JP3930745B2 - 吐水装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は吐水装置に関し、特に吐止水操作部がスイッチ操作式の吐水装置に適用して好適な吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、吐止水操作部の操作によって吐水口からの吐水と止水とを行う吐水装置として、その吐止水操作部をシーソー式のスイッチ操作部となしたものが公知である。
図7はその一例を示している。
同図において200は吐水口で、202はその吐水口200からの吐水と止水とを行うための吐止水操作部で、この吐止水操作部202はシーソー式のスイッチ操作部として構成してある。
【0003】
この吐水装置の場合、吐止水操作部202の一方の端部202aを押込操作すると吐水口200からの吐水が行われ、また反対側の端部202bを押込操作することで吐水口200からの吐水停止、即ち止水が行われる。
【0004】
具体的にはこの吐水装置の場合、主水路204上にダイヤフラム弁から成る主弁206が設けられていて、その主弁206の背面側に背圧室208が形成されている。
主弁206は、図7(A)に示すように通常はその背圧室208内の水圧によって弁座210に着座した状態、即ち閉弁状態に保持される。
【0005】
背圧室208は、パイロット水路212によって主水路204における主弁206の下流部に連通するようになっており、そしてそのパイロット水路212が、パイロット弁214にて開閉されるようになっている。
【0006】
この吐水装置の場合、吐止水操作部202における一方の端部202aを押込操作すると、(B)に示すようにパイロット弁214が上方に持ち上がってパイロット水路212が連通した状態、即ち背圧室208が主水路204、詳しくは主水路204における主弁206の下流部と連通した状態となって、背圧室208内の水が主水路204へと流出し、背圧室208内の水圧による主弁206の閉弁方向への押圧作用が解除される。
これにより主弁206が、主水路204の給水圧によって開弁作動し、ここにおいて主水路204を通じて水が吐水口200から外部に吐水される。
【0007】
一方端部202aとは反対側の端部202bを押込操作すると、(A)に示すようにパイロット弁214が下向きに押し込まれてパイロット水路212が遮断状態となり、ここにおいて主水路204の水が主弁206の貫通の小孔(図示省略)を通じて背圧室208内に流入して背圧室208内の水圧が高まり、そしてその水圧により主弁206が閉弁作動して吐水口200からの吐水が停止する。
【0008】
この吐水装置の場合、吐止水操作部202がシーソー式のスイッチ操作部として構成してあることから、単にこれを押込操作するだけで吐水と止水とを行うことができ、利便性が高い特長がある。
【0009】
図8は本出願人の提案に係る別種の吐水装置を示したもので、この吐水装置215も同様のシーソー式のスイッチ操作部として吐止水操作部202を有している。
この吐水装置215は本体ボデー216を有していて、その本体ボデー216の図中上側の端部にシーソー式のスイッチ操作部として吐止水操作部202が設けられ、また反対側において本体ボデー216に吐水口200,主水路204,吐水口200への給水用の配管の接続口205等が設けられている。
【0010】
本体ボデー216にはまた、吐止水操作部202側においてパイロット弁214が設けられている。
尚、図中218は主弁206に設けられた貫通の小孔で、この小孔218を通じて、主水路204内の水が背圧室208内へと少量ずつ導入される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この吐水装置215は、例えば浴室の洗い場の壁に取り付けられて(このとき吐水口200が下向きとなる状態で取り付けられる)使用される。
具体的には、吐止水操作部202が室内側に露出する状態で、また本体ボデー216を含む他の部分が壁の裏側に隠れる状態で洗い場の壁等に取り付けられて使用されるが、図8に示す形態の吐水装置215の場合、吐止水操作部202及び吐水口200が本体ボデー216に固定的に一体的に設けられていることから、設置現場の状況等に応じて、吐止水操作部202或いは吐水口200を適正な向きに取り付けることが困難であったり実質的にできない場合があるといった問題が生じていた。
【0012】
