JP3928548B2 - 光ファイバ洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ端部の被覆除去部分を洗浄液に浸して超音波振動により洗浄する光ファイバ洗浄装置及び洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ同士を融着接続する場合、光ファイバ端部の被覆を除去してガラスの裸ファイバを露出させ、被覆端から所定の長さになるようにカットし、次いで光ファイバの双方のカット端面を突き合せて加熱融着する。光ファイバの被覆を除去した後、通常、裸ファイバ表面の被覆除去の際の残り屑、作業時に付着する塵埃や微粒子を除去するために裸ファイバ表面を清掃あるいは洗浄する。この清掃が不充分であると、融着接続時の位置決めが正しく行なえなかったり、融着接続部に塵埃等が混入するというようなことがある。この結果、接続部の接続損失が増加あるいは接続強度が低下するというようなことになる。
【0003】
光ファイバ端部の被覆除去部分を、他の固体に触れずに洗浄する方法として、光ファイバ端部の被覆除去部分を洗浄液に浸して超音波振動により洗浄する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。図5は、前記特許文献1に開示されている光ファイバ洗浄装置の概略を説明する図である。図中、1は洗浄槽、2は支持基板、3はベースリング、4はホルダリング、5は中央要素、6は貫通孔、7は突起、8は光ガイド、9は調整リング、10はロックナット、11は洗浄液、12はファイバホルダ、12aはホルダベース、12bは押さえ蓋、13は光ファイバ(リボンファイバ)、13aは裸ファイバ、13bはファイバ被覆を示す。
【0004】
洗浄槽1は、円筒形の容器で形成され、上端のフランジ部1aをベースリング3とホルダリング4で挟んで洗浄装置の支持基板2に取付けられる。ホルダリング4内には中央要素5を摺動可能に配し、中央要素5の上端には調整リング9を回転可能に取付ける。調整リング9は、ホルダリング4に螺合されていて、回動することにより中央要素5を上下方向に摺動させる。また、ホルダリング4にはロックナット10が螺合されていて、このロックナット10を調整リング9の下端に当接させることにより、調整リング9の回転移動をロックする。
【0005】
中央要素5の中央には、上方側が広げられた貫通孔6が設けられ、この貫通孔6の下方には突起7が設けられている。また、中央要素5には、ガラス又はプラスチックの光ガイド8が取付けられている。洗浄槽1内に洗浄液11が入れられた状態で調整リング9が回動され、中央要素5の上下方向の位置調整が行なわれる。光ガイド8の下端8aが洗浄液11に接触したとき、光ガイド8の上面が暗くなるので、この位置で調整リング9の回動を停止する。次いで、ロックナット10を調整リング9の下端に当接するまで回動し調整位置をロックする。
【0006】
洗浄しようとする光ファイバ13の端部は、ファイバホルダ12により保持される。ファイバホルダ12は、ホルダベース12aに1対の押さえ蓋12bが開閉可能に設けた形状のもので、光ファイバ13は、押さえ蓋12bを閉じることにより固定される。光ファイバ13の先端は、ファイバ被覆13bを除去して所定長さの裸ファイバ13aが露出された形でファイバホルダ12に保持され、この状態で中央要素5の貫通孔6に挿入される。
【0007】
ファイバホルダ12の下端は、貫通孔6の下方に設けられた突起7に当たって挿入が停止され、ファイバ被覆13bの端部から露出する裸ファイバ13aを所定位置まで洗浄液11に浸すことができる。洗浄槽1には、超音波振動を付与する圧電振動手段(図示せず)が設けられていて、洗浄液11に振動を与え所定時間洗浄される。洗浄後、ファイバ被覆13bの端部から所定長さの裸ファイバ13aが露出するようにカットされ、次いで融着接続される。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−180636号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような洗浄装置を用い、洗浄液11の液面を静止状態に保つことにより、ファイバ被覆13bには洗浄液11が接触しないようにして洗浄することはできる。しかし、例えば、海底光ケーブルの敷設、保守等で、洋上の船内で接続作業を行なうような場合、船の揺れによって洗浄装置自体が揺れを受ける。この場合、洗浄液11の液面レベルが上下に変動し、また、液面に波が発生しやすく、ファイバ被覆13bの端部分も洗浄液11で濡らされる。
