JP3933867B2 - 無線通信装置および通信方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ流通システム、コンテンツ流通方法、通信システム、通信方法、無線通信装置（例えば、携帯端末）、商品取引処理サーバ、コンテンツ情報表示方法および商品情報表示方法に関し、特に、公衆無線網および局所網を用いるコンテンツ流通システム等に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のデジタルコンテンツの流通形態は、雑誌・ＴＶ・インターネット等のメディアや店舗等における広告を見てユーザはコンテンツを知り、ネットワークからそれをダウンロードして購入するというものである。
【０００３】
同様に、従来のオンラインショッピングの形態は、雑誌・ＴＶ等の放送・インターネット等のメディアや店舗等における広告を見てユーザが商品を知り、電話やインターネット等の通信手段を介して商品を購入するというものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデジタルコンテンツの流通形態においては、隣にいる人が聞いている音楽や、街で流れている音楽に対して直接広告および購入を行うことができないという問題点がある。
【０００５】
同様に、従来のオンラインショッピング形態においては、隣の人が使用している品物や、見かけた人が身につけている品物を目にして欲しいと思っても、即購入することはできないという問題がある。
【０００６】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、無線通信装置間で、コンテンツや商品の情報を送信することにより、コンテンツや商品の取引の便宜を図ることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、無線通信装置であって、タイマと、第１の他の無線通信装置から、商品識別情報を含む商品情報を受信する手段と、第１の他の無線通信装置から受信した商品情報を表示する手段と、商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、第１の他の無線通信装置を識別する識別情報および当該商品情報の表示を行った時刻を記録する手段と、第１の他の無線通信装置へ、第１の他の無線通信装置から受信した商品情報の表示を行ったことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を送信する手段と、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、第１の他の無線通信装置から受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行う手段と、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録する手段と、第１の他の無線通信装置へ、前記購入申込を行ったことを示す通知であって、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報を含む通知を送信する手段と、第１の他の無線通信装置から受信した前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信する手段と、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が第２の他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信する手段と、第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録する手段と、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信する手段と、第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録する手段とを備え、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信する手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の無線通信装置であって、前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信する手段は、前記第２の他の無線通信装置からの要求に応じて、当該第２の他の無線通信装置に前記商品情報を送信することを特徴とする。
【０００９】
請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載の無線通信装置であって、該無線通信装置は、短距離無線通信により前記第１および２の他の無線通信装置と通信を行うことを特徴とする。
【００１０】
請求項４に記載の発明は、請求項３に記載の無線通信装置であって、前記短距離無線通信は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに基づく通信であることを特徴とする。
【００１１】
請求項５に記載の発明は、無線通信装置であって、タイマと、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバから、商品識別情報を含む商品情報を受信する手段と、商品取引処理サーバから受信した商品情報を表示する手段と、商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、および当該商品情報の表示を行った時刻を記録する手段と、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、商品取引処理サーバから受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行う手段と、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録する手段と、商品取引処理サーバから受信した前記商品情報を他の無線通信装置に送信する手段と、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信する手段と、他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録する手段と、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信する手段と、他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録する手段とを備え、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信する手段と
をさらに備えたことを特徴とする。
【００１２】
請求項６に記載の発明は、請求項５に記載の無線通信装置であって、前記商品情報を他の無線通信装置に送信する手段は、前記他の無線通信装置からの要求に応じて、当該他の無線通信装置に前記商品情報を送信することを特徴とする。
【００１３】
請求項７に記載の発明は、請求項５または６に記載の無線通信装置であって、該無線通信装置は、短距離無線通信により前記他の無線通信装置と通信を行うことを特徴とする。
【００１４】
請求項８に記載の発明は、請求項７に記載の無線通信装置であって、前記短距離無線通信は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに基づく通信であることを特徴とする。
【００１５】
請求項９に記載の発明は、タイマと、記憶手段と、表示手段と、通信手段とを備えた無線通信装置における通信方法であって、前記通信手段において、第１の他の無線通信装置から、商品識別情報を含む商品情報を受信するステップと、前記表示手段に第１の他の無線通信装置から受信した商品情報を表示するステップと、前記記憶手段に商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、第１の他の無線通信装置を識別する識別情報および当該商品情報の表示を行った時刻を記録するステップと、前記通信手段において、第１の他の無線通信装置へ、第１の他の無線通信装置から受信した商品情報の表示を行ったことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を送信するステップと、前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、第１の他の無線通信装置から受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行うステップと、前記記憶手段に、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録するステップと、前記通信手段において、第１の他の無線通信装置へ、前記購入申込を行ったことを示す通知であって、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報を含む通知を送信するステップと、前記通信手段において、第１の他の無線通信装置から受信した前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信するステップと、前記通信手段において、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が第２の他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信するステップと、前記記憶手段に、第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録するステップと、前記通信手段において、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信するステップと、前記記憶手段に、第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録するステップとを備え、前記通信手段において、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信するステップとをさらに備えたことを特徴とする。
【００１６】
請求項１０に記載の発明は、タイマと、記憶手段と、表示手段と、通信手段とを備えた無線通信装置における通信方法であって、前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバから商品情報を受信するステップと、前記表示手段に商品取引処理サーバからから受信した商品情報を表示するステップと、前記記憶手段に、商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、および当該商品情報の表示を行った時刻を記録するステップと、前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、商品取引処理サーバから受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行うステップと、前記記憶手段に、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録するステップと、前記通信手段において、前記商品取引処理サーバから受信した前記商品情報を他の無線通信装置に送信するステップと、前記通信手段において、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信するステップと、前記記憶手段に、他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録するステップと、前記通信手段において、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信するステップと、前記記憶手段に、他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録するステップとを備え、前記通信手段において、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信するステップとをさらに備えたことを特徴とする。
