JP3931366B2 - 画像定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像定着装置、より詳しくは、感光体上に形成された静電潜像をトナー粒子にて顕像化し、記録用紙に転写させた後、熱及び圧力にて記録用紙に定着させる画像定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像定着装置は、電子写真技術を応用した複写機、ファクシミリ、レーザープリンタ等の画像形成装置において、最終的に画像品質を決定する重要なものである。以下に従来の画像定着装置について説明する。
【0003】
図8は従来の画像定着装置を用いた画像形成装置の要部構成図である。図8において、1は露光光学系(以下、LSUと略称する。)で、半導体レーザ、コリメータレンズ,回転ミラー、f−θレンズ等の光源を内蔵している。2は無端ベルト状のポリエチレンテレフタレート(PET)等を基材として、その外周面上にセレン(Se)系感光体、あるいは有機感光体(OPC)等の感光性受容層が薄層に塗布された感光体であり、駆動ローラ3と従動ローラ4とに掛けわたされて矢印A方向に回転する。5Y,5M,5Cおよび5Bは、感光体2に対向配設された現像器であり、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナーを収容している。
【0004】
6は無端ベルト状の中間転写体であり、駆動ローラ7と従動ローラ8および9とに掛けわたされて矢印B方向に回転する。10は中間転写体6の内面側に配置された第1転写ローラであり、この第1転写ローラ10の押圧力によって中間転写体6の表面と感光体2の表面とが接触している。11は中間転写体6の表面上に形成されたトナー像を転写材12に転写するための第2転写ローラであり、転写材12への転写時に中間転写体6と当接する。13は転写材12を収納する給紙トレイであり、14は給紙トレイ13より転写材12を高摩擦係数の表面でピックアップし、適時第2転写部へ給紙する給紙ローラである。
【0005】
15は表面にシリコーンゴム等を薄く被覆した金属製中空の加熱ローラであり、内部にはハロゲンランプ等のヒータ16が配設されている。17は最表面にふっ素樹脂皮膜層、中間にゴム層を配した金属製の加圧ローラであり、付勢部材(図示せず)によって加熱ローラ15に圧接されている。18は加熱ローラ15の表面温度を検知する温度検知器である。19は温度制御部で、温度検知器18の検知温度に基づいてヒータ16の出力をヒータドライバ20で調整することにより、加熱ローラ15の表面温度を一定の温度に保つ。21,22は転写材2を排出するための排紙ローラである。
【0006】
以上のように構成された、従来の画像定着装置を用いた画像形成装置について、以下その動作を説明する。
【0007】
印字信号に従いLSU1によって感光体2上に第1の色(以下、イエローとする)の成分に対応する潜像が書き込まれる。この潜像をイエローのトナーを収容した現像器5Yによって顕像化する。顕像化された一色分のトナー画像は、電圧が印加された第1転写ローラ10によって中間転写体6に転写される。同様にして感光体2の表面上に形成された第2〜第4の色であるマゼンタ、シアンおよびブラックのトナー画像も中間転写体6上に重ね合わせるように転写され、中間転写体6の表面上に一つの合成トナー像が形成される。この後、給紙トレイ13から給紙ローラ14により転写材12が抽出、搬送されてきて、合成トナー像は電圧が印加された第2転写ローラ11によって転写材12に転写され、加熱ローラ15と加圧ローラ17との当接部で形成されるニップ部を通過する。このとき表面が加熱ローラ15と接触することによって合成トナー像は溶融され、同時に加熱ローラ15と加圧ローラ17とに圧接されることによって、転写材12に半永久的にトナー画像が定着される。さらに、転写材12は定着部から排紙ローラ21,22に搬送され、排紙トレイ(図示せず)に収納される。
【0008】
上記の定着部において、加熱ローラ15と加圧ローラ17間で、未定着画像を担持した転写材12は挟持、搬送され、熱と圧力によってトナー画像が転写材12に定着させされる。このとき、カラー画像のように未定着トナーが多い場合には、加熱ローラ15と加圧ローラ17の接触部に形成されるニップ部で急激に加熱されるため、トナー層に大きな温度勾配が発生し、加熱ローラ15側に溶融トナーがオフセットするいわゆる高温オフセットが発生する。そこで、従来の画像定着装置では、シリコーンオイル等の離型オイルを未定着トナー接触側のローラ表面上に塗布することによって、この高温オフセットを防止している。
