JP3932134B2 - 乳幼児用飲料容器 - Google Patents
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Description
しかし、飲料容器に付いている取っ手が容器本体から外方に突出して配置されているため、この取っ手がバッグ等の中で邪魔になるという問題があった。
このため、取っ手を取り外し可能に構成し、持ち運び時は取っ手を外し、使用時に取っ手を取り付けることができる構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかし、この提案では、持ち運び時と使用時に取っ手を着脱する必要があり、また、取っ手自体がかさ張ってしまい、利用者が煩雑であるという問題がある。
一方、容器本体に付いている取っ手を折り畳み可能に構成したものも提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3及び特許文献4)。
また、このような取っ手の突出量を小さくするための取っ手の幅を狭くすると、折り畳み時の突出量は減るが、飲料容器を使用してミルク等の飲料を飲む乳幼児等にとって、把持し難い取っ手となるという問題があった。
また、前記把持部本体は、この回動等によって、その相対位置を前記容器本体に対し離間方向又は近接方向に変化させる構成となっている。
このため、利用者が前記把持部本体を把持しようとするときは、前記把持部本体を前記容器本体から離間方向に配置することで、前記把持部本体を把持することが可能となる。
一方、利用者が飲料容器を持ち運ぶためバッグ等の中に入れるときや、収納する際は、前記把持部を回動等させて、前記把持部本体を前記容器本体に対して近接方向に配置することができるので、前記容器本体から突出しない。
したがって、前記飲料容器の前記把持部本体等が利用者のバッグ等の中で邪魔になることがない。また、前記飲料容器をバッグ等の中に収容するときに、前記飲料容器の前記把持部等を取り外す必要がないため、利用者に煩雑な手間をかけることがない。
すなわち、前記把持部本体外面は、利用者が把持する使用状態では、前記把持部の外側に配置される。また、前記把持部本体外面は、利用者が飲料容器を持ち運ぶ際や収納する際等の非使用状態では、前記容器本体の表面に、例えば沿って配置される。
したがって、前記把持部本体外面の幅方向を長く形成しても、前記非使用状態でも前記把持部本体外面が前記容器本体から突出することはない。
このため、前記飲料容器から飲料を摂取する例えば乳幼児等が把持し易いように、示指等の各指と手掌とで挟む表面積を広くとるため、前記把持部本体外面の幅を長く形成しても、持ち運びの際にバッグ等の中で邪魔になることがない。
すなわち、乳幼児等が把持し易く、且つ持ち運び易く、収納し易いコンパクトな飲料容器となる。
なお、飲料容器とは、人工乳首が取り付けられた哺乳器や、吸い口が取り付けられたスパウトカップ、ストローが取り付けられたストローボトル、コップ状の飲み口が付けられたカップや水筒等、飲用者が自ら飲み口部から飲料を摂取する乳幼児用飲料容器を示している。
また、請求項1の構成によれば、前記把持部本体が前記容器本体に対して外方に突出する凸状の湾曲形状を有し、前記容器本体には、前記支軸部において回動又は揺動する前記把持部本体の前記凸状の湾曲形状が配置可能な収容凹部が形成されている。
このため、前記把持部を回動等して前記把持部本体を前記容器本体に対し近接方向である格納状態位置に配置したとき、把持部本体の凸状の湾曲形状が容器本体の収容凹部の中に入り込むため構成となっている。このため、把持部が外方に突出して持ちやすくされているにもかかわらず、格納状態にした際にコンパクトにすることができる。
このため、利用者は、前記支軸側位置決め部と前記装着部側位置決め部とを相互に係止等させることで、前記把持部本体を前記容器本体に対し前記使用状態又は前記近接状態に位置決めし、不用意に把持部が動いてしまうことを防ぐことができる。
そして、前記位置決め部によって、利用者は、前記把持部本体が前記使用状態又は前記格納状態に位置する否かを容易且つ確実に把握することができる。
このため、前記支軸部の前記装着部配置面側に前記把持部の前記装着側係止部が配置されると共に、前記支軸部の前記上方側では、前記装着側係止部と前記支軸側係止部とが前記把持部固定手段によって固定されている。
したがって、前記把持部は、前記支軸部の前記上方側及び前記下方側の双方から、前記支軸部に固定されるため、前記支軸部から脱落し難く、確実に把持部を回動または回転可能な構成となっている。