【００４３】
以上の構成によれば、無線通信装置間で、コンテンツや商品の情報を送信することにより、コンテンツや商品の取引の便宜を図ることができる。これにより、例えば、短距離無線により、局所的に人と人、および、人と機器との音楽・映像・書籍などのデジタルコンテンツの流通を促進することができる。すなわち、短距離無線を利用して、周囲の人、機器と局所的にコンテンツ情報を交換でき、著作権を保護しながらコンテンツ自身を局所的に交換することができる。また、人と人の間では電車や町中、学校、会社等の身近なトレンド、趣味を知ることができる口コミ的な広告や、人と機器の間で店内や部屋等で放送されている曲名、ビデオ名等が分かる直接的な広告が実現できる。また、ある商品を見かけて欲しいと思った際に、その商品を購入することができる。
【００４４】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【００４５】
（第１実施形態）
図１は、本発明が適用されるコンテンツ流通システムのシステム構成の一例を示す図であり、本システムの構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００４６】
図１に示すコンテンツ流通システムには、携帯端末１００と、コンテンツ配信サーバ２００と、これらを相互に接続する機能を有するネットワーク３００とが含まれる。
【００４７】
携帯端末１００は、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈ等の短距離無線により近隣に存在する他の複数の携帯端末１００と局所ネットワークを構成し、コンテンツの属性情報等のコンテンツ情報を局所ネットワークに送受信する機能と、コンテンツ自身の送受信機能、ネットワーク３００を介してコンテンツ配信サーバ２００からのコンテンツ購入・ダウンロード機能を有する。
【００４８】
図２は、図１に示す携帯端末１００の機能ブロックの一例を示す図であり、携帯端末１００の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００４９】
携帯端末１００は、全体を制御する機能を有する情報管理部１０２と、各種の情報の記憶を管理する機能を有するメモリ管理部１０４と、ディスプレイ等の表示部１０６と、操作ボタン等の入力部１０８と、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ等の短距離無線（通信）を制御する機能を有する短距離無線制御部１１０と、短距離無線の発信器１１２と、短距離無線の受信器１１４と、移動体通信網等の公衆無線（通信）を制御する機能を有する公衆無線制御部１１６と、公衆無線の発信器１１８と、公衆無線の受信器１２０と、所定の時刻を通知するタイマ１２２とを備える。携帯端末１００は、公衆無線機能および短距離無線機能の双方を備えた、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、ＰＨＳ端末、携帯端末、移動体携帯端末またはＰＤＡ等の情報処理端末等の情報処理装置に周辺装置を必要に応じて接続し、該情報処理装置にウェブ情報等のブラウジング等を実現させる情報閲覧用ソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。特に、携帯端末は、電子メール機能やインターネットへのアクセス機能を有する端末であってもよい（例えば、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（会社名）が提供するｉモード（サービス名）端末等）。
【００５０】
なお、携帯端末として、コンテンツ情報の送受信のみを行い、コンテンツ情報の表示を行わない中継用の携帯端末を用意することも可能である。また、公衆無線通信機能を有しない携帯端末を用意することも可能である。さらには、コンテンツ情報の受信のみを行い、コンテンツ情報の送信を行わない携帯端末を用意することも可能である。
【００５１】
コンテンツ配信サーバ２００は、コンテンツの属性情報等のコンテンツ情報を携帯端末１００に対して提供するウェブサイト等を提供する機能を有する。ここで、コンテンツ配信サーバ２００は、ＷＥＢサーバやＡＳＰサーバ等として構成してもよく、そのハードウェア構成は、一般に市販されるワークステーション、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置およびその付属装置により構成してもよい。また、以下に説明するコンテンツ配信サーバ２００の各機能は、コンテンツ配信サーバ２００のハードウェア構成中においては、ＣＰＵ、ディスク装置、メモリ装置、入力装置、出力装置、通信制御装置等およびそれらを制御するプログラム等により実現される。
【００５２】
図３は、図１に示すコンテンツ配信サーバ２００の機能ブロックの一例を示す図であり、コンテンツ配信サーバ２００の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００５３】
コンテンツ配信サーバ２００は、コンテンツを発信または受信する機能を有する発信・受信器２０２と、通信を制御する機能を有する通信制御部２０４と、全体を制御する機能を有する情報管理部２０６と、コンテンツ配信時のユーザ認証処理や課金処理を実行する機能を有する認証・課金部２０８と、デジタルコンテンツの記憶を管理するコンテンツ管理部２１０とを含む。
【００５４】
携帯端末１００は、メモリ管理部１０４において管理しているコンテンツ情報を短距離無線制御部１１０により短距離無線通信を用いて他の携帯端末に対して送信する。他の携帯端末は、受信したコンテンツ情報を表示部１０６に表示する。他の携帯端末は、コンテンツ情報に対するコンテンツ要求を短距離無線制御部１１０を介して送信し、携帯端末において、コンテンツ要求に対応するコンテンツを他の携帯端末に対して送信する。また、他の携帯端末において、公衆無線制御部１１６により、コンテンツ情報に基づいてコンテンツ配信サーバに対してコンテンツ要求を送信すると、コンテンツ配信サーバ２００は、コンテンツ管理部２１０に管理された、コンテンツ要求に対応するコンテンツを、通信制御部２０４により他の携帯端末に対して送信する。
【００５５】
ネットワーク３００は、携帯端末１００とコンテンツ配信サーバ２００とを相互に接続する機能を有し、例えば、ＩＭＴ２０００方式、ＧＳＭ方式、ＰＤＣ／ＰＤＣ―Ｐ方式等の携帯回線交換網／携帯パケット交換網や、無線呼出網や、ＰＨＳ網や、インターネットや、イントラネットや、ＬＡＮ（有線／無線の双方を含む）や、ＶＡＮや、公衆電話網（アナログ／デジタルの双方を含む）や、専用回線網（アナログ／デジタルの双方を含む）や、ＣＡＴＶ網や、衛星通信網等のうちいずれかを含んでもよい。
【００５６】
次に、このように構成された本実施の形態におけるコンテンツ流通システムの動作の一例について、以下に図４乃至図６を参照して詳細に説明する。
【００５７】
図４は、本実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００が局所ネットワークによりコンテンツを広告するときの動作の一例を示すフロー図である。
【００５８】
まず、携帯端末Ａは、コンテンツ情報を短距離無線により周囲に送信する（ステップＳ４０１）。ここで、コンテンツ情報は、タイトル、アーティスト名、購入場所（コンテンツ配信サーバのＵＲＬ等）、識別番号（本のＩＳＢＮコード、ＣＤのＩＳＲＣコード等）等の属性情報等を含む。
【００５９】
ついで、携帯端末Ｂは、短距離無線でコンテンツ情報を携帯端末Ａから受信する（ステップＳ４０２）。
【００６０】
ついで、携帯端末Ｂは、コンテンツ情報をユーザに提示する（ステップＳ４０３）。ここで、統計的情報も提示すればユーザは流行が把握できる。
【００６１】
ついで、ユーザは、端末のボタンなどにより購入操作を行う（ステップＳ４０４）。
【００６２】
ついで、携帯端末Ｂは、公衆無線網を介してコンテンツ情報内の「購入場所」で指定されたコンテンツ配信サーバに「識別番号」のコンテンツを要求する（ステップＳ４０５）。
【００６３】
ついで、コンテンツ配信サーバ２００の認証・課金部２０８は、他の認証サーバ等にアクセスしてユーザ認証・課金行う（ステップＳ４０６）。なお、認証・課金は、必要時にのみ行う。
【００６４】
ついで、コンテンツ配信サーバ２００のコンテンツ管理部２１０は、識別番号に基づきコンテンツを抽出する（ステップＳ４０７）。
【００６５】
ついで、コンテンツ配信サーバ２００の通信制御部２０４は、携帯端末Ｂに対してコンテンツを復号するための鍵を送信する（ステップＳ４０８）。ここで、暗号方式は、いずれの方式を採用してもよい。
【００６６】
ついで、公衆網からコンテンツを取得する場合には（ステップＳ４０９）、コンテンツ配信サーバ２００は、暗号化したコンテンツを公衆無線網で送信して（ステップＳ４１０）、携帯端末Ｂは、公衆無線網介してコンテンツを受信する（ステップＳ４１１）。一方、短距離無線で送信する場合には、携帯端末Ａは、暗号化したコンテンツを短距離無線で送信し（ステップＳ４１２）、携帯端末Ｂは、短距離無線を介してコンテンツを受信する（ステップＳ４１３）。この場合には、通信コストかからないという利点がある。
【００６７】
ついで、情報を受信した携帯端末Ｂは、鍵によりコンテンツを復号して再生し（ステップＳ４１４）、ユーザは、コンテンツを視聴することができる（ステップＳ４１５）。
【００６８】
ついで、携帯端末Ｂは、コンテンツ情報を短距離無線により周囲に送信することにより、さらに他の人にコンテンツ情報を伝搬することが可能になる（ステップＳ４１６）。このとき、無制限にコンテンツ情報が広がることを防ぐために、コンテンツ情報の伝搬に時間制限や伝搬回数の制限を加えてもよい。
【００６９】
図５は、本実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００が店内放送中の楽曲を購入するときの動作の一例を示すフロー図である。
【００７０】
本図においては、携帯端末１００のユーザがレコード店等において店内放送にかかっている楽曲をコンテンツ配信サーバ２００から購入する場合を一例に説明する。
【００７１】
まず、店内の音楽放送機器は、現在再生中のコンテンツ情報を短距離無線により周囲に送信する（ステップＳ５０１）。
【００７２】
ついで、携帯端末Ｂは、短距離無線でコンテンツ情報を受信する（ステップＳ５０２）。
【００７３】
ついで、携帯端末Ｂは、コンテンツ情報をユーザに提示する（ステップＳ５０３）。
【００７４】
以下、図４のステップＳ４０４以降の処理と同様に、コンテンツ配信サーバ２００からコンテンツを購入して公衆網から鍵取得後、コンテンツを公衆網からダウンロードするか、または、直接店内の音楽放送機器から短距離無線によりダウンロードすることを選択する。
