JP3924348B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置に関し、特に、回転非対称面を含む偏心光学系を用いた画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平7−333551号において、観察光学系として、対称面を1面持つ曲面としてアナモルフィック面とトーリック面を使用した裏面鏡タイプの偏心光学系が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような対称面を1面持つ曲面を反射面等として用いた光学系においては、3次元偏心による偏心収差を補正することはできない。
【0004】
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、対称面を持たない回転非対称面を用いることにより、3次元偏心による偏心収差を補正することを可能にした光学系を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像表示装置は、回転非対称面からなる光学面を含む2つの偏心光学系と2つの画像表示素子とを備え、両眼で観察可能な画像表示装置において、
前記偏心光学系は、順光線追跡又は逆光線追跡の順に、第1透過面と第2反射面を兼ねた第1面と、第1反射面の第2面と、第2透過面の第3面を備え、前記第1面と前記第2面と前記第3面により挟まれる空間が屈折率が1より大きい媒体で満たされ、前記第1面から前記第3面のうちの少なくとも1つの面は、前記光学面であって対称面を持たない曲面からなり、
前記2つの偏心光学系は、前記偏心光学系の瞳の中心を通り前記画像表示素子の中心に到達する光線を軸上主光線とした場合に、前記瞳から前記第1面に到る軸上主光線が各々の偏心光学系が対向する眼の眼幅の中心方向を向くように、相互に傾いて配置され、
前記画像表示素子と前記偏心光学系とを前記画像表示素子側から見たときに、前記画像表示素子の長辺及び短辺が前記瞳から前記第1面に到る軸上主光線と垂直とならないように、前記画像表示素子が前記偏心光学系に対してねじれて配置され、
前記2つの画像表示素子は、それぞれ対応する前記偏心光学系の前記第3面に対向し、一直線上に整列して配置されることを特徴とするものである。
【0009】
本発明においては、回転非対称面を対称面を持たない曲面から構成しているので、3次元的に偏心した光学系により発生する回転非対称で対称面を持たない収差を補正することが可能になり、頭部装着型画像観察装置等に用いられる接眼光学系に適した小型で収差の少ない偏心プリズム光学系等を提供することが可能になる。
【0010】
以下に、本発明の構成と作用についてさらに詳しく説明する。
本発明の基本的な偏心光学系は、光学系を構成する曲面として対称面を持たない曲面を少なくとも1つ有することを特徴とするものである。
【0011】
偏心光学系を例えば頭部装着型の画像表示装置の接眼光学系、あるいは、カメラ、内視鏡等の結像光学系として用いる場合、デッドスペースをなくし、装置全体をより小型化するためには、画像表示素子若しくは結像面の位置、並びに、偏心光学系を構成する光学面の配置位置を、装置内部でなるべくコンパクトに収まる位置に配置する必要がある。そうなると、光学系は必然的に3次元的に偏心した配置とならざるを得ず、回転非対称な収差が発生し、これを回転対称な光学系でのみ補正することは不可能であり、この3次元的な偏心により発生する回転非対称な収差を補正する最良な面形状は回転非対称面である。したがって、本発明の偏心光学系おいては、対称面を持たない回転非対称な面を光学系中に配置して補正を行っている。
【0012】
ここで、対称面を持たない回転非対称な面として、本発明で使用する自由曲面とは以下の式で定義されるものである。この定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0013】
Figure 0003924348
ただし、Cm (mは2以上の整数)は係数である。
【0014】
上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称面を持つことはない。この定義式(a)で一般に表現されるのが、本発明による回転非対称で対称面を持たない曲面APS(アシンメトリック・ポリノミナル・サーフェス)である。
【0015】
特に、(a)式のxの奇数次項(x2n+1,ただし、nは整数)に係る係数をCm [x2n+1]としたとき、
m [x2n+1]≠0 ・・・(b−1)
を満足することが重要である。この条件を満足する回転非対称面は、面自体の対称性が全くないため、偏心により発生する回転非対称な収差を補正する上で設計の自由度が高く、収差補正能力を向上する上で望ましい。
【0016】
また、上記のCm [x2n+1]が、
m [x2n+1]<−0.5×10-8
m [x2n+1]>+5.0×10-8 ・・・(b−2)
を満足することが望ましい。偏心により発生する回転非対称な収差を補正するためには、(b−1)を満足すること最も望ましい。しかし、実際に光学系を設計して製造するためには、製造誤差を考慮する必要がある。そのため、Cm [x2n+1]≠0で設計した場合、例えばCm [x2n+1]=±1.0×10-100と設計したとしても、実際に製造される光学面の面精度は、Cm [x2n+1]≠0もCm [x2n+1]=±1.0×10-100も区別できない程大きなものとなる。そのため、製造誤差を加味した上で設計の自由度を確保し、収差性能を向上させるためには、上記条件(b−2)の上下限を満足した値、すなわち、Cm [x2n+1]が0を含んだ±5.0×10-8の範囲内から外れた値に設計することが望ましい。
