JP3933743B2 - レーザ加工機における小物切断物落下判断方法およびレーザ加工機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ加工機においてワークに例えば穴加工を行い、この穴からスクラップなどの小物切断物が落下したかどうかを判断する機能を備えたレーザ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザ加工機およびその複合機においてワークを加工テーブル上で移動させながら切断を行う場合、加工テーブル上にカッティングローラ(カッティングプレートとも呼ぶ)を設け、レーザ光から加工テーブルを保護すると共に、カッティングローラ間の加工溝からスクラップなどの小物切断物が落下するようになっている。
【0003】
また、この場合、大物切断物は加工テーブルの一部で前記カッティングローラの近傍に設けられた開閉機構(ワークシュータ)によって加工機外部に排出されうようになっていることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のレーザ加工機およびその複合機において、小物切断物がワーク(母材)に引っかかりワークの下面より飛び出した状態になると、カッティングローラに小物切断物が追突し、ワークの位置がずれる等の悪影響を与えることがあり問題である。
【0005】
ワークシュータから落下させる場合、落下したスクラップや製品が落下振動センサ等を取り付けた落下検出板等に当たることで、未落下状態を確認することができるが、スクラップ等小物切断物が落下するカッティングローラ間の加工溝に落下検出センサを取り付けることは、技術的に困難である。すなわち、レーザ光が照射され、切断による粉塵が舞っており、スクラップが堆積していくためである。したがって、カッティングローラ間の加工溝から落下する小物切断物の落下確認を作業着が行わなければならないことが問題である。
【0006】
前記カッティングローラ間の加工溝から落ちずにワークに引っかかっている小物切断物の場合、引っかかっている近辺を少したたくだけで落下する場合が多い。しかし、ワーク(母材)をたたくことのできるリポジショニング用のシリンダは前記カッティングローラ間の加工溝の位置から離れた場所にあるため引っかかっている近辺をたたけないのが問題である。
【0007】
また、同様の振動を与える目的でワークシュータの開閉を行うことは時間のロスで問題である。
【0008】
小物切断物の大きさが前記カッティングローラ間の加工溝から落下する確率が非常に高い形状または大きさであっても、追突を防止するためワークシュータの開閉を行うのは時間のロスで問題である。
【0009】
この発明の目的は、ワークから加工された穴よりスクラップが落下したことを判断し、カッティングローラ間の加工溝にスクラップが追突することを防止するようにしたレーザ加工機を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この発明のレーザ加工機は、Y軸方向へ移動自在なY軸キヤレッジに設けられたレーザ加工ヘッドと、X軸方向へ移動自在なワークを支持する加工テーブルと、この加工テーブルに設けられた加工溝及び開閉自在なワークシュータと、前記Y軸キャレッジに設けられ、上下動自在なリング照明とワーク押さえを有すると共に画像装置を有した撮像装置ユニットと、前記撮像装置ユニットで加工された穴を撮像した画像にスクラップがとらえられているか否かによって小物切断物の落下を判断する落下判断機能を有する画像処理装置とで構成されていることを特徴とするものである。
【0021】
したがって、Y軸キャレッジに設けられたレーザ加工ヘッドからワークへレーザビームを照射せしめてワークに穴加工が行われる。この加工された穴の位置を、Y軸キャレッジに設けられた撮像装置ユニットのうちの撮像装置の直下に位置決めする。この撮像装置で加工された穴を撮像し、この穴より小物切断物が離れて加工テーブルに設けられている加工溝から落下しているかどうかを画像処理装置に備えた落下判断機能で判断することにより、小物切断物が前記加工溝を形成しているカッティングローラに追突したり、乗り上げたりすることが防止される。
【0022】
また、撮像装置で、加工された穴から小物切断物が離れて加工テーブルに設けられている加工溝から落下しているかどうかを落下判断機能で判断する前に、ワーク板押さえでワークにおける切断部(穴)近傍へ振動を与えることにより、加工された穴に引っかかっている小物切断物の落下が促進される。
