JP2017013547A - 地絡保護装置及び地絡保護システム - Google Patents

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Abstract

【課題】き電回路に地絡事故が生じた際、信号機器の損傷を防止する。【解決手段】地絡保護装置40は、レール側端子41と接地側端子42との間に接続され、レール側端子41及び接地側端子42間に印加された過電圧により放電して地絡電流i6を流す放電管45と、この放電管45に対して並列に接続され、閉じた時に放電管45を短絡し、開いた時に放電管45の短絡を解除する開閉器46と、地絡電流を検出するCT47と、このCT47の検出結果に基づき、開閉器46を開閉する駆動回路50と、を備えている。駆動回路50は、CT47の検出結果に基づき、地絡電流i6の発生及び消滅、又は有無を検出する検出手段51と、この検出手段51の検出結果に基づき、所定のタイミングで開閉器46を開閉する駆動手段52と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道信号設備を対象とした地絡保護装置と、この地絡保護装置を用いて構成された地絡保護システムと、に関するものである。
従来、鉄道信号設備において、レールを電気回路の帰線として使うき電回路の地絡による信号設備焼損現象(I)が、以下のように問題になっている。
(I) き電回路の地絡による信号設備焼損現象
電気鉄道において、電車への電力供給設備である変電所及び電車線路では、雷撃、飛来物、鳥、蛇、倒木等により、大地に電気が漏れる地絡事故が発生する。この時、大地に流出したき電電流が信号設備に流れ込み、信号設備が焼損することがある。地絡電流は条件によっては長時間(分単位)流れることがあり、一般的な雷害に比べて被害が大きくなる傾向がある。地絡電流により、次の2つの現象(Ia)、(Ib)がみられる。
(Ia) き電回路の地絡時の電気現象
図2は、き電回路の地絡時の基本的な電流経路と電位分布の様子を示す模式図である。
レール1には、これに沿って電柱2が立設され、この電柱2にトロリ線又はき電線(トロリ線・き電線)3が懸架されている。レール1及びトロリ線・き電線3は、変電所10に接続されている。変電所10内には、き電電源11及び遮断器12が設けられ、そのき電電源11から出力されたき電流i11aが、矢印方向に、遮断器12を介してトロリ線・き電線3へ供給される。き電流i11aは、電車の集電装置を通してモータ等で消費された後、車輪を通してレール1へ流れる。レール1に帰還電流として流れる帰線電流i11bは、レール1を通って変電所10内のき電電源11へ戻る。
地絡6が発生すると、この地絡電流i6が、矢印方向に、電柱2を通して大地へ流れる。そのため、地絡時には、矢印で示すように、地絡点周囲の大地電位V5が上昇すると共に、レール電位V1が上昇する。
(Ib) 信号機器焼損現象
図3は、き電回路の地絡故障に伴う信号機器室焼損事故の典型的パターンを示す模式図である。
レール1には、このレール1を切り換える付帯機器としての転てつ器7が設けられている。転てつ器7は、電気部品を収容する筐体7aを有し、信号ケーブル8(電源線、信号線又は制御線)を介して信号機器室9から送られてくる制御信号により、レール1を切り換えるようになっている。信号機器室9は、この建屋9aの内部に電源装置及び制御装置等の信号機器9bが設置されている。信号機器室9の電源装置等は、接地電極5により大地に接地されている。
ステップST1において、地絡6が発生すると、この地絡電流i6が、矢印方向に、電柱2を通して大地へ流れる。すると、ステップST2において、レール電位V1が上昇する。レール電位V1の上昇に伴い、ステップST3において、転てつ器7の筐体7aとレール1との間に絶縁破壊が生じると、転てつ器7の信号ケーブル8と建物9a又は接地電極5へつながる接地回路との間で絶縁破壊が生じる。そのため、矢印で示すように、電柱2から大地へ地絡電流i6が流入し、この地絡電流i6が、信号機器室9内の信号機器9b→信号ケーブル8→転てつ器7→レール1→変電所10の経路で流れる。
同様の現象で、踏切設備においても障害が発生している。
(Ic) 地絡模擬試験結果
図4(a)、(b)は、地絡模擬試験結果の一例を示す模式図であり、同図(a)は、変電所構内地絡を示す図、及び、同図(b)は、電車線路側地絡を示す図である。
この図4(a)、(b)は、低圧電源を用いた現地での地絡模擬試験結果を示す図であり、図4に記載された電圧値及び電流値は22kV系に換算した値である。
図4(a)において、変電所10と信号機器室9との間の距離は、2.8kmである。トロリ線3aにつながる変電所構内のT相電線からメッシュ接地13へ地絡6が発生すると(地絡電流4770A)、変電所10から離れた信号機器室9の接地電極5又は建屋から、矢印で示すように、地絡電流505Aが、レール1→変電所10内のき電電源11の経路で流れる。き電電源11の端子電圧は、地絡前には22kVであったが、地絡時には、7.66kVであった。
図4(b)において、変電所10と信号機器室9との間の距離は、2.8kmである。信号機器室9から1.3km離れた大地に、地絡6が発生したとする。この地絡発生箇所から変電所10までの距離は、4.1kmである。トロリ線3aから大地へ地絡6が発生すると(地絡電流1790A)、信号機器室9の接地電極5又は建屋から、矢印で示すように、地絡電流203Aが、レール1→変電所10内のき電電源11の経路で流れる。き電電源11の端子電圧は、地絡前には22kVであったが、地絡時には15.2kVであった。
このように、低圧電源を用いた現地での地絡模擬試験により、地絡時には、条件によるが、500A程度の地絡電流が信号機器室9に流入する可能性があることが確認されている。
特開2008−130986号公報
図5(a)、(b)は、従来のき電回路の地絡障害に対する対策とその課題を示す図であり、同図(a)は、従来の対策を示す図、及び、同図(b)は、従来の課題を示す図である。
図5(a)に示す従来の地絡保護システムでは、信号機器9bが、信号機器室9の建屋9a内に設置されている。信号機器9bは、耐雷変圧器(以下「耐雷トランス」という。)31を介して、電源線32に接続されると共に、信号ケーブル8を介して、転てつ器7に接続されている。信号機器9bは、電源線32から耐雷トランス31を介して供給される電力により運転され、制御信号及び動力電源を信号ケーブル8を通して転てつ器7へ与える。これにより、転てつ器7が制御され、レール1が切り換えられる。特許文献1等に記載されているように、耐雷トランス31は、1次巻線と2次巻線との間に設けられた静電シール31cを有し、この静電シール31cが接地電極5に接続されている。
