JP3931568B2 - 非接触icカードリーダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触ICカードからのデータをリードする非接触ICカードリーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の非接触ICカードリーダは、電磁結合により非接触ICカードへ電力を供給した後、非接触ICカードへコマンドを送信し、このコマンドに対する非接触ICカード側からのレスポンス(応答信号)を受信すると、非接触ICカードと通信を開始し、非接触ICカードに対するデータの書き込み及び読み出しを行うようにしている。
【0003】
図6(a)は、非接触ICカードリーダから非接触ICカードへ送信される前記コマンドの送信波形例であり、また図6(b)はこのコマンドの送信に対して非接触ICカード側から返送される前記レスポンスの受信波形例である。
これら図6(a),図6(b)に示す信号波形は、コマンドやレスポンスの変調信号をコンパレータなどにより2値化した信号を表した例(ただし、図6(b)はさらに反転して表した例)であり、レスポンス信号を受信する前にw(幅)=410nsのピークx1と、w=200nsのピークx2の2個のノイズが存在する例である。
【0004】
非接触ICカードリーダにおいて、非接触ICカード側から返送されるレスポンスを受信する場合、図6(b),図6(c)に示すような非接触ICカードの負荷変動に基づくノイズや外来ノイズが受信信号に重畳されてくる場合がある。このようなノイズはレスポンスの前に到来するため、非接触ICカードリーダが誤動作し、レスポンスの受信ができなくなる恐れがある。
【0005】
このため、従来は、予めノイズを除去するためのしきい値を設定し、レスポンスを受信する前にこのしきい値以下のノイズを除去し、さらに除去されないピークの数が或る規定値以上であることを確認して受信するようにしている。
即ち、レスポンスの受信前の例えば図6(b)の区間Tの間に、図6(c)の拡大図に示すような2個のノイズx1,x2を受信するような場合、ノイズを除去するためのしきい値として時間幅w=400nsが設定されていたとすると、時間幅w=200nsを有するノイズx2が除去され、時間幅w=410nsのノイズx1は除去されない。さらに、ピーク数の規定数を2とした場合、除去されないノイズの数は規定数より少ないため、正規な受信信号とは見なさずにこれを無視して次のレスポンスの受信を開始する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の非接触ICカードリーダは、受信信号に先立ち、しきい値より大きな時間幅を有するノイズが規定数以上到来した場合、これが除去できないことから、正規な受信信号として受信し、その結果、誤動作を招くという課題があった。
したがって、本発明は、非接触ICカード側から送信される信号を受信する際に正規な受信信号とノイズとを的確に識別し正規な信号のみを受信可能にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、電磁結合に基づき電源が供給された非接触ICカードに対しコマンドを送信するとともに、前記コマンドの送信に対し非接触ICカードから返送される変調信号からなるレスポンスを受信するタイプAの通信方式が適用される非接触ICカードリーダにおいて、レスポンスとして受信した変調信号の中から予め設定された信号の時間幅を示すしきい値以下の信号をノイズとして除去する除去回路と、除去回路によりノイズが除去された信号を入力するとレスポンスとしてデコードするとともに、デコードしたデータを受信データとして出力するデコード回路と、デコード回路から出力された受信データのエラーの有無をデータ長不足か否かに応じて判定する判定回路と、判定回路のエラー出力に応じて受信データを無効にする無効手段とを設けたものである。
