JP3924557B2 - 汚泥回収装置 - Google Patents

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Description

この発明は、下水処理施設や汚泥処理施設などにおいて、沈殿池の底に堆積した汚泥を回収するのに用いられる汚泥回収装置に関する。
例えば、下水処理施設では、下水から固形物などを除去した後、汚泥を含む水が沈殿池に導入される。沈殿池の底には沈降した汚泥が堆積し、また、ガスなどを含む汚泥はスカムとなって浮上し、水面付近に浮遊する。池底の汚泥は掻寄せ板を池底に沿って移動させることによって、また、水面に浮遊するスカムは掻寄せ板を水面に沿って移動させることによって、それぞれ掻き寄せられて回収される。
図10は、沈殿池aの池底bに堆積した汚泥Aを回収するための従来の汚泥回収装置を示している。
図示例の汚泥回収装置は、複数の掻寄せ板110が一定間隔毎に左右のチェン111,111間に取り付けられたものである。各チェン111を駆動機構112により走行させると、各掻寄せ板110は池底bに沿って移行し、汚泥Aを汚泥回収溝cまで掻き寄せる。各掻寄せ板110はチェン111とともに周回するので、汚泥Aの掻寄せを継続的に行い得る(例えば、非特許文献1参照)。
日立プラント建設株式会社 環境システム営業本部、軽量型汚泥かき寄せ機/日立軽量型汚泥かき寄せ機、[online]、平成11年7月8日、社団法人日本下水道施設業協会(JSCA)、下水道・水環境施設技術紹介−水処理設備(沈殿池)、[平成15年9月1日検索]、インターネット<URL:http://www.siset.or.jp/setsubi/f370/370_2_0.htm>
しかしながら、上記した汚泥回収装置は、所定幅の掻寄せ板110を池底bに沿って移動させて汚泥Aを掻き寄せるため、汚泥Aが舞い上がって掻寄せ板110を乗り越え、汚泥Aの回収効率が悪いものとなる。また、左右のチェン111を沈殿池aの内部全域にわたって張設するため、特に駆動系が大掛かりとなる。さらに、各掻寄せ板110は池底bを擦るため、消耗が著しく、保守・管理に手数を要する。さらにまた、沈殿池aの外形が矩形状以外の形状(例えば円形状)の場合は設置が困難である。さらに、池底に起伏があると、掻寄せ板110と池底との間に隙間が生じ、汚泥Aの回収効率が一層悪くなる。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、汚泥の回収効率が良く、駆動系も大掛かりとならず、保守・管理に手数を要さず、沈殿池の外形を問わずに設置できる汚泥回収装置を提供することを目的とする。
この発明による汚泥回収装置は、沈殿池の底に堆積した汚泥を回収するためのものであって、沈殿池の池底に移動可能に配置される移動ノズルと、沈殿池の池底の前記移動ノズルの移動領域以外の領域に固定配置される固定ノズルと、沈殿池と隔壁により隔絶された汚泥回収室に配備され移動ノズルの吸込口と固定ノズルの吸込口にそれぞれ吸引力を作用させる第1,第2の吸引装置と、前記隔壁に固定され第1,第2の吸引装置にそれぞれ連通させた各連通管と、前記移動ノズルの動作を制御する制御装置とから成る。前記移動ノズルは、沈殿池の上方に架設されたガイドレールに沿って往復走行する機体を有し、前記機体上に、沈殿池の底近くに吸込口を臨ませるように設けられるノズルと、ノズルに一端を連通させ他端を前記連通管に連結した可撓性を有するホースと、ホースの余剰長さを外周に巻き取るドラムと、ドラムを正逆各方向へ回動させるドラム駆動機構とが搭載されている。前記固定ノズルは、池底近くに前記吸込口を臨ませ、前記吸込口には可撓性を有するホースの一端を連通させ、前記ホースの他端は前記連通管に連結されている。前記制御装置は、前記機体が汚泥回収室から離れる方向へ移動するとき、ドラムを回動させてホースをドラムより引き出し、前記機体が汚泥回収室に近づく方向へ移動するとき、ドラムを前記と反対方向へ回動させてホースをドラムの周面に巻き取るように、前記ドラム駆動機構の動作を制御する。
