JP3934364B2 - リサイクル処理方法及びシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計算機を利用して廃棄物のリサイクル、特に食品廃棄物のリサイクルに係わる情報処理を行う方法及びそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
食品サイクル法が施行されるに伴い、食品の売れ残りや食べ残しにより、または食品の製造過程において大量に発生している食品廃棄物等について、飼料や肥料等の原材料としてその再生利用が促進されるものと期待されている。
【0003】
日経エコロジー、2000年6月号、ページ34〜36「生ゴミ循環仕組む日立中国支社たい肥装置以外の事業も視野」によれば、食品リサイクルの一環として、食品廃棄物からたい肥を製造するたい肥化プラントが提案されている。また食品関連企業など廃棄物発生元で排出する廃棄物の量や質、配合状態によって生産されるたい肥の成分が変わってくるので、情報処理システムを導入してたい肥の成分や生産量を管理する必要性について言及されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように食品関連企業などからは様々の種類の食品廃棄物が発生するので、その廃棄物の種類に応じてそれを処理してコンポストを生産する再生利用事業者を特定するよう仲介するシステムが必要となる。しかしそのような情報処理システムはまだ知られていない。また再生利用事業者は、発生する廃棄物を処理して何らかのコンポストを生産しなければならない。そのときできるだけコンポストを利用する利用者の需要に応じたコンポストを生産すれば、コンポストを効率よく利用できるが、そうでなければ生産されたコンポストが有効利用されず新たなゴミとなるおそれもある。この場合も発生する廃棄物の種類や量が入力されたとき、その再生利用物の需要をにらんだ上で適切な再生利用事業者を選定すれば、生産されるコンポストが有効利用される可能性が高くなる。
本発明の目的は、発生する食品廃棄物の種類や量に応じてその処理に適した再生利用事業者を選択するよう仲介するような食品リサイクル処理方法及びシステムを提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、原料の廃棄物の供給が再生利用物の需要を上回ると予想されるが、その中にあってもできるだけ需要に応じたコンポストを生産するように廃棄物発生元、再生利用事業者及びコンポスト利用者の間を仲介するような食品リサイクル処理方法及びシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、廃棄物発生元に関する廃棄物情報として廃棄物種類及び廃棄物量を含む情報を受信し、この廃棄物種類から再生利用化形態が飼料、肥料及び燃料のいずれであるかを判定し、判定された再生利用化形態のコンポストを生産する再生利用事業者の識別子を取得し、取得した再生利用事業者に係わる計算機環境へ廃棄物発生元の名称、廃棄物種類及び廃棄物量を含む引取依頼情報を通知し、コンポスト利用者に関するコンポスト要求情報としてコンポスト種類及びコンポスト量を含む情報を受信し、このコンポスト種類のコンポストを生産する再生利用事業者の識別子を取得し、その再生利用事業者に係わる計算機環境へ要求元のコンポスト利用者の名称、コンポスト種類及びコンポスト量を含む配送指示を通知する食品リサイクル処理方法及びシステムを特徴とする。
【0007】
また本発明は、廃棄物発生元に関する廃棄物情報として廃棄物種類及び廃棄物量を含む情報を受信し、この廃棄物種類から生産可能なコンポストが飼料であり、そのコンポストの需要がある場合には引き取る廃棄物種類と再生利用事業者識別子との対応情報を格納する記憶手段を検索して受信した廃棄物種類の廃棄物から飼料を生産する再生利用事業者を選択し、廃棄物種類から生産可能なコンポストが肥料である場合には上記の記憶手段を検索して受信した廃棄物種類の廃棄物から肥料を生産する再生利用事業者を選択する食品リサイクル処理方法及びシステムを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、実施形態の食品リサイクル処理システムの構成を示す図である。システムは、プロバイダ計算機1、廃棄物発生元端末2、再生利用事業者端末3、コンポスト利用者端末4及びプロバイダ側端末9から構成される。廃棄物発生元端末2は、廃棄物発生元側に設置され、廃棄物についての情報をプロバイダ計算機1へ送信する計算機である。