JP2022041444A - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

Figure 2022041444000001
【課題】食品リサイクルに関するデータの容易な提供、取得に寄与する装置、方法、プログラム及びシステムを提供する。
【解決手段】生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、生ごみ処理機の識別情報と、食品関連事業者の識別情報と、食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得し、記憶部に記憶された複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータと、情報取得ステップによって取得された情報とに基づいて算出される食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムに関する。特に、食品リサイクルに関するデータの容易な提供、取得に寄与する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムに関する。
食品系廃棄物の再生利用を目的とした生ごみ処理システムが存在する(例えば、特許文献1参照)。この生ごみ処理システムでは、投入された生ごみの重量を計量し、その重量に応じた利用料を課金するという課金方式も検討されている。
特開2008-212929号公報
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。なお、上記先行技術文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
特許文献1の技術では、複数の都市に事業展開している一の食品関連事業者が複数の生ごみ処理システムを利用する場合や、一の生ごみ処理システムを複数事業者で利用する場合に生じる問題点がある。例えば、生ごみ処理システムの利用料は生ごみ処理機毎に異なるレートが設定されることがあり、食品関連事業者は、食品廃棄物等の発生量からシステム利用料の総額を算出できないという問題がある。
そこで、本発明では、食品リサイクルに関するデータの容易な提供、取得に寄与する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、
生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得部と、
前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータを記憶するパラメータ記憶部と、
前記情報取得部によって取得された情報と、前記パラメータ記憶部に記憶されたパラメータとに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力部と、
を備えた情報処理装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、
生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得ステップと、
記憶部に記憶された前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータと、前記情報取得ステップによって取得された情報とに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力ステップと、
を含む情報処理方法が提供される。
本発明の第3の視点によれば、
生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得処理と、
記憶部に記憶された前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータと、前記情報取得処理によって取得された情報とに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムが提供される。
本発明の第4の視点によれば、
生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機と、
当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得部と、前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータを記憶するパラメータ記憶部と、前記情報取得部によって取得された情報と、前記パラメータ記憶部に記憶されたパラメータとに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力部と、を備えた情報処理装置と、
を含む情報処理システムが提供される。
本発明の各視点によれば、食品リサイクルに関するデータの容易な提供、取得に寄与する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムが提供される。
本発明の一概要を説明するための図である。 生ごみ処理機10の一構成を示すブロック図である。 生ごみ処理機10の処理の流れを示すフローチャートである。 情報処理装置20の一構成を示すブロック図である パラメータ記憶部22に記憶される情報の一例を示す図である。 重量データ記憶部24に記憶される情報の一例を示す図である。 情報処理装置20の処理の流れを示すフローチャートである。 パラメータ記憶部22に記憶される情報の一例を示す図である。
