一方、マスク生成器504は他の基底符号語M1、M2、M4、M8を生成してそれぞれ乗算器522、524、526、528に出力する。しかし、乗算器512、514、516、518、520、522、524、526、528に入力された入力ビットa1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、a9が0なので、これら乗算器は0を出力する。したがって、これら乗算器からの出力は排他的加算器540の出力に影響を与えない。すなわち、排他的加算器540が乗算器510、512、514、516、518、520、522、524、526、528からの出力値をすべて排他的加算して出力しても、乗算器510からの出力値がそのまま出力される。この排他的加算器540から出力された32つのシンボルは穿孔器560に入力される。また、符号長さ情報が制御器550に入力されると、制御器550は符号長さに該当する穿孔位置に対する制御信号を穿孔器560に出力し、穿孔器560は制御器550から出力された制御信号により入力された0番目から31番目までの総32つの符号シンボルのうち1、3、5、7、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31番目の符号シンボルを穿孔して32つの符号シンボルのうち27つのシンボルが穿孔され、それにより5つの穿孔されない符号シンボルを出力する。
上述した例は第2TFCIの符号率のみを高める場合に関するもので、第1TFCIの符号率のみを高める場合に関しては既に説明した符号器400、405それぞれの動作から理解できる。
上記のような動作後、符号器400、405から出力される符号化シンボルはそれぞれマルチプレクサ410に印加されて時間的に多重化されて32つの符号化シンボルが多重化した信号が出力さされる。
マルチプレクサ410で多重化する方法について説明する。このマルチプレクサ410は符号器400、405から出力される符号化シンボルの位置が一つの無線フレームでできる均一な分布を持つようにする役割をする。すなわち、マルチプレクサ410は本発明の従来技術の説明で定義したakを符号化した符号シンボルをbiにマッピングする役割をする。このakの符号化シンボルがマッピングされたblは従来技術の説明で説明されたA1、A2、A3、A4のそれぞれの場合に対してdmにマッピングされて実際の無線フレームに伝送するようになる。A1、A2、A3、A4のうち、A2、A3、A4の場合は32つのblがすべて伝送されるので関係ないが、A1の場合はd30(b30)とd31(b31)が伝送されないので、上記d30(b30)またはd31(b31)にそれぞれの符号器から出力された符号シンボルのうちいずれのものをマッピングさせかを考慮すべきである。d30(b30)とd31(b31)にそれぞれの符号器から出力された符号化シンボルをマッピングさせる規則は、下記の説明のようである。
規則1.それぞれの符号器の最後符号シンボルをd30(b30)、d31(b31)にマッピングさせる。
規則2.それぞれの符号器の所定符号シンボルをd30(b30)、d31(b31)にマッピングさせる。
規則3.符号率が増加した符号器で所定2シンボルをd30(b30)、d31(b31)にマッピングさせる。
規則4.符号率が高い符号器の所定2シンボルをd30(b30)、d31(b31)にマッピングさせる。
規則5.符号率が増加した符号器以外の他の符号器で所定2シンボルをd30(b30)、d31(b31)にマッピンブさせる。
これら規則1、規則2、規則3、規則4、規則5を適用することにおいて考慮すべき事項は、それぞれの符号で符号化シンボルが1つあるいは2つ伝送されない場合、第1TFCIあるいは第2TFCIで使用されるそれぞれの符号性能がどのように変化するかに関することと、第1TFCIと第2TFCIのうちいずれのTFCIの信頼度(または性能)を高くするかということと、それぞれの符号器から出力されるた符号化シンボルをd30(b30)、d31(b31)にマッピンブしなければ各符号の性能低下が最小にならないかということと、第1TFCIと第2TFCIのうちのいずれのTFCIに重点をおいて伝送するかということに関するものである。
これら規則1、規則2、規則3、規則5について説明する前に第1TFCIと第1TFCIの情報率の比を3:7とするHSMを仮定し、規則4に関する説明では7:3を仮定し、A1の場合を仮定する。
規則1について例を挙げて説明すれば、第1TFCIと第2TFCIの情報率の比により使用可能な符号は(9,3)符号と(23,7)符号または(11,3)符号と(21,7)符号である。(9,3)符号と(23,7)符号が使用されることは第2TFCIの符号性能を高める場合で、(11,3)符号と(21,7)符号が使用されることは第1TFCIの符号性能を高める場合である。規則1を適用すると、(9,3)符号の最後符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(8,3)となり、(23,7)符号の最後符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(22,7)となり、(11,3)符号の最後符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(10,3)となり、(21,7)符号の最後符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(20,7)となる。規則1を適用すれば、それぞれの符号器で最後シンボルをd30(b30)とd31(b31)にマッピングするのでそのマッピングは簡単に遂行されるが、A1の場合には第1TFCIと第2TFCIの符号器の実質的符号率が減少するので、第1TFCIと第2TFCIそれぞれの符号性能が減少できる。
