JP3926111B2 - 共鳴信号検出器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はNMR検出用共振器に係り、特に検出感度を高めるようにした共鳴信号検出器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
図14は従来のNMR検出器を説明する図である。
試験管1を収納したボビン2に線材等でコイル3を形成し、その両端にコンデンサ4を接続する。コイル3とコンデンサ4によりLC共振回路を形成し、図示しない外部の同調整合回路に接続して、この共振回路で高周波磁場を発生して試験管1内の試料に照射し、コイル3で共鳴信号の検出を行う。
しかし、このような従来の検出器コイルでは、巻回した導線を通して電流が流れるため室温の場合Q値が200前後と低く、また、コイルが発生する高周波電場が大きいために誘電損失が大きく、Q値がより低下してしまう。また、高周波電場により試料が誘電加熱されてしまう。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は、室温でも高いQ値が得られ、高周波電場の強度を減らして感度を向上させ、高周波電場の誘電加熱を軽減して試料の加熱を軽減しようとするものである。
そのために本発明は、検出器コイルを誘電材料、特に強誘電材料で覆ったり、中に埋め込んで、外部に電気回路を付加して、高感度検出コイルを得るようにしたものである。電磁波の定在波により共振する分布定数型コイルは高いQ値が得られるが、NMRに利用するには共振周波数が高過ぎる。そこで、強誘電体材料でコイルを覆うことにより、コイル周囲の誘電率を大きくする。誘電率が大きくなると、電磁波の進行速度が低下するので、電磁波の波長が短くなり、定在波により共振する分布定数型コイルでNMRで利用可能な共振周波数が得られる。
【0004】
このような構造のコイルでは、共振モードが縮退して、実際には必要な高周波磁場分布を発生させることが困難であるが、共振器に電気回路を付加して縮退を避けて必要な高周波磁場分布を発生させることができる。電磁場の波長が短くなることは、電流を流す導体幅が同じで長さが短くなるので、電気抵抗成分が減りQ値が高くなり、感度が向上する。また、強誘電材料によりコイルのインピーダンスが小さくなるため、同じ強度の高周波磁場を発生するために流す電流により発生する高周波電圧が小さくなる。それにより、試料に印加される高周波電場の強度が小さくなるので、誘電損失が軽減されて試料の加熱やQ値の低下を防ぐことができ、試料の誘電損失率に依存しない高い感度が得られる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施の形態の例(実施例1)を説明する図で、それぞれ図1(a)は透視図、図1(b)は上面図、図1(c)は中心軸に沿った断面図、図1(d)は下面図を示す。
図において、5,5′は一対の導体で、円筒形シールド8と円筒形空洞6で形成される環状空間に誘電体材料7を配置して、コイル集合体を形成している。誘電体7は空気より大きな誘電率をもつ材料を使用する。なお、図示していないが、円筒形空洞6に試料を配置する。そして、導体5,5′の上端部をa,a′、下端部をb,b′としたとき、それぞれの片側(図ではa,a′側)を導線11で短絡する。この導線11は、誘電体7には覆われていない。導線11は両端を開放した場合の自己共振周波数は、コイル集合体の目的とする自己共振周波数となるように、導線11の長さを設定する。なお、同調、整合回路については公知の技術なので図示を省略している。
【0006】
一対の導体5,5′、円筒形シールド8、誘電体材料7からなるコイル集合体のみの場合は、その自己共振周波数において縮退した2種類の共振モードまたは、接近した周波数の2つの共振モードが存在する。それぞれを図2、図3により説明する。
図2はコイル中心に高周波磁場を発生させて検出コイルとして使用できる共振モードの説明図で、図2(a)はコイル集合体、図2(b)は円筒軸方向断面図、図2(c)は円筒軸に垂直な断面図を示し、共振時、磁場と電場が最大になった瞬間のそれぞれの向きと分布を実線と破線で示している。
導体5,5′に流れる高周波電流の向きは矢印10,10′で示しており、導体5,5′のa,a′、b,b′にはそれぞれ反対符号の電圧(横向きの矢印で表示)が発生し、導体5,5′に1/2波長の定在波がのり、共振周波数で導体5,5′に流れる高周波電流は矢印10,10′に示すように逆向きである。そのため、コイル中心9の位置に高周波磁場が発生して試料に照射されるので、検出コイルとして使用できる。
【0007】
