JP3931116B2 - レンズ心取り装置及びレンズ搬送方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ外周面を研削する例えばベルクランプ式レンズ心取り加工装置及びレンズ搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実開昭56−171151号公報のレンズ心取り加工装置は加工レンズを載置するレンズ受座を備えた供給円盤と、加工レンズを上下から挟んで保持するための上下一対のレンズホルダと、真空圧によってレンズを真空圧で吸着する吸着ヘッドを有した回動搬送腕を備える。そして供給円盤のレンズ受座上の未加工レンズを心取り機のレンズホルダの位置に移送する際またはレンズホルダ上の加工済みレンズを供給円盤のレンズ受座上に戻す際には真空圧によってレンズ吸着ヘッドにレンズを吸着・保持し、回動搬送腕を回動することによってレンズを搬送するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の装置にあっては真空圧でレンズ吸着ヘッドにレンズを充分に吸着するために、レンズ吸着ヘッドをレンズ表面に密着させなければならい。
【0004】
しかし、レンズ吸着ヘッドのレンズ接触面は使用を繰り返すことにより摩耗したり、レンズに接触する面に打痕ができたりする。このような場合にはレンズ吸着ヘッドの接触面全体がレンズに対し密に接触できないため、レンズ吸着ヘッドのレンズ吸着室内の圧力が所望の真空圧まで到達できなくなり、レンズ吸着ヘッドにレンズを確実に保持することができなくなる。
【0005】
また、レンズ吸着ヘッドのレンズ保持力はそのレンズ吸着ヘッド自体がレンズを覆う面積に略比例するが、外径が非常に小さなレンズを取り扱う微細なレンズ加工の場合にあっては、レンズ吸着ヘッドがレンズを覆う面積が格段に小さくなる。このため、絶対的な吸着保持力が小さくなってしまう。
【0006】
従って、レンズ吸着ヘッドのレンズ吸着室が真空圧まで到達したとしても真空吸着力を十分に発揮できず、例えば、レンズ吸着ヘッドによりレンズを搬送する途中でレンズを落下させてしまう虞があった。
【0007】
また、レンズホルダの位置までレンズを搬送できたとしても、絶対的なレンズ保持力が小さいため、未加工レンズを吸着してレンズ吸着ヘッドが上昇した際等において位置ずれが起こり易い。また、レンズホルダまで未加工レンズを移送し、レンズホルダに移し替える際に位置ずれを起すなど、スピンドルの回転中心に正確な位置決めが行えず、心取り誤差が生じることがあった。
【0008】
さらに、真空圧を発生させるためのエジェクタまたは真空ポンプのエアーを多く消費し、その結果、電力エネルギーの消費が激しい。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、レンズの搬送を行う際、小さなレンズでも確実に搬送可能であり、真空圧を利用しないため、耐久性に優れた、かつ消費エネルギーの少ないレンズ心取り装置及びレンズ搬送方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも一部が磁性体として形成され、貫通孔を有し、この貫通孔の軸上に配置して被加工レンズを保持するレンズ保持部材と、前記被加工レンズを保持した前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を作業位置に搬送し、前記作業位置から退避自在な搬送テーブルと、前記作業位置においてレンズ保持部材に保持された前記被加工レンズの一方の面を押さえる第1クランパ部材と、前記作業位置において前記レンズ保持部材の貫通孔に入り込み、レンズ保持部材に保持された前記被加工レンズの他方の面を押さえる第2クランパ部材と、前記第1クランパ部材の外側において前記第1クランパ部材に沿って移動可能であり、前記レンズ保持部材を引き付け可能な磁力を備えた第1磁石と、前記第2クランパ部材の外側において前記第2のクランパ部材に沿って移動可能であり、前記レンズ保持部材を引き付け可能な磁力を備えた第2磁石と、前記第1磁石を前記第1クランパ部材に沿ってレンズ保持部材側へ移動させることで前記第1磁石の磁力によって前記レンズ保持部材を前記第1クランパ部材に引き付け、前記被加工レンズを保持した前記レンズ保持部材を前記第1クランパ部材に保持させる操作を行なう第1移動操作手段と、第1クランパ部材と第2クランパ部材とで前記被加工レンズを押さえ、前記第2磁石を前記レンズ保持部材に近づけ、前記第2磁石の磁力によって前記レンズ保持部材を前記被加工レンズから引き離し、前記第2磁石と共に前記レンズ保持部材を前記被加工レンズから退避させる第2移動操作手段と、を具備したレンズ心取り装置である。
【0012】
