JP3923571B2 - 移動局の内部タイミングエラーを補償する方法及び回路 - Google Patents
移動局の内部タイミングエラーを補償する方法及び回路 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動局、特にデジタル移動局のタイミングエラーを補償するための、請求項1の前提部に記載されている方法に関する。
【0002】
本発明はまた、移動局、特にデジタル移動局のタイミングエラーを補償するための、請求項7の前提部に記載されている回路にも関する。
【0003】
【従来の技術】
従来技術において、移動局に適する常時高精度で動作するクロックシステムが知られている。このシステムの1つの欠点は該クロックシステムがかなりの量のエネルギーを消耗するということであって、このシステムは特に移動電話のような小型で軽量の移動局には不向きである。移動局のバッテリーを節約して使うために、スリープクロックシステムと呼ばれる新しいクロックシステムが開発された。
【0004】
従来技術において公知のスリープクロックシステムの1つが、本出願人により先に出願されたフィンランド特許出願第923976号に開示されている。このスリープクロックシステムは2つのクロック装置からなっており、そのうちの第1のクロック装置は高周波数で動作するようになっており、第2のクロック装置は低周波数で動作するようになっている。第1のクロック装置即ち通常のクロックはメガヘルツ帯域で動作し、第2のクロック装置即ちスリープクロックはキロヘルツ帯域で動作する。移動局が休止状態の時には第1のクロック装置はオフにされ、低精度の第2のクロック装置が代わりに使用される。この様な構成により電力消費を相当少なくすることができる。
【0005】
上記のスリープクロックシステムは、例えば時分割多元接続(TDMA)方式のGSM(Global System for Mobile Communications (移動通信用広域システム)) システムの移動局に使用される。移動局のスリープクロックシステムの通常クロック装置がオフにされているときには、移動局の受信装置は基地局からの或る所定のタイムスタンプ内の無線信号のみを受信するようになっている。2つのページ(page) の間の移動局の休眠時間(sleep time) は1〜2秒間の範囲内の割合に長い時間である。このページというのは、移動局が結局何時かは入ってくる入り呼を識別し得る状態になっているときのことである。このタイムスロットを正確に測定することができなければならない。
【0006】
スリープクロック装置を使用している現在の移動局の1つの問題は、一般に第2のクロック装置の心臓としてそれを同期化するための水晶が使われていることである。水晶には常に周波数ジッターが伴うが、それはこのような用途では通常は0.5μsの範囲である。GSM移動局では、これはビット周期の約1/8に相当する。
【0007】
もう1つの問題は、水晶の振動数が温度変化に従って変化することである。正常な振動数は一般には25℃の温度で得られる。例えば25℃という正常な温度からの温度差が大きいほど振動数のずれが大きいと言うことができる。移動局は、−10℃から+55℃に及ぶ温度範囲で確実に動作できなければならない。振動数の最大変化速度に基づいて、またGSMシステムでの2つのページの間の休眠時間は最大で2.12秒であることを考慮に入れると、2ページの各スタート間のタイミングエラーは最悪の場合には約6.2μs/℃となると見積もることができる。更に、現在の軽量の移動局は例えば1℃/分の割合で暖まったり冷えたりすることがあると見積もるとすれば、その結果として1分間に生じるタイミングエラーは約6.2μsとなる。これをページング周波数で割ると、2ページ間に生じるタイミングエラーは最悪の場合には0.2μsとなる。2ページ間のこのようなタイミングエラーは大きくはないけれども、これは累積してゆく性質のものである。このような周波数のずれ、即ち累積してゆくタイミングエラーを何らかの手段で補償しなければ、移動局と基地局との間の通信システムが直ぐに働かなくなる。
【0008】
上記した水晶の他に、スリープクロック装置にはもう一つの問題がある。即ち、スリープクロックシステムのクロック周波数が変化すると、周波数ジッターと同じ種類のタイミングエラーが生じる。スリープクロックシステムの第2のクロック即ちスリープクロックはキロヘルツ帯域で動作するのに対して、通常のクロックはメガヘルツ帯域で動作する。高周波数で動作する第1のクロックは、クロック周波数が第2のクロックから第1のクロックへ切り替えられる前にオンになっていなければならない。クロック周波数の切換は非同期プロセスである。各々の切換と関係して、通常のクロックの安定化には或る程度の時間がかかる。このような切換に関連するタイミングエラーはその場合には通常のクロックのクロックサイクルの半分即ち約0.5μsである。ページング機能の開始も非同期プロセスである。移動局の信号受信装置にとっては、受信したページング信号が現実にその通常クロックの信号の端からスタートするとは限らない。従って、これも通常クロックのクロックサイクルの半分即ち約0.5μsのタイミングエラーをもたらす。