また、電磁結合に基づき電源が供給された非接触ICカードに対しコマンドを送信するとともに、前記コマンドの送信に対し前記非接触ICカードから返送される変調信号からなるレスポンスを受信するタイプBの通信方式が適用される非接触ICカードリーダにおいて、レスポンスとして受信した変調信号のうち予め設定された信号の時間幅を示すしきい値以上の信号を前記レスポンスの変調信号として検出する検出回路と、検出回路により検出された変調信号の数をカウントするカウント回路と、一定期間の間検出回路の変調信号の無検出を検出するとカウント回路をリセットする無信号検出回路と、カウント回路のカウント値が所定値に達した後に変調信号を入力しレスポンスとしてデコードするとともに、デコードしたデータを受信データとして出力する復調回路とを設けたものである。
また、タイプA及びタイプBの各通信方式が適用される非接触ICカードリーダにおいて、上記の除去回路、デコード回路、判定回路及び無効手段からなる第1の受信回路と、上記の検出回路、カウント回路、無信号検出回路及び復調回路からなる第2の受信回路を設けたものである。
また、デコード回路からの受信データを蓄積する受信バッファを設け、かつ判定回路は受信データのエラーの有無に応じたステータスを出力するとともに、無効手段は判定回路のエラー出力に応じて受信バッファの受信データを消去し、判定回路のステータスがエラー無しを示すときの受信バッファの受信データを前記レスポンスとして受信するようにしたものである。
また、第1及び第2の受信回路の何れか一方の動作を許可する手段を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る非接触ICカードリーダの第1の実施の形態を示すブロック図である。
【0009】
一般に、この種の非接触ICカードリーダ(以下、ICカードリーダという)は電磁結合した非接触ICカード(図示省略:以下、ICカードという)と通信を行う場合、ICカードからの信号は、ICカードリーダから供給する周波数fc=13.56MHzの信号をサブキャリア(周波数fs=fc/16)でロードスイッチングすることにより行う。
【0010】
ここで、ロードスイッチングする前にICカードからのレスポンス信号をマンチェスタ符号化するタイプAと、BPSKでロードスイッチングするタイプBとがあり、図1に示すICカードリーダはタイプAの通信方式が適用されるものである。また、後述の図2に示すICカードリーダはタイプBの通信方式が適用されるものである。
【0011】
また、この種のICカードリーダは電磁結合されたICカードへ電力を供給した後、ICカードへコマンドを送信し、このコマンドに対するICカード側からのレスポンスを受信すると、ICカードと通信を開始し、ICカードに対するデータの書き込み及び読み出しを行うものである。
【0012】
タイプAの通信方式が適用されたICカードリーダの2値化処理後の受信部は、図1に示すように2値化されたICカードからの信号を受信する受信回路1と、受信回路1で受信したデータEを入力して処理するCPU3とからなる。
受信回路1は、ICカード側からの信号を2値化した受信信号Aの中からノイズを除去し受信信号Bとして出力するノイズ除去回路11と、ノイズ除去回路11の受信信号Bを入力してレスポンスデータをデコード(復調)するレスポンスデコード回路12と、レスポンスデコード回路12のデコード出力を受信データとして蓄積する受信バッファ13と、レスポンスデコード回路12のデコード出力の正否を判別してステータス信号FをCPU3へ出力するとともに前記レスポンスデコード回路12のデコード出力がエラーと判定された場合にエラー検出信号Cを出力するエラー判定回路14と、エラー判定回路14からのエラー検出信号Cを入力すると、レスポンスデコード回路12,受信バッファ13及びエラー判定回路14をリセットするデコード制御回路15とからなる。
【0013】
図3は、前記コマンドの送信に対してICカード側から返送されるレスポンスを受信する場合のICカードリーダの各部の受信動作を示すタイムチャートである。図1のブロック図及び図3のタイムチャートにしたがって本発明の第1の要部動作を説明する。
電磁結合され電源が供給されたICカード側へICカードリーダからコマンドを送信すると、ICカードは前述したようにこのコマンドに対するレスポンスをICカードリーダへ返送する。
【0014】
ここでICカードへコマンドを送信した後、ICカードリーダ側には前記レスポンスが到来する前に、図3(a)に示す時点▲1▼で、ICカードの負荷変動に起因するノイズや外来ノイズが到来することがある。