【0017】
また、上記APSの他の定義式として、Zernike多項式により定義できる。この面の形状は以下の式(c)により定義する。その定義式(c)のZ軸がZernike多項式の軸となる。
Figure 0003924348
ただし、Dm (mは2以上の整数)は係数である。
【0018】
上記定義式は、APSの例示のために示したものであり、他のいかなる定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
【0019】
また、偏心光学系は、少なくとも1面の透過面と少なくとも1面の反射面を有し、それらの面により挟まれる空間が屈折率が1より大きい媒体で満たされていることが望ましい。
【0020】
また、その反射面は、全反射作用又は反射作用を有する反射面であることが望ましい。反射面は、臨界角を越えて光線が入射するように、光線に対して傾けて配置された全反射面で構成することにより高い反射率にすることが可能となる。また、反射面を構成する面にアルミニウム又は銀等の金属薄膜を表面に形成した反射面、又は、誘電体多層膜の形成された反射面で構成することが好ましい。金属薄膜で反射作用を有する場合は、手軽に高反射率を得ることが可能となる。また、誘電体反射膜の場合は、波長選択性や半透過面、吸収の少ない反射膜を形成する場合に有利となる。
【0021】
また、偏心光学系6は、順光線追跡又は逆光線追跡の順に、図1(a)に示すように、第1透過面と第2反射面を兼ねた第1面3と、第1反射面の第2面4と、第2透過面の第3面5とからなることが望ましい。これは、頭部装着型画像観察装置等に用いられる接眼光学系、あるいは、ファインダー光学系等に用いられる結像光学系を偏心光学系により構成する場合に、このような配置にすると、高解像で、コンパクトかつ広画角なものが構成可能であるからである。
【0022】
また、例えば図6(a)に示すように、偏心光学系6を、第1透過面と第2反射面を兼ねた第1面3と、第1反射面の第2面4と、第3反射面の第4面8と、第2透過面の第3面5とから構成することもできる。その他の面配置も可能である。
【0023】
これらの場合、少なくともその第1面3に本発明によるAPSを用いるのが、3次元的に偏心により発生する回転非対称な収差の補正のために望ましい。
【0024】
また、以上において、図1(a)に示すように、結像光学系の場合、順光線追跡で物点中心を射出して瞳1中心を通り像7中心に到達する光線を軸上主光線2とし、また、接眼光学系の場合、逆光線追跡で瞳1中心を通り像又は画像表示素子7の中心(ただし、台形の画像表示素子等中心が明確でない場合には、対角線の交点を中心とする。)に到達する光線を軸上主光線2とし、瞳1から偏心光学系6の第1面3に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、上記の像又は画像表示素子7の中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、以下の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向(ΔYは、像又は画像表示素子7の中心からZ軸に垂直に延ばした線分がY軸からどの程度傾いているかを示す角度である。)、上記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸とする。なお、ΔYが以下の条件(0−1)で与えられるため、Y軸がその範囲内で自由度を有することとなるが、以下に示す条件(1−1)〜(9−3)はそのΔYの範囲内で変化するY軸の何れの場合でも満足するものとする。
【0025】
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
ΔYが±20°の範囲を越えて定められた場合は、Y軸の位置の自由度が大きくなりすぎてしまい、それに伴う下記の条件(1−1)〜(9−3)の値の変化量が大きなものとなり、実質上下記の条件(1−1)〜(9−3)の臨界意義が失われてしまうため、望ましくない。
【0026】
さらに望ましくは、上記ΔYが以下の条件(0−2)の範囲内にあることである。
−10°≦ΔY≦10° ・・・(0−2)
この条件(0−2)の上下限内にΔYを定め、Y軸の位置の自由度を狭めることにより、上記条件(0−1)の場合よりも下記の条件(1−1)〜(9−3)の値の変化量を低減でき、各条件の臨界意義が強調されるので、より良好な偏心光学系の設計ができるようになる。
【0027】
さて、上記のようにX軸、Y軸、Z軸を定めたとき、少なくとも1つの回転非対称面のX方向の最大画角主光線が当たる位置での面の法線のY−Z面内でのtanの値と、軸上主光線が前記面に当たる位置での前記面の法線のY−Z面内でのtanの値との差をDYとするとき、
−0.1<DY<0.1 ・・・(1−1)
なる条件を満足することが望ましい。
【0028】
この条件式は、例えば水平線を写したときに弓なりに湾曲してしまう弓なりな回転非対称な像歪みに関するものである。図13(a)の斜視図、同図(b)のY−Z面への投影図に示すように、X方向の最大画角の主光線が回転非対称面Aと交差する点におけるその回転非対称面の法線n’のY−Z面内でのtanの値と、軸上主光線がその回転非対称面Aと交差する点における回転非対称面の法線nのY−Z面内でのtanの値との差をDYとするとき、(1−1)の条件を満足することが重要である。上記条件式の下限の−0.1を越えると、山状の像歪みを補正することができなくなる。また、上限の0.1を越えると、山状の像歪みが補正過剰となって谷状の像歪みとなり、どちらの場合も像が弓なりに歪み、他の面での補正がさらに難しくなる。