規則2について例を挙げて説明すれば、第1TFCIと第2TFCIの情報率の比により使用可能な符号は(9,3)符号と(23,7)符号または(11,3)符号と(21,7)符号である。この規則2を適用すれば、(9,3)符号の所定符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(8,3)となり、(23,7)符号の所定符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(22,7)となり、(11,3)符号の所定符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(10,3)となり、(21,7)符号の所定符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(20,7)となる。4つの符号のうち、伝送されない所定符号シンボルはそれぞれの符号の実質伝送率が減少しても実際の符号性能が落ちないように選択される。しかし、所定符号シンボルの選択においていくつかの符号は所定符号シンボルの選択可否に関係なく性能が落ちることもある。規則2を適用すれば、規則1の場合よりマッピングする方法は複雑になるが、A1の場合で第1TFCIと第2TFCIの符号器の実質的符号率が減少することに関係なく第1TFCIと第2TFCIそれぞれの符号の性能を維持させる。
規則3について例を挙げて説明すれば、第1TFCIと第2TFCIの情報率の比により使用可能な符号は(9,3)符号と(23,7)符号または(11,3)符号と(21,7)符号である。規則3を適用すれば、(23,7)符号の2つの所定符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(21,7)となり、(11,3)符号の所定符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(9,3)となる。2つの符号のうち、伝送されない所定符号シンボルは符号の実質伝送率が減少しても実際符号の性能が落ちないように選択することもできるが、大部分の符号で符号の性能が減少する。規則3を適用すれば、各符号の実際伝送率が(9,3)または(21,7)となり、A1の場合のTFCI符号語の実際伝送率の1/3の性能を満たす。しかし、TFCIのシンボル数を増加することが第1TFCI符号または第2TFCI符号の性能をよくするためであるが、符号シンボルの数を増加した符号の性能が落ちるようになる。しかし、規則2のように符号性能を落ちない所定シンボルを探すことができるが、そのマッピング方法が複雑であり、マッピングする方法を簡単にするためには符号シンボルが増加した符号器の出力符号シンボルのうち最後の2つのシンボルをd30(b30)とd31(b31)にマッピングすればよい。
規則4について例を挙げて説明すれば、第1TFCIと第2TFCIの情報率の比により使用可能な符号は(23,7)符号と(9,3)符号または(21,7)符号と(11,3)符号である。(21,7)符号と(11,3)符号が使用されるのは第2TFCIの符号の性能を高める場合で、(23,7)符号と(9,3)符号が使用することは第1TFCIの符号性能を高める場合である。規則4を適用すれば、(23,7)符号の最後符号シンボルが伝送されないので実質符号率が(21,7)となり、(9,3)符号は符号率の変化がなく、(21,7)符号の最後符号シンボルが伝送されないので、実質符号率が(19,7)となり、(11,3)符号率は変化ない。規則4を適用すれば、符号語の数が多い符号器でそれぞれの符号器で2つの最後シンボルあるいは2つの所定シンボルをd30(b30)とd31(b31)にマッピングするようになる。規則4では符号語の長さが長い符号のうち符号シンボル2つを伝送せず、それにより符号語が長い符号の性能は落ちるようになるが、符号語が短い符号語の性能は保障される。
規則5を例に挙げて説明すれば、第1TFCIと第2TFCIの情報量の比が3
:7で、第2TFCIを伝送する符号語の性能を増加したと仮定すれば、使用される符号は(9,3)と(23,7)である。規則5では第2TFCIを信頼度よく伝送するために(9,3)の符号シンボルで所定の2つのシンボルをd30(b30)とd31(b31)にマッピングするようになって実質符号率は(7,3)となる。規則5では第1TFCI符号器の性能は落ちるが、第2TFCI符号シンボルの損傷はないので、第2TFCI符号語を安全に伝送する目的には符合される。
規則1、規則2、規則3、規則4の説明で前述したA1の場合にのみakをblにマッピングする方法を説明し、A2、A3、A4の場合には符号化シンボル32つがすべて伝送され、あるいは符号化シンボル32つが反復して伝送されるので、別途のマッピング規則が不要であり、A1の場合で使用したマッピング規則を同一に使用することができる。また、規則1、規則2、規則3、規則4、規則5はそれぞれの状況に合うように適切に使用されうる。
本発明ではakをblにマッピングする方法に関する具体的な例は、下記のようである。
下記の例では第1TFCI符号器と第2TFCI符号器のそれぞれの符号器、すなわち{(3,1)符号器、(29,9)符号器}、{(6,2)符号器、(26,8)符号器}、{(9,3)符号器、(23,7)符号器}、{(12,4)符号器、(20,6)符号器}、{(18,6)符号器、(14,4)符号器}、{(21,7)符号器、(11,3)符号器}、{(24,8)符号器、(8,2)符号器}、{(27,9)符号器、(5,1)符号器}及び(32,10)符号器で第2TFCI符号器の2つの最後符号シンボルはd30(b30)とd31(b31)にマッピングさせる。また、従来3GPPで使用した(16,5)符号器も同様に動作できるので、(16,5)符号器2つの最後符号シンボルもd30(b30)とd31(b31)にマッピングされ、(32,10)符号器では最後符号シンボル2つがd30(b30)とd31(b31)にマッピングされる。