【0023】
さらに、撮像装置で、加工された穴から小物切断物が離れて加工テーブルに設けられている加工溝から落下しているかどうかを落下判断機能で判断する前に、ワーク押さえのパージ用穴からパージエアをワークへ噴射せしめることにより、エア圧力により小物切断物が押されるため、引っかかっている小物切断物の落下が促進される。
【0024】
前記小物切断物が加工された穴より離れず加工溝より落下しない場合には、ワークシュータを開かせることにより、前記小物切断物がワークシュータより落下される。而して、引っかかりやすい小物切断物すべてにワークシュータを開かせる必要がなくなり、加工時間の短縮が図られる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態の例を図面に基いて詳細に説明する。
【0026】
図4および図5を参照するに、レーザ加工機1はC型形状の下部フレーム3D,上部フレーム3Uを有するフレーム3を備えており、前記下部フレーム3D上には平板状のワークテーブル5R,5Lが設けられており、このワークテーブル5R,5L間には適宜な間隔で一対のカッティングローラ7が設けられている。この一対のカッティングローラ7間にはY軸方向へ延伸した加工溝9が形成されている。前記ワークテーブル5R,5L上には適宜な間隔で複数の回転自在なフリーベアリング11が支承されている。前記カッティングローラ7のワークテーブル5R側近傍には開閉自在なワークシュータ12が設けられている。
【0027】
前記ワークテーブル5R,5Lの後側にはX軸方向へ延伸したキャレッジベース13が設けられており、このキャレッジベース13にはすでに公知の駆動モータ,ボールねじなどによってX軸方向へ移動自在なX軸キャレッジ15が設けられている。このX軸キャレッジ15にはワークWをクランプする複数のワーククランプ17が備えられている。
【0028】
上記構成により、ワークWがワークテーブル5R上に搬入されてきて、ワークWの一辺がワーククランプ17にクランプされると共に、ワークWはワークテーブル5Rに支承された複数のフリーベアリング11上に支持される。次いで、X軸キャレッジ15をX軸方向の左方向へ移動せしめてワークWの所望位置がカッティングローラ7の加工溝9に位置決めされることになる。
【0029】
前記上部フレーム3Uの前面にはY軸方向(図4,図5において左右方向)へ延伸した平行な複数のガイドレール19が敷設されている。このガイドレール19間にはY軸方向へ延伸したボールねじ21が設けられており、このボールねじ21の一端例えば図5において右端には駆動モータ23が連結されていると共にボールねじ21の他端例えば図5において左端は軸受25で回転自在に支持されている。
【0030】
前記ボールねじ21に螺合した図示省略のナット部材を介してY軸キャレッジ27が設けられていると共に、このY軸キャレッジ27には図示省略の複数のガイド部材が設けられ、この各ガイド部材が前記ガイドレール19に沿って案内されるようになっている。また、前記Y軸キャレッジ27にはレーザ加工ヘッド29が設けられていると共にこのレーザ加工ヘッド29の下部にはノズル31が備えられている。
【0031】
上記構成により、駆動モータ23を駆動せしめると、ボールねじ21が回転されるから、Y軸キャレッジ27がY軸方向へ移動される。Y軸キャレッジ27が移動される際、Y軸キャレッジ27はガイド部材を介してガイドレール19に案内されてスムーズに移動されることになる。
【0032】
したがって、ワーククランプ17にクランプされたワークWがX軸方向へ、レーザ加工ヘッド29がY軸方向へ移動されることにより、ワークWの所望位置にレーザ加工ヘッド29が位置決めされ、レーザ加工ヘッド29の下部に備えられたノズル31からレーザビームがワークWへ向けて照射されてワークWに丸穴などのレーザ加工が行われることとなる。
【0033】
前記Y軸キャレッジ27には図5によく示されているように例えばレーザ加工ヘッド29の右側近傍に撮像装置ユニット33が設けられている。この撮像装置ユニット33としては、前記Y軸キャレッジ27に撮像装置ユニットケース35が設けられ、この撮像装置ユニットケース35内には撮像装置である画像取り込み用カメラとしてのCCDカメラ37が設けられ、このCCDカメラ37の下部には下方へ順にレンズユニット39,UVフィルタ41が設けられている。