本発明のとり得る好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
先ず、本発明の一概要として、生ごみ処理システム(情報処理システムとも称される)について説明する。図1に示すように、生ごみ処理システムは、複数の生ごみ処理機10と、情報処理装置20とから構成される。各生ごみ処理機10は、生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、事業者を識別する識別機能とを備える。
情報処理装置20は、情報取得部21と、パラメータ記憶部22と、出力部23とを備える。情報取得部21は、各生ごみ処理機10から、生ごみ処理機10の識別情報と、食品関連事業者の識別情報と、食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する。パラメータ記憶部22は、生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータを記憶する。出力部23は、情報取得部21によって取得された情報とパラメータ記憶部22に記憶されたパラメータとに基づいて算出される食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する。
具体的な一例をあげると、パラメータ記憶部22は、生ごみ処理機の識別情報に対応付けて、各生ごみ処理機に割り当てられた重量単位あたりの利用料を記憶する。出力部23は、生ごみ処理機10の各々に関して、情報取得部21によって取得された生ごみの重量に対してパラメータ記憶部22に記憶された重量単位あたりの利用料を乗算して生ごみ処理機10毎のシステム利用料を算出する。そして、出力部23は、生ごみ処理機10毎のシステム利用料を足し合わせてシステム利用料の総額を算出し、出力する。
このようにすることで、生ごみ処理システムの利用料が生ごみ処理機10毎に異なるレートで設定される場合であっても、システム利用料の総額を容易に算出することができる。
[実施形態1]
以下では、本発明に関する具体的な一例として実施形態1について説明する。実施形態1では、複数の大型複合施設にフランチャイズ店舗を展開している食品関連事業者が大型複合施設毎に設置される生ごみ処理機10を利用する場合を想定している。ここで、図1に示すように、各生ごみ処理機10が情報処理装置20とネットワークを介して接続されることで、実施形態1の生ごみ処理システムを構成している。
[生ごみ処理機]
各生ごみ処理機10は、図2に示すように、入力部11、計量部12、生ごみ処理部13及び施錠部14を備える。
入力部11は、食品関連事業者を識別する情報の入力を行うためのデバイスであり、例えばカメラに相当し、カメラを介して食品関連事業者を識別する情報(例えば、顔画像データ)が入力される。なお、入力部11は、食品関連事業者の識別情報を入力するための機能を有すれば良く、キーパッド、バーコードリーダーなどでも良い。入力部11を介して入力された食品関連事業者の識別情報は、事業者識別情報として情報処理装置20に送信される。なお、入力部11の機能は識別機能とも称される。
計量部12は、生ごみの重量を測定するための測定機能を有するデバイスであり、例えば生ごみ処理機10に内蔵されたロードセルからなり、生ごみ投入前後の差分により生ごみの重量を把握することができる。なお、計量部12は、測定した値を重量データとして、事業者識別情報及び生ごみ処理機の識別情報(処理機識別情報とも称される)と共に情報処理装置20に対して送信する。
生ごみ処理部13は、撹拌槽や撹拌機を備えた生ごみを再生処理、減量するためのデバイスであり、一般的なもの(例えば、特許文献1に開示のもの)を使用することができる。なお、各生ごみ処理機10の生ごみ処理部13は、同一の構成であっても良いし、異なるものであっても良い。例えば、生ごみ処理部13としては、生ごみを堆肥化処理するもの、生ごみを分解・消滅させるもの、生ごみを乾燥させるもの、生ごみを焼却するものなどが挙げられる。ここで、生ごみ処理部13の機能、規模が異なり得ることが生ごみ処理機10毎に異なる利用料レートなどが設定される一要因であり得る。なお、生ごみ処理部13としては、食品リサイクルという目的が達成されれば良く、例えば、生ごみを家畜の飼料として活用するための構造(例えば、冷蔵・冷凍庫、サイロなど)であっても良い。
施錠部14は、生ごみ処理機10に備え付けられた扉を施錠、開錠するためのデバイスであり、予め登録された食品関連事業者の識別情報と、入力部11を介して入力された食品関連事業者の識別情報とを突き合わせて認証を行い扉の施錠、開錠を管理する。
以下では、生ごみ処理機10による処理の流れを説明する。図3に示すように、入力部11が食品関連事業者の識別情報を受け付けると(ステップS101、YES)、施錠部14は、予め登録された食品関連事業者であるか否かの判定を行う(ステップS102)。ここで、予め登録された食品関連事業者であると判定すると、(ステップS102、YES)、施錠部14は、生ごみ処理機10に備え付けられた扉を開錠して、食品関連事業者に対して生ごみ処理部13への生ごみの投入を促す(ステップS103)。
その後、食品関連事業者によって生ごみが投入されると(ステップS104、YES)、計量部12は、投入された生ごみの重量を測定する(ステップS105)。続いて、計量部12は、重量データ、事業者識別情報、処理機識別情報を情報処理装置20に対して送信し(ステップS106)、施錠部14は扉の施錠を行う(ステップS107)。そして、生ごみ処理部13は、投入された生ごみを再生処理し(ステップS108)、生ごみ処理機10としての処理を終了する。
[情報処理装置]