【0029】
さらに好ましくは、
−0.03<DY<0.03 ・・・(1−2)
なる条件を満足することが好ましい。
【0030】
さらに好ましくは、
−0.02<DY<0.005 ・・・(1−3)
なる条件を満足することが好ましい。
【0031】
さらに、好ましくは、第1の反射面である第2面において、
−0.005<DY<0 ・・・(1−4)
かつ、第2の反射面である第1面において、
−0.020<DY<−0.005 ・・・(1−5)
なる条件を満足することが好ましい。
【0032】
次に、上記で定義したDYに関し、第1の反射面である第2面と第2の反射面である第1面の組み合わせにより補正される弓なり状の像歪みに関する条件について説明する。第2の反射面である第1面におけるDYから第1の反射面である第2面におけるDYを引いた値をDY(S4−S3)で定義した場合、
−0.1<DY(S4−S3)<0.1 ・・・(2−1)
なる条件を満足することが重要となる。上記条件式の下限の−0.1を越えると、第2面で発生した弓なりの像歪みを第1面で効果的に補正することができず、第2面で発生した弓なりの像歪みが残ってしまう。また、第2面で発生する像歪みを他の面で補正することはさらに困難である。また、上限の0.1を越えると、第2面で発生した弓なりの像歪みを第1面で過剰に補正するため、第2面で発生する像歪みを補正過剰にしてしまい、反転した弓なりの像歪みが発生する。
【0033】
さらに、好ましくは、
−0.015<DY(S4−S3)<0 ・・・(2−2)
なる条件を満足することが好ましい。
【0034】
また、少なくとも1つの回転非対称面のY方向の最大画角主光線が当たる位置での面の法線のX−Z面内でのtanの値と、軸上主光線が前記面に当たる位置での前記面の法線のX−Z面内でのtanの値との差をDXとするとき、
−0.1<DX<0.1 ・・・(3−1)
なる条件を満足することが望ましい。
【0035】
この条件式は、例えば画面中心の垂直線を写したときに弓なりに湾曲してしまう像歪みに関するものである。図14(a)の斜視図、同図(b)のX−Z面への投影図に示すように、Y方向の最大画角の主光線が回転非対称面Aと交差する点におけるその回転非対称面の法線n’のX−Z面内でのtanの値と、軸上主光線がその回転非対称面Aと交差する点における回転非対称面の法線nのX−Z面内でのtanの値との差をDXとするとき、(3−1)の条件を満足することが重要である。上記条件式の下限の−0.1を越えると、X軸正方向(本発明の実施例の場合、2次元画像表示素子がX軸方向に偏心して配置された方向)に凸になる像歪みが発生する。また、上限の0.1を越えると、補正過剰となって前記方向とは逆のX軸負方向に凸の像歪みが発生する。
【0036】
さらに、好ましくは、
−0.03<DX<0.03 ・・・(3−2)
なる条件を満足することが好ましい。
【0037】
さらに、好ましくは、
−0.010<DX<0.005 ・・・(3−3)
なる条件を満足することが好ましい。
【0038】
さらに、好ましくは、第1の反射面である第2面において、
−0.002<DX<0.003 ・・・(3−4)
かつ、第2の反射面である第1面において、
−0.002<DX<0.004 ・・・(3−5)
なる条件を満足することが好ましい。
【0039】
次に、上記で定義したDXに関し、第1の反射面である第2面と第2の反射面である第1面の組み合わせにより補正される水平な直線が弓なり状になる像歪みに関する条件について説明する。第2の反射面である第1面におけるDXから第1の反射面である第2面におけるDXを引いた値をDX(S4−S3)で定義した場合、
−0.1<DX(S4−S3)<0.1 ・・・(4−1)
なる条件を満足することが重要となる。上記条件式の下限の−0.1を越えると、第2面で発生した弓なりの像歪みを第1面で効果的に補正をすることが不可能になり、第2面で発生した弓なりの像歪みは残り、その像歪みを他の面で補正することはさらに難しくなる。また、上限の0.1を越えると、第2面で発生した弓なりの像歪みを第1面で過剰に補正するため、第2面で発生する弓なりの像歪みを反転した弓なりの像歪みが生じてしまう。
【0040】
さらに、好ましくは、
−0.01<DX(S4−S3)<0.01 ・・・(4−2)
なる条件を満足することが好ましい。
【0041】
次に、台形に発生する像歪みに関する条件式について説明する。Y−Z面内で、Y正方向の最大画角の主光線とY負方向の最大画角の主光線が第1の反射面である第2面、第2の反射面である第1面と当たる部分のX方向の曲率の差をCxn(1/mm)とするとき、
−0.1<Cxn<0.1 ・・・(5−1)
なる条件を満足することが重要となる。上記条件式の下限−0.1を越えると、Y負の方向に下辺が短くなる台形歪みが大きくなりすぎ、他の面で補正することが不可能になる。また、上限0.1を越えると、逆にY正の方向に上辺が短くなる台形歪みが大きく発生し、他の面で補正することが難しくなる。また、Cxnが0になる場合は、偏心して配置された凹面鏡により発生する台形歪みを少なくすることができないので、台形歪みが発生したままになる。つまり、0以外の条件に入る値で、他の面とのバランスをとってお互いに補正し合うことが重要である。
【0042】
さらに好ましくは、
−0.01<Cxn<0.01 ・・・(5−2)
なる条件式を満足することが好ましい。
【0043】
さらに好ましくは、第2面において、
−0.001<Cxn<0.001 ・・・(5−3)
なる条件式を満足し、かつ、第1面において、
−0.009<Cxn<−0.0025 ・・・(5−4)