したがって、例えば前記容器本体を円筒状等の容積が大きくとれるよう形成することが可能となり、高さ方向を低くした場合等においても、前記容器本体内に収容可能な飲料の量を多くすることができる。
また、前記把持部本体の先端部は、前記把持部本体の回動軸から離間した位置に配置されているので、利用者が手を入れやすく把持し易い構成となっている。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(飲料容器100の全体構成等について)
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る飲料容器100のフード110を閉じて取っ手170を格納した格納状態を示す概略斜視図であり、図1(b)は、本実施の形態の飲料容器100のフード110を開けて取っ手170を使用状態とした飲用状態を示す概略斜視図である。また、図2は、図1(b)の飲料容器100の概略正面図である。
図2に示すように、飲料容器100は、飲料である例えば、ミルク等を収容するボトル120を有している。ボトル120は、上端側が開口とされて、この開口からミルク等の飲料を挿入したり、洗浄したりすることが可能な構成となっている。
また、ボトル120の前記開口には、この開口を覆うように蓋部130が配置されている。蓋部130の図において上部には、飲み口部である例えば、上側ストロー140a等を支持するためのストロー支持部150が配置されている。
したがって、ボトル120、蓋部130及びストロー支持部150等が、容器本体の一例である。
図2の飲料容器100の外方である図の左右側には、把持部である取っ手170a、170bが配置されている。これら取っ手170a、170bは、支軸部160a、160bによって支持されている。
取っ手170a、170bは、図2に示すように、利用者である例えば、乳幼児等が手で把持する把持部本体である例えば、取っ手本体171a、171bを有している。また、取っ手170a、170bは、蓋部160の支軸部160a、160bと接続するための装着部である例えば、取っ手装着部172a、172bを有しており、持ち易いように中央部領域が若干くびれを有する形状とされている。
図3は、図2の矢印A部の概略拡大断面図である。なお、取っ手170a等及び支軸部160a等はボトル120の両側に2個配置されているが、同一の構成であるため、以下、いずれか一方のみについて説明し、他方の説明は省略する。
図3に示すように、支軸部160bの下側、すなわち、支軸部160bの図2のボトル120の高さ方向における下方側には、装着部配置面161bが形成されている。
この装着部配置面161bには、図3に示すように取っ手装着部172bが配置される構成となっている。
また、取っ手装着部172bには、装着側係止部である例えば、装着側係止凸部173bが形成されている。装着側係止凸部173bは、図3に示すように略台形と成っていると共に、その中央部には撓み用の空間Bが形成された、所謂割ピン構造とされている。
一方、支軸部160bには、図3に示すように装着側係止凸部173bを挿入するための開口が形成されていると共に、この開口部には、装着側係止凸部173bに対応して、これと係止される支軸側係止部が形成されている。
具体的には、図3の支軸側係止凹部162bが、支軸側係止部の一例である。
すなわち、装着側係止凸部173bは、支軸部160bの開口部に挿入される際、中央部の空間B側へ撓むことで無理なく挿入できる構成となっている。
また、支軸部160bの開口部に挿入された装着側係止凸部173bは、支軸側係止凹部162bと係止される構成となっている。
また、図3に示すように、支軸部160bの開口部であって、装着された取っ手装着部172bにおける中央部の空間B内には、装着側係止凸部173bと支軸側係止凹部162bとを支軸部160bの上方(上面)側から固定するための把持部固定手段である例えば、固定ピン180が配置されている。
すなわち、支軸側係止凹部162bに対して係止されている装着側係止凸部173bは、図3の空間B側へ撓む構成となっているため、使用時の捻れ等に伴い、この撓みにより両者の係止が解除され、取っ手170bが、支軸部160bから外れるおそれがある。
そこで、装着側係止凸部173bの撓みを規制して、確実に固定するため、図3に示すように固定ピン180を配置する構成となっている。
したがって、この取っ手装着部172b等の回動等によって取っ手170b等は、図1(a)に示す矢印Rの方向に回動することになる。つまり、載置面に対する垂線を中心軸とする方向Rへの回転が可能とされている。このため、飲料容器100の利用者である乳幼児等が取っ手170a等を把持して飲用するときは、取っ手170a等を回動し、図1(b)及び図2に示す位置に、取っ手170a等を配置する。
