JP3924141B2 - ガスタービンプラント、その制御方法、及びその起動方法 - Google Patents

ガスタービンプラント、その制御方法、及びその起動方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンプラント及びその起動方法に関する。本発明は、特に、ガスタービンに、発電機及び電動機として兼用される同期機が結合されたガスタービンプラント及びその起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンに、発電機及び電動機として兼用される同期機とが結合されたガスタービン発電プラントが、広く使用されている。
【0003】
このようなガスタービン発電プラントを起動する場合、まず、起動装置により電力が同期機に供給され、同期機がガスタービンを駆動する電動機として使用される。同期機によりガスタービンが駆動されて、ガスタービンのガスタービン軸が着火回転数まで加速される。ガスタービン軸を着火回転数に到達した後、ガスタービンの燃焼器が着火される。燃焼器が着火されると、ガスタービンはトルクの発生を開始し、ガスタービン軸には、ガスタービンが発生するトルクと、電動機として使用される同期機が発生するトルクとが印加される状態になる。このとき、ガスタービン軸の回転数が過度に上昇しようとした場合には、同期機が回生ブレーキとして作用し、ガスタービン軸の回転数は、一定に保たれるように制御される。着火の後、ガスタービンが自立的に運転が可能になると、同期機に電力を供給する起動装置が、同期機から切り離される。その後、同期機の発電機としての使用が開始され、同期機は、ガスタービンにより駆動されて電力を出力し、発電を行う。
【0004】
ガスタービンの自立的な運転を開始するために、同期機に電力を供給する起動装置が同期機から切り離されると、同期機によるガスタービン軸へのトルクの供給が停止され、または、同期機が回生ブレーキとして作用しなくなり、ガスタービン軸の回転数の変動の要因となる。ガスタービンのガスタービン軸の回転数の急激な変動は、ガスタービンの燃焼に影響する。ガスタービン軸の回転数が急激に変動すると、ガスタービンのコンプレッサが発生する圧縮空気の圧力と流量とが急変する。圧縮空気の圧力と流量との急変は、ガスタービンの燃焼器の燃焼に影響し、最悪の場合、燃焼の停止を招くことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ガスタービンの回転数の急変が防止され、安定的にガスタービンが起動可能なガスタービンプラント及びその起動方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段が説明される。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0007】
本発明によるガスタービンプラントは、ガスタービン(1)と、ガスタービン(1)に結合されて運転される同期機(2)と、同期機(2)との間で電力を入出力する電力供給装置(4)と、電力供給装置(4)を制御する制御装置(14)
とを備えている。制御装置(14)は、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクに対応する物理量に基づいて、電力供給装置(4)を制御する。同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクに基づいて、電力供給装置(4)を制御することにより、ガスタービン(1)の回転数の急変が防がれる。
【0008】
制御装置(14)は、前記ガスタービン(1)が着火された後、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクが実質的に0である時に、電力供給装置(4)と同期機(2)とを電気的に切り離すことが好ましい。これにより、電力供給装置(4)と同期機(2)とを電気的に切り離す時に発生しうるガスタービン(1)の回転数の急変が防がれる。
【0009】
制御装置(14)は、前記ガスタービン(1)が着火された後、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクが実質的に0である第1時刻(t11)においてガスタービン(1)の回転数が増加を開始するように電力供給装置(4)を制御し、且つ、ガスタービン(1)の回転数が増加して所定の切り離し回転数に到達した後、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクが実質的に0である第2時刻(t12)において、電力供給装置(4)と同期機(2)とを電気的に切り離すことが好ましい。
【0010】
制御装置(14)は、ガスタービン(1)が着火された後、前記ガスタービン(1)の回転数を、ガスタービン(1)が着火された着火回転数から所定の切り離し回転数まで増加する増加制御を行い、且つ、ガスタービン(1)の回転数が切り離し回転数になった時、前記電力供給装置(4)と前記同期機(2)とを電気的に切り離す場合がある。この場合、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクは、増加制御が行われている間、実質的に0に保たれることが好ましい。
【0011】
同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクに対応する物理量は、同期機(2)と電力供給装置(4)の間で入出力される電力であることがある。また、電力供給装置(4)が前記同期機(2)から受け取った電力を消費する回生抵抗(9)を含む場合、前記物理量は、回生抵抗(9)で消費された消費電力であることがある。また、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクに対応する物理量は、同期機(2)の電機子電流の横軸成分であることがある。
【0012】