さらに、本発明は、被加工レンズを保持したレンズ保持部材をレンズ加工の作業位置に搬送する工程と、レンズ加工の作業位置において前記レンズ保持部材に保持された前記被加工レンズの一方の面を第1クランパ部材により押さえ、前記被加工レンズの他方の面を前記レンズ保持部材により押さえたレンズ保持状態を磁力によって維持する工程と、前記レンズ保持部材によって押さえる前記被加工レンズの他方の面を第2クランパ部材で押さえ、前記レンズ保持部材を前記レンズ加工の作業位置から退避させる工程と、前記被加工レンズを加工後、前記第1クランパ部材と前記第2クランパ部材の間で挟まれた加工済みのレンズを取り外す工程と、を具備したレンズ心取り装置におけるレンズ搬送方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1から図20を参照して、本発明の一実施形態の自動心取り装置について説明する。
図1に示すように、被加工物であるレンズ1はレンズ保持部材としての中子2を介して搬送テーブル(盤)としてのレンズパレット3の受座3aに設置されるようになっている。中子2は全体または一部を磁性体により形成した中空筒状体に構成され、この中空筒状体にはレンズ1が入り込める大きさの内径の穴2aと、レンズ1が通り抜けられない内径の穴2bとを上下2段に同軸的に形成した貫通孔2cを形成している。また、穴2aと穴2bの間には段差2dが形成され、この段差2dに前記レンズ1の周縁部分が当って載り、この貫通孔2c内に嵌め込まれたレンズ1を位置決めするようになっている。また、中子2の外周下部はレンズパレット3の受座3aに嵌り込む外径の嵌合装着部2eを形成してなり、この中子2の嵌合装着部2eはレンズパレット3の受座3aに対して上から垂直方向から抜き差し可能なものである。
【0014】
レンズパレット3は不図示の駆動装置により、水平方向aへの移動が可能であり、加工作業部位である心取り加工軸線4の位置までレンズ1を中子2と共に搬送し、または回収するようになっている。
【0015】
一方、心取り加工軸線4上には上側に配置される円筒形状の上クランパ5と下側に配置される円筒形状の下クランパ6が同軸上に配置されている。上クランパ5は不図示のモーター及び上スピンドルによって心取り加工軸線4を中心に低速回転させられるようになっている。下クランパ6は不図示の下スピンドルによって心取り加工軸線4を中心に回転が可能である。上スピンドル及び下スピンドルは不図示の歯車を介して連結されることにより同速で同方向へ低速で回転するようになっている。従って、上クランパ5と下クランパ6も両スピンドルと一体になって同速同方向に低速回転する。
【0016】
上クランパ5の外側には円筒形状の上磁石7が上クランパ5に同心的に配置され、かつ上クランパ5に遊嵌する状態で設けられている。上磁石7は上磁石ステー8に接着固定されている。上磁石ステー8は不図示の上シリンダによって鉛直方向bへ昇降させられる。また、上クランパ5、上スピンドル、上磁石7、上磁石ステー8及び上シリンダは不図示の駆動装置によって鉛直方向cへ昇降させられる。この昇降可能な全体を上軸部9と称する。
【0017】
下クランパ6の外側には円筒形状の下磁石10が下クランパ6と同心的に配置される状態で遊嵌されている。この下磁石10は下磁石ステー11に接着固定されている。下磁石ステー11は不図示の下シリンダによって鉛直方向dへ昇降させられる。心取り加工軸線4の横には不図示のモーターにより高速回転が可能な砥石12が設置されている。砥石12は不図示の駆動装置により水平方向eへ移動可能である。砥石12とレンズパレット3は上記心取り加工軸線4を中間に位置させる反対側にそれぞれ設置されている。
【0018】
次に、本実施形態の作用について、図2〜図20を参照して説明する。図2から図20は各部の個々の動きを示している。
まず、図2において、レンズ1を予め装填した中子2を載せたレンズパレット3は不図示の駆動装置により、待機位置からレンズ1の光軸が心取り加工軸線4に位置するまで水平方向aへ移動する。
【0019】
この後、図3に示すように、上軸部9(上クランパ5、上スピンドル、上磁石7、上磁石ステー8及び上シリンダ)は不図示の駆動装置によって一体に下降し、上クランパ5の降下側先端(下端)がレンズ1の周縁上面に接触した位置で停止する。
【0020】
次に、図4に示すように、上磁石7及び上磁石ステー8が不図示の上シリンダにより下降し、上磁石7と中子2の間に若干の隙間を残す近接した位置まで下降する。この時点で磁性体である中子2は上磁石7に磁力により引き寄せられ、中子2はレンズ1を介して上クランパ5に固定的に保持された状態になる。
【0021】
そこで、図5に示すように、上軸部9が不図示の駆動装置によって上昇すると、中子2はレンズパレット3の受座3aから引き抜かれる。
この後に、レンズパレット3は不図示の駆動装置によって図6に示す待機位置まで戻る。
【0022】