【００７５】
図６は、本実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００がレコード店において楽曲を試聴するときの動作の一例を示すフロー図である。
【００７６】
まず、店内の試聴用機器は、現在提供できる試聴音楽メニューを短距離無線により周囲に送信する（ステップＳ６０１）。
【００７７】
ついで、携帯端末Ｂは、短距離無線でコンテンツ情報を受信する（ステップＳ６０２）。
【００７８】
ついで、携帯端末Ｂは、コンテンツ情報をユーザに提示する（ステップＳ６０３）。
【００７９】
ついで、ユーザＢは、端末のボタンなどにより試聴したい曲を選択する（ステップＳ６０４）。
【００８０】
ついで、視聴用機器は、短距離無線により試聴音楽を送信する（ステップＳ６０５）。
【００８１】
ついで、携帯端末Ｂは、短距離無線により試聴音楽を受信し、試聴音楽を再生する（ステップＳ６０６）。これにより、自分の使い慣れた携帯端末を使って、待ち時間なく、自由に動きながら試聴することが可能になる。
【００８２】
以下、図４のステップＳ４０４以降の処理と同様に、コンテンツ配信サーバ２００からコンテンツを購入して公衆網から鍵取得後、コンテンツを公衆網からダウンロードするか、または、直接店内の音楽放送機器から短距離無線によりダウンロードすることを選択する。
【００８３】
本実施形態においては、コンテンツ配信サーバ２００から配信される情報として、楽曲に関する情報を用いる場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、本発明を用いたものであれば、他の情報を配信するいずれの場合においても実施することができることは当業者にとって自明である。
【００８４】
（第２実施形態）
図７は、本発明が適用される通信システムのシステム構成の一例を示す図であり、本システムの構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００８５】
図７に示す通信システムには、携帯端末１００と、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバ４００と、これらを相互に接続する機能を有するネットワーク３００とが含まれる。
【００８６】
携帯端末１００は、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈ等の短距離無線により近隣に存在する他の複数の携帯端末１００と局所ネットワークを構成し、商品情報を局所ネットワークに送受信する機能を有する。
【００８７】
携帯端末１００の機能ブロックの一例は、第１実施形態において図２に示したものと同様である。
【００８８】
商品取引処理サーバ４００は、商品情報を携帯端末１００に対して提供するウェブサイト等を提供する機能を有する。ここで、商品取引処理サーバ４００は、ＷＥＢサーバやＡＳＰサーバ等として構成してもよく、そのハードウェア構成は、一般に市販されるワークステーション、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置およびその付属装置により構成してもよい。また、以下に説明する商品取引処理サーバ４００の各機能は、商品取引処理サーバ４００のハードウェア構成中においては、ＣＰＵ、ディスク装置、メモリ装置、入力装置、出力装置、通信制御装置等およびそれらを制御するプログラム等により実現される。
【００８９】
図８は、図７に示す商品取引処理サーバ４００の機能ブロックの一例を示す図であり、商品取引処理サーバ４００の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００９０】
商品取引処理サーバ４００は、商品情報、商品購入申込に関する情報等を発信または受信する機能を有する発信・受信器４０２と、通信を制御する機能を有する通信制御部４０４と、全体を制御する機能を有する情報管理部４０６と、商品購入申込時のユーザ認証処理や課金処理を実行する機能を有する認証・課金部４０８と、商品情報の記憶を管理する商品情報管理部４１０とを含む。
【００９１】
携帯端末１００は、商品情報を、ネットワーク３００を介して商品取引処理サーバ４００から受信することもできるし、他の携帯端末から短距離無線通信により受信することもできる。受信した商品情報はメモリ管理部１０４で管理され、表示部１０６に表示される。
【００９２】
携帯端末１００は、メモリ管理部１０４において管理している商品情報を短距離無線制御部１１０により短距離無線通信を用いて他の携帯端末に対して送信する。携帯端末１００は、他の無線通信装置からの要求に応じて商品情報を送信するようにしてもよいし、他の携帯端末からの要求なしに送信（放送）するようにしてもよい。他の携帯端末も、商品情報を受信すると、それを表示部１０６に表示する。
【００９３】
携帯端末１００のユーザは、表示された商品情報（広告等）を見て、その商品を気に入れば、携帯端末１００を用いて商品取引処理サーバ４００と通信を行い、商品購入申込を行うことができる。なお、商品としてコンテンツを取引することも可能である。
【００９４】
図９〜図１１は、携帯端末１００の表示部１０６に表示される商品情報の例を示す図である。図９（テキスト型）および図１０（ビジュアル型）の表示では、商品情報を送信してきた携帯端末（Ａ所有の携帯端末、Ｂ所有の携帯端末、Ｃ所有の２台の携帯端末）ごとに商品の名称のリストが示されている。携帯端末１００のユーザはこのリストの中から商品を選択してより詳しい情報を見ることができる。図１１の表示では、ある商品（サングラス）の詳しい情報が示されている。ここで、購入を選択する（例えば、「購入へ」という部分をクリックする）と、携帯端末１００は商品取引処理サーバ４００と通信を行い、商品購入申込を行う。
【００９５】
図１２は、携帯端末１００が管理する履歴（情報）の例を示す図である。図１２に示す例では、履歴１０として、閲覧履歴（自無線通信装置における商品情報表示の履歴）１２、購入履歴（自無線通信装置における商品購入申込の履歴）１４、被閲覧履歴（自無線通信装置において商品購入申込を行った後に送信した、当該商品についての商品情報の、他の無線通信装置における表示の履歴）１１、および購入者獲得履歴（自無線通信装置において商品購入申込を行い、その後商品情報を他の無線通信装置に送信した商品についての、他の無線通信装置における購入申込の履歴）１３が示されている。携帯端末１００は、これらの履歴をメモリ管理部１０４で管理する。
【００９６】
ネットワーク３００は、第１実施形態と同様に、携帯端末１００と商品取引処理サーバ４００とを相互に接続する機能を有する。
【００９７】
次に、このように構成された本実施の形態における通信システムの動作の一例について、以下に図１３および図１４を参照して詳細に説明する。
【００９８】
図１３および図１４は、本実施形態の通信システムにおける商品情報送信および商品購入申込の際の動作の一例を示すフロー図である。
【００９９】
携帯端末Ｂは、送信されている商品情報がないかどうかを調べる（ステップＳ１３０１）。商品情報があった場合には（ステップＳ１３０２）、その商品情報を表示する。ここでは、携帯端末Ａが送信してきた商品情報が表示されたものとする。表示された商品情報をユーザが選択（閲覧）すると（ステップＳ１３０３）、携帯端末Ｂは管理している閲覧履歴１２を更新する（ステップＳ１３０４）。閲覧履歴１２に記録する情報としては、例えば、商品の識別情報、商品情報の送信元携帯端末（この場合、携帯端末Ａ）の識別情報、商品情報を閲覧（表示）した時刻等が考えられる。
【０１００】
その後、携帯端末Ｂは、商品情報が閲覧されたことを、その商品情報の送信元携帯端末である携帯端末Ａに通知する。携帯端末Ａでは、携帯端末Ａにおける購入履歴を参照し（ステップＳ１３０５）、携帯端末Ａにおいてその商品情報を表示（閲覧）した後にその商品が購入されているか否かを調べる。閲覧後に購入されている場合には（ステップＳ１３０６）、携帯端末Ａにおける被閲覧履歴１１を更新する（ステップＳ１３０７）。その後、携帯端末Ａは、自分に対してその商品情報を送信した携帯端末に通知する。通知を受けた携帯端末では、同様にステップＳ１３０５〜Ｓ１３０７の処理を行う。これをステップＳ１３０６で‘Ｎｏ’になるまで（商品を閲覧してその後その商品を購入した、という条件を満たさなくなるまで）繰り返す。
【０１０１】
携帯端末Ｂにおいて、商品情報が表示された後に、その商品の購入が選択された場合には（ステップＳ１３０８）、携帯端末Ｂと商品取引処理サーバ４００との間で商品購入（申込）処理が行われる（ステップＳ１３０９〜Ｓ１３１１）。その際、必要であれば、商品取引処理サーバ４００は携帯端末Ｂの各種履歴を参照する（ステップＳ１３１０）。
【０１０２】
購入処理が無事完了すると（ステップＳ１３１２）、携帯端末Ｂは自己の購入履歴を更新する（ステップＳ１３１３）。購入履歴１４に記録する情報としては、例えば、商品の識別情報、商品を購入した時刻等が考えられる。
【０１０３】
その後、携帯端末Ｂは、商品が購入されたことを、その商品情報の送信元携帯端末である携帯端末Ａに通知する。携帯端末Ａでは、携帯端末Ａにおける購入履歴を参照し（ステップＳ１３１４）、携帯端末Ａにおいてその商品情報を表示（閲覧）した後にその商品が購入されているか否かを調べる。閲覧後に購入されている場合には（ステップＳ１３１５）、携帯端末Ａにおける購入者獲得履歴１３を更新する（ステップＳ１３１６）。その後、携帯端末Ａは、自分に対してその商品情報を送信した携帯端末に通知する。通知を受けた携帯端末では、同様にステップＳ１３１４〜Ｓ１３１６の処理を行う。これをステップＳ１３１５で‘Ｎｏ’になるまで（商品を閲覧してその後その商品を購入した、という条件を満たさなくなるまで）繰り返す。
【０１０４】
携帯端末１００が、以上のような処理で更新された被閲覧履歴１１や購入者獲得履歴１３を、例えば商品取引処理サーバ４００に通知することにより、被閲覧回数や購入者獲得数に応じた特典を受けられるようにすることができる。
【０１０５】
本実施形態においては、履歴の管理を各携帯端末において行っているが、例えば、商品取引処理サーバ４００で各携帯端末の履歴を管理するようにしてもよい。その場合、携帯端末で閲覧および購入申込を行った際に、商品取引処理サーバ４００に履歴に関する情報を報告するようにすることが考えられる。
【０１０６】
また、本実施形態においては、商品取引処理サーバ４００が、商品情報の送信、および商品購入申込の受付（場合によっては、さらに履歴の管理）を行っているが、各処理を行うサーバを別々に設けるようにしてもよい。
【０１０７】
（他の実施の形態）
上述した実施の形態においては、送信側および受信側の携帯端末１００がそれぞれ１つである場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、他の実施の形態においては、それぞれ複数の携帯端末１００を用いてもよい。
【０１０８】
また、上述した実施の形態においては、短距離無線通信はＢｌｕｅｔｏｏｔｈに基づく通信である場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、他の実施の形態においては、他の無線通信方式やＩｒＤＡ等の赤外線通信方式等の局所通信方式を用いてもよい。
【０１０９】