このように、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクが直接に測定されず、間接的に測定されることは、ガスタービン(1)が高い回転数で運転される場合のトルクの算出を容易にする。ガスタービン(1)が高い回転数で運転される場合、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクをトルク測定機によって直接に測定することは、実質的に困難である。このような場合、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクに対応する物理量に基づいて、間接的にトルクが算出されることにより、トルクの算出が容易になる。
【0013】
本発明によるガスタービンプラントの制御方法は、
ガスタービン(1)と同期機(2)とを結合して運転することと、
同期機(2)と電力供給装置(4)との間で電力を入出力することと、
同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクに対応する物理量を測定することと、
測定された物理量に基づいて、電力供給装置(4)を制御すること
とを備えている。
【0014】
本発明によるガスタービンプラントの起動方法は、
同期機(2)と電力供給装置(4)との間で電力を入出力するステップと、
同期機(2)によりガスタービン(1)を駆動して、ガスタービン(1)の回転数を着火回転数にするステップと、
ガスタービン(1)を着火するステップと、
ガスタービン(1)が着火された後、同期機(1)がガスタービン(2)に出力するトルクが実質的に0である時に、電力供給装置(4)と同期機(2)とを電気的に切り離すステップ
とを備えている。
【0015】
本発明による他のガスタービンプラントの起動方法は、
同期機(2)と電力供給装置(4)との間で電力を入出力するステップと、
同期機(2)によりガスタービン(1)を駆動して、ガスタービン(1)の回転数を所定の着火回転数にするステップと、
ガスタービン(1)を着火するステップと、
ガスタービン(1)が着火された後、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクが実質的に0である第1時刻において、ガスタービン(1)の回転数が増加を開始するように電力供給装置(4)を制御するステップと、
ガスタービン(1)の回転数を増加して、ガスタービン(1)の回転数を着火回転数から着火回転数より高い所定の切り離し回転数にするステップと、
ガスタービン(1)の回転数が切り離し回転数であり、且つ、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクが実質的に0である第2時刻において、電力供給装置(4)と同期機(2)とを電気的に切り離すステップ
とを備えている。
【0016】
本発明による更に他のガスタービンプラントの起動方法は、
同期機(2)と電力供給装置(4)との間で電力を入出力するステップと、
同期機(2)によりガスタービン(1)を駆動して、ガスタービン(1)の回転数を所定の着火回転数にするステップと、
ガスタービン(1)を着火するステップと、
ガスタービン(1)が着火された後、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクが実質的に0である第3時刻において、ガスタービン(1)の回転数が増加し始めるように電力供給装置(4)を制御するステップと、
同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクを実質的に0に保ちながらガスタービン(1)の回転数を増加して、回転数を着火回転数から着火回転数より高い所定の切り離し回転数にするステップと、
ガスタービン(1)の回転数が前記切り離し回転数であり、且つ、同期機(2)がガスタービン(1)に出力するトルクが実質的に0である第4時刻において、電力供給装置(4)と同期機(2)とを電気的に切り離すステップ
とを備えている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明によるガスタービンプラントの実施の形態を説明する。
【0018】
(実施の第1形態)
本発明によるガスタービンプラントの実施の第1形態では、図1に示されているように、ガスタービン1が3相の同期機2とともに設けられている。ガスタービン1のガスタービン軸は同期機2の回転子に連結され、ガスタービン1のガスタービン軸は同期機2の回転子と同体に回転する。
【0019】
同期機2は発電機と電動機とに兼用され、ガスタービン1と同期機2との間で動力が入出力される。ガスタービン1を起動する場合、同期機2は電動機として使用され、ガスタービン1のガスタービン軸を着火回転数まで加速する。ガスタービン1が着火されてガスタービン1が自立的に運転可能になった後、同期機2は、発電機としての動作を開始し、ガスタービン1により駆動されて発電を開始する。同期機2は、電力変換器3に接続されている。
【0020】
電力変換器3は、同期機2に電力を供給し、同期機2が発生する電力をその内部で消費し、また、同期機2が発生する電力を外部に出力する。電力変換器3は、同期機2が電動機として使用されるとき、同期機2に3相交流電力を供給する。また、同期機2から電力変換器3に3相電力が供給されるときに同期機2を回生ブレーキとして作用させる場合、電力変換器3は、同期機2から電力変換器3に供給される3相電力を、その内部で消費する。更に電力変換器3は、同期機2が3相の発電機として使用されるとき、同期機2が発生する3相交流を、他の周波数を有する3相交流に変換して外部に出力する。高速回転するガスタービン1が発生する3相交流の周波数は、動力源として一般に使用される周波数よりも高い。そこで、電力変換器3により周波数変換が行われ、一般に使用される周波数を有する3相交流が発生される。
【0021】
