JP3936018B2 - 車両用前照灯 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エクステンションリフレクタを有する車両用前照灯装置に係り、クリアランスランプの取付構造及びエクステンションリフレクタの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の車両用前照灯は図7から図9に示すようにハウジング36とアウターレンズ31による空間40内に光源33、34と反射鏡37、38よりなる第1の灯具41、第2の灯具42、クリアランスランプ35及びエクステンションリフレクタ32より構成されている。
【0003】
このエクステンションリフレクタ32はハウジング36内の空間40の反射鏡37、38とハウジング36間および反射鏡37、38とアウターレンズ31間の間隔を覆い、灯具外観の見栄えを向上させている。そして、エクステンションリフレクタ32は透明樹脂にアルミを蒸着するなどの表面処理をして反射面が形成される。
【0004】
また、第1の灯具41にはハウジング36に固定され、反射鏡37の開口39より反射鏡前面に配置されるクリアランスランプ35が設けられている。さらに、第1の灯具41及び第2の灯具42は図示しないエーミング機構により反射鏡37、38を上下、左右方向に傾動させ、保安基準に適合するよう光軸が調整されるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車両用前照灯50にあっては、反射鏡37にクリアランスランプ35を配置させるための開口39が設けられており、更にこの開口39は、反射鏡37をエーミング機構により傾動させた場合にクリアランスランプ35に接触しないように径が大きなものとされている。このため、反射鏡37の光源33から照射される光はこの開口39により配光が乱れ、灯具自体の光量を下げるものとなってしまう。
【0006】
また、エクステンションリフレクタ32は透明樹脂にアルミを蒸着するなどの表面処理を行い反射面を形成している。よって製造時にはこの工程が更に必要となり、全体の工数アップや治具などを必要とするものとなりコストアップなどの原因になってしまう。
【0007】
なお、上記従来例では2つの灯具が1つのハウジング内に設けられた2灯式の例を上げたが、灯具42がなく、灯具41のみの1灯式のものでも、前記課題は同様である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した従来の課題を解決するための手段として、ハウジングとアウターレンズによる空間内に光源と反射鏡よりなる灯具、クリアランスランプ、及びエクステンションリフレクタを備えた車両用前照灯において、前記クリアランスランプは前記灯具の前記反射鏡に隣接して設けられるとともに、前記エクステンションリフレクタによって前面及び前記反射鏡との間隔が覆われており、更に前記エクステンションリフレクタには反射カットが形成されていることを特徴とする車両用前照灯を提供することで課題を解決するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明を図に示す実施例に基づいて詳細に説明する。図1に符号10で示すものは本発明の車両用前照灯であり、この前照灯10には従来例のものと同様に、ハウジング6とアウターレンズ1による空間13内に光源3、4と反射鏡7、8よりなる第1の灯具11、第2の灯具12、クリアランスランプ5及びエクステンションリフレクタ2より構成されている。
【0010】
図2に示すものは図1のA−A断面図であり、本実施例においては反射鏡7、8が離間されて設けられるとともに、この間にクリアランスランプ5が隣接して配置されるものとなっている。そしてこのクリアランスランプ5の前面には、エクステンションリフレクタ2が設けられ前記クリアランスランプ5を前面から直接視認できないよう覆い隠すとともに、反射鏡7、8とクリアランスランプ5の間隔、反射鏡7、8とハウジング6の間隔および反射鏡7、8とアウターレンズ1の間隔を覆うものとされている。
【0011】
又、このエクステンションリフレクタ2には図4に示すように要部の断面が略凹形状やV字形状が用いられ前記クリアランスランプ5や前記間隔を、正面からのみでなく側方からも視認されるのを覆い隠すようにされている。さらに、エクステンションリフレクタ2は透明樹脂を金型により型抜くことにより形成され、このエクステンションリフレクタ2の内面には図4に示されるように、適宜箇所に反射カット9が施され、後記するような反射カットの形成により、前記クリアランスランプ5の照射光を前面に照射できるようにされている。
【0012】
図5は前記エクステンションリフレクタ2に施される反射カット9を示すものであり、図5(a)は公知の断面略三角形状のカットを設けて全反射カット9a形成するものである。又、図5(b)は前記全反射カットの先端を平坦にしたもので、透過と反射を行わせる半透過カット9bを示すものであり、さらに図5(c)は、他の例を示すもので、公知の再帰性反射カットにより全反射カット9aを形成するものである。なお、エクステンションリフレクタ2を形成する材料を透明樹脂として説明したが、ガラスなどの透明又は半透明のものであれば形成可能であることはいうまでもない。さらに、この反射カット9は内側、外側のどちらからの光にも反射作用を有するので、前記エクステンションリフレクタ2の内面、外面のどちらにも形成可能であるが、内面に形成したほうが外観上見栄えの良いものとなる。
【0013】
図6に示すものは、エクステンションリフレクタ2に形成した反射カット9によりクリアランスランプ5の照射作用を示す図である。図6(a)ではクリアランスランプ5の発光時の光は前面の半透過カット9bにより一部は前面に透過され、一部はこの半透過カット9bで反射し、側面の半透過カット9bでさらに反射し、前面を透過して出射される。又、直接側面の半透過反射カット9bに当たる光は、一部反射して前面を透過して出射するとともに一部は側面の半透過カット9bを透過して前面に出射する。図6(b)は他の例を示すもので、前面は前記図6(a)と同様に半透過カット9bが形成されるものであるが、側面には全反射カット9aが形成されるものである。よって、この側面の全反射カット9aに当たる光は全て前面へ向かうので前面から出射する光量は前記のものよりも増えるものとなる。
【0014】
なお上記のように2つの例で説明したが、このほかにも前面の一部に全反射カットを施すなどにより反射・透過の両方の作用を持たせることが可能であり、種々のものが適用できる。