再生利用事業者端末3は、再生利用事業者側に設置され、プロバイダ計算機1から廃棄物の引取依頼情報を受信する計算機である。コンポスト利用者端末4は、コンポスト利用者側に設置され、利用するコンポストについての情報をプロバイダ計算機1へ送信する計算機である。プロバイダ計算機1と廃棄物発生元端末2、再生利用事業者端末3、コンポスト利用者端末4及びプロバイダ側端末9とは、LAN、広域通信網などのネットワークによって接続される。複数の再生利用事業者端末3のうちの少なくとも一部は、プロバイダ側端末9によって代替してもよい。また複数のコンポスト利用者端末4のうちの少なくとも一部は、プロバイダ側端末9によって代替してもよい。
【0010】
プロバイダ計算機1は、処理装置7及び記憶装置8を有する。記憶装置8は、廃棄物発生元情報DB(データベース)21、再生利用事業者情報DB22、再生利用物情報DB23、コンポスト情報DB24、コンポスト利用者情報DB25、基準データDB26、コンサルティング情報DB27及びコンポスト需要実績・予測データDB28を格納する。
【0011】
処理装置7は、そのメモリに廃棄物情報処理プログラム11、コンポスト情報処理プログラム12及び生産調整処理プログラム13を格納し、処理装置7によって実行される。廃棄物情報処理プログラム11は、廃棄物発生元端末2から廃棄物情報を受信し、再生利用物情報DB23などのDBを参照して再生利用事業者を確定し、該当する再生利用事業者端末3へ廃棄物の引取依頼を送信する。コンポスト情報処理プログラム12は、コンポスト利用者端末4からコンポスト要求情報を受信し、コンポスト情報DB24から条件に合う事業者情報を取得し、コンポスト利用者端末4に回答するとともに確定した事業者の再生利用事業者端末3へコンポストの配送指示を送信する。生産調整処理プログラム13は、コンポスト情報DB24を参照して期限切れとなるコンポストを他のコンポストに転換するように再生利用事業者端末3へ再生産依頼を送信する。なおこの他に各データベースにデータを登録したりデータの保守をするプログラム、コンポスト利用者端末4からの公開情報の閲覧要求に対してサービスするプログラムなどが存在するが、図示を省略する。
【0012】
図2は、廃棄物発生元情報DB21のデータ形式を示す図である。廃棄物発生元情報DB21の各レコードは、業種、事業者ID、事業者名、住所、廃棄物種類、廃棄物の形態、目安量、引取頻度、費用などのデータ項目を有する。事業者IDは、廃棄物発生元の識別子である。廃棄物の形態は、廃棄物が乾燥させたものか、ディスポーズしたものか、または生ゴミそのままかの区分を示す。引取頻度は廃棄物の引取を依頼する頻度であり、毎日発生、1回/3日などである。目安量は1回の引取量の目安である。費用は廃棄物の引取時に支払う又は受け取る費用の目安である。
【0013】
図3は、再生利用事業者情報DB22のデータ形式を示す図である。再生利用事業者情報DB22の各レコードは、再生利用事業者対応に設けられ、事業者ID、事業者名、住所、ネットワークアドレスなどのデータ項目を有する。事業者IDは事業者の識別子である。
【0014】
図4は、、再生利用物情報DB23のデータ形式を示す図である。再生利用物情報DB23の各レコードは、事業者ID、再生利用化形態、引取条件、費用などのデータ項目を有する。事業者IDは、再生利用事業者の識別子である。再生利用化形態は、飼料、肥料、燃料の区分を示す。引取条件は、廃棄物種類、廃棄物処理状態、生産時期、引取量及び引取済量のデータ項目を有する。廃棄物処理状態は、引き取る廃棄物が乾燥させたものか、ディスポーズしたものか、生ゴミそのままか、いずれの形態でも可能かの区分を示す。生産時期は廃棄物を引き取り可能な時期、引取量は1日当たり引取可能な廃棄物の量を示し、引取済量はすでに引き取られた廃棄物の量を示す。費用は、当該再生利用事業者が受け取るか支払う単位重量当たりの費用の目安である。
【0015】
図5は、コンポスト情報DB24のデータ形式を示す図である。コンポスト情報DB24の各レコードは、事業者ID、再生利用化形態、コンポスト種類、生産計画量/在庫量、成分、生産時期、費用などのデータ項目を有する。事業者IDは、再生利用事業者の識別子である。ただしこの事業者は必ずしも再生利用事業者に限られるものではなく、コンポストの流通に係わる流通業者であってもよい。再生利用化形態は、飼料、肥料、燃料の区分を示す。生産計画量/在庫量は、生産時期が過去の場合には在庫量を示し、将来の場合には生産計画の計画値を示す。成分は、そのコンポストに含まれる要素成分の名称とその比率を示す。費用は、当該再生利用事業者が受け取る単位重量当たりの費用である。