なる条件式を満足することが好ましい。
【0044】
台形に発生する像歪みに関する別の条件式について説明する。X−Z面内で、X正方向の最大画角の主光線とX負方向の最大画角の主光線が第1の反射面である第2面、第2の反射面である第1面と当たる部分のY方向の曲率の差をCyn(1/mm)とするとき、
−0.1<Cyn<0.1 ・・・(6−1)
なる条件を満足することが重要となる。上記条件式の下限−0.1を越えると、X負の方向に下辺が短くなる台形歪みが大きくなりすぎ、他の面で補正することが不可能になる。また、上限0.1を越えると逆にX正の方向に上辺が短くなる台形歪みが大きく発生し、他の面で補正することが難しくなる。また、Cynが0になる場合は、偏心して配置された凹面鏡により発生する台形歪みを少なくすることができないので、台形歪みが発生したままになる。つまり、0以外の条件に入る値で、他の面とのバランスをとってお互いに補正し合うことが重要である。
【0045】
さらに好ましくは、
−0.01<Cyn<0.01 ・・・(6−2)
なる条件式を満足することが好ましい。
【0046】
さらに好ましくは、第2面において、
−0.0075<Cyn<−0.0025 ・・・(6−3)
なる条件式を満足し、かつ、第1面において、
−0.001<Cyn<0.001 ・・・(6−4)
なる条件式を満足することが好ましい。
【0047】
次に、本光学系の各面の回転非対称な面のパワーについて説明する。物点中心から光学系の入射瞳中心を通る軸上主光線と平行に瞳中心からX軸方向に微小量H(mm)の点を通り、その軸上主光線と平行に光学系に入射する光線を光線追跡したときの射出光線のNA(軸上主光線となす角のsinの値)を上記Hで割った値を光学系全体のX方向の焦点距離Fx(mm)と定義する。また、瞳中心からY軸方向にH(mm)の点を通り、その軸上主光線と平行に光学系に入射する光線を光線追跡したときの射出光線NA(軸上主光線となす角のsinの値)を上記Hで割った値を光学系全体のY方向の焦点距離Fy(mm)と定義する。そしてこのX方向、Y方向の焦点距離Fx、Fyの逆数であるX方向、Y方向の屈折力(パワー)をPx、Py(1/mm)と定義する。また、軸上主光線が第1の反射面である第2面、第2の反射面である第1面と当たる位置での面のX方向、Y方向の屈折力(パワー)をPxn、Pyn(1/mm)とするとき、
0.1<|Pxn/Px|<10 ・・・(7−1)
なる条件式を満足することが収差補正上好ましい。上記条件式の上限の10を越えると、回転非対称面のパワーが光学系全体のパワーに比べて強くなりすぎ、強い屈折力を回転非対称面が持ちすぎてしまい、この回転非対称な面で発生する収差を他の面で補正できなくなる。また、下限の0.1を越えると、光学系全体が大きくなってしまう。
【0048】
さらに好ましくは、
0.1<|Pxn/Px|<5 ・・・(7−2)
なる条件を満足することが回転非対称な収差を良好に補正でき、収差補正上好ましい。
【0049】
さらに好ましくは、第2面において、
0.8<|Pxn/Px|<1.2 ・・・(7−3)
なる条件を満足し、かつ、第1面において、
0.2<|Pxn/Px|<0.6 ・・・(7−4)
なる条件を満足することが回転非対称な収差を良好に補正でき、収差補正上好ましい。
【0050】
さらに、3回反射の実施例においては、第2面、第1面共に、
1.5<|Pxn/Px|<2.5 ・・・(7−5)
なる条件を満足することが回転非対称な収差を良好に補正でき、収差補正上好ましい。
【0051】
また、
0.001<|Pyn/Py|<10 ・・・(8−1)
なる条件式を満足することが収差補正上好ましい。上記条件式の上限の10を越えると、回転非対称面のパワーが光学系全体のパワーに比べて強くなりすぎ、強い屈折力を回転非対称面が持ちすぎてしまい、この回転非対称な面で発生する収差を他の面で補正できなくなる。また、下限の0.001を越えると、光学系全体が大きくなってしまう。
【0052】
さらに好ましくは、
0.001<|Pyn/Py|<5 ・・・(8−2)
なる条件を満足することが回転非対称な収差を良好に補正でき、収差補正上好ましい。
【0053】
さらに好ましくは、第2面において、
0.6<|Pyn/Py|<1.1 ・・・(8−3)
なる条件を満足し、かつ、第1面において、
0.008<|Pyn/Py|<0.3 ・・・(8−4)
なる条件を満足することが回転非対称な収差を良好に補正でき、収差補正上好ましい。
【0054】
次に、上記光学系全体のX方向、Y方向のパワーをPx、Pyとするとき、
0.1<Px/Py<10 ・・・(9−1)
なる条件式を満足することが収差補正上好ましい。上記条件式の下限0.1と上限10を越えると、光学系全体の焦点距離がX方向とY方向で異なりすぎ、良好な像歪みを得ることが難しくなり、像が歪んでしまう。
【0055】
さらに好ましくは、
0.5<Px/Py<2 ・・・(9−2)
なる条件を満足することが回転非対称な収差を良好に補正でき、収差補正上好ましい。
【0056】
さらに好ましくは、
0.8<Px/Py<1.2 ・・・(9−3)
