JP3923390B2 - 交流き電回路切替無電圧時間測定装置 - Google Patents

交流き電回路切替無電圧時間測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流き電鉄道における上り下り各線毎のき電切替わり箇所における2個の切替開閉器の一方が開になってから他方が閉になるまでの無電圧時間(無き電時間と同じ)の測定技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
図7は交流き電鉄道のき電切替わり箇所の回路構成を示す図である。
A電源によるき電からB電源によるき電に切替わる切替わり箇所では、A電源からき電されているAトロリ線20とB電源からき電されているBトロリ線22の間に中セクショントロリ線21が設けられ各トロリ線間はAエアーセクション23、Bエアーセクション24により電気的には切り離されている。そして、Aトロリ線20と中セクショントロリ線21の間には、両者間を開閉(断続)するA切替開閉器18が設けられており、Bトロリ線22と中セクショントロリ線21の間にも同様のB切替開閉器19が設けられている。このようなき電電源の切替わり箇所が数km〜数十km毎に設けられている。
【0003】
今、図の軌道が、車両25が左から右へ進行する軌道であるとすれば、定常的にはA切替開閉器18が閉じており、B切替開閉器19が開いている。図7はこの状態を示している。従って、中セクショントロリ線21はA電源からき電されていることになる。そして、き電の切替えは次のように行われる。
今、車両25がAトロリ線20の方の位置Pから進行して来てAエアーセクション23を通過し、中セクションの予め定めた位置Pまで来ると、電気車位置検出用軌道回路36がこれを検知し、このときA切替開閉器18へ開放指令信号を送出し、A切替開閉器を開放させる。従って車両に対しては無き電(無電圧)状態となる。しかし車両は慣性によって走行を続ける。そして、開放指令信号を送出した時点から車両25が中セクションに存在する内で予め設定した時間だけ経過した時点(図で車両が位置Pに来たとき)にB切替開閉器19へ閉指令信号を送出しB切替開閉器19を閉にさせる。
【0004】
そうすると、車両25はB電源からき電を受けて進行を続けBエアーセクション24を通過してBトロリ線22の方へ入る。そして、予め定めた位置Pまで来ると電気車位置検出用軌道回路36がこれを検知し、この時B切替開閉器19へ開放指令信号を送出しB切替開閉器19を開放させる。車両25はBトロリ線22の方へ移行しているからB切替開閉器19を開放させても無き電状態とはならない。しかし、中セクショントロリ線は無電圧状態となる。開放指令信号を送出した時点から予め設定した時間だけ経過した時点(図では車両が位置Pに来たとき)に、電気車位置検出用軌道回路36はA切替用開閉器18へ閉指令信号を送出しA切替開閉器18を閉にさせる。これで中セクショントロリ線21へはA電源からき電され元の定常状態に戻ったことになる。
【0005】
このように、中セクショントロリ線21に対するき電の切替えにおいて、車両25が中セクションに在る場合、A切替開閉器18へ開放指令信号を送出した後予め設定した時間が経過した後にB切替開閉器19へ閉指令信号を送出し、また、車両25が中セクションを通過した後は、B切替開閉器19へ開放指令信号を送出した後予め設定した時間が経過した後にA切替開閉器18へ閉指令信号を送出するようにしているのは、まず、A切替開閉器とB切替開閉器が瞬時たりとも同時には閉にならないようにするためである。もし、両切替開閉器が同時に閉になるならば位相の異なるA電源とB電源が直接接続されることとなり過大電流が流れて、き電系統の破壊をもたらす恐れがあるからである。
【0006】
そのため、予め設定する時間は次のような点を考慮して定められる。
切替開閉器は開閉のための機械的可動部分を有しており、閉指令信号を受けてから実際に閉になるまでにも、また開放指令信号を受けてから実際に開になるまでにも時間が必要である。そして、この時間は可動部分に用いられている潤滑油の粘度によって変わり、粘度は温度によって変わるため夏冬の季節によっても必要な時間は変わってくる。これらのことを考慮のうえ絶対に両切替開閉器の同時閉が発生しないよう安全度を見て設定時間は定められる。
【0007】
こうして、従来は300±50msが採用されている。同時閉が起こらないためには下限値以下にならないことが重要であるが、車両が中セクションに在る場合の無電圧状態即ち停電状態が長く続いてもまた別の問題を生じるので上限が定められている。
このように、A切替開閉器18が開となってからB切替開閉器19が閉となるまでの時間(中セクショントロリ線の無電圧時間)、およびB切替開閉器19が開となってからA切替開閉器18が閉となるまでの時間(中セクショントロリ線の無電圧時間)は一定の範囲内にあることが重要であるため、営業路線について定期的に測定が行われていなければならない。
