JP3924591B2 - 髪型のセット方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は髪型のセット方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
毛髪の天然カールを伸ばす、天然のカールを有する毛髪を望ましいウェーブ形に形成する、さらに直毛を種々の大きさのカールに整えること、即ち、夫々適当な薬剤または液体を用いてパーマネントウェーブを形成することが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
今までよく知られている方法は比較的長時間を費やすことによってのみ達成し得る。その原因は主として、毛髪または撚られた毛髪は夫々高温で処理されるのに適した処理形状に整えられ、高温の空気流に異なる度合いでさらされるので、毛髪に当る温風は毛髪の長さの点から均一に作用することはなく、その結果毛髪を乾かすための総時間は一番長く時間を費やす毛髪の部分を乾かすのに必要な時間によって決定されることにある。逆に言えば、最初に乾く毛髪の部分は、実際には最早これらの部分には必要がないにも拘らず、夫々暖かいまたは熱い空気流の連続供給によって悪影響を受ける。高温に加熱された空気(フード型では60℃、毛髪ブローア型では130℃)で毛髪を乾燥させる必要があるので、その結果頭皮及び毛髪は乾燥しきってしまう。これらの欠点は、例えば撚られた毛髪がパーマネントウェーブを形成するときカーラの回りに巻き付けられる場合を考えると特に明白である。このような場合、毛髪の先端領域は巻き付けられた一束の毛髪の一番下の部分に位置し、これら一番下の先端部の上に横たわる毛髪層によって、供給される熱い空気から隔離されている。この事実はさらに、形成できる毛髪のカールの大きさを制限する原因となる。
【0004】
従って、本発明は従来可能であったものより短時間で、より簡単な方法で、少なくとも毛髪の一部にとってより過酷でない処理で、しかも従来可能であったものより大きいカールが形成できる手段により、髪型をセットする方法を提供することを一般的な目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多数の孔を有する空洞筒に毛髪を望ましい、最終形状に応じた処理形状に巻き付けるステップ、毛髪にパーマネントウェーブ剤をつけるステップ、空洞筒の内側及び外側から温風空気を毛髪にあて、それにより毛髪の先端領域から毛髪の根元領域まで温風を略均一に作用させるステップ、パーマネントウェーブ剤を洗い流し、毛髪をほどいて毛髪を望ましい、最終形状に形成するステップよりなる髪型のセット方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下の本発明の詳細な説明により本発明はよりよく理解され、上記以外の他の目的が明らかになろう。
以降の典型的な説明はパーマネントウェーブを形成する方法に基づくものである。できれば予め洗髪された毛髪は、望まれる最終形状、即ちパーマネントウェーブ、に従って一束づつ処理形状に整えられる。その後パーマネント剤を撚られた髪にかける。パーマネントウェーブを形成するには、毛髪は空洞筒の形状に巻き付けられ、形成されるウェーブの大きさの大小によって空洞筒の直径の大小が選択される。その後、温風噴射流及びその上に付けられたパーマネントウェーブ剤に作用させ、特に、毛髪の先端領域から毛髪の根元領域まで毛髪が温風に触れるように作用させる。毛髪の個々の部分または頭皮が完全に乾燥しないようにするため、温風の最高温度は45℃であり、好ましくは40℃から42℃である。この温風噴射の持続期間は5分から20分である。
【0007】
この温風噴射を実施し、特にその回りを毛髪が巻き付けられる支持体を含む装置を図に示す。支持体は空洞筒形の中心部1を有し、その回りに毛髪が巻き付けられる。この空洞筒1はその側壁に穴を開けて形成した貫通孔2を有する。空洞筒1の両端はせきとめフランジ3、4で以ってせきとめられている。図示した実施例において,これらの二個のせきとめフランジ3、4は空洞体として構成されているが,本発明を実施するには二個のフランジのうち一方のみ、例えば図の左側にあるフランジのみを空洞体として構成すればよい。さらに空洞せきとめフランジ3、4の空洞筒1のジャケット部に対向する夫々の側壁5と6には温風用の貫通孔7と8が夫々設けられている。支持体はさらに必要な温風を発生させる装置10に可撓性のある空気供給ホース9を介して連結されている。当然ながら多数のこのような支持体が用いられ、各支持体は共通装置10と連通しており、形成されるパーマネントウェーブの望ましい形状に応じて空洞筒の直径、またできればその外周形状を決める。
【0008】
これで明らかなように空洞筒1のジャケットに直接接触する毛髪の先端領域は貫通孔2より直かに流れる温風噴射流にさらされ、支持体の回りに巻き付けられて外側に位置する毛髪の根元領域はフランジに設けられた貫通孔7と8より排出される温風噴射流にさらされるので、巻き付けられた毛髪の全長にわたって毛髪は少なくとも凡そ均一にさらされる。
【0009】
再び方法について述べると、温風処理の後、パーマネントウェーブ剤を毛髪より水で洗い流し、中和剤を周知の方法に従って毛髪につける。必要な場合、または望ましい場合、夫々毛髪をその後幾らか乾かしてから毛髪を支持体より外す。
【0010】
上記のとおり、この方法は、他のいかなる方法と比べても迅速で、毛髪に対する害が少ない。
【0011】
さらに実施テストによって、従来可能であった、または可能と考えられていたものより大きいカール、即ち、より大きい直径のカールを有するパーマネントウェーブを形成することができることが証明された。
【0012】
もし処理される毛髪が比較的短く、または使用されるカーラーの数によるが、カーラー、即ち処理支持体に巻き付けられたある一束の毛髪は、毛髪の先端を覆う毛髪の部分によって毛髪の先端が覆い隠される程厚くないこともある。このような場合には穴の開いた空洞筒を有する支持体を用いる必要はない。何故ならこのような場合には毛髪の先端が温風流にさらされる時間が長すぎるからである。このように、他の実施例において、空洞筒1に穴が設けられていないカーラーのような支持体を含み、フランジ3と4のうち一方のみが筒形支持体に対向する側壁に穴を有する。
【0013】
以上のように本発明の好ましい実施例を図示及び説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲であれば他にも種々に変形され、実行され得るものであることが明確に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施するための装置の概略図である。
Claims (2)
- 多数の孔を有する空洞筒に毛髪を望ましい、最終形状に応じた処理形状に巻き付け、毛髪の望ましい、最終形状はパーマネントウェーブであり、毛髪を処理形状に調整するには毛髪を一束づつ空洞筒の形状に巻くステップ、
毛髪にパーマネントウェーブ剤をつけるステップ、
空洞筒の内側及び外側から温風空気を最高45゜Cの温度で5分から20分の期間毛髪にあて、それにより毛髪の先端領域から毛髪の根本領域まで温風を略均一に作用させ、複数の空気噴射流でもって毛髪に空気をあて、第一の空気噴射流は空洞筒の内側空間より半径方向に外方に流れ、第二の空気噴射流は空洞筒の外表面に沿って筒の軸線に平行な方向に流れるようにするステップ、
パーマネントウェーブ剤を水で洗い流し、毛髪に中和剤を与え、毛髪をその後乾燥させ、ほどいて、望ましい、最終形状を形成するステップよりなる髪型のセット方法。 - 空洞筒の外面に沿って筒の軸線に平行な方向に流れる複数の空気噴射流でもって毛髪に空気をあてることを特徴とする請求項1に記載の方法。
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