この発明の上記した構成において、移動ノズルは1台であっても複数台であってもよい。機体を往復走行させるための駆動機構はモータを駆動源とするもの、油圧シリンダを駆動源とするものなど、種々の態様のものが考えられる。また、駆動機構は機体に搭載して一体に移動させてもよく、沈殿池の周囲の適所に固定的に設置してもよい。
例えば、沈殿池の上方にガイドレールを設置し、このガイドレールに沿って機体に搭載された車輪を駆動機構により駆動して走行させるとよい。もっとも、駆動機構は、必ずしもそのような構成に限られるものではなく、例えば、前記車輪は池底を走行させるようにしてもよい。
上記した構成の汚泥回収装置において、移動ノズルはガイドレールによって定められた経路に沿って沈殿池の池底を往復走行する。この走行時に第1の吸引装置によって移動ノズルの吸込口に吸引力を作用させる。この吸引力によって沈殿池の底に堆積した汚泥が吸込口に吸い込まれてホースに導入され、第1の吸引装置まで送られて排出される。ホースはドラムに余剰長さが巻き取られるので、移動ノズルの移動がホースによって妨げられることはない。移動ノズルはガイドレールにより定められた領域について汚泥を回収する。
また、この汚泥回収装置において、移動ノズルの移動可能領域以外の領域については、池底に固定した固定ノズルによって汚泥の回収が行われる。
上記した構成の汚泥回収装置によると、移動ノズルの移動に支障のない領域については移動ノズルを移動させることにより汚泥を回収でき、移動ノズルの移動に支障のある領域、例えば、障害物が存在するような領域については、固定ノズルを設置することにより汚泥を回収することができる。
この発明の好ましい一実施態様においては、前記第1,第2の各吸引装置は、沈殿池と隔絶された汚泥回収室に配置される吐出管と、この吐出管を垂直に支持する昇降駆動機構とから成るものである。前記第1の吸引装置の吐出管は前記移動ノズルの吸込口に、第2の吸引装置の吐出管は前記固定ノズルの吸込口に、それぞれホースおよび連通管を介して連通しかつ上端部に開口部を有し、沈殿池の水位に対して前記開口部の高さが昇降駆動機構により調整可能となっている。
前記汚泥回収室は沈殿池の内部に形成してもよく、沈殿池の外部に形成してもよい。また、吐出管の開口部は吐出管の端面に設けてもよく、外周面に設けてもよい。
前記昇降駆動機構は手操作によって吐出管を上下動させるものであってもよく、モータやシリンダ機構などの動力源によって吐出管を上下動させるものであってもよい。
この実施態様においては、吐出管は沈殿池と連通して沈殿池からの導入水で満たされており、沈殿池と同じ水位である。吐出管の開口部を沈殿池の水位より下げると、開口部より水が外部に溢れ出る結果、吐出管の水位が下がり、沈殿池との水位差に応じた吸引力が移動ノズルおよび固定ノズルの吸込口に作用する。
好ましい実施態様においては、前記吐出管は、全長が伸縮可能な蛇腹構造であり、その伸縮動作により沈殿池の水位に対して吐出管の開口部の高さを上下させている。なお、吐出管は、必ずしもそれ自体が伸縮するものである必要はなく、例えば上下動させるようなものであってもよい。この実施態様のように吐出管の伸縮動作だけで吐出管の開口部の位置を沈殿池の水位に対して上下させるようにすれば、吐出管を上下動させるのと比較して、構造が簡易である。