例えば吐水装置215の設置現場の配管の状況や、取付部の位置や形状等に合せて吐水口200の向きを適正に定めたとき、これに伴ってその吐止水操作部202の向きが自動的に定まってしまって、これを適正な向きに配置することができず、使い勝手が必ずしも十分でないといった問題が生じていた。
【0013】
この場合においてパイロット水路212を可撓性のチューブで構成して、本体ボデー216における吐水口200側の部分と吐止水操作部202側の部分とを、その可撓性のチューブにて連絡するように吐水装置215を構成すれば、その可撓性のチューブの可撓性を利用して吐止水操作部202の向きを調節することも可能である。
しかしながらそのように吐水装置215を構成すると、吐水装置215の構造が複雑となり、吐水装置215の組付けに際して可撓性チューブをそれぞれ相手側の部材に接続したりしなければならず、また取扱性も悪化し、更にはまた場合によって可撓性チューブが外部に露出したりして美観を損ねるなど様々な問題が発生する。
【0014】
以上吐止水操作部がシーソー式の操作部として構成された吐水装置を例として説明したが、この問題は他の形態の吐止水操作部を有する吐水装置においても生じ得る問題である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の吐水装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、本体ボデーと、該本体ボデーに設けられた吐止水操作部と、該吐止水操作部とは反対側において該本体ボデーに設けられた吐水口とを有し、該本体ボデーには該吐水口に連通する主水路と、該主水路を開閉する主弁と、該主弁を水圧により閉弁方向に押圧するための背圧室と、該背圧室と前記主水路の前記主弁の下流部とを連通させる該主弁操作用のパイロット水路とが内部に設けられているとともに該パイロット水路を開閉するパイロット弁が設けられており、前記吐止水操作部による該パイロット弁の開閉操作により前記吐水口からの吐水と止水とを行う吐水装置において、前記本体ボデーを、前記吐止水操作部側の第1分割体と前記吐水口側の第2分割体とに分割した上で、それら第1分割体及び第2分割体を前記パイロット水路の連通を確保しつつ相対的に回転可能となしたことを特徴とする。
【0016】
請求項2のものは、請求項1において、前記吐水口と同じ前記第2分割体の側に該吐水口への給水用の配管の接続口が設けてあることを特徴とする。
【0017】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記本体ボデーにおける前記吐水口側の第2分割体に前記主水路が、前記吐止水操作部側の第1分割体に前記パイロット弁が設けてあって、前記パイロット水路が該第1分割体と第2分割体とにまたがって形成されており、且つ該パイロット水路の前記第1分割体側の水路部分と前記第2分割体側の水路部分とが該第1分割体,第2分割体の分割面でそれぞれ開口していて該開口部で接続されているとともに、少なくとも何れか一方の開口が周方向に連続した周溝となしてあることを特徴とする。
【0018】
請求項4のものは、請求項3において、前記周溝が円周溝であることを特徴とする。
【0019】
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記パイロット水路が前記本体ボデーに形成した凹部にて形成してあることを特徴とする。
【0020】
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記吐止水操作部が押込式のスイッチ操作部として構成してあることを特徴とする。
【0021】
請求項7のものは、請求項6において、前記吐止水操作部が、互いに反対側の端部を押込操作することで吐水操作と止水操作とを行うシーソー式のスイッチ操作部となしてあることを特徴とする。
【0022】
【作用及び発明の効果】
以上のように請求項1のものは、パイロット水路の連通を確保しつつ本体ボデーを吐止水操作部側の第1分割体と、吐水口側の第2分割体とに分割した上で、それらを相対的に回転可能となしたもので、この請求項1の吐水装置にあっては、設置現場の状況に応じて吐水口の向きを適正な向きに配置しつつ、併せて吐止水操作部を操作性の良好な適正な向きに配置することが可能となり、吐水装置の美観及び使い勝手を良好となすことができる。
【0023】
またこの吐水装置においては、本体ボデーの内部に主水路と、主弁と、背圧室と、パイロット水路とが設けてあるため、パイロット水路を構成するための可撓性のチューブが外部に露出して美観を損ねたり、吐水装置の組付けに際して可撓性のチューブの接続を必要とするといった問題を解消できる利点を有する。