そこで従来は図8および図9に示す構成で測定を行っていた。
【0008】
図8は、車両が中セクショントロリ線21へ入ったときの無電圧時間測定の構成を示すブロック図である。車両がAトロリ線20の方に在る状態ではA切替開閉器18は閉となっており、B切替開閉器19は開となっている。なお、両切替開閉器の開閉は電気車位置検出用軌道回路37から出力される開放指令信号、閉指令信号によって行われるようになっている。
今、車両25が左から右の方へ進行してAエアーセクション23を通過し、中セクショントロリ線21へ進入して予め定めた位置Pに達すると、電気車位置検出用軌道回路37がこれを検出してA切替開閉器18に対する開指令信号AOを出力する。この信号AOはA切替開閉器18へ送られるとともにスタート回路3のAND回路8の一方端へ論理“1”として入力される。
一方、A切替開閉器18に直列に設けられているA変流器1はスタート回路3の電流オフ検出回路7へ接続されている。この電流オフ検出回路7はA変流器1に流れていた検出電流がゼロになると論理“1”をAND回路8の他方の入力端へ出力する。従って、AO信号が出力されてからA切替開閉器18が実際に開となって流れる電流がゼロになったときにAND回路8から論理“1”が出力される。この論理“1”は計時回路5へスタート信号として送出され計時動作をスタートさせる。
【0009】
電気車位置検出用軌道回路37はAO信号を出力した後、車両25が中セクションに存在する間で予め定めた時間だけ経過するとB切替開閉器19を閉にするBC信号を出力する。この時の車両25の位置は進行によって例えば位置Pということになる。BC信号はB切替開閉器19へ送られるとともにストップ回路4のAND回路10の一方の入力端へ論理“1”信号として入力される。
【0010】
一方、B切替開閉器19に直列に設けられているB変流器2はストップ回路4の電流オン検出回路9に接続されている。
この電流オン検出回路9はB変流器2で、B切替開閉器19を通じて電流が流れたことが検出されると論理“1”をAND回路10の他方の入力端へ送出する。従って、BC信号が出力されてからB切替開閉器19が実際に閉となって電流が流れたときにAND回路10から論理“1”が出力される。この論理“1”は計時回路5へストップ信号として送出され、スタート信号入力時から続いていた計時動作をストップさせる。計時回路5では、こうしてスタート信号からストップ信号までの時間を計測する。
【0011】
こうして計測された時間はA切替開閉器18が実際に開となってからB切替開閉器19が実際に閉となるまでの時間ということになる。
この時間の間は中セクショントロリ線21は無電圧ということになるので切替無電圧時間と呼ばれている。こうして測定された切替無電圧時間が予め設定されている許容時間範囲から外れている場合には、切替開閉器の予備への切替え或いは交換等を行って事故を未然に防止する。
更に、警報器6を設け、計時回路5の測定データを入力し、測定された切替無電圧時間が前記許容時間範囲から外れた場合に警報を出すようにすることにより、一層、事故未然防止の効果をあげることができる。
【0012】
図9は、車両が中セクショントロリ線21から出た後の無電圧測定の構成を示すブロック図である。
図8の説明で述べたように車両25が中セクショントロリ線21内で位置Pより右の方へ進行した状態ではA切替開閉器18は開となっており、B切替開閉器19は閉となっている。今、車両25が右の方へ進行してBエアーセクション24を通過し、Bトロリ線22へ進入して予め定めた位置Pに達すると、電気車位置検出用軌道回路38がこれを検出してB切替開閉器19に対する開放指令信号BOを出力する。この信号BOはB切替開閉器19へ送られるとともにスタート回路12のAND回路15の一方の入力端へ論理“1”として入力される。
【0013】
一方、中セクショントロリ線21に設けられた変成器11の電圧検出端はスタート回路12の電圧オフ検出回路14へ接続されている。
この電圧オフ検出回路14は中セクショントロリ線21に印加されていた電圧がゼロになると論理“1”をAND回路15の他方の入力端へ出力する。従って、BO信号が出力されてからB切替開閉器19が実際に開となって中セクショントロリ線21の電圧がゼロになったときにAND回路15から論理“1”が出力される。この論理“1”は計時回路5へスタート信号として送出され計時動作をスタートさせる。電気車位置検出用軌道回路38は、BO信号を出力した後、予め定めた時間だけ経過するとA切替開閉器18を閉にするAC信号を出力する。この時の車両25の位置は進行により例えば位置Pということになる。AC信号はA切替開閉器18へ送られるとともにストップ回路13のAND回路17の一方の入力端へ論理“1”信号として入力される。
【0014】