図3はコイル中心の高周波磁場が打ち消しあい、検出コイルとして使用できない共振モードの説明図であり、図3(a)はコイル集合体、図3(b)は円筒軸方向断面図、図3(c)は円筒軸に垂直な断面図を示し、共振時、磁場と電場が最大になった瞬間のそれぞれの向きと分布を実線と破線で示している。
図示するように、図2における共振モード(検出コイルとして使用可能)の共振周波数に近い周波数で導体5,5′に矢印10,10′のように同じ方向に高周波電流が流れるモードが存在する。導体5,5′のa,a′、b,b′にはそれぞれ同符号の電圧(横向きの矢印で表示し、a,a′側を正とするとb,b′側は負)が発生し、誘電体の誘電率が大きいほど図2、図3のモードの周波数は接近する。そして、図3の共振モードでは、導体5,5′に流れる高周波電流が同じ方向であるため、コイル中心9では高周波磁場が打ち消しあう。これでは、コイルに電力を入力しても高周波磁場は発生しないので、検出コイルとして動作しない。
【0008】
ところが、図1に示す実施例1の場合、導線11により導体5,5′が接続されているので、図3の共振モードは存在しなくなる。この点について図4により説明する。
図4はコイル集合体を構成する導体5′、導線11、導体5(図1)を展開した図で、導体5,5′の向きはそれぞれ図1のa,bとa′,b′に対応し、周波数の低い順に各共振時の電圧、電流の最大となった瞬間の向きを示している。そして、横軸を位置、縦軸を電圧、電流(上向きは展開図上で右向きの流れとする)とし、図4(1)、(2)、(3)は低い周波数順にそれぞれの共振モードを示している。なお、電圧は実線、電流は破線で示している。
【0009】
このコイル集合体と導線11は、導体5′、導線11、導体5からなる両端を開放した伝送線路として動作する。この線路上に定在波が発生することで、共振状態になる。
この線路の特性インピーダンスを考えると、導線11部分に比較すると、大きな誘電率を持つ誘電体7に囲まれている導体5,5′部分は、特性インピーダンスが非常に小さい。この特性インピーダンスは誘電体7の誘電率が大きいほど、誘電体のコイル集合体内での充填率が高いほど小さくなる。導線11に比較して導体5,5′部分は低特性インピーダンスであるから、同じ高周波電流が流れても発生する高周波電圧が小さい。
【0010】
図4(3)に示す3番目の共振モードがコイル集合体の自己共振とほぼ一致する。導線11は半波長共振線となるので、導線11の中点付近では、電圧振幅≒0、電流振幅が極大となる。また、導線11の両端では、電圧振幅最大で符号がそれぞれ逆、電流振幅≒0となる。この時、導体5,5′のa,a′に反対符号の電圧が加わるので、流れる電流はそれぞれb→a方向、a′→b′方向となる。これにより、図3に示す共振モードは消え、図2に示す共振モードのみとなり、コイル9中心で高周波磁場の発生と検出を行うことができる。
【0011】
このコイル集合体と導線11で構成される共振器に高周波電力を入力すると、大半の電力がコイル集合体に集中するので、導体11を接続することによる、入力した高周波電力に対する発生する高周波磁場強度の低下は問題にならないほど小さい。その理由は、導線11は、導体5,5′よりも特性インピーダンスが高く、図4(3)に示すように、aまたはa′で同じ電圧が発生しても、導線11に流れる電流が小さい。このため、電力の大半がコイル集合体5,5′導体側に分布する。したがって、図4(3)に示す3番目の共振モードで検出コイルとして利用する。
また、図4(1)に示す1番目の共振モードは導線11部分の電力が大きく、低感度であるが、導体5,5′のa,a′に反対符号の電圧が加わるので、流れる電流はそれぞれb→a方向、a′→b′方向となり、3番目の共振モードと同様に検出コイルとして動作するので、重水ロック等として使用できる。
なお、図4(2)に示す2番目の共振モードは導体5,5′のa,a′に同符号の電圧が加わるので、流れる電流はそれぞれa→b方向、a′→b′方向となり、コイル9中心で高周波磁場が打ち消し合うため検出コイルとして動作しないが、図4(1)、図4(3)とは周波数が大きく異なるので問題はない。
【0012】
本実施例のコイル集合体には、誘電体7が充填されているので、その誘電率により電磁波の波長が短縮され、そのため、誘電体7がない場合に比較して導体5,5′は幅が同じで短くなるので、電気抵抗損失が軽減されてQ値が高くなり、感度が向上する。
また、強誘電体材料によりコイルのインピーダンスが小さくなるため、同じ強度の高周波磁場を発生するために流す電流により発生する高周波電圧が小さくなる。試料に印加される高周波電場の強度が小さくなると誘電損失が軽減されて試料の誘電加熱が低減し、Q値の低下も防ぐことができ、試料の誘電損失率に依存しない高い感度を得られる。
【0013】
図5は本発明の他の実施の形態の例(実施例2)を説明する図で、それぞれ図5(a)は透視図、図5(b)は上面図、図5(c)は中心軸に沿った断面図、図5(d)は下面図を示す。なお、図1の実施例1と同一番号は同一内容であるのでその説明は省略する。