また、通信方式は、パケット交換通信、回線交換通信等のうちいずれの通信方式を用いてもよく、また、通信形態は、ブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャスト等のうちいずれの通信形態を用いてもよい。
【０１１０】
また、上述した実施の形態においては、各実施形態を独立に実現する場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、他の実施の形態においては、各実施形態を適宜組み合わせて実施することができることは当業者にとって自明である。
【０１１１】
また、上述した実施の形態においては、１つの筐体で携帯端末１００を実現する場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、本発明の各機能を実現するものであれば、単数または複数の機器のいずれの場合においても実施することができることは当業者にとって自明である。
【０１１２】
また、上述した実施の形態においては、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（会社名）のサービス、システム方式等を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、他の実施の形態においては、同様の機能を有する他社のサービス、システム方式等に適用してもよい。
【０１１３】
また、上述の実施形態では、携帯端末１００に対するコンテンツ配信サーバ２００や商品取引処理サーバ４００の情報提供は、ウェブページ上の表示をブラウジングする技術を利用して行ったが、電子メール、その他周知の通信方法で情報を送受信してもよく、また、ユーザが保有する通信機器、例えば、電話、ＦＡＸを使用してもよく、さらに通信形態は、インターネット以外の通信方法を使用してもよい。
【０１１４】
さらに、以上述べた形態以外にも種々の変形が可能である。しかしながら、その変形が特許請求の範囲に記載された技術思想に基づくものである限り、その変形は本発明の技術範囲内となる。
【０１１５】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、無線通信装置間で、コンテンツや商品の情報を送信することにより、コンテンツや商品の取引の便宜を図ることができる。
【０１１６】
これにより、人と人の間では電車や町中や学校や会社等の身近なトレンド、趣味等を知ることができる口コミ的な広告や、人と機器の間では店内や部屋等で放送されている曲名、ビデオ名等が分かる直接的な広告が実現できる。
【０１１７】
また、本発明によれば、広告にはコンテンツや商品の購入場所（コンテンツ配信サーバのＵＲＬ等）も含まれるため、容易にデジタルコンテンツを購入することができる。
【０１１８】
さらに、本発明によれば、著作権保護機能付き局所的コンテンツ配信方法により、ネットワークからダウンロードすることなく仲間内で保持するコンテンツを交換したり、レコードショップで自分の携帯端末を使って待ち時間なく、自由に動きながら試聴することが可能になる。
【０１１９】
また、ある商品を見かけて欲しいと思った際に、その商品を購入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用されるコンテンツ流通システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図２】図１に示す携帯端末１００の機能ブロックの一例を示す図である。
【図３】図１に示すコンテンツ配信サーバ２００の機能ブロックの一例を示す図である。
【図４】本発明の第１実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００が局所ネットワークによりコンテンツを広告するときの動作の一例を示すフロー図である。
【図５】本発明の第１実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００が店内放送中の楽曲を購入するときの動作の一例を示すフロー図である。
【図６】本発明の第１実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００がレコード店において楽曲を試聴するときの動作の一例を示すフロー図である。
【図７】本発明が適用される通信システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図８】図７に示す商品取引処理サーバ４００の機能ブロックの一例を示す図である。
【図９】携帯端末１００の表示部１０６に表示される商品情報の例を示す図である。
【図１０】携帯端末１００の表示部１０６に表示される商品情報の例を示す図である。
【図１１】携帯端末１００の表示部１０６に表示される商品情報の例を示す図である。
【図１２】携帯端末１００が管理する履歴（情報）の例を示す図である。
【図１３】本発明の第２実施形態の通信システムにおける商品情報送信および商品購入申込の際の動作の一例を示すフロー図である。
【図１４】本発明の第２実施形態の通信システムにおける商品情報送信および商品購入申込の際の動作の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
１０ 履歴
１１ 被閲覧履歴
１２ 閲覧履歴
１３ 購入者獲得履歴
１４ 購入履歴
１００ 携帯端末
１０２ 情報管理部
１０４ メモリ管理部
１０６ 表示部
１０８ 入力部
１１０ 短距離無線制御部
１１２ 短距離無線発信器
１１４ 短距離無線受信器
１１６ 公衆無線制御部
１１８ 公衆無線発信器
１２０ 公衆無線受信器
１２２ タイマ
２００ コンテンツ配信サーバ
２０２、４０２ 発信・受信器
２０４、４０４ 通信制御部
２０６、４０６ 情報管理部
２０８、４０８ 認証・課金部
２１０、４１０ コンテンツ管理部
３００ ネットワーク
４００ 商品取引処理サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ流通システム、コンテンツ流通方法、通信システム、通信方法、無線通信装置（例えば、携帯端末）、商品取引処理サーバ、コンテンツ情報表示方法および商品情報表示方法に関し、特に、公衆無線網および局所網を用いるコンテンツ流通システム等に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のデジタルコンテンツの流通形態は、雑誌・ＴＶ・インターネット等のメディアや店舗等における広告を見てユーザはコンテンツを知り、ネットワークからそれをダウンロードして購入するというものである。
【０００３】
同様に、従来のオンラインショッピングの形態は、雑誌・ＴＶ等の放送・インターネット等のメディアや店舗等における広告を見てユーザが商品を知り、電話やインターネット等の通信手段を介して商品を購入するというものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデジタルコンテンツの流通形態においては、隣にいる人が聞いている音楽や、街で流れている音楽に対して直接広告および購入を行うことができないという問題点がある。
【０００５】
同様に、従来のオンラインショッピング形態においては、隣の人が使用している品物や、見かけた人が身につけている品物を目にして欲しいと思っても、即購入することはできないという問題がある。
【０００６】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、無線通信装置間で、コンテンツや商品の情報を送信することにより、コンテンツや商品の取引の便宜を図ることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、無線通信装置であって、タイマと、第１の他の無線通信装置から、商品識別情報を含む商品情報を受信する手段と、第１の他の無線通信装置から受信した商品情報を表示する手段と、商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、第１の他の無線通信装置を識別する識別情報および当該商品情報の表示を行った時刻を記録する手段と、第１の他の無線通信装置へ、第１の他の無線通信装置から受信した商品情報の表示を行ったことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を送信する手段と、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、第１の他の無線通信装置から受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行う手段と、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録する手段と、第１の他の無線通信装置へ、前記購入申込を行ったことを示す通知であって、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報を含む通知を送信する手段と、第１の他の無線通信装置から受信した前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信する手段と、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が第２の他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信する手段と、第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録する手段と、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信する手段と、第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録する手段とを備え、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信する手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の無線通信装置であって、前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信する手段は、前記第２の他の無線通信装置からの要求に応じて、当該第２の他の無線通信装置に前記商品情報を送信することを特徴とする。
【０００９】
請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載の無線通信装置であって、該無線通信装置は、短距離無線通信により前記第１および２の他の無線通信装置と通信を行うことを特徴とする。
【００１０】
請求項４に記載の発明は、請求項３に記載の無線通信装置であって、前記短距離無線通信は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに基づく通信であることを特徴とする。
【００１１】