電力変換器3の構成を、以下に説明する。電力変換器3は、AC−DCコンバータ4を備えている。AC−DCコンバータ4は、3相電源線5−1〜5−3を介して同期機2に接続されている。AC−DCコンバータ4は、同期機2が電動機として動作されるとき、3相電源線5−1〜5−3を介して同期機2の電機子に3相交流を供給する。逆に同期機2からAC−DCコンバータ4に3相交流が供給される場合、AC−DCコンバータ4は、供給された3相交流を変換して直流を発生し、発生した直流を直流電源線6−1、6−2に出力する。直流電源線6−1、6−2のうち、直流電源線6−1には直流電圧が印加され、直流電源線6−2は接地される。直流電源線6−1、及び6−2の間には、直流電源線6−1の電圧を維持するキャパシタ8が介設される。直流電源線6−1、及び6−2の間には、更に、直列に接続された回生抵抗9とスイッチング素子11とが介設される。スイッチング素子11がオン状態になると、回生抵抗9を介して直流電源線6−1から直流電源線6−2に電流が流れる。直流電源線6−1、6−2は、DC−ACコンバータ7に接続されている。DC−ACコンバータ7は、系統コントローラ12に接続されている。DC−ACコンバータ7は、同期機2が3相の発電機として使用されるとき、AC−DCコンバータ4から供給された直流を、一般に使用される周波数を有する3相交流に変換する。DC−ACコンバータ7は、系統コントローラ12の制御の下、直流から3相交流に変換して生成した3相交流を系統線13−1〜13−3に出力する。
【0022】
AC−DCコンバータ4とスイッチング素子11とは、コンバータコントローラ14に接続される。コンバータコントローラ14は、AC−DCコンバータ4とスイッチング素子11とを制御して、ガスタービン1の起動を制御する。より詳細には、コンバータコントローラ14は、同期機2に3相交流を供給する場合、AC−DCコンバータ4に3相電源線5−1〜5−3のそれぞれの電圧の指令値v 、v 、v を与え、AC−DCコンバータ4を制御する。AC−DCコンバータ4は、指令値v 、v 、v に一致するように、3相電源線5−1〜5−3のそれぞれの電圧v、v、vを出力する。更に、コンバータコントローラ14は、同期機2からAC−DCコンバータ4に3相交流が供給される場合に、スイッチング素子11を制御して回生抵抗9に電流を流し、同期機2からAC−DCコンバータ4に供給される電力を消費する。同期機2からAC−DCコンバータ4に3相交流が供給されると、直流電源線6−1の電圧が上昇する。直流電源線6−1の電圧が上昇して、直流電源線6−1の電圧が所定の基準電圧VSTDになると、AC−DCコンバータ4は、スイッチング素子11をオン状態にして、回生抵抗9を介して直流電源線6−1から直流電源線6−2に電流を流す。これにより、直流電源線6−1の電圧が所定の基準電圧VSTDに維持される一方、同期機2からAC−DCコンバータ4に供給された電力が回生抵抗9で消費される。更にコンバータコントローラ14は、同期機2に入出力されるトルクを検出し、検出されたトルクに基づいて、AC−DCコンバータ4を同期機2から電気的に分離するタイミングを定める。
【0023】
続いて、図2を参照して、実施の第1形態のガスタービンプラントの起動方法を説明する。
【0024】
図2に示されているように、初期状態において、ガスタービン1は静止状態にあり、ガスタービン1のガスタービン軸の回転数が0であるとする。以下では、ガスタービン1のガスタービン軸の回転数は、単に、ガスタービン1の回転数と記載される。ガスタービン1の回転数が0であるとき、ガスタービン1のガスタービン軸と同体に回転する同期機2の回転子の回転数も0である。電力変換器3のコンバータコントローラ14は、AC−DCコンバータ4を制御して、同期機2への三相交流の供給を開始する。このとき、DC−ACコンバータ7は、系統線13−1〜13−3から供給された電力を、直流電源線6−1及び6−2を通じてAC−DCコンバータ4に供給する。三相交流の供給を受けた同期機2は、トルクを出力してガスタービン1のガスタービン軸を加速する。
【0025】
ある時間が経過すると、ガスタービン1の回転数が着火回転数に到達する。着火回転数は、典型的には20,000rpmである。ガスタービン1の回転数が着火回転数に到達した後、ある一定の時間、ガスタービン1の回転数は着火回転数に維持される。この間、同期機2は、ある一定のトルクを出力し続ける。
【0026】
その後、ガスタービン1の燃焼器が着火される。ガスタービン1の燃焼器が着火されると、ガスタービン1は、トルクの発生を開始する。ガスタービン1が発生するトルクは徐々に増加する。このとき、コンバータコントローラ14は、AC−DCコンバータ4を制御して同期機2への三相交流の供給を調整し、ガスタービン1の回転数を一定に保つ。同期機2が出力するトルクTは、ガスタービン1が発生するトルクの増加に応じて減少する。
【0027】
ガスタービン1の着火の後、コンバータコントローラ14は、同期機2が出力するトルクTを監視し、AC−DCコンバータ4を同期機2から電気的に切り離すタイミングを決定する。コンバータコントローラ14は、同期機2が出力するトルクが、実質的に0になったとき、AC−DCコンバータ4を同期機2から電気的に切り離す。但し、同期機2が出力するトルクは、同期機2からガスタービン1にトルクが出力される場合、即ち、同期機2が電動機として作用する場合に正の符号をとり、ガスタービン1から同期機2にトルクが入力される場合、即ち、同期機2が発電機として作用し、同期機2からAC−DCコンバータ4に電力が供給される場合に負の符号を取るものとする。同期機2が出力するトルクTが、実質的に0になったとき、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されることにより、ガスタービン1の負荷の変動が抑えられ、ガスタービン1のガスタービン軸の回転の急変が防がれる。
【0028】
