JP2002159133A - き電系統の保護システム - Google Patents

き電系統の保護システム

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JP2002159133A
JP2002159133A JP2000352146A JP2000352146A JP2002159133A JP 2002159133 A JP2002159133 A JP 2002159133A JP 2000352146 A JP2000352146 A JP 2000352146A JP 2000352146 A JP2000352146 A JP 2000352146A JP 2002159133 A JP2002159133 A JP 2002159133A
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JP
Japan
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accident
trolley
current
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trolley wire
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JP2000352146A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kamimura
正 上村
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電車走行路の側壁にトロリー線を設けたき電
系統では、飛来物によりトロリー線が短絡、地絡事故を
起こし易く、その復旧に時間がかかる。 【解決手段】 継電器16、17はトロリー線14、1
5の地絡または短絡事故を検出してしゃ断器12、13
を開放する。このしゃ断器が開放されたとき、しゃ断器
20と接触器22または23を投入することでトロリー
線に電流制限した電圧を印加する。このときに流れる電
流の大小を継電器25で判定することで、当該トロリー
線の事故原因が取り除かれたか否かを判定し、事故原因
が取り除かれたと判定したときに当該トロリー線のしゃ
断器を再投入することで事故復旧させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電車走行路の側壁
にトロリー線を設けた新交通システムにおけるトロリー
線の地絡または短絡事故時にき電系統を保護するシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】新交通システムにおけるトロリー線の架
線構造は、図3に3相交流の場合を示すように、電車走
行路1の側壁2に碍子3R,3S,3Tで絶縁してトロ
リー線(導体)4R,4S,4Tを支持する。電車(図
示省略)は、車体側部に設けた3つの集電子をトロリー
線4R,4S,4Tにそれぞれ接触して受電しながら走
行する。
【0003】この種のき電回路の保護は、過電流継電器
または地絡方向過電流継電器を設けてその保護動作を得
る方式とされる。また、保護動作によるトロリー線への
電源遮断時には事故拡大の防止のため、一般の配電系統
保護に採用される再閉路は行わず、トロリー線の故障原
因を除去後に再加圧を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の架線構造になる
新交通システムにおいて、トロリー線4R,4S,4T
の間隔を大きくすると、側壁2の高さが大きく、コスト
高になる理由から、トロリー線の間隔は必要最小限の寸
法にされる。また、トロリー線は電車の集電子と接触さ
せる必要性から、感電防止等の防護網が設けられること
なく側壁に露出される。
【0005】上記の事情から、トロリー線に鳥や新聞紙
などの飛来物が接触することによる相間短絡や地絡事故
が多く発生している。これら事故発生には、事故原因が
取り除かれないままトロリー線への再加圧を行うと、再
度故障電流が流れ、事故拡大となる恐れがある。
【0006】このため、従来では、保護継電器による事
故検出後、トロリー線の確認を行い、事故原因を究明後
に再加圧を行うようにしている。このため、トロリー線
の確認に多くの人手を必要としていた。また、事故発生
から再加圧までに長時間を要し、電車走行ダイヤの大き
な乱れをきたしていた。
【0007】本発明の目的は、飛来物による事故発生時
の復旧を容易、迅速にするき電系統の保護システムを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、「(a)短絡
電流または地絡電流により飛来物が焼損することで、し
ゃ断器開放後に再加圧すると正常にき電できる場合があ
ること、(b)飛来物により瞬間的に短絡または地絡が
発生するが、その後に飛来物が風等により取り除かれ、
再加圧で正常にき電できる場合があること」に着目し、
事故発生によるしゃ断器開放後に、事故発生したトロリ
ー線に電流制限した電圧を印加または微小電流を流した
ときの電流検出で再加圧が可能な状態になったか否かを
判定し、この判定で事故原因が取り除かれたことの確認
が得られたときに再加圧することでき電線系統を復旧す
るようにしたもので、以下の構成を特徴とする。
【0009】電車走行路の側壁にトロリー線を設けた新
交通システムにおけるトロリー線の地絡または短絡事故
を検出してき電系統を保護する保護システムにおいて、
トロリー線の地絡事故または短絡事故発生でそのしゃ断
器が開放されたとき、前記事故発生したトロリー線に電
流制限した電圧を印加または微小電流を流し、このとき
に流れる電流の大小判定により当該トロリー線の事故原
因が取り除かれたか否かを判定し、事故原因が取り除か
れたと判定したときに当該トロリー線の前記しゃ断器を
再投入する手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
トロリー線の保護回路図であり、単結線図で示す。き電
系統は、AC600Vのき電線11からき電用しゃ断器
12、13を通してトロリー線14、15側に給電する
ことで、給電区間を分離または上り線と下り線を分離し
た給電を行う。
【0011】保護システムは、地絡および短絡の過電流
継電器16、17とその電流検出手段としての変流器1
