JP3928787B2 - 床暖房マット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床暖房マットに関し、特に、温水を通水する放熱管から床仕上げ材へ効率良く熱が伝わるように構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、床仕上げ材の下側に敷設した床暖房マットにおいて温水を循環させて、その温水の熱により床仕上げ材を加温する温水式の床暖房システムが実用に供されている。ここで、床暖房マットには種々の型式のものが提案されあるいは実用化されているが、その中でも、合成樹脂発泡体(例えば、発泡スチロール)製の板状の本体基材と、本体基材に設けられ温水を通水して床仕上げ材を加温する為の合成樹脂(例えば、架橋ポリエチレン)製の放熱管とを備えた床暖房マットが主流となっている。
【0003】
図9に示すように、このような床暖房マットにおいては、一般的に、放熱管101は本体基材100に形成された溝部102に収容され、これら本体基材100と放熱管101の上面に、熱伝導率の高い金属製(例えば、アルミニウム製)のシート状の薄膜部材103が貼り付けられ、この薄膜部材103を介して放熱管101内の温水の熱が床仕上げ材に伝達される。しかし、このような床暖房マットでは、放熱管101と溝部102の内周部との接触面積が大きく、放熱管101から本体基材100を介して床下に多く無駄な熱量が放熱されてしまう問題が生じていた。
【0004】
そこで、特開2002−81661号公報に記載の床暖房マットにおいては、溝部の内周部に複数の突起部が溝部の長さ方向所定間隔おきに形成されており、溝部に放熱管が収容された状態では、放熱管が複数の突起部で支持される一方で、これら複数の突起部の間で放熱管が溝部と接触せず、熱伝導率の低い空気が介在する断熱隙間が形成されることになる。従って、放熱管と溝部の内周部との接触面積が小さくなり、放熱管から本体基材への放熱量が少なくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の床暖房マットにおいては、本体基材の表面よりも放熱管の頂部が突出しないようにして、本体基材の上に施工した床仕上げ材ががたつくのを防止する必要があるが、本体基材の表面と放熱管の頂部が略同一面になるように本体基材の溝部を形成することは製作上困難であるため、殆どの場合、溝部の深さは放熱管の外径よりも大きくなり、溝部の中に放熱管が完全に収容されてしまう。このような状態では、放熱管と床仕上げ材とが密着しなくなるため、放熱管から床仕上げ材に効率的に熱を伝達することができなくなる。また、前記公報に記載の床暖房マットにおいては、突起部が溝部の長さ方向に所定間隔をおいて形成されているため、突起部の無いところでは放熱管と床仕上げ材との密着状態が悪く、伝熱効率が悪化することになる。
本発明の目的は、放熱管を床仕上げ材に確実に密着させて放熱管から床仕上げ材へ効率よく熱を伝達すること、床下等へ放熱される無駄な熱量を極力抑えること、等である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の床暖房マットは、合成樹脂発泡体製の本体基材と、本体基材に形成された溝部に収容され且つ温水を通水して床仕上げ材を加温する為の合成樹脂製の放熱管とを備えた床暖房マットにおいて、前記本体基材の下端部に複数の凹部が設けられ、前記溝部の底部に、この溝部に沿って延び且つ放熱管を支持する複数の突起部が形成されて放熱管の頂部が本体基材の表面から突出するように構成され、前記突起部の溝部の底部からの高さが放熱管の本体基材の表面からの突出量よりも高くなるように構成され、且つ、本体基材の上に床仕上げ材を施工したときには、突起部が変形して放熱管の頂部が床仕上げ材に密着し放熱管の頂部と本体基材の表面とが略同一面に構成されるとともに、溝部のうちの放熱管の下側に熱伝導率の低い空気が介在する断熱隙間が形成されたことを特徴とするものである。
【0007】
この床暖房マットは床仕上げ材の下側に敷設され、温水を循環させることにより床仕上げ材を加温する。本体基材は、断熱性の高い発泡スチロール等の合成樹脂発泡体で形成された部材であり、この本体基材には、矩形板状、パネル状、あるいは根太間設置用の細長い板状のものなど、平面的な形状を有する種々の型式のものが含まれる。一方、放熱管は、架橋ポリエチレン等の合成樹脂で形成されており、本体基材に形成された溝部に収容される。この放熱管には室外の熱源機から供給された温水が通水されて、その温水の熱が床仕上げ材に伝達されて床面が加温される。