【0009】
図9は従来のオイル塗布機構を備えた画像定着装置の要部構成図である。同図において、加熱ローラ15、加圧ローラ17は前に述べたものと同様であり、ここでの説明は省略する。23はオイルタンクであり、オイル24が収容されている。25はピストンの往復運動を利用したポンプであり、加熱ローラ15の回転に連動してオイルタンク23内のオイル24を汲み上げてオイル供給フェルト26へ滴下する。オイル供給フェルト26はオイルを長手方向に拡散させ、ゴム製のオイル塗布ローラ27の全長にわたって均一にオイル24を供給する。28はふっ素ゴム製のオイル規制ブレードであり、加熱ローラ15表面の余分なオイルを除去して均一なオイル薄層を形成する。除去されたオイルは、オイル受け29を通してオイルタンク23に回収される。加熱ローラ15上のオイルはオイル規制ブレード28によって薄層化され、トナー離型層を形成し、溶融したトナーの加熱ローラ15へのオフセットを防ぐ。
【0010】
しかし、このような定着装置は、離型オイル塗布機構によって、装置の大型化とコストアップ、メンテナンスの複雑化と印字物への離型オイル残留という問題点を有し、さらに高速化に対応するには、必要な熱をトナーに供給するために加熱、加圧ローラの径の大型化や、大きな加圧力が必要となる。
【0011】
そこで離型オイル塗布機構の簡略化や、印字速度の高速化に対応するため、加熱ローラに無端状ベルトを巻き付けて、これらの間に形成される長いニップ部で、圧力と熱を長い時間、転写材上の未定着トナーに作用させることにより良好な定着を得るようにした装置が提案されている。
【0012】
図10は従来の無端状ベルト方式の画像定着装置の要部構成図、図11は図10の無端状ベルトの断面図、図12は図10の画像定着装置の部分拡大図である。
【0013】
図10において、30は加熱ローラ15に巻き付けてニップ部31を形成するための無端状ベルト、32は無端状ベルト30を加熱ローラ15に圧接して圧接ニップ部33を形成するための加圧ローラ、34,35は無端状ベルト30を張架するための張架ローラであり、36は加熱ローラ15を加熱するためのヒータ、37は加圧ローラ32を押圧するための押圧バネである。
【0014】
図11において、無端状ベルト30は、ニッケル電鋳またはポリイミド等のベルト基材30a上に薄いシリコーンゴム等の耐熱弾性層30bを形成したもので、転写材12は、トナー層が加熱ローラ15側になるように矢印C方向に搬送され、ニップ部31内で十分な熱量を与えられ、圧接ニップ部33で加熱ローラ15から剥離する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示す画像定着装置では以下のような問題点を有している。図12に示すように、無端状ベルト30は加圧ローラ32によって放射方向に圧接され、点A、点B間で示される圧接ニップ部33を形成する。ここで弧ACBの長さは、ベルト厚を含めた加圧ローラ32の径よりも加熱ローラ15の径の方が大きいため、加圧加重がゼロの場合の破線で示す弧ADBの長さよりも長くなる。一方、加熱ローラ15は角速度一定で回転駆動されるため、弧の長さの比はそのまま速度の比となる。つまり、弧ACB間の平均速度V1は、弧ADB間の平均速度V2よりも速くなる。
【0016】
ここで転写材12は、ニップ部31間で最も搬送力の高い圧接ニップ部33での速度V1で搬送されることとなるが、ニップ部31間のうち圧接ニップ部33を除く領域での加熱ローラ15の周速V3はV2に等しいので、圧接ニップ部33を除くニップ部31では、転写材12の搬送速度V1と加熱ローラ15の表面速度V3に速度差が生じる。この速度差によって、転写材12と加熱ローラ15表面の間でトナー層が引きずられてしまう、いわゆるトナー引きずりという現象が発生し、これが画像品質を著しく悪化させる原因となっている。
【0017】