請求項５に記載の発明は、無線通信装置であって、タイマと、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバから、商品識別情報を含む商品情報を受信する手段と、商品取引処理サーバから受信した商品情報を表示する手段と、商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、および当該商品情報の表示を行った時刻を記録する手段と、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、商品取引処理サーバから受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行う手段と、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録する手段と、商品取引処理サーバから受信した前記商品情報を他の無線通信装置に送信する手段と、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信する手段と、他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録する手段と、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信する手段と、他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録する手段とを備え、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信する手段と
をさらに備えたことを特徴とする。
【００１２】
請求項６に記載の発明は、請求項５に記載の無線通信装置であって、前記商品情報を他の無線通信装置に送信する手段は、前記他の無線通信装置からの要求に応じて、当該他の無線通信装置に前記商品情報を送信することを特徴とする。
【００１３】
請求項７に記載の発明は、請求項５または６に記載の無線通信装置であって、該無線通信装置は、短距離無線通信により前記他の無線通信装置と通信を行うことを特徴とする。
【００１４】
請求項８に記載の発明は、請求項７に記載の無線通信装置であって、前記短距離無線通信は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに基づく通信であることを特徴とする。
【００１５】
請求項９に記載の発明は、タイマと、記憶手段と、表示手段と、通信手段とを備えた無線通信装置における通信方法であって、前記通信手段において、第１の他の無線通信装置から、商品識別情報を含む商品情報を受信するステップと、前記表示手段に第１の他の無線通信装置から受信した商品情報を表示するステップと、前記記憶手段に商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、第１の他の無線通信装置を識別する識別情報および当該商品情報の表示を行った時刻を記録するステップと、前記通信手段において、第１の他の無線通信装置へ、第１の他の無線通信装置から受信した商品情報の表示を行ったことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を送信するステップと、前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、第１の他の無線通信装置から受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行うステップと、前記記憶手段に、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録するステップと、前記通信手段において、第１の他の無線通信装置へ、前記購入申込を行ったことを示す通知であって、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報を含む通知を送信するステップと、前記通信手段において、第１の他の無線通信装置から受信した前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信するステップと、前記通信手段において、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が第２の他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信するステップと、前記記憶手段に、第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録するステップと、前記通信手段において、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信するステップと、前記記憶手段に、第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録するステップとを備え、前記通信手段において、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信するステップとをさらに備えたことを特徴とする。
【００１６】
請求項１０に記載の発明は、タイマと、記憶手段と、表示手段と、通信手段とを備えた無線通信装置における通信方法であって、前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバから商品情報を受信するステップと、前記表示手段に商品取引処理サーバからから受信した商品情報を表示するステップと、前記記憶手段に、商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、および当該商品情報の表示を行った時刻を記録するステップと、前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、商品取引処理サーバから受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行うステップと、前記記憶手段に、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録するステップと、前記通信手段において、前記商品取引処理サーバから受信した前記商品情報を他の無線通信装置に送信するステップと、前記通信手段において、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信するステップと、前記記憶手段に、他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録するステップと、前記通信手段において、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信するステップと、前記記憶手段に、他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録するステップとを備え、前記通信手段において、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信するステップとをさらに備えたことを特徴とする。
【００４３】
以上の構成によれば、無線通信装置間で、コンテンツや商品の情報を送信することにより、コンテンツや商品の取引の便宜を図ることができる。これにより、例えば、短距離無線により、局所的に人と人、および、人と機器との音楽・映像・書籍などのデジタルコンテンツの流通を促進することができる。すなわち、短距離無線を利用して、周囲の人、機器と局所的にコンテンツ情報を交換でき、著作権を保護しながらコンテンツ自身を局所的に交換することができる。また、人と人の間では電車や町中、学校、会社等の身近なトレンド、趣味を知ることができる口コミ的な広告や、人と機器の間で店内や部屋等で放送されている曲名、ビデオ名等が分かる直接的な広告が実現できる。また、ある商品を見かけて欲しいと思った際に、その商品を購入することができる。
【００４４】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【００４５】
（第１実施形態）
図１は、本発明が適用されるコンテンツ流通システムのシステム構成の一例を示す図であり、本システムの構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００４６】
図１に示すコンテンツ流通システムには、携帯端末１００と、コンテンツ配信サーバ２００と、これらを相互に接続する機能を有するネットワーク３００とが含まれる。
【００４７】
携帯端末１００は、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈ等の短距離無線により近隣に存在する他の複数の携帯端末１００と局所ネットワークを構成し、コンテンツの属性情報等のコンテンツ情報を局所ネットワークに送受信する機能と、コンテンツ自身の送受信機能、ネットワーク３００を介してコンテンツ配信サーバ２００からのコンテンツ購入・ダウンロード機能を有する。
【００４８】
図２は、図１に示す携帯端末１００の機能ブロックの一例を示す図であり、携帯端末１００の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００４９】
携帯端末１００は、全体を制御する機能を有する情報管理部１０２と、各種の情報の記憶を管理する機能を有するメモリ管理部１０４と、ディスプレイ等の表示部１０６と、操作ボタン等の入力部１０８と、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ等の短距離無線（通信）を制御する機能を有する短距離無線制御部１１０と、短距離無線の発信器１１２と、短距離無線の受信器１１４と、移動体通信網等の公衆無線（通信）を制御する機能を有する公衆無線制御部１１６と、公衆無線の発信器１１８と、公衆無線の受信器１２０と、所定の時刻を通知するタイマ１２２とを備える。携帯端末１００は、公衆無線機能および短距離無線機能の双方を備えた、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、ＰＨＳ端末、携帯端末、移動体携帯端末またはＰＤＡ等の情報処理端末等の情報処理装置に周辺装置を必要に応じて接続し、該情報処理装置にウェブ情報等のブラウジング等を実現させる情報閲覧用ソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。特に、携帯端末は、電子メール機能やインターネットへのアクセス機能を有する端末であってもよい（例えば、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（会社名）が提供するｉモード（サービス名）端末等）。
【００５０】
なお、携帯端末として、コンテンツ情報の送受信のみを行い、コンテンツ情報の表示を行わない中継用の携帯端末を用意することも可能である。また、公衆無線通信機能を有しない携帯端末を用意することも可能である。さらには、コンテンツ情報の受信のみを行い、コンテンツ情報の送信を行わない携帯端末を用意することも可能である。
【００５１】
コンテンツ配信サーバ２００は、コンテンツの属性情報等のコンテンツ情報を携帯端末１００に対して提供するウェブサイト等を提供する機能を有する。ここで、コンテンツ配信サーバ２００は、ＷＥＢサーバやＡＳＰサーバ等として構成してもよく、そのハードウェア構成は、一般に市販されるワークステーション、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置およびその付属装置により構成してもよい。また、以下に説明するコンテンツ配信サーバ２００の各機能は、コンテンツ配信サーバ２００のハードウェア構成中においては、ＣＰＵ、ディスク装置、メモリ装置、入力装置、出力装置、通信制御装置等およびそれらを制御するプログラム等により実現される。
【００５２】
図３は、図１に示すコンテンツ配信サーバ２００の機能ブロックの一例を示す図であり、コンテンツ配信サーバ２００の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００５３】