【0016】
図6は、コンポスト利用者情報DB25のデータ形式を示す図である。コンポスト利用者情報DB25の各レコードは、業種、利用者ID、利用者名、住所、コンポスト形態、コンポスト種類、目安量、必要時期などのデータ項目を有する。利用者IDは、コンポスト利用者の識別子である。コンポスト形態は、飼料、肥料、燃料の区分を示す。目安量は必要となるコンポストの量の目安である。
【0017】
基準データDB26は、原料となる廃棄物種類(または廃棄物名称)と生産されるコンポストの種類の対応付けと各々の量についての情報を格納する。例えば野菜くずXXkgから肥料YYkgが生産されるというような情報である。また一般に飼料になる廃棄物は、肥料になり得るし、燃料となり得るので廃棄物種類(または廃棄物名称)の量に対応して生産されるコンポスト飼料の量、生産されるコンポスト肥料の量及び生産される燃料の量を格納する。生産の優先順位は、飼料、肥料、燃料の順である。同様に飼料にならないが肥料になり得る廃棄物は一般に燃料ともなり得るので、その廃棄物種類(または廃棄物名称)の量に対応して生産されるコンポスト肥料の量及び生産される燃料の量を格納する。コンポスト種類は、必要に応じそのコンポストに含まれる要素成分の名称とその比率の情報を伴う。
【0018】
コンサルティング情報DB27は、コンポスト利用者のコンサルティングのための情報を格納する。例えば農家向けに野菜や果樹の種類と好適なコンポスト種類の対応についての情報、酪農向けに家畜の種類と好適なコンポスト種類の対応についての情報を格納する。
【0019】
コンポスト需要実績・予測データDB28は、コンポスト形態が飼料、肥料、燃料の別に需要量の実績データ及び予測データを格納する。飼料の利用者は定期的かつ固定的にコンポスト飼料を利用する傾向があるので、その予測データは各固定利用者ごとの需要量を積み上げたような精密な数値であることが望ましい。一方肥料の利用者は季節性をもつ利用傾向があるので、そのような需要傾向を踏まえた予測データとする。肥料の需要予測データが正確に需要量を反映していれば、原料の供給と再生物の需要がバランスし、廃棄物が有効にリサイクルされる。需要予測データが実際の需要量より多いと、生産され期限切れになった肥料をさらに燃料に再転化するための無駄なコストが発生する。予測データの精密さは、飼料、肥料、燃料の順となる。燃料は再生物の最終形態であり、その需要予測データは、燃料の在庫予測データに反映される。
【0020】
図7は、廃棄物情報処理プログラム11の処理手順を示すフローチャートである。廃棄物情報処理プログラム11は、廃棄物発生元端末2から引取を依頼する廃棄物についての情報を受信する(ステップ31)。廃棄物情報は、廃棄物発生元の事業者ID、廃棄物種類(または廃棄物名称)、廃棄物量、廃棄物処理状態、配送日などの情報を含む。次に廃棄物発生元情報DB21を参照して受信した廃棄物情報が該当する事業者の廃棄物発生元情報と整合しているか否かチェックする(ステップ32)。例えば両者の廃棄物種類が合致しているか、または受信した廃棄物名称が登録された廃棄物種類の範囲に含まれている必要がある。また廃棄物量は、登録された目安量に基づく許容範囲内である必要がある。
【0021】
廃棄物情報が妥当であれば、廃棄物情報処理プログラム11は、再生利用物情報DB23を検索し、廃棄物情報と合致する引取条件をもつ事業者情報を取得する(ステップ33)。すなわち廃棄物情報の廃棄物種類及び廃棄物処理状態が引取条件と合致し、配送日が生産時期に含まれ、廃棄物量が引取量から引取済量を引いた引取可能量の範囲に入るような引取条件をもつレコードを取得する。取得したレコードの事業者名は、再生利用事業者情報DB22を参照することによって得られる。
【0022】
次に廃棄物情報処理プログラム11は、取得した事業者のリストを作成して要求元の廃棄物発生元端末2へ送信する(ステップ34)。各事業者情報は、廃棄物種類、廃棄物処理状態及び費用の情報を伴う。廃棄物発生元端末2は受信した情報を表示装置上に表示する。費用は、例えば登録されている費用×廃棄物量/単位重量+固定費用などの計算式によって計算される。廃棄物発生元端末2によっていずれかの事業者が選択され、選択された事業者情報を受信すると(ステップ35)、廃棄物情報処理プログラム11は、選択された事業者の再生利用事業者端末3または代替のプロバイダ側端末9への引取依頼を作成して送信する(ステップ36)。この引取依頼は、依頼元の廃棄物発生元の事業者名、住所、廃物種類(または廃棄物名称)、廃棄物処理状態、廃棄物量、配送日などの情報を含む。