第2TFCI符号器がA1で使用される場合、実際伝送される符号率は9つのすべての符号器が1/3となる。しかし、本発明で提示した符号器9つは符号率が1/3になっても、1/3の符号化率で最適性能を有する符号器に設計されている。また、上記で第1TFCI符号の符号シンボルを増加させる方法において、第2TFCIと同様に2つのシンボルを伝送しなくても実際伝送率1/3では最適の性能を有する符号器に設計されている。
本発明で使用する情報ビットの符号シンボルとblのマッピングに関して説明する前に、DCH用TFCIビット、すなわち第1TFCIビットとDSCH用TFCIビット、すなわち第2TFCIビットをそれぞれmビットとnビットとし、m+nの和は10とする。また、上記に説明したように第2TFCI符号器の最後符号シンボルはd30(b30)とd31(b31)にマッピングし、(16,5)符号器はそれぞれの符号器で最後符号シンボルを一つずつd30(b30)とd31(b31)にマッピングすることとする。本発明ではmとnが有する値(m,n)は1:9、2:8、3:7、4:6、5:5、6:4、7:3、8:2、9:1の場合について説明する。(32,10)符号器では符号シンボルを順次に配置すればよい。
まず、m値がn値より大きい場合を考慮する。
n値がm値より大きい場合にもnとm値を交換して下記の方法を用いると、DCH用TFCI符号シンボルとDSCH符号シンボルの配列が得られる。
前述した符号化方法によれば、DCHとDSCHのためのTFCIビットがそれぞれmビットとnビットの場合、コーディングした後に生成されるビット数はそれぞれ(m*3)ビットと(n*3+2)ビットである。
したがって、生成された符号化シンボルを伝送するための位置を選定するために、上記説明したA1、A2、A3、A4は異なる方法を使用する。A1の場合には第2TFCI符号器の最後符号シンボルをd30(b30)とd31(b31)にマッピングした後、実際伝送される30つのblに対して10つに分けた後、第1TFCI符号器のm*3つの符号シンボルを3等分したmつのシンボルと第2TFCI符号器の最終2つの符号シンボルを除いたn*3の符号シンボルを3等分したnつのシンボルを配列する。A2の場合には、A1の場合で配列された32つのblを順に3回反復させ、b0からb23までもう1回反復して総120つのdmに配列して伝送する。A3の場合には、A1の場合で配列された32つのblを伝送されるdmの位置に合わせて伝送し、A4の場合にはA1の場合で配列された32つのblを4回反復して伝送される128つのdmの位置に合わせて伝送する。したがって、本発明の例ではA1の場合で符号化したシンボルをblにマッピングさせる方法について説明し、A2、A3、A4の場合では上述したようにA1で配列されたblを使用して符号化したシンボルをマッピングさせる方法を使用する。
下記の説明は与えられた10つの符号シンボルの位置にDCHのためのmつの符号シンボルとDSCHのためのnつの符号シンボルを配列する方法に関する実施例である。
Lは10つの符号シンボルのうちL番目の符号シンボルを示す。
下記のような〈数式5〉と〈数式6〉を定義する。
前記〈数式5〉及び〈数式6〉で
はxより小さくあるいは同じ整数のうちの一番大きな値を示し、
はxより大きくあるいは同じ整数のうちの一番小さい値を示す。
上記〈数式6〉でF(-1)は0に定義する。すなわち、F(-1)=0である。これら数式を用いてDCHのためのmビットとDSCHのためのnビットを配列する方法を示すと、下記の〈数式7〉のようである。10つのL値のうち、nつのL値にはDSCHのためのビットを順次に配列する。
〈数式7〉
L=F(l-1)+G(l)+l
上記で、l値は1≦l ≦nのような範囲を有する。
10つのL値のうち、上記〈数式7〉に与えられた値以外のL値にはDCHのためのmつの符号シンボルを並べるとよい。すなわち、下記の〈数式8〉のようである。
〈数式8〉
F(l-2)+G(l-1)+l ≦L ≦F(l-1)+G(l)+l-1
それぞれの場合、すなわちm:nが9:1、8:2、7:3、6:4、5:5の場合、F(k)及びG(k)を示すと、次の〈表10〉のようである。この〈表10〉でDSCHの符号シンボルの位置はblで(l-1)値を示す。本発明で説明したA1の場合には一つのタイムスロットには2つのblが2つのdmにマッピング伝送される。下記の〈表10〉で定義された位置は10つずつ分けられたblで3回反復され、このように反復された後に最後のb30、b31には第2TFCIの符号器の最後の二つの符号シンボルがマッピングされる。
図6は、m:n=6:4で、A1の場合でDCHのための18つのTFCI符号シンボルとDSCHのための12つのTFCI符号シンボルを30ビットの長さを有するDPCCHのTFCIフィールドに対応させる関係を説明するものである。上記〈表10〉のようにm:n=6:4の場合、DSCHの位置は2、4、7、9の場合に位置する。すなわち、d1(b1)、d3(b3)、d6(b6)、d8(b8)、d11(b11)、d13(b13)、d16(b16)、d18(b18)、d21(b21)、d23(b23)、d26(b26)、d28(b28)が伝送される。
上記マルチプレクシングされたTFCI符号シンボルは、さらに図4のマルチプレクサ420に印加されてDPCCHに伝送される電力制御ビット(TPC)、パイロットビットと物理情報と時間的にマルチプレクシングされて出力される。
図7は、基地局から端末機に伝送されるDPCCHの構造を示す。同図において、最上部はタイムスロットの構造を示すもので、中間部は無線フレームの構造を示すもので、下段部は無線フレームが連続的に伝送される構造を示すものである。このようにマルチプレクシングされたDPCCHは、図7に示したようにDPDCHと時分割に多重化されてDPCHになる。このDPCHは拡散器430に入力される。これと同時に、拡散符号生成器435から拡散符号が入力され、チャンネル区分のためにDPCHのシンボル単位で拡散符号にチャンネル拡散されてチップ単位で出力される。このチャンネル拡散されたDPCHは図4のスクランブラー440に入力される。また、スクランブル符号発生器445からスクランブル符号が入力されてチャンネル拡散されたDPCHはスクランブラー440に入力されたスクランブル符号にスクランブルして出力される。