ついで、図7に示すように、上軸部9、レンズ1及び中子2は一体となって不図示の駆動装置により下降し、レンズ1が下クランパ6に接触する位置で停止する。この結果、レンズ1は上クランパ5と下クランパ6の間で挟まれる位置決め状態で保持される。
【0023】
この後、図8に示すように、下磁石10及び下磁石ステー11は不図示の下シリンダによって上昇し、下磁石ステー11と中子2の間に若干の隙間を残す位置で停止する。すると、中子2は下磁石10の磁力によって下方へ引かれる。また、この時点では、中子2は上磁石7にも引かれているため、中子2は移動しない。
【0024】
次に、図9に示すように、上磁石7及び上磁石ステー8が不図示の上シリンダによって上昇し、中子2から離れる。すると、中子2はそれ自身の重力及び下磁石10の磁力によって落下し、レンズ1から離れ、下磁石ステー11上に接触した状態になる。
【0025】
この後、図10に示すように、不図示の下シリンダによって下磁石ステー11が降下すると、下磁石ステー11は下磁石10及び中子2と一体となって下降する。
【0026】
次に、図11に示すように、不図示のモーターにより、上スピンドル、上クランパ5、レンズ1、下クランパ6、下スピンドルは一体となって、心取り加工軸線4を中心として低速回転する。また、砥石12は不図示のモーターにより高速回転しながら、不図示駆動装置によって待機位置より水平方向へレンズ1に向かって移動し、レンズ1の外周端面を研削する心取り加工を行う。
【0027】
この心取り加工終了後、図12に示すように、砥石12は待機位置に向かって水平移動し、退避する一方、上スピンドル、上クランパ5、レンズ1、下クランパ6、下スピンドルの回転が停止する。
【0028】
次に、図13に示すように、下磁石10、下磁石ステー11及び中子2は不図示の下シリンダにより上昇し、同時に上磁石7及び上磁石ステー8は不図示の上シリンダにより下降する。下磁石10及び下磁石ステー11が不図示下シリンダによって下降すると、中子2は上磁石7に引かれて上昇し、レンズ1に接触する状態になる(図14を参照)。
【0029】
この後、図15に示すように、上軸部9を不図示の駆動装置によって上昇させる。レンズ1及び中子2は磁力によって上クランパ5に保持されたまま共に上昇する。
【0030】
この後、図16に示すように、レンズパレット3が不図示の駆動装置によって心取り加工軸線4上に移動する。そして図17に示すように、上軸部9が不図示の駆動装置によって再び下降し、中子2の外周2eの部分はレンズパレット3の受座3aの穴に嵌め込まれる。
【0031】
次に、図18に示すように、上シリンダによって上磁石7及び上磁石ステー8を上昇させる。また、図19に示すように、上軸部9を不図示駆動装置により上昇させると、レンズ1及び中子2は上クランパ5から固定が解除され、レンズパレット3上に残る。
【0032】
最後に、図20に示すように、レンズパレット3を不図示駆動装置によって待機位置へ向けて水平に移動させ、アンローディング完了となる。
【0033】
以上の動作を繰り返すことにより複数のレンズ1を自動的に心取り加工することができる。
【0034】
【実施例】
(第1の実施例)
図21から図44を用いて本発明の第1実施例に係るレンズ自動心取り装置について説明する。本実施例に係るレンズ自動心取り装置は前述した実施形態の内容を具体化したものである。また、前述した実施形態と同様の個所には同じ符号を付して説明する。
【0035】
(構成)
図21は本実施例に係るレンズ自動心取り装置全体の正面図、図22はそのレンズ自動心取り装置全体の平面図、図23はそのレンズ自動心取り装置全体の左側から見た断面図であり、図24は図23の点線部を拡大して示す断面図である。
【0036】
レンズ1を載置するレンズパレット3はベアリング13によってパレット中心軸14を中心として回転可能である。レンズパレット3はタイミングプーリー15及びタイミングベルト16を介してパレットモーター17に接続され、パレットモーター17によって適宜間欠的に回転駆動される。ベアリング13はフランジ18を介してパレットテーブル19に固定され、このパレットテーブル19はパレットロボット20によって水平方向へ移動可能なものである。また、パレットロボット20はベース21に固定されている。従って、レンズパレット3上のレンズ1は心取り加工軸線4上と待機位置の間を水平方向へ移動することが可能である。
【0037】