【0023】
再生利用事業者端末3または代替のプロバイダ側端末9から依頼された廃棄物を引き取る旨の回答を受信したとき、廃棄物情報処理プログラム11は、再生利用物情報DB23の該当する事業者の引取済量に当該廃棄物発生元の廃棄物量を加えて更新する(ステップ37)。
【0024】
図8は、廃棄物情報処理プログラム11のステップ33をさらに展開する処理手順であり、再生利用化形態の優先度と需要を考慮して再生利用事業者を選択するステップ33の処理手順を示すフローチャートである。廃棄物情報処理プログラム11は、基準データDB26を検索し、受信した廃棄物種類から生産可能なコンポスト種類を取得する(ステップ41)。生産可能なコンポスト種類に飼料があれば(ステップ42YES)、コンポスト需要実績・予測データDB28を参照して飼料の需要予測データについて未引当の需要量があるか否かを判定する(ステップ43)。飼料の需要があれば、再生利用物情報DB23を検索し再生利用化形態が飼料であり、受信した廃棄物情報と合致する引取条件をもつ事業者情報を取得する(ステップ44)。条件に合う事業者が存在すれば(ステップ45YES)、ステップ33の処理を終了する。
【0025】
廃棄物から飼料の生産が不可能であるか(ステップ42NO)、飼料の需要が見込めないか(ステップ43NO)、または条件に合う事業者が存在しないとき(ステップ45NO)、生産可能なコンポスト種類に肥料があるか否か判定する(ステップ46)。肥料があれば、コンポスト需要実績・予測データDB28を参照して肥料の需要予測データについて未引当の需要量があるか否かを判定する(ステップ47)。肥料の需要があれば、再生利用物情報DB23を検索し再生利用化形態が肥料であり、受信した廃棄物情報と合致する引取条件をもつ事業者情報を取得する(ステップ48)。条件に合う事業者が存在すれば(ステップ49YES)、ステップ33の処理を終了する。肥料の需要予測データが正確であるほど、生産され期限切れとなった肥料をさらに燃料に転化する無駄なコストが少なくなる。
【0026】
廃棄物から肥料の生産が不可能であるか(ステップ46NO)、肥料の需要が見込めないか(ステップ47NO)、または条件に合う事業者が存在しないとき(ステップ49NO)、再生利用物情報DB23を検索し再生利用化形態が燃料であり、受信した廃棄物情報と合致する引取条件をもつ事業者情報を取得し(ステップ50)、ステップ33の処理を終了する。
【0027】
プロバイダ計算機1は、再生利用事業者端末3から原料となった廃棄物種類(または廃棄物名称)、コンポスト種類、生産計画量または在庫量、生産時期などの情報を受信し、コンポスト情報DB24に登録するか又はコンポスト情報DB24を更新する。このとき基準データDB26を参照して該当する廃棄物種類(または廃棄物名称)とコンポスト種類に対応して生産されるコンポストの成分情報を取得してコンポスト情報DB24の登録するレコードの成分のデータ項目に格納する。
【0028】
コンポスト利用者は、コンポスト利用者端末4を介してプロバイダ計算機1のコンポスト情報を閲覧することができる。プロバイダ計算機1は、コンポスト利用者端末4からコンサルティング情報の閲覧要求を受信すると、コンサルティング情報DB27から要求された情報を取り出してコンポスト利用者端末4へ送信する。またコンポスト種類に対応して要素成分の閲覧要求があれば、基準データDB26から要求されたコンポスト種類についての要素成分の名称とその比率についての情報を取り出してコンポスト利用者端末4へ送信する。
【0029】
図9は、コンポスト情報処理プログラム12の処理手順を示すフローチャートである。コンポスト情報処理プログラム12は、コンポスト利用者端末4又は代替のプロバイダ側端末9から要求するコンポストについての情報を受信する(ステップ61)。コンポスト要求情報は、コンポスト利用者の利用者ID、コンポスト形態、コンポスト種類、成分、コンポスト量、必要時期などの情報を含む。次にコンポスト利用者情報DB25を参照して受信したコンポスト要求情報が該当する利用者の情報と整合しているか否かチェックする(ステップ62)。例えばコンポスト形態及びコンポスト種類が合致しているか、コンポスト量は登録された目安量に基づく許容範囲内であるかなどのチェックをする。
【0030】