【0010】
光ファイバ端部の洗浄液には、アセトンを用いる場合が多く、ファイバ被覆13bがアセトン等で濡れると膨潤しやすい。特に、光ファイバを高強度融着接続するような場合には、ファイバ被覆13bの端部分をクランプして位置決め等を行なうことから、ファイバ被覆13bが膨潤したりすると、精度の高い位置決めができなくなり、また、洗浄液は可燃性を有するため融着時の熱でファイバ被覆13bが燃えやすいという問題がある。したがって、ファイバ被覆13bには、洗浄液11が付着しないようにして洗浄する必要がある。
【0011】
しかしながら、図5に示す光ファイバ洗浄装置は、急な液面レベルの変動に対しての調整が難しく、揺れのある船上等で使用するのに適していない。また、洗浄液11は、消耗や蒸発で変化するが、液面レベルを常時監視し、液面レベルが一定になるように洗浄液11を補充するか又は調整リング9を回動して中央要素5の位置を調整する必要があり、作業性がよくない。なお、液面レベルをセンサで検出し自動調整する方法は考えられるが、装置が複雑で大型化するためコストの高いものとなる。
【0012】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、洗浄液の液面レベルが変動しても、光ファイバの保持位置の調整を必要とせず、揺れのある船上等で使用する場合にも、ファイバ被覆が洗浄液で濡らされない簡単な構成の光ファイバ洗浄装置と洗浄方法の提供を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による光ファイバ洗浄装置は、単心又は多心の光ファイバ端部の被覆除去部分を、洗浄液中に浸して超音波振動により洗浄する光ファイバ洗浄装置であって、洗浄槽内の洗浄液に浮かべるフロートを備え、フロートに光ファイバの被覆除去部分を洗浄液中に浸漬させて保持する保持部を設けたものである。
【0014】
また、本発明による光ファイバ洗浄方法は、単心又は多心の光ファイバ端部の被覆除去部分を、洗浄液中に浸して超音波振動により洗浄する光ファイバ洗浄方法であって、洗浄槽内の洗浄液にフロートを浮かべ、フロートに光ファイバ端部を保持させて光ファイバ端部の被覆除去部分を洗浄液中に浸漬するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の洗浄対象とする光ファイバは、融着接続する単心又は多心の光ファイバである。単心の光ファイバは、ガラスの裸ファイバの外面をファイバ被覆(1層又は2層)で被覆したもので、光ファイバ心線又は光ファイバ素線と称されている形態のものである。また、多心の光ファイバは、複数本の光ファイバ心線又は素線を、共通被覆で一体化した光ファイバテープ心線又はリボンファイバと称されているものである。
【0016】
図1は本発明の概略を説明する図で、図1(A)は洗浄装置の断面図、図1(B)及び図1(C)はファイバ保持の例を説明する図である。図中、20は光ファイバ、20aは裸ファイバ、20bはファイバ被覆、21はファイバホルダ、21aはホルダベース、21bは押さえ蓋、21cはヒンジ、21dは弾性部材、21eは突き出し片、22は洗浄槽、23は洗浄液、23aは液面、24は超音波発生器、25はフロート、26は保持部、26aは収納凹部、27は開口部、28は周壁を示す。
【0017】
光ファイバの融着接続に先立って、接続対象の光ファイバ20は、先端部のファイバ被覆20bを除去して所定長さの裸ファイバ20aが露出され、ファイバ被覆20bの端部分をファイバホルダ21等で把持する。ファイバホルダ21は、例えば、図1(B)に示すように、ホルダベース21aに押さえ蓋21bをヒンジ21cにより開閉可能に設けて構成される。押さえ蓋21bの内面には、ゴム等の弾性部材21dが配され、光ファイバ20に過度の圧力を加えることなく把持できるようにし、また、開閉面に吸着磁石(図示されず)を埋め込んで、把持状態を保持するようにされる。ファイバホルダ21は、特に外形的な形状に制限はなく、図1(C)に示すように、円形状又は楕円形状であってもよい。
【0018】
洗浄装置は、円形状又は矩形状の洗浄槽22に洗浄液23を入れ、圧電素子等からなる超音波発生器24で洗浄液23に超音波振動を生じさせ、洗浄液23に浸される光ファイバ20を洗浄するように構成される。洗浄液23の液面上にはフロート25を浮かせて配置する。フロート25は、アルミ等の軽金属又は合成樹脂等で形成され、フロート中央部又は適当な位置にファイバホルダ21を収納する保持部26が設けられ、フロート外周に上方に起立する周壁28が設けられている。