【0024】
ここで上記本体ボデーにおける吐水口側の分割体即ち第2分割体の側に、吐水口への給水用の配管の接続口を設けておくことができる(請求項2)。
【0025】
また本発明においては、吐水口側の第2分割体に主水路を設け、また吐止水操作部側の第1分割体にパイロット弁を設けて、それら第1分割体と第2分割体とにまたがってパイロット水路を形成しておくことができる。
その際、第1分割体側の水路部分と第2分割体側の水路部分とを、分割面で開口させて、その開口で接続するとともに、その開口の少なくとも何れか一方を周方向に連続した周溝となしておくことができる(請求項3)。
このようにすることで、第1分割体及び第2分割体を相対的に回転させた場合においても、その周溝によってパイロット水路の連通を容易に確保することができる。
【0026】
この場合においてその周溝は、周方向に環状をなす円周溝となすことができる(請求項4)。
このようになした場合、第1分割体と第2分割体とをパイロット水路の連通を確保しつつ360°まで相対的に回転させることができる。
【0027】
上記パイロット水路は、本体ボデーに形成した凹部にて構成することができ(請求項5)、また上記吐止水操作部は押込式のスイッチ操作部として構成することができる(請求項6)。
【0028】
さらにこの場合において、その吐止水操作部をシーソー式のスイッチ操作部となしておくことができる(請求項7)。
このようにすることで、ワンタッチ操作で簡単に吐水口からの吐水と止水とを行うことができ、吐水装置の操作が容易となる利点が得られる。
【0029】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は本例のワンタッチ操作式の吐水装置で本体ボデー12を有している。
この本体ボデー12の図中上側の端部には吐止水操作部16が設けられ、また反対側の端部には吐水口22が設けられている。
【0030】
本体ボデー12にはまた、給水用の配管の接続口23が設けられていて、そこに配管が接続され、かかる配管からの給水が本体ボデー12内部に設けられた主水路24にて吐水口22へと導かれるようになっている。
【0031】
この主水路24上には、これを開閉するためのダイヤフラム弁からなる主弁26が設けられている。
主水路24は、この主弁26が弁座27に着座することで遮断、即ちその上流側水路24aと下流側水路24bとが遮断され、また主弁26が弁座27から図中上向きに離間することで主水路24が連通、即ち上流側水路24aと下流側水路24bとが連通するようになっている。
【0032】
主弁26の背面側(図中上面側)には背圧室28が形成されている。
主弁26は、通常はこの背圧室28内の圧力(水圧)にて図中下向きに押圧され、弁座27に着座した状態に保持される。即ち主弁26はこの背圧室28の圧力によって通常閉弁状態に保持される。
【0033】
この背圧室28からは、主弁26操作用のパイロット水路30が延び出しており、その先端が主水路24における下流側水路24bで開口している。
本体ボデー12にはまた、このパイロット水路30上においてプランジャ式のパイロット弁32が設けられており、このパイロット弁32が弁座34に着座することで、パイロット水路30が遮断され、またパイロット弁32が図中上向きに弁座34から離間することで、パイロット水路30の遮断状態が解除されるようになっている。即ちパイロット水路30が連通するようになっている。
【0034】
而してこのようにパイロット弁32の開弁作動によってパイロット水路30が連通状態になると、背圧室28内の水がパイロット水路30を通じて主水路24へと流入し、これにより背圧室28内の圧力が減少して主弁26が主水路24の給水圧により開弁作動する。
ここにおいて主水路24が開放状態となって、配管を通じ供給された水が吐水口22へと送られ、続いて吐水口22から外部へ吐水される。
【0035】
上記吐止水操作部16はスイッチ式、詳しくはシーソー式のスイッチ操作部であって、底部にプレート36が取り付けてあり、そのプレート36において固定部材38により本体ボデー12に取付固定されている。
【0036】
図5に示しているように、この固定部材38は前板40と、一対の側板42と、底板44とを有しており、そしてその前板40の上端部に一対の掛止部46が、また一対の側板42のそれぞれに、吐止水操作部16をプレート36において揺動可能に支持するためのくの字状の切欠部48が形成されている。