なお、接地電極5は、耐雷特性を向上させるために、A種接地33が望ましい。A種接地33は、規定では、接地抵抗値が10Ω以下となっている。
従来の対策では、信号機器9bとA種接地33との間を耐雷トランス31によって絶縁し、更に、信号機器室9内の信号機器9bと建屋9aとの間を絶縁部材34によって絶縁している。
これにより、例えば、ステップST11において、地絡6が発生すると、レール電位V1が上昇する。ステップST12において、転てつ器7の筐体7aと信号ケーブル8との間に電圧V7が発生する。更に、ステップST13において、信号機器室9内の信号機器9bと建屋9aとの間に、電圧V9aが発生すると共に、信号機器9bとA種接地33との間に電圧V9bが発生する。このような場合でも、信号機器室9への地絡電流i6の流入を防止できる。但し、ステップST12において、転てつ器7の耐電圧が低いと、転てつ器7の筐体7aと信号ケーブル8との間の電圧V7により、筐体7aと信号ケーブル8との間で絶縁破壊が発生する恐れがある。
このように、従来の対策は、基本的には、信号機器9bと建屋9aとの間を完全に絶縁し、地絡電流i6の信号機器室9への流入を防ぐ方式である。しかし、1箇所でも絶縁不良箇所があると、図5(b)に示すように、地絡電流i6が流れ込む経路が形成されるという弱点があり、以下のような課題があった。
図5(b)のステップST11において、地絡6によりレール電位V1が上昇する。ステップST12において、転てつ器7の筐体7aと信号ケーブル8との間に絶縁破壊が発生する。ステップST13において、信号機器室9内の信号機器9b及び建屋9a間で絶縁破壊が発生すると共に、A種接地33と信号機器室9の信号機器9bとの間に絶縁破壊が発生する。
その後、ステップST14において、絶縁破壊が発生した箇所を通して、信号機器9bへ地絡電流i6が流入する。または、A種接地33と信号機器9bとの間の絶縁破壊箇所から、信号機器9bへ地絡電流i6が流入する。そのため、ステップST15において、この信号機器9bから信号ケーブル8及び転てつ器7を通してレール1へ地絡電流i6が流れ、信号機器9bの焼損が発生する、といった課題があった。
請求項1記載の発明は、レールの付帯機器に対して信号ケーブルを介して電源供給及び制御信号の送受信を行う信号機器が配設された鉄道沿線において、き電回路の地絡事故が生じた際、前記信号機器の損傷を防止するための地絡保護装置であって、前記レール側に接続されるレール側端子と、接地される接地側端子と、前記レール側端子と前記接地側端子との間に接続され、前記レール側端子及び前記接地側端子間に印加された過電圧により放電して地絡電流を流す放電管と、前記放電管に対して並列に接続され、閉じた時に前記放電管を短絡し、開いた時に前記放電管の短絡を解除する開閉器と、前記地絡電流を検出する検出器と、前記検出器の検出結果に基づき、前記開閉器を開閉する駆動回路と、を備えている。
前記駆動回路は、前記検出器の検出結果に基づき、前記地絡電流の発生及び消滅、又は有無を検出する検出手段と、駆動手段と、を有している。前記駆動手段は、前記検出手段によって前記地絡電流の発生が検出された際に前記開閉器を閉じ、その後、変電所側の遮断器の開路動作に伴い前記検出手段によって前記地絡電流が検出されなくなった際、前記遮断器との協調を図るため、即時に前記開閉器を開かず、前記地絡電流が検出されなくなった時点から所定時間経過後に前記開閉器を開くように設計されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の地絡保護装置において、前記駆動手段は、更に次のように設計されている。すなわち、前記駆動手段は、前記所定時間内において、前記遮断器が閉路した後に地絡電流の継続を検出して再度開路した場合であって、この前記遮断器の再度開路動作に伴い前記検出手段によって前記地絡電流が再度検出されなくなった場合には、前記遮断器との協調を図るため、即時に前記開閉器を開かず、前記地絡電流が再度検出されなくなった時点から所定時間経過後に前記開閉器を開くように設計されている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の地絡保護装置において、前記付帯機器には、転てつ器又は踏切設備が含まれ、前記レール側端子は、前記レールのインピーダンスボンド中性点に接続され、前記接地は、A種接地である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の地絡保護装置において、前記検出器は、変流器(以下「CT」という。)であり、前記検出手段は、前記検出器の検出結果に基づき、前記地絡電流の発生及び消滅、又は有無を検出して継電器接点信号を出力する地絡過電流継電器を有している。更に、前記駆動手段は、前記継電器接点信号に基づき、前記所定時間を計時してタイマ接点信号を出力するタイマと、前記タイマ接点信号に基づき、前記開閉器を開閉する電磁継電器と、を有している。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の地絡保護装置において、前記駆動手段は、更に、前記継電器接点信号に基づき、前記タイマの計時動作を制御する第1の補助リレーと、前記タイマ接点信号に基づき、前記電磁継電器の開閉動作を制御する第2の補助リレーと、を有している。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の地絡保護装置を備え、前記地絡保護装置の前記レール側端子が前記レール側に接続され、前記地絡保護装置の前記接地側端子が接地され、前記き電回路に地絡事故が生じた際、前記信号機器の損傷を防止するための地絡保護システムである。そして、前記信号機器は、絶縁材を介して信号機器室内に設置され、前記信号ケーブルを介して、前記レールの前記付帯機器に接続され、且つ、1次巻線及び2次巻線間に静電シールが設けられた耐雷変圧器を介して、駆動電力供給用の電源線に接続され、前記耐雷変圧器の前記静電シールは、接地されている。
本発明の地絡保護装置及び地絡保護システムによれば、次の(A)、(B)のような効果がある。
(A) 地絡保護効果
本発明によれば、地絡時に、地絡保護装置によって接地とレールとの間を短絡する構成になっている。そのため、レールと接地は等電位化され、信号機器と接地との間、信号機器とこの信号機器が設置された信号機器室の建屋との間、及び付帯機器を収容している付帯機器筐体と信号ケーブルとの間の絶縁破壊を防止することができる。更に、地絡電流は接地からレールに戻るため、信号機器室への地絡電流の流入を防止できると共に、レール電位も低減できる。