なる条件を満足することが回転非対称な収差を良好に補正でき、収差補正上好ましい。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の偏心光学系の実施例1〜6について説明する。後述する各実施例の構成パラメータにおいては、図1(a)にY−Z面への投影図、図1(b)にX−Z面への投影図を示すように、結像光学系の場合には順光線追跡であり、物点中心を射出して瞳1中心を通り像面7中心に到達する光線を軸上主光線2とし、また、接眼光学系とすると逆光線追跡で、瞳1中心を通り像又は画像表示素子7の中心(ただし、台形の画像表示素子等中心が明確でない場合には、対角線の交点を中心とする。)に到達する光線を軸上主光線2とし、瞳1から偏心光学系6の第1面3に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、上記の像又は画像表示素子7の中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、前記の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向(ΔYは、像又は画像表示素子7の中心からZ軸に垂直に延ばした線分がY軸からどの程度傾いているかを示す角度である。)、上記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸とする。なお、以下の実施例においては、
0°<ΔY<8° ・・・(0−3)
の範囲にY軸をとってある。
【0058】
そして、各面の偏心が与えられており、その面の面頂位置の光学系6の原点である瞳1の中心からのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の偏心量と、その面の中心軸(自由曲面については、前記の(a)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα、β、γ(°))とが与えられている。なお、その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対しての反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対しての時計回りを意味する。その他、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
【0059】
なお、自由曲面形状は前記の(a)式により定義され、その定義式のZ軸が回転非対称面の軸となる。そして、(a)式のxの奇数次項の係数Cm が全て0の場合、自由曲面はY−Z断面に対して対称である面対称自由曲面となるが、奇数次項の係数Cm に有限の値が入ると、回転非対称で対称面を持たない曲面APS(アシンメトリック・ポリノミナル・サーフェス)となる。
【0060】
後記の構成パラメータにおいては、接眼光学系の場合、逆光線追跡の順に示してあるが、順光線追跡でも同様な効果が得られることは言うまでもない。また、後記する構成パラメータにおいて、データの記載されていない非球面に関する項は0である。屈折率についてはd線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。
【0061】
次に、図1〜図6にそれぞれ実施例1〜6の偏心光学系6のY−Z面への投影図(a)とX−Z面への投影図(b)を示す。実施例1〜5の偏心光学系7は、第1透過面と第2反射面を兼ねた第1面3と、第1反射面の第2面4と、第2透過面の第3面5との3つの面からなり、その3つの面3〜5の間が屈折率が1より大きい透明媒質で埋められていて、逆光線追跡において、不図示の仮想物点から発した光線束が光軸2に沿って光学系6の瞳1をまず通過し、透過作用と反射作用を有する第1面3に入射して光学系6内に入り、その入射光線は瞳1から遠い側の反射作用のみを有する反射面である第2面4で瞳1に近づく方向に反射され、今度は第1面3で瞳1から遠ざかる方向に再び反射され、その反射光線は、透過作用のみを有する第3面5を透過して像面7に到達し、結像する。
【0062】
実施例6の偏心光学系7は、第1透過面と第2反射面を兼ねた第1面3と、第1反射面の第2面4と、第3反射面の第4面8と、第2透過面の第3面5との4つの面からなり、その4つの面3〜5の間が屈折率が1より大きい透明媒質で埋められていて、逆光線追跡において、不図示の仮想物点から発した光線束が光軸2に沿って光学系6の瞳1をまず通過し、透過作用と反射作用を有する第1面3に入射して光学系6内に入り、その入射光線は瞳1から遠い側の反射作用のみを有する反射面である第2面4で瞳1に近づく方向に反射され、今度は第1面3で瞳1から遠ざかる方向に再び反射され、次いで第4面で瞳1に近づく方向に反射され、その反射光線は、透過作用のみを有する第3面5を透過して像面7に到達し、結像する。
【0063】
そして、実施例1においては、第2面4、第3面5を面対称自由曲面とし、第1面3にxy項とxy2 項を入れて、回転非対称で対称面を持たないAPSとしており、実施例2においては、実施例1に加えて、第2面4にxy2 項を入れて、第1面3、第2面4を回転非対称で対称面を持たないAPSとしており、実施例3〜5においては、実施例2に加えて、第2面4にxy項を入れて、第1面3、第2面4を回転非対称で対称面を持たないAPSとしている。また、実施例6においては、第1面4、第3面5、第4面8を面対称自由曲面とし、第2面4を回転非対称で対称面を持たないAPSとしている。
【0064】
なお、実施例1〜5においては、−1000mmの仮想物点、入射瞳径4mm、水平半画角20°、垂直半画角15.27°のとき、像面がX方向に3mm偏心し、14.55mm×11.2mmの領域に結像するように構成されている。また、実施例6においては、−500mmの仮想物点、入射瞳径8mm、水平半画角15°、垂直半画角11.36°のとき、像面がX方向に1mm偏心し、14.55mm×11.2mmの領域に結像するように構成されている。実施例1〜6では、この光学系の結像面に2次元の画像表示素子を配置して、入射瞳位置近傍に観察者眼球を配置して、その拡大像を観察する。
以下に、上記実施例1〜6の構成パラメータを示す。