【0008】
ここで、放熱管の頂部が本体基材の表面から外側へ突出しているため、床仕上げ材を本体部材の上に施工したときには、放熱管が確実に床仕上げ材に接触することになり、放熱管から床仕上げ材へ効率よく熱を伝達することができる。また、溝部や樹脂管の外径等に多少の製作誤差がある場合でも放熱管と床仕上げ材とが密着しやすくなる。
【0009】
さらに、溝部の底部のうちの突起部以外の部分と放熱管とが接触せず、放熱管と溝部の内周部との接触面積が小さくなる。つまり、放熱管から本体基材へ放熱される熱量を抑えることができる。さらに、本体基材の下端部に複数の凹部が設けられたので、本体基材と下地合板との接触面積を減らすことができる。また、複数の突起部は溝部に沿って延びているため、特開2002−81661号に記載の床暖房マットと比較して、放熱管の全長に亙って床仕上げ材との密着状態が良好となるので、放熱管から床仕上げ材へ効率よく熱を伝達することができる。
【0010】
述のように、放熱管の頂部は本体基材の表面よりも突出している状態であるが、この状態で床仕上げ材を施工するために床仕上げ材を本体基材に押し付けると、本体基材からその頂部が突出した放熱管も床仕上げ材により溝部側へ押し付けられる。このとき、放熱管を支持する突起部が変形して、放熱管が床仕上げ材に密着した状態で放熱管が溝部に押し込まれるため、温水の熱量を放熱管から床仕上げ材へ効率良く伝達することができるようになる。
【0011】
ここで、突起部の溝部の底部からの高さは、放熱管の本体基材の表面からの突出量よりも高くなるように構成されているため、床仕上げ材の施工時に放熱管が溝部内に押し込まれて放熱管の頂部と本体基材の表面とが略同一面になった場合でも、放熱管は、溝部の底部と接触せず、溝部のうちの放熱管の下側に熱伝導率の低い空気が介在する断熱隙間が形成されることになるため、放熱管から本体基材へ放熱しにくくなる。
さらに、床仕上げ材が本体基材に略密着するように施工された状態では、放熱管の頂部と本体基材の表面とが略同一面に構成されることになるため、床仕上げ材ががたつくことがない。
【0012】
請求項の床暖房マットは、請求項1発明において、前記放熱管に、熱伝導率の高いテープ状膜材が、その幅の略半分が重複するように螺旋状に巻き付けられたことを特徴とするものである。まず、放熱管にテープ状膜材が巻き付けられたことで、放熱管から床仕上げ材に熱が伝達しやすくなる。さらに、このテープ状膜材が、その幅の略半分が重複するように螺旋状に放熱管に巻き付けられたので、放熱管に巻き付けられた膜材の厚さが均等になり、放熱管の表面に凸凹が生じないため、放熱管と床仕上げ材との密着性を損ねることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、熱源機から供給された温水により室内の床仕上げ材を加温する温水式床暖房システムに本発明を適用したものである。
図1に示すように、床暖房システム1は、室外に設けられ温水を供給する熱源機2と、床仕上げ材(図2参照)の下側に敷設された床暖房マット3とを備えている。
【0014】
熱源機2の内部には、特に図示しないが、バーナと、バーナからの燃焼ガスにより温水を加温する熱交換器と、温水を循環させる為のポンプなどが配設されている。熱源機2の下側には、ヘッダーボックス10が設けられ、このヘッダーボックス10内に配設された温水ヘッダーからは複数の架橋ポリエチレン製の温水配管11が分岐しており、これらの温水配管11を介して、床暖房マット3や温水式エアコン(図示略)等の他の暖房端末と熱源機2との間で温水が循環する。
【0015】
次に、床暖房マット3について説明する。
図2〜図4に示すように、床暖房マット3は、発泡スチロール製で平面視略矩形状の本体基材12と、この本体基材12に形成された溝部23に収容され且つ温水を通水して床仕上げ材16を加温する為の架橋ポリエチレン製の放熱管13とを備えている。
図2、図3に示すように、床暖房マット3は、複数の根太14の上に配設された下地合板15と、その表面に床面16aが形成された木質の床仕上げ材16との間に敷設されており、複数の根太14の間にはポリスチレンフォーム製の断熱材17も設けられている。さらに、床暖房マット3の周囲には、本体基材12と略同じ厚さを有し、床仕上げ材16を載置する面を水平に保つ為のダミー合板18,19も敷設されている。