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、転写材、加熱ローラの速度差によるトナー引きずりの発生を防止することができ、オイル塗布の簡略化、印字速度の高速化、小型化が可能な画像定着装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、内部に加熱手段を備え、外周面に弾性体層を有する加熱ローラと、複数のローラによって張架された無端状ベルトとを備え、前記加熱ローラに前記無端状ベルトの一部を巻き付けてニップ部を形成してなる画像定着装置において、前記ニップ部の出口よりも下流側に転写材剥離手段を備え、前記転写材剥離手段は前記加熱ローラに圧接され、トルクリミッターを備えた剥離ローラであり、前記剥離ローラを、トルクリミッターを介して前記加熱ローラよりも遅い周速で回転駆動することにより、トナー引きずりの発生を防止するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、内部に加熱手段を備え、外周面に弾性体層を有する加熱ローラと、複数のローラによって張架された無端状ベルトとを備え、前記加熱ローラに前記無端状ベルトの一部を巻き付けてニップ部を形成してなる画像定着装置において、前記ニップ部の出口よりも下流側に転写材剥離手段を備え、前記転写材剥離手段は前記加熱ローラに圧接され、トルクリミッターを備えた剥離ローラであり、前記剥離ローラを、トルクリミッターを介して前記加熱ローラよりも遅い周速で回転駆動させ、前記トルクリミッターの設定トルクを前記加熱手段と前記転写材剥離手段との摩擦によって伝導される第1トルクより小さく、前記加熱手段と前記転写材剥離手段との間を通過する転写材と前記転写材剥離手段との摩擦によって伝導される第2トルクよりも大きい範囲に設定したことにより、ニップ部内に圧接ニップ部をなくし、加熱ローラ上の圧接ニップ部と、圧接ニップ部以外のニップ部の速度差から生じるトナーの引きずりを防止できるという作用を有する。また、剥離ローラ通過時の転写材に制動力がかかることにより、ニップ部の転写材との速度差がなくなり、剥離手段によって、ニップ部において転写材と加熱ローラとの間に速度差を生じることがなく、トナーの引きずりを起こさないという作用を有する。
【0028】
外周面に弾性体層を有する加熱ローラに無端状ベルトの一部を巻き付けてニップ部を形成してなる画像定着装置において、ニップ部の出口よりも下流側に転写材剥離手段を備えた構成として定着機能と剥離機能を分離することにより、ニップ部内に圧接ニップ部がなくなり、加熱ローラ上の圧接ニップ部と、圧接ニップ部以外のニップ部の速度差から生じるトナーの引きずりを防止することができる。また、前記の転写材剥離手段を、加熱ローラに圧接され、トルクリミッターを介して加熱ローラよりも遅い周速で回転駆動される剥離ローラとすることにより、転写材通過時には転写材を間に介することによって、剥離ローラと加熱ローラ間の摩擦がトルクリミッターの制限トルクよりも小さくなり、剥離ローラは加熱ローラよりも遅い周速で回転駆動させ、前記トルクリミッターの設定トルクを前記加熱手段と前記転写材剥離手段との摩擦によって伝導される第1トルクより小さく、前記加熱手段と前記転写材剥離手段との間を通過する転写材と前記転写材剥離手段との摩擦によって伝導される第2トルクよりも大きい範囲に設定することによって、剥離ローラ通過時の転写材に制動力がかかることにより、ニップ部の転写材との速度差がなくなり、ニップ部において転写材と加熱ローラとの間に速度差を生じることがなく、トナーの引きずりを防止することができる。
【0030】
このときの無端状ゴムベルト39の厚さや硬度は、加熱ローラ15の外径、加熱ローラ15の外周面上に形成された耐熱弾性層の硬度、厚さ、そして、加圧ローラ32の外径、圧接荷重等の条件により最適に決定される。
【0031】
(実施の形態3)
図5は本発明の第3の実施の形態における画像定着装置の要部構成図である。
【0032】
図5において、従来例と同様に加熱ローラ15は駆動源(図示せず)より伝達された駆動力により矢印D方向に回転駆動されているが、加圧ローラ32も駆動源(図示せず)より伝達された駆動力により矢印D方向に回転駆動されている。
【0033】
このとき、加圧ローラ32のベルト厚を含めた周速は、圧接ニップ部33内の加熱ローラ15の平均周速度V1よりも僅かに遅く設定されている。
【0034】