一方、変成器11の電圧検出端はストップ回路13の電圧オン検出回路16へも接続されている。この電圧オン検出回路16は無電圧の中セクショントロリ線21に電圧が印加されると論理“1”をAND回路17の他方の入力端へ送出する。従って、AC信号が出力されてからA切替開閉器18が実際に閉となって中セクショントロリ線21に電圧が印加されたときにAND回路17から論理“1”が出力される。
【0015】
この論理“1”は計時回路5へストップ信号として送出され、スタート信号入力時から続いていた計時動作をストップさせる。計時回路5では、こうしてスタート信号からストップ信号までの時間を計測する。
こうして計測された時間は、車両25が中セクションを通過し終わった後、B切替開閉器19が実際に開となってからA切替開閉器18が実際に閉となるまでの時間ということになる。この時間の間も中セクショントロリ線21は無電圧ということになるのでやはり切替無電圧時間と呼ばれる。こうして測定された切替無電圧時間が予め設定されている許容時間範囲から外れている場合には、切替開閉器の予備への切替え或いは交換等を行って事故を未然に防止する。
【0016】
更に、警報器6を設け、計時回路5の測定データを入力し、測定された切替無電圧時間が前記許容時間範囲から外れた場合に警報を出すようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には次のような問題がある。
まず、車両が中セクションに進入したとき(図8の場合)であるが、この場合はA変流器1や、B変流器2を通じて車両に流れ込む電流のオン・オフを検出することにより、無電圧時間を測定しようとしているわけであるが、進入して来る車両が惰性運転(慣性運転)しているときには車両に流れる電流は少なくなるし、短編成の車両の場合も電流は少ない。また、切替無電圧時間中に自動的に惰行状態になる車両(PWMコンバータ制御車など)で且つ電源電圧と逆加圧電圧の位相関係により変圧器励磁突入電流が流れないような場合も電流が少ない。
このように電流が少ない場合には、そのオン・オフによって開閉器の開極・閉極を確実に特定することが難しいという問題がある。
【0018】
次に、車両が中セクションから出た後の場合(図9の場合)であるが、この場合は変成器11によって中セクショントロリ線21の電圧の有無(オン・オフ)を検出することにより無電圧時間を測定しようとしているわけであるが、中セクションが電力ケーブルによってき電されている場合や、中セクションにCR振動抑制装置が装備されている場合、電力ケーブルやCR振動抑制装置の静電容量により、B切替開閉器19の開極後も中セクションに電圧が残留し、この電圧が変成器11の1次巻線を通って放電されるまでの間、変成器11の2次側には継続して電圧が現れている。
【0019】
従って、単に変成器11の2次電圧(実効値或いは瞬時値にかかわらず)の有無を観測するだけではB切替開閉器19の開極時刻を正確に特定することは難しいという問題がある。
【0020】
更に、複線の場合には、他回線からの誘導により中セクションに電圧が現れる場合があり、このような場合もB切替開閉器19の開極時刻を正確に特定することは難しい。
【0021】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑みて、単に、中セクショントロリ線21に流れ込む電流の有無や、中セクショントロリ線21の電圧の有無に依るのではなく、切替開閉器の開閉があった場合に、開閉器の両極間の電圧状態が変化すること、即ち閉状態では両極間電圧はゼロとなり、開状態では、中セクショントロリ線の残留電圧とAトロリ線電圧又はBトロリ線電圧との差電圧が現れることに着眼し、この変化を捉えることにより切替開閉器の開閉極の正確な時刻を特定できる交流き電回路切替無電圧時間測定装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の交流き電回路切替無電圧時間測定装置(以下、単に本発明装置という)は下記の各構成を有する。
本発明装置の第1の構成は、下記の各構成手段を有することを特徴とする。
(イ) 中セクショントロリ線、その前後にエアセクションを介して連なるAトロリ線およびBトロリ線の時刻/電圧波形を記録する電圧記録器
(ロ) 前記記録された各電圧波形を時間の経過方向に読み出す時間経過方向波形読出し器
(ハ) 前記記録された各電圧波形を時間の経過方向とは逆方向に読み出す時間経過逆方向波形読出し器
(ニ) 前記記録された各電圧が前記時間経過方向波形読出し器で読み出されるか、前記時間経過逆方向波形読出し器で読み出されるかを切替える読出し方向切替器
(ホ) 前記時間経過方向波形読出し器で読出された中セクショントロリ線電圧と、Aトロリ線電圧又はBトロリ線電圧を減算する第1の減算器
(ヘ) 前記時間経過逆方向波形読出し器で読み出された中セクショントロリ線電圧と、Bトロリ線電圧又はAトロリ線電圧を減算する第2の減算器
(ト) 前記第1の減算器の出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する第1の非ゼロ値出力時刻検出器