【0019】
保持部26には、ファイバホルダ21を上方から挿入して収納保持する収納凹部26aが形成され、洗浄液23が露出する小面積の開口部27と連通されている。収納凹部26aは、ファイバホルダ21が挿入しやすいようにテーパ状にしたり、ファイバホルダ21の外形に適合させた矩形状又は円形状に形成することができる。フロート25の外周の周壁28と洗浄槽22の側壁との隙間は、フロート25の上下動を妨げない程度の小さな隙間(例えば、1mm程度)となるように形成するのが望ましい。また、フロート25自体が軽量で十分な浮力を有する場合は、周壁28の高さを低くでき又は無くすこともできる。
【0020】
以上のように構成された洗浄装置で、光ファイバ20の露出された裸ファイバ20a部分を洗浄する場合、光ファイバ端部にファイバホルダ21を取付ける。次いで、ファイバホルダ21を保持部26の収納凹部26aに入れ、フロート25に載せる。ファイバホルダ21は、収納凹部26aの段部で位置決めされ、ファイバ被覆20bが除去された裸ファイバ20aは、フロート25に設けた開口部27を通して所定位置まで洗浄液23に浸され、洗浄される。
【0021】
図2及び図3は、本発明による洗浄装置の具体的な例を示す図である。図中、30はアダプタ、30aはアダプタベース、30bは支持部、30cはガイド部、30dは吸着磁石、30e,30fは切欠を示し、その他の符号は、図1で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
【0022】
この具体例は、ファイバホルダ21の保持にアダプタ30を用いて、フロート25に保持させる一例を示すものである。また、ファイバホルダ21として、光ファイバの被覆除去または切断あるいは接続に共通して使用される形状のものを用いることができる。ファイバホルダ21は、例えば、突き出し片21eを有する縦長のホルダベース21aに、2つの押さえ蓋21bをそれぞれヒンジ21cにより開閉可能に設けて形成されている。押さえ蓋21bの内面には、ゴム等の弾性部材21dが配され、光ファイバ20に過度の圧力を加えることなく把持できるようにされ、また、開閉面に吸着磁石(図示されず)を埋め込んで、把持状態を保持するように構成されている。
【0023】
光ファイバ20は、ファイバ被覆20bの部分を2つの押さえ蓋21bにより、ファイバホルダ21に確実に把持され、突き出し片21eの先端からわずかなファイバ被覆20bを残して、裸ファイバ20aが突き出るようにされる。このように構成されたファイバホルダ21を用いて光ファイバ20を把持させておくことにより、ファイバ被覆を除去し洗浄した後、光ファイバ20をファイバホルダ21から外すことなく露出した裸ファイバ20aを所定長さにカットし、そのまま融着接続装置にセットして融着接続を実施することができる。
【0024】
アダプタ30は、例えば、外周面が円形になるようにアダプタベース30aと支持部30bを一体構造で形成する。アダプタベース30aには、ファイバホルダ21の下半部を収納するガイド部30cが設けられ、支持部30bには吸着磁石30dを埋め込み、また、重量を軽減する切欠30e,30fが形成されている。ファイバホルダ21は、ガイド部30cと吸着磁石30dにより、アダプタ30に位置決めされて着脱可能に保持される。
【0025】
フロート25は、例えば、アルミ金属板等から絞り加工により中央部に小径の開口部27を有する円形カップ状で形成される。開口部27は、円筒状のパイプを上方に突き出るようにして形成され、この開口部27の上端には円筒状の保持部26が一体的に形成される。また、フロート25の周壁28は、保持部26と同心円状に形成される。洗浄槽22は、図3に示すように、上端部を多少大きくした円形カップ状に形成され、内部に洗浄液23が入れられる。フロート25の周壁28と洗浄槽22の側壁は、フロート25が自由に上下動できる程度のわずかな隙間を有している。
【0026】
以上のように構成された洗浄装置で、光ファイバ20の裸ファイバ20aを洗浄する場合、光ファイバ端部にファイバホルダ21を取付ける。このとき、ファイバ被覆20bの端部は、突き出し片21eの先端を基準にして、これに一致させるか又はわずかに突き出るようにして位置合わせを行なうとよい。次いで、ファイバホルダ21をアダプタ30に保持させ、アダプタ30をフロート25の保持部26の収納凹部26aに入れる。アダプタ30の外周面が円形に形成されている場合、保持部26に入れる際に、方向性を必要としないので作業性を向上させることができる。