心取り加工軸線4上において上側位置には円筒形状の上クランパ5が配置されている。上クランパ5は上スピンドル22の軸23に固定され、上スピンドル22によって心取り加工軸線4を中心に低速回転が可能である。軸23上には第1歯車24が固定されている。上クランパ5は、軸23、第1歯車24、第2歯車25、第3歯車26、第1タイミングプーリー27、第1タイミングベルト28、第2タイミングプーリー29、第3タイミングプーリー30、第2タイミングベルト31、第4タイミングプーリー32を介して、モーター33によって低速回転するように駆動される。また、モーター33は、第4タイミングプーリー32、第2タイミングベルト31、第3タイミングプーリー30、シャフト34、第5タイミングプーリー35、第3タイミングベルト36、第6タイミングプーリー37を介し、心取り加工軸線4を中心として下スピンドル38の軸39を低速に回転駆動する。下クランパ6は軸39の先端に固定的に接続されている。従って、上クランパ5及び下クランパ6は心取り加工軸線4を中心として同速同方向へ低速に連動して回転する。尚、下スピンドル38はベース21に固定されている。
【0038】
一方、上スピンドル22の外周部はZテーブル40に固定された軸受41に嵌合して軸支され、この軸受41によって心取り加工軸線4の方向への摺動が可能である。上スピンドル22の軸23の上端はロータリージョイント42を介して加圧シリンダ43のロッド部に固定されている。加圧シリンダ43のフランジ部は加圧シリンダステー44を介してZテーブル40に固定されている。また、加圧シリンダ43は不図示の電空レギュレーターによって任意の圧力で上スピンドル22を心取り加工軸線4の方向に加圧することが可能である。
【0039】
Zテーブル40はZ軸ロボット45によって心取り加工軸線4と平行に昇降が可能である。Z軸ロボット45はベース21に固定されている。ここで、Z軸ロボット45によって昇降するZテーブル40から上クランパ5までの部分を上軸部9とする。
【0040】
上軸部9内の上スピンドル22のフランジ部46には上シリンダステー47を介して上シリンダ48が固定されている。上シリンダ48のロッドには上磁石ステー8が固定され、上磁石ステー8には円筒状の上磁石7が接着固定されており、上磁石7は心取り加工軸線4を中心として上クランパ5の外側に同軸的に配置されている。上磁石7及び上磁石ステー8は上シリンダ48により昇降可能である。
【0041】
一方、下スピンドル38のフランジ部49には下シリンダステー50を介して下シリンダ51が固定され、この下シリンダ51のロッドには下磁石ステー11が固定されている。下磁石ステー11には円筒状の下磁石10が接着固定されている。この下磁石10は心取り加工軸線4を中心として下クランパ6の外側に位置している。また、下磁石10及び下磁石ステー11は下シリンダ51により昇降可能である。
【0042】
砥石12は砥石軸線52を中心として不図示のベアリングによって高速回転が可能であり、砥石軸53、AVプーリ54、Vベルト55、BVプーリ56を介し、モーター57によって高速回転駆動される。砥石12は砥石軸53、前記不図示ベアリングを介し、砥石軸テーブル58に固定されており、砥石軸テーブル58は砥石軸ロボット59によって水平方向への移動が可能である。砥石軸ロボット59はベース21に固定されている。
【0043】
(作用)
次に、図25から図44までの各図を用いて本実施形態の作用について説明する。図25から図44は図21から図24で示したレンズ自動心取り装置の作用を平面上で説明するのが困難なために簡易的に砥石軸ロボット59およびパレットロボット20の位置を90度ずらした装置の左側面部分の断面図である。
【0044】
図25において砥石軸ロボット59上の砥石軸テーブル58は待機位置にあり、パレットロボット20上のパレットテーブル19は待機位置にある。Z軸ロボット45上のZテーブル40つまり上軸部9は待機位置にある。
【0045】
図26に示すように、未加工レンズ1を装填した中子2を載せたレンズパレット3が、パレットロボット20によりパレットテーブル19、フランジ18、ベアリング13を介して水平方向へ移動し、レンズ1の光軸が心取り加工軸線4に一致する位置で停止する。
【0046】
次に、図27に示すように、不図示の電空レギュレーターによって、レンズローディング用の圧力空気が加圧シリンダ43に送り込まれ、上スピンドル22が、ロータリージョイント42を介して所定の圧力で下降する。上軸部9はZ軸ロボット45によって下降し、上クランパ5の下降先端がレンズ1に接触してから数mm下の位置で停止する。すると、未加工レンズ1は上クランパ5の下端縁によって所定の圧力で押され、接触してから数mm分はZテーブル40及び軸受41、加圧シリンダ43のフランジ部及び加圧シリンダステー44のみが下降する。レンズ1に所定以上の圧力が加わることはない。
【0047】
次に、図28に示すように、上磁石7及び上磁石ステー8は上シリンダ48により、上磁石7と中子2の間に若干の隙間ができる位置まで下降する。この時点で磁性体である中子2は上磁石7に引き寄せられ、中子2はレンズ1を介して上クランパ5に固定的に保持される。
【0048】
