JP3924289B2 - 光変調素子及びその製造方法 - Google Patents
光変調素子及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3924289B2 JP3924289B2 JP2004100373A JP2004100373A JP3924289B2 JP 3924289 B2 JP3924289 B2 JP 3924289B2 JP 2004100373 A JP2004100373 A JP 2004100373A JP 2004100373 A JP2004100373 A JP 2004100373A JP 3924289 B2 JP3924289 B2 JP 3924289B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- modulation element
- optical waveguide
- inversion region
- light
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Description
従来の光変調素子の周波数応答特性は、制御用電極に印加されるマイクロ波と光導波路を伝搬する光波との速度整合のずれによる変調効率の劣化や、電極損失によるマイクロ波の減衰などにより、変調周波数が高周波になるほど劣化を生じることとなる。
例えば、一般的な40Gbps用の光変調素子では、周波数応答特性が1GHzを基準として30GHzで3dB程度の劣化を生じている。
また、このような電極損失と速度不整合は、信号電極に印加されるマイクロ波の周波数が大きくなるほど影響を受けるため、高周波における光変調素子の光応答特性は、低周波の場合より低くなる。
しかしながら、光変調素子の特性を素子の外部に設けた電気回路等で補償することは、光変調素子を含む装置全体の複雑化を招くと共に、製造作業や調整作業の煩雑化の原因ともなり、製造コストが増大することとなる。
H(f)=Ha(f)−Hb(f) ・・・・(1)
ただし、Ha(f)は次式(2)のlに非反転領域の長さlaを、またHb(f)は次式のlに反転領域の長さlbとlaとの和を代入して得られたものである。
H(f)=exp(−αl/2)SQRT[{sinh 2 (αl/2)+sin 2 (ξl/2)}/{(αl) 2 +(ξl/2) 2 }] ・・・・(2)
なお、ξは2πf(n e −n m )/cを示し、ξに含まれるneは導波路の屈折率、nmはマイクロ波の屈折率、cは光速を示す。
また、αは減衰定数であり、周波数をf、導体損α c 、誘電体損α d とすると、次式(3)で得られる。
α=α c √f+α d ・f ・・・・(3)
H(f)=Ha(f)−Hb(f) ・・・・(1)
ただし、Ha(f)は次式(2)のlに反転領域の長さlaを、またHb(f)は次式のlに非反転領域の長さlbとlaとの和を代入して得られたものである。
H(f)=exp(−αl/2)SQRT[{sinh 2 (αl/2)+sin 2 (ξl/2)}/{(αl) 2 +(ξl/2) 2 }] ・・・・(2)
なお、ξは2πf(n e −n m )/cを示し、ξに含まれるneは導波路の屈折率、nmはマイクロ波の屈折率、cは光速を示す。
また、αは減衰定数であり、周波数をf、導体損α c 、誘電体損α d とすると、次式(3)で得られる。
α=α c √f+α d ・f ・・・・(3)
本発明は、電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路を伝搬する光波を変調制御するための制御用電極とを有する光変調素子において、該制御用電極により該光導波路を伝搬する光波を変調制御する作用部の一部に、光変調素子の周波数応答特性、特に誘導位相量の周波数特性を平坦化するための平坦化手段を設けたことを特徴とする。なお、平坦化手段とは、後述するように作用部における基板の分極方向を調整するものである。
基板1は、電気光学効果を有する基板であり、例えば、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、PLZT(ジルコン酸チタン酸鉛ランタン)、及び石英系の材料から構成され、具体的には、これら単結晶材料の、Xカット板、Yカット板、及びZカット板から構成され、特に、光導波路デバイスとして構成されやすく、かつ異方性が大きいという理由から、ニオブ酸リチウム(LN)を用いることが好ましい。
光変調素子の電極損失は、式(3)の減衰定数αを用いて表すことができる。ただし、減衰定数αは周波数をf、導体損αc、誘電体損αdとする。
α=αc√f+αd・f ・・・・(3)
H(f)=exp(−αl/2)SQRT[{sinh2(αl/2)+sin2(ξl/2)}/{(αl)2+(ξl/2)2}] ・・・・(2)
そして、光変調素子を通過した光波の誘導位相量Hは、次式(1)で表現できる。
H(f)=Ha(f)−Hb(f)・・・・(1)
このように、低周波と高周波での作用位置による誘導位相量の変化の違いを利用することにより、分極反転領域における誘導位相量が、高周波より低周波側で顕著に減衰し、光周波数応答特性を平坦化し、広帯域化することができる。
図4は、光変調素子の作用部で分極反転領域10を利用する例である。