B2. 受信機の構成及び動作
一方、所定比率を有するDSCH用TFCIビットとDCH用TFCIビットを伝送することにおいて、可変的符号率により符号化を遂行する送信機に対応して復号化を遂行する受信機が提案されるべきである。すなわち、後述する詳細な説明では多様な符号率により符号化した受信シンボルの情報量に対する復号化を遂行する復号器を含む受信機について説明する。
図8は、図4の送信機に対応する本発明の実施例による受信機の構造を示すものである。
同図を参照すれば、基地局から端末機に送信されるダウンリンクDPCHはデスクランブラ840に入力される。また、スクランブル符号発生器845からスクランブル符号が入力され、前記ダウンリンクDPCHを入力されたスクランブル符号にデスクランブリングして出力する。この出力されてデスクランブルされたダウンリンクDPCHは逆拡散器830に入力され、拡散符号生成器835からの拡散符号により逆拡散されてシンボル単位で出力される。
この逆拡散されたDPCHシンボルはデマルチプレクサ820に入力されてDPDCH、電力制御ビット(TPC)、パイロットビットのような他の信号とTFCI符号シンボルに分離されて出力される。このTFCI符号シンボルはさらにデマルチプレクサ810に入力される。デマルチプセクサ810では入力されたDSCH用TFCIビットとDCH用TFCIビットの情報量比率による符号長さに対する制御情報を持ち、この入力されたTFCI符号シンボルをDSCH用TFCI符号シンボルとDCH用TFCI符号シンボルに分離する。このデムルチプレクサ810で分離されたDSCH用TFCI符号シンボルとDCH用TFCI符号シンボルはそれぞれの復号器800、805に入力される。これら復号器800、805は入力されたDSCH用TFCI符号シンボルとDCH用TFCI符号シンボルの情報量比率による符号長さに対する制御情報を使用してそれぞれに該当する符号による復号過程を経た後、それぞれDSCH用TFCIビットとDCH用TFCIビットを出力する。
以下、本発明で提案しようとする復号器及び復号化方法を詳細に説明する。
図8に示す復号器800、805は多様な符号率により符号化されたDSCHのためのTFCI符号シンボルとDCHのためのTFCI符号シンボルを復号するための構成を持つべきである。後述する実施例ではこれら復号器の具体的構成と動作について説明する。
第1実施例(復号器)
図9は、図8の復号器800、805の構造を示す。
同図を参照すれば、復号器800、805に入力された受信シンボルは0挿入器900に提供され、これと同時に符号長さ情報が制御器930に入力される。この 制御器930は符号長さ情報により穿孔位置を決定し、この決定した穿孔位置に対する制御情報を0挿入器900に提供する。この符号長さ情報は符号器で使用される符号長さまたは符号率で、制御情報は穿孔位置を示す制御情報である。一方、穿孔位置は符号器で入力される所定数のビットに対応して希望の符号化シンボル長さを得るために除去されたシンボルの位置である。したがって、すべての符号長さのそれぞれに対応して貯蔵される穿孔位置の一例を、下記の〈表11〉のように示す。
〈表11〉では符号長さ情報を符号器で使用される符号率と仮定する。この符号率(k,n)はnビットの入力によりkつの符号化シンボルを出力することを意味し、受信シンボルはkの符号長さを有する。また、穿孔位置において“F_n”はnつの穿孔位置を意味する。上記〈表11〉から分かるように、制御情報(穿孔位置)は受信シンボルがいずれの符号長さを持っても0挿入器900で一定のシンボル個数(32シンボル)を有するシンボル列が出力されるようにすることを基準とする。
上記〈表11〉を参照すれば、符号率が(3,1)であれば29つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(5,1)であれば27つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(6,2)であれば26つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(8,2)であれば24つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(9,3)であれば23つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(11,9)であれば21つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(12,4)であれば20つの穿孔に対する情報を、符号率が(14,4)であれば18つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(18,6)であれば14つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(20,6)であれば12つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(21,7)であれば11つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(23,7)であれば9つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(24,8)であれば8つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(26,8)であれば6つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(27,9)であれば3つの穿孔位置に対する情報を出力する。このそれぞれの場合に対する具体的な穿孔位置は上記符号器の説明で示したようである。