【0034】
前記CCDカメラ37は例えば丸穴などを撮像するカメラで、レンズユニット39は絞りとピントを調整し、またUVフィルタ41はレンズユニット39とCCDカメラ37を保護するものである。
【0035】
前記撮像装置ユニットケース35内にはエアシリンダ43が設けられており、このエアシリンダ43の下部にはピストンロッド45が装着されている。このピストンロッド45の下端にはリング照明47を備えた支持部材49が取り付けられている。この支持部材49の下端にはスプリング51を介してワーク押さえ53が設けられている。また、撮像装置ユニットケース35内には中継端子台55が設けられ、前記エアシリンダ43のLS(リミットスイッチ),リング照明47の中継端子台である。また、前記上部フレーム3Uの右側上部にはパージ用ソレノイド57,エアシリンダ用ソレノイド59が設けられている。
【0036】
前記撮像装置ユニット33をコントロールせしめる画像処理装置としてのコントローラ61が図6(A),(B),(C),(D)に示されている。図6(A)〜(D)において、コントローラ61には電源スイッチ63,電源表示用LED65,CCDカメラ接続用ケーブル67,NC接続ケーブル69,電源ケーブル71および吸気ファン73が備えられている。
【0037】
また、図7には撮像装置ユニット33の電気系統のシステム構成図が示されている。図7において、前記コントローラ61とNC装置としてのNC強電盤75とはコントローラ動力ケーブル77で接続されている。また、前記中継端子台55とNC強電盤75とは中継ケーブル79で接続されている。前記パージ用ソレノイド57,エアシリンダ用ソレノイド59とNC強電盤75とはそれぞれソレノイドケーブル81,83で接続されている。NC強電盤75と前記コントローラ61とは前記NC接続用ケーブル69で接続されている。しかも、NC操作盤85とNC強電盤63とは接続されている。
【0038】
前記中継端子台55とリング照明47とは照明ケーブル87で接続されている。前記エアシリンダ43の上,下リミットスイッチ89,91と前記中継端子台55とはスイッチケーブル93,95で接続されている。また、モニタテレビ97と前記コントローラ61とはモニタケーブル99で接続されている。さらに前記コントローラ61とCCDカメラ37とはCCDカメラ接続用ケーブル67で接続されている。
【0039】
図8には撮像装置ユニット33のエア系統のシステム構成図が示されている。図8において、前記エアシリンダ43の上部,下部シリンダ室には例えばφ6からなる配管101,103の一端が接続されていると共に、配管101,103の他端は前記エアシリンダソレノイド59の裏に接続されている。また、エアシリンダソレノイド59の表には例えばφ8からなる配管105の一端が接続されていると共に配管105の他端は、エア3点セット107のユニオンティ109に接続されている。さらに、パージ用ソレノイド57の表には配管111の一端が接続されていると共に配管111の他端はエア3点セット107のブランチエルボ113に接続されている。パージ用ソレノイド57の裏には例えばφ6からなる配管115の一端が接続されていると共に配管115の他端は、前記ワーク押さえ53に形成されたパージ用穴としてのリング穴117に接続されている。
【0040】
上記構成により、図7を基にNC操作盤85を操作し、NC強電盤75を介してコントローラ61を制御することにより、CCDカメラ37で加工されたワークWの丸穴WH が撮像される。また、NC強電盤75,中継端子台55を経てリング照明47が点灯し、ワークWの表面が照らされるとともに、エアシリンダ43の上,下リミットスイッチ89,91がON,OFFされる。また、NC強電盤75を介してパージ用ソレノイド57,エアシリンダ用ソレノイド59がON,OFFされる。
【0041】
図8を基にして、3点エアセット107のユニオンティ109を経て圧縮エアが配管105を介してエアシリンダ用ソレノイド59,配管101を経てエアシリンダ43の上部シリンダ室に供給されると、ピストンロッド45が下降するので、ワーク押さえ53も下降してワークWが上方からワーク押さえ53で押さえられる。また、3点エアセット107のユニオンティ109を経て圧縮エアが配管105を介してエアシリンダ用ソレノイド59,配管103を経てエアシリンダ43の下部シリンダ室に供給されると、ピストンロッド45が上昇し、ワーク押さえ53も上昇されることになる。