このように、図3の取っ手装着部172b等を回動させることで、取っ手本体171b等の相対位置がボトル120に対し離間方向となり、取っ手170b等は、図1(b)の飲料容器の使用状態となり、取っ手本体171b等の相対位置がボトル120に対し近接方向となると、図1(a)に示すように飲料容器100の非使用状態、すなわち、格納状態となる。
そして、取っ手本体外面175a、175bは、取っ手170a等を上述のように回動させ、図1(a)の位置に配置させたとき、図3に示す取っ手本体外面175a等は、図1(a)に示すようにボトル120の表面と対向する位置に配置する構成となっている。
したがって、乳幼児が飲料容器100を把持する際に、取っ手本体171a等の湾曲形状の逆側となる凹状部に手を挿入しやすくなり、把持し易い形状となっている。
しかし、このように湾曲形状となっている取っ手本体171a等が回動されて図1(a)に示す格納状態に変位させようとすると、ボトル120の表面に当接して、格納状態に配置できないおそれがある。
そこで、本実施の形態では、図2に示すように、ボトル120に取っ手本体171a等の形状に対応した湾曲部121が形成されている。すなわち、ボトル120には、取っ手本体171a等の湾曲形状が配置可能な収容凹部が形成されている。
したがって、ボトル120の湾曲部121は、収容凹部の一例となっている。
図4に示す、蓋部130は、ボトル120の上端部に設けられた開口に対し、螺合等されている。このため、飲料容器100に利用者が、ボトル120内にミルク等の飲料を入れるため、蓋部130をボトル120から取り外し、その後、再び取り付ける際、装着が不十分となるおそれがあり、このような状態で、利用者が蓋部130を持つと蓋部130がボトル120から外れるおそれがある。また、バッグ等に収容して携帯する際等において、蓋部130が不用意に外れてしまうおそれもある。
一方、本実施の形態では、取っ手170a等が格納状態の場合は、取っ手本体171a等の湾曲形状の部分が、ボトル120の湾曲部121内に入り込む構成となっている。
つまり、蓋部130は取っ手170a等によっても支えられているため、ボトル120により確実に保持され、ボトル120から外れにくい構成となっている。具体的には蓋部130及び取っ手170a等は、取っ手170a等が湾曲部121の上方に配置された拡幅部121aに保持されるため、図4の矢印Uの方向に外れ難い構成となっている。
しかも、この湾曲部121が、取っ手170a等から離間する方向に凹状とされているため、取っ手170aの湾曲形状と相まって、乳幼児が手指を挿入しやすくなっている。
なお、例えば、この飲料容器100が、乳幼児等に対して母親等の介助者が飲ませるような使用も行う、哺乳器や吸い口つきカップとされている場合、蓋部130に中央貫通口が形成され、中央貫通口に乳首部や吸い口部を挿入してセットし、人工乳首の座板部がボトル120の開口と蓋部130内に挟まれるように配置されることとなる。
この時、取っ手170a等を格納状態とすると、取っ手170a等や湾曲部121が内方に窪んだ曲面形状となるため、介助者が持って乳幼児等に与え易い。
また、この係止凸部支持部174bの根本側には、取っ手装着部172bの表面に載置されるように2つの取っ手側位置決め片175b、175bが形成されている。
また、この回動溝163bには、図5に示すように、2カ所の支軸側位置決め凹部164b、164bが形成されている。
このため、回動溝163bを移動している2つの取っ手側位置決め片175b、175bを、2カ所の支軸側位置決め凹部164b、164b内に配置することで、その移動が規制され、位置決めされる構成となっている。
このように、図5の構成によれば、取っ手本体171a等の位置を使用状態又は格納状態に正確に位置決めでき、利用者は、取っ手170a等を回動させる際、確実に使用状態又は格納状態に配置されたか否かを把握できる構成となっている。
そして、取っ手側位置決め片175bが突起部164bbを乗り越える際、利用者はその動き(クリック感)を察知することができるので、この突起部164bbの乗り越えは、利用者に位置決めされたことを報知する手段とともなっている。しかも、突起部164bbを乗り越える際のカチッという音によっても位置決めされたことを認識できる。
なお、取っ手側位置決め片176bと、支軸側位置決め凹部164b及び突起部との関係は、取っ手171b側と支軸部160bとの関係を入れ替えて配置してもよい。
図6は、図2の概略平面図である。図6に示すように、ストロー支持部150は、上側ストロー140aを支持する構成となっている。また、ストロー支持部150は、開閉可能なフード110を有している。