0挿入器900は制御情報により受信シンボルの穿孔位置に0を挿入して長さ32のシンボル列を出力する。このシンボル列は逆アダマール変換器920と乗算器902、904、906にそれぞれ入力される。乗算器902、904、906のそれぞれに入力されたシンボル列はマスク生成器910から生成されるすべての場合のマスク関数M1、M2、M15それぞれと乗算される。この乗算器902、904、906それぞれにより乗算されたシンボルは対応するスイッチ952、954、956に入力される。同時に、制御器930は符号長さ情報によりマスク関数の使用可否に対する制御情報をスイッチ952、954、956にそれぞれ出力する。例えば、(3,1)、(5,1)、(6,2)、(8,2)、(9,3)、(11,3)、(12,4)、(14,4)、(18,6)、(20,6)符号器はマスク関数を使用しないので、制御情報によりスイッチ952、954、956は全部連結が切断される。しかし、(21,7)、(23,7)符号器の場合は基底マスク関数を1つのみ使用するので、このスイッチ952のみ連結される。このように、制御器930は符号率により使用されるマスク関数の個数に対応してスイッチ952、954、956を制御する。逆アダマール変換器920、922、924、926はそれぞれ入力された32つのシンボルを逆アダマール変換を通じて送信装置で使用できるすべてのウォルシュ符号との相関度を計算する。この計算された相関度のうち一番高い相関度とこの相関度に対応するウォルシュ符号のインデックスを決定する。したがって、逆アダマール変換器920、922、924、926はそれぞれ入力信号に乗算されるマスク関数のインデックスと一番高い相関度及び一番高い相関度に対応するウォルシュ符号のインデックスを相関度比較器940に出力する。このとき、逆アダマール変換器920に入力される信号は何らのマスク関数とも乗算されなかったので、マスク関数の識別者は0となる。この相関度比較器940は入力される相関度を比較して一番高い相関度を決定し、この決定した相関度を有するマスク関数のインデックスとウォルシュ符号のインデックスとを結合して出力する。
第2実施例(復号器)
後述する第2実施例では、上述した符号器で多様な長さの符号を使用するのに対応して適応的に復号を遂行させる復号器について説明する。
まず、符号器での可変的長さを有するウォルシュ符号器に対応する復号器として動作するときに要求される逆アダマール変換器について説明すれば、(6,2)、(8,2)符号器に対応する復号器として動作するときには長さ4(22)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用され、(9,3)、(11,3)符号器に対応する復号器として動作するときには長さ8(23)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用される。(12,4)(14,4)符号器に対応する復号器として動作するときには長さ16(24)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用され、(16,5)符号器に対応する復号器として動作するときには長さ32(25)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用される。その他、(18,6)、(20,6)、(21,7)、(23,7)、(24,8)、(26,8)、(27,9)、(29,9)、及び(32,10)符号器に対応する復号器として動作するとき、長さ32(25)のウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器が使用される。上記のような復号器として動作するためには、可変長さに対して動作可能な逆アダマール変換器の構造を有するべきである。本発明では、このような可変長さに対して動作可能な逆アダマール変換器の構造を提供し、下記の実施例で示す。
本発明の実施例で提案される逆アダマール変換器について詳細に説明する前に、通常の逆アダマール変換器の演算構造を図10を参照して説明すれば、次のようである。
図10は、長さ8のウォルシュ符号器による一般の逆アダマール変換器の演算構造を示す。一般に長さ2nのウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器はnつの段階で構成される。それぞれの段階では一つの列に対応して入力される2つの入力信号を加算し、あるいは減算する過程を進行する。
図10を参照すれば、段階1ではr1、r2、r3、r4、r5、r6、r7、r8を入力として2つの信号間の加算と減算を遂行する。
第1列ではr1とr2とを加算及び減算してr1+r2、r1−r2を出力することにより、長さ2のウォルシュ符号に対する相関値を計算する。同一の計算により、r3とr4についてr3+r4、r3−r4を出力し、r5とr6に対してr5+r6、r5−r6を出力し、r7とr8についてr7+r8、r7−r8を出力する。
上記段階1を通じて出力される8つの信号に対して段階2を進行する。段階2では、r1+r2とr3+r4を加算して(r1+r2)+(r3+r4)を出力し、r1−r2とr3−r4を加算して(r1−r2)+(r3−r4)を出力する。また、r1+r2とr3+r4を減算して(r1+r2)−(r3−r4)を出力し、r1−r2とr3−r4を減算して(r1−r2)−(r3−r4)を出力する。上記の計算による4つの出力により長さ4のウォルシュ符号に対する相関値を計算する。その他、r5+r6とr7+r8を加算して(r5+r6)+(r7+r8)を出力し、r5−r6とr7−r8を加算して(r5−r6)+(r7−r8)を出力する。また、r5+r6とr7+r8を減算して(r5+r6)と(r7+r8)を出力し、r5−r6とr7−r8を減算して(r5−r6)−(r7−r8)を出力する。
段階2により出力された8つの信号に対して段階3に進行して段階1と段階2での演算と同一の演算を適用することにより、長さ8のウォルシュ符号とのすべての相関値を出力することができる。