【0027】
ファイバホルダ21は、アダプタ30を介して保持部26の収納凹部26aの段部で位置決めされ、ファイバ被覆20bが除去された裸ファイバ20aは、フロート25に設けた開口部27を通して洗浄液23に浸され、洗浄される。
【0028】
上述した図1及び図2,図3のいずれの例においても、洗浄液23の液面は、実質的にフロート25の下面の接触によって覆われ、外気に露出しているのは開口部27並びにフロート25の外周部と洗浄槽22との間に生じるわずかな隙間部分である。また、洗浄液23の液面レベル23aは、フロート25及びファイバホルダ21とアダプタ30の質量による浮力で決まり、ファイバホルダ21と液面レベル23aの相対距離は一定となる。すなわち、光ファイバ20のファイバ被覆20bの端部と洗浄液23の液面レベル23aとの相対距離が一定となる。
【0029】
したがって、洗浄液23の量が増減し液面レベル23aが変動しても、フロート25も同時に追従して、ファイバホルダ21と液面レベル23aの相対距離は変化しないので、図5で行なっていたような液面レベルの監視や、液面レベルの変化に伴うファイバホルダの位置調整は一切不要となる。このため、予め光ファイバ20のファイバ被覆20bが洗浄液23に触れないように、相対位置関係を設定しておけば、その後の作業においては、洗浄液23の増減に関わらず調整を行なうことなく所定範囲の裸ファイバ部分のみを洗浄することができる。
【0030】
また、上述した洗浄装置を船上のような揺れのある場所で使用する場合、洗浄装置自体も揺れを受け、洗浄液23に浮いて配置されるフロート25も揺れを受ける。しかし、洗浄のために露出される液面は、保持部26に連通して設けられた開口部27の開口面積部分であり、この開口面積は光ファイバ20が挿入される程度でよく、大きくする必要はない。
【0031】
したがって、開口部27の小面積部分では、実質的に波の発生はなく、あるとしても無視し得る程度に抑えられる。また、揺れによる洗浄液面の上下変動は生じるが、上述したようにフロート25も洗浄液面の上下変動に追従して一緒に変動するため、光ファイバ20のファイバ被覆20bと洗浄液面23aとの相対距離は変わらず一定に維持することができる。なお、開口部27をフロート25の中央部に設けることにより、急激な揺れによる液面の変動も小さくすることができる。さらに、フロート25の周壁28と洗浄槽20の隙間小さくし、また、周壁28の高さを大きくすることにより、フロート25の揺れ自体を抑えることができる。
【0032】
このため、予め光ファイバ20のファイバ被覆20bが洗浄液23に触れないように、相対位置関係を設定しておけば、洗浄装置に急激な揺れが加えられたとしても、ファイバ被覆20bに洗浄液23が付着するのを防止することができる。
【0033】
上述した洗浄装置は、露出する洗浄液面の面積を縮小することにより、液面が波立つのを抑えているので、洗浄槽22の容積も小形のものを用いることになる。しかし、洗浄槽の容積が小さいと、洗浄液の蒸発により洗浄液面の低下が早く、液面レベルの管理は不要といっても、洗浄液の汚濁で洗浄能力も低下するので交換頻度が多くなり、効率的な作業ができなくなる恐れがある。
【0034】
図4は、上述のような場合に対応できる容量の大きな洗浄槽の例を示す図である。図4(A)は洗浄槽の概略を示す図、図4(B)はフロートを配置した時の状態を示す図で、図中、23は洗浄液、25はフロート、25’はダミーフロート、31は洗浄槽、32は仕切板、33は区画室、34は開渠部を示す。
【0035】
洗浄槽31は図のように、例えば、比較的大型の矩形容器で形成し、この矩形容器内を仕切板32により複数の区画室33に分ける。仕切板32の下端は洗浄槽31の底壁31aから浮かせて開渠部34を設け、洗浄液23が隣合う区画室33間を自由に移動できるようにする。洗浄槽31を複数の区画室33に分けることにより、洗浄液23の露出面積を縮小することができ、船上での使用に際して、波の発生を抑制して洗浄液の収納容量を大きくすることが可能である。
【0036】