コンテンツ配信サーバ２００は、コンテンツを発信または受信する機能を有する発信・受信器２０２と、通信を制御する機能を有する通信制御部２０４と、全体を制御する機能を有する情報管理部２０６と、コンテンツ配信時のユーザ認証処理や課金処理を実行する機能を有する認証・課金部２０８と、デジタルコンテンツの記憶を管理するコンテンツ管理部２１０とを含む。
【００５４】
携帯端末１００は、メモリ管理部１０４において管理しているコンテンツ情報を短距離無線制御部１１０により短距離無線通信を用いて他の携帯端末に対して送信する。他の携帯端末は、受信したコンテンツ情報を表示部１０６に表示する。他の携帯端末は、コンテンツ情報に対するコンテンツ要求を短距離無線制御部１１０を介して送信し、携帯端末において、コンテンツ要求に対応するコンテンツを他の携帯端末に対して送信する。また、他の携帯端末において、公衆無線制御部１１６により、コンテンツ情報に基づいてコンテンツ配信サーバに対してコンテンツ要求を送信すると、コンテンツ配信サーバ２００は、コンテンツ管理部２１０に管理された、コンテンツ要求に対応するコンテンツを、通信制御部２０４により他の携帯端末に対して送信する。
【００５５】
ネットワーク３００は、携帯端末１００とコンテンツ配信サーバ２００とを相互に接続する機能を有し、例えば、ＩＭＴ２０００方式、ＧＳＭ方式、ＰＤＣ／ＰＤＣ―Ｐ方式等の携帯回線交換網／携帯パケット交換網や、無線呼出網や、ＰＨＳ網や、インターネットや、イントラネットや、ＬＡＮ（有線／無線の双方を含む）や、ＶＡＮや、公衆電話網（アナログ／デジタルの双方を含む）や、専用回線網（アナログ／デジタルの双方を含む）や、ＣＡＴＶ網や、衛星通信網等のうちいずれかを含んでもよい。
【００５６】
次に、このように構成された本実施の形態におけるコンテンツ流通システムの動作の一例について、以下に図４乃至図６を参照して詳細に説明する。
【００５７】
図４は、本実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００が局所ネットワークによりコンテンツを広告するときの動作の一例を示すフロー図である。
【００５８】
まず、携帯端末Ａは、コンテンツ情報を短距離無線により周囲に送信する（ステップＳ４０１）。ここで、コンテンツ情報は、タイトル、アーティスト名、購入場所（コンテンツ配信サーバのＵＲＬ等）、識別番号（本のＩＳＢＮコード、ＣＤのＩＳＲＣコード等）等の属性情報等を含む。
【００５９】
ついで、携帯端末Ｂは、短距離無線でコンテンツ情報を携帯端末Ａから受信する（ステップＳ４０２）。
【００６０】
ついで、携帯端末Ｂは、コンテンツ情報をユーザに提示する（ステップＳ４０３）。ここで、統計的情報も提示すればユーザは流行が把握できる。
【００６１】
ついで、ユーザは、端末のボタンなどにより購入操作を行う（ステップＳ４０４）。
【００６２】
ついで、携帯端末Ｂは、公衆無線網を介してコンテンツ情報内の「購入場所」で指定されたコンテンツ配信サーバに「識別番号」のコンテンツを要求する（ステップＳ４０５）。
【００６３】
ついで、コンテンツ配信サーバ２００の認証・課金部２０８は、他の認証サーバ等にアクセスしてユーザ認証・課金行う（ステップＳ４０６）。なお、認証・課金は、必要時にのみ行う。
【００６４】
ついで、コンテンツ配信サーバ２００のコンテンツ管理部２１０は、識別番号に基づきコンテンツを抽出する（ステップＳ４０７）。
【００６５】
ついで、コンテンツ配信サーバ２００の通信制御部２０４は、携帯端末Ｂに対してコンテンツを復号するための鍵を送信する（ステップＳ４０８）。ここで、暗号方式は、いずれの方式を採用してもよい。
【００６６】
ついで、公衆網からコンテンツを取得する場合には（ステップＳ４０９）、コンテンツ配信サーバ２００は、暗号化したコンテンツを公衆無線網で送信して（ステップＳ４１０）、携帯端末Ｂは、公衆無線網介してコンテンツを受信する（ステップＳ４１１）。一方、短距離無線で送信する場合には、携帯端末Ａは、暗号化したコンテンツを短距離無線で送信し（ステップＳ４１２）、携帯端末Ｂは、短距離無線を介してコンテンツを受信する（ステップＳ４１３）。この場合には、通信コストかからないという利点がある。
【００６７】
ついで、情報を受信した携帯端末Ｂは、鍵によりコンテンツを復号して再生し（ステップＳ４１４）、ユーザは、コンテンツを視聴することができる（ステップＳ４１５）。
【００６８】
ついで、携帯端末Ｂは、コンテンツ情報を短距離無線により周囲に送信することにより、さらに他の人にコンテンツ情報を伝搬することが可能になる（ステップＳ４１６）。このとき、無制限にコンテンツ情報が広がることを防ぐために、コンテンツ情報の伝搬に時間制限や伝搬回数の制限を加えてもよい。
【００６９】
図５は、本実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００が店内放送中の楽曲を購入するときの動作の一例を示すフロー図である。
【００７０】
本図においては、携帯端末１００のユーザがレコード店等において店内放送にかかっている楽曲をコンテンツ配信サーバ２００から購入する場合を一例に説明する。
【００７１】
まず、店内の音楽放送機器は、現在再生中のコンテンツ情報を短距離無線により周囲に送信する（ステップＳ５０１）。
【００７２】
ついで、携帯端末Ｂは、短距離無線でコンテンツ情報を受信する（ステップＳ５０２）。
【００７３】
ついで、携帯端末Ｂは、コンテンツ情報をユーザに提示する（ステップＳ５０３）。
【００７４】
以下、図４のステップＳ４０４以降の処理と同様に、コンテンツ配信サーバ２００からコンテンツを購入して公衆網から鍵取得後、コンテンツを公衆網からダウンロードするか、または、直接店内の音楽放送機器から短距離無線によりダウンロードすることを選択する。
【００７５】
図６は、本実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００がレコード店において楽曲を試聴するときの動作の一例を示すフロー図である。
【００７６】
まず、店内の試聴用機器は、現在提供できる試聴音楽メニューを短距離無線により周囲に送信する（ステップＳ６０１）。
【００７７】
ついで、携帯端末Ｂは、短距離無線でコンテンツ情報を受信する（ステップＳ６０２）。
【００７８】
ついで、携帯端末Ｂは、コンテンツ情報をユーザに提示する（ステップＳ６０３）。
【００７９】
ついで、ユーザＢは、端末のボタンなどにより試聴したい曲を選択する（ステップＳ６０４）。
【００８０】
ついで、視聴用機器は、短距離無線により試聴音楽を送信する（ステップＳ６０５）。
【００８１】
ついで、携帯端末Ｂは、短距離無線により試聴音楽を受信し、試聴音楽を再生する（ステップＳ６０６）。これにより、自分の使い慣れた携帯端末を使って、待ち時間なく、自由に動きながら試聴することが可能になる。
【００８２】
以下、図４のステップＳ４０４以降の処理と同様に、コンテンツ配信サーバ２００からコンテンツを購入して公衆網から鍵取得後、コンテンツを公衆網からダウンロードするか、または、直接店内の音楽放送機器から短距離無線によりダウンロードすることを選択する。
【００８３】
本実施形態においては、コンテンツ配信サーバ２００から配信される情報として、楽曲に関する情報を用いる場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、本発明を用いたものであれば、他の情報を配信するいずれの場合においても実施することができることは当業者にとって自明である。
【００８４】
（第２実施形態）
図７は、本発明が適用される通信システムのシステム構成の一例を示す図であり、本システムの構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００８５】
図７に示す通信システムには、携帯端末１００と、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバ４００と、これらを相互に接続する機能を有するネットワーク３００とが含まれる。
【００８６】
携帯端末１００は、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈ等の短距離無線により近隣に存在する他の複数の携帯端末１００と局所ネットワークを構成し、商品情報を局所ネットワークに送受信する機能を有する。
【００８７】
携帯端末１００の機能ブロックの一例は、第１実施形態において図２に示したものと同様である。
【００８８】
商品取引処理サーバ４００は、商品情報を携帯端末１００に対して提供するウェブサイト等を提供する機能を有する。ここで、商品取引処理サーバ４００は、ＷＥＢサーバやＡＳＰサーバ等として構成してもよく、そのハードウェア構成は、一般に市販されるワークステーション、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置およびその付属装置により構成してもよい。また、以下に説明する商品取引処理サーバ４００の各機能は、商品取引処理サーバ４００のハードウェア構成中においては、ＣＰＵ、ディスク装置、メモリ装置、入力装置、出力装置、通信制御装置等およびそれらを制御するプログラム等により実現される。
【００８９】
図８は、図７に示す商品取引処理サーバ４００の機能ブロックの一例を示す図であり、商品取引処理サーバ４００の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００９０】
商品取引処理サーバ４００は、商品情報、商品購入申込に関する情報等を発信または受信する機能を有する発信・受信器４０２と、通信を制御する機能を有する通信制御部４０４と、全体を制御する機能を有する情報管理部４０６と、商品購入申込時のユーザ認証処理や課金処理を実行する機能を有する認証・課金部４０８と、商品情報の記憶を管理する商品情報管理部４１０とを含む。
【００９１】
携帯端末１００は、商品情報を、ネットワーク３００を介して商品取引処理サーバ４００から受信することもできるし、他の携帯端末から短距離無線通信により受信することもできる。受信した商品情報はメモリ管理部１０４で管理され、表示部１０６に表示される。
【００９２】
携帯端末１００は、メモリ管理部１０４において管理している商品情報を短距離無線制御部１１０により短距離無線通信を用いて他の携帯端末に対して送信する。携帯端末１００は、他の無線通信装置からの要求に応じて商品情報を送信するようにしてもよいし、他の携帯端末からの要求なしに送信（放送）するようにしてもよい。他の携帯端末も、商品情報を受信すると、それを表示部１０６に表示する。
【００９３】
携帯端末１００のユーザは、表示された商品情報（広告等）を見て、その商品を気に入れば、携帯端末１００を用いて商品取引処理サーバ４００と通信を行い、商品購入申込を行うことができる。なお、商品としてコンテンツを取引することも可能である。
【００９４】
図９〜図１１は、携帯端末１００の表示部１０６に表示される商品情報の例を示す図である。図９（テキスト型）および図１０（ビジュアル型）の表示では、商品情報を送信してきた携帯端末（Ａ所有の携帯端末、Ｂ所有の携帯端末、Ｃ所有の２台の携帯端末）ごとに商品の名称のリストが示されている。携帯端末１００のユーザはこのリストの中から商品を選択してより詳しい情報を見ることができる。図１１の表示では、ある商品（サングラス）の詳しい情報が示されている。ここで、購入を選択する（例えば、「購入へ」という部分をクリックする）と、携帯端末１００は商品取引処理サーバ４００と通信を行い、商品購入申込を行う。