この発明によると、沈殿池の底に堆積した汚泥を移動ノズルの吸引口より吸引して回収するので、従来例のように、汚泥が掻寄せ板を乗り越えるようなことがなく、汚泥の回収効率が向上する。また、沈殿池の内部全域にわたってチェンを張設した従来例のように、駆動系が大掛かりとなることもない。さらに、従来の掻寄せ板のような摩耗の問題もなく、保守・管理に手数を要さない。さらにまた、沈殿池の外形が矩形以外の形状(例えば円形状)であっても設置できる。さらに、池底に起伏があっても汚泥を確実に回収でき、汚泥の回収効率を低下させない。
図1および図2は、この発明の一実施例である汚泥回収装置の構成を示している。
同図において、1は汚泥を含む水が導入される沈殿池であり、この沈殿池1の上流側に緩衝壁10が設置されている。この緩衝壁10は固形物の沈殿池1への流入を防止したり、水流の勢いを止めたりするためのものである。緩衝壁10の全面には複数の流入口11が設けてあり、これらの流入口11を通って水が沈殿池1に流入する。
沈殿池1の内部には汚泥回収室12が区画形成されている。この汚泥回収室12は筒状の隔壁13によって沈殿池1と隔絶されている。前記隔壁13の高さは沈殿池1の水位hより高くなるように設定されているので、沈殿池1の水が隔壁13を乗り越えて汚泥回収室12に流入することはない。汚泥回収室12は沈殿池1より汚泥を回収して下部の排出口14より汚泥引抜管15を経て外部へ排出するためのものである。なお、汚泥回収室12は、沈殿池1と隔絶されていれば、沈殿池1の内部のどこに設けてもよい。また、沈殿池1の内部に限らず外部に設けてもよい。
同図中、Aは沈殿池1の底bに堆積した汚泥、Bは水面に浮遊するスカムである。汚泥Aは後述する移動ノズル2によって吸い込まれて汚泥回収室12に回収される。スカムBは後述する機体20に取り付けられた掻寄せ板25により掻き寄せられてスカムスキマ16に回収される。スカムスキマ16は、掻寄せ板25によりスカムBが掻き寄せられてきたときに回動して開口部を水面近くに位置させる。なお、図中、18は堰板であり、スカムBは堰板16によって溢水路17に入り込むのが阻止される。溢水路17に入ったきれいな水は河川などに導かれて放出される。
沈殿池1の内部の池底には1台の移動ノズル2が移動可能に配置されている。移動ノズル2は縦横の枠材によって構成される機体20を有し、その機体20に、下方へ延びる左右一対の吸引管22,22が支持されている。各吸引管22の下端にはノズル23が一体に形成されており、各ノズル23の下面に矩形状の吸込口21が開口している。この吸込口21より汚泥が吸い込まれ、左右の吸引管22,22、連結管24,24およびガイド管54を経てホース7に導かれる。
各吸引管22の上端部は内方へ曲がり、左右の連結管24にそれぞれ連結されている。前記吸込口21の幅は沈殿池1の幅のほぼ1/2であり、2個のノズル23,23を幅方向に並べることで沈殿池1の全幅に対応させている。
前記機体20には、ホース巻取機構5と、移動ノズル2を池底に沿って走行させるための駆動機構6とが搭載されている。ホース巻取機構5は、ドラム50と、このドラム50を正逆各方向に回動させるドラム駆動機構51とから成る。ドラム50は前記した左右の各連結管24によって回動自由に支持されている。各連結管24の一端は吸引管22に、他端はドラム50の中心を通るガイド管54に、それぞれ連通する。このガイド管54の両端部が左右の各連結管24の内孔に挿入され、これによりドラム50が連通管24により回動自由に支持されることになる。
前記ドラム50は、左右の端板52,52間に円筒状の胴部53が設けられたものである。胴部53の中心を前記ガイド管54が通っている。ガイド管54は適所に接続部54aを有し、この接続部54aにホース7の一端が接続される。ホース7は可撓性を有し、全長がたるまないよう、余剰長さ分が胴部53の外周面に巻き取られる。
なお、この実施例では、余剰長さ分のホース7をドラム50に巻き取っているが、ホース7は必ずしも巻き取る必要はない。例えば、ホース7を吊持する複数の吊り具を上方に移動自由に設け、ホース7が垂れて移動ノズル2の移動を妨げないようにしてもよい。