上記のように構成された洗浄槽31は、図4(B)に一例として示すように、区画室33に前述したフロート25を配置する。作業量によって複数の区画室33にフロート25を浮かべ、複数本の光ファイバの洗浄を同時に行なうことができる。使用しない区画室33には、ダミーフロート25’等を入れておくことにより、洗浄液23が蒸発や揺れによる遺漏により減少するのを抑制することができる。なお、ダミーフロート25’に代えて、単なる蓋状のものを用いてもよい。また、各区画室は、仕切壁を円筒状に形成して、円筒状の区画室を形成してもよく、洗浄槽31自体を円形の容器で形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、洗浄液面にフロートを浮かせて光ファイバを保持させるだけの簡単な構成で、洗浄液面の変動に対して光ファイバの保持位置調整を行なう必要がなく、また、洗浄装置自体に揺れが生じても、ファイバ被覆を洗浄液で濡らすことなく洗浄することができ、作業者のスキルを必要とせずに作業性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略を説明する図である。
【図2】本発明の光ファイバ保持の具体例を説明する図である。
【図3】本発明の具体例の洗浄形態を説明する図である。
【図4】本発明に用いる洗浄槽の他の例を説明する図である。
【図5】従来の洗浄装置の例を説明する図である。
【符号の説明】
20…光ファイバ、20a…裸ファイバ、20b…ファイバ被覆、21…ファイバホルダ、21a…ホルダベース、21b…押さえ蓋、21c…ヒンジ、21d…弾性部材、21e…突き出し片、22…洗浄槽、23…洗浄液、23a…液面、24…超音波発生器、25…フロート、25’…ダミーフロート、26…保持部、26a…収納凹部、27…開口部、28…周壁、30…アダプタ、30a…アダプタベース、30b…支持部、30c…ガイド部、30d…吸着磁石、30e,30f…切欠、31…洗浄槽、31a…底壁、32…仕切板、33…区画室、34…開渠部。

Claims (10)

  1. 単心又は多心の光ファイバ端部の被覆除去部分を、洗浄液中に浸して超音波振動により洗浄する光ファイバ洗浄装置であって、洗浄槽内の洗浄液に浮かべるフロートを備え、前記フロートに前記光ファイバ端部の被覆除去部分を前記洗浄液中に浸漬させて保持する保持部を設けたことを特徴とする光ファイバ洗浄装置。
  2. 前記フロートの中心部に洗浄液を露出させる筒状の開口部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ洗浄装置。
  3. 前記フロートの外周は、前記洗浄槽の内壁との間にわずかな隙間が生じる形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ洗浄装置。
  4. 前記保持部は、光ファイバを長手方向に把持するファイバホルダを着脱可能に保持するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ洗浄装置。
  5. 前記保持部は、光ファイバを長手方向に把持するファイバホルダを固定するアダプタを着脱可能に保持するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ洗浄装置。
  6. 前記光ファイバを長手方向に把持するファイバホルダは、光ファイバの被覆除去または切断あるいは接続に共通して使用される形状のものであることを特徴とする請求項4又は5に記載の光ファイバ洗浄装置。
  7. 前記アダプタの外形が円形であることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバ洗浄装置。
  8. 前記洗浄槽は、仕切壁で複数の区画室に分けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバ洗浄装置。
  9. 単心又は多心の光ファイバ端部の被覆除去部分を、洗浄液中に浸して超音波振動により洗浄する光ファイバ洗浄方法であって、洗浄槽内の洗浄液にフロートを浮かべ、前記フロートに前記光ファイバ端部を保持させて前記光ファイバ端部の被覆除去部分を前記洗浄液中に浸漬することを特徴とする光ファイバ洗浄方法。
  10. 前記フロートの中心部に設けた洗浄液を露出させる筒状の開口部で、前記被覆除去部分を前記洗浄液中に浸漬することを特徴とする請求項9に記載の光ファイバ洗浄方法。
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