これらのノイズx1,x2,x3は受信信号Aとして受信され、この受信信号A中のノイズx1,x2,x3は、図1に示すノイズ除去回路11により除去される。図3の例では、予め設定されたしきい値(一定時間幅)より短い時間幅のノイズx2がノイズ除去回路11によって除去され、ノイズx1,x3の時間幅はしきい値より長く除去されない例である。こうしたノイズx2のみが除去された一定時間幅以上のピーク信号幅を有する受信信号Bはレスポンスデコード回路12へ送出される。
【0015】
レスポンスデコード回路12では、ノイズ除去回路11からの受信信号Bを入力すると、受信信号Bの中の除去されないノイズx1,x3をデコードして受信データ(レスポンスデータ)として受信バッファ13へ出力し格納させる。
一方、エラー判定回路14はレスポンスデコード回路12のデコード出力を監視してその出力データが予め通信規約で定めた所定のフレーム構成に準拠したデータか否かを判別する。ここでは、除去されないノイズx1,x3がデコードされてデータとして出力されているため、エラー判定回路14はデータ長不足により前記フレーム構成には準拠していないと判断し、エラーを示すステータスFをCPU3へ出力するとともに、図3(c)の時点▲3▼でエラー検出信号Cをデコード制御回路15へ出力する。
【0016】
この場合、CPU3はエラー判定回路14から出力されるステータスFがエラーとなっていることから、受信バッファ13内に蓄積されている受信データを正規なレスポンスと認識せずその受信データの取り込みを行わない。
そして、ノイズが無くなり或る一定期間が経過すると受信完了とする。即ち、レスポンスデコード回路12はノイズが無くなった図3(d)に示す時点▲2▼で区間信号Dを出力する。この区間信号Dが出力されている間に、デコード制御回路15は、ICカード側からの正規なレスポンス信号がノイズ除去回路11→レスポンスデコード回路12から伝達されると、図3(c)に示す時点▲4▼で受信バッファ13内の受信データをクリアし、かつエラー判定回路14から出力されているエラーステータスF及びエラー検出信号Cをリセットするとともに、レスポンスデコード回路12から出力されている区間信号Dをリセットして、新たにレスポンスの受信を開始させる。
【0017】
このようにして、コマンドを送信してからレスポンスが送信されてくるまでの間に到来するノイズが除去される。その後、ICカード側から返送される、ノイズ除去回路11を介する一定時間幅以上のピーク信号幅を有する受信信号Bがレスポンスデコード回路12によりデコードされる。そして、デコードされたデータがレスポンスデータとして受信バッファ13に蓄積され、CPU3に入力される。これにより、ICカードからの前記レスポンスを的確に受信することができる。
【0018】
次に図2は、ICカードリーダの第2の実施の形態を示すブロック図である。このICカードリーダは、前述したようにタイプBの通信方式が適用されるものであり、受信部として、受信回路2とCPU3とが設けられる。
受信回路2は、ピーク検出回路21と、サブキャリアカウント回路22と、無信号検出回路23と、デコード回路24と、デコード制御回路25と、受信バッファ26とからなる。
【0019】
受信回路2のピーク検出回路21は、受信信号aの中から一定時間幅以上のピーク信号幅を有する受信信号をピーク信号bとして検出するものである。また、サブキャリアカウント回路22はピーク検出回路21により検出されたピーク信号bの数をサブキャリア数としてカウントするものである。
ここで、サブキャリアとはキャリア周波数fcが周波数fsで変調されて作られる信号であり、キャリア周波数fcとサブキャリアの前記周波数fsとは、fc=fs×16の関係にある。このサブキャリアはタイプBの通信方式のICカードに限らずタイプAの通信方式のICカードにおいても、前記レスポンスの変調信号として送信されてくるが、第2の実施の形態では特にこのサブキャリアの数を図2のサブキャリアカウント回路22によりカウントすることにより、ICカード側からのレスポンスの的確な受信を可能にするものである。
【0020】