図29に示すように、上軸部9がZ軸ロボット45によって待機位置まで上昇する。すると、レンズ1を保持した中子2は上クランパ5に保持されているため、レンズパレット3の受座3aから引き抜かれる。そしてレンズパレット3はパレットロボット20によって待機位置に移動する(図30を参照)。
【0049】
ここで、不図示の電空レギュレーターにより、加圧シリンダ43に送られる空気は加工用の圧力に切り替わり、上スピンドル22は所定の圧力で加圧される。そして図31に示すように、レンズ上軸部9、レンズ1及び中子2は一体となってZ軸ロボット45により下降し、レンズ1が下クランパ6に接触した後、数mm下の位置で停止する。
【0050】
尚、この作用は前記レンズローディング時と同じであり、レンズ1は所定の圧力によって上クランパ5及び下クランパ6に挟まれて固定されることになる。図32に示すように、下磁石10及び下磁石ステー11は下シリンダ51によって、下磁石ステー11と中子2の間に若干の隙間ができる位置まで上昇する。
【0051】
次に、図33に示すように、上磁石7及び上磁石ステー8が上シリンダ48によって上昇すると、中子2は重力及び磁力によって落下し、下磁石ステー11に吸引されて接触する。
そして図34に示すように、下シリンダ51によって下磁石10及び下磁石ステー11が中子2と一体となって下降する。
【0052】
モーター33により、上クランパ5は、軸23、第1歯車24、第2歯車25、第3歯車26、第1タイミングプーリー27、第1タイミングベルト28、第2タイミングプーリー29、第3タイミングプーリー30、第2タイミングベルト31、第4タイミングプーリー32を介して、下クランパ6は、軸39、第6タイミングプーリー37、第3タイミングベルト36、第5タイミングプーリー35、シャフト34、第3タイミングプーリー30、第2タイミングベルト31、第4タイミングプーリー32を介して、レンズ1と共に心取り加工軸線4を中心に低速回転する。砥石12は砥石軸線52を中心に砥石軸53、AVプーリ54、Vベルト55、BVプーリ56を介してモーター57によって高速回転駆動される。そして図35に示すように、砥石12は砥石軸ロボット59によって砥石軸テーブル58ごと水平移動し、端面をレンズ1外周部に接触させてレンズ1の外周面を研削する心取り加工を行う。
【0053】
この心取り加工終了後、図36に示すように、砥石12は砥石軸ロボット59によって待機位置に水平移動し、上スピンドル22、上クランパ5、レンズ1、下クランパ6、下スピンドル38は回転を停止する。
【0054】
次に、図37に示すように、下磁石10、下磁石ステー11及び中子2は、下シリンダ51により上昇し、上磁石7及び上磁石ステー8は上シリンダ48により再び下降する。そして下磁石10及び下磁石ステー11が下シリンダ51によって下降すると、中子2は上磁石7に吸引されて上昇し、レンズ1に接触する(図38を参照)。
【0055】
次に、上軸部9をZ軸ロボット45によって上昇させる。すると、レンズ1及び中子2は、磁力によって上クランパ5に固定されつつ、共に上昇する(図39を参照)。
そして再びレンズパレット3がパレットロボット20によって待機位置から心取り加工軸線4上に水平移動する(図40を参照)。
【0056】
ここで再び不図示の電空レギュレーターにより、加圧シリンダ43に送られる空気はローディング用の圧力に切り替えられ、上スピンドル22は所定の圧力で加圧される。上軸部9がZ軸ロボット45によって再びパレット受け渡し位置まで下降し、中子2の外周面はレンズパレット3の受座3aに嵌合される(図41を参照)。
【0057】
次に、上シリンダ48によって上磁石7及び上磁石ステー8を上昇させる(図42を参照)。
【0058】
上軸部9をZ軸ロボット45により上昇させると、レンズ1及び中子2は上クランパ5から固定解除され、レンズパレット3上に残る(図43)。
【0059】
レンズパレット3はパレット中心軸14を中心に、タイミングプーリー15及びタイミングベルト16を介してパレットモーター17によって間欠回転駆動され、レンズパレット3上の未加工レンズ1を載せた別の中子2が位置決めされる(図44を参照)。これ以降の作用は図27から作用の繰り返しとなる。
【0060】
(効果)
本実施形態によれば、レンズ搬送を真空圧で保持しないため、外径の小さなレンズでも確実に自動供給、排出が可能となる。また、磁力によってレンズを保持するため、非常に消費エネルギーが少なく受け渡しをすることが可能となる。
【0061】
(第2の実施例)
図45および図46を用いて本発明の第2実施例に係るレンズ自動心取り装置について説明する。本実施形態は先の第1実施形態に改良を加えたものである。その構成、作用、効果についてはその相違する部分のみを中心に説明する。
【0062】
(構成)