【0065】
Figure 0003924348
Figure 0003924348
【0066】
Figure 0003924348
Figure 0003924348
【0067】
Figure 0003924348
Figure 0003924348
【0068】
Figure 0003924348
Figure 0003924348
【0069】
Figure 0003924348
Figure 0003924348
【0070】
Figure 0003924348
Figure 0003924348
【0071】
以上の実施例5の横収差図を図7に示す。この横収差図において、括弧内に示された数字は(水平(X方向)画角、垂直(Y方向)画角)を表し、その画角における横収差を示す。また、実施例5の像歪みを表す収差図を図8に示す。この収差図中、横軸はX方向の像高、縦軸はY方向の像高を表す。
【0072】
以下に、上記各実施例の前記条件式(0−1)〜(9−1)の値を示す。表中、S3、S4は面番号を表し、それぞれ第1の反射面の第2面4、第2の反射面の第1面3の値を表す。
Figure 0003924348
【0073】
ところで、前記したように、本発明の偏心光学系を例えば頭部装着型の画像表示装置の接眼光学系、あるいは、カメラ、内視鏡等の結像光学系として用いることができる。図9は頭部装着型画像表示装置の接眼光学系に偏心光学系を用いる場合の配置を示しており、対称面を持った自由曲面等で偏心光学系6’を構成する場合(図(a))と、本発明に基づき、3次元的に偏心した自由曲面であって対称面を持たない自由曲面を少なくとも1面に用いて偏心光学系6を構成する場合(図(b))とを対比して示してある。図9(a)に示しように、偏心光学系6’を対称面を持った自由曲面等で構成する場合には、偏心光学系(接眼光学系)6’に対してLCD(液晶表示素子)等の画像表示素子10は左右対称に配置され、その長軸は対称面に対して垂直になる。これに対して、図9(b)に示しように、偏心光学系(接眼光学系)6を本発明に基づいて3次元的に偏心した自由曲面であって対称面を持たない自由曲面を用いて構成する場合には、LCD10は一方に寄って、しかも、その長辺あるいは短辺が対称面(対称面はないが、図(a)との対比上図示してある。)に対して垂直でなくなる。そのため、図10に模式的に示すように、例えば頭部装着型画像表示装置に用いる場合、LCD10が一方に寄って空いた部分がデットスペースとなり、その部分の外装を符号12のように切り欠いて装置を小型化することができる。図中、符号11は電気系基板を示し、その空いたデットスペースに電気系基板11を配置して外装を小型化することもできる。
【0074】
また、両眼で観察可能な頭部装着型画像表示装置の左右の接眼光学系に本発明の偏心光学系6L、6Rを用いる場合、左右の眼の輻輳(輻輳角α)により、左右の偏心光学系6L、6Rは、図11に示すように、眼幅の中心方向に向くように相互に傾く。そのとき、偏心光学系6L、6Rを対称面を持たない自由曲面を用いて構成していると、左右のLCD10L、10Rは偏心光学系6L、6Rに対してはねじれた配置となっているが、両方のLCD10L、10Rが一直線上の整列する配置が可能となり、破線で示した1個の長いバックライト13で左右のLCD10L、10Rを照明することが可能となる。
【0075】
また、本発明の偏心光学系を結像光学系として用いる場合は、図12(a)、(b)に示すような配置が可能である(4面以上で構成する場合も同様)。図12(a)の場合は、第1面3の前方に絞り14を配置し、像面7に電子カメラの場合はCCD等の撮像素子15あるいは銀塩フィルムを用いるカメラの場合はフィルムを配置して、絞り14、偏心光学系6の順に経て被写体の像を結像させる。図12(b)の場合は、第3面5の前方に絞り14を配置し、偏心光学系6の像面7に電子カメラの場合はCCD等の撮像素子15あるいは銀塩フィルムを用いるカメラの場合はフィルムを配置して、同様に被写体の像を結像させる。
【0076】
なお、図12のような結像光学系を内視鏡に用いる場合は、図12(a)の結像光学系は側視又は斜視タイプの内視鏡に用いられ、像面7に撮像素子15を配置するか、リレーレンズ又はイメージファイバーガイドの入射端面を配置する。また、図12(b)の結像光学系は直視タイプの内視鏡に用いられ、像面7に撮像素子15を配置する。
【0077】
以上の本発明の偏心光学系は例えば次のように構成することができる。
〔1〕 回転非対称面からなる少なくとも1面の光学面を含む偏心光学系において、前記回転非対称面は、対称面を持たない曲面からなることを特徴とする偏心光学系。
【0078】
〔2〕 前記偏心光学系は少なくとも1面の透過面と少なくとも1面の反射面を有し、それらの面により挟まれる空間が屈折率が1より大きい媒体で満たされていることを特徴とする上記〔1〕記載の偏心光学系。
【0079】
〔3〕 前記偏心光学系は、順光線追跡又は逆光線追跡の順に、第1透過面と第2反射面を兼ねた第1面と、第1反射面の第2面と、第2透過面の第3面とからなることを特徴とする上記〔2〕記載の偏心光学系。
【0080】
〔4〕 前記第1面が対称面を持たない曲面からなることを特徴とする上記〔3〕記載の偏心光学系。
【0081】
〔5〕 上記〔1〕から〔4〕の何れか1項記載の偏心光学系において、前記回転非対称面が、以下の(a)式にて定義されることを特徴とする偏心光学系。
Figure 0003924348
ただし、Cm (mは2以上の整数)は係数である。
【0082】
〔6〕 上記〔5〕記載の偏心光学系において、前記(a)のxの奇数次項(x2n+1,ただし、nは整数)に係る係数をCm [x2n+1]としたとき、