【0016】
この床暖房マット3の表面には、床仕上げ材16に均等に熱を伝達する為の熱伝導率の高い金属製(例えば、アルミニウム製)のシート状の薄膜部材20が貼り付けられている。
図2〜図4に示すように、本体基材12には複数の木質の小根太21が一体的に設けられ、これらの小根太21の間において、溝部23は連続状且つ蛇行状に形成されている。
【0017】
一方、放熱管13も溝部23と同様に蛇行状に形成され、この放熱管13には、温水配管11内に配設された温水供給管11a及び温水戻り管11b(図1参照)が夫々接続されている。さらに、この放熱管13には、図5に示すように、架橋ポリエチレン製の放熱管13から床仕上げ材16へ熱を伝達しやすくするために、粘着材付きの金属箔(例えば、アルミ箔)からなる、熱伝導率の高いテープ状膜材22が巻き付けられている。ここで、このテープ状膜材22は、放熱管13の表面部に凹凸が生じないようにその巻き付けられた厚さを均等にするため、その幅の略半分が重複するように螺旋状に放熱管13に巻き付けられている。
【0018】
図6、図7に示すように、放熱管13を収容する溝部23の底部には、この溝部23に沿って延び且つ放熱管13を支持する2本の突起部24が形成されている。溝部23の底部のうちの突起部24以外の部分は放熱管13と接触していない。ここで、本体基材12の表面から突起部24の先端までの深さLは放熱管13の外径よりも、0.5 〜1.0 mm程度、小さくなるように突起部24は形成されている。つまり、図6に示すように、放熱管13の頂部が本体基材12の表面から突出することになる。さらに、突起部24の溝部23の底部からの高さは、放熱管13の本体基材12の表面からの突出量よりも高くなるように構成されている。
【0019】
従って、図7に示すように、本体基材12の上に床仕上げ材16を施工したときには、床仕上げ材16により放熱管13が溝部23へ押し込まれることになるが、このとき、突起部24が変形して放熱管13が床仕上げ材16に密着し、放熱管13の頂部と本体基材12の表面とが略同一面に構成される。しかも、突起部24の溝部23の底部からの高さが、放熱管13の本体基材12の表面からの突出量よりも高くなるように構成されているため、放熱管13が溝部23内に押し込まれて放熱管13の頂部と本体基材12の表面とが略同一面になったときでも、放熱管13が溝部23の底部と接触せず、溝部23のうちの放熱管13の下側に熱伝導率の低い空気が介在する断熱隙間25が形成されることになる。
尚、本体基材12の下端部には、本体基材12と下地合板15との接触面積を減らす為の複数の凹部12aも設けられている。
【0020】
次に、この床暖房マット3の作用について説明する。
図6に示すように、本体基材12の表面から突起部24の先端までの深さLは放熱管13の外径よりも小さいために、床暖房マット3の本体基材12の上に床仕上げ材16を施工する前には、放熱管13の頂部が本体基材12の表面から突出した状態である。
【0021】
この状態から、図7に示すように、床仕上げ材16を床暖房マット3の上に載置させてから釘等により床仕上げ材16を小根太21に固定して、本体基材12の上に床仕上げ材16を施工する。この際に、床仕上げ材16は突出した放熱管13の頂部を溝部23内に押し込むことになるが、このとき、溝部23の底部に形成された突起部24が変形して、放熱管13が床仕上げ材16に密着した状態で放熱管13の頂部と本体基材12の表面とが略同一面に構成される。
【0022】
従って、放熱管13から床仕上げ材16に薄膜部材20を介して効率よく熱が伝達されることになる。このとき、溝部23のうちの放熱管13より下側に断熱隙間25も形成され、この断熱隙間25には熱伝導率の低い空気が介在することになるので、放熱管13から本体基材12へ放熱される熱量が抑えられる。
【0023】
次に、図9に示すような従来の床暖房マットと、実施形態の床暖房マット3とにおける床上放熱効率(床暖房マットに供給した温水の熱量に対する、床面に伝達され暖房に寄与する熱量の比率)を、実験により求めた結果について述べる。
先ず、従来の床暖房マットにおいて、放熱管の内径5mm(外径7.2mm)、本体基材の厚さ12mm、薄膜部材の厚さ40μm、供給温水温度60℃、床仕上げ材の厚さ12mm、下地合板の厚さ12mm、断熱材の厚さ50mmとしたときに、床面の平均温度は33℃程度となり、このときの床上放熱効率は73%程度となった。
【0024】
一方、実施形態の床暖房マット3において、放熱管13、本体基材12、床仕上げ材16、下地合板15、断熱材17の各仕様は従来の床暖房マットと同じとし、放熱管13には、厚さ25μmのアルミ箔とPET(ポリエチレンテレフタレート)製のフィルムからなるテープ状膜材22を巻き付け、供給温水温度を従来よりも10℃低い50℃としたときに、床面16aの平均温度が従来と略同じ33℃程度となったが、このときの床上放熱効率が82%程度となり、床下等に無駄に放散される熱量が10%近くも減少することが確認された。
【0025】
以上説明した床暖房マット3によれば、次のような効果が得られる。
1)本体基材12の表面から突起部24の先端までの深さLは放熱管13の外径よりも小さいために、放熱管13の頂部が本体基材12の表面から突出するので、床仕上げ材を本体部材の上に施工したときには、放熱管13が確実に床仕上げ材16に密着して、放熱管13から床仕上げ材16に薄膜部材20を介して効率よく熱が伝達されることになり、暖房開始直後の床面の温度上昇が速くなって即暖性も向上する。さらに、溝部23や放熱管13の外径等に多少の製作誤差がある場合でも放熱管13と床仕上げ材16とが密着しやすくなる。
【0026】
2)2本の突起部24は、溝部23の底部において、この溝部23に沿って延び放熱管13を支持するように形成されたので、溝部23の底部のうち、突起部24以外の部分は放熱管13と接触せず、放熱管13と溝部23の内周部との接触面積が小さくなる。つまり、放熱管13から本体基材12へ放熱される熱量を抑えることができる。
【0027】
3)本体基材12の上に床仕上げ材16を施工したときに、突起部24が変形して放熱管13の頂部が床仕上げ材16に密着し、放熱管13の頂部と本体基材12の表面とが略同一面に構成されるので、放熱管13の頂部が床仕上げ材16に確実に密着して放熱管13から床仕上げ材16へ熱が効率良く伝達するし、床仕上げ材16ががたつかないように施工することもできる。また、突起部24の溝部23の底部からの高さが放熱管13の本体基材12の表面からの突出量よりも高くなるように構成されており、放熱管13が溝部23内に押し込まれて放熱管13の頂部と本体基材12の表面とが略同一面になったときに、溝部23のうちの放熱管13の下側に熱伝導率の低い空気が介在する断熱隙間25が形成されるため、放熱管13から本体基材12へ放熱しにくくなり、熱源機2のランニングコストを低減することも可能になる。
【0028】
4)放熱管13に熱伝導率の高いテープ状膜材22が巻き付けられたので、放熱管13から床仕上げ材16に熱が伝達しやすくなるし、このテープ状膜材22が、その幅の略半分が重複するように螺旋状に巻き付けられるため、放熱管13に巻き付けられた膜材22の厚みが均等になり、放熱管13の表面に凸凹が生じないため、放熱管13と床仕上げ材16との密着性を損ねることがないし、床仕上げ材16の施工時には、放熱管13を確実に溝部23内に押し込むことができる。
【0029】
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]図8に示すように、本体基材12Aの溝部23Aの底部に連なり溝部23Aに沿って延びる凹溝30を形成し、本体基材12Aの表面から溝部23Aの底部までの深さL' が放熱管13の外径よりも小さくなるように構成してもよい。この場合でも、前記実施形態と同様に、床仕上げ材16の施工前の状態では、放熱管13の頂部は本体基材12Aの表面よりも突出しており、本体基材12Aの上に床仕上げ材16を施工したときには、凹溝30が変形して放熱管13が床仕上げ材16に密着し、放熱管13の頂部と本体基材12Aの表面とが略同一面に構成される。また、溝部23Aのうちの放熱管13の下側に断熱隙間25Aも形成される。従って、前記実施形態と略同様の効果が得られる。
【0030】
2]小根太21の上面が本体基材12の上面よりも少し(例えば、0.5 〜1.0 mm程度)低くなるように構成してもよい。このように構成することで、床仕上げ材16の施工前の状態では、放熱管13の頂部が小根太21よりも突出することになり、床仕上げ材16を小根太21に固定して床仕上げ材16を施工したときには、放熱管13の頂部が床仕上げ材16に確実に密着することになる。
【0031】
3]床仕上げ材16の施工時に、放熱管13が溝部23内に押し込まれる際、放熱管13により溝部23の底部が容易に変形するような弾力性を有する材質で本体基材12を構成した場合には、溝部23自体の深さを放熱管13の外径よりも小さくなるようにすることで、突起部24を省略することもできる。