図5に示すものは、図1において導線11をコイル12としたもので、他の構成は図1の場合と同じである。導体5,5′間を接続するコイル12は両端開放で、コイル集合体の自己共振周波数に近い周波数で自己共振を起こすようにように寸法を設定する。
【0014】
図6に示すように、実施例1と同様に動作する。図6(3)の共振モードはコイル集合体の自己共振周波数と一致し、その際コイル12は両端に反対符号の電圧が生じるので、図4(3)の場合と同様な動作となり、図6(1)、図6(2)は図4(1)、図4(2)と同様な動作となり、コイルを直線状に引き延ばせば電圧、電流の波形は図4と全く同じとなる。
【0015】
図7は本発明の他の実施の形態の例(実施例3)を説明する図で、それぞれ図7(a)は透視図、図7(b)は上面図、図7(c)は中心軸に沿った断面図、図7(d)は下面図を示す。なお、図1の実施例1と同一番号は同一内容であるのでその説明は省略する。
本実施例は、導体5,5′間を導線14、コンデンサ13、導線15と接続してLC共振回路を形成して図4(1)に相当する共振モードの共振周波数を上げるようにしたもので、実施例1と全く同様に動作する。
【0016】
図8は本発明の他の実施の形態の例(実施例4)を説明する図で、実施例3に2ポートのダブルチューニング回路を組合わせたものである。
導体5′下側に容量の大きいコンデンサ16、インダクタンスの大きいコイル18からなるLC回路と、バリコン20,21の直列回路がアース間に接続されて、HF(高周波)ポート25がバリコン20,21間に接続されている。また、導体5下側にインダクタンスの大きいコイル19と容量の大きいコンデンサ17からなるLC回路と、バリコン22がアース間に接続され、コンデンサ17に並列にバリコン23を接続するとともに、バリコン24を介してLF(低周波)ポート26がコンデンサ17とコイル19に接続されている。
【0017】
高い共振周波数の場合、インダクタンスの大きいコイル18、19で高周波は遮断されるため、バリコン21,20、導体5′、導線14、コンデンサ13、導線15、導体5、バリコン22で共振回路を構成し、HFポート25で分光器に接続される。
【0018】
低い共振周波数の場合は、バリコン20、21、22がカットオフとなるので、コンデンサ16、コイル18、導体5′、導線14、コンデンサ13、導線15、導体5、コイル19、コンデンサ17、バリコン23,24で共振回路を構成し、LFポートで分光器に接続される。
【0019】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、いろいろな変形が可能である。例えば、コイル集合体の円筒形シールドは省略または変形させてよく、また、コイル集合体の形状は円筒状ではなく、直方体等に変形させてもよい。
【0020】
図9はコイル集合体の導体をコイルバンドと電極で構成した例を示し、図9(a)は透視図、図9(b)は縦断面図、図9(c)は上面図、図9(d)は横断面図、図9(e)は下面図を示す。
図9において、誘電体7、導電性コイルバンド31,31′、電極32,32′,33,33′で構成される。誘電体7は図示するように円筒形で、軸方向に孔が貫通してリング状になっている。この孔の内面にコイルバンド31,31′が張りつけられていて、その上端にそれぞれ誘電体に張りつけられた扇状の電極32,32′に接続されている。また、コイルバンド31,31′の下端にも同様に扇状の電極33,33′が接続されている。そして、導線11で電極32,32′を接続している。電極32−コイルバンド31−電極33、電極32′−コイルバンド31′−電極33′にそれぞれ逆向きの1/2波長の電圧が定在波としてのるとき、コイルバンドの中心部が最大の電流となり、その結果真ん中の孔部分における磁場を最大とすることができ、NMR検出器コイルとして感度を高めることが可能となる。
【0021】
図9に示すコイル集合体に対して、図10は共振時の磁場と電場が最大になった瞬間のそれぞれの向きと分布を実線と破線で示す、図10(a)は円筒軸方向断面図、図10(b)は円筒軸に垂直な断面図である。図示するように、電極31、32間、電極31′、32′間にかかる電圧の向きが逆方向であり、その結果、真ん中の孔部分に強い磁場が発生して検出コイルとして利用することができる。
【0022】
上記したように、本発明のコイル集合体に付加される回路は、コイルの縮退状態を消すことと、ダブルまたはそれ以上のチューニング回路として兼用可能であり、この回路方式は各種の変形が可能である。また、コイル集合体の内部または外側、あるいは孔を開けて各種のコイルを組み合わせることも可能であり、また、コイル集合体を冷却することにより、導体内部の電気抵抗を低減してより高いQ値を得てより感度を向上させることができる。