【0015】
次に図3に示すものは本発明の第二実施例であり、本実施例の場合、クリアランスランプ5が反射鏡7、8の間ではなく、反射鏡7の反射鏡8とは反対側の端面に隣接して設けられている。このようにした場合にもエクステンションリフレクタ2には前記第一実施例と同様に全反射カット9aや半透過カット9bを設けている。
【0016】
以上の第一実施例、第二実施例ではともに2灯式の例で説明したが、従来例でも説明したように灯具11とクリアランスランプ5のみで灯具12のない1灯式のものでも同様である。
【0017】
又、第一実施例の説明で図6(a)、(b)にクリアランスランプ5の照射作用を述べたが、第二実施例では灯具の左隅にクリアランスランプ5が設けられているので、図6(c)に示すように左側面を全反射カット9a、右側面、前面を半透過カット9bとして、前面では透過及び反射をさせ、左側面では当たった光を全て反射し、右側面では反射及び透過をさせると灯具の左端から右へ向かって明るさが徐減するものができる。(右側用、左側用は側面のカットを逆にすることによって形成することができる。)
【0018】
次いで、上記の構成とした本発明の車両用前照灯10の作用、効果について説明を行えば、反射鏡7、8などにクリアランスランプ5を配置させるための開口が設けられていないため、光源3の光を反射鏡7により有効に反射できるものとなり、光量の損失を生じないものとなる。又、クリアランスランプ5は灯具に隣接して設けられ、前方をエクステンションリフレクタ2に覆われた構成としたことにより、このクリアランスランプ5よりの照射光は、エクステンションリフレクタ2の正面、側面から照射されるものとなり斬新な照明を行えるものとなる。
【0019】
さらに前記エクステンションリフレクタ2には全反射カット9aや半透過カット9bが施されており、この車両用前照灯10を前方より視認した場合エクステンションリフレクタ2の後方に配置されているクリアランスランプ5は視認されず、外観の向上がされる。そして、エクステンションリフレクタ2は全反射カット9aや半透過カット9bにより反射カット9を部分的または全面に形成されており、従来のようにアルミを蒸着するなどの表面処理をして反射面を形成することが不要となり、金型による形成のみで行われるものとなるので、量産及び安価な形成が可能なものとなる。
【0020】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、クリアランスランプを前照灯に隣接して設けるとともに、エクステンションリフレクタによって前面が覆われていることにより、前照灯の光量に損失が生じることなく、外観的にも洗練された優れたものとなる。又、エクステンションリフレクタは、反射カットにより反射面を形成されるもので、金型による形成のみで行われるものとなり、アルミを蒸着するなどの表面処理をして反射面を形成することが不要となり、簡単に製造できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用前照灯の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の別の実施例を要部で示す断面図である。
【図4】エクステンションリフレクタの形状を要部で示す断面図である。
【図5】エクステンションリフレクタに施される反射カットの形状の例を要部で示す正面図及び断面図である。
【図6】エクステンションリフレクタに形成した反射カットによりクリアランスランプの照射作用を示す断面図である。
【図7】従来例を示す正面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図7のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 アウターレンズ
2 エクステンションリフレクタ
3 第1光源
4 第2光源
5 クリアランスランプ
6 ハウジング
7 第1反射鏡
8 第2反射鏡
9 反射カット
9a 全反射カット
9b 半透過カット
10 車両用前照灯
11 第1灯具
12 第2灯具
13 空間
Claims (1)
- ハウジングとアウターレンズによる空間内に光源と反射鏡よりなる灯具、クリアランスランプ、及びエクステンションリフレクタを備えた車両用前照灯において、前記クリアランスランプは前記灯具の前記反射鏡に隣接して設けられるとともに、前記エクステンションリフレクタによって前面及び前記反射鏡との間隔が覆われており、更に前記エクステンションリフレクタには反射カットが形成されていることを特徴とする車両用前照灯。
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JP07915397A JP3936018B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 車両用前照灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07915397A JP3936018B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 車両用前照灯 |
Publications (2)
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JPH10255513A JPH10255513A (ja) | 1998-09-25 |
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Family
ID=13682028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP07915397A Expired - Fee Related JP3936018B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 車両用前照灯 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3936018B2 (ja) |
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1997
- 1997-03-14 JP JP07915397A patent/JP3936018B2/ja not_active Expired - Fee Related
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