(B) 雷サージ保護効果
地絡保護装置の開閉器部分は、開閉器と放電管の並列回路になっているので、レールに過大なサージが発生した場合には、放電管が放電してサージ電流が接地へ流れる。そのため、サージ電圧が大きく抑制され、信号機器室へのサージ進入を防止できる。
図1は本発明の実施例1における地絡保護システムを示す概略の構成図である。 図2はき電回路地絡時の基本的な電流経路と電位分布の様子を示す模式図である。 図3はき電回路の地絡故障に伴う信号機器室焼損事故の典型的パターンを示す模式図である。 図4は地絡模擬試験結果の一例を示す模式図である。 図5は従来のき電回路の地絡障害に対する対策とその課題を示す図である。 図6は本発明の実施例1における図1の地絡保護システムの地絡保護動作を示す説明図である。 図7は図1のレール1からの雷サージによる障害現象を示す説明図である。 図8は図7の雷サージに対する保護動作を示す説明図である。 図9は本発明の実施例2における図1中の地絡保護装置40の具体的な構成例を示す回路図である。 図10は図9の地絡保護装置40の動作例1を示す波形図である。 図11は図9の地絡保護装置40の動作例2を示す波形図である。 図12は図9の地絡保護装置40の動作例3を示す波形図である。 図13は図9の地絡保護装置40の動作例4を示す波形図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における地絡保護システムを示す概略の構成図である。
本実施例1の地絡保護システムは、レールの付帯機器に接続された信号機器を、き電回路の地絡時に保護する地絡保護装置40を備えている。
本実施例1の地絡保護装置40により保護される電源装置及び制御機器等の信号機器9bは、例えば、従来の図5と同様に、信号機器室9の建屋9a内に、絶縁材34を介して設置されている。信号機器9bは、レール1の付帯機器(例えば、転てつ器)7に対して制御信号等の信号の送受信を行い、その転てつ器7を制御してレール1を切り換えさせるものである。
信号機器9bは、耐雷トランス31の2次巻線31bに接続されている。耐雷トランス31の1次巻線31aは、信号機器9bの駆動電力を入力するための電源線32に接続されている。1次巻線31aと2次巻線31bとの間には、静電シール31cが設けられ、この静電シール31cが、大地と接地(例えば、A種接地)33されている。更に、信号機器9bは、通信線等の信号ケーブル8を介して、転てつ器7に接続されている。転てつ器7は、筐体7aを有し、この筐体7a内に電気部品が収容されている。
地絡保護装置40は、レール1側に接続されるレール側端子41と、大地に接地(例えば、A種接地)33される接地側端子42と、を有している。レール側端子41は、レール(例えば、インピーダンスボンド中性点35)に接続されている。インピーダンスボンド35は、レール1の絶縁箇所に設置され、き道回路電流を遮断し、電車電流を流す機能を有している。
レール側端子41と接地側端子42との間には、主電線43によって開閉器46が接続されている。主電線43は、例えば、軟銅より線200mmにより形成されている。開閉器46は、駆動信号S52により主電線43を開閉(即ち、閉路又は遮断)するものであり、例えば、電磁継電器で構成されている。
開閉器46には、従電線44によってアレスタである放電管45が並列に接続されている。従電線44は、例えば、軟銅より線14mmにより形成されている。放電管45は、き電回路の地絡時に、レール側端子41及び接地側端子42間に印加された過電圧により放電し、レール側端子41と接地側端子42との間に、地絡電流i6を流すものである。主電線43には、検出器としての電流検出器(例えば、CT)47が装着されている。CT47は、主電線43を流れる地絡電流i6を検出するものである。
CT47の2つの電極間には、駆動回路50が接続されている。駆動回路50は、CT47の検出結果に基づき、駆動信号S52を出力して開閉器46を開閉する回路であり、検出手段51と駆動手段52とを有している。検出手段51は、CT47の検出結果に基づき、地絡電流i6の発生及び消滅、又は有無を検出する回路であり、例えば、地絡電流i6の発生及び消滅、又は有無を検出して継電器接点信号を出力する地絡過電流継電器等により構成されている。
駆動手段52は、検出手段51によって地絡電流i6の発生が検出された際、駆動信号S52(ON)により開閉器46を閉じ、その後、変電所10側の遮断器12の開路動作に伴って検出手段51によって地絡電流i6が検出されなくなった際、即時に開閉器46を開かず、地絡電流i6が検出されなくなった時点から所定時間経過後に、駆動信号S52(OFF)により開閉器46を開くように設計されている。
この駆動手段52は、タイマTM及び電磁継電器MS等で構成されている。タイマTMは、検出手段51から出力される継電器接点信号に基づき、前記所定時間を計時してタイマ接点信号を出力するものである。更に、電磁継電器MSは、前記タイマ接点信号に基づき、開閉器46を開閉するものである。
(実施例1の地絡保護動作)
図6は、本発明の実施例1における図1の地絡保護システムの地絡保護動作を示す説明図である。なお、この図6では、図1の要部のみが示されている。
き電回路の地絡時の保護動作は、以下のステップST21〜ST26により行われる。
先ず、ステップST21において、レール1の付近で地絡6が発生すると、レール電位V1が上昇する。ステップST22において、レール1側のインピーダンスボンド中性点35に接続された地絡保護装置40のレール側端子41と、A種接地33された地絡保護装置40の接地側端子42との間に、過電圧が発生する。ステップST23において、過電圧の発生に対して瞬時に放電管45が放電する。ステップST24において、放電管45の放電により、矢印で示すように、地絡電流i6が、A種接地33→地絡保護装置40のアース側端子42→放電管45→レール側端子41→インピーダンスボンド中性点35の経路で、レール1へ流れる。
地絡現象は、分単位で持続することがあるので、ステップST25において、地絡保護装置40内の駆動回路50では、検出手段51が地絡電流i6を検出すると、駆動手段52から駆動信号S52(ON)が出力され、開閉器46が閉じ(即ち、投入され)、長時間の地絡電流通電に耐え得るようになっている。開閉器46が閉じると、放電管45が短絡されて放電が停止すると共に、レール電位V1が低減される。更に、開閉器46が閉じることにより、耐雷トランス31内のA種接地33がされている静電シール31cと信号機器9bとの間、絶縁材34が介在された信号機器室9内の信号機器9bと建屋9aとの間、更に、転てつ器7の筐体7aとレール1との間が、それぞれ等電位化される。