実施形態1の情報処理装置20は、図4に示すように、少なくとも記憶部と制御部を備えたコンピュータとして実現される。記憶部は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)などから構成され、パラメータ記憶部22及び重量データ記憶部24を含む。また、記憶部は、情報処理装置20全体を制御するためのプログラムなども記憶する。
パラメータ記憶部22は、生ごみ処理機10の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータを記憶する。具体的には、パラメータ記憶部22は、図5に示すように、処理機識別情報に対応付けて、重量単位あたりの利用料、CO削減量、再生利用量(飼料、堆肥化)、熱回収量、廃棄処分量、堆肥化量、減量などのパラメータを記憶する。また、パラメータ記憶部22は、生ごみ処理機10の各々の機能、特に再生利用によって得られる品目(肥料、飼料、キノコ用培地、燃料・還元剤、油脂、エタノール、メタン)についても記憶する。なお図5における「x1」、「y1」などは、所与の値を示す。
重量データ記憶部24は、生ごみ処理機10から受信した重量データを記憶する。具体的な一例を挙げると、重量データ記憶部24は、図6に示すように、生ごみ処理機10から受信した、事業者識別情報、処理機識別情報、重量データ及びデータの受信日時を対応付けて記憶する。なお、重量データ記憶部24の記憶様式は図6に限定されるものではなく、例えば、生ごみ処理機10から受信したデータをログとして記憶するのみでも良い。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やチップを含んで構成され、記憶部からプログラムを読み出して本発明に必要な処理モジュールを実現する。特に実施形態1の制御部は、情報取得部21及び出力部23の処理モジュールとして実現する。
情報取得部21は、生ごみ処理機10から、当該生ごみ処理機の識別情報(処理機識別情報)と、食品関連事業者の識別情報(事業者識別情報)と、食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量(重量データ)とを対応付けて取得する。そして、情報取得部21は取得した情報を重量データ記憶部24に格納する。
出力部23は、情報取得部21によって取得された情報と、パラメータ記憶部22に記憶されたパラメータとに基づいて算出される食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する。
以下では、具体的な一例として、図5、図6に示した例を用いて出力部23による処理を説明する。出力部23は、例えば、a社に関するシステム利用料の総額を出力する指示を外部から受け付けると、重量データ記憶部24を参照して生ごみ処理機Aに供された生ごみの総量としての35kg、生ごみ処理機Bに供された生ごみの総量としての18kgを算出する。そして、出力部23は、パラメータ記憶部22を参照して生ごみ処理機Aの利用料に35kgを乗算して生ごみ処理機Aの利用料350円を算出する。同様に、出力部23は、生ごみ処理機Bの利用料に18kgを乗算して生ごみ処理機Bの利用料144円を算出する。そして、出力部23は、生ごみ処理機Aの利用料と生ごみ処理機Bの利用料とを足し合わせた額494円を、a社に関するシステム利用料の総額として出力する。なお、システム利用料の総額は、ディスプレイ(図示しない)に出力表示しても良いし、食品関連事業者又は生ごみ処理システムの管理者が所有する端末に対して送信しても良い。
以下では、情報処理装置20による出力処理の流れを説明する。図7に示すように、情報処理装置20が外部から出力指示を受け付けると(ステップS201、YES)、出力部23は、重量データ記憶部24を参照して生ごみ処理機毎の生ごみ処理総量を算出する(ステップS202)。続いて、出力部23は、パラメータ記憶部22を参照して、生ごみ処理機毎の利用料を算出する(ステップS203)。そして、出力部23は、算出した生ごみ処理機毎の利用料を足し合わせてシステム利用料の総額を算出して出力する(ステップS204)。
以上のように、本発明の生ごみ処理システムによれば、生ごみ処理機10毎に利用料が異なるレートで設定される場合であっても、システム利用料の総額を容易に算出することができる。
[実施形態2]
上述の実施形態1では、システム利用料の総額を算出する場合について説明した。以下の実施形態2では、いわゆる食品リサイクル率を算出する場合について説明する。
食品リサイクル率は、一般的には以下の式によって算出される。

食品リサイクル率(%)=(A+B)/C*100

A:生ごみ処理機による処理量[減量、堆肥化量、熱回収量等](t)
B:回収業者の利用により発生する実施量(t)(外部への委託量で項目としては堆肥化、飼料化、熱回収、減量等)(但し、焼却処理した場合はリサイクル項目から除外される。)
C:総廃棄量(t)

なお、変数Bについては利用者が手動で入力する必要がある。
一方で、実施形態2の生ごみ処理システムでは、パラメータ記憶部22が、生ごみ処理機の各々に設定された重量単位あたりの食品リサイクル率を記憶する。また、出力部23が、情報取得部21によって取得された生ごみの重量に対して、パラメータ記憶部22に記憶された重量単位あたりの食品リサイクル率を乗算して生ごみ処理機毎の食品リサイクル量を算出する。そして、出力部23が、各生ごみ処理機における食品リサイクル量の総量を、各生ごみ処理機に供された生ごみの総量で除算することで、食品リサイクル率を算出する。