【００９５】
図１２は、携帯端末１００が管理する履歴（情報）の例を示す図である。図１２に示す例では、履歴１０として、閲覧履歴（自無線通信装置における商品情報表示の履歴）１２、購入履歴（自無線通信装置における商品購入申込の履歴）１４、被閲覧履歴（自無線通信装置において商品購入申込を行った後に送信した、当該商品についての商品情報の、他の無線通信装置における表示の履歴）１１、および購入者獲得履歴（自無線通信装置において商品購入申込を行い、その後商品情報を他の無線通信装置に送信した商品についての、他の無線通信装置における購入申込の履歴）１３が示されている。携帯端末１００は、これらの履歴をメモリ管理部１０４で管理する。
【００９６】
ネットワーク３００は、第１実施形態と同様に、携帯端末１００と商品取引処理サーバ４００とを相互に接続する機能を有する。
【００９７】
次に、このように構成された本実施の形態における通信システムの動作の一例について、以下に図１３および図１４を参照して詳細に説明する。
【００９８】
図１３および図１４は、本実施形態の通信システムにおける商品情報送信および商品購入申込の際の動作の一例を示すフロー図である。
【００９９】
携帯端末Ｂは、送信されている商品情報がないかどうかを調べる（ステップＳ１３０１）。商品情報があった場合には（ステップＳ１３０２）、その商品情報を表示する。ここでは、携帯端末Ａが送信してきた商品情報が表示されたものとする。表示された商品情報をユーザが選択（閲覧）すると（ステップＳ１３０３）、携帯端末Ｂは管理している閲覧履歴１２を更新する（ステップＳ１３０４）。閲覧履歴１２に記録する情報としては、例えば、商品の識別情報、商品情報の送信元携帯端末（この場合、携帯端末Ａ）の識別情報、商品情報を閲覧（表示）した時刻等が考えられる。
【０１００】
その後、携帯端末Ｂは、商品情報が閲覧されたことを、その商品情報の送信元携帯端末である携帯端末Ａに通知する。携帯端末Ａでは、携帯端末Ａにおける購入履歴を参照し（ステップＳ１３０５）、携帯端末Ａにおいてその商品情報を表示（閲覧）した後にその商品が購入されているか否かを調べる。閲覧後に購入されている場合には（ステップＳ１３０６）、携帯端末Ａにおける被閲覧履歴１１を更新する（ステップＳ１３０７）。その後、携帯端末Ａは、自分に対してその商品情報を送信した携帯端末に通知する。通知を受けた携帯端末では、同様にステップＳ１３０５〜Ｓ１３０７の処理を行う。これをステップＳ１３０６で‘Ｎｏ’になるまで（商品を閲覧してその後その商品を購入した、という条件を満たさなくなるまで）繰り返す。
【０１０１】
携帯端末Ｂにおいて、商品情報が表示された後に、その商品の購入が選択された場合には（ステップＳ１３０８）、携帯端末Ｂと商品取引処理サーバ４００との間で商品購入（申込）処理が行われる（ステップＳ１３０９〜Ｓ１３１１）。その際、必要であれば、商品取引処理サーバ４００は携帯端末Ｂの各種履歴を参照する（ステップＳ１３１０）。
【０１０２】
購入処理が無事完了すると（ステップＳ１３１２）、携帯端末Ｂは自己の購入履歴を更新する（ステップＳ１３１３）。購入履歴１４に記録する情報としては、例えば、商品の識別情報、商品を購入した時刻等が考えられる。
【０１０３】
その後、携帯端末Ｂは、商品が購入されたことを、その商品情報の送信元携帯端末である携帯端末Ａに通知する。携帯端末Ａでは、携帯端末Ａにおける購入履歴を参照し（ステップＳ１３１４）、携帯端末Ａにおいてその商品情報を表示（閲覧）した後にその商品が購入されているか否かを調べる。閲覧後に購入されている場合には（ステップＳ１３１５）、携帯端末Ａにおける購入者獲得履歴１３を更新する（ステップＳ１３１６）。その後、携帯端末Ａは、自分に対してその商品情報を送信した携帯端末に通知する。通知を受けた携帯端末では、同様にステップＳ１３１４〜Ｓ１３１６の処理を行う。これをステップＳ１３１５で‘Ｎｏ’になるまで（商品を閲覧してその後その商品を購入した、という条件を満たさなくなるまで）繰り返す。
【０１０４】
携帯端末１００が、以上のような処理で更新された被閲覧履歴１１や購入者獲得履歴１３を、例えば商品取引処理サーバ４００に通知することにより、被閲覧回数や購入者獲得数に応じた特典を受けられるようにすることができる。
【０１０５】
本実施形態においては、履歴の管理を各携帯端末において行っているが、例えば、商品取引処理サーバ４００で各携帯端末の履歴を管理するようにしてもよい。その場合、携帯端末で閲覧および購入申込を行った際に、商品取引処理サーバ４００に履歴に関する情報を報告するようにすることが考えられる。
【０１０６】
また、本実施形態においては、商品取引処理サーバ４００が、商品情報の送信、および商品購入申込の受付（場合によっては、さらに履歴の管理）を行っているが、各処理を行うサーバを別々に設けるようにしてもよい。
【０１０７】
（他の実施の形態）
上述した実施の形態においては、送信側および受信側の携帯端末１００がそれぞれ１つである場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、他の実施の形態においては、それぞれ複数の携帯端末１００を用いてもよい。
【０１０８】
また、上述した実施の形態においては、短距離無線通信はＢｌｕｅｔｏｏｔｈに基づく通信である場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、他の実施の形態においては、他の無線通信方式やＩｒＤＡ等の赤外線通信方式等の局所通信方式を用いてもよい。
【０１０９】
また、通信方式は、パケット交換通信、回線交換通信等のうちいずれの通信方式を用いてもよく、また、通信形態は、ブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャスト等のうちいずれの通信形態を用いてもよい。
【０１１０】
また、上述した実施の形態においては、各実施形態を独立に実現する場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、他の実施の形態においては、各実施形態を適宜組み合わせて実施することができることは当業者にとって自明である。
【０１１１】
また、上述した実施の形態においては、１つの筐体で携帯端末１００を実現する場合を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、本発明の各機能を実現するものであれば、単数または複数の機器のいずれの場合においても実施することができることは当業者にとって自明である。
【０１１２】
また、上述した実施の形態においては、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（会社名）のサービス、システム方式等を一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、他の実施の形態においては、同様の機能を有する他社のサービス、システム方式等に適用してもよい。
【０１１３】
また、上述の実施形態では、携帯端末１００に対するコンテンツ配信サーバ２００や商品取引処理サーバ４００の情報提供は、ウェブページ上の表示をブラウジングする技術を利用して行ったが、電子メール、その他周知の通信方法で情報を送受信してもよく、また、ユーザが保有する通信機器、例えば、電話、ＦＡＸを使用してもよく、さらに通信形態は、インターネット以外の通信方法を使用してもよい。
【０１１４】
さらに、以上述べた形態以外にも種々の変形が可能である。しかしながら、その変形が特許請求の範囲に記載された技術思想に基づくものである限り、その変形は本発明の技術範囲内となる。
【０１１５】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、無線通信装置間で、コンテンツや商品の情報を送信することにより、コンテンツや商品の取引の便宜を図ることができる。
【０１１６】
これにより、人と人の間では電車や町中や学校や会社等の身近なトレンド、趣味等を知ることができる口コミ的な広告や、人と機器の間では店内や部屋等で放送されている曲名、ビデオ名等が分かる直接的な広告が実現できる。
【０１１７】
また、本発明によれば、広告にはコンテンツや商品の購入場所（コンテンツ配信サーバのＵＲＬ等）も含まれるため、容易にデジタルコンテンツを購入することができる。
【０１１８】
さらに、本発明によれば、著作権保護機能付き局所的コンテンツ配信方法により、ネットワークからダウンロードすることなく仲間内で保持するコンテンツを交換したり、レコードショップで自分の携帯端末を使って待ち時間なく、自由に動きながら試聴することが可能になる。
【０１１９】
また、ある商品を見かけて欲しいと思った際に、その商品を購入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用されるコンテンツ流通システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図２】図１に示す携帯端末１００の機能ブロックの一例を示す図である。
【図３】図１に示すコンテンツ配信サーバ２００の機能ブロックの一例を示す図である。
【図４】本発明の第１実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００が局所ネットワークによりコンテンツを広告するときの動作の一例を示すフロー図である。
【図５】本発明の第１実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００が店内放送中の楽曲を購入するときの動作の一例を示すフロー図である。
【図６】本発明の第１実施形態のコンテンツ流通システムにおける携帯端末１００がレコード店において楽曲を試聴するときの動作の一例を示すフロー図である。
【図７】本発明が適用される通信システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図８】図７に示す商品取引処理サーバ４００の機能ブロックの一例を示す図である。
【図９】携帯端末１００の表示部１０６に表示される商品情報の例を示す図である。
【図１０】携帯端末１００の表示部１０６に表示される商品情報の例を示す図である。
【図１１】携帯端末１００の表示部１０６に表示される商品情報の例を示す図である。
【図１２】携帯端末１００が管理する履歴（情報）の例を示す図である。
【図１３】本発明の第２実施形態の通信システムにおける商品情報送信および商品購入申込の際の動作の一例を示すフロー図である。
【図１４】本発明の第２実施形態の通信システムにおける商品情報送信および商品購入申込の際の動作の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
１０ 履歴
１１ 被閲覧履歴
１２ 閲覧履歴
１３ 購入者獲得履歴
１４ 購入履歴
１００ 携帯端末
１０２ 情報管理部
１０４ メモリ管理部
１０６ 表示部
１０８ 入力部
１１０ 短距離無線制御部
１１２ 短距離無線発信器
１１４ 短距離無線受信器
１１６ 公衆無線制御部
１１８ 公衆無線発信器
１２０ 公衆無線受信器
１２２ タイマ
２００ コンテンツ配信サーバ
２０２、４０２ 発信・受信器
２０４、４０４ 通信制御部
２０６、４０６ 情報管理部
２０８、４０８ 認証・課金部
２１０、４１０ コンテンツ管理部
３００ ネットワーク
４００ 商品取引処理サーバ
Claims (10)
- 無線通信装置であって、
タイマと、