その後、ステップST26において、図3中の変電所10内の遮断器12が解放され、地絡電流i6が消滅する。地絡保護装置40内の駆動回路50では、検出手段51がその地絡電流i6の消滅を検出する。これにより、駆動手段52内のタイマTMによって所定時間が計時され、その所定時間経過後に駆動信号S52(OFF)が出力される。この駆動信号S52(OFF)により、開閉器46が開き(即ち、解放され)、地絡保護装置40が元の状態に復帰する。
このように、地絡保護装置40により、発生した地絡電流i6をA種接地33からレール1へ直接流し、信号機器室9への地絡電流i6の流入を防止している。
(実施例1の効果)
本実施例1の地絡保護装置40及びこれを用いた地絡保護システムによれば、次のような地絡保護効果(A)と、更に、雷サージ保護効果(B)と、がある。
(A) 地絡保護効果
き電回路の地絡時に、地絡保護装置40により、A種接地33とレール1(例えば、インピーダンスボンド中性点35)との間が短絡される。そのため、レール1とA種接地33とが等電位化され、信号機器9bとA種接地33との間、信号機器9bと建屋9aとの間、更に、転てつ器7の筐体7aと信号ケーブル8との間の絶縁破壊を防止することができる。しかも、地絡電流i6がA種接地33からレール1へ戻るため、信号機器室9への地絡電流i6の流入を防止できると共に、レール電位V1も低減できる。
(B) 雷サージ保護効果
図7は、図1のレール1からの雷サージによる障害現象を示す説明図である。
ステップST31において、例えばトロリ線・き電線3への雷撃により電車主回路の避雷器が放電すると、矢印に示すように、放電した雷サージISにおける雷サージ電流ISiがレール1へ流れ、このレール1に過大な雷サージ電圧ISvが発生する。そのため、ステップST32において、転てつ器7に絶縁破壊が生じ、ステップST33において、矢印方向に、転てつ器7及び信号ケーブル8を経由して信号機器9bへ雷サージ電流ISiが進入する。この際、信号機器9bとA種接地33との間、及び信号機器9bと建屋9aとの間に絶縁不良箇所があると、ステップST34で示すように絶縁破壊が生じ、雷サージ電流ISiが流れる経路が形成され、ステップST35において、信号機器9bに障害が発生する恐れがある。
図8は、図7の雷サージに対する保護動作を示す説明図である。この図8では、図1中の要部のみが示されている。
本実施例1の地絡保護装置40内には、放電管45と開閉器46とが並列に接続されている。そのため、ステップST41において、矢印で示すように、レール1に過大な雷サージISが発生した場合には、ステップST42において、放電管45が放電し、雷サージ電流ISiがA種接地33へ流れる。その結果、ステップST43において、レール1上の雷サージ電圧ISvが大きく抑制され、信号機器室9への雷サージISの進入を防止できる。
(実施例2の構成)
図9(a)〜(d)は、本発明の実施例2における図1中の地絡保護装置40の具体的な構成例を示す回路図である。図9(a)〜(d)のうち、同図(a)は全体の構成、同図(b)は電源部の構成、同図(c)は電磁継電器の接点スイッチにおける駆動部の構成、及び、同図(d)は駆動回路50の構成を示す回路図である。
図9(a)の地絡保護装置40において、放電管45に対して並列に接続された図1中の開閉器46は、第2の電磁継電器MS2(三相一括、主回路350A×3=1050A用)の接点スイッチms2により構成されている。放電管45には、放電管45の動作を補助するためのコンデンサC(容量0.2μF)を並列に接続することが望ましい。CT47は、AC750A/5A変換用の変流器により構成されている。CT47に接続された駆動回路50は、図1中の検出手段51を構成する第1の地絡過電流継電器OCR1(AC電源0.1A用)と第2の地絡過電流継電器OCR2(AC電源0.2A用)とを有し、その具体的な回路構成が図9(d)に示されている。2つの過電流継電器OCR1,OCR2は、CT47の2つの電極間に、直列に接続されている。
図9(b)の電源部は、駆動回路50の駆動電圧を生成する回路であり、図1中の耐電トランス31の出力電圧を用いてAC110V及びAC440Vを生成している。図1中の電源線32から入力される電圧(AC110V)は、遮断器であるブレーカBK(20A用)を介して、耐雷トランス31(単相110V、0.5kVA用)の1次巻線31aへ供給される。耐雷トランス31の2次巻線31bからはAC110Vが出力され、図9(d)の駆動回路50へ供給される。耐雷トランス31の2次巻線31bから出力されるAC110Vは、昇圧トランスTF(AC110V/440V変換、容量0.5kVA用)にてAC440Vに昇圧され、図9(c)の駆動部へ供給される。
図9(c)の駆動部は、図9(b)の電源部から供給されるAC440Vを一対の入力端子から入力する。その一対の入力端子には、図9(a)中の接点スイッチms2を開閉させる第2の電磁継電器MS2と、第1の電磁継電器MS1(三相一括、制御AC110V用)の接点スイッチms1と、が直列に接続されている。第1、第2の電磁継電器MS1,MS2は、接点スイッチms1,ms2をそれぞれ開閉する励磁コイル等により構成されている。第2の電磁継電器MS2は、図1中の駆動信号S52に相当する電磁力により、接点スイッチms2を開閉する機能を有している。
図9(d)の駆動回路50は、図9(b)の電源部から供給されるAC110Vにより駆動する。
駆動回路50は、一対の入力端子を有し、この一対の入力端子に、第1の地絡過電流継電器OCR1と、第2の地絡過電流継電器OCR2と、第1の地絡過電流継電器OCR1の接点ocr1−1及び補助リレーR1(AC電源用)からなる第1直列回路と、第1の補助リレーR1の接点r1及び図1中のタイマTM(制御AC110V用)からなる第2直列回路と、第3直列回路と、第4直列回路と、がそれぞれ並列に接続されている。前記第3直列回路は、第2の地絡過電流継電器OCR2の接点ocr2−1及び第2の補助リレーR2(AC電源用)の接点r2からなる並列回路と、タイマTMの接点tmと、補助リレーR2と、が直列に接続されて構成されている。前記第4直列回路は、地絡過電流継電器OCR1の接点ocr1−2及び地絡過電流継電器OCR2の接点ocr2−2が直列に接続された回路と、補助リレーR2の接点r2と、が並列に接続された並列回路を有し、この並列回路と電磁継電器MS1とが、直列に接続されて構成されている。
このように構成される図9の地絡保護装置40には、図示しないが、表示灯、カウンタ等も設けられている。
(実施例2の動作)