4]本体基材12としては、シート状、パネル状、あるいは根太間設置用の細長い板状のものなど、平面的な形状を有するものであれば、種々の型式のものを使用できる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、放熱管の頂部が本体基材の表面から突出するように構成されたので、床仕上げ材を本体部材の上に施工したときには、放熱管が確実に床仕上げ材に接触することになり、放熱管から床仕上げ材へ効率よく熱を伝達することができる。さらに、暖房開始直後の床仕上げ材の温度上昇が速くなり即暖性が向上する。また、溝部や樹脂管の外径等に多少の製作誤差がある場合でも放熱管と床仕上げ材とが密着しやすくなる。
【0033】
さらに、溝部の底部に、この溝部に沿って延び且つ放熱管を支持する複数の突起部が形成されたので、溝部の底部のうち、突起部以外の部分と放熱管とが接触せず、放熱管と溝部の内周部との接触面積が小さくなる。つまり、放熱管から本体基材へ放熱される熱量を抑えることができる。
さらに、本体基材の下端部に複数の凹部が設けられたので、本体基材と下地合板との接触面積を減らすことができる。
【0034】
さらに、本体基材の上に床仕上げ材を施工したときに、突起部が変形して放熱管が床仕上げ材に密着し、放熱管の頂部と本体基材の表面とが略同一面に構成されるので、放熱管が床仕上げ材に確実に密着して放熱管から床仕上げ材へ熱が効率良く伝達するし、床仕上げ材ががたつかないように施工することもできる。また、突起部の溝部の底部からの高さが放熱管の本体基材の表面からの突出量よりも高くなるように構成されているため、床仕上げ材の施工時に放熱管が溝部内に押し込まれて放熱管の頂部と本体基材の表面とが略同一面になったときに、溝部のうちの放熱管の下側に熱伝導率の低い空気が介在する断熱隙間が形成されるため、放熱管から本体基材へ放熱しにくくなり、熱源機のランニングコストを低減することも可能になる。
【0035】
請求項の発明によれば、放熱管に熱伝導率の高いテープ状膜材が巻き付けられたので、放熱管から床仕上げ材に熱が伝達しやすくなるし、このテープ状膜材が、その幅の略半分が重複するように螺旋状に巻き付けられるため、放熱管に巻き付けられた膜材の厚さが均等になり、放熱管の表面に凸凹が生じないため、放熱管と床仕上げ材との密着性を損ねることがないし、床仕上げ材の施工時に放熱管を確実に溝部内に押し込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る床暖房システムの全体構成図である。
【図2】床暖房マット及びその周辺の各種床材の斜視図である。
【図3】図2の一部拡大断面図である。
【図4】床暖房マットの概略平面図である。
【図5】シート状膜材が巻き付けられる状態の放熱管の斜視図である。
【図6】図4の一部拡大断面図(床仕上げ材施工前)である。
【図7】図4の一部拡大断面図(床仕上げ材施工後)である。
【図8】変更形態の図6相当図である。
【図9】従来の床暖房マットの一部拡大断面図である。
【符号の説明】
3 床暖房マット
12,12A 本体基材
13 放熱管
16 床仕上げ材
22 テープ状膜材
23,23A 溝部
24 突起部

Claims (2)

  1. 合成樹脂発泡体製の本体基材と、本体基材に形成された溝部に収容され且つ温水を通水して床仕上げ材を加温する為の合成樹脂製の放熱管とを備えた床暖房マットにおいて、
    前記本体基材の下端部に複数の凹部が設けられ、
    前記溝部の底部に、この溝部に沿って延び且つ放熱管を支持する複数の突起部が形成されて放熱管の頂部が本体基材の表面から突出するように構成され、
    前記突起部の溝部の底部からの高さが放熱管の本体基材の表面からの突出量よりも高くなるように構成され、且つ、本体基材の上に床仕上げ材を施工したときには、突起部が変形して放熱管の頂部が床仕上げ材に密着し放熱管の頂部と本体基材の表面とが略同一面に構成されるとともに、溝部のうちの放熱管の下側に熱伝導率の低い空気が介在する断熱隙間が形成されたことを特徴とする床暖房マット。
  2. 前記放熱管に、熱伝導率の高いテープ状膜材が、その幅の略半分が重複するように螺旋状に巻き付けられたことを特徴とする請求項1記載の床暖房マット。
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