すなわち、フード110は、図1(a)及び図1(b)に示すようにストロー支持部150が支持している上側ストロー140aを格納又は露出させるように、ストロー支持部150上を回転状に移動するスライドする構成となっている。
図7に示すように、上側ストロー140aが、フード110内に格納されるときは、上側ストロー140aが折り曲げられる構成となっている。
このように上側ストロー140aがフード110によって折り曲げられるため、図6に示すように、ストロー支持部150には、ストロー格納凹部151が形成されている。
すなわち、フード150によって折り曲げられた上側ストロー140aは、全てを潰すことなく、ストロー格納凹部151内に収容される。
また、ストロー支持部150は、図6に示すように板状の折り板152を有している。
この折り板152は、上側ストロー140aの折り曲げ方向側に近接した位置で、フード110の閉止方向側に配置されている。
このため、図7に示すようにフード110によって上側ストロー140aを折り曲げる際、上側ストロー140aをストロー格納凹部151に向けて適切な位置で精度良く折り曲げることができる構成となっている。
すなわち、フード110によって、上側ストロー140aが、斜めに歪んで折り曲げられると、フード110を開く際に上側ストロー140aが干渉してフード110を開け難くするおそれや、上側ストロー140aから漏れ出すおそれがある。
しかし、本実施の形態では、上側ストロー140aが精度良く折り曲げられ、ストロー格納凹部151に配置されるので、フード110が開く際に、上側ストロー140aが、その動作を阻害するおそれがなく、確実に上側ストロー140aを屈曲させるので、屈曲位置で上側ストロー140aが確実に密閉されることとなる。
この通気孔153の上には、図6に示すように、折り曲げられた上側ストロー140aを配置する構成となっており、フード110を閉じた状態で内容物である飲料が通気孔153から漏れ出ないように上側ストロー140aで塞いでいると共に、フード110を開き始めた状態では、屈曲された上側ストロー140aの変形が解除され始めることに伴って、通気孔153上の上側ストロー140aの屈曲位置が上方に移動し、通気孔153が露出されるため、急激にボトル120内の内圧が高まっているような場合でも、通気孔153からボトル内の空気が逃げて上側ストロー140aから逆流することがない。
なお、上側ストロー140aはボトル120内において、下側ストロー140bと分離可能に連結されており、飲料を吸引して飲むことができるよう結合されている。
図1や図6に示すように、取っ手本体171a等は、飲用時における奥行きに当る幅Wを広くすることで、特に乳幼児等は取っ手170a等を把持し易く構成されている。つまり、厚みに対して幅Wが大きな形状とされている。
しかし、従来のようにボトルの壁面に沿うように取っ手等を配置した場合、この取っ手の幅を広くすると、取っ手を格納状態にした際、その幅W分だけ外方に突出し、バッグ内等に収容したときに邪魔になることや、バッグ内等で不用意に力がかかると、格納された取っ手が出てきてしまうなどの問題があった。
この点、本実施の形態では、図1(a)に示すように、取っ手170a等の格納状態では、取っ手本体171a等の幅方向の部分は、ボトル120の表面に沿って配置される構成となっているため、本実施の形態では、従来と異なり、図1(a)の取っ手本体171aの幅Wを広く形成しても、取っ手170a等の格納状態でも、取っ手170a等が外方に突出することがない。したがって、乳幼児等が把持し易い幅広の取っ手170a等とすることができる。
また、従来の飲料容器と異なり、バッグ等内に入れる際に、取っ手を取り外す必要がないので、利用者に煩雑な手間をかけることがない。
また、飲料容器100のボトル120内にミルク等を入れて乳幼児等が自ら飲用する際には、取っ手170a等を回転させ、図1(b)の位置に配置することで、乳幼児にとって飲みやすい取っ手170a等を持った飲料容器とすることができる。
また、本実施の形態では、把持し易い幅広の取っ手170a等としても、格納状態で外方に突出しないので、嵩張らず、把持し易い飲料容器100とすることができる。
図8は、第1の実施の形態の飲料容器100の第1の変形例の要部を示す概略説明図である。
本変形例の構成の多くは第1の実施の形態と共通であるため、共通の構成は同一符号等として、説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
図8に示すように、本変形例では、第1の実施の形態の図5と異なり、取っ手側位置決め片275bが1ヶ所だけ形成されている。