このとき、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されるときに同期機2が出力しているトルクTは、実質的に0であり、且つ、負の値であることが好ましい。即ち、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されるときに同期機2が出力するトルクTは、微小に負の値であることが好ましい。AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離された状態でも、空転する同期機2は、ある程度、ガスタービン1の負荷になる。同期機2が出力するトルクTが微小に負の値であることは、ガスタービン1が微小なトルクを出力することに相当する。従って、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されるときに同期機2が出力するトルクTが、微小に負の値であることにより、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離される前後のガスタービン1の負荷の変動がより抑えられる。
【0029】
同期機2が出力するトルクTは、
(1)同期機2からAC−DCコンバータ4に出力される回生電力PAC
(2)電力変換器3に含まれる回生抵抗9が消費する電力P
(3)同期機2の電機子を流れる電機子電流の横軸成分iγ
のうちのいずれかに基づいて算出される。
【0030】
同期機2が出力するトルクTは、同期機2からAC−DCコンバータ4に出力される回生電力PACに一対一に対応し、T=−PAC/ωで算出される。ωは、同期機2の回転子の角周波数、即ち、ガスタービン1のガスタービン軸の角周波数である。ガスタービン1から同期機2にトルクが入力されるとき(即ち、同期機2が負のトルクを出力するとき)、同期機2はガスタービン1により駆動され、同期機2からAC−DCコンバータ4に回生電力PACが供給される。従って、回生電力PACに基づいて、同期機2が出力するトルクTを算出することが可能である。
【0031】
同期機2が出力するトルクTが、回生電力PACに基づいて算出される場合、コンバータコントローラ14は、同期機2の電機子とAC−DCコンバータ4とを接続する3相電源線5−1〜5−3の電圧v、v、及びv、並びに3相電源線5−1〜5−3に流れる電流i、i、及びiを検出し、電圧v、v、v及び電流i、i、iに基づいて、電力PACを算出する。電圧v、v、及びvは、同期機2の電気子の電圧の、u相成分、v相成分、及びw相成分にそれぞれ一致する。また、電流i、i、及びiは、同期機2の電気子電流のu相成分、v相成分、及びw相成分にそれぞれ一致する。電力PACは、電圧v、v、v、及び電流i、i、iを用いて、
AC=v+v+v
で表される。コンバータコントローラ14は、電力PACから、同期機2が出力するトルクTを求める。このとき、3相電源線5−1〜5−3の電圧v、v、及びvの代わりに、コンバータコントローラ14がAC−DCコンバータ4に与える指令値v 、v 、v が使用されることが可能である。また、電流i、i、iの全てが測定される必要は必ずしもなく、電流i、i、iのうちの2つが測定され、他の1つは、i+i+i=0から求められることも可能である。
【0032】
また、同期機2が出力するトルクTは、電力変換器3に含まれる回生抵抗9で消費される電力Pに一対一に対応する。コンバータコントローラ14は、同期機2からAC−DCコンバータ4に3相交流が供給される場合に、供給された3相交流を直流に変換して直流電源線6−1、6−2に出力する。直流電源線6−1、6−2に介設された回生抵抗9に電流を流されることにより、AC−DCコンバータ4に供給された3相交流が消費される。このとき、DC−ACコンバータ7は、直流電源線6−1、6−2から電気的に切り離された状態になり、直流電源線6−1、6−2に何らの影響も与えない。回生抵抗9が消費する電力Pは、同期機2からAC−DCコンバータ4に供給された電力に一対一に対応し、同期機2からAC−DCコンバータ4に供給された電力は、同期機2が発生するトルクTに一対一に対応する。従って、回生抵抗9が消費する電力Pは、同期機2が出力するトルクTに一対一に対応する。
【0033】
回生抵抗9で消費される電力Pは、回生抵抗9を流れる電流iから算出可能である。回生抵抗9を流れる電流iに基づいて電力Pを算出する場合、コンバータコントローラ14は回生抵抗9を流れる電流iを監視する。コンバータコントローラ14は、回生抵抗9の抵抗Rと電流iから回生抵抗9で消費される電力Pを算出する。
【0034】
また、回生抵抗9で消費される電力Pは、回生抵抗9を流れる電流iのデューティー比rから算出可能である。コンバータコントローラ14は、直流電源線6−1が上昇して所定の基準電圧VSTDになると、回生抵抗9に電流iを流すスイッチング素子11がオン状態になり、直流電源線6−1は、実質的に、基準電圧VSTDで維持される。回生抵抗9に印加される電圧は、実質的に、基準電圧VSTDで一定であり、従って、スイッチング素子11がオン状態になったときに回生抵抗9を流れる電流は、Rは回生抵抗9の抵抗Rを用いて、VSTD/Rで一定である。ゆえに、ある期間における回生抵抗9を流れる電流iのデューティー比rが分かれば、ある期間において回生抵抗9で消費される電力Pは、
=r・VSTD /R
により算出可能である。
【0035】
スイッチング素子11のオン・オフを制御するコンバータコントローラ14は、デューティー比rの算出の対象である期間Tのうちスイッチング素子11をオン状態にした時間tONを用いて、デューティー比r
=tON/T,
により算出する。コンバータコントローラ14は、デューティー比rから、回生抵抗9で消費される電力Pを算出し、更に、回生抵抗9が消費する電力Pから、同期機2が出力するトルクTを算出する。
【0036】