図1の地絡保護システムにおいて、地絡6が発生すると、図3中の変電所10では、その地絡電流i11bを検出して遮断器12を開き(開路)、一定時間が経過した後(例えば、500mSが経過した後)、遮断器12を自動的に閉じるようにしている(自動再閉路)。そして、遮断器12を自動再閉路した時点で地絡電流i11bが継続している場合には、再度同様に遮断器12を開き、一定時間が経過した後、遮断器12を自動的に閉じるようにしている。このように、変電所10側では、地絡電流i11bのパターンに応じて遮断器12の開閉が複数回行われる場合もある。そのため、地絡保護装置40側では、地絡電流i6が検出されなくなった後も数秒間は、開閉器46としての電磁継電器MS2の接点スイッチms2の投入状態を保持する等、変電所10側(遮断器12の動作)との協調に配慮した設計が必要になる。
以下、想定される地絡電流パターンに対する図9の地絡保護装置40の動作例1〜4を説明する。
(動作例1)
図10は、図9の地絡保護装置40の動作例1(自動再閉路成功)を示す波形図である。
例えば、地絡電流i6の大きさが、「変電所10の遮断器12が瞬時に(100msで)動作するレベル」であり、且つ、遮断器12の自動再閉路が1回で済む場合の動作を説明する。
時刻t0において、地絡6が発生して地絡電流i6が流れると、図1の地絡保護装置40の接地側端子42に接続されたA種接地33の電位が上昇し、A種接地33とレール1との間に電位差が発生する。すると、地絡保護装置40が以下の(1)〜(21)のように動作する。
(1) 放電管45が放電し、地絡電流i6が、A種接地33→放電管45→レール1(インピーダンスボンド中性点35)の経路で放流される。
(2) CT47に地絡電流i6が流れる。
(3) 地絡過電流継電器OCR1により「過電流有り」が検出され、接点信号ONが出力されるので、地絡過電流継電器OCR1の接点ocr1−1,ocr1−2が閉じる。次に、地絡過電流継電器OCR2により「過電流有り」が検出され、接点信号ONが出力されるので、地絡過電流継電器OCR2の接点ocr2−1,ocr2−2が閉じる。
(4) 接点ocr1−1を通して補助リレーR1に電流が流れ、接点信号OFFが出力され、接点r1が開く。次に、接点ocr2−1及びタイマTMの接点tmを通して、補助リレーR2に電流が流れ、接点信号ONが出力されて、接点r2が閉じる。接点r2を通して電磁継電器MS1に電流が流れ、接点信号ONが出力されて、接点スイッチms1が閉じる。
(5) 接点スイッチms1を通して電磁継電器MS2に電流が流れ、接点信号ONが出力されて、接点スイッチms2が閉じる。
(6) 補助リレーR1の接点r1が開くと、タイマTMに電流が流れなくなるので、タイマ接点信号ONが出力されて、接点tmが閉じる。
(7) 接点スイッチms2を通して地絡電流i6が、A種接地33→接点スイッチms2→レール1(インピーダンスボンド中性点35)の経路で放流される。
(8) 変電所10の遮断器12により、レール1に流れ込んできた地絡の帰線電流i11bが検出され、100ms程度の時間が経過した時刻t1で、電路(3:トロリ線・き電線)が開放される。以降、遮断器12の開放状態は、一定時間(500ms程度)経過する時刻t2まで継続する。
(9) 時刻t1において、遮断器12により電路が開放されると、電磁継電器MS2の接点スイッチms2に地絡電流i6が流れなくなる。
(10) 接点スイッチms2に地絡電流i6が流れなくなると、CT47に地絡電流i6が流れなくなる。
(11) CT47に地絡電流i6が流れなくなると、地絡過電流継電器OCR1により「過電流無し」が検出され、接点信号OFFが出力されて、地絡過電流継電器OCR1の接点ocr1−1,ocr1−2が開く。次に、地絡過電流継電器OCR2により「過電流無し」が検出され、接点信号OFFが出力されて、地絡過電流継電器OCR2の接点ocr2−1,ocr2−2が開く。
(12) 地絡過電流継電器OCR1の接点ocr1−1が開くと、補助リレーR1に電流が流れなくなるので、接点信号ONが出力されて、接点r1が閉じる。
(13) 接点r1を通してタイマTMに電流が流れると、タイマ接点信号OFFが出力されようとするが、タイマ機能によって所定時間ST1(数秒)が経過する時刻t3までは、タイマ接点信号ONが出力される。そのため、タイマTMの接点tmが閉じたままになる。時刻t1から時刻t3までの数秒(ST1)は、タイマTMで設定された所定時間である。
(14) タイマTMの接点tmが閉じたままなので、補助リレーR2は接点信号ONを出力しており、接点r2は閉じたままである。
(15) 補助リレーR2の接点r2を通して電磁継電器MS1に電流が流れているので、接点信号ONが出力されて、接点スイッチms1は閉じたままである。
(16) 接点スイッチms1を通して電磁継電器MS2に電流が流れているので、接点信号ONが出力されて、接点スイッチms2は閉じたままである。このように、この時点(時刻t1)で、地絡保護装置40(電磁継電器MS2の接点スイッチms2)は、投入(閉)されている状態にある。
(17) 変電所10の遮断器12によって電路が開放されてから、500ms程度の時間が経過して時刻t2になると、遮断器12が自動的に電路を閉じる(自動再閉路)。
この時点(時刻t2)で特に問題が無い場合(即ち、自動再閉路した際に、遮断器12が異常電流を検出しない場合)には、次のような動作になる。
(18) タイマTMで設定された所定時間ST1の残り時間が経過して時刻t3になると、タイマ接点信号OFFが出力される。
(19) タイマ接点信号OFFが出力されると、接点tmが開き、補助リレーR2に電流が流れなくなるので、補助リレーR2から接点信号OFFが出力され、接点r2が開く。
(20) リレーR2の接点r2が開き、且つ、地絡過電流継電器OCR1,OCR2の接点ocr1−2,ocr2−2も開いているので、電磁継電器MS1に電流が流れなくなり、電磁継電器MS1から接点信号OFFが出力されて、接点スイッチms1が開く。
(21) 接点スイッチms1が開くと、電磁継電器MS2に電流が流れなくなるので、電磁継電器MS2から接点信号OFFが出力され、接点スイッチms2が開く。
この時点(時刻t3)で、地絡保護装置40(電磁継電器MS2の接点スイッチms2)は、開放状態になり初期状態に戻る。
(動作例2)
図11は、図9の地絡保護装置40の動作例2(自動再閉路失敗)を示す波形図である。
例えば、地絡電流i6の大きさが、「変電所10の遮断器12が瞬時に(100msで)動作するレベル」であり、且つ、遮断器12の自動再閉路が1回で済まない場合の動作を説明する。