m [x2n+1]≠0 ・・・(b−1)
を満足することを特徴とする偏心光学系。
【0083】
〔7〕 上記〔5〕記載の偏心光学系において、前記(a)のxの奇数次項(x2n+1,ただし、nは整数)に係る係数をCm [x2n+1]としたとき、
m [x2n+1]<−0.5×10-8
m [x2n+1]>+5.0×10-8 ・・・(b−2)
を満足することを特徴とする偏心光学系。
【0084】
〔8〕 上記〔1〕から〔7〕の何れか1項記載の偏心光学系において、前記偏心光学系を結像光学系に用いたことを特徴とする偏心光学系。
【0085】
〔9〕 上記〔1〕から〔7〕の何れか1項記載の偏心光学系において、前記偏心光学系を頭部装着型画像表示装置に用いたことを特徴とする偏心光学系。
【0086】
〔10〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
少なくとも1つの前記回転非対称面のX方向の最大画角主光線が当たる位置での面の法線のY−Z面内でのtanの値と、前記軸上主光線が前記面に当たる位置での前記面の法線のY−Z面内でのtanの値との差をDYとするとき、
−0.1<DY<0.1 ・・・(1−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0087】
〔11〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
前記回転非対称面のX方向の最大画角主光線が当たる位置での面の法線のY−Z面内でのtanの値と、前記軸上主光線が前記面に当たる位置での前記面の法線のY−Z面内でのtanの値との差をDYとし、前記瞳側から数えて、第1の透過面と第2の反射面を兼ねた第1面におけるDYから第1の反射面の第2面におけるDYを引いた値をDY(S4−S3)とし、
−0.1<DY(S4−S3)<0.1 ・・・(2−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0088】
〔12〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
少なくとも1つの前記回転非対称面のY方向の最大画角主光線が当たる位置での面の法線のX−Z面内でのtanの値と、軸上主光線が前記面に当たる位置での前記面の法線のX−Z面内でのtanの値との差をDXとするとき、
−0.1<DX<0.1 ・・・(3−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0089】
〔13〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
前記回転非対称面のY方向の最大画角主光線が当たる位置での面の法線のX−Z面内でのtanの値と、軸上主光線が前記面に当たる位置での前記面の法線のX−Z面内でのtanの値との差をDXとし、前記瞳側から数えて、第1の透過面と第2の反射面を兼ねた第1面におけるDXから第1の反射面の第2面におけるDXを引いた値をDX(S4−S3)とし、
−0.1<DX(S4−S3)<0.1 ・・・(4−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0090】
〔14〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
Y−Z面内で、Y正方向の最大画角の主光線とY負方向の最大画角の主光線が、前記瞳側から数えて、第1の反射面である第2面、第2の反射面である第1面と当たる部分のX方向の曲率の差をCxn(1/mm)とするとき、
−0.1<Cxn<0.1 ・・・(5−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0091】
〔15〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
X−Z面内で、X正方向の最大画角の主光線とX負方向の最大画角の主光線が、前記瞳側から数えて、第1の反射面である第2面、第2の反射面である第1面と当たる部分のY方向の曲率の差をCyn(1/mm)とするとき、
−0.1<Cyn<0.1 ・・・(6−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0092】
〔16〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
前記軸上主光線と平行に瞳中心からX軸方向に微小量H(mm)の点を通り、その軸上主光線と平行に光学系に入射する光線を光線追跡したときの射出光線のNA(軸上主光線となす角のsinの値)を前記Hで割った値を光学系全体のX方向の焦点距離Fx(mm)とし、また、瞳中心からY軸方向にH(mm)の点を通り、その軸上主光線と平行に光学系に入射する光線を光線追跡したときの射出光線NA(軸上主光線となす角のsinの値)を前記Hで割った値を光学系全体のY方向の焦点距離Fy(mm)とし、Fx、Fyの逆数をそれぞれX方向、Y方向のパワーPx、Py(1/mm)とし、第1の反射面である第2面、第2の反射面である第1面のパワーをPxn、Pyn(1/mm)とするとき、
0.1<|Pxn/Px|<10 ・・・(7−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0093】
〔17〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