具体的な一例を挙げて説明すると、実施形態2の情報処理装置20における出力部23は、所定の食品関連事業者に関する食品リサイクル率を出力する指示を外部から受け付けると、重量データ記憶部24を参照して、各生ごみ処理機に供された生ごみの量を取得する。そして、出力部23は、パラメータ記憶部22に記憶された減量、堆肥化量、熱回収量に関するパラメータを用いて、各生ごみ処理機における食品リサイクル量を算出する。そして、出力部23は、各生ごみ処理機における食品リサイクル量の総量を、各生ごみ処理機に供された生ごみの総量で除算することで、食品リサイクル率(%)を算出して出力する。
ここで、上記の一般的な食品リサイクル率(%)の算出方式と異なり、実施形態2の生ごみ処理システムによれば、生ごみ処理機が関与するリサイクル項目について自動的にデータを抽出することができる。このため、生ごみ処理機が関与しないリサイクル項目が無視できる程度に小さな値であれば、より正確な食品リサイクル率を算出することが可能になる。
なお、当該食品リサイクル率(%)は、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」の下で定期報告が求められており、実施形態2の生ごみ処理システムを利用した場合に食品関連事業者は、より簡便、詳細、正確に定期報告書を作成することができる。
[実施形態3]
上述の実施形態2では、食品関連事業者の業種が単一の場合を想定しているが、単一の食品関連事業者であっても多数の業種(例えば、食品製造業、食品卸業、食品小売業、外食産業など)に渡って事業展開を行っている場合がある。その場合には、業種毎に達成すべき食品リサイクル率(指定目標値)が異なるため、各事業について各々の食品リサイクル率を算出する必要がある。
例えば、実施形態3の生ごみ処理システムでは、パラメータ記憶部22は、図8に示すように、処理機識別情報に対応付けて、生ごみ提供元の業種を記憶する。出力部23は、パラメータ記憶部22に記憶された業種毎の生ごみ処理機毎の食品リサイクル量を算出して出力する。
このように、実施形態3の生ごみ処理システムを利用した場合に、食品関連事業者は、業種毎の食品リサイクル率を取得できる。
また、図8に示すように、パラメータ記憶部22は、処理機識別情報に対応付けて、利用料、CO削減量換算レートなどを記憶することができ、出力部23は、業種毎の生ごみ処理システム利用料、CO削減量換算レートを算出して出力することができる。なお、図8において「z1」、「a1」などは、所与の値を意味する。
以下では、本発明の生ごみ処理システムにおける種々の変化形態について説明する。
例えば、生ごみ処理機10による予め登録された食品関連事業者であるか否かの判定は、情報処理装置20が行うようにしても良い。
また、生ごみ処理機10は、温度センサや湿度センサなどを備え、正常に稼働しているか否かを生ごみ処理システムの管理者に対して送信するようにしても良い。具体的には、生ごみ処理機10に内蔵されたロードセルの庫内温度を処理システムの管理者に対して通知して、管理者がヒータを遠隔操作できるようにしても良い。
また、生ごみ処理機10は、食品関連事業者からの依頼に応じて容量に基づく生ごみの受け入れ可否を応答するようにしても良い。
また、本発明の生ごみ処理システムは、生ごみ処理機毎のCO削減量、再生利用率、熱回収率、廃棄物としての処分率などのパラメータがパラメータ記憶部22に記憶されているため、各種データを正確に算出することができる。
なお、CO削減量は、食品関連事業者が目標値を設定する際の目安にすることができる。CO削減量が具体的に算出されるため、CO削減活動の効果を確認することができ、より省エネ意識を向上させることができるとともに、環境活動に対する取り組みを対外的にアピールすることもできる。
また、CO削減量は「CO削減量の売却(カーボンオフセット)」として経済利用することも可能である。具体的には、CO削減量に応じたクレジットに関して国から認証を受け、そのクレジットを他企業に売却することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得部と、
前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータを記憶するパラメータ記憶部と、
前記情報取得部によって取得された情報と、前記パラメータ記憶部に記憶されたパラメータとに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力部と、
を備えた情報処理装置。
(付記2)
前記パラメータ記憶部が、前記生ごみ処理機の各々に設定された重量単位あたりの利用料を記憶し、
前記出力部が、前記情報取得部によって取得された生ごみの重量に対して、前記パラメータ記憶部に記憶された重量単位あたりの利用料を乗算して生ごみ処理機毎のシステム利用料を算出し、算出された生ごみ処理機毎のシステム利用料を足し合わせてシステム利用料の総額を算出して出力する、付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記パラメータ記憶部が、前記生ごみ処理機の各々に設定された重量単位あたりの食品リサイクル率を記憶し、
前記出力部が、前記情報取得部によって取得された生ごみの重量に対して、前記パラメータ記憶部に記憶された重量単位あたりの食品リサイクル率を乗算して生ごみ処理機毎の食品リサイクル量を算出し、各生ごみ処理機における食品リサイクル量の総量を、各生ごみ処理機に供された生ごみの総量で除算することで、食品リサイクル率を算出する、付記1に記載の情報処理装置。
(付記4)
生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得ステップと、