時刻t0において、地絡6が発生して地絡電流i6が流れると、図1の地絡保護装置40の接地側端子42に接続されたA種接地33の電位が上昇し、A種接地33とレール1との間に電位差が発生する。すると、地絡保護装置40が以下の(1)〜(17)のように動作する。
(1) 時刻t0において、放電管45が放電し、地絡電流i6が、A種接地33→放電管45→レール1(インピーダンスボンド中性点35)の経路で放流される。
(2) CT47に地絡電流i6が流れる。
(3) 地絡過電流継電器OCR1により「過電流有り」が検出され、接点信号ONが出力されて、接点ocr1−1,ocr1−2が閉じる。次に、地絡過電流継電器OCR2により「過電流有り」が検出され、接点信号ONが出力されて、接点ocr2−1,ocr2−2が閉じる。
(4) 接点ocr1−1を通して補助リレーR1に電流が流れ、接点信号OFFが出力されて、接点r1が開く。更に、接点ocr2−1及びタイマTMの接点tmを通して、補助リレーR2に電流が流れ、接点信号ONが出力されて、接点r2が閉じる。接点r2を通して、電磁継電器MS1に電流が流れ、接点信号ONが出力されて、接点スイッチms1が閉じる。
(5) 接点スイッチms1を通して電磁継電器MS2に電流が流れ、接点信号ONが出力されて、接点スイッチms2が閉じる。
(6) 接点r1が開くと、タイマTMに電流が流れなくなるので、タイマ接点信号ONが出力されて、接点tmが閉じる。
(7) 接点スイッチms2を通して、地絡電流i6が、A種接地33→接点スイッチms2→レール1(インピーダンスボンド中性点35)の経路で放流される。
(8) 変電所10の遮断器12により、レール1に流れ込んできた地絡の帰線電流i11bが検出され、100ms程度の時間の経過後の時刻t1で、電路(3:トロリ線・き電線)が開放される。以降、遮断器12の開放状態は、一定時間(500ms程度)経過する時刻t2まで継続する。
(9) 時刻t1において、遮断器12により電路が開放されると、接点スイッチms2に地絡電流i6が流れなくなる。
(10) 接点スイッチms2に地絡電流i6が流れなくなるので、CT47に地絡電流i6が流れなくなる。
(11) 地絡過電流継電器OCR1により「過電流無し」が検出され、接点信号OFFが出力されて、接点ocr1−1,ocr1−2が開く。次に、地絡過電流継電器OCR2により「過電流無し」が検出され、接点信号OFFが出力されて、接点ocr2−1,ocr2−2が開く。
(12) 接点ocr1−1が開くことで、補助リレーR1に電流が流れなくなるので、接点信号ONが出力されて、接点r1が閉じる。
(13) 接点r1を通してタイマTMに電流が流れるので、タイマ接点信号OFFが出力されて接点tmが開こうとするが、タイマ機能により所定時間ST1(数秒)が経過する時刻t3までの間は、タイマ接点信号ONが出力されて、接点tmが閉じたままの状態になる。時刻t1から時刻t3までの数秒(ST1)は、タイマTMで設定された所定時間である。
(14) タイマ接点信号ONによって接点tmが閉じたままなので、補助リレーR2に電流が流れており、補助リレーR2から接点信号ONが出力されて、接点r2は閉じたままである。
(15) 接点r2を通して電磁継電器MS1に電流が流れているので、接点信号ONが出力されており、接点スイッチms1は閉じたままである。
(16) 接点スイッチms1を通して電磁継電器MS2に電流が流れているので、接点信号ONが出力されており、接点スイッチms2は閉じたままである。このように、この時点(時刻t1)で、地絡保護装置40(電磁継電器MS2の接点スイッチms2)は投入(閉)されている状態にある。
(17) 変電所10の遮断器12によって電路が開放されてから500ms程度の時間が経過した時刻t2になると、遮断器12によって自動的に電路が閉じられる(自動再閉路)。
この時点(時刻t2)で問題が有る場合(例えば、自動再閉路した際に、遮断器12が異常電流、つまり、地絡電流が続いていることを検出した場合)には、次の(17−1)〜(17−17)のような動作になる。
(17−1) 地絡保護装置40(電磁継電器MS2の接点スイッチms2)が投入(閉)されている状態であるので、地絡電流i6が、A種接地33→接点スイッチms2→レール1(インピーダンスボンド中性点35)の経路で放流される。
以降の動作は下記の通り、前記(2)〜(17)までとほぼ同様の動作になる。
(17−2) CT47に地絡電流i6が流れる。
(17−3) 地絡過電流継電器OCR1により「過電流有り」が検出され、接点信号ONが出力されて、接点ocr1−1,ocr1−2が閉じる。次に、地絡過電流継電器OCR2により「過電流有り」が検出され、接点信号ONが出力されて、接点ocr2−1,ocr2−2が閉じる。
(17−4) 接点ocr1−1を通して補助リレーR1に電流が流れ、接点信号OFFが出力されて、接点r1が開く。前記(13)〜(14)に記載されている通り、タイマTMにより(即ち、接点tmを通して)、補助リレーR2に電流が流れているので、補助リレーR2から接点信号ONが出力され、接点r2が閉じている。前記(15)に記載されている通り、接点r2を通して電磁継電器MS1に電流が流れているので、電磁継電器MS1から接点信号ONが出力されており、接点スイッチms1が閉じている。
(17−5) 前記(16)に記載されている通り、接点スイッチms1を通して電磁継電器MS2に電流が流れているので、電磁継電器MS2から接点信号ONが出力されており、接点スイッチms2が閉じている。
(17−6) 接点r1が開いてタイマTMに電流が流れなくなるので、タイマ接点信号ONが出力される。接点tmは、依然として閉じたままを維持することとなる。
(17−7) 引き続き、地絡電流i6が、A種接地33→接点スイッチms2→レール1(インピーダンスボンド中性点35)の経路で放流される。
(17−8) 変電所10の遮断器12により、レール1に流れ込んできた地絡による帰線電流i11bが検出され、100ms程度の時間が経過した時刻t21で電路が開放される。以降、遮断器12の開放状態は一定時間(500ms程度)経過する時刻t22まで継続する。
(17−9) 時刻t21において、遮断器12により電路が開放されると、電磁継電器MS2の接点スイッチms2に地絡電流i6が流れなくなる。
(17−10) 接点スイッチms2に地絡電流i6が流れなくなるので、CT47に電流が流れなくなる。
(17−11) 地絡過電流継電器OCR1により「過電流無し」が検出され、接点信号OFFが出力されて、接点ocr1−1,ocr1−2が開く。次に、地絡過電流継電器OCR2により「過電流無し」が検出され、接点信号OFFが出力されて、接点ocr2−1,ocr2−2が開く。