【0042】
また、ワーク押さえ53でワークWを上方から押さえ得た状態で、ワーク押さえ53に形成されたパージ用穴117からパージエアを噴射せしめると、ワークW上にある粉塵などが吹き飛ばされて、ワークW上がきれいに清掃されることになる。
【0043】
例えば、図3に示されているように、ワーククランプ17でクランプされたワークWから、2個のφ8からなる丸穴A1 ,B1 を切断し155×105の外形製品Gが矢印で示したごとく順々に加工したときに、穴A1 ,B1 ,A2 ,B2 といった穴加工毎にステップの落下判断を行い、最後に製品Gをカッティングローラ7の近傍に設けられたワークシュータ12で搬出した後、製品Gの落下判断が行われる。前記スクラップの落下判断機能が前記NC強電盤75内に備えられている。
【0044】
各穴の落下判断の指令としては、プログラム上G141 A4 I_J_(Q_)(K_);(但しG141 A4:落下判断モード,I:第1判断位置X座標,J:第1判断装置Y座標,Q:第2判断位置X座標,K:第2判断位置Y座標)で行われる。例えば、図3においてA1 ,B1 の指令としては、G141 A4 I40J70,G141 A4 I120J30で与えられて落下判断が行われる。また、製品Gの落下判断指令としては、例えばG141 A4 I153J5Q153K100で与えられる。
【0045】
次に、図2(A)に示されているように、カッティングローラ7に例えば切断したφ15以下の丸穴Aがあった場合に、丸穴AにCCDカメラ37を矢印で示したごとく移動させると、図2(B)の状態となる。この状態において、ワークWを矢印で示したごとく上方へ移動させ、図2(C)に示されているように、CCDカメラ37の中心の1×1mm角の範囲に丸穴Aの中心位置Bを一致させる。この状態でワーク押さえ53が下降してワークWに振動を与えた後に、丸穴Aから小物切断物であるスクラップが落下しているかを判断する。すなわち、図2(C)の状態でCCDカメラ37で丸穴Aにスクラップがあるかどうかを検出するものである。スクラップが丸穴A内にあればCCDカメラ37で画像がとらえられ、スクラップが丸穴A内になければCCDカメラ37では画像がとられないことから判断されるものである。
【0046】
そして、スクラップが丸穴Aから落下していないと判断された場合には、ワークシュータ12を開かせると共にワーク押さえ53でワークWに振動を与えて再度落下判断が行われる。ワーク押さえ53でワークWに振動を与えると同時にワーク押さえ53に設けられているパージ用穴117からエアを噴射せしめて落下を促進させるようにすると、より一層効果的である。
【0047】
前記丸穴Aから小物切断物であるスクラップが落下しているかどうかの落下判断を、図1に示したフローチャートを基にして説明すると、まずステップS1で1回目の落下判断指令を与える。ステップS2でワーク押さえ53でワークWに振動を与えた後、丸穴A内にスクラップがあるかどうかが落下判断機能で判断される。そして丸穴AにスクラップがなければステップS9に進み加工が続行される。丸穴Aにスクラップがあると判断されると、ステップS3に進みワークシュータ10が開かれると共にワーク押さえ53でワークWに振動を与える。
【0048】
そして、ステップS4で2回目の落下判断指令が与えられ、ステップS5で落下判断機能により丸穴A内にスクラップがあるかどうかの判断が行われる。丸穴A内にスクラップがなければステップS9に進み加工が続行される。丸穴A内にスクラップがある場合には加工機アラームを出しステップS7で原因がどこにあるか対処し、対処後ステップS8でアラームをリセットし、ステップS9で加工が続行される。
【0049】
したがって、丸穴A内にスクラップがあるかどうかの落下判断を行うことにより、スクラップがカッティングローラ7を形成しているカッティングローラ9に追突したり、乗り上げたりすることを防止することができる。
【0050】
丸穴A内からスクラップが落下したかどうかを判断する前に、ワーク押さえ33でワークWに振動を与えてスクラップの落下を促進させることができる。また、ワーク押さえ53で振動を与えると共にワーク押さえ53に設けられているパージ用穴117からパージエアを噴出せしめることにより、スクラップの落下をより一層促進させることができる。
【0051】