【0009】
上に述べたことに基づいて、最悪の場合には2ページ間のタイミングエラーは合計で下記の通りになると見積もることができる:
そこで、2ページ間の合計のタイミングエラーは1.7μsとなり、これはGSMネットワークのビット周期の約半分である。
【0010】
チャネルの状態は、無線周波数(RF)受信装置が基地局から送られたRF信号をどのくらい良く受信できるかに著しい影響を及ぼす。移動局がページの間に通常クロック周波数で動作するときには、チャネル状態の変動と変化をかなり良く推定することができるので、移動局の受信装置は基地局から送信されたRF信号を受信することができる。移動局内のクロックシステムのタイミングエラーも該移動局で推定されねばならないときには、事情は変わる。移動局のRF信号受信装置にとっては、基地局から送信されたページが該受信装置自身のタイミング装置が指示する瞬間にスタートするとは限らない。スリープクロックシステムの最終的周波数エラーは、悪いチャネル状態から生じるエラーのようにも見える。
【0011】
チャネル状態が悪いとき、即ち、受信されるRF信号に(例えば小山が多い地勢やドップラー効果から生じる)深いフェージングと大量の反射とがあるときには、移動局のクロックシステムは簡単に同期を失う。移動局のいろいろな素子は、タイミングエラーがチャネル状態の悪さから生じているのか、それともクロックシステムに起因して生じているのか、判断できない。移動局のいろいろな素子は、移動局のタイミング信号と、その基地局クロックとの同期を維持しようとする。これに基づいて、長時間タイミングエラー即ち周波数エラーを補正するために補正信号を見積もろうという試みがなされる。悪いチャネル状態は、移動局の内部タイミングの周波数エラーとして表現し得るものである。これにより、移動局は基地局との関係で信号フレーム構造との同期を直ぐに失うことになる。最尤シーケンス推定構成(the Maximum Likelihood Sequence Estimator (MLSE)) のような最適化された受信装置構成を使ったとしても、悪いチャネル状態でスリープクロックシステムが安定していないことに気付く必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、移動局、特にデジタル移動局のタイミングエラーを補償するための新しい方法及び回路を提供することである。本発明の目的は、特に、移動局により受信されたRF信号に基づいて、クロックシステムのタイミングエラーを補償することを可能にする補正信号を特定する新しい方法及び回路を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の方法は、請求項1の前提部に述べられている事項に対して特徴事項をそなえる。本発明の、移動局、特にデジタル移動局の内部タイミングエラーを補償する方法においては、
当該技術分野で知られている方法で推定されたチャネルインパルス応答から、最大量のエネルギーを含む信号サンプルと、それらの最大信号サンプルの位置信号とを決定し、
連続する位置信号により、該移動局のタイミングエラーの大きさ及び方向を示す補正信号を決定するとともに、それによって該移動局のタイミング、特にそのクロックシステムのタイミングを調べて、もし必要ならば同期化させる。
【0014】
本発明の回路は、請求項7の前提部に述べられている事項に対して特徴事項をそなえる。本発明の、移動局、特にデジタル移動局の内部タイミングエラーを補償するための回路は、
当該技術分野で知られている方法で推定されたチャネルインパルス応答から、最大量のエネルギーを含む信号サンプルと、それらの最大信号サンプルの位置信号とを決定するための相関回路と、
連続する位置信号により、該移動局のタイミングエラーの大きさ及び方向を示す補正信号を決定するとともに、それによって該移動局のタイミング及び特にそのクロックシステムのタイミングを調べて、もし必要ならば同期化させるタイミングユニットとから成る。
【0015】
本発明の利点は、デジタル移動局の内部タイミングエラー(或いはそれと解されるエラー)を検出して補償する簡単で効率的な方法にある。内部タイミングエラーは、クロックシステムの内部クロック水晶及び/又は接続並びにそれに関連する振動数変化などの、移動局の構造及び動作に起因するものである。
【0016】
本発明の別の利点は、移動局に使われているクロックシステムとは無関係に、重要な部分として移動局に統合され得るということである。本発明の方法及び回路により、補正信号が作られ、これにより移動局のタイミングエラー及び特にそのクロックシステムのタイミングエラーを検出し補正することができる。
【0017】
本発明の特別の利点は、信頼することのできるスリープクロックシステムの実現を本発明が容易にするということにある。
【0018】
次に、添付図面を参照して本発明及びその利点について説明をする。
【0019】
【発明の実施の形態】
GSMネットワークで動作するようになっている移動局の受信端の、本発明に関連する部分が図1に示されている。移動局により受信されたRF信号はRF受信装置1に供給され、そこから低周波数信号がA/D変換器2へ送られる。TDMAバーストなどの各信号サンプルは検出・復調ユニット3へ送られる。このユニットからその信号は解読ユニット(decryption unit )4へ送られる。制御ユニット7により移動局の動作が制御され監視される。
【0020】
検出・復調ユニット3は、受信ユニット5とタイミングユニット6からなる。受信ユニット5により信号が検出され、復調される。受信ユニット5は、好ましくは、最適化された受信構成として実現されるものであり、この実施例では最尤シーケンス推定構成(Maximum Likelihood Sequence Estimator)MLSEである。このMLSE受信装置5の機能は、推定を容易にするために送信された信号に含まれている信号構造により無線通信チャネルを評価することである。タイミングユニット6により、受信された信号から補正信号が決定される。この補正信号は、ページのスタートポイントを示すものであって、制御ユニット7へ送られて更に処理される。タイミングユニット6のこの出力信号即ち補正信号により、補正ユニット7に含まれているクロックシステムのタイミングを調べて、必要ならば補正することができる。
【0021】
周知されているとおり、伝送チャネルには絶えず変化が起こり、その変化は多重通路フェージング及びドップラー分散を引き起こすことにより無線信号に影響を及ぼす。従って、受信される信号は、元の信号に加えて、元の信号と同じ種類の信号のコピーであるけれども元の信号とは異なる時点で受信される信号も含んでいる。また、受信される信号のステージも時折変化することがある。このような理由から、無線チャネルにより引き起こされる信号のエラーを補正するためにチャネルの推定ないし評価が必要である。この目的のために、推定を容易にするための構造が信号に付加される。1つの実行可能な選択枝として、所定のビットパターンを無線信号中のページの所定の箇所に付加する方法がある。受信装置はこのビットパターンを見つけて、それに基づいてチャネルの推定を行う。この原理がMLSE受信装置5に利用されている。
【0022】
検出・復調ユニット3は図2においてブロック図として示されている。MLSE受信装置5は、相関回路(correlator) 8とイコライザ9とから成る。相関回路8により、受信された信号の、TDMAバーストのような一定のタイムスロット内で伝送チャネルのインパルス応答が計算される。このタイムスロットは、受信された信号の一部分であって、該タイムスロットはデータビットと同期化に関連する既知のビットパターンとから成っている。該チャネルのインパルス応答の計算は、相関回路8に記憶されている既知のビットパターンと、受信されたタイムスロット内で表されている対応するビットパターンとの間の相関に基づいて行われる。そこで、その既知のビットパターンは相関回路8のメモリユニット10に記憶されていて、相関を数えるときに該メモリユニットから相関回路の処理ユニット11に読み込まれる。この処理ユニットは、例えばマイクロプロセッサ又はそれに相当するデータ処理・計算手段から成る。
【0023】
相関回路8の入力信号は、I信号及びQ信号(GSM移動通信システム/GMSK(Gaussian Minimum Shift Keying )変調)からなる複合信号a(t) である。相関回路8において、I信号及びQ信号の双方について各インパルス応答が計算される。計算された各インパルス応答は、受信された信号のそれぞれのタイムスロットにおけるチャネル状態の推定値である。
【0024】
入力信号 a(t) に対して、タイミングユニット6のための所望の出力信号maxposを受け取るために相関回路の処理ユニット11で下記のような計算が実行される。推定されたインパルス応答の大きさを下記の式(1)により計算することができる:
【数1】
ここでn=1,2,3,・・・kであり、k=計算された相関の数である。
【0025】
各インパルス応答タブのグループが処理ユニット11で計算されるけれども、普通はそれらの全てがイコライザ9に送られるのではない。そこで、計算された各インパルス応答タブは選別され、最善のチャネルインパルス応答を与えるタブが選択される。計算された全てのインパルス応答タブの中から、最大量のエネルギーを含むものが選択されることとなるように、処理ユニット11内で該選択が実施される。更に、該選択されたタブは常にグループを形成する、即ち処理ユニット11は1つのタブをここから、もう1つのタブをあちらから、というようにばらばらに選択することはできないということに注意しなければならない。このことに関して図3(A)及び3(B)を参照する。図3(A)は、9個のインパルス応答タブの大きさがどのように計算されているかを示し、図3(B)は、それらから選択された5個のタブのグループを示す。5個のインパルス応答タブについての選択アルゴリズムは次の通りである。即ち、このグループのインパルスタブの大きさm(i)は式(2):
【数2】
で計算される。ここで i =4−S,3−S,2−S,... ,4+S,であり、Sはインパルス応答のウィンドウ幅である。計算されたインパルス応答タブのグループm(i)から、最大量のエネルギーを含むタブのサブグループを捜し出す(図3(B))。
【0026】
このサブグループから、該サブグループの中の他のタブと比べて最大の量のエネルギーを含むインパルス応答タブを選択し、その位置を式(3)に従って位置信号maxposとして表す:
【数3】
ここで、i = 4−S,3−S,2−S,... ,4+Sである。
【0027】
最終のインパルス応答は式(4)により計算される:
【数4】
ここでi=0,1,2,3,4である。
【0028】
相関回路8のID 出力及びQD 出力は組み合わされてイコライザ9に供給される。受信された信号a(t)もイコライザ9に供給される。イコライザ9の目的は、チャネルのインパルス応答推定値を用いて受信された信号a(t)を等化することである。その方法自体は広く知られている。その方法は、整合フィルターと、信号処理のための修正ビタビ・アルゴリズム(modified Viterbi algorithm) とを使用する。インパルス応答タブ推定値はその整合フィルターに送られて処理される。イコライザ9の出力は、解読ユニット4のための等化された信号b(t)である(図1と比較)。
【0029】
相関回路8で計算された位置信号maxposは、受信されたTDMA(GSMのような)バーストの中の最大エネルギーの位置(即ち、そのエネルギー量が最大のインパルス応答の位置)を表す。1つの受信されたバーストについて1つの位置信号が受信される。
【0030】
位置信号maxposはタイミングユニット6に供給される。このタイミングユニット6は、相互に直列に接続された2つのフィルタユニット14,15からなる。相関回路8の位置信号出力は第1のフィルタユニットの入力12に接続されている。第2のフィルタユニットの出力でもあるタイミングユニット6の出力13は更に制御ユニット7に接続されている。
【0031】
第1のフィルタユニット14は、第1フィルタ16と、それに続くセパレータ18とから成る。セパレータ18により、第1フィルタ16の所望の出力信号のみが第2のフィルタユニット15へ通過することを許される。
【0032】
第2のフィルタユニット15は第2フィルタ17とスケーラ(計数装置(scaler))19とから成る。スケーラ19により、タイミングユニット6の出力信号corrは、タイミングエラーを補償する目的で適当な計数用ウィンドウ(scaling window) にセットされる。
【0033】
第1フィルタ16は、n段フローティングレジスタ(n state floating register)20(図4)から成っており、これは好ましくは先入れ先出し(FIFO)レジスタ(即ち、1信号サンプルが入ると他の1信号サンプルが出てゆくようになっているフローティングレジスタ)である。相関回路8から受信された位置信号maxposは第1フィルタ16に、即ちこの場合にはFIFOレジスタ20の入力12に供給される。位置信号のmaxpos値はインパルス応答の最大エネルギーの位置を表し、上記したように相関回路8でのインパルス応答の計算との関係でその値を計算することができる。
【0034】
計算された位置信号maxposは第1フィルタ16のFIFOレジスタ20へ順に送られ、各信号の入力の後にレジスタ20の中の信号サンプルの合計が総和回路(summer) 21により計算され、その後にその総和sumが更に判定ユニット22に送られ、ここで該sumは判定パラメータと比較され、その比較に基づいて中間出力信号が更にセパレータ18に与えられる。セパレータ18の出力、したがって第1のフィルタ14の出力は、第2のフィルタユニット15に送られるべき第1のフィルタユニットの出力信号となる。
【0035】
次に、第1のフィルタユニット14との関係で実施される処理を詳しく説明する。FIFOレジスタ20の中の各位置信号の総和sumは、式(5)に従って総和回路21で計算される:
【数5】
ここでd(i)はi番目のフローティングレジスタ20の記憶素子201 ,202 ,203 ,・・・20n の内容であり、nは素子の数である。
【0036】
或る時点でレジスタ20の中にある位置信号の総和sumは判定ユニット22内で判定パラメータと比較される。判定パラメータを決定するためには、位置信号のノミナルステージ(nominal stage)の情報が必要である。それは原則として如何なる信号値であってもよいので、それをnom(これは整数である)とする。n個の位置信号の公称値での総和はave=n×nomである。この値aveは、総和回路21から受信される位置信号の実際の総和sumと比較される。実際の位置信号の総和sumが総和aveより大きければ、それは位置信号が推定されたノミナルステージとは大きく異なることを意味し、従って、実行されるべきタイミング補正の値即ち補正信号の値が大きくなければならないことを意味する。「もし−ならば」条件文(if-so statements) を使うことにより、選択されるべき中間信号otの値Nn ,Nn-1 ,・・・,N2 ,N1 ,Np ,P1 ,P2 ,・・・,Pn-1 ,Pn ,を(6)表の形式で表すことができる:
【表1】
【0037】
判定パラメータはave−an ,ave−bn であり、ここでn=1,2,3,・・・(整数)である。第1の判定パラメータは位置信号の公称値の総和から形成される。他の判定パラメータan ,bn は、用途により適宜選択される整数である。このことが、下記の(7)表に従って、判定ユニット22に含まれる判定テーブル22aにより図4に示されている:
【表2】
【0038】
図4の例では、FIFOレジスタ20は8個の記憶素子201 ,202 ,・・・,208 (Pos1,Pos2,Pos3,・・・,Pos8)から成っており、これに8個の連続する位置信号が記憶される。この実施例ではn=8であり、位置信号の公称値nom=4であり、これによってave=8×4=32となる。他の判定パラメータan ,bn の値は11,7,3であり、中間信号otの対応する値は、−3,−2,−1,0,1,2,3である。判定ユニット22の判定テーブル22aから中間信号otを導出することができ、その値は前記整数「−3,−2,−1,0,1,2,3」のうちの1つである。
【0039】
この実施例では、判定ユニット22は、判定テーブル22aの他に、総和回路22bも有する。判定ユニットの判定テーブル22aから得られた第1の中間信号は、総和回路22bにおいて、前の段階(phase)で先に計算されていた対応する中間信号と合計され、これにより式(8)に従って累算中間信号が得られる。
(8) op=op+ot
累算中間信号opは、判定ユニット22の出力信号となる。
【0040】
累算中間信号opを第1のフィルタユニット14の出力信号として使うことができるけれども、殆どの場合に、それを先ずセパレータ18に送ることにより出力信号を平滑化するのが好ましい。セパレータ18は、D番目毎の信号を通過させる。このDは、「1,2,3,・・・」のグループの中の整数である。一連の累算中間信号op0,op1,op2,op3,op4,op5,op6,・・・がセパレータ18に入力され、D=2であるとすると、セパレータ18の出力信号、即ち第1のフィルタユニットの出力信号のop;D(D=2)の列はop0,op2,op4,op6,・・・となる(図4と比較)。従って、この実施例では、補正信号corrは、maxpos信号が入力される機会の1回おきに得られる。セパレータ18によりタイミングの補正が弱められ平滑化されるので、それより後のユニット(特に制御ユニット7及びMLSE受信装置5の各ユニット)に関して補正があまりに速く且つ急に起こることはない。
【0041】
図5を参照すると、第2のフィルタユニット15はm段フローティングレジスタ(m state floating register)23を含んでいる。このフローティングレジスタは好ましくはFIFOレジスタであって、その構造は第1フィルタのFIFOレジスタ20に対応する。第1のフィルタユニット14の出力信号op;Dがレジスタ23の入力に供給される。出力信号の連続するop;D値はフローティングレジスタ23の記憶素子231 , 232 ,233 ,・・・23m (Pos1,Pos2,Pos3,・・・,Posm)に記憶される。レジスタ23の内容の平均値が計算される。即ち、レジスタ23に含まれている第1のフィルタユニットの出力信号のop;D値から平均値が計算される。該信号の総和sum1が総和回路24で計算され、その結果が平均ユニット25においてレジスタ24の各素子231 ,232 ,233 ,・・・23m の数すなわちmで割られる。レジスタ23の全ての素子に含まれている信号の平均値はave1=sum1/mである。信号ave1は第2のフィルタユニット15の出力信号である。
【0042】
しかし、該第2のフィルタユニット15にスケーラ19を付加し、これに第2のフィルタユニットの中間信号ave1を供給するのが好ましい。その場合、第2のフィルタユニット15の出力信号及び、同時にタイミングユニット6の出力信号即ちタイミング補正信号を形成するのはスケーラ19の出力信号corrである。このようにして、システムを不安定状態に陥れるのを防止するために、タイミングエラー補正はゆっくりと行われる。
【0043】
第2のフィルタユニット15のスケーラ19の機能は、第2のフィルタユニットの出力信号を、MLSE受信装置がその範囲内でならばその出力信号を処理することができる補正限界即ち変動限界に適合させることである。もしタイミングエラー補正が速すぎると、受信装置全体が不安定状態に陥って発振し始める。もしタイミングエラー補正が遅すぎると、MLSE受信装置は、制御ユニット7を通して移動局のクロックシステムから受信される補正を実行し得るほど充分に速くはない。従って、スケーラ19は、該スケーラに供給された中間信号avelに対して下記の式(9)のような処理を実施する。
(9)corr=ave1/sca
ここでsca=実数(通常は0.25〜4の範囲内)である。
【0044】
図5に描かれている第2のフィルタユニットでは、レジスタ23に集められる第1のフィルタユニットの出力信号のop;D値の数はm=8であり、スケーラ19のパラメータはsca=2である。従って、この実施例では、補正信号corrは位置信号maxposが入力される機会の1回おきにタイミングユニット6から得られる。そしてこの補正信号corrの範囲は中間信号ave1の範囲の半分に制限されている。
【0045】
タイミングユニット6の出力信号即ち補正信号corrは移動局の制御ユニット7に送られる。補正信号corrは、原則として、タイミングが合っている(OKである)か否かという情報を含んでおり、そして、もし合っていなければエラーの大きさとその方向とを表す情報を含んでいる。この様な構成により、例えば、スリープクロックシステム(sleep clock system) の高速の通常クロックを2ページ間ではスリープクロックと置き換えることができ、そしてなお移動局の正しいタイミングを維持することができる。スリープクロックは2ページ間以外の時にも(例えば移動局が通信用に使われるとき)作動することができることに注意しなければならない。
【0046】
タイミングユニット6の補正信号corrは、制御ユニットにおいて例えば次のようにして処理される。制御ユニット7は微分ユニット26(図2)を有し、ここに補正信号corrが入力される。ここで補正信号corrは微分され、これにより、クロックシステムのタイミングを変化させねばならない時、及びその変化の方向を見いだすことができる。ページの開始時点がクロック信号と同期するようにタイミングを補正するために、微分ユニット26の出力信号は例えばスリープクロックシステム27のようなクロックユニットに送られる。
【0047】
移動局の内部タイミングは上記の実施例では次のようにして補正される(図6のフローチャートと比較されたい)。上記したように、位置信号maxposの値が相関回路8で計算される(段階30)。上記実施例では、その値は整数であって、その範囲は相関回路8の相関窓の幅による。位置信号maxposの値は例えば−4,−3,・・・,3,4又は0,1,2,3,4の範囲にわたる。これらの位置信号の値からタイミングユニット6で補正信号corrが計算される(段階31)。補正信号corrの値は、一般に、移動局のクロックのタイミングエラーの大きさを示す整数である。このGSMネットワークの実施例では、タイミングエラーは1/4ビット周期(=923ns)の精度で与えられる。
【0048】
最初はタイミングユニット6の補正信号はcorr=0である。これは制御ユニット7で試験され(段階32)、タイミングが合っている(OKである)こと、即ちそれにエラーが無いことが分かり、タイミングを補正する必要がないことが認められる(段階33)。ページングが移動局で開始され、時間が経過してゆくとき、或る時点でタイミングユニット6により位置信号maxposから計算された補正信号がcorr=0となる。このことが補正信号の試験段階で認められる(段階32)。このように、タイミングユニット6の補正信号corrは、移動局のクロックの周波数が変化したこと並びにクロックシステムのタイミングを補正しなければならないことを示す。
【0049】
その後にタイミングユニット6から得られた補正信号がcorr≠1であるとしよう。補正信号のこの変化は試験段階で認められ、そのとき始めにcorr≠0であることが認められ(段階32)、補正信号corrの値が変化したことが認められ(段階34)、そして特に値Δ=+1だけ増えたことが認められる(段階35)。タイミングは、補正信号corrの変化Δに応じて変更される(段階36)。制御ユニット7により、クロック水晶のようなクロックシステムの周波数の変化のために移動局のスリープクロックシステム27に含まれている通常クロックを次回にはこの観測時点よりΔ×1/4ビット周期(=Δ×923ns)だけ早く起動させなければならないことが移動局の他の部分に知らされる。ここでΔ=+1である。このようにして、クロックシステムの周波数変化により引き起こされるタイミングエラーが補正される。
【0050】
更に、タイミングユニット6の補正信号がcorr=1であるとしよう。次回には補正信号corrはcorr=2という値になる。この情報がタイミングユニット6によって制御ユニット7に与えられて、これにより補正信号corrの正の変化即ち増加Δ=+1が検出され(段階32,34,35)、上記したようにタイミングが再び制御ユニット7により変更される。更に、次回には補正信号corrがcorr=1という値に変化したとしよう。このとき制御ユニット7は再びその変化に対して反応し、今回は補正信号corrの値は減少する。補正信号corrの変化Δ=−1は試験段階で検出されるが、そのとき最初の観測結果はcorr≠0ということであり(段階32)、次には補正信号corrの値が変化したこと(段階34)、そして特にそれが減少したこと(段階35)である。タイミングは、補正信号corrの負の変化即ち差Δ=−1に応じて変更される(段階37)。制御ユニット7により、移動局は次回には前回よりΔ×1/4ビット周期(=Δ×923ns)だけ遅く起動されることとなるように調節される。ここでΔ=−1である。
【0051】
更に、タイミングユニット6の補正信号がcorr=1であるとしよう。補正信号corrのこの値は次の試験期間の間一定のままである。このことが制御ユニット7で認められ(段階32及び34)、タイミング補正は一定に保たれる(段階39)、即ち前に決定されたタイミング補正値による。
【0052】
制御ユニット7との関係で、通常の高速クロックがオフにされていてスリープクロック及びその水晶が使用される或る一定時間を持ったスリープクロックシステムがある。この一定時間は、タイミングユニット6の出力信号が変化するときにそれぞれ1段階Δ=1(Δ×1/4ビット周期)だけ短く/長くされる。しかし、出力信号の1単位変化がタイミング信号の1単位変化を生じさせるに過ぎないことが好ましいということに留意しなければならない。
【0053】
上記した処理においては(図6)、制御ユニット7がタイミングユニット6から受け取った信号corrは微分され、スリープクロックシステムのタイミングはcorr信号の微分係数により変更される。
【0054】
タイミングユニット6から得られる出力信号corrは制御ユニット17におけるタイミングエラー補正に関連する1つの指針であり、また、タイミングエラー補正に関連する他の情報を利用してタイミングを制御し同期をとることもできるということに注意しなければならない。
【0055】
上記では本発明を好ましい実施例のみを参照して説明したが、特許請求の範囲の欄で定義される発明の範囲内で本発明を多様に適用し得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動局の受信端の一部分と、それに適合する本発明の回路とを示すブロック図である。
【図2】移動局の検出・復調ユニットを示すブロック図である。
【図3】(A)はインパルス応答タブを、また(B)はそれから選ばれたサブグループをそれぞれ示す図である。
【図4】タイミングユニットの第1のフィルタユニットを示すブロック図である。
【図5】タイミングユニットの第2のフィルタユニットを示すブロック図である。
【図6】移動局のタイミングを調べて補正するための本発明による1つの方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
6…タイミングユニット
8…相関回路
14,15…フィルタユニット
20,23…フローティングレジスタ(FIFOレジスタ)
21,24…総和回路
22…判定ユニット
25…平均ユニット
Claims (8)
- 移動局の内部タイミングエラーを補償する方法であって、所定の方法で推定されたチャネルインパルス応答から、最大量のエネルギーを含む信号サンプルと、それらの最大信号サンプルの位置信号(maxpos)とを決定し、
連続する位置信号(maxpos)により、該移動局のタイミングエラーの大きさ及び方向を示す補正信号(corr)を決定するとともに、それによって該移動局のタイミング、特にそのクロックシステムのタイミングを調べて、もし必要ならば同期化させる方法であって、
該補正信号を決定するための第1処理段階において、
1グループの連続する位置信号(maxpos)を合計(sum)し、
該位置信号の合計値(sum)を所定の判定パラメータ(ave−an,ave−bn)と比較して、その比較に基づいて中間信号(ot)を選択し、