記憶部に記憶された前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータと、前記情報取得ステップによって取得された情報とに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力ステップと、
を含む情報処理方法。
(付記5)
生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得処理と、
記憶部に記憶された前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータと、前記情報取得処理によって取得された情報とに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
(付記6)
生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機と、
当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得部と、前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータを記憶するパラメータ記憶部と、前記情報取得部によって取得された情報と、前記パラメータ記憶部に記憶されたパラメータとに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力部と、を備えた情報処理装置と、
を含む情報処理システム。
なお、引用した上記の特許文献等の開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
10 生ごみ処理機
11 入力部
12 計量部
13 生ごみ処理部
14 施錠部
20 情報処理装置
21 情報取得部
22 パラメータ記憶部
23 出力部
24 重量データ記憶部

Claims (6)

  1. 生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得部と、
    前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータを記憶するパラメータ記憶部と、
    前記情報取得部によって取得された情報と、前記パラメータ記憶部に記憶されたパラメータとに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記パラメータ記憶部が、前記生ごみ処理機の各々に設定された重量単位あたりの利用料を記憶し、
    前記出力部が、前記情報取得部によって取得された生ごみの重量に対して、前記パラメータ記憶部に記憶された重量単位あたりの利用料を乗算して生ごみ処理機毎のシステム利用料を算出し、算出された生ごみ処理機毎のシステム利用料を足し合わせてシステム利用料の総額を算出して出力する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記パラメータ記憶部が、前記生ごみ処理機の各々に設定された重量単位あたりの食品リサイクル率を記憶し、
    前記出力部が、前記情報取得部によって取得された生ごみの重量に対して、前記パラメータ記憶部に記憶された重量単位あたりの食品リサイクル率を乗算して生ごみ処理機毎の食品リサイクル量を算出し、各生ごみ処理機における食品リサイクル量の総量を、各生ごみ処理機に供された生ごみの総量で除算することで、食品リサイクル率を算出する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得ステップと、
    記憶部に記憶された前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータと、前記情報取得ステップによって取得された情報とに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力ステップと、
    を含む情報処理方法。
  5. 生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機から、当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得処理と、
    記憶部に記憶された前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータと、前記情報取得処理によって取得された情報とに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力処理と、
    をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
  6. 生ごみ処理機能と、生ごみの重量を測定する測定機能と、食品関連事業者を識別する識別機能とを備えた複数の生ごみ処理機と、
    当該生ごみ処理機の識別情報と、前記食品関連事業者の識別情報と、前記食品関連事業者が処理に供した生ごみの重量とを対応付けて取得する情報取得部と、前記複数の生ごみ処理機の各々に割り当てられた食品リサイクルに関連するパラメータを記憶するパラメータ記憶部と、前記情報取得部によって取得された情報と、前記パラメータ記憶部に記憶されたパラメータとに基づいて算出される前記食品関連事業者毎の食品リサイクルに関するデータを出力する出力部と、を備えた情報処理装置と、
    を含む情報処理システム。
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