本発明を用いない場合には、分極反転領域は、作用部全体に広がって形成されているが、本発明では、作用部における光波の出口側に、非反転領域を設け、反転領域とは逆向きの誘導位相量変化を得るものである。誘導位相量変化の様子は、図3のグラフを上下逆向きにした傾向を示すが、最終的には、図3と同様に、低周波と高周波の誘導位相量を一致させることが可能となる。なお、図4の場合には、上述した式(1)〜(3)は、反転領域の長さをla、非反転領域の長さをlbとして算出される。
なお、分極反転領域11に関しては、周期的な分極反転を形成すると波長変換素子の機能が付加されることとなるため、非周期的な形状・配置とすることが好ましい。
この場合においても、作用部における光波の出口側に、図1と同様に分極反転領域を形成することにより、該作用部における光変調の周波数応答特性を平坦化でき、光変調素子全体での周波数特性を改善することが可能となる。
このような光変調素子においても、図4の実施例と同様に、分極反転した作用部における光波の出口側において、非反転領域を形成することにより、該作用部における周波数応答特性を平坦化することが可能となる。
この場合では、図1及び図6と同様に、各作用部における光波の出口側に、分極反転領域27を形成し、各作用部における周波数応答特性を平坦化するものである。
このような平坦化手段は一方の分岐光導波路のみに形成することも可能であるが、2つの分岐光導波路に均等に形成することで、各分岐光導波路の誘導位相量を等しくし、チャープの発生を抑制することが可能となる。
この構成により、周波数応答特性を平坦化すると共に、ゼロチャープ動作が可能な光変調素子を提供することが可能となる。
2,20 光導波路
3,21,23,25,26 信号電極
4 駆動用ドライバ
6,10,11,22,24,27,28,29 分極反転領域
7 入射光波
8 出射光波
Claims (2)
- 電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路を伝搬する光波を変調制御するための制御用電極とを有する光変調素子において、
該制御用電極により該光導波路を伝搬する光波を変調制御する作用部に、該作用部を光波の進行方向に向かって分極の非反転領域及び反転領域の順に、分極反転領域を形成し、次式(1)で算出される誘導位相量H(f)の周波数特性が平坦化するように、分極反転領域の長さ1bが調整されていることを特徴とする光変調素子。
H(f)=Ha(f)−Hb(f) ・・・・(1)
ただし、Ha(f)は次式(2)のlに非反転領域の長さlaを、またHb(f)は次式のlに反転領域の長さlbとlaとの和を代入して得られたものである。
H(f)=exp(−αl/2)SQRT[{sinh 2 (αl/2)+sin 2 (ξl/2)}/{(αl) 2 +(ξl/2) 2 }] ・・・・(2)
なお、ξは2πf(n e −n m )/cを示し、ξに含まれるneは導波路の屈折率、nmはマイクロ波の屈折率、cは光速を示す。
また、αは減衰定数であり、周波数をf、導体損α c 、誘電体損α d とすると、次式(3)で得られる。
α=α c √f+α d ・f ・・・・(3) - 電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路を伝搬する光波を変調制御するための制御用電極とを有する光変調素子において、
該制御用電極により該光導波路を伝搬する光波を変調制御する作用部に、該作用部を光波の進行方向に向かって分極の反転領域及び非反転領域の順に、分極反転領域を形成し、次式(1)で算出される誘導位相量H(f)の周波数特性が平坦化するように、非分極反転領域の長さ1bが調整されていることを特徴とする光変調素子。
H(f)=Ha(f)−Hb(f) ・・・・(1)
ただし、Ha(f)は次式(2)のlに反転領域の長さlaを、またHb(f)は次式のlに非反転領域の長さlbとlaとの和を代入して得られたものである。
H(f)=exp(−αl/2)SQRT[{sinh 2 (αl/2)+sin 2 (ξl/2)}/{(αl) 2 +(ξl/2) 2 }] ・・・・(2)
なお、ξは2πf(n e −n m )/cを示し、ξに含まれるneは導波路の屈折率、nmはマイクロ波の屈折率、cは光速を示す。
また、αは減衰定数であり、周波数をf、導体損α c 、誘電体損α d とすると、次式(3)で得られる。
α=α c √f+α d ・f ・・・・(3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004100373A JP3924289B2 (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 光変調素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004100373A JP3924289B2 (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 光変調素子及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005284129A JP2005284129A (ja) | 2005-10-13 |
JP3924289B2 true JP3924289B2 (ja) | 2007-06-06 |
Family