また、図2に示す受信回路2の無信号検出回路23は、ピーク検出回路21により検出されたピーク信号bを監視し、一定期間ピーク信号bが無いことを監視するものであり、一定時間ピーク信号bの無検出が継続するとサブキャリアカウント回路22にリセット信号dを出力しリセットする。また、デコード回路24は、ピーク検出回路21のピーク信号bをデコード(復調)してレスポンスデータeとして受信バッファ26へ出力する。また、デコード制御回路25は、サブキャリアカウント回路22のカウント数cが所定値に達すると、サブキャリアカウント回路22,無信号検出回路23及びデコード回路24を制御しICカード側からのレスポンスの受信を開始させるものである。
【0021】
図4は、図2に示すICカードリーダの各部の動作を示すタイムチャートである。図2のブロック図及び図4のタイムチャートにしたがって本発明の第2の要部動作を説明する。
電磁結合され電源が供給されたICカード側へICカードリーダからコマンドを送信すると、ICカードは前述したようにこのコマンドに対するレスポンスをICカードリーダへ返送する。
【0022】
ICカードへコマンドを送信した後、ICカードリーダ側には前記レスポンスが到来する前に、図4(a)に示す時点▲1▼で、ICカードの負荷変動に起因するノイズや外来ノイズが到来することがある。
これらのノイズx1,x2,x3,x4,x5は受信信号aとして受信されるが、受信信号a中のこれらのノイズx1〜x5は、図2に示すピーク検出回路21によりピーク信号bとして検出される。図4の例では、予め設定されたしきい値(図4(a)に示す時間幅w)以下の時間幅のノイズx4,x5はピーク検出回路21により検出されず、前記時間幅wより長いノイズx1,x2,x3が図4(b)に示すピーク信号b1,b2,b3として検出された例である。
【0023】
サブキャリアカウント回路22は前述したようにピーク検出回路21により検出されたピーク信号bの数をカウントする。図4の例は、ピーク検出回路21によって検出されたノイズx1,x2,x3に対応するピーク信号b1,b2,b3をカウントし図4(c)に示すこのカウント値1,2,3をカウント出力信号cとしてデコード制御回路25へ出力した例である。一方、無信号検出回路23は前述したようにピーク検出回路21から出力されるピーク信号bの有無を監視する。この例では、ピーク検出回路21からノイズx3に対応するピーク信号b3が出力された後、図4(b)に示す一定期間tの間に次のピーク信号が検出されないことから、図4(d)の時点▲2▼でリセット信号dをサブキャリアカウント回路22へ出力しそのカウント出力値を図3(c)に示すように0にする。
【0024】
一般に、タイプBの通信方式ではICカードはレスポンスの送信の前に、サブキャリア数を80/fs以上送出する規定がある。この場合、サブキャリアカウント回路22のカウント値が80/fs未満で、かつ無信号検出回路23により一定期間tに亘ってピーク信号が検出されなければ、ノイズと判定されて除去される。
このようにしてICカード側から返送されるレスポンスの前に到来するノイズを除去した後、レスポンスの受信態勢に入る。
【0025】
その後、図4(a)の時点▲3▼から順にICカード側からのレスポンスが受信信号aとして受信されると、この受信信号aの中から同様にピーク検出回路21によりピーク信号bが図4(b)に示すように検出され、そのピーク信号数がサブキャリア数としてサブキャリアカウント回路22により図4(c)に示すようにカウントされる。
そしてそのピーク信号数、即ちサブキャリア数が前記80/fsに相当する図4(c)のカウント値nに達した時点▲4▼になると、デコード制御回路25は、デコード回路24を制御して、以降ピーク検出回路21により検出された一定時間幅w以上の信号幅を有するピーク信号bを順次デコードさせてレスポンスデータeとして受信バッファ26へ送出させる。これによりCPU3はICカードからのレスポンスを正常に受信できる。
【0026】
図5は、ICカードリーダの他の構成を示すブロック図であり、前述の受信回路1,2を併設したものである。そして、各受信回路1,2をCPU3からの動作許可信号により同時に動作させるようにする。このように構成した場合、ICカード5から無線ユニット4を介してタイプAの通信方式に基づく信号を入力すると、受信回路1は正常に動作し、受信回路2は動作を開始しない状態となる。また、ICカード5から無線ユニット4を介してタイプBの通信方式に基づく信号を入力すると、受信回路1はエラーとなり、受信回路2は正常に動作する。