上記のような一般的例によれば、長さ2nの信号を入力として長さ2iのウォルシュ符号とのすべての相関値を出力するためのi段階での逆アダマール変換による演算は下記のように一般化される。
i-1段階の逆アダマール変換により出力される2nつの演算信号(t1 〜tn)はi段階を遂行するための入力として印加される。2nつの演算信号(t1〜tn)は入力順序に基づいて2iずつ一つのブロックで構成することにより、2n-iつのブロックを構成する。すなわち、t1からtiまでを第1ブロックで構成し、ti+1からt2iまでを第2ブロックで構成する。したがって、最後の2n-i番目のブロックはtn-i〜tnまでの演算信号で構成される。一方、これらブロックをそれぞれ構成する演算信号に対しては所定演算過程を通じて所望の相関値に該当する演算信号を出力する。所定演算過程は一つのブロックを構成する演算信号のうち、k番目の演算信号のそれぞれとこれに対応するk+2i-1番目の演算信号を加算して出力する過程と、k番目の演算信号のそれぞれからk番目の演算信号に対応するk+2i-1番目の演算信号を減算して出力する過程とからなる。
前述したi段階での逆アダマール変換による演算過程を通じて2nつの演算信号(t'1 〜t'n)が出力され、2nつの演算信号(t'1〜t'n)のうち初め演算信号から連続する2iつの演算信号(t'1〜t'i)が求めようとする相関値となる。すなわち、前述した過程により2nつの入力信号(t1〜tn)のうち初め2iつの入力信号(t1〜ti)と長さ2iのウォルシュ符号とのすべての相関値が順にされることが分かる。
例えば、最初入力信号として“r1,r2, r3,r4, r5, r6, r7,r8”が入力され、nが3、iが2と仮定すれば、i段階を遂行するために入力される演算信号は“r1+r2”、“r1-r2”、“r3+r4”、“r3−r4”、“r5+r6”、“r5−r6”、“r7+r8”、“r7−r8”と定義する。一方、入力される演算信号を入力される順序に基づいて2iつ、すなわち4(22)つの入力信号を一つのブロックで構成することにより、2n-iつ、2つのブロックを生成する。したがって、“r1+r2”、“r1-r2”、“r3+r4”、“r3−r4”が第1ブロックで構成され、“r5+r6”、“r5−r6”、“r7+r8”、“r7−r8”が第2ブロックで構成される。このようにブロックが構成されると、各ブロック内でk番目の演算信号とk+2i-1番目の演算信号とをそれぞれ加算及び減算することにより、それぞれのブロックにより4つの演算信号が出力される。例えば、kが1の場合、第1演算信号“r1+r2”はk+2i-1番目の演算信号、すなわち第3演算信号“r3+r4”と加算及び減算されて2つの演算信号(“r1+r2”, “r1−r2”)が出力される。したがって、第1ブロックを構成する“r1+r2”、“r1-r2”、“r3+r4”、“r3−r4”により“(r1+r2)+(r3+r4)”、“(r1+r2)−(r3+r4)”、“(r1−r2)+(r3−r4)”、“(r1−r2)−(r3−r4)”が出力され、第2ブロックを構成する“r5+r6”、“r5−r6”、“r7+r8”、“r7−r8”により“(r5+r6)+(r7+r8)”、“(r5+r6)−(r7+r8)”、“(r5−r6)+(r7−r8)”、“(r5−r6)−(r7−r8)”が出力される。しかし、出力される8つの演算信号のうち第1ブロックにより出力される4つの演算信号“(r1+r2)+(r3+r4)”、“(r1+r2)−(r3+r4)”、“(r1−r2)+(r3−r4)”、“(r1−r2)−(r3−r4)”のみがi段階の逆アダマール変換による相関値となる。
図11は、図8の第1復号器800と第2復号器805の構造を示すものである。
同図を参照して説明すれば、符号器から符号化された受信シンボル(r(t))は0 挿入器1100に入力される。同時に、符号器で受信シンボルを符号化するために使用された符号長さ情報が制御器1130に入力される。この制御器1130は符号器で使用できるすべての符号長さによる穿孔位置を貯蔵している。したがって、制御器1130は符号長さ情報に対応して貯蔵されている制御情報を0挿入器1100に出力する。すべての符号長さにそれぞれ対応して貯蔵される穿孔位置の一例は〈表11〉のように示す。
〈表11〉を参照すれば、制御器1130は符号率が(3,1)であれば29つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(5,1)であれば27つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(6,2)であれば26つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(8,2)であれば24つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(9,3)であれば23つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(11,9)であれば21つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(12,4)であれば20つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(14,4)であれば18つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(18,6)であれば14つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(20,6)であれば12つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(21,7)であれば11つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(23,7)であれば9つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(24,8)であれば8つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(26,8)であれば6つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(27,9)であれば5つの穿孔位置に対する情報を、符号率が(29,9)であれば3つの穿孔位置に対する情報を出力する。前述したそれぞれの場合に対して穿孔位置は符号器の説明で上述した。