【0023】
図11はコイル集合体を導体と電極で構成した例を示す図で、図11(a)は透視図、図11(b)は上面図、図11(c)は縦断面図、図11(d)は下面図である。
導体5、5′の上端にそれぞれ誘電体7に貼り付けられた電極32、32′が接続されている。導体5、5′の下端も同様に電極33、33′に接続されている。導線11で電極32、32′を接続すると、図9の場合と同様に、図10で説明したと同じように動作する。
【0024】
図12はコイル集合体の導体を上部で短絡した例を示す図で、図12(a)は透視図、図12(b)は上面図、図12(c)は縦断面図、図12(d)は下面図である。
導体5、5′は、その上端にそれぞれ誘電体7に貼り付けられた導体板35で短絡されている。この場合も図10に説明したと同じ動作を行う。なお、導体35はシールド8に接続してもよい。
【0025】
図12に示すこのコイル集合体は、図13に示すように、導体5、5′下側に図8と同様のダブルチューニング回路を付加してダブルチューニングを行うことができる。ダブルチューニングの動作は図8の場合と全く同じであるのでその説明は省略する。もちろん、ダブルまたはそれ以上のチューニング回路としてもよい。
【0026】
なお、本発明は上記の各例に限定されるものではなく、例えば、縮退を避けるための導体11、導体14、15など付加する外部電気回路は、ダブルまたはそ以上のチューニング回路に、その機能を持たせることも可能である。例えば、図8の導体14、15、コンデンサ13や、図11、図13の導体11は省略してもよい。また、導体は一対でなく、2対またはそれ以上でコイル集合体を構成してもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、誘電体によりコイルのインピーダンスが低くなり、電場強度が小さくなるので、試料による誘電損失が軽減され、Q値の低下が抑えられて試料による感度低下を抑えることができる。
また、誘電体により電磁場の波長が短縮されるので、コイルの電流路は幅が同じで長さが短くなるため抵抗が減り、Q値を向上させることができる。
また、付加された回路により縮退している不要な共振モードを消しているので、誘電体を使用してコイル集合体を検出コイルとして動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の例(実施例1)を説明する図である。
【図2】 検出コイルとして使用できる共振モードの説明図である。
【図3】 検出コイルとして使用できない共振モードの説明図である。
【図4】 実施例1の導線11により縮退をなくす説明図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態の例(実施例2)を説明する図である。
【図6】 実施例2のコイル12により縮退をなくす説明図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態の例(実施例3)を説明する図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態の例(実施例4)を説明する図である。
【図9】 コイル集合体の導体をコイルバンドと電極で構成した例を示す図である。
【図10】 図9の構成で、共振時の磁場と電場が最大になった瞬間の向きと分布を示す図である。
【図11】 コイル集合体を導体と電極で構成した例を示す図である。
【図12】 コイル集合体の導体を上部で短絡した例を示す図である。
【図13】 図12にダブルチューニング回路を付加した例を示す図である。
【図14】 従来のNMR検出器コイルを説明する図である。
【符号の説明】
5,5′…一対の導体、6…円筒形空洞、7…誘電体、8…円筒形シールド、9…コイル中心、10…高周波電流の向き、11…導線。
Claims (3)
- 円柱状誘電体と、
該円柱状誘電体の軸芯に沿って穿設された試料挿入口と、
該試料挿入口とほぼ平行に、該試料挿入口を挟んでほぼ対称に円柱状誘電体内または試料挿入口内に設けられた2本の共鳴信号検出用導体と、
を備え、
2本の共鳴信号検出用導体の一端は、所定の長さの導体で高周波的に短絡されていることを特徴とする共鳴信号検出器。 - 請求項1記載の共鳴信号検出器で、2種類以上の周波数で共鳴信号を検出可能にしたことを特徴とする共鳴信号検出器。
- 請求項1記載の共鳴信号検出器を少なくとも1つ含む複数の共鳴信号検出器からなることを特徴とする共鳴信号検出器。
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2002
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