【0027】
CPU3は各受信回路1,2のうち正常に動作した一方の受信回路からの受信データを入力することにより、ICカード5の通信方式が不明であっても、そのICカードからのレスポンス信号を正常なデータとして受信することができる。さらに、各受信回路1,2のうち一方の受信回路のみ動作を許可することにより、タイプA専用のICカードリーダまたはタイプB専用のICカードリーダとして設定することもできる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電磁結合に基づき電源が供給されたICカードに対しコマンドを送信するとともに、コマンドの送信に対しICカードから返送されるレスポンスを受信するICカードリーダにおいて、受信した信号の中から所定のしきい値以下の信号をノイズとして除去する除去回路と、除去回路によりノイズが除去された信号を入力するとレスポンスとしてデコードするとともに、デコードしたデータを受信データとして出力するデコード回路と、デコード回路から出力された受信データのエラーの有無を判定する判定回路と、無効手段とを設け、無効手段は、判定回路のエラー出力に応じて受信データを無効にするようにしたので、ICカード側から送信される信号を受信する際にこの受信信号中のノイズを的確に除去して正規な信号(レスポンス)のみを受信できる。
また、受信信号中の所定のしきい値以上の信号を前記レスポンスの変調信号として検出する検出回路と、検出回路により検出された変調信号の数をカウントするカウント回路と、一定期間の間検出回路の変調信号の無検出を検出するとカウント回路をリセットする無信号検出回路と、復調回路とを設け、復調回路は、カウント回路のカウント値が所定値に達すると変調信号を入力しレスポンスとしてデコードするともに、デコードしたデータを受信データとして出力するようにしたので、同様にノイズが的確に除去された正規な信号のみを受信データとして受信できる。
【0029】
また、上記の除去回路、デコード回路、判定回路及び無効手段からなる第1の受信回路と、上記の検出回路、カウント回路、無信号検出回路及び復調回路からなる第2の受信回路を設けるようにしたので、タイプAまたはタイプBの何れのICカードからのレスポンス信号であっても正常に受信できる。
また、デコード回路からの受信データを蓄積する受信バッファを設け、かつ判定回路は受信データのエラーの有無に応じたステータスを出力するとともに、無効手段は判定回路のエラー出力に応じて受信バッファの受信データを消去し、判定回路のステータスがエラー無しを示すときの受信バッファの受信データを前記レスポンスとして受信するようにしたので、ノイズが的確に除去された正規な信号のみを受信データとして受信できる。
また、第1及び第2の受信回路の何れか一方の動作を許可するようにしたので、ICカードリーダをタイプA専用のカードリーダまたはタイプB専用のカードリーダとして設定することができる。
また、前記しきい値を、予め設定された信号の時間幅としたので、正規な信号かノイズかを簡単な方法で識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る非接触ICカードリーダの第1の要部構成を示すブロック図である。
【図2】 上記非接触ICカードリーダの第2の要部構成を示すブロック図である。
【図3】 図1の非接触ICカードリーダの各部の動作を示すタイムチャートである。
【図4】 図2の非接触ICカードリーダの各部の動作を示すタイムチャートである。
【図5】 上記非接触ICカードリーダの他の構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の非接触ICカードリーダの各部の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1,2…受信回路、3…CPU、5…非接触ICカード、11…ノイズ除去回路、12…レスポンスデコード回路、13,26…受信バッファ、14…エラー判定回路、15,25…デコード制御回路、21…ピーク検出回路、22…サブキャリアカウント回路、23…無信号検出回路、24…デコード回路。