更に、同期機2が出力するトルクTは、同期機2の電機子電流の横軸成分iγから算出可能である。同期機2の電機子電流の横軸成分iγは、同期機2が出力するトルクTに比例し、同期機2が出力するトルクTに一対一に対応する。同期機2の電機子電流の横軸成分iγから同期機2が出力するトルクTを求める場合、コンバータコントローラ14は、3相電源線5−1〜5−3に流れる電流i、i、及びiを検出する。電流i、i、及びiは、それぞれ、同期機2の電機子電流のu相電流、v相電流、及びw相電流である。更に、コンバータコントローラ14は、同期機2の回転子の回転子位置θを検出する。同期機2の回転子位置θは、3相電源線5−1〜5−3の電圧v、v、及びvから算出可能である。コンバータコントローラ14は、電流i、i、及びi、及び回転子位置θを用いて、
【数1】
Figure 0003924141
により、同期機2の電機子電流の横軸成分iγを算出する。コンバータコントローラ14は、同期機2の電機子電流の横軸成分iγから同期機2が出力するトルクTを算出する。
【0037】
このように、同期機2が出力するトルクTが直接に測定されず、間接的に測定されることは、ガスタービン1が高い回転数で運転される場合のトルクの算出を容易にする。ガスタービン1が高い回転数で運転される場合、同期機2が出力するトルクをトルク測定機によって直接に測定することは、実質的に困難である。このような場合、上述のように、同期機2がガスタービン1に出力するトルクに対応する物理量に基づいて、間接的にトルクが算出されることにより、トルクの算出が容易になる。
【0038】
コンバータコントローラ14は、上述の方法によって同期機2が出力するトルクTを算出し、同期機2が出力するトルクTが実質的に0になった時、AC−DCコンバータ4を同期機2から電気的に切り離す。ガスタービン1は、自立運転を開始する。その後、ガスタービン1の回転数は、ガスタービン1自身の駆動力により上昇する。
【0039】
ガスタービン1の回転数が、所定の発電回転数に到達すると、同期機2は再びAC−DCコンバータ4に電気的に接続される。このとき、同期機2は、発電機として使用が開始される。同期機2は、ガスタービン1により駆動されて発電し、3相交流をAC−DCコンバータ4に供給する。AC−DCコンバータ4は、同期機2から供給される3相交流を直流に変換し、DC−ACコンバータ7に出力する。DC−ACコンバータ7は、供給された直流を3相交流に変換し、外部に出力する。
【0040】
実施の第1形態では、ガスタービン1の着火の後、同期機2が出力するトルクTが算出され、そのトルクTが実質的に0になった時にAC−DCコンバータ4が同期機2から切り離される。これにより、ガスタービン1の回転数の急変が防止され、安定的にガスタービン1を起動することが可能になる。
【0041】
(実施の第2形態)
本発明によるガスタービンプラントの実施の第2形態は、実施の第1形態と同一の構成を有するが、実施の第1形態と異なる手順でガスタービン1が起動される。
【0042】
図3は、実施の第2形態でのガスタービンプラントの起動方法を示す。初期状態において、ガスタービン1が停止状態にあり、ガスタービン1の回転数が0であるとする。
【0043】
まず、実施の第1形態と同様にして、ガスタービン1の着火が行われる。より詳細には、電力変換器3のコンバータコントローラ14は、AC−DCコンバータ4を制御して、同期機2への三相交流の供給を開始する。このとき、DC−ACコンバータ7は、系統線13−1〜13−3から供給された電力を、直流電源線6−1及び6−2を通じてAC−DCコンバータ4に供給する。三相交流の供給を受けた同期機2は、トルクを出力してガスタービン1のガスタービン軸を加速する。ある時間が経過すると、ガスタービン1の回転数が、着火回転数に到達する。着火回転数は、典型的には、20,000rpmである。ガスタービン1の回転数が、着火回転数に到達した後、ある一定の時間、ガスタービン1の回転数は着火回転数に維持される。この間、同期機2は、ある一定のトルクを出力し続ける。その後、ガスタービン1の燃焼器が着火される。
【0044】
ガスタービン1が着火されると、ガスタービン1は、トルクの発生を開始する。ガスタービン1が発生するトルクは徐々に増加する。このとき、コンバータコントローラ14は、AC−DCコンバータ4を制御して同期機2への三相交流の供給を調整し、ガスタービン1の回転数を一定に保つ。同期機2が出力するトルクTは、ガスタービン1が発生するトルクの増加に応じて減少する。
【0045】
実施の第2形態では、ガスタービン1の着火以降の起動手順が、実施の第1形態と異なる。既述のとおり、実施の第1形態では、ガスタービン1が着火された後、同期機2が出力するトルクTが実質的に0になった時に、AC−DCコンバータ4が同期機2から切り離される。
【0046】
実施の第2形態では、ガスタービン1の着火の後、同期機2が出力するトルクTが実質的に0になった時(時刻t11)、コンバータコントローラ14は、ガスタービン1の回転数の増加を開始する。
【0047】
同期機2が出力するトルクTを算出するために、コンバータコントローラ14は、
(1)同期機2からAC−DCコンバータ4に出力される回生電力PAC
(2)電力変換器3に含まれる回生抵抗9が消費する電力P
(3)同期機2の電機子を流れる電機子電流の横軸成分iγ
のうちのいずれかを監視する。コンバータコントローラ14は、実施の第1形態と同様に、回生電力PAC、回生抵抗9が消費する電力P、同期機2の電機子電流の横軸成分iγのいずれかに基づいて、同期機2が出力するトルクTを算出する。算出したトルクTが実質的に0になった時に、コンバータコントローラ14は、ガスタービン1の回転数の増加を開始する。
【0048】
同期機2が出力するトルクTが実質的に0になった時に、ガスタービン1の回転数の増加を開始することにより、ガスタービン1の回転数の増加を開始する際に発生し得る回転数の急変が防がれている。このとき、ガスタービン1の回転数の増加を開始する時に同期機2が出力するトルクTは、実質的に0であり、且つ、負の値であることが好ましい。即ち、ガスタービン1の回転数の増加を開始する時に同期機2が出力するトルクTは、微小に負であることが好ましい。
【0049】