(チ) 前記第2の減算器の出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する第2の非ゼロ値出力時刻検出器
(リ) 第1の非ゼロ値出力時刻検出器で検出された時刻と第2の非ゼロ値出力時刻検出器で検出された時刻との差時間を算出しこの差時間を交流き電回路を切り替えるときの無電圧時間として出力する時刻差算出器
【0023】
本発明装置の第2の構成は、前記第1の構成の構成手段(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)に加えて下記構成を有することを特徴とする。
(ト) 前記(ホ)の第1の減算器の出力と、前記(ヘ)の第2の減算器の出力とのいずれか一方を選択して出力する選択出力手段
(チ) 前記選択出力手段の出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する非ゼロ値出力時刻検出器
(リ) 前記非ゼロ値出力時刻検出器からの時刻出力を記憶する時刻メモリ
(ヌ) 前記時刻メモリからの時刻出力と、前記(ニ)の読出し方向切替器および前記選択出力手段の切替えおよび選択を行ってから前記非ゼロ値出力時刻検出器から出力された時刻との差時間を算出しこの差時間を交流き電回路を切り替えるときの無電圧時間として出力する時刻差算出器
【0024】
本発明装置の第3の構成は、下記の各構成手段を有することを特徴とする。
(イ) 中セクショントロリ線、その前後にエアセクションを介して連なるAトロリ線およびBトロリ線の時刻/電圧波形を記録する電圧記録器
(ロ) 前記電圧記録器からの読出し電圧を選択する読出し電圧選択器
(ハ) 記録された電圧波形を読み出すに当り、読出しの時間方向を読出し電圧値がゼロ値の部分から時間の経過していく方向と、逆方向とに切替が可能な読出時間方向切替可能波形読出し器
(ニ) 前記読出時間方向切替可能波形読出し器で読み出された中セクショントロリ線電圧と、Aトロリ線電圧又はBトロリ線電圧を減算する減算器
(ホ) 前記減算器の出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する非ゼロ値出力時刻検出器
(ヘ) 前記非ゼロ値出力時刻検出器からの時刻出力を記憶する時刻メモリ
(ト) 前記時刻メモリからの時刻出力と、前記読出し電圧選択器および前記読出時間方向切替可能波形読出し器の選択切替えおよび読出方向切替えを行ってから前記非ゼロ値出力時刻検出器から出力された時刻との差時間を算出しこの差時間を交流き電回路を切り替えるときの無電圧時間として出力する時刻差算出器
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は、切替開閉器が開のときの両極間の電圧は一方の極にかかっている電圧と他方の極にかかっている電圧の差電圧となる一方、閉となったときの両極間の電圧はゼロになるという点に着眼し、この両極間の電圧を経時的に見て行くことにより、開又は閉になったときの時刻を正確に把握し、以て、中セクショントロリ線の無電圧(無き電)時間を測定しようとするものである。
図4は、交流き電回路切替箇所の基本回路を示す図である。
【0026】
Aトロリ線20にはA電源からVなる電圧がき電されている。従って、Aトロリ線20と接続されているA切替開閉器18の電極aの電圧もVである。中セクショントロリ線21には残留電圧Vが存在している。従って、中セクショントロリ線21に接続されているA切替開閉器18の電極bおよびB切替開閉器19の電極cの電圧はVである。
Bトロリ線22にはB電源からVなる電圧がき電されている。従って、Bトロリ線22に接続されているB切替開閉器19の電極dの電圧はVである。
【0027】
以上のような電圧状態であるから、A切替開閉器18が開となっているときの電極aと電極b間の電圧はV−Vとなる。これはゼロではない電圧である。閉になったときは短絡状態と同じであるから両極間の電圧はゼロである。同様に、B切替開閉器19が開となっているときの電極cと電極d間の電圧はV−Vであり、ゼロではない電圧であるが、閉となったときの電圧はゼロである。
【0028】
これを逆に見れば、両極間の電圧がゼロのときは当該開閉器は閉になっているということであり、電圧があるときは開になっていることを示していることになる。本発明はこの点に着眼し、車両が中セクションへ入って出ていく過程においてA切替開閉器18およびB切替開閉器19が開閉動作を行う時点を含む時間範囲で、電極aにかかる電圧V(Aトロリ線電圧)、電極bおよびcにかかる電圧V(中セクショントロリ線電圧)、電極dにかかる電圧V(Bトロリ線電圧)を時間の経過に対応させて一旦記録し、これを読み出して差電圧V−Vおよび差電圧V−Vを算出し、この差電圧がゼロ値から非ゼロ値になった時刻が開となった時刻であり、非ゼロ値からゼロ値になった時刻を閉となった時刻として捉えるのである。
【0029】
そして、一方の切替開閉器が開となってから他方の切替開閉器が閉となるまでの時間が無電圧(無き電)時間となる。