Claims (5)

  1. 電磁結合に基づき電源が供給された非接触ICカードに対しコマンドを送信するとともに、前記コマンドの送信に対し前記非接触ICカードから返送される変調信号からなるレスポンスを受信するタイプAの通信方式が適用される非接触ICカードリーダにおいて、
    レスポンスとして受信した変調信号の中から予め設定された信号の時間幅を示すしきい値以下の信号をノイズとして除去する除去回路と、
    前記除去回路により前記ノイズが除去された信号を入力すると前記レスポンスとしてデコードするとともに、デコードしたデータを受信データとして出力するデコード回路と、
    前記デコード回路から出力された受信データのエラーの有無をデータ長不足か否かに応じて判定する判定回路と、
    前記判定回路のエラー出力に応じて前記受信データを無効にする無効手段と
    を備えたことを特徴とする非接触ICカードリーダ。
  2. 電磁結合に基づき電源が供給された非接触ICカードに対しコマンドを送信するとともに、前記コマンドの送信に対し前記非接触ICカードから返送される変調信号からなるレスポンスを受信するタイプBの通信方式が適用される非接触ICカードリーダにおいて、
    レスポンスとして受信した変調信号の中から予め設定された信号の時間幅を示すしきい値以上の信号を前記レスポンスの変調信号として検出する検出回路と、
    前記検出回路により検出された前記変調信号の数をカウントするカウント回路と、
    一定期間の間前記検出回路の前記変調信号の無検出を検出すると前記カウント回路をリセットする無信号検出回路と、
    前記カウント回路のカウント値が所定値に達した後に前記変調信号を入力して前記レスポンスとしてデコードするとともに、デコードしたデータを受信データとして出力する復調回路と
    を備えたことを特徴とする非接触ICカードリーダ。
  3. 電磁結合に基づき電源が供給された非接触ICカードに対しコマンドを送信するとともに、前記コマンドの送信に対し前記非接触ICカードから返送される変調信号からなるレスポンスを受信するタイプA及びタイプBの各通信方式が適用される非接触ICカードリーダにおいて、
    レスポンスとして受信した変調信号の中から予め設定された信号の時間幅を示すしきい値以下の信号をノイズとして除去する除去回路と、前記除去回路により前記ノイズが除去された信号を入力すると前記レスポンスとしてデコードするとともに、デコードしたデータを受信データとして出力するデコード回路と、前記デコード回路から出力された受信データのエラーの有無をデータ長不足か否かに応じて判定する判定回路と、前記判定回路のエラー出力に応じて前記受信データを無効にする無効手段とからなる第1の受信回路と、
    レスポンスとして受信した変調信号の中から予め設定された信号の時間幅を示すしきい値以上の信号を前記レスポンスの変調信号として検出する検出回路と、前記検出回路により検出された前記変調信号の数をカウントするカウント回路と、一定期間の間前記検出回路の前記変調信号の無検出を検出すると前記カウント回路をリセットする無信号検出回路と、前記カウント回路のカウント値が所定値に達した後に前記変調信号を入力して前記レスポンスとしてデコードするとともに、デコードしたデータを受信データとして出力する復調回路とからなる第2の受信回路とを備えたことを特徴とする非接触ICカードリーダ。
  4. 請求項1または請求項3において、
    前記デコード回路からの受信データを蓄積する受信バッファを備え、かつ前記判定回路は前記受信データのエラーの有無に応じたステータスを出力するとともに、前記無効手段は前記判定回路のエラー出力に応じて前記受信バッファの受信データを消去し、前記判定回路のステータスがエラー無しを示すときの前記受信バッファの受信データを前記レスポンスとして受信するようにしたことを特徴とする非接触ICカードリーダ。
  5. 請求項3において、
    前記第1及び第2の受信回路の何れか一方の動作を許可する手段を備えたことを特徴とする非接触ICカードリーダ。
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