一方プレート36には、一対の段付形状の当接部50が形成されており、それら当接部50が固定部材38の切欠部48に当接させられている。
【0037】
そしてその状態でプレート36に形成された一対の掛止穴52に、一対のコイルスプリング54の一端のフック部56が掛止されている。
これらコイルスプリング54の他端のフック部56は、上記固定部材38の掛止部46に掛止されており、これらコイルスプリング54の引張力により、プレート36が当接部50を切欠部48に当接させた状態で固定部材38により揺動可能に保持されている。即ち吐止水操作部16が、プレート36において固定部材38により揺動可能に保持されている。
【0038】
尚、固定部材38は底板44において、図1に示しているように雄ねじ58により本体ボデー12に取付固定されている。
図1に示しているように、本体ボデー12にはスリーブ60が取り付けられており、そのスリーブ60の内部に上記パイロット弁32が摺動可能に保持されている。
このパイロット弁32にはT字状の頭部62が設けられている(図5参照)。
一方プレート36には、図5に示しているようにフォーク部64が設けられており、このフォーク部64により頭部62が図中上方に持ち上げられることで、パイロット弁32が開弁作動し、またフォーク部64によりパイロット弁32の本体部分が下向きに押されることで、パイロット弁32が閉弁作動する。
【0039】
本例の吐止水操作部16の場合、図6(I)に示しているように吐止水操作部16の図中左側の端部16bを下向きに押込操作すると、吐止水操作部16が固定部材38の切欠部48に当接した状態のプレート36の当接部50を支点として、図6中反時計回りに回転運動する。
その過程で一対のコイルスプリング54が一旦伸長した後に再び収縮運動し、その収縮力に基づいて吐止水操作部16が図6(I)に示す状態に安定的に保持される。
【0040】
また一方吐止水操作部16の図中右側の端部16aを下向きに押込操作すると、吐止水操作部16がプレート36の当接部50を支点として、今度は上記と逆方向の時計回りに回転運動する。
そしてその過程でコイルスプリング54が一旦伸長した後に再び収縮運動し、その収縮力により吐止水操作部16が図6(II)に示す状態に安定的に保持される。
【0041】
而して図6(I)に示す状態では、パイロット弁32がプレート36のフォーク部64により下向きに押されて閉弁作動し、パイロット水路30を閉鎖(遮断)する。
これにより主弁26が閉弁作動して主水路24が閉鎖(遮断)され、吐水口22からの吐水が停止される。
【0042】
また一方図6(II)の状態では、パイロット弁32がフォーク部64により頭部62を上方に持ち上げられて開弁作動し、パイロット水路30を開放する。
これに伴って主弁26が開弁作動して主水路24が開放され、その主水路24を通じて送られて来た水が吐水口22から外部に吐水される。
【0043】
図1〜図4に示しているように、上記本体ボデー12は吐止水操作部16側の第1分割体12−1と、吐水口22及び接続口23側の第2分割体12−2とに2分割されていて、それら第1分割体12−1と第2分割体12−2とが、それらの分割面で相対的に回転可能に連結されている。
ここで第1分割体12−1と第2分割体12−2とは、その分割面がパイロット水路30を横切るように分割されている。
【0044】
而してパイロット水路30における第2分割体12−2側の水路部分30−2、及び第1分割体12−1側の水路部分30−1はそれぞれその分割面で開口しており、それら水路部分30−2及び30−1が互いにその開口部分で接続されている。
而して第2分割体12−2側の水路部分30−2は部分的に、詳しくは分割面での開口が全周に亘って円周溝31とされている。
【0045】
また一方、この水路部分30−2に対応する第1分割体12−1側の水路部分30−1、詳しくはパイロット弁32より下流側の部分が周方向に連続した円周溝33とされており、それら円周溝31,33を合せるようにして第1分割体12−1と第2分割体12−2とが分割面で相対的に回転可能に連結されている。
従ってこの例の吐水装置10の場合、第1分割体12−1と第2分割体12−2とを相対的に回転させた場合においても常にパイロット水路30は連通状態に保持される。
【0046】
本例の吐水装置10では、パイロット水路30の連通を確保しつつ本体ボデー12を吐止水操作部16側の第1分割体12−1と吐水口22側の第2分割体12−2とに分割した上で、それらを相対的に回転可能となしてあるので、設置現場の状況に応じて吐水口22の向きを適正な向きに配置しつつ、併せて吐止水操作部16を操作性の良好な適正な向きに配置することが可能となり、吐水装置10の美観及び使い勝手を良好となすことができる。
【0047】
またこの吐水装置10においては、本体ボデー12の内部に主水路24と、主弁26と、背圧室28と、パイロット水路30とを設けてあるため、パイロット水路30を構成するための可撓性のチューブが外部に露出して美観を損ねたり、吐水装置10の組付けに際して可撓性のチューブの接続を必要とするといった問題を解消できる。
【0048】
更に吐止水操作部16をシーソー式のスイッチ操作部となしてあるので、ワンタッチ操作で簡単に吐水口22からの吐水と止水とを行うことができ、吐水装置10の操作が容易となる。
【0049】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である吐水装置の断面図である。
【図2】同実施例の吐水装置の平面図である。
【図3】同実施例の吐水装置を各部材に分解して示す断面図である。
【図4】同実施例の吐水装置を各部材に分解して示す斜視図である。
【図5】同実施例における吐止水操作部の一部とその周辺部を示す図である。
【図6】同実施例の吐水装置における吐止水操作部の作用説明図である。
【図7】吐止水操作部としてシーソー式のスイッチ操作部を有する吐水装置の従来の一例を示す図である。
【図8】本出願人の提案に係る吐水装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 吐水装置
12 本体ボデー
12−1 第1分割体
12−2 第2分割体
16 吐止水操作部
22 吐水口
23 接続口
24 主水路
26 主弁
28 背圧室
30 パイロット水路
30−1,30−2 水路部分
31,33 円周溝
32 パイロット弁
Claims (7)
- 本体ボデーと、該本体ボデーに設けられた吐止水操作部と、該吐止水操作部とは反対側において該本体ボデーに設けられた吐水口とを有し、該本体ボデーには該吐水口に連通する主水路と、該主水路を開閉する主弁と、該主弁を水圧により閉弁方向に押圧するための背圧室と、該背圧室と前記主水路の前記主弁の下流部とを連通させる該主弁操作用のパイロット水路とが内部に設けられているとともに該パイロット水路を開閉するパイロット弁が設けられており、前記吐止水操作部による該パイロット弁の開閉操作により前記吐水口からの吐水と止水とを行う吐水装置において、
前記本体ボデーを、前記吐止水操作部側の第1分割体と前記吐水口側の第2分割体とに分割した上で、それら第1分割体及び第2分割体を前記パイロット水路の連通を確保しつつ相対的に回転可能となしたことを特徴とする吐水装置。 - 請求項1において、前記吐水口と同じ前記第2分割体の側に該吐水口への給水用の配管の接続口が設けてあることを特徴とする吐水装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記本体ボデーにおける前記吐水口側の第2分割体に前記主水路が、前記吐止水操作部側の第1分割体に前記パイロット弁が設けてあって、前記パイロット水路が該第1分割体と第2分割体とにまたがって形成されており、
且つ該パイロット水路の前記第1分割体側の水路部分と前記第2分割体側の水路部分とが該第1分割体,第2分割体の分割面でそれぞれ開口していて該開口部で接続されているとともに、少なくとも何れか一方の開口が周方向に連続した周溝となしてあることを特徴とする吐水装置。 - 請求項3において、前記周溝が円周溝であることを特徴とする吐水装置。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記パイロット水路が前記本体ボデーに形成した凹部にて形成してあることを特徴とする吐水装置。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、前記吐止水操作部が押込式のスイッチ操作部として構成してあることを特徴とする吐水装置。
- 請求項6において、前記吐止水操作部が、互いに反対側の端部を押込操作することで吐水操作と止水操作とを行うシーソー式のスイッチ操作部となしてあることを特徴とする吐水装置。
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