第1実施形態との第1の違いとしては、図45、図46に示すように下シリンダ51を低摩擦低速シリンダ60に変更し、かつその供給圧縮空気を不図示のレギュレーターによって減圧した点にある。この低摩擦低速シリンダ60は摺動抵抗が少ないため、圧縮空気の圧力が低圧であっても可動可能で、加圧力を小さく設定できる。また、低速においても不図示のスピードコントローラーによってスティックスリップのない滑らかな動きが可能である。
【0063】
第2の違いとしては下磁石ステー11を、厚みを増した下磁石厚ステー61に変更したことである。下磁石厚ステー61に厚みが増したことにより、下磁石厚ステー61の中子2が接触する面から下磁石10までの距離が遠くなり、下磁石10が中子2を吸引する磁力が弱くなっている。
【0064】
(作用)
本実施形態の作用についても第1実施形態と相違する工程のみを中心に説明する。図45は第1実施形態における図32の工程を示したものである。未加工レンズ1を上クランパ5及び下クランパ6でクランプした後、低摩擦低速シリンダ60によって下磁石10及び下磁石厚ステー61が上昇する。この際、不図示のレギュレーターにより、低摩擦低速シリンダ60には減圧された圧縮空気が供給され、所定の加圧力で上昇する。また、不図示のスピードコントローラーにより、低速で上昇し、厚みが増した分、下磁石厚ステー61は中子2に衝突する。間接的に中子2がレンズ1の外径付近を押し上げることになるが、低速で衝突するため衝撃は少なく、かつ低加圧で押し上げるためレンズ1が欠けるようなことはない。
【0065】
その後、図33で示すように、上磁石7及び上磁石ステー8が上昇するが、既に下磁石厚ステー61と中子2は接触しているため、第1実施形態のように中子2が落下するようなことはない。
【0066】
その後、心取り加工を行なうが、図34から図36で示す工程は第1実施形態と同様であるのでそれらの説明を省く。
【0067】
図46は第1実施形態における図37の工程を示したものである。図46において心取り加工後、低摩擦低速シリンダ60によって、下磁石10、下磁石厚ステー61及び中子2が一体となって低速低圧で上昇し、中子2のレンズ受け面が加工済みレンズ1に衝突して停止する。この際も低速、低圧であるため、衝撃はきわめて少ない。次に上シリンダ48によって上磁石7及び上磁石ステー8が下降し、上磁石7と中子2の間に、若干の隙間がある位置で停止する。ここで、中子2に対して、下磁石10よりも上磁石7のほうがより近接しているため、中子2は上磁石7に吸引される。
【0068】
その後、図38で示す工程で、下磁石10及び下磁石厚ステー61は下降するが、中子2は上磁石7に吸引されているため落下しない。また既にレンズ1と中子2は接触しているため、実施形態1のように中子2が上昇してレンズ1に衝突するようなことはない。
【0069】
(効果)
本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、図45及び図46の工程共に中子2が案内なく自由落下または磁力により上昇することがない。このため、工程中に中子2の位置がずれる心配がなく、心取り加工中に下クランパ6の外周面に接触したり、レンズパレット3への受け渡しミスをすることがない。
【0070】
また、図46で示す工程においては中子2がレンズ1に高速で衝突することがないため、コバの薄いレンズでも、欠けを生じることなく搬送できる。
【0071】
尚、本発明は前述した形態に限定されるものではなく、他の形態にも適用が可能である。
【0072】
(付記)
1.開口部を形成する貫通孔を有して磁性体材料で形成され、被加工レンズの周縁部を前記貫通孔の内周面で保持するレンズ保持部材と、
前記開口部から挿入され、前記被加工レンズの一方の面を支持可能に形成された所定の中心軸を有する筒状部材からなるクランパ部材と、
前記クランパ部材の外周面上で前記中心軸に沿って移動可能に形成され、前記レンズ保持部材と吸着可能な磁力を有する磁石部材と、
前記磁石部材を前記クランパ部材の外周面上で前記中心軸に沿って移動させることで、前記磁石部材に前記レンズ保持部材を磁力によって吸着させ、前記レンズ保持部材を前記クランパ部材に保持させる移動操作手段と、
を具備したことを特徴とするレンズ心取り装置。
【0073】
2.開口部を形成する貫通孔が設けられた磁性体材料の内周面に被加工レンズの周縁部を保持させる工程と、
前記被加工レンズの一方の面を支持可能に形成された所定の中心軸を有する筒状のクランパ部材を前記貫通孔の前記開口部から挿入し、前記被加工レンズの一方の面を支持する工程と、
前記レンズ保持部材と吸着可能な磁力を有する磁石部材を前記筒状部材の外周面上で前記中心軸に沿って移動させる工程と、
前記磁石部材を移動させることで、前記磁石部材に前記レンズ保持部材を磁力によって吸着させ、前記レンズ保持部材を前記クランパ部材に保持させる工程と、
を具備したことを特徴とするレンズ心取り装置のレンズ搬送方法。