前記機体20の上端部には支持台26が設けてある。この支持台26上には前記ドラム駆動機構51の駆動源であるモータ55が支持されている。このモータ55の軸にはホイール56が装着され、このホイール56と一方の端板52の側に装着されたホイール57との間にチェン58を張設して前記ドラム駆動機構51を構成している。
前記支持台26上には前記駆動機構6の駆動源であるモータ61も支持されている。このモータ61により駆動される回転軸62と、駆動がかかっていない回転軸62′とが軸受59(図3に示す)によりそれぞれ回転自由に支持されている。モータ61の軸と駆動側の回転軸62とにはそれぞれホイール63,64が装着され、このホイール63,64間にチェン65が張設されている。各回転軸62,62′の両端には左右一対のローラ機構66,66がそれぞれ設けられている。
各ローラ機構66は、沈殿池1の上方に架設された左右のガイドレール30に沿って走行する。各ガイドレール30はI型鋼より成るもので、移動ノズル2の移動領域と経路とを定めるガイド機構3を構成している。この実施例では、ガイド機構3は沈殿池1のほぼ全長にわたって設けてあり、移動ノズル2の移動領域を沈殿池1の全域としている。また、ガイドレール30は沈殿池1の長さ方向へ延びる一直線状のものであり、移動ノズル2の移動経路をガイドレール30の両端間の往復経路としている。
各ローラ機構66は、図3に示すように、回転軸62にカップリング68を介して接続された従動軸67をそれぞれ有している。各従動軸67には一対の歯車68a,68bが装着され、各歯車68a,68bにそれぞれ噛み合う歯車68c,68dにローラ69a,69bが一体化されている。各ローラ69a,69bは支え軸60a,60b上に回転自由に支持されており、ガイドレール30を挟むようにして係合させてある。
上記した構成の駆動機構6において、モータ61を駆動して回転軸62が回転すると、回転軸62と一体に従動軸67が回転し、この回転が歯車68a〜68dを介してローラ69a,69bに伝達される。
前記ホース7は汚泥回収室12まで延びて連通管70に連結されている。前記連通管70は汚泥回収室12の隔壁13に固定されており、一端が沈殿池1へ、他端が汚泥回収室12へ、それぞれ突き出ている。連通管70は汚泥回収室12において上方へ延び、その上端に吐出管80が連結されている。
前記吐出管80は、上端面が開口し、全長が伸縮可能な蛇腹構造になっている。この吐出管80の伸縮動作によって上端の開口部81の位置が沈殿池1の水位hに対して上下する。吐出管80は支持金具82を介して昇降駆動機構9により垂直に支持されている。前記昇降駆動機構9が昇降動作すると、吐出管80が伸縮動作して開口部81の位置が上下に変位する。この昇降駆動機構9は吐出管80とともに吸引装置8を構成する。
この実施例では前記昇降駆動機構9としてボールねじ機構を内蔵する電動シリンダが用いてある。この昇降駆動機構9の駆動源であるモータ90を駆動させると、図示しないナット部材が回動し、このナット部材と噛み合うねじ軸91が上下移動する。前記吐出管80の支持金具82はねじ軸91の下端に支持されており、ねじ軸91の上下移動に応じて吐出管80が伸縮動作する。このねじ軸91のストロークは図示しないリミットスイッチの位置を変えることによって自由に設定可能である。
なお、この実施例では手動ハンドル93によってもねじ軸91を上下移動させることを可能としており、手動にするか電動にするかは図示しないクラッチ機構を切り替えることにより実現される。
上記した実施例は、沈殿池1の全域にわたって移動ノズル2を往復動させて池底bに堆積した汚泥Aを回収するものであるが、図4〜図7に示す実施例のように、沈殿池1の所定の領域(図示例では上流側の領域)については移動ノズル2を移動させつつ汚泥の回収を行い、残りの領域(図示例では下流側の領域)については池底bに固定した複数の固定ノズル4によって汚泥の回収を行うようにしてもよい。