ここに該第1処理段階での比較のために「もし−ならば」判定テーブルを作成し、その場合、第1の判定パラメータを位置信号グループ(n項目のmaxpos)の公称値の総和(ave=n×nom)から作成し、適宜選択された整数(an,bn)から第2の判定パラメータを作成し、
前記の第1及び第2の判定パラメータの差(ave−an,ave−bn)、ここでn=1,2,3,・・・(整数)、から複数の判定パラメータを作成し、その複数の判定パラメータを該位置信号の合計値(sum)と比較して、その比較に基づいて前記判定テーブルの中から所定の中間信号(ot)の値を選択し、
第2処理段階において、
該中間信号(ot)から形成される或るグループ(m項目)の平均値(ave1)を計算して、タイミングエラーを補償するときにタイミング信号の公称値として用いることを特徴とする方法。 - 先に計算された中間信号を加算する(op=op+ot)ことにより、中間信号(op)を累算的に作成し、前記中間信号(ot)に代えて、前記の累算的に作成された中間信号(op)を用いて前記第2処理段階を実行するようにした、請求項1に記載の方法。
- 前記中間信号(ot,op)の連続するグループの中からD番目の中間信号(D=2,3,4,・・・)を分離して該第2処理段階で処理するようにした、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記第2処理段階で計算された平均値(ave1)を適当な数(sca)で割ることにより該平均値を計数し、その結果として得られた補正された平均値を、タイミングエラーを補償するための補正信号(corr)として使うようにした、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 移動局の内部タイミングエラーを補償するための回路であって、
所定の方法で推定されたチャネルインパルス応答から、最大量のエネルギーを含む信号サンプルと、それらの最大信号サンプルの位置信号(maxpos)とを決定するための相関回路(8)と、
連続する位置信号(maxpos)により、該移動局のタイミングエラーの大きさ及び方向を示す補正信号(corr)を決定するとともに、それによって該移動局のタイミング、特にそのクロックシステムのタイミングを調べて、もし必要ならば同期化させるタイミングユニット(6)とから成り、
該タイミングユニット(6)は2つのフィルタユニット(14,15)から成り、該補正信号を決定するための第1処理段階を実行するための第1のフィルタユニット(14)はn段フローティングレジスタ(20)と、総和回路(21)と、判定ユニット(22)とを含んでおり、また第2処理段階を実行するための第2のフィルタユニット(15)はm段フローティングレジスタ(23)と平均ユニット(24,25)とを含み、
ここに該判定ユニット(22)において該第1処理段階での比較のための「もし−ならば」判定テーブル(22a)が作成され、この「もし−ならば」判定テーブルの中の第1の判定パラメータは位置信号グループ(n項目のmaxpos)の公称値の総和(ave=n×nom)から作成され、第2の判定パラメータは適宜選択された整数(an,bn)から作成され、
前記の第1及び第2の判定パラメータの差(ave−an,ave−bn)、ここでn=1,2,3,・・・(整数)、から複数の判定パラメータが作成され、その複数の判定パラメータが該位置信号の合計値(sum)と比較され、その比較に基づいて前記判定テーブルの中から所定の中間信号(ot)の値が選択され、
該第2処理段階において、
該中間信号(ot)から形成される或るグループ(m項目)の平均値(ave1)が計算されて、タイミングエラーを補償するときにタイミング信号の公称値として用いられることを特徴とする回路。 - 前記判定ユニット(22)は、先に計算された中間信号を加算することによって中間信号(op)を累算的に作成する(op=op+ot)総和回路(22b)を含み、前記中間信号(ot)に代えて、前記の累算的に作成された中間信号(op)を用いて前記第2処理段階を実行するようにした、請求項5に記載の回路。
- 前記第1のフィルタユニット(14)は、連続する補正値のグループから、該第2処理段階で処理されるべきものとして順次D(D=2,3,4,・・・)番目の中間信号(ot,op)を分離するためのセパレータ(18)を含む、請求項5又は6に記載の回路。
- 前記第2のフィルタユニット(15)は、該平均ユニット(24,25)から受け取った平均値(ave1)を適当な数(sca)で割ることにより該平均値を計数するスケーラ(19)を包含しており、その結果として得られた補正された平均値をタイミングエラーを補償するための補正信号(corr)として使うようにした、請求項5〜7のいずれか一項に記載の回路。
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