さらに丸穴Aからスクラップが離れず加工溝9から落下しない場合にはワークシュータ12を開かせてこのワークシュータ12から落下させることにより、引っかかりやすいスクラップすべてにワークシュータ12を開かせる必要がなく、加工時間の短縮を図ることができる。どうしても落下しないと判断したときのみ加工機を止めるので、加工不良が低減でき、加工を中断して作業者が落下確認等の作業をする必要がなくなる。
【0052】
なお、この発明は、前述した実施の形態の例に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。加工機9に落下する小物切断物としてのスクラップだけでなく、ワークシュータ10にて搬出する大物切断物に付いてもワークシュータ10に引っかからずに搬出されたかをCCDカメラ37で確認することも可能である。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、Y軸キャレッジに設けられたレーザ加工ヘッドからワークへレーザビームを照射せしめてワークに穴加工が行われる。この加工された穴の位置を、Y軸キャレッジに設けられた撮像装置ユニットのうちの撮像装置の直下に位置決めする。この撮像装置で、加工された穴を撮像し、この穴より小物切断物が離れて落下しているかどうかを画像処理装に備えた落下判断機能で判断することができ、小物切断物が前記加工溝を形成しているカッティングローラに追突したり、乗り上げたりすることを防止することができる。
【0058】
また、撮像装置で、加工された穴から小物切断物が離れて加工テーブルに設けられている加工溝から落下しているかどうかを落下判断機能で判断する前に、ワーク板押さえでワークにおける切断部(穴)近傍へ振動を与えることにより、加工された穴に引っかかっている小物切断物の落下を促進させることができる。
【0059】
さらに、撮像装置で、加工された穴から小物切断物が離れて加工テーブルに設けられている加工溝から落下しているかどうかを落下判断機能で判断する前に、ワーク押さえのパージ用穴からパージエアをワークへ噴射せしめることにより、エア圧力により小物切断物が押されるため、引っかかっている小物切断物の落下を促進させることができる。
【0060】
前記小物切断物が加工された穴より離れず加工溝より落下しない場合には、ワークシュータを開かせることにより、前記小物切断物がワークシュータより落下される。而して、引っかかりやすい小物切断物すべてにワークシュータを開かせる必要がなくなり、加工時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の動作を説明するフローチャートである。
【図2】丸穴の落下判断を説明する説明図である。
【図3】ワークから丸穴を加工した製品を複数加工する説明図である。
【図4】この発明を実施するレーザ加工機の斜視図である。
【図5】図4におけるV矢視部の拡大詳細図である。
【図6】(A)はコントローラの平面図、(B)は(A)における正面図、(C)は(A)における右側面図、(D)は(A)における左側面図である。
【図7】電気系統のシステム構成図である。
【図8】エア系統のシステム構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ加工機
5R,5L 加工テーブル
7 カッティングローラ
9 加工溝
12 ワークシュータ
17 ワーククランプ
27 Y軸キャレッジ
29 レーザ加工ヘッド
33 撮像装置ユニット
37 CCDカメラ(撮像装置)
47 リング照明
53 ワーク押さえ
61 コントローラ(画像処理装置)
75 NC強電盤(NC装置)
117 リング穴(パージ用穴)
Claims (1)
- Y軸方向へ移動自在なY軸キヤレッジに設けられたレーザ加工ヘッドと、X軸方向へ移動自在なワークを支持する加工テーブルと、この加工テーブルに設けられた加工溝及び開閉自在なワークシュータと、前記Y軸キャレッジに設けられ、上下動自在なリング照明とワーク押さえを有すると共に画像装置を有した撮像装置ユニットと、前記撮像装置ユニットで加工された穴を撮像した画像にスクラップがとらえられているか否かによって小物切断物の落下を判断する落下判断機能を有する画像処理装置とで構成されていることを特徴とするレーザ加工機。
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