この実施例のように、移動ノズル2と固定ノズル4とを組み合わせる態様は、沈殿池1内に移動ノズル2の移動に支障がある場合、例えば、障害物が存在するような場合に特に有効である。
図示の沈殿池1では、上流側の領域と下流側の領域との間にスカムスキマ16が配置してある。このスカムスキマ16は沈殿池1の全幅にわたる長さを有し、掻寄せ板25によって掻き寄せられたスカムBがこの位置で回収される。スカムスキマ16より下流側の領域には周回する溢水路17が設けてあり、溢水路17の開口縁に沿ってV字状の切欠を有する堰板18が設けてある。溢水路17に入り込んだきれいな水は放水路19へ送られる。この溢水路17やスカムスキマ16が水面付近に位置する領域では、移動ノズル2の移動に支障があるので、複数の固定ノズル4が設置するようにしている。
前記移動ノズル2は、縦横の枠材によって構成される機体20を有し、その機体20に、下方へ延びる1本の吸引管22が支持されている。この吸引管22の下端にはノズル23が一体に形成されており、ノズル23の下面に矩形状の吸込口21が開口している。この吸引口21の幅は沈殿池1の幅にほぼ一致させてある。前記吸引管22は沈殿池1の一側縁に向けて延び、吸込口21より吸い込まれる汚泥は、吸引管22を経てホース7に導入される。
この実施例のホース7は、移動ノズル2が移動するに伴って伸縮することが可能な構造のものであり、沈殿池1の一側壁沿いに下流方向へ延び、連結管72を介して連通管70Aに連結されている。沈殿池1の一側壁には支持部材71が一定間隔毎に同じ高さに設けてあり、ホース7が下方に垂れ下がらないように下方より支持している。前記連通管70Aは汚泥回収室12の内部まで延びており、吸引装置8Aを構成する吐出管80Aに連結されている。
前記機体20の上端部には支持台26が設けてある。この支持台26上には駆動機構6の駆動源であるモータ61が支持されている。このモータ61により駆動される回転軸62と、駆動がかかっていない回転軸62′とが軸受59(図7に示す)によりそれぞれ回転自由に支持されている。モータ61の軸と駆動側の回転軸62とには、図7に示すように、それぞれホイール63,64が装着されており、このホイール63,64間にチェン65が張設されている。各回転軸62,62′にはローラ機構66が設けられている。なお、ローラ機構66は前記した第1実施例のローラ機構66と同様の構成であり、ここでは対応する構成に同一の符号を付することで説明を省略する。
各ローラ機構66は沈殿池1の上方に架設された1本のガイドレール30に沿って走行する。各ガイドレール30はI型鋼より成るもので、移動ノズル2の移動領域と経路とを定めるガイド機構3を構成している。この実施例では、ガイド機構3は沈殿池1の上流側の領域にのみ設けてあり、移動ノズル2の移動領域を沈殿池1の上流側の領域に限っている。また、ガイドレール30は沈殿池1の長さ方向へ延びる一直線状のものであり、移動ノズル2の移動経路をガイドレール30の両端間の往復経路としている。
前記した各固定ノズル4は、吸引管42の下端にノズル43が一体に形成されたものである。前記ノズル43の下面には矩形状の吸込口41が開口している。ノズル43の吸込口41はその幅が沈殿池1の幅にほぼ一致させてある。各固定ノズル4の吸込管42は上方へ延び、連結ホース73に接続されている。前記連結ホース73は沈殿池1の下流方向へ延び、連結管74を介して連通管70Bに連結されている。前記連通管70Bは汚泥回収室12の内部まで延びており、吸引装置8Bを構成する吐出管80Bに連結されている。