(17−12) 接点ocr1−1が開いて補助リレーR1に電流が流れなくなるので、接点信号ONが出力されて、接点r1が閉じる。
(17−13) 接点r1を通してタイマTMに電流が流れるので、タイマ接点信号OFFが出力されようとするが、タイマ機能により、新たにこの時点から所定時間ST2(数秒)が経過する時刻t4までの間はタイマ接点信号ONが出力されることとなる。時刻t21から時刻t4までの数秒(ST2)は、タイマTMで設定された所定時間であり、ST1と同様の時間である。
(17−14) タイマ接点信号ONが出力されたままなので、補助リレーR2から接点信号ONが出力されており、接点r2は閉じたままである。
(17−15) 接点r2を通して電磁継電器MS1に電流が流れているので、接点信号ONが出力されており、接点スイッチms1は閉じたままである。
(17−16) 接点スイッチms1を通して電磁継電器MS2に電流が流れているので、接点信号ONが出力されており、接点スイッチms2は閉じたままである。このように、地絡保護装置40(電磁継電器MS2の接点スイッチms2)は投入(閉)されている状態にある。
(17−17) 変電所10の遮断器12によって電路が開放された時刻t21から500ms程度の時間が経過した時刻t22では、遮断器12によって電路が閉じられる(2回目の自動再閉路)。この時点(時刻t22)で特に問題が無い場合(例えば、2回目の自動再閉路の際に、遮断器12が異常電流を検出しない場合)には、次のような動作になる。
(18) タイマTMで設定された所定時間ST2の残り時間が経過して時刻t4になると、タイマ接点信号OFFが出力される。
(19) タイマ接点信号OFFが出力されると、接点tmが開いて補助リレーR2に電流が流れなくなるので、補助リレーR2から接点信号OFFが出力されて、接点r2が開く。
(20) 補助リレーR2から接点信号OFFが出力されて接点r2が開き、且つ、地絡過電流継電器OCR1,OCR2から接点信号OFFが出力されて接点ocr1−1,ocr1−2,ocr2−1,ocr2−2が開いているので、電磁継電器MS1に電流が流れなくなり、電磁継電器MS1から接点信号OFFが出力されて、接点スイッチms1が開く。
(21) 接点スイッチms1が開いて電磁継電器MS2に電流が流れなくなるので、電磁継電器MS2から接点信号OFFが出力され、接点スイッチms2が開く。この時点(t4)で、地絡保護装置40(電磁継電器MS2の接点スイッチms2)は、開放状態になり初期状態に戻る。
(動作例3)
図12は、図9の地絡保護装置40の動作例3(高抵抗地絡後、自動再閉路成功)を示す波形図である。
例えば、高抵抗地絡の場合であって、地絡電流i6の大きさが、「変電所10の遮断器12が、瞬時に(100msで)動作するレベルでないが、一定時間経過後に動作するレベル」の場合で、且つ、遮断器12の自動再閉路が1回で済む場合の動作を説明する。
このような場合、動作例1とほぼ同様の動作(1)〜(21)であるが、(8)については、以下の(8)´のように遮断器12が開放されるまでに長い時間を要する点が異なる。
(8)´ 時刻t0において、変電所10の遮断器12により、レール1に流れ込んできた高抵抗地絡の帰線電流i11bが検出され、数秒から10分以上の時間の経過後の時刻t1において、電路(3:トロリ線・き電線)が開放される。以降、遮断器12の開放状態は、一定時間(500ms程度)の時刻t2まで継続される。
そして、最終的に時刻t3において、地絡保護装置40(電磁継電器MS2の接点スイッチms2)は、開放状態になり初期状態に戻る。
(動作例4)
図13は、図9の地絡保護装置40の動作例4(高抵抗地絡後、自動再閉路失敗)を示す波形図である。
例えば、高抵抗地絡の場合であって、地絡電流i6の大きさが、「変電所10の遮断器12が、瞬時に(100msで)動作するレベルでないが、一定時間経過後に動作するレベル」の場合であって、且つ、遮断器12の自動再閉路が1回で済まない場合の動作を説明する。
このような場合、動作例2とほぼ同様の動作(1)〜(21)であるが、(8)については以下の(8)´のように、遮断器12が開放されるまでに長い時間を要する点が異なる。
(8)´ 時刻t0において、変電所10の遮断器12により、レール1に流れ込んできた高抵抗地絡の帰線電流i11bが検出され、数秒から10分以上の時間の経過後の時刻t1において、電路(3:トロリ線・き電線)が開放される。以降、遮断器12の開放状態は、一定時間(500ms程度)の時刻t2まで継続される。
なお、(17−8)については、以下の(17−8)´のように若干異なる点があるが略同様である。
(17−8)´ 時刻t2において、変電所10の遮断器12により、レール1に流れ込んできた地絡の帰線電流i11bが検出され、100ms程度の時間の経過後の時刻t21において、電路が開放される。このように電路が100ms程度の時間で開放される理由は、時刻t2の時点における地絡電流i6の大きさが「変電所10の遮断器12が瞬時に(100ms)動作するレベル」になっているからである。以降、遮断器12の開放状態は、一定時間(500ms程度)の時刻t22まで継続される。
そして、最終的に時刻t4において、地絡保護装置40(電磁継電器MS2の接点スイッチms2)は、開放状態になり初期状態に戻る。
(実施例2の効果)
本実施例2の地絡保護装置40及びこれを用いた地絡保護システムによれば、実施例1と同様に、前記地絡保護効果(A)及び前記雷サージ保護効果(B)を奏することができる。特に、本実施例2は、変電所10側(変電所10の遮断器12の動作)との協調に優れる設計になっており、種々の地絡電流パターンに対応可能になっているため、より一層的確に前記地絡保護効果(A)を奏することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
(a) 図1において、転てつ器7に代えて、踏切設備等の他の付帯機器に、本発明の地絡保護装置40を適用しても、実施例1とほぼ同様の作用効果を奏することができる。又、地絡保護装置40のレール側端子41は、インピーダンスボンド中性点35に代えて、他の付帯機器を介してレール1に接続しても良い。
(b) 図9の回路構成は、一例であり、種々の変更が可能である。
例えば、図9では、図1中の検出手段51を2つの過電流継電器OCR1,OCR2で構成しているが、1つの過電流継電器OCRで構成することも可能である。又、図9では、図1中の電磁継電器MSとして2つの電磁継電器MS1,MS2を使用しているが、1つの電磁継電器MSで構成することも可能である。この場合は、図9中の電磁継電器MS2及び接点スイッチms2を省略し,電磁継電器MS1の接点スイッチms1のみで、開閉器46を構成すれば良い。
このように、図1及び図9に示す地絡保護装置40は、以下の(c)〜(e)のように変更しても、実施例2とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
(c) 図1中の検出手段51は、CT47の検出結果に基づき、地絡電流i6の発生及び消滅、又は有無を検出して継電器接点信号を出力する1つの地絡過電流継電器OCRで構成しても良い。更に、駆動手段52は、少なくとも、前記継電器接点信号に基づき、所定時間を計時してタイマ接点信号を出力するタイマTMと、タイマ接点信号に基づき、開閉器46を開閉する1つの電磁継電器MSと、で構成しても良い。
(d) 前記(c)の駆動手段52は、更に、前記継電器接点信号に基づき、タイマTMの計時動作を制御する第1の補助リレーR1と、タイマ接点信号に基づき、1つの電磁継電器MS1の開閉動作を制御する第2の補助リレーR2と、を有する構成にしても良い。
(e) 図1中の検出手段51は、CT47の検出結果に基づき、地絡電流i6の発生を検出して第1の継電器接点信号を出力する第1の地絡過電流継電器OCR1と、前記CT47の検出結果に基づき、地絡電流i6の消滅を検出して第2の継電器接点信号を出力する第2の地絡過電流継電器OCR2と、で構成しても良い。更に、図1中の駆動手段52は、前記第1の継電器接点信号に基づき、第1のリレー接点信号を出力する第1の補助リレーR1と、第1のリレー接点信号に基づき、所定時間を計時してタイマ接点信号を出力するタイマTMと、第2の継電器接点信号とタイマ接点信号とに基づき、第2のリレー接点信号を出力する第2の補助リレーR2と、第1の継電器接点信号と第2の継電器接点信号と第2のリレー接点信号とに基づき、電磁継電器接点信号を出力する第1の電磁継電器MS1と、前記電磁継電器接点信号に基づき、開閉器46を開閉する第2の電磁継電器MS2と、により構成しても良い。
1 レール(電車線路)
3 トロリ線・き電線
5 接地電極
7 転てつ器
8 信号ケーブル(電源線、信号線又は制御線)
9 信号機器室
9b 信号機器
10 変電所
11 き電電源
12 遮断器
31 耐雷トランス(耐雷変圧器)
31c 静電シール
33 A種接地
34 絶縁材
35 インピーダンスボンド中性点
40 地絡保護装置
41 レール側端子
42 アース側端子
45 放電管
46 開閉器
47 CT(変流器)
50 駆動回路
51 検出手段
OCR1,OCR2 地絡過電流継電器
52 駆動手段
TM タイマ
MS,MS1,MS2 電磁継電器

Claims (6)

  1. レールの付帯機器に対して信号ケーブルを介して電源供給及び制御信号の送受信を行う信号機器が配設された鉄道沿線において、き電回路の地絡事故が生じた際、前記信号機器の損傷を防止するための地絡保護装置であって、
    前記レール側に接続されるレール側端子と、
    接地される接地側端子と、
    前記レール側端子と前記接地側端子との間に接続され、前記レール側端子及び前記接地側端子間に印加された過電圧により放電して地絡電流を流す放電管と、
    前記放電管に対して並列に接続され、閉じた時に前記放電管を短絡し、開いた時に前記放電管の短絡を解除する開閉器と、
    前記地絡電流を検出する検出器と、
    前記検出器の検出結果に基づき、前記開閉器を開閉する駆動回路と、
    を備え、
    前記駆動回路は、
    前記検出器の検出結果に基づき、前記地絡電流の発生及び消滅、又は有無を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記地絡電流の発生が検出された際に前記開閉器を閉じ、その後、変電所側の遮断器の開路動作に伴い前記検出手段によって前記地絡電流が検出されなくなった際、前記遮断器との協調を図るため、即時に前記開閉器を開かず、前記地絡電流が検出されなくなった時点から所定時間経過後に前記開閉器を開くように設計されている駆動手段と、
    を有することを特徴とする地絡保護装置。
  2. 前記駆動手段は、更に、
    前記所定時間内において、前記遮断器が、閉路した後に地絡電流の継続を検出して再度開路した場合であって、この前記遮断器の再度開路動作に伴い前記検出手段によって前記地絡電流が再度検出されなくなった場合には、前記遮断器との協調を図るため、即時に前記開閉器を開かず、前記地絡電流が再度検出されなくなった時点から所定時間経過後に前記開閉器を開くように設計されている
    ことを特徴とする請求項1記載の地絡保護装置。
  3. 前記付帯機器には、転てつ器又は踏切設備が含まれ、
    前記レール側端子は、前記レールのインピーダンスボンド中性点に接続され、
    前記接地は、A種接地である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の地絡保護装置。
  4. 前記検出器は、
    変流器であり、
    前記検出手段は、
    前記検出器の検出結果に基づき、前記地絡電流の発生及び消滅、又は有無を検出して継電器接点信号を出力する地絡過電流継電器を有し、
    前記駆動手段は、
    前記継電器接点信号に基づき、前記所定時間を計時してタイマ接点信号を出力するタイマと、
    前記タイマ接点信号に基づき、前記開閉器を開閉する電磁継電器と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の地絡保護装置。
  5. 前記駆動手段は、更に、
    前記継電器接点信号に基づき、前記タイマの計時動作を制御する第1の補助リレーと、
    前記タイマ接点信号に基づき、前記電磁継電器の開閉動作を制御する第2の補助リレーと、
    を有することを特徴とする請求項4記載の地絡保護装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の地絡保護装置を備え、
    前記地絡保護装置の前記レール側端子が前記レール側に接続され、前記地絡保護装置の前記接地側端子が接地され、前記き電回路に地絡事故が生じた際、前記信号機器の損傷を防止するための地絡保護システムであって、
    前記信号機器は、絶縁材を介して信号機器室内に設置され、前記信号ケーブルを介して、前記レールの前記付帯機器に接続され、且つ、1次巻線及び2次巻線間に静電シールが設けられた耐雷変圧器を介して、駆動電力供給用の電源線に接続され、
    前記耐雷変圧器の前記静電シールは、接地されている、
    ことを特徴とする地絡保護システム。
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