ID=35182546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004100373A Expired - Fee Related JP3924289B2 (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 光変調素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3924289B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4563944B2 (ja) | 2006-01-31 | 2010-10-20 | 富士通株式会社 | 光送信器 |
JP4812476B2 (ja) | 2006-03-17 | 2011-11-09 | 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 | 光変調器 |
JP4910570B2 (ja) | 2006-08-30 | 2012-04-04 | 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 | 光変調器および光送信装置 |
WO2009004683A1 (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-08 | Fujitsu Limited | 光変調器および波長チャープ切替方法 |
JP5157785B2 (ja) | 2008-09-26 | 2013-03-06 | 富士通株式会社 | 光機能デバイス |
US9348156B2 (en) * | 2013-02-21 | 2016-05-24 | Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. | Optical waveguide element and method for manufacturing optical waveguide element |
JP7557769B2 (ja) | 2020-10-30 | 2024-09-30 | 住友大阪セメント株式会社 | 光導波路素子、光導波路デバイス、および光送信装置 |
-
2004
- 2004-03-30 JP JP2004100373A patent/JP3924289B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005284129A (ja) | 2005-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6721085B2 (en) | Optical modulator and design method therefor | |
US8620115B2 (en) | Optical modulators with controllable chirp | |
US6501867B2 (en) | Chirp compensated Mach-Zehnder electro-optic modulator | |
US7133578B2 (en) | Optical modulator with an impedance matching region | |
US20080031564A1 (en) | Optical modulator | |
JP5157785B2 (ja) | 光機能デバイス | |
JP4599434B2 (ja) | 光導波路素子モジュール | |
JP2009205154A (ja) | 光変調デバイス | |
JP2850950B2 (ja) | 導波型光デバイス | |
JP3088988B2 (ja) | 進行波型光変調器及び光変調方法 | |
JP3924289B2 (ja) | 光変調素子及びその製造方法 | |
JP4128510B2 (ja) | 光導波路素子 | |
JP4828412B2 (ja) | 進行波型光変調器及びその調整方法 | |
US7088874B2 (en) | Electro-optic devices, including modulators and switches | |
JP4812476B2 (ja) | 光変調器 | |
JP4910570B2 (ja) | 光変調器および光送信装置 | |
US7373025B2 (en) | Waveguide-type optical device | |
JP2007025369A (ja) | 光変調器 | |
JP2007033894A (ja) | 光変調器 | |
JP5104805B2 (ja) | 光制御デバイス | |
WO2023176055A1 (ja) | 光変調器 | |
US20100247023A1 (en) | Optical waveguide type modulator | |
JP5271294B2 (ja) | リッジ光導波路とそれを用いた光変調器 | |
JP2848455B2 (ja) | 導波型光デバイス | |
JPH06250131A (ja) | 光制御素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061024 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061031 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070223 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3924289 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |