JP3928987B2 - トンネル工事用枕木 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、セグメント工法によって施工されるトンネル工事において、トンネル内に配置して使用する枕木に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セグメント工法のトンネル工事においては、埋設形成されたセグメントトンネルのセグメント内に仮設の枕木を配置して、その上に資材運搬用などの車両走行用の軌条を敷設したり、作業員の通路用の踏板を配置することが行われている。
【0003】
トンネル工事に使用されるセグメントは、その外径や板厚などがトンネルの大きさに対応して規格化されているので、シールド工法により構築されるトンネルの大きさ等が判明すれば、使用されるセグメントも所定規格のものが用いられ、従って、そのセグメントを使用したトンネル工事には、使用されるセグメントに合致する定格仕様の枕木を用いれば足りるが、実際の工事においては、セグメントに設けられる補強リブの位置がメーカによって必ずしも同一でなかったり、セグメントの周方向での継目フランジの位置がズレたりすることがあるため、定格仕様の枕木は前記リブやズレた周方向の継目フランジが邪魔になって水平に敷設できないとか、使用できない場合があった。また、使用するセグメントの径が多少異なると、同じ枕木では枕木の面位置が変化するため、後続台車等の走行に支障を来たすことがあり、そのような場合には、そのセグメントの内径に合った別の仮設枕木を作製,使用しなければならないという問題もある。
【0004】
然し乍ら、常にセグメントの径の多少の違いや補強リブや周方向の継目フランジの位置に合わせていちいち枕木を形成したり、或は、そのように形成された枕木を使用しなければならないことは、作業上極めて面倒であり、また、予め複数種の枕木を用意しておかなければ、作業能率を挙げることはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のようなトンネル工事用の仮設枕木の従来技術に鑑み、セグメント工法のトンネル工事において、トンネルを構成するセグメントの径や補強リブやセグメントの周方向での継目フランジの位置に少々の違いがあっても、それに対応して架設できる機能を具えたトンネル工事用枕木を提供することを、その課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明トンネル工事用仮設枕木の構成は、帯鋼板を折り曲げその両端部間に支持板を斜めに架設して形成される三角形状部材の前後側の少なくとも一側に垂直面材による補強板を取付け且つ前記支持板にセグメントの継目フランジを挾持するように被嵌する支持部材を左,右位置調節可能に取付けた左,右の側部支持台と、前記両側部支持台の下部の間に水平な帯鋼板を接続するとともに前記鋼板の下面中間部に支持脚部材を設け、前記帯鋼板の前後側の少なくとも一側下部に断面船底状の垂直面材による補強板を取付け、かつ、該補強板の中間部の支持脚部材にセグメントの下部中央に接する支持部材を高さ調節可能に取付けた中間支持台とから成り、前記支持部材の位置を調節してからセグメントの継目フランジ部に配置し、各支持台上に、軌条又は軌条支持台、若しくは管支持台,踏板等を、選択的且つ着脱自在に載置固定するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
而して、本発明枕木における側部支持台は、垂直に折り曲げた帯鋼板の両端部間に支持板を架設して形成される略三角形状部材の前後側の少なくとも一側に垂直面材による補強板を取付け且つ前記支持板にセグメントの継目フランジにそれを跨ぐように被嵌する支持部材を位置調節可能に取付けて構成したから、支持部材を取付けた位置に前記セグメントのリブや周方向の継目フランジが位置しているような場合には、支持部材の取付位置を調節してずらせることにより、所定の位置に配することができる。
【0008】
また、本発明枕木における中間支持台は、水平な帯鋼板の前後側の少なくとも一側下部に断面船底状の垂直面材による補強板を取付けると共に該補強板の中央部にシ−ルドトンネルの下部中央に接する支持部材を高さ調節可能に取付けて構成し、前記支持部材の高さを調節して、ゼグメントトンネルの下部両側に位置する上記左,右の側部支持台の間に、これらの側部支持台と一体に結合された状態で位置するのであるが、支持部材の下端部がトンネルを構成するセグメントの継目フランジの中央に点接触のような形で接触するので、セグメントのリブや周方向の継目フランジの位置に関係なく適切な位置に配置することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態例を図により説明する。図1は本発明の一例の枕木をセグメントトンネルに配備し、軌条及び軌条支持台を取付けた例の正面図、図2は図1の枕木において軌条等を取付けない状態の平面図、図3は図1のA−A線断面拡大図、図4は同じくB−B線断面拡大図、図5は同じくC−C線断面図、図6は本発明枕木の使用例の正面図である。
【0010】
図1において、1は、帯鋼板11を直角に折り曲げその両端部間に支持板12を斜めに架設して正面から視て逆直角三角形上をなす三角形状部材を形成し、該部材の前後側少なくとも一側(この例では後側)に垂直な板材による補強板13を取付け、且つ、前記支持板12にセグメントSのトンネル長さ方向の継目フランジFを上から挾持するように被嵌する支持部材14を位置調節可能に取付けた側部支持台で、支持部材14は支持板12に設けた2個の細長孔15の範囲内でその取付位置を、ボルト,ナットBnを操作して調節できるようになっており、その下端部は二股状に形成され、図3に示すように、セグメントSの継目フランジF上に置かれて、側部支持台1が配備されるのである。なお、16は帯鋼板11の上面に複数個設けた軌条等の取付孔である。
【0011】
2は、セグメントSにおけるフランジFの下部両側に配備した側部支持台1,1の下部の間に水平な帯鋼板21の前後側少なくとも一側(この例では後側)下部に正面から視て中高先細状、或は、断面船底状の垂直な板材による補強板22を取付けると共に該補強板22の中央部に支持脚部材23を設け、この支持脚部材23にセグメントSの下部中央に接する支持部材24をボルト,ナットBnによって高さ調節可能に取付けた中間支持台で、支持部材24は支持脚部材23に設けた2個の細長孔25の範囲内でその取付位置を調節できるようになっており、図1に示すように、セグメントSにおけるフランジFの下部中央に接して、中間支持台2が配備されるのである。なお、26は帯鋼板21に複数個設けた軌条支持台等の取付孔、LはセグメントSの内面に設けられた補強リブ、FsはセグメントSにおける周方向の継目フランジである。
【0012】
本発明枕木は上記のように構成されるのであるが、側部支持台1,1と中間支持台2とは溶接等により強固に連結し、これをトンネルの長さ方向に適宜間隔を置いて多数敷設し、後述する軌条を固定してシールドマシンの後続台車等を走行させたり、台車に載せて管を移送する等のような場合、それらの荷重に充分耐え得るようにする。
【0013】
次に、本発明枕木の使用態様例について説明する。
図1においては、左右の側部支持台1,1に軌条R1,R2を固定して取付け、中間支持台2には軌条支持台27を介して軌条R3を固定して取付けてあり、例えば、軌条R1及びR2はそれらの上にバッテリ台車を、また、軌条R3はその上に後続台車を、それぞれ載せて使用するようにした例である。
【0014】
また、図6においては、左,右の側部支持台1と同じ高さになるように形成した軌条支持台27を広幅に形成して中間支持台2の上に固定する一方、右方の側部支持台1と軌条支持台27の右側部とに別の軌条支持台17を載架固定し、左方の側部支持台1に軌条R1を、軌条支持台27に軌条R3を、軌条支持台17に軌条R2をそれぞれ固定して取付け、軌条R1とR3にセグメント台車を載せ、軌条R2には後続台車等を載せて使用するようにした例である。
【0015】
その他、特に図示はしないが、上記軌条支持台17,27と同種の軌条支持台を適宜配することにより、多種の使用形態を実施することが可能となる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は上述のとおりであって、セグメントトンネルの下部の左右両側に配する側部支持台とそれら側部支持台の間の下位に配する中間支持台とから成るものであるが、側部支持台は左,右方向で位置調節可能な支持部材によりセグメントトンネルの長さ方向の継目フランジを挟むようにして配され、また、中間支持台は上下方向で前記フランジ上面との当接位置を調節可能にした支持部材により前記フランジに当接させて配するようにしたから、セグメントのリブや周方向の継目フランジの位置が区々であったり、セグメントの内径或はフランジの内径が異なるセグメントに対しても、同一の本発明枕木における上記支持部材の位置調節を施すことによって、そのようなセグメントの下部に配備することができるので、セグメントトンネル工事に用いる仮設枕木として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の枕木をセグメントトンネルに配備し、軌条及び軌条支持台を取付けた例の正面図。
【図2】図1の枕木において軌条等を取付けない状態の平面図。
【図3】図1のA−A線断面拡大図。
【図4】図1のB−B線断面拡大図。
【図5】図1のC−C線断面図。
【図6】本発明枕木の使用例の正面図。
【符号の説明】
1 側部支持台
11 帯鋼板
12 支持板
13 補強板
14 支持部材
15 細長孔
16 取付孔
17 軌条支持台
2 中間支持台
21 帯鋼板
22 補強板
23 支持脚部材
24 支持部材
25 細長孔
26 取付孔
27 軌条支持台
T セグメントトンネル
S セグメント
F セグメントの長さ方向の継目フランジ
Fs セグメントの周方向の継目フランジ
L セグメントの補強リブ
R1,R2,R3 軌条
Claims (1)
- 帯鋼板を折り曲げその両端部間に支持板を斜めに架設して形成される三角形状部材の前後側の少なくとも一側に垂直面材による補強板を取付け且つ前記支持板にセグメントの継目フランジを挾持するように被嵌する支持部材を左,右位置調節可能に取付けた左,右の側部支持台と、前記両側部支持台の下部の間に水平な帯鋼板を接続するとともに前記鋼板の下面中間部に支持脚部材を設け、前記帯鋼板の前後側の少なくとも一側下部に断面船底状の垂直面材による補強板を取付け、かつ、該補強板の中間部の支持脚部材にセグメントの下部中央に接する支持部材を高さ調節可能に取付けた中間支持台とから成り、前記支持部材の位置を調節してからセグメントの継目フランジ部に配置し、各支持台上に、軌条又は軌条支持台、若しくは管支持台,踏板等を、選択的且つ着脱自在に載置固定するようにしたことを特徴とするトンネル工事用枕木。
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JP15735897A Expired - Fee Related JP3928987B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | トンネル工事用枕木 |
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- 1997-06-02 JP JP15735897A patent/JP3928987B2/ja not_active Expired - Fee Related
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