ガスタービン1の回転数を増加するために、コンバータコントローラ14は、同期機2がガスタービン1に正のトルクTを出力するようにAC−DCコンバータ4が同期機2に供給する3相交流を制御する。同期機2が正のトルクTを出力することにより、ガスタービン1の回転数は増加する。このガスタービン1の回転数の増加は、時間的に一定の増加率で行われることが望ましい。
【0050】
その後、ガスタービン1の回転数が増加して所定の切り離し回転数に到達すると、コンバータコントローラ14は、ガスタービン1の回転数が切り離し回転数で一定になるようにAC−DCコンバータ4を制御する。ガスタービン1の回転数が切り離し回転数で一定に保たれる間、ガスタービン1が出力するトルクは増加する。この間、同期機2が出力するトルクTは、ガスタービン1が発生するトルクの増加に応じて減少する。
【0051】
その後、コンバータコントローラ14は、同期機2が出力するトルクTを監視し、同期機2が出力するトルクTが実質的に0になった時(時刻t12)に、AC−DCコンバータ4を同期機2から電気的に切り離す。同期機2が出力するトルクTの算出は、既述のように、回生電力PAC、回生抵抗9が消費する電力P、同期機2の電機子電流の横軸成分iγのいずれかに基づいて行われる。同期機2が出力するトルクTが、実質的に0になった時にAC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されることにより、ガスタービン1の負荷の変動が抑えられ、ガスタービン1のガスタービン軸の回転の急変が防がれる。
【0052】
このとき、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されるときに同期機2が出力しているトルクは、実質的に0であり、且つ、負の値であることが好ましい。これにより、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離される前後のガスタービン1の負荷の変動がより抑えられる。
【0053】
その後、ガスタービン1の回転数は、ガスタービン1自身の駆動力により上昇する。以後、実施の第1形態と同様に、ガスタービン1の回転数は、所定の発電回転数まで上昇され、ガスタービン1の回転数が発電回転数である状態で発電が行われる。
【0054】
実施の第2形態では、ガスタービン1の回転数が着火回転数である状態で着火が行われ、ガスタービン1の回転数が、着火回転数よりも高い切り離し回転数である状態で、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離される。ガスタービン1を安定的に自立運転するためには、なるべく高い回転数でAC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されることが望ましい。しかし、ガスタービン1の着火に最適な回転数は、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されるのに最適な切り離し回転数とは異なる。ガスタービン1の回転数が着火回転数である状態で着火が行われ、ガスタービン1の回転数が着火回転数よりも高い切り離し回転数である状態で、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離され、これにより、ガスタービン1の安定的な着火と安定的な自立運転の両方が実現される。
【0055】
このとき、同期機2の出力するトルクTが実質的に0である時にガスタービン1の回転数が着火回転数から増加され始めることにより、回転数の増加開始時のガスタービン1の回転数の急変が防がれている。更に、同期機2の出力するトルクTが実質的に0である時にAC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離されることにより、AC−DCコンバータ4の切り離し時におけるガスタービン1の回転数の急変が防がれている。
【0056】
(実施の第3形態)
本発明によるガスタービンプラントの実施の第3形態は、実施の第1形態と同一の構成を有するが、実施の第1形態及び第2形態と異なる手順でガスタービン1が起動される。
【0057】
図4は、実施の第3形態でのガスタービンプラントの起動方法を示す。初期状態において、ガスタービン1が停止状態にあり、ガスタービン1の回転数が0であるとする。
【0058】
まず、実施の第1形態と同様にして、ガスタービン1の着火が行われる。より詳細には、電力変換器3のコンバータコントローラ14は、AC−DCコンバータ4を制御して、同期機2への三相交流の供給を開始する。このとき、DC−ACコンバータ7は、系統線13−1〜13−3から供給された電力を、直流電源線6−1及び6−2を通じてAC−DCコンバータ4に供給する。三相交流の供給を受けた同期機2は、トルクを出力してガスタービン1のガスタービン軸を加速する。ある時間が経過すると、ガスタービン1の回転数が、着火回転数に到達する。着火回転数は、典型的には、20,000rpmである。ガスタービン1の回転数が、着火回転数に到達した後、ある一定の時間、ガスタービン1の回転数は着火回転数に維持される。この間、同期機2は、ある一定のトルクを出力し続ける。その後、ガスタービン1の燃焼器が着火される。
【0059】
ガスタービン1が着火されると、ガスタービン1は、トルクの発生を開始する。ガスタービン1が発生するトルクは徐々に増加する。このとき、コンバータコントローラ14は、AC−DCコンバータ4を制御して同期機2への三相交流の供給を調整し、ガスタービン1の回転数を一定に保つ。同期機2が出力するトルクTは、ガスタービン1が発生するトルクの増加に応じて減少する。
【0060】
実施の第3形態では、ガスタービン1の着火以降の起動手順が、実施の第1形態及び第2形態と異なる。
【0061】
コンバータコントローラ14は、同期機2が出力するトルクTが実質的に0になった時(時刻t21)、ガスタービン1の回転数の増加を開始する。実施の第2形態と同様に、コンバータコントローラ14は、同期機2が出力するトルクTを算出するために、