また、回動溝263bが2つの凹部264bを結ぶ1方向のみに形成されているため、取っ手側位置決め片275bの回動溝263bにおける可動範囲が第1の実施の形態の360°と異なり、180°(図8の矢印で示す範囲)となっている。
具体的には、図8の2つの支軸側位置決め凹部264bのいずれか一方が、図1(a)の取っ手170a等の格納状態であり、他方が、図1(b)の使用状態である。
なお、このとき、支軸側位置決め凹部264bの突起部264bbにおける一方の高さを若干高く構成し、取っ手170aを各状態にセットする際に、取っ手側位置決め片275bが突起部264bbを乗り越える感覚を異ならせるよう構成してもよく、例えば格納状態から使用状態に移行する際には、格納状態から動かしやすく、かつ使用状態を認知しやすくなるよう、突起部264bbの高さについて格納状態側を高く、使用状態側を低く構成してもよい。
本変形例においても、第1の実施の形態と同様に、取っ手側位置決め片275bが2ヶ所の支軸側位置決め凹部264b内に収容されることで位置決めが可能となっている。また、第1の実施の形態と同様に、突起部264bbが形成されているため、利用者に取っ手170a等が位置決めされたことを報知する構成となっている。
図9は、第1の実施の形態の第2の変形例に係る飲料容器200を示す概略図である。
本変形例の構成の多くは第1の実施の形態と共通であるため、共通の構成は同一符号等として、説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
本変形例は、図9に示すように、支軸部260a、260bの形成位置が第1の実施の形態と異なる。すなわち、図6に示す第1の実施の形態の支軸部160a、160bは、蓋部130から図において左右方向の対称位置から真っ直ぐ突出して形成されている。
これに対して、本変形例では、図9に示すように、支軸部260a、270bは、角度θ、例えば20°程度、それぞれ傾けて配置されている。
このように支軸部160a等を傾けて配置することで、支軸部160a等に接続される取っ手170a等も同様に傾いて配置されることになる。
この傾きは、例えば利用者である乳幼児側に向かって傾くようになっている。
このとき、乳幼児が把持する取っ手160a等が乳幼児側に傾いて配置されていると、乳幼児は基本的に腋下が閉じた状態にあるため、飲料容器200を保持しやすくなる。
なお、本変形例では支軸部260a等の角度を異ならせることで、取っ手160a等の角度を異ならせているが、支軸部260a等の角度は第1の実施の形態と同様として、取っ手160aの伸びる角度をあらかじめ角度θ分だけ傾けてもよく、また、各位置決め手段による角度、例えば回動溝263bにおける凹部264bの配置される角度を、あらかじめ角度θ分だけ角度がついた状態として形成することによって、取っ手160a等の角度を異ならせてもよい。
図10は、第1の実施の形態の第3の変形例に係る飲料容器300を示す概略図である。
本変形例の構成の多くは第1の実施の形態と共通であるため、共通の構成は同一符号等として、説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
本変形例は、第1の実施の形態の図2と異なり、図10に示すように、ボトル320の湾曲部321における括れが僅かに太くされて、表面に窪み部321が形成されている。
この窪み部321aは、例えば開口側が楕円形でなる凹状の窪みであって、この窪み内に、図10の取っ手170a等の取っ手本体外面175a、175bの一部が入り込み固定される構成となっている。
このため、取っ手170a等を図1(a)に示すように格納状態に配置した場合に、各位置決め手段と同様に取っ手170a等が固定され、利用者のバッグ等内で取っ手170a等が動き、利用者の邪魔になることを未然に防ぐことができる。
図11は、第2の実施の形態にかかる飲料容器400の要部を示す概略図である。
本実施の形態の構成の多くは第1の実施の形態と共通であるため、共通の構成は同一符号等として、説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
図11に示すように、本実施の形態の支軸部460b等には、その装着部配置面461b側に略筒状の突起部とされた係止凹部支持部462cが下方、すなわち、取っ手装着部462b側に形成されている。
一方、取っ手装着部462bには、支軸部460b等の係止凹部支持部462cを内部に収容可能な凹部である支持部収容凹部474が形成されている。
そして、支持部収容凹部474内には、凸状の装着側係止凸部473bが形成されている。
また、支軸部460b等の係止凹部支持部462cには、取っ手装着部462bの装着側係止凸部473bを係止するための支軸側係止凹部462bが溝状に形成されており、この支軸側係止凹部462bには、支軸側位置決め凹部464bが形成されている。
さらに、支軸側係止凹部462bは、周状に配置されているが、その一端側には外部に対して開口である着脱用開口部462dが形成されている。
このとき、支持部収容凹部474内の装着側係止凸部473bが、係止凹部支持部462cの着脱用開口部462dに位置するように挿入する。
この状態から、装着側係止凸部473bを、周状に配置された溝状の支軸側係止凹部462bに沿って回転移動すると、取っ手装着部462が係止される。
さらに、取っ手装着部462bを回転させ、装着側係止凸部473bが、支軸側係止凹部462bに形成された支軸側位置決め凹部464b内に収容されると、その位置で取っ手装着部462は、位置決めされる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と異なり、取っ手装着部462bが支軸部460b等に対して着脱可能に構成されている。
したがって、飲料容器400を使用した後、支軸部460b等から取っ手170a等を取り外すことができ、これらの間に入り込んだ汚れ等を洗浄することができる。
図12及び図13は、第3の実施の形態にかかる飲料容器500の要部を示す概略図である。
本実施の形態の構成の多くは第1の実施の形態と共通であるため、共通の構成は同一符号等として説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、図12に示すように、第1の実施の形態の図2と異なり、支軸部560a等の装着部配置面561bが、ボトル520から離間する方向に傾斜して形成されている。すなわち、装着部配置面561bに接続される取っ手170a等が、ボトル520の壁面から離れる方向に傾いて配置するように、支軸部560a等が傾斜している。
また、取っ手170a等の先端部は図12等で示す取っ手170a等の回動軸Kから離間した位置に配置されている。
特に、格納状態では、図13に示すように、取っ手170a等の先端部が回動軸Kからボトル520側に離間した位置となるため、取っ手170a等をコンパクトにすることができる。
一方、使用状態では、図12に示すように、取っ手170a等の先端部は、回動軸Kから、ボトル520に離間する方向に配置されるので、利用者が手を入れやすく把持しやすい構成となる。
このため、本実施の形態の飲料容器500のボトル520は、第1の実施の形態のボトル120と異なり、湾曲部121等を形成する必要がないので、同じ高さの場合、ボトル520内に収容する飲料を多くすることができる。すなわち、ボトル520を円筒状にすることが可能となり、ボトル520の容積を大きくすることができる。
図14は、第4の実施の形態にかかる飲料容器600を示す概略図である。
本実施の形態の構成の多くは第1の実施の形態と共通であるため、共通の構成は同一符号等として説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、取っ手670a、670bの下端側にも支軸部660a、660bが形成されている。
また、このように形成された取っ手670a等の形状に対応した湾曲部621がボトル620に形成されている。
また、取っ手670a等の下端側の2つの支軸部660a、660bは支軸連結部材660cで連結されている。
支軸連結部材660cは、中央がボトル620の壁面形状に対応した貫通口となっており、この貫通口にボトル620を挿入させる構成となっている。
しかし、本実施の形態の飲料容器600によれば、取っ手670a等は上下の両端部が支軸部160a、660a等で保持されているので、利用者である乳幼児等が取っ手670aを図において左右方向に広げようとしても、取っ手670a等は上下の両端で保持され、曲がり難い構成となっている。また、取っ手670a等の回転軸が上下にあるため、回転操作を行い易く、さらに位置決めも確実に行うことができる。
なお、取っ手670aを支軸連結部材660cにのみ連結させて、ボトル620の底面側に設けられた支軸部から上方に向かって取っ手が伸びるように配置され、回動または揺動可能に取り付けられるよう構成し、その他の形態は、本発明の各実施の形態に記載した飲料容器における構成と同様としてもよい。
図15、図16及び図17は、第5の実施の形態にかかる飲料容器700の主な構成等を示す概略図である。
本実施の形態の構成の多くは第1の実施の形態と共通であるため、共通の構成は同一符号等として、説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、図15に示すように、コップ状の飲み口とされた容器本体720から直接、支軸部760が外方に向かって突出するよう形成されている。
そして、取っ手770b等の取っ手本体771b等と取っ手装着部772b等とが交差、例えば直交するように配置されており、取っ手装着部772b等には、図15に示すように、下方に伸びる装着側係止凸部773b等が配置されている。
したがって、取っ手装着部772b等は、図において上方側より支軸部760b等に係止する構成となっている。
また、図16の状態から取っ手770b等を回転させ、取っ手本体781b等がボトルに対し近接方向に配置され、格納状態に配置した状態が、図17である。
このとき取っ手本体外面775bは、ボトル720の表面と対向して配置される。
このように、本実施の形態によれば、支軸部760bに回動(揺動)可能に配置された取っ手770bを180°回動等させることで、第1の実施の形態と同様に、取っ手770b等を使用状態又は格納状態に変化させることができる。
また、飲料容器700には、図17等に示すように、取っ手本体770bの形状に対応した湾曲部721が形成されている。このため、取っ手本体外面775bは、第1の実施の形態と同様に、格納状態では、湾曲部721の凹部内に配置可能な構成となっている。
Claims (4)
- 飲み口部を有する容器本体と、
前記容器本体の外方に配置される把持部と、を有する飲料容器であって、
前記容器本体には、前記容器本体から外方に延伸されて、前記把持部を支持する支軸部が設けられ、
前記把持部は、
利用者が把持する把持部本体と、
前記支軸部に支持される装着部と、を有し、
前記支軸部の前記容器本体の高さ方向における下方側には、装着部配置面が設けられ、
前記装着部配置面には、前記装着部が配置され、
前記把持部本体は、前記装着部を中心として前記支軸部において回動又は揺動可能な構成となっており、
前記装着部の前記回動又は前記揺動によって、前記把持部本体の相対位置が前記容器本体に対し離間方向又は近接方向に変化する構成となっており、
前記容器本体から離間方向に配置された前記把持部本体の外側である把持部本体外面が、前記容器本体に対して近接方向に配置されたときに前記容器本体の表面と対向する位置に配置され、
前記把持部本体が前記容器本体に対して外方に突出する凸状の湾曲形状を有し、
前記容器本体には、前記支軸部において回動又は揺動する前記把持部本体の前記凸状の湾曲形状が配置可能な収容凹部が形成されていることを特徴とする乳幼児用飲料容器。 - 前記把持部本体を前記容器本体に対し離間方向である使用状態位置及び/又は近接方向である格納状態位置に位置決めする位置決め部が設けられ、
前記位置決め部には、
前記支軸部に形成される支軸側位置決め部と、
前記装着部に形成される装着側位置決め部と、が含まれることを特徴とする請求項1に記載の乳幼児用飲料容器。 - 前記装着部には、装着側係止部が形成され、
前記支軸部には、前記装着側係止部に対応する支軸側係止部が形成され、
前記支軸係止部は、前記支軸部の前記容器本体の高さ方向における上方側に配置され、
前記装着側係止部と前記支軸側係止部とを前記支軸部の前記上方側から固定するための把持部固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乳幼児用飲料容器。 - 飲み口部を有する容器本体と、
前記容器本体の外方に配置される把持部と、を有する飲料容器であって、
前記容器本体には、前記容器本体から外方に延伸されて、前記把持部を支持する支軸部が設けられ、
前記把持部は、
利用者が把持する把持部本体と、
前記支軸部に支持される装着部と、を有し、
前記支軸部の前記容器本体の高さ方向における下方側には、装着部配置面が設けられ、
前記装着部配置面には、前記装着部が配置され、
前記把持部本体は、前記装着部を中心として前記支軸部において回動又は揺動可能な構成となっており、
前記装着部の前記回動又は前記揺動によって、前記把持部本体の相対位置が前記容器本体に対し離間方向又は近接方向に変化する構成となっており、
前記容器本体から離間方向に配置された前記把持部本体の外側である把持部本体外面が、前記容器本体に対して近接方向に配置されたときに前記容器本体の表面と対向する位置に配置され、
前記支軸部の前記装着部配置面が、前記容器本体から離間する方向に傾斜して形成され、前記装着部配置面に接続される前記把持部本体が、前記容器本体の壁面から離れる方向に傾いて配置され、
前記把持部本体の先端部は、前記把持部本体の回動軸から離間した位置に配置されていることを特徴とする乳幼児用飲料容器。
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