即ち、車両が中セクションへ進入したときは閉であったA切替開閉器18が開となりその後でB切替開閉器19が閉となるから、この間の時間が無電圧時間ということになる。
車両が中セクションから出たときは、閉であったB切替開閉器19が開となり、その後にA切替開閉器18が閉となるからこの間の時間が無電圧時間となる。
【0030】
図5は、本発明における、A切替開閉器およびB切替開閉器の開閉状態とそれに対応する各開閉器の極間電圧のゼロ・非ゼロ状況を経時的に示した図である。(a)は車両位置の時間経過を示す。P、P、P、Pは図7における車両位置の説明と同じである。(b)はA切替開閉器18およびB切替開閉器19の開閉状態を示す。(c)はA切替開閉器18の極間電圧であり基線はゼロ値(0)を意味し、1ステップ上がったレベル線は非ゼロ値を意味する。
同様に(d)はB切替開閉器19の極間電圧である。(e)は無電圧時間であり、Tは車両が中セクション中に居るときの無電圧時間であり、Tは車両がBトロリ線の方へ出てからの無電圧時間である。
【0031】
図5を概観すれば、車両がAトロリ線から中セクションの位置Pに来る迄(第1区間)はA切替開閉器18(以下単にスイッチSと言う)は閉、B切替開閉器19(以下単にスイッチSと言う)は開、従って、(c)のスイッチSの極間電圧はゼロ、(d)のスイッチSの極間電圧は非ゼロ値である。
【0032】
位置PでスイッチSが開となりこの状態(スイッチS、Sがともに開の状態)が位置Pまで続く(第2区間)。従って(c)のスイッチSの極間電圧は非ゼロ値となる。第2区間の終りの位置Pに来るとスイッチSが閉となり、(d)の極間電圧はゼロになる。この状態(S開、S閉の状態)はBトロリ線の位置Pまで続く(第3区間)。
【0033】
位置Pまで来るとスイッチSは再び開となりこの状態(S、Sともに開の状態)が位置Pまで続く(第4区間)。この間(d)の極間電圧は再び非ゼロ値になる。その状態で位置Pまで来るとスイッチSが閉となり(c)の極間電圧がゼロになる。以後この状態が続く(第5区間)。これは第1区間の状態に戻ったことを示している。
【0034】
無電圧というのはスイッチA、スイッチBがともに開の状態、即ち、それぞれの極間電圧が非ゼロ値になった状態であるから、(c)と(d)がともに非ゼロ値になっている時間が無電圧時間であり(e)のようになる。
は車両が中セクションにいるときの無電圧時間であり、Tは車両がBトロリ線の方へ出た後の無電圧時間である。
【0035】
そこで、無電圧時間Tを求めるには、スイッチSが開になる時刻tとスイッチSが閉になる時刻tを検出し、時刻tから時刻tを減算すればよいことになる。
【0036】
同様に、無電圧時間Tを求めるには、スイッチSが開になる時刻tとスイッチSが閉になる時刻tを検出し、時刻tから時刻tを減算すればよいことになる。
【0037】
時刻t、t、t、tは次のようにして求める。
まず、時刻tを求めるには、電圧記録器に時刻とともに記録されている中セクショントロリ線電圧VとAトロリ線電圧Vを第1区間から第2区間へかけて時間の経過方向(図5の(c)のtにおける矢印方向)に読み出しながら両電圧の差電圧V−V(スイッチAの極間電圧)を算出し、これがゼロから非ゼロ値になる時刻を検出する。これが時刻tである。
【0038】
時刻tを求めるには、電圧記録器に時刻とともに記録されている中セクショントロリ線電圧VとBトロリ線電圧Vを第3区間から第2区間へかけて、時間の経過方向とは逆方向(図5の(d)のtにおける矢印方向)に読み出しながら両電圧の差電圧V−V(スイッチBの極間電圧)を算出し、これがゼロから非ゼロ値になる時刻を検出するとその時刻がtということになる。
【0039】
時刻tを求めるには、電圧記録器に時刻とともに記録されている中セクショントロリ線電圧VとBトロリ線電圧Vを第3区間から第4区間へかけて時間の経過方向(図5の(d)のtにおける矢印方向)に読み出しながら両電圧の差電圧V−V(スイッチBの極間電圧)を算出し、これがゼロから非ゼロ値になる時刻を検出するとその時刻がtということになる。
【0040】
時刻tを求めるには、電圧記録器に時刻とともに記録されている中セクショントロリ線電圧VとAトロリ線電圧Vを第5区間から第4区間の方へかけて時間の経過方向とは逆方向(図5の(c)のtにおける矢印方向)に読み出しながら両電圧の差電圧V−V(スイッチAの極間電圧)を算出し、これがゼロから非ゼロ値になる時刻を検出するとその時刻がtということになる。
【0041】
図6は、切替開閉器が閉から開になった時刻および開から閉になった時刻を検出する概念図である。
(a)は閉から開になる場合である。この場合極間電圧は、閉である間はゼロであるが開になったときから電圧が現れ始める。電圧記録器から時間の経過方向に読み出している電圧を1時点で監視していると恰も電圧監視点が電圧波形を時間経過方向になぞっているのと同じようになる。図中相対移動方向の矢印はこのことを意味する。そして読み出し値がゼロでなくなる時刻tが開となった時刻ということになる。