なお、吸引装置8Bは、吐出管80Bと図示しない昇降駆動機構とから成るものであるが、吐出管80Bおよび昇降駆動機構は前記した吸引装置8Aの吐出管80Aおよび昇降駆動機構9とは同様の構成であり、ここでは説明を省略する。
図8は、図1〜図3の実施例の動作を制御する制御装置100を示している。この制御装置100は、専用のハードウェア回路によっても実現でき、また、プログラムされたコンピュータによっても実現できる。制御装置100にはホース巻取機構5のモータ55(以下、「第1のモータ」という。)と、往復動機構6のモータ61(以下、「第2のモータ」という。)と、昇降駆動機構9のモータ90(以下、「第3のモータ」という。)と、往復動機構6の動作範囲を規制する第1、第2の各センサ101,102と、タイマ103とが接続されている。第1、第2の各センサ101,102はリミットスイッチや光電センサなどで構成されており、ガイドレール30に沿う移動ノズル2の移行路に設置されている。
図9は、制御装置100による制御の流れを示している。なお同図中、「ST」は「STEP」(ステップ)の略であり、制御の流れにおける各手順を示す。
ST1では、制御装置100は運転指令に待機している。いま、作業員によって図示しない始動スイッチが投入されると、ST1の判定が「YES」となり、制御装置100は第2のモータ61を正転させて往復動機構6により移動ノズル2を汚泥回収室12から離れる方向へ前進させる。同時に第1のモータ55を正転させ、ホース巻取機構5のドラム50を回動させてホース7をドラム50より引き出す(ST2,3)。この前進時では、吐出管80の上端の開口部81は沈殿池1の水位hより高い位置に保持されており、吐出管80の開口部81より水が溢れ出ることはなく、各ノズル23の吸込口21には吸引力は作用しない。
移動ノズル2が所定の位置に到達したことが第1のセンサ101により検出されると、ST4の判定が「YES」であり、制御装置100は第2のモータ61の駆動を停止させて機体20の前進を停止させるとともに、第1のモータ55の駆動を停止させてドラム50の回転を止め、ドラム50からのホース7の引出しを停止させる(ST5,6)。
つぎに、制御装置100は第3のモータ90を正転させて昇降駆動機構9により吐出管80を収縮させ、吐出管80の上端の開口部81を沈殿池1の水位hより低い位置まで下げる(ST7)。これにより吐出管80の開口部81より水が溢れ出るようになり、移動ノズル2の各ノズル23の吸込口21に吸引力が作用して汚泥の吸引が開始される。
つぎに制御装置100は、第2のモータ61を逆転させて往復動機構6により機体20を汚泥回収室12に近づく方法へ後退させる。同時に第1のモータ55を逆転させてホース巻取機構5のドラム50を前記と反対方向に回動させ、ホース7をドラム50の周面に巻き取る(ST8,9)。この後退時では、吐出管80の上端の開口部81は沈殿池1の水位hより低い位置に保持されており、移動ノズル2の各ノズル23の吸引口21に吸引力が作用して池底bの汚泥が吸い込まれ、吐出管80の開口部81より汚泥が水と一緒に溢れ出て汚泥回収室12に回収される。
移動ノズル2が所定の位置に到達したことが第2のセンサ102により検出されると、ST10の判定は「YES」であり、制御装置100は第1のモータ55の駆動を停止させてドラム50の回転を止め、ホース7の巻取りを停止させるとともに、第2のモータ61の駆動を停止させて機体20の後退を停止させる(ST11,12)。さらに、制御装置100は第3のモータ90を逆転させて昇降駆動機構9により吐出管80を引き伸ばし、吐出管80の上端の開口部81を沈殿池1の水位hより高い位置まで上げる(ST13)。これにより吐出管80の開口部81から水が溢れ出るのが止まり、移動ノズル2の各ノズル23の吸込口21に吸引力が作用しなくなる。