これによって、転写材12が圧接ニップ部33を通過するとき、転写材12に搬送方向と逆向きの制御力をかけることができ、転写材12の搬送速度V4が、ニップ部31間で圧接ニップ部33を除く領域での加熱ローラ15の周速V3に等しくなり、圧接ニップ部33内で転写材12の搬送速度V4と加熱ローラ15の表面速度V3の速度差がなくなり、転写材12の剥離性能を確保したまま、転写材12と加熱ローラ15表面の間でトナー引きずりが発生するという現象を防止することができ、良好な画像品質を得ることができる。
【0035】
このときの加圧ローラ32のベルト厚を含めた周速は、加熱ローラ15の外径、加熱ローラ15の外周面上に形成された耐熱弾性層の硬度、厚さ、そして、加圧ローラ32の外径、圧接荷重等の条件により最適に決定される。
【0036】
(実施の形態4)
図6は本発明の第4の実施の形態における画像定着装置の要部構成図、図7は図6の画像定着装置の剥離ローラの駆動部構成図である。
【0037】
図6において、加圧ローラ32は加熱ローラ15への圧接荷重がゼロまたは極微少な状態で取り付けられ、無端状ベルト30は加熱ローラ15との間にニップ部40を形成している。また、41は金属製の剥離ローラで、押圧バネ42によって一定荷重で加熱ローラ15へ圧接され、加熱ローラ15との間に圧接ニップ部43を形成している。
【0038】
図7において、44は剥離ローラ41の軸41aを画像定着装置のシャーシ45に軸支するためのベアリング、46は軸41aの端部に取り付けられ、歯車46aを有するトルクリミッターである。トルクリミッター46は機械式のもので、設定トルク内では駆動力を伝達するが、伝達トルクが設定トルクを超えると軸との間ですべりを起こすものである。
【0039】
図6において、従来例と同様に加熱ローラ15は駆動源(図示せず)より伝達された駆動力により矢印D方向に回転駆動されているが、剥離ローラ41も駆動源(図示せず)より伝達された駆動力により矢印D方向に回転駆動されている。
【0040】
このとき、剥離ローラ41は、圧接ニップ部43内の加熱ローラ15の平均周速度V5よりも僅かに遅い周速V6で回転駆動され、トルクリミッター46の設定トルクT1は、加熱ローラ15、剥離ローラ41間の摩擦によって伝導されるトルクT2よりも小さく、剥離ローラ41、転写材12間の摩擦によって伝導されるトルクT3よりも大きい範囲に設定されている。
【0041】
通常の回転時には、加熱ローラ15から剥離ローラ41に伝達されるトルクはT2であるので、設定トルクT1よりもトルクT2の方が大きいためにトルクリミッター46は僅かにすべりを起こし、剥離ローラ41は加熱ローラ15から伝達されるトルクで回転する。転写材12が圧接ニップ部43を通過するときは、加熱ローラ15から剥離ローラ41に伝達されるトルクはT3であり、設定トルクT1よりもトルクT3の方が小さいので、トルクリミッター46はすべりを起こさずに駆動源から伝達される駆動トルクを歯車46a部を介して剥離ローラ41に伝える。このとき、転写材12には搬送方向と逆向きに制動力が加わるので、転写材12の搬送速度V7は圧接ニップ部43内の加熱ローラ15の平均周速度V5よりも遅くなり、V7<V3となるようにV6を設定すれば、ニップ部40内で転写材12の搬送速度と加熱ローラ15の表面速度との速度差がなくなる。
【0042】
従って無端状ベルト30を用いた定着手段と、剥離ローラ41を用いた剥離手段とを分離することによって完全にトナー引きずりを防止する構成とすることができ、良好な画像品質を得ることができる。
【0043】
このときのV6はV7<V3となるように設定するが、加圧ローラ32、剥離ローラ41間であまり転写材12に撓みを生じないように最適に決定される。
【0044】
【発明の効果】
本発明によって以下の効果を奏することができる。
【0045】
(1)外周面に弾性体層を有する加熱ローラに無端状ベルトの一部を巻き付けてニップ部を形成すると共に、無端状ベルトを張架するローラのうちの単数または複数のローラを加圧ローラとした画像定着装置において、加圧ローラの外周面に加熱ローラの外周面の弾性体層よりも硬度の高い弾性体層を有するように構成することにより、加熱ローラ上の圧接ニップ部の速度と、圧接ニップ部以外のニップ部の速度を等しくすることができ、転写材の搬送速度と、加熱ローラ周速の速度差から生じるトナーの引きずりを防止することができる。
【0046】