第１の他の無線通信装置から、商品識別情報を含む商品情報を受信する手段と、
第１の他の無線通信装置から受信した商品情報を表示する手段と、
商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、第１の他の無線通信装置を識別する識別情報および当該商品情報の表示を行った時刻を記録する手段と、
第１の他の無線通信装置へ、第１の他の無線通信装置から受信した商品情報の表示を行ったことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を送信する手段と、
商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、第１の他の無線通信装置から受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行う手段と、
商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録する手段と、
第１の他の無線通信装置へ、前記購入申込を行ったことを示す通知であって、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報を含む通知を送信する手段と、
第１の他の無線通信装置から受信した前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信する手段と、
第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が第２の他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信する手段と、
第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録する手段と、
第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信する手段と、
第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録する手段と
を備え、
前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信する手段と
をさらに備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項１に記載の無線通信装置であって、
前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信する手段は、前記第２の他の無線通信装置からの要求に応じて、当該第２の他の無線通信装置に前記商品情報を送信することを特徴とする無線通信装置。 - 請求項１または２に記載の無線通信装置であって、
該無線通信装置は、短距離無線通信により前記第１および２の他の無線通信装置と通信を行うことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項３に記載の無線通信装置であって、
前記短距離無線通信は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに基づく通信であることを特徴とする無線通信装置。 - 無線通信装置であって、
タイマと、
商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバから、商品識別情報を含む商品情報を受信する手段と、
商品取引処理サーバから受信した商品情報を表示する手段と、
商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、および当該商品情報の表示を行った時刻を記録する手段と、
商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、商品取引処理サーバから受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行う手段と、
商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録する手段と、
商品取引処理サーバから受信した前記商品情報を他の無線通信装置に送信する手段と、
他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信する手段と、
他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録する手段と、
他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信する手段と、
他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録する手段と
を備え、
前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信する手段と
をさらに備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項５に記載の無線通信装置であって、
前記商品情報を他の無線通信装置に送信する手段は、前記他の無線通信装置からの要求に応じて、当該他の無線通信装置に前記商品情報を送信することを特徴とする無線通信装置。 - 請求項５または６に記載の無線通信装置であって、
該無線通信装置は、短距離無線通信により前記他の無線通信装置と通信を行うことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項７に記載の無線通信装置であって、
前記短距離無線通信は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに基づく通信であることを特徴とする無線通信装置。 - タイマと、記憶手段と、表示手段と、通信手段とを備えた無線通信装置における通信方法であって、
前記通信手段において、第１の他の無線通信装置から、商品識別情報を含む商品情報を受信するステップと、
前記表示手段に第１の他の無線通信装置から受信した商品情報を表示するステップと、
前記記憶手段に商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、第１の他の無線通信装置を識別する識別情報および当該商品情報の表示を行った時刻を記録するステップと、
前記通信手段において、第１の他の無線通信装置へ、第１の他の無線通信装置から受信した商品情報の表示を行ったことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を送信するステップと、
前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、第１の他の無線通信装置から受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行うステップと、
前記記憶手段に、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録するステップと、
前記通信手段において、第１の他の無線通信装置へ、前記購入申込を行ったことを示す通知であって、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報を含む通知を送信するステップと、
前記通信手段において、第１の他の無線通信装置から受信した前記商品情報を第２の他の無線通信装置に送信するステップと、
前記通信手段において、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が第２の他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信するステップと、
前記記憶手段に、第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録するステップと、
前記通信手段において、第２の他の無線通信装置から、第２の他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信するステップと、
前記記憶手段に、第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に第２の他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録するステップと
を備え、
前記通信手段において、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記第２の他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記第２の他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信するステップと
をさらに備えたことを特徴とする通信方法。 - タイマと、記憶手段と、表示手段と、通信手段とを備えた無線通信装置における通信方法であって、
前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバから商品情報を受信するステップと、
前記表示手段に商品取引処理サーバからから受信した商品情報を表示するステップと、
前記記憶手段に、商品情報表示の履歴として、表示した商品情報に含まれる商品識別情報、および当該商品情報の表示を行った時刻を記録するステップと、
前記通信手段において、商品取引に関する処理を行う商品取引処理サーバと通信を行い、商品取引処理サーバから受信し表示を行った商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込を行うステップと、
前記記憶手段に、商品購入申込の履歴として、当該購入申込の商品を識別する商品識別情報および当該購入申込を行った時刻を記録するステップと、
前記通信手段において、前記商品取引処理サーバから受信した前記商品情報を他の無線通信装置に送信するステップと、
前記通信手段において、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信した前記商品情報の表示が他の無線通信装置で行われたことを示す通知であって、当該商品情報に含まれる商品識別情報を含む通知を受信するステップと、
前記記憶手段に、他の無線通信装置の商品情報表示の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報が表示されたことを記録するステップと、
前記通信手段において、他の無線通信装置から、他の無線通信装置へ送信し表示が行われた前記商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを示す通知であって、当該商品識別情報を含む通知を受信するステップと、
前記記憶手段に、他の無線通信装置の商品購入申込の履歴として、前記購入申込を行った後に他の無線通信装置へ送信した商品情報に含まれる商品識別情報によって識別される商品の購入申込が行われたことを記録するステップと
を備え、
前記通信手段において、前記商品取引処理サーバへ、前記商品情報表示の履歴、前記商品購入申込の履歴、前記他の無線通信装置の商品情報表示の履歴および前記他の無線通信装置の商品購入申込の履歴の少なくとも１つを送信するステップと
をさらに備えたことを特徴とする通信方法。
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