【0042】
(b)は開閉器が開から閉になる場合である。
開である間は電圧が現れているが閉になるとゼロになる。このような記録電圧を時間の経過方向とは逆方向に読み出し、1時点で監視していると恰も電圧監視点が時間の経過方向とは逆方向になぞっているのと同じようになる。図中左向きの矢印はこのことを意味する。従って、監視点の読み出し値がゼロでなくなる時刻tが閉となった時刻ということになる。
【0043】
(c)および(d)は、電圧の監視を(a)および(b)のように1時点ではなく、ある時間幅(電圧監視窓)を設定し、この幅内にゼロでない点が現れたときの時刻tおよびtがそれぞれ開および閉となった時刻にするというものである。
【0044】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明装置の第1の実施例の構成を示すブロック図である。電圧記録器26には中セクショントロリ線電圧V、Aトロリ線電圧VおよびBトロリ線電圧Vが時間経過に沿って時刻とともに記録されている。
図5のtを求めるには、VとVを第1区間から第2区間へという時間経過方向に読み出さなければならない。tを求めるにはVとVを第3区間から第2区間へという時間の経過方向とは逆方向に読み出さなければならない。
同様に、tを求めるにはVとVを第3区間から第4区間へという時間経過方向に読み出さなければならないし、tを求めるにはVとVを第5区間から第4区間へと時間の経過方向とは逆方向に読み出さなければならない。
【0045】
読出し方向切替器27は、上記の必要に応じて、電圧記録器26から読み出すべき電圧の選択と、時間経過方向波形読出し器28で読み出すか或いは時間経過逆方向波形読出し器29で読み出すかの選択を行う。
【0046】
時間経過方向波形読出し器28で読み出されたVとV又はVは第1の減算器30でV−(V又はV)の差が算出される。この出力は第1の非ゼロ値出力時刻検出器32へ送られここで出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する。今、差値がV−V、即ちA切替開閉器の極間電圧であるときは、図5の(c)のS開即ちtが検出され、差値がV−V即ちB切替開閉器の極間電圧であるときは図5の(d)のS開即ちtが検出される。
【0047】
また、時間経過逆方向波形読出し器29で読み出されたVとV又はVは第2の減算器31でV−(V又はV)の差が算出される。この出力は第2の非ゼロ値出力時刻検出器33へ送られここで出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する。今、差値がV−V即ちA切替開閉器の極間電圧であるときは図5の(c)のS閉即ちtが検出され、差値がV−V即ちB切替開閉器の極間電圧であるときは図5の(d)のS閉即ちtが検出される。
【0048】
こうして得られた時刻tとtから、時刻差算出器34でt−tを算出することにより車両が中セクションに居るときの無電圧時間Tが得られ、t−tを算出することにより車両が中セクションからBトロリ線へ出た後の無電圧時間Tが得られることになる。
【0049】
図2は、本発明装置の第2の実施例の構成を示すブロック図である。
図1との相違点は、図1では非ゼロ値出力時刻検出器が時間経過方向読出し系統と、時間経過逆方向読出し系統の両方に、即ち2個設けられていたのを1個とし、選択出力手段35で切り替えて使用するようにし、先に検出した時刻を、減算すべき時刻が検出されるまで保持させておく時刻メモリ40を設けた点である。
【0050】
この構成により図5のtを求めるには、読出し方向切替器27は電圧記録器26のVとVを時間経過方向波形読出し器28で第1区間から第2区間へ向けて読み出させるようにし、読み出した電圧から第1の減算器30でV−Vを算出し、非ゼロ値出力時刻検出器39で検出する。検出された時刻tは時刻メモリ40に保持させておく。次いでtを求めるために、読出し方向切替器27は電圧記録器26のVとVを時間経過逆方向波形読出し器29で第3区間から第2区間へ向けて読み出させるようにし、読み出した電圧から第2の減算器31でV−Vを算出し、選択出力手段35をbの方に切り替えて、非ゼロ値出力時刻検出器39へ送りtを検出し、時刻差算出器34でtと時刻メモリ40に保持されているtを減ずることにより無電圧時間Tを求める。
【0051】
車両がBトロリ線へ出た後の無電圧時間Tは次のように求める。
まずtを求めるために読出し方向切替器27は電圧記録器26のVとVを時間経過方向波形読出し器28で第3区間から第4区間へ向けて読み出させるようにし、読み出した電圧から第1の減算器30でV−Vを算出し、選択出力手段35をaの方にして、非ゼロ値出力時刻検出器39へ送り、ゼロ値でなくなったときの時刻をtとし出力しこれを時刻メモリ40に保持させる。次いでtを求めるために、読出し方向切替器27は、電圧記録器26のVとVを時間経過逆方向波形読出し器29で第5区間から第4区間へ向けて読み出させるようにし、読み出した電圧から第2の減算器31でV−Vを算出し、選択出力手段35をbの方にして、非ゼロ値出力時刻検出器39へ送り、ゼロ値でなくなったときの時刻をtとして時刻差算出器34へ送り、ここで時刻メモリ40に保持されているtとで減算を行いTを算出する。