コンポスト要求情報が妥当であれば、コンポスト情報処理プログラム12は、コンポスト情報DB24を検索してコンポスト種類が合致し、生産時期が必要時期に合い、生産計画量または在庫量が存在するレコードを取得する(ステップ63)。コンポスト要求情報が成分情報を含んでいないか、または成分がほぼ合致するコンポスト情報があれば(ステップ64YES)、ステップ66へ行く。
【0031】
コンポスト要求情報に含まれる成分とほぼ合致するコンポスト情報がなければ、複数のコンポストを配合することにし、処方箋を作成する(ステップ65)。まずコンポスト要求情報に含まれる要素成分の名称とその比率が妥当であるかチェックする。要素成分名称がコンポスト情報DB24から取得したコンポスト情報中に見当たらなければ、コンポスト利用者端末4へエラー応答する。また成分比率が実現できない比率であればコンポスト利用者端末4へエラー応答する。
【0032】
コンポスト要求情報に含まれる成分情報が妥当である場合には、選択したコンポストの成分情報に基づいて各コンポストの配合量を計算する。例えば4個のコンポストを選択したとし、i番目のコンポストの要素成分a,b,cの比率を各々ai,bi,ci、その他成分の比率をri、i番目のコンポストの配合量をxiとし、コンポスト要求情報に含まれる要素成分a,b,cの比率を各々a0,b0,c0とし、その他成分の比率をr0、コンポスト量をVとすると、
a1x1+a2x2+a3x3+a4x4=a0V
b1x1+b2x2+b3x3+b4x4=b0V
c1x1+c2x2+c3x3+c4x4=c0V
r1x1+r2x2+r3x3+r4x4=r0V
ただしai+bi+ci+ri=1.0(i=0〜4),xi≧0(i=1〜4)を満足するようなx1,x2,x3及びx4を連立一次方程式の解法に従って計算すればよい。計算値xiが負になるようなコンポストがあり、選択したコンポストの個数が5個以上あれば、4個のコンポストの組合わせを選んで上記xiの計算を試行すればよい。上記条件を満足するようなxiを算出できなければコンポスト利用者端末4へ成分配合不能のエラー応答をする。
【0033】
コンポスト要求情報を満足するコンポストを選択したとき、コンポスト情報処理プログラム12は、コンポスト利用者端末4またはプロバイダ側端末9へ処理結果のコンポスト情報を送信する(ステップ66)。コンポスト情報は、再生利用事業者の事業者名、コンポスト種類、コンポスト量、成分情報、利用者名、費用などを含む。利用者名は、コンポスト利用者情報DB25を参照することによって得られる。コンポストの配合をする場合には、各コンポストについて事業者名、コンポスト種類及びコンポスト量を含み、コンポスト合計量を含む。
【0034】
コンポスト利用者端末4またはプロバイダ側端末9からコンポスト情報を確認した旨の回答を受信したとき、再生利用事業者端末3または代替のプロバイダ側端末9へコンポストの配送指示を送信する(ステップ67)。この配送指示は、コンポスト利用者名、住所、再生利用化形態、コンポスト種類、コンポスト量、必要時期などの情報を含む。次にコンポスト需要実績・予測データDB28のコンポスト需要についての実績・予測データの該当するコンポスト形態のうちの需要量のうちから配送するコンポスト量を引き当てる(ステップ68)。引当量を実績データとして計上してもよいし、予測データの需要量からこのコンポスト量を引当済としてもよい。
【0035】
生産調整処理プログラム13は、コンポスト情報DB24の情報を再生利用化形態別にプロバイダ側端末9の表示装置上に表示する。コンポスト情報レコード中に生産時期から期限切れとなるコンポストがあれば、オペレータの指示入力により他の再生利用化形態のコンポストに転換可能である。選択されたレコードについて飼料から肥料へ、または肥料から燃料への転換が指示されると、生産調整処理プログラム13は、該当する再生利用事業者端末3へコンポストの再生産依頼を送信する。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、発生する食品廃棄物の種類や量に応じてその廃棄物の処理に適した再生利用事業者を選定することができる。また廃棄物の種類によって飼料用、肥料用、燃料用と区分し、その廃棄物から生産されるコンポストの需要に応じてできるだけコンポストを有効利用するようにその再生利用化形態を選択し、再生利用事業者を選定することができる。また廃棄物発生元は、プロバイダを介して再生利用事業者を選定することになるので、再生利用事業者を探す負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のシステムの構成図である。