【0074】
3.レンズの両光学面をクランパで挟み込みつつ回転させ、レンズ外周面を回転する砥石によって研削するベルクランプ式心取り加工装置へのレンズ自動供給、排出を行う方法において、
前記クランパのクランプ位置とレンズストッカの間を前記レンズ搬送をする際、前記レンズを、磁力を使用して保持しつつ搬送することを特徴とするレンズ心取り自動供給、排出方法。
【0075】
4.レンズをレンズストッカから自動搬送し、レンズの両光学面をクランパで挟み込みつつ回転させ、レンズ外周面を回転する砥石によって研削するベルクランプ式心取り加工装置において、
前記レンズストッカと前記レンズの間に磁性体である中子を有し、かつ前記クランパ近辺に前記中子を吸着するための磁石を有することを特徴とするレンズ自動心取り装置。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、レンズ心取り装置においていままで困難とされてきた外径の小さなレンズの自動供給及び排出が容易に可能となり、かつ省エネルギー化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の自動心取り装置の一部を概略的に示す断面図。
【図2】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図3】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図4】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図5】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図6】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図7】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図8】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図9】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図10】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図11】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図12】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図13】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図14】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図15】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図16】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図17】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図18】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図19】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図20】同じく本発明の一実施形態の自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図21】本発明の一実施例に係るレンズ自動心取り装置の全体の正面図。
【図22】同じく本発明の一実施例に係るレンズ自動心取り装置の全体の平面図。
【図23】同じく本発明の一実施例に係るレンズ自動心取り装置の全体を示す一部断面した左側面図。
【図24】同じく本発明の一実施例に係るレンズ自動心取り装置の要部を示す一部断面した左側面図。
【図25】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図26】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図27】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図28】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図29】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図30】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