【0052】
この構成は非ゼロ値出力時刻検出器が1個でよいという利点がある。
なお、以上述べたところではt、t、t、tの順序で求めているが、記録された電圧に対する処理であるから求める順序は必ずしも上記の通りでなくてもよい。
【0053】
図3は本発明装置の第3の実施例の構成を示すブロック図である。
図2の構成との主たる相違は、図2の構成においては、波形読出し器が時間経過方向用のものと時間経過逆方向用のものを別個に設けているのに対し、図3のものにおいては、読出し方向が切替可能のもの1個を用いている点である。その結果、減算器も1個となり選択出力手段35も用いていない。図2の構成より更に簡単な構成となっている。
【0054】
以下、動作について述べる。
まずtを求めるには、読出し電圧選択器41は、読出時間方向切替可能波形読出し器(以下単に波形読出し器と言う)42に、電圧記録器26のVとVを第1区間から第2区間の方へ時間経過方向に読み出させるようにし、読み出した電圧から減算器43でV−Vを算出しこれを非ゼロ値出力時刻検出器39へ送り、この算出値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出するとこれがtである。この時刻tは一旦時刻メモリ40に保持させる。
【0055】
を求めるには、読出し電圧選択器41は波形読出し器42にVとVを第3区間から第2区間に向かって読み出させるようにし、読み出した電圧から減算器43でV−Vを算出し、これを非ゼロ値出力時刻検出器39へ送り、この算出値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出するとこれがtである。この時刻tと先に時刻メモリ40に保持させてあった時刻tとを時刻差算出器34へ送り時刻差を算出することにより無電圧時間Tを得る。
【0056】
を求めるには、V、Vを第3区間から第4区間へと時間経過方向に読み出させるようにし、tを求めるにはVとVを第5区間から第4区間へと時間経過逆方向へと読み出させるようにする。読み出した後の処理は無電圧時間Tを求めた場合と同様に行い、車両が中セクショントロリ線からBトロリ線へ出た後の無電圧時間Tが求められる。
【0057】
以上、第1、第2、第3の実施例について機能手段ブロック的に説明して来たが、これらの機能を、コンピュータとプログラムによって実現する場合も含むことは当然である。
また、本発明において、ゼロ値とは論理的にゼロの場合の他、技術的にゼロと見做せる場合も含むものである。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は切替開閉器の開閉があった場合、切替開閉器の両極間の電圧状態が変化すること即ち閉状態では両極間電圧はゼロとなり、開状態では中セクショントロリ線の残留電圧とAトロリ線電圧又はBトロリ線電圧との差電圧が現れることに着眼し、中セクショントロリ線電圧、Aトロリ線電圧およびBトロリ線電圧を時刻の経過とともに記録し、この記録された電圧を、時間経過方向或いは逆方向に読み出し、差をとり、その差値がゼロ値からゼロでなくなる時刻を検出し、これを開閉の時刻とし無電圧(無き電)時間を算出するようにしたので、従来のような進入車両の惰性運転や短編成のときの電流が少ないことによる問題は全くなくなるという利点があるし、車両が出た後無き電状態のときに、中セクショントロリ線に電力ケーブルやCR振動抑制装置の静電容量により残留電圧があったとしてもその影響を受けずに正確な無電圧(無き電)時間を測定できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】交流き電回路切替箇所の基本回路を示す図である。
【図5】本発明におけるA切替開閉器およびB切替開閉器の開閉状態とそれに対応する各開閉器の極間電圧のゼロ・非ゼロ状況を経時的に示した図である。
【図6】本発明において切替開閉器が閉から開になった時刻および開から閉になった時刻を検出する概念図である。
【図7】従来の交流き電回路切替り箇所の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の交流き電回路切替り箇所における中セクションへ車両が進入したときの無電圧時間測定の回路構成を示すブロック図である。
【図9】従来の交流き電回路切替り箇所における中セクションから車両が出たときの無電圧時間測定の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 A変流器
2 B変流器
3 スタート回路
4 ストップ回路
5 計時回路
6 警報器
7 電流オフ検出回路