0挿入器1100は制御器1130からの制御情報により受信シンボルの該当穿孔位置に0を挿入して長さ32のシンボル列を出力する。このシンボル列は逆アダマール変換器1120と乗算器1102、1104、1106にそれぞれ入力される。乗算器 1102、1104、1106に入力されるシンボル列はマスク生成器1110から生成されたマスク関数(M1、M2、…、M16)とそれぞれ乗算された後出力される。このマスク生成器1110から生成されるマスク関数は符号器で使用されるマスク関数に対応する。乗算器1102、1104、1106によりそれぞれ乗算されたシンボルはスイッチ1152、1154、1156のうち対応するスイッチに入力される。すると、制御器1130は符号長さ情報によりマスク生成器1110から生成されたマスク関数の使用可否に対するスイッチ制御情報を出力する。このスイッチ制御情報はスイッチ1152、1154、1156にそれぞれ提供される。したがって、スイッチ1152、1154、1156はスイッチ制御信号により対応する乗算器からの乗算されたシンボルをスイッチングする。例えば、符号率(3,1)、(5,1)、(6,2)、(8,2)、(9,3)、(11,3)、(12,4)、(14,4)、(18,6)、(20,6)の場合はマスク関数を使用しないので、スイッチ制御情報によりスイッチ1152、1154、1156はすべて連結が切断される。すなわち、乗算器1102、1104、1106からの乗算されたシンボルの出力を遮断する。そして、符号率(21,7)、(23,7)の場合はマスク関数を一つのみ使用するので、スイッチ制御情報によりスイッチ1152のみ連結(close)され、残りのスイッチ1104、1106は遮断(open)される。このように符号率により使用されるマスク関数の個数が決定され、この使用されるマスク関数の個数によりスイッチが制御される。したがって、図8の第1復号器800と第2復号器805が(3,1)、(5,1)、(6,2)、(8,2)、(9,3)、(11,3)、(12,4)、(14,4)、(18,6)、(20,6)復号器として動作する場合には、ただ逆アダマール変換器1120だけが動作する。(3,1)、(5,1)、(6,2)、(8,2)、(9,3)、(11,3)、(12,4)、(14,4)、(18,6)、(20,6)復号器として動作する場合は入力情報ビットが6より小さいときである。したがって、逆アダマール変換器1120は多様な長さ、すなわち多様な符号率に対して適応的に動作しなければならない。このために、ある長さのウォルシュ符号器に対する逆アダマール変換器として動作すべきであるかに対する制御信号が制御器1130から生成され、この逆アダマール変換器1120に入力される。逆アダマール変換器1120は0挿入器1100から入力された32つのシンボルを逆アダマール変換して所定長さを有するウォルシュ符号との相関度が計算される。一方、この逆アダマール変換器1120はマスク関数の索引と相関度のうち一番高い相関度と、この一番高い相関度を有するウォルシュ符号の索引を相関度比較器1140に提供する。逆アダマール変換器1120から相関度比較器1140には0がマスク関数の索引として提供される。このマスク関数の索引として0が提供されることは、入力シンボルが如何なるマスク関数によっても乗算されないことを意味する。
その他の逆アダマール変換器1122、1124、1126は対応するスイッチ1152、1154、1156を通じてシンボルが入力される場合に逆アダマール変換を遂行し、逆アダマール変換により該当するウォルシュ符号に対する相関度を計算する。この計算が遂行されると、逆アダマール変換器1122、1124、1126はそれぞれ使用されたマスク関数の索引と相関度のうち一番高い相関度と、この一番高い相関度を有するウォルシュ符号の索引を相関度比較器1140に提供する。
この相関度比較器1140は入力された相関度を比較して一番高い相関度とこの一番高い相関度を有することに対するマスク索引とウォルシュ符号索引とを結合して出力する。
図12は、図10による逆アダマール変換過程に基づいて図11での逆アダマール変換器1120の動作を示すものである。すなわち、図12は図8の復号器800、805が(3,1)、(5,1)、(6,2)、(8,2)、(9,3)、(11,3)、(12,4)、(14,4)、(18,6)、(20,6)復号器として動作する場合に、前記復号器に対応する逆アダマール変換器1120が動作する過程に対する全体構造を示す。
以下、図12を参照して最大長さ2nの符号に対する逆アダマール変換まで可変的に可能な逆アダマール変換器の構造及び動作を図10を通じて説明した逆アダマール変換器の演算特性を利用して説明すれば、次のようである。
2tつの入力信号が逆アダマール変換の段階1に入力されると、同時に長さに対する制御信号がすべてのスイッチ1211、1212、1213に入力される。このとき、制御信号は長さ2tの入力信号に対して段階tまでのみ遂行させるための制御信号である。したがって、制御信号により段階1〜段階t-1までの出力をスイッチングするスイッチは前記出力が次の段階に入力されるようにスイッチングされる。一方、この制御信号により最後段階の段階tの出力をスイッチングするスイッチは前記出力が段階t+1に提供されず、最終相関度として出力されるようにスイッチングされる。