(1)同期機2からAC−DCコンバータ4に出力される回生電力PAC
(2)電力変換器3に含まれる回生抵抗9が消費する電力P
(3)同期機2の電機子を流れる電機子電流の横軸成分iγ
のうちのいずれかを監視する。コンバータコントローラ14は、実施の第1形態と同様に、回生電力PAC、回生抵抗9が消費する電力P、同期機2の電機子電流の横軸成分iγのいずれかに基づいて、同期機2が出力するトルクTを算出する。算出したトルクTが実質的に0になった時に、コンバータコントローラ14は、ガスタービン1の回転数の増加を開始する。
【0062】
ガスタービン1の回転数が増加される間、コンバータコントローラ14は、AC−DCコンバータ4を制御して同期機2への三相交流の供給を調整し、同期機2が出力するトルクTを実質的に0に保つ。同期機2が出力するトルクTが実質的に0に保たれることにより、ガスタービン1及び同期機2が無用な出力を出すことが防がれ、ガスタービンプラントの効率が向上する。その後、ガスタービン1の回転数が増加して所定の切り離し回転数に到達した時(時刻t22)、コンバータコントロータ14は、AC−DCコンバータ4を同期機2から切り離し、ガスタービン1の自立運転を開始する。
【0063】
その後、ガスタービン1の回転数は、ガスタービン1自身の駆動力により上昇する。以後、実施の第1形態と同様に、ガスタービン1の回転数は、所定の発電回転数まで上昇され、ガスタービン1の回転数が発電回転数である状態で発電が行われる。
【0064】
実施の第3形態では、実施の第2形態と同様に、ガスタービン1の回転数が着火回転数よりも高い切り離し回転数である状態で、AC−DCコンバータ4が同期機2から電気的に切り離され、これにより、ガスタービン1の安定的な着火と安定的な自立運転の両方が実現される。
【0065】
更に、同期機2が出力するトルクTが実質的に0である状態で、ガスタービン1の回転数の増加と、AC−DCコンバータ4の同期機2からの切り離しとが行われることにより、ガスタービン1の回転数の急変が防がれている。
【0066】
加えて、同期機2が出力するトルクTを実質的に0に保ちながら、ガスタービン1の回転数の切り離し回転数への増加が行われることにより、ガスタービン1及び同期機2が無用な出力を出すことが防がれ、ガスタービンプラントの効率の向上が図られている。
【0067】
【発明の効果】
本発明により、ガスタービンの回転数の急変が防止され、安定的にガスタービンが起動可能なガスタービンプラント及びその起動方法が提供される。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるガスタービンプラントの実施の一形態を示す。
【図2】図2は、実施の第1形態のガスタービンプラントの起動手順を示す。
【図3】図3は、実施の第2形態のガスタービンプラントの起動手順を示す。
【図4】図4は、実施の第3形態のガスタービンプラントの起動手順を示す。
【符号の説明】
1:ガスタービン
2:同期機
3:電力変換器
4:AC−DCコンバータ
5−1〜5−3:3相電源線
6−1、6−2:直流電源線
7:DC−ACコンバータ
8:キャパシタ
9:回生抵抗
11:スイッチング素子
12:系統コントローラ
13−1〜13−3:系統線
14:コンバータコントローラ

Claims (9)

  1. ガスタービンと、
    前記ガスタービンに結合されて運転される同期機と、
    前記同期機との間で電力を入出力する電力供給装置と、
    前記電力供給装置を制御する制御装置
    とを備え、
    前記制御装置は、(a)停止状態にある前記ガスタービンを、前記ガスタービンの回転数が所定の着火回転数に到達するように前記同期機が前記ガスタービンを駆動するように前記電力供給装置を制御し、(b)前記着火回転数で前記ガスタービンが着火された後、前記ガスタービンのトルクの増加に対して前記ガスタービンの回転数を前記着火回転数で一定に保つようなトルクを前記同期機が出力するように前記電力供給装置を制御し、且つ、(c)前記ガスタービンの回転数が前記着火回転数で一定に保たれているときに前記同期機が出力するトルクを監視して、前記同期機が出力するトルクが実質的に0になったことに応答して前記電力供給装置と前記同期機とを電気的に切り離す
    ガスタービンプラント。
  2. ガスタービンと、
    前記ガスタービンに結合されて運転される同期機と、
    前記同期機との間で電力を入出力する電力供給装置と、
    前記電力供給装置を制御する制御装置
    とを備え、
    前記制御装置は、(a)停止状態にある前記ガスタービンを、前記ガスタービンの回転数が所定の着火回転数に到達するように前記同期機が前記ガスタービンを駆動するように前記電力供給装置を制御し、(b)前記着火回転数で前記ガスタービンが着火された後、前記ガスタービンのトルクの増加に対して前記ガスタービンの回転数を一定に保つようなトルクを前記同期機が出力するように前記電力供給装置を制御し、(c)前記ガスタービンの回転数が前記着火回転数で一定に保たれているときに前記同期機が出力するトルクを監視して、前記同期機が出力するトルクが実質的に0になった時、前記ガスタービンのトルクの増加によって前記ガスタービンの回転数が増加を開始するように前記電力供給装置を制御し、(d)前記回転数が増加して所定の切り離し回転数に到達した後、前記ガスタービンのトルクの増加に対して前記ガスタービンの回転数を前記切り離し回転数に一定に保つようなトルクを前記同期機が出力するように前記電力供給装置を制御し、(e)前記ガスタービンの回転数が前記切り離し回転数で一定に保たれているときに前記同期機が出力するトルクを監視して、前記同期機が出力するトルクが実質的に0になったことに応答して前記電力供給装置と前記同期機とを電気的に切り離す
    ガスタービンプラント。
  3. ガスタービンと、