8 AND回路
9 電流オン検出回路
10 AND回路
11 変成器
12 スタート回路
13 ストップ回路
14 電圧オフ検出回路
15 AND回路
16 電圧オン検出回路
17 AND回路
18 A切替開閉器
19 B切替開閉器
20 Aトロリ線
21 中セクショントロリ線
22 Bトロリ線
23 Aエアーセクション
24 Bエアーセクション
25 車両
26 電圧記録器
27 読出し方向切替器
28 時間経過方向波形読出し器
29 時間経過逆方向波形読出し器
30 第1の減算器
31 第2の減算器
32 第1の非ゼロ値出力時刻検出器
33 第2の非ゼロ値出力時刻検出器
34 時刻差算出器
35 選択出力手段
36 電気車位置検出用軌道回路
37 電気車位置検出用軌道回路
38 電気車位置検出用軌道回路
39 非ゼロ値出力時刻検出器
40 時刻メモリ
41 読出し電圧選択器
42 読出時間方向切替可能波形読出し器
43 減算器

Claims (3)

  1. 下記の各構成を有することを特徴とする交流き電回路切替無電圧時間測定装置。
    (イ) 中セクショントロリ線、その前後にエアセクションを介して連なるAトロリ線およびBトロリ線の時刻/電圧波形を記録する電圧記録器
    (ロ) 前記記録された各電圧波形を時間の経過方向に読み出す時間経過方向波形読出し器
    (ハ) 前記記録された各電圧波形を時間の経過方向とは逆方向に読み出す時間経過逆方向波形読出し器
    (ニ) 前記記録された各電圧が前記時間経過方向波形読出し器で読み出されるか、前記時間経過逆方向波形読出し器で読み出されるかを切替える読出し方向切替器
    (ホ) 前記時間経過方向波形読出し器で読出された中セクショントロリ線電圧と、Aトロリ線電圧又はBトロリ線電圧を減算する第1の減算器
    (ヘ) 前記時間経過逆方向波形読出し器で読み出された中セクショントロリ線電圧と、Bトロリ線電圧又はAトロリ線電圧を減算する第2の減算器
    (ト) 前記第1の減算器の出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する第1の非ゼロ値出力時刻検出器
    (チ) 前記第2の減算器の出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する第2の非ゼロ値出力時刻検出器
    (リ) 第1の非ゼロ値出力時刻検出器で検出された時刻と第2の非ゼロ値出力時刻検出器で検出された時刻との差時間を算出しこの差時間を交流き電回路を切り替えるときの無電圧時間として出力する時刻差算出器
  2. 請求項1の構成(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)に加えて下記構成を有することを特徴とする交流き電回路切替無電圧時間測定装置。
    (ト) 前記(ホ)の第1の減算器の出力と、前記(ヘ)の第2の減算器の出力とのいずれか一方を選択して出力する選択出力手段
    (チ) 前記選択出力手段の出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する非ゼロ値出力時刻検出器
    (リ) 前記非ゼロ値出力時刻検出器からの時刻出力を記憶する時刻メモリ
    (ヌ) 前記時刻メモリからの時刻出力と、前記(ニ)の読出し方向切替器および前記選択出力手段の切替えおよび選択を行ってから前記非ゼロ値出力時刻検出器から出力された時刻との差時間を算出しこの差時間を交流き電回路を切り替えるときの無電圧時間として出力する時刻差算出器
  3. 下記の各構成を有することを特徴とする交流き電回路切替無電圧時間測定装置。
    (イ) 中セクショントロリ線、その前後にエアセクションを介して連なるAトロリ線およびBトロリ線の時刻/電圧波形を記録する電圧記録器
    (ロ) 前記電圧記録器からの読出し電圧を選択する読出し電圧選択器
    (ハ) 記録された電圧波形を読み出すに当り、読出しの時間方向を読出し電圧値がゼロ値の部分から時間の経過していく方向と、逆方向とに切替が可能な読出時間方向切替可能波形読出し器
    (ニ) 前記読出時間方向切替可能波形読出し器で読み出された中セクショントロリ線電圧と、Aトロリ線電圧又はBトロリ線電圧を減算する減算器
    (ホ) 前記減算器の出力値がゼロ値でなくなったときの時刻を検出する非ゼロ値出力時刻検出器
    (ヘ) 前記非ゼロ値出力時刻検出器からの時刻出力を記憶する時刻メモリ
    (ト) 前記時刻メモリからの時刻出力と、前記読出し電圧選択器および前記読出時間方向切替可能波形読出し器の選択切替えおよび読出方向切替えを行ってから前記非ゼロ値出力時刻検出器から出力された時刻との差時間を算出しこの差時間を交流き電回路を切り替えるときの無電圧時間として出力する時刻差算出器
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