【図2】実施形態の廃棄物発生元情報DB21のデータ形式を示す図である。
【図3】実施形態の再生利用事業者情報DB22のデータ形式を示す図である。
【図4】実施形態の再生利用物情報DB23のデータ形式を示す図である。
【図5】実施形態のコンポスト情報DB24のデータ形式を示す図である。
【図6】実施形態のコンポスト利用者情報DB25のデータ形式を示す図である。
【図7】実施形態の廃棄物情報処理プログラム11の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施形態の廃棄物情報処理プログラム11のステップ33をさらに展開する処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施形態のコンポスト情報処理プログラム12の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:プロバイダ計算機、2:廃棄物発生元端末、3:再生利用事業者端末、4:コンポスト利用者端末、11:廃棄物情報処理プログラム、12:コンポスト情報処理プログラム、13:生産調整処理プログラム、23:再生利用物情報DB、24:コンポスト情報DB、26:基準データDB、28:コンポスト需要実績・予測データDB
Claims (5)
- 廃棄物発生元端末から廃棄物種類及び廃棄物量を含む廃棄物情報を受信し、引き取る廃棄物種類、生産されるコンポスト種類及び再生利用事業者識別子を対応づけて格納する記憶手段を検索して受信した前記廃棄物種類の廃棄物を引取可能な再生利用事業者を選択し、前記廃棄物発生元端末へ選択した前記再生利用事業者の情報を送信し、依頼元の廃棄物発生元の名称、前記廃棄物種類及び前記廃棄物量を含む引取依頼情報を作成して確定した再生利用事業者の端末へ送信し、
コンポスト利用者端末からコンポスト種類及びコンポスト量を含むコンポスト要求情報を受信し、前記記憶手段を検索して受信した前記コンポスト種類のコンポストを引取可能な再生利用事業者を選択し、前記コンポスト利用者に通知するための回答を作成し、要求元の前記コンポスト利用者の名称、前記コンポスト種類及び前記コンポスト量を含む情報を作成して選択された再生利用事業者の端末へ送信することを特徴とするリサイクル処理方法。 - 前記廃棄物種類から生産可能なコンポストが飼料であり、前記コンポストの需要がある場合には前記記憶手段を検索して受信した前記廃棄物種類の廃棄物から飼料を生産する再生利用事業者を選択し、前記廃棄物種類から生産可能なコンポストが肥料である場合には前記記憶手段を検索して受信した前記廃棄物種類の廃棄物から肥料を生産する再生利用事業者を選択することを特徴とする請求項1記載のリサイクル処理方法。
- 前記コンポスト要求情報は、コンポストの成分情報を含み、要求された成分情報となるように複数のコンポストを配合するときの各コンポストの配合量を計算することを特徴とする請求項1記載のリサイクル処理方法。
- 廃棄物発生元に関する廃棄物情報として廃棄物種類及び廃棄物量を含む情報を送信する第1の端末と、廃棄物を引き取る再生利用事業者に関する廃棄物情報として前記廃棄物種類及び前記廃棄物量を含む情報を受信する第2の端末と、前記廃棄物から生産されるコンポストを利用するコンポスト利用者に関するコンポスト要求情報としてコンポスト種類及びコンポスト量を含む情報を送信する第3の端末と、
前記廃棄物種類、前記コンポスト種類及び前記再生利用事業者を対応づけて格納する記憶手段と、前記第1の端末から前記廃棄物情報を受信する手段と、前記記憶手段を参照して受信した前記廃棄物種類から対応する再生利用事業者を選択する手段と、選択された再生利用事業者に関する前記第2の端末へ前記廃棄物種類及び前記廃棄物量を含む引取依頼情報を送信する手段と、前記第3の端末から前記コンポスト要求情報を受信する手段と、前記記憶手段を参照して受信した前記コンポスト種類から対応する再生利用事業者を選択する手段と、選択された再生利用事業者に関する前記第2の端末へ前記コンポスト種類及び前記コンポスト量を含む情報を送信する手段とを有することを特徴とするリサイクル処理システム。 - 前記コンポスト要求情報は、コンポストの成分情報を含み、前記コンポスト種類から対応する再生利用事業者を選択する手段は、要求された成分情報となるように複数のコンポストを配合するときの各コンポストの配合量を計算する手段を有することを特徴とする請求項4記載のリサイクル処理システム。
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