(2)外周面に弾性体層を有する加熱ローラに無端状ベルトの一部を巻き付けてニップ部を形成すると共に、無端状ベルトを張架するローラのうちの単数または複数のローラを加圧ローラとした画像定着装置において、無端状ベルトを弾性体で構成することにより、加熱ローラ上の圧接ニップ部の速度と、圧接ニップ部以外のニップ部の速度を等しくすることができ、転写材の搬送速度と、加熱ローラ周速の速度差から生じるトナーの引きずりを防止することができる。
【0047】
(3)外周面に弾性体層を有する加熱ローラに無端状ベルトの一部を巻き付けてニップ部を形成すると共に、無端状ベルトを張架するローラのうちの単数または複数のローラを加圧ローラとした画像定着装置において、加熱ローラと加圧ローラの両方を回転駆動し、加圧ローラの周速を加熱ローラの周速よりも遅くなるように構成することにより、加熱ローラ上の圧接ニップ部の速度と、圧接ニップ部以外のニップ部の速度を等しくすることができ、転写材の搬送速度と、加熱ローラ周速の速度差から生じるトナーの引きずりを防止することができる。
【0048】
(4)外周面に弾性体層を有する加熱ローラに無端状ベルトの一部を巻き付けてニップ部を形成してなる画像定着装置において、ニップ部の出口よりも下流側に転写材剥離手段を備えた構成として定着機能と剥離機能を分離することにより、ニップ部内に圧接ニップ部がなくなり、加熱ローラ上の圧接ニップ部と、圧接ニップ部以外のニップ部の速度差から生じるトナーの引きずりを防止することができる。
【0049】
(5)前記の転写材剥離手段を、加熱ローラに圧接され、トルクリミッターを介して加熱ローラよりも遅い周速で回転駆動される剥離ローラとすることにより、転写材通過時には転写材を間に介することによって、剥離ローラと加熱ローラ間の摩擦がトルクリミッターの制限トルクよりも小さくなり、剥離ローラは加熱ローラよりも遅い周速で回転駆動されることになって、剥離ローラ通過時の転写材に制動力がかかることにより、ニップ部の転写材との速度差がなくなり、ニップ部において転写材と加熱ローラとの間に速度差を生じることがなく、トナーの引きずりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像定着装置の要部構成図
【図2】図1の画像定着装置の要部拡大図
【図3】本発明の第2の実施の形態における画像定着装置の要部構成図
【図4】図3の画像定着装置の要部拡大図
【図5】本発明の第3の実施の形態における画像定着装置の要部構成図
【図6】本発明の第4の実施の形態における画像定着装置の要部構成図
【図7】図6の画像定着装置の剥離ローラの駆動部構成図
【図8】従来の画像定着装置を用いた画像形成装置の要部構成図
【図9】従来のオイル塗布機構を備えた画像定着装置の要部構成図
【図10】従来の無端状ベルト方式の画像定着装置の要部構成図
【図11】図10の画像定着装置の無端状ベルトの断面図
【図12】図10の画像定着装置の部分拡大図
【符号の説明】
12 転写材
15 加熱ローラ
30 無端状ベルト
31 ニップ部
32 加圧ローラ
33 圧接ニップ部
34,35 張架ローラ
36 ヒータ
37 押圧バネ
38 弾性加圧ローラ
38a 加圧ローラ軸
38b 耐熱弾性層
39 無端状ゴムベルト
40 ニップ部
41 剥離ローラ
41a 軸
42 押圧バネ
43 圧接ニップ部
44 ベアリング
45 シャーシ
46 トルクリミッター
46a 歯車

Claims (1)

  1. 内部に加熱手段を備え、外周面に弾性体層を有する加熱ローラと、複数のローラによって張架された無端状ベルトとを備え、前記加熱ローラに前記無端状ベルトの一部を巻き付けてニップ部を形成してなる画像定着装置において、前記ニップ部の出口よりも下流側に転写材剥離手段を備え、前記転写材剥離手段は前記加熱ローラに圧接され、トルクリミッターを備えた剥離ローラであり、前記剥離ローラを、トルクリミッターを介して前記加熱ローラよりも遅い周速で回転駆動するようにし、前記トルクリミッターの設定トルクは前記加熱手段と前記転写材剥離手段との摩擦によって伝導される第1トルクより小さく、前記加熱手段と前記転写材剥離手段との間を通過する転写材と前記転写材剥離手段との摩擦によって伝導される第2トルクよりも大きい範囲に設定されていることを特徴とする画像定着装置。
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