つぎに、制御装置100はタイマ103による計時動作をスタートさせ(ST14)、設定時間が経過するまで汚泥回収装置の駆動を停止させる。この間、池底bには適量の汚泥が堆積する。設定時間が経過してタイマ103がタイムアップすると、ST15の判定が「YES」であり、始動スイッチが切られていなければ、ST16の判定が「NO」であり、ST2へ戻って同様の汚泥回収動作が行われる。なお、上記実施例では汚泥の堆積時間を考慮して汚泥回収装置を一定時間間隔で間欠動作させているが、汚泥の堆積にそれ程時間がかからなければ、汚泥回収装置を継続的に動作させてもよい。
図4〜図7の第2実施例についても、移動ノズル2の動作は上記した第1実施例とほぼ同様である。また、固定ノズル4についても、移動ノズル2の間欠動作に合わせて汚泥の吸込を間欠的に実行するが、これに限らず、吸込動作を継続して行うようにしてもよい。
この発明の第1実施例である汚泥回収装置の構成を示す側面図である。 第1実施例の正面図である。 駆動機構の詳細を示す断面図である。 この発明の第2実施例である汚泥回収装置の構成を示す側面図である。 第2実施例の平面図である。 第2実施例の正面図である。 駆動機構の詳細を示す断面図である。 制御装置を示すブロック図である。 制御装置による制御の流れを示すフローチャートである。 従来例の側面図である。
符号の説明
1 沈殿池
2 移動ノズル
3 ガイド機構
4 固定ノズル
6 駆動機構
7 ホース
8 吸引装置
12 汚泥回収室
21 吸込口
23 ノズル
50 ドラム
80 吐出管

Claims (3)

  1. 沈殿池の底に堆積した汚泥を回収するための汚泥回収装置であって、
    沈殿池の池底に移動可能に配置される移動ノズルと、沈殿池の池底の前記移動ノズルの移動領域以外の領域に配置される少なくとも1個の固定ノズルと、沈殿池と隔壁により隔絶された汚泥回収室に配備され移動ノズルの吸込口と固定ノズルの吸込口にそれぞれ吸引力を作用させる第1,第2の吸引装置と、前記隔壁に固定され第1,第2の吸引装置にそれぞれ連通させた各連通管と、前記移動ノズルの動作を制御する制御装置とから成り、
    前記移動ノズルは、沈殿池の上方に架設されたガイドレールに沿って往復走行する機体を有し、前記機体上に、沈殿池の底近くに吸込口を臨ませるように設けられるノズルと、ノズルに一端を連通させ他端を前記連通管に連結した可撓性を有するホースと、ホースの余剰長さを外周に巻き取るドラムと、ドラムを正逆各方向へ回動させるドラム駆動機構とが搭載されており、
    前記固定ノズルは、池底近くに前記吸込口を臨ませ、前記吸込口には可撓性を有するホースの一端を連通させ、前記ホースの他端は前記連通管に連結されており、
    前記制御装置は、前記機体が汚泥回収室から離れる方向へ移動するとき、ドラムを回動させてホースをドラムより引き出し、前記機体が汚泥回収室に近づく方向へ移動するとき、ドラムを前記と反対方向へ回動させてホースをドラムの周面に巻き取るように、前記ドラム駆動機構の動作を制御するようにした汚泥回収装置。
  2. 前記第1,第2の各吸引装置は、沈殿池と隔絶された汚泥回収室に配置される吐出管と、この吐出管を垂直に支持する昇降駆動機構とから成り、前記第1の吸引装置の吐出管は前記移動ノズルの吸込口に、前記第2の吸引装置の吐出管は前記固定ノズルの吸込口に、それぞれホースおよび前記連通管を介して連通しかつ上端部に開口部を有し、沈殿池の水位に対して前記開口部の高さが昇降駆動機構により調整可能となっている請求項1に記載された汚泥回収装置。
  3. 前記吐出管は、全長が伸縮可能な蛇腹構造であり、その伸縮動作により沈殿池の水位に対して吐出管の開口部の高さを上下させている請求項1または2に記載された汚泥回収装置。
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