図31】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図32】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図33】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図34】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図35】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図36】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図37】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図38】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図39】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図40】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図41】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図42】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図43】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図44】同じく本発明の一実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図45】同じく本発明の他の実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【図46】同じく本発明の他の実施例に係る自動心取り装置による心取り作用の一工程を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
1…レンズ、2…中子、3…レンズパレット、5…上クランパ、
6…下クランパ、7…上磁石、12…砥石。
Claims (2)
- 少なくとも一部が磁性体として形成され、貫通孔を有し、この貫通孔の軸上に配置して被加工レンズを保持するレンズ保持部材と、
前記被加工レンズを保持した前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を作業位置に搬送し、前記作業位置から退避自在な搬送テーブルと、
前記作業位置においてレンズ保持部材に保持された前記被加工レンズの一方の面を押さえる第1クランパ部材と、
前記作業位置において前記レンズ保持部材の貫通孔に入り込み、レンズ保持部材に保持された前記被加工レンズの他方の面を押さえる第2クランパ部材と、
前記第1クランパ部材の外側において前記第1クランパ部材に沿って移動可能であり、前記レンズ保持部材を引き付け可能な磁力を備えた第1磁石と、
前記第2クランパ部材の外側において前記第2のクランパ部材に沿って移動可能であり、前記レンズ保持部材を引き付け可能な磁力を備えた第2磁石と、
前記第1磁石を前記第1クランパ部材に沿ってレンズ保持部材側へ移動させることで前記第1磁石の磁力によって前記レンズ保持部材を前記第1クランパ部材に引き付け、前記被加工レンズを保持した前記レンズ保持部材を前記第1クランパ部材に保持させる操作を行なう第1移動操作手段と、
第1クランパ部材と第2クランパ部材とで前記被加工レンズを押さえ、前記第2磁石を前記レンズ保持部材に近づけ、前記第2磁石の磁力によって前記レンズ保持部材を前記被加工レンズから引き離し、前記第2磁石と共に前記レンズ保持部材を前記被加工レンズから退避させる第2移動操作手段と、
を具備したレンズ心取り装置。 - 被加工レンズを保持したレンズ保持部材をレンズ加工の作業位置に搬送する工程と、
レンズ加工の作業位置において前記レンズ保持部材に保持された前記被加工レンズの一方の面を第1クランパ部材により押さえ、前記被加工レンズの他方の面を前記レンズ保持部材により押さえたレンズ保持状態を磁力によって維持する工程と、
前記レンズ保持部材によって押さえる前記被加工レンズの他方の面を第2クランパ部材で押さえ、前記レンズ保持部材を前記レンズ加工の作業位置から退避させる工程と、
前記被加工レンズを加工後、前記第1クランパ部材と前記第2クランパ部材の間で挟まれた加工済みのレンズを取り外す工程と、
を具備したレンズ心取り装置におけるレンズ搬送方法。
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