例えば、前記tが1であれば2つの入力信号は段階1(1201)に入力される。この段階1では図10を参照して説明した段階1での演算過程を同一に遂行することにより、2つの演算信号を出力する。この演算信号は段階1の出力を段階2(1202)にスイッチングするスイッチ1211の入力として提供される。スイッチ1211は制御信号によりスイッチングされて演算信号を段階2に提供せず、2つの入力信号に対応する相関値として出力する。
一方、tが図10による例のように3の場合なら、段階1から出力される8つの演算信号は制御信号によりスイッチングするスイッチ1211により段階2に入力される。この段階2は入力される8つの演算信号に対して図10に示した段階2での演算過程を同一に遂行する。段階2での演算過程により8つの演算信号が出力される。段階2からの演算信号は制御信号によりスイッチングされるスイッチ1212により次の段階3(1203)に入力される。段階3は入力された8つの演算信号に対して図10に示した段階3での演算過程を同一に遂行する。段階3での演算過程により出力される8つの演算信号はスイッチ1213の入力として提供される。スイッチ1213は制御信号によりスイッチングされて演算信号を段階4(1204)に提供せず、8つの入力信号の相関値として出力する。
図13は、図12に示したN段階のうち一つの所定段階(段階k)でのハードウェア構成を示すものである。
同図を参照して説明すれば、減算器1300は入力シンボルとメモリ1320から出力されるシンボルを減算して出力する。加算器1305は入力シンボルとメモリ1320から出力されるシンボルを加算して出力する。第1スイッチ1310は所定制御信号により減算器1300の出力または入力シンボルをメモリ1320の入力にスイッチングする。第2スイッチ1315は加算器1305からの出力またはメモリ1320から出力されるシンボルを最終出力端にスイッチングする。メモリ1320は所定長さを有するバッファで具現でき、第1スイッチ1310から入力されるシンボルを長さだけ順次に貯蔵する。このとき、メモリ1320の長さは一つのシンボルを貯蔵することができるメモリ領域に対応し、入力信号を構成するシンボルの個数により決定されることができる。
上記構成を参照して動作を説明すれば、入力信号を構成する2kつのシンボルのうち第1シンボルは減算器1300、加算器1305、第1スイッチ1310に入力される。第1スイッチ1310は入力シンボルが印加される側と連結され、入力シンボルがメモリ1320に入力されるようにする。第2スイッチ1315によりメモリ1320は最終出力端に連結される。第2入力シンボルが段階kに入力されると、減算器1300、加算器1305、第1スイッチ1310に入力される。第1スイッチ1310は入力シンボルが印加される側と連結される。それにより、メモリ1320に以前に入力された第1入力シンボルは次のメモリ領域に移動し、同時に第2入力シンボルが第1入力シンボルが貯蔵されているメモリ領域に貯蔵される。このような方式で、2k-1つの入力シンボルがメモリ1320に貯蔵された後に2k-1+1番目の入力シンボルが入力されると、前記2k-1+1番目の入力シンボルは減算器1300、加算器1305、第1スイッチ1310に入力される。この第1スイッチ1310は減算器1300に連結され、第2スイッチ1315は加算器1305に連結される。一方、メモリ1320から貯蔵された第1入力シンボルが減算器1300、加算器1305、第2スイッチ1315に入力される。このとき、メモリ1320から第1入力シンボルが出力されると同時にメモリ1320に貯蔵されている2k-1つの入力シンボルが左側に1シンボルずつ移動して貯蔵される。減算器1300はメモリ1320から入力される第1入力シンボルから新たに入力される2k-1+1番目の入力信号を減算して第1スイッチ1310を通過してメモリ1320に入力される。同時に、加算器1305はメモリ1320から入力される第1入力シンボルと新たに入力される2k-1+1番目の入力シンボルを加算して第2スイッチ1315を通過して最終出力端に出力される。上記のような方法で2k-1回さらに遂行された後、2k+1番目の入力シンボルが入力されると、新たに入力される2k+1番目入力シンボルは減算器1300、加算器1305、第1スイッチ1310に入力される。同時に、第2スイッチ1315はメモリ1320と連結され、第1スイッチ1310は入力信号端と連結される。したがって、メモリ1320から最左側に入力される第1入力シンボルから2k-1+1番目の入力シンボルを減算した値は第2スイッチ1315を通じて出力される。同時に、メモリ1320に貯蔵されている値は左側に1シンボルずつ移動貯蔵され、新たに入力される2k+1番目の入力シンボルは第1スイッチ1310を通じてメモリ1320の最右側に入力される。このような過程が反復されて入力シンボルの長さだけ出力されると、段階kがすべて遂行される。
〈発明の効果〉
上述したように本発明の実施例では、多様な入力情報ビット及び出力符号シンボルを有するTFCIを符号化及び復号化する場合、一つの符号器/復号器の構造を使用して多様な入力情報ビット及び出力符号シンボルを有するTFCIを符号化/復号化することができる。また、相互に異なる符号方法を使用して符号化した複数のTFCIシンボルを伝送する場合、時間的に均一に分布されるように多重化することにより、伝送時間利得が得られる。また、本発明でTFCI符号化は入力情報ビットが10ビットの場合、DSCH及びDCHに伝送されるデータの種類と性質による伝送組合表示の種類により1:9、2:8、3:7、4:6、5:5、6:4、7:3、8:2、9:1のうちいずれか一つを選択して使用することで、シグナリング側面と遅延時間の観点でLSMより長所を有するHSMの動作に柔軟成を与えられる。一方、本発明ではTFCIビットの比に対応して2つの符号器を示したが、一つの符号器を適用して具現することによりハードウェアの損失を低減させる効果が加えて得られる。