    前記ガスタービンに結合されて運転される同期機と、
    前記同期機との間で電力を入出力する電力供給装置と、
    前記電力供給装置を制御する制御装置
    とを備え、
    前記制御装置は、(a)停止状態にある前記ガスタービンを、前記ガスタービンの回転数が所定の着火回転数に到達するように前記同期機が前記ガスタービンを駆動するように前記電力供給装置を制御し、(b)前記着火回転数で前記ガスタービンが着火された後、前記ガスタービンのトルクの増加に対して前記ガスタービンの回転数を一定に保つようなトルクを前記同期機が出力するように前記電力供給装置を制御し、(c)前記ガスタービンの回転数が前記着火回転数で一定に保たれているときに前記同期機が出力するトルクを監視して、前記同期機が出力するトルクが実質的に0になったとき、前記ガスタービンの トルクの増加によって前記ガスタービンの回転数が増加を開始するように前記電力供給装置を制御し、(d)前記回転数が増加して所定の切り離し回転数に到達したことに応答して前記電力供給装置と前記同期機とを電気的に切り離し、
    前記制御装置は、前記ガスタービンの回転数が前記着火回転数から前記切り離し回転数に到達するまでの間、前記同期機が出力する前記トルクを実質的に0に保つ
    ガスタービンプラント。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のガスタービンプラントにおいて、
    前記制御装置は、前記トルクを前記同期機に入出力される電力に基づいて算出する
    ガスタービンプラント。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のガスタービンプラントにおいて、
    前記電力供給装置は、前記同期機から受け取った電力を消費する回生抵抗を含み、
    前記制御装置は、前記トルクを前記回生抵抗で消費された消費電力から算出する
    ガスタービンプラント。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のガスタービンプラントにおいて、
    前記制御装置は、前記同期機と前記電力供給装置とを結ぶ3相電源線を流れる3相電流と、前記同期機の回転子の位置を検出し、前記3相電流と前記回転子の位置から前記同期機の電機子電流の横軸成分を算出し、更に、前記トルクを、前記同期機の電機子電流の横軸成分から算出する
    ガスタービンプラント。
  7. 電力供給装置から同期機に電力を供給することによって前記同期機によりガスタービンを駆動して、前記ガスタービンの回転数を所定の着火回転数にするステップと、
    前記ガスタービンを着火するステップと、
    前記着火回転数で前記ガスタービンが着火された後、前記ガスタービンのトルクの増加に対して前記ガスタービンの回転数を前記着火回転数で一定に保つようなトルクを前記同期機が出力するように前記同期機に電力を供給するステップと、
    前記ガスタービンの回転数が前記着火回転数で一定に保たれているときに前記同期機が出力するトルクを監視して、前記同期機が出力するトルクが実質的に0になったことに応答して前記電力供給装置と前記同期機とを電気的に切り離すステップ
    とを具備する
    ガスタービンプラントの起動方法。
  8. 電力供給装置から同期機に電力を供給することによって前記同期機によりガスタービンを駆動して、前記ガスタービンの回転数を所定の着火回転数にするステップと、
    前記ガスタービンを着火するステップと、
    前記着火回転数で前記ガスタービンが着火された後、前記ガスタービンのトルクの増加に対して前記ガスタービンの回転数を一定に保つようなトルクを前記同期機が出力するように前記電力供給装置を制御するステップと、
    前記ガスタービンの回転数が前記着火回転数で一定に保たれているときに前記同期機が出力するトルクを監視して、前記同期機が出力するトルクが実質的に0になったとき、前記ガスタービンのトルクの増加によって前記ガスタービンの回転数が増加を開始するように前記電力供給装置を制御するステップと、
    前記回転数が増加して所定の切り離し回転数に到達した後、前記ガスタービンのトルクの増加に対して前記ガスタービンの回転数を前記切り離し回転数に一定に保つようなトルクを前記同期機が出力するように前記電力供給装置を制御するステップと、
    前記ガスタービンの回転数が前記切り離し回転数で一定に保たれているとき、前記同期機が出力するトルクを監視して、前記同期機が出力するトルクが実質的に0になったこと に応答して前記電力供給装置と前記同期機とを電気的に切り離す
    ガスタービンプラントの起動方法。
  9. 電力供給装置から同期機に電力を供給することによって前記同期機によりガスタービンを駆動して、前記ガスタービンの回転数を所定の着火回転数にするステップと、
    前記ガスタービンを着火するステップと、
    前記着火回転数で前記ガスタービンが着火された後、前記ガスタービンのトルクの増加に対して前記ガスタービンの回転数を一定に保つようなトルクを前記同期機が出力するように前記電力供給装置を制御するステップと、
    前記ガスタービンの回転数が前記着火回転数で一定に保たれているときに前記同期機が出力するトルクを監視して、前記同期機が出力するトルクが実質的に0になったとき、前記ガスタービンのトルクの増加によって前記ガスタービンの回転数が増加を開始するように前記電力供給装置を制御するステップと、
    前記回転数が増加して所定の切り離し回転数に到達したことに応答して前記電力供給装置と前記同期機とを電気的に切り離すステップ
    とを具備し、
    前記ガスタービンの回転数が前記着火回転数から前記切り離し回転数に到達するまでの間、前記同期機が出力する前記トルクが実質的に0に保たれる
    ガスタービンプラントの起動方法。
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