8、19によりトロリー線の事故検出としゃ断器12、
13の開放動作を行う。
【0012】ここで、本実施形態では、飛来物等による
事故発生後にその原因が取り除かれたことを検出する手
段として、検出要素20〜26を設ける。
【0013】しゃ断器20は、通常時は開放され、事故
発生時に閉じられてき電線11から検出用電源を取り込
む。降圧トランス21は、しゃ断器20を通した3相電
源を降圧し、検出電源として低い電圧を得る。図示の場
合は、600Vのき電線11から200Vに降圧した電
源を得る。
【0014】電磁接触器22、23は、事故検出後に一
定時間(例えば、数十ミリ秒〜数秒)閉じられ、トラン
ス21からの電源を電流制限抵抗24を通してトロリー
線14、15に印加する。
【0015】小電流検出用継電器25は、接触器22、
23が閉じられたときの電流検出信号を変流器26から
取り込み、この電流が一定レベル以下であるか否かでき
電線の事故原因が取り除かれたか否かを判定する。
【0016】以上の構成において、トロリー線14また
は15に短絡または地絡事故が発生し、この事故を継電
器16または17が検出することでしゃ断器12または
13を開放したとき、これら継電器16、17の検出信
号に従って、もしくは手動でしゃ断器20の投入と事故
発生き電線につながる接触器22または23を投入させ
る。
【0017】これら制御または操作により、事故発生し
たき電線にはトランス21側から低圧の交流電圧が当該
トロリー線に印加される。この電圧印加時に、当該トロ
リー線から既に事故原因が取り除かれている場合、継電
器25に入力される検出電流は極めて小さい漏れ電流程
度になり、この状態が一定時間(確認時間)以上継続し
たときに事故原因が取り除かれた(一過性事故)と判定
し、しゃ断器12または13の再投入指令を発生または
その表示を行う。これにより、事故発生したトロリー線
の速やかな復旧が可能となる。
【0018】なお、事故原因が取り除かれていない場合
には抵抗24でほぼ決まる電流に制限することで感電事
故等を防止する。
【0019】なお、しゃ断器12または13の再投入後
の一定時間内に継電器16又は17が再び動作したとき
は、事故原因が取り除かれていないと判定し、この判定
ではしゃ断器20や接触器22、23の投入をロックす
る。
【0020】図2は、本発明の他の実施形態を示し、事
故原因除去検出用の電源を別電源とする場合である。同
図が図1と異なる部分は、しゃ断器20とトランス21
によって得ていた電源をき電線監視盤の照明・制御用電
源などAC200V低圧電源から電磁接触器27を介し
て得る点にある。
【0021】本実施形態においても、図1の構成になる
前記の実施形態の場合と同様に、飛来物等による事故発
生後にその原因が取り除かれれば速やかに復旧できる。
【0022】なお、以上までの実施形態においては、事
故原因が取り除かれた否かを判定するためにトロリー線
に印加する電圧は、低圧とする場合を示すが、これはき
電線系統電圧と同じ高圧とすることもできる。この場
合、事故原因が取り除かれていなくて過電流が流れるの
を防止するため、電流制限抵抗の抵抗値を高めるか、微
弱電流にした電流源構成とする。
【0023】また、本発明が保護対象とするき電系統
は、3相に限らず、単相き電系統、さらには直流き電系
統のものに適用して同等の作用効果を得ることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、事故発
生によるしゃ断器開放後に、事故発生したトロリー線に
電流制限した電圧を印加または微小電流を流したときの
電流検出で再加圧が可能な状態になったか否かを判定
し、この判定で事故原因が取り除かれたことの確認が得
られたときに再加圧するようにしたため、飛来物による
一過性の事故発生の検出とその復旧を容易、迅速にする
ことができる。
【0025】これに伴い、トロリー線の確認時間を大幅
に短縮して電車ダイヤの乱れを無くすことができる。ま
た、誤った事故復旧による事故拡大を防止できる。装置
構成としては、既設のき電系統に少しの回路要素を付加
することで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すトロリー線の保護回路
図。
【図2】本発明の他の実施形態を示すトロリー線の保護
回路図。
【図3】新交通システムのトロリー線の架線構造。
【符号の説明】
4R,4S,4T…トロリー線 11…き電線 14、15…トロリー線 16、17…地絡および短絡の過電流継電器 20…しゃ断器 21…降圧トランス 22、23、27…電磁接触器 24…電流制限抵抗 25…小電流検出用継電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02H 7/26 H02H 7/26 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電車走行路の側壁にトロリー線を設けた
    新交通システムにおけるトロリー線の地絡または短絡事
    故を検出してき電系統を保護する保護システムにおい
    て、 トロリー線の地絡事故または短絡事故発生でそのしゃ断
    器が開放されたとき、前記事故発生したトロリー線に電
    流制限した電圧を印加または微小電流を流し、このとき
    に流れる電流の大小判定により当該トロリー線の事故原
    因が取り除かれたか否かを判定し、事故原因が取り除か
    れたと判定したときに当該トロリー線の前記しゃ断器を
    再投入する手段を備えたことを特徴とするき電系統の保
    護システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152810A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 East Japan Railway Co 車両の位置検出と運転状態検出装置
CN110797839A (zh) * 2019-11-07 2020-02-14 湖南恒创开拓电气有限公司 一种城市轨道交通供电系统的漏电保护方法
CN110932228A (zh) * 2019-11-20 2020-03-27 国网浙江省电力有限公司电力科学研究院 一种断路器失灵工况下集中式重合闸方法
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