前記軸上主光線と平行に瞳中心からX軸方向に微小量H(mm)の点を通り、その軸上主光線と平行に光学系に入射する光線を光線追跡したときの射出光線のNA(軸上主光線となす角のsinの値)を前記Hで割った値を光学系全体のX方向の焦点距離Fx(mm)とし、また、瞳中心からY軸方向にH(mm)の点を通り、その軸上主光線と平行に光学系に入射する光線を光線追跡したときの射出光線NA(軸上主光線となす角のsinの値)を前記Hで割った値を光学系全体のY方向の焦点距離Fy(mm)とし、Fx、Fyの逆数をそれぞれX方向、Y方向のパワーPx、Py(1/mm)とし、第1の反射面である第2面、第2の反射面である第1面のパワーをPxn、Pyn(1/mm)とするとき、
0.001<|Pyn/Py|<10 ・・・(8−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0094】
〔18〕 瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とし、瞳から前記偏心光学系の第1面に到る軸上主光線をZ軸正方向とし、前記像中心からZ軸に垂直に延ばした線分が、Z軸に垂直な平面内で、次の(0−1)の条件を満足する角度ΔYの範囲内で傾いている任意の方向をY軸正方向とし、前記Y軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸として、
−20°≦ΔY≦20° ・・・(0−1)
前記軸上主光線と平行に瞳中心からX軸方向に微小量H(mm)の点を通り、その軸上主光線と平行に光学系に入射する光線を光線追跡したときの射出光線のNA(軸上主光線となす角のsinの値)を前記Hで割った値を光学系全体のX方向の焦点距離Fx(mm)とし、また、瞳中心からY軸方向にH(mm)の点を通り、その軸上主光線と平行に光学系に入射する光線を光線追跡したときの射出光線NA(軸上主光線となす角のsinの値)を前記Hで割った値を光学系全体のY方向の焦点距離Fy(mm)とし、Fx、Fyの逆数をそれぞれX方向、Y方向のパワーPx、Py(1/mm)とし、第1の反射面である第2面、第2の反射面である第1面のパワーをPxn、Pyn(1/mm)とするとき、
0.1<Px/Py<10 ・・・(9−1)
なる条件を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕の何れか1項記載の偏心光学系。
【0095】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の画像表示装置によると、3次元的に偏心した画像表示素子により発生する回転非対称で対称面を持たない収差を補正することが可能になるとともに、装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の偏心光学系のY−Z面への投影図(a)とX−Z面への投影図(b)である。
【図2】本発明の実施例2の偏心光学系の図1と同様な投影図である。
【図3】本発明の実施例3の偏心光学系の図1と同様な投影図である。
【図4】本発明の実施例4の偏心光学系の図1と同様な投影図である。
【図5】本発明の実施例5の偏心光学系の図1と同様な投影図である。
【図6】本発明の実施例6の偏心光学系の図1と同様な投影図である。
【図7】実施例6の横収差図である。
【図8】実施例6の像歪みを表す収差図である。
【図9】頭部装着型画像表示装置の接眼光学系に偏心光学系を用いる場合の配置を示す図である。
【図10】本発明の偏心光学系を頭部装着型画像表示装置に用いる場合の利点を説明するための図である。
【図11】本発明の偏心光学系を頭部装着型画像表示装置に用いる場合のもう1つの利点を説明するための図である。
【図12】本発明の偏心光学系を結像光学系として用いる場合の2つのタイプを示す図である。
【図13】本発明において用いるパラメータDYを説明するための図である。
【図14】本発明において用いるパラメータDXを説明するための図である。
【符号の説明】
1…瞳
2…軸上主光線
3…第1面
4…第2面
5…第3面
6…偏心光学系(本発明)
6L、6R…偏心光学系(本発明)
6’…偏心光学系
7…像面
8…第4面
10…画像表示素子(LCD)
10L、10R…LCD
11…電気系基板
12…切り欠き部
13…バックライト
14…絞り
15…撮像素子
A…回転非対称面

Claims (1)

  1. 回転非対称面からなる光学面を含む2つの偏心光学系と2つの画像表示素子とを備え、両眼で観察可能な画像表示装置において、
    前記偏心光学系は、順光線追跡又は逆光線追跡の順に、第1透過面と第2反射面を兼ねた第1面と、第1反射面の第2面と、第2透過面の第3面を備え、前記第1面と前記第2面と前記第3面により挟まれる空間が屈折率が1より大きい媒体で満たされ、前記第1面から前記第3面のうちの少なくとも1つの面は、前記光学面であって対称面を持たない曲面からなり、
    前記2つの偏心光学系は、前記偏心光学系の瞳の中心を通り前記画像表示素子の中心に到達する光線を軸上主光線とした場合に、前記瞳から前記第1面に到る軸上主光線が各々の偏心光学系が対向する眼の眼幅の中心方向を向くように、相互に傾いて配置され、
    前記画像表示素子と前記偏心光学系とを前記画像表示素子側から見たときに、前記画像表示素子の長辺及び短辺が前記瞳から前記第1面に到る軸上主光線と垂直とならないように、前記画像表示素子が前記偏心光学系に対してねじれて配置され、
    前記2つの画像表示素子は、それぞれ対応する前記偏心光学系の前記第3面に対向し、一直線上に整列して配置されることを特徴とする画像表示装置。
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