JP3922447B2 - 情報再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
情報再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、再生方法に拘らず、データを再度読み出しすることなしに、再生できるようにした情報再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
1フレームのビデオデータ量が固定のフレーム内圧縮フォーマット(例えば、DVなど)においては、補助データがビデオデータに同期して表示される。この表示方法について、図1を参照して説明する。
【0003】
図1は、従来の再生装置のブロック図を示している。図1においては、テープ1から読み出されたデータは、データ分離部2によりビデオデータと補助データに分離される。ビデオデータと、そのビデオデータに対応する補助データは、テープ1上の近い位置に記録されているため、ビデオデータがビデオデコード部3に入力される順序や間隔は、補助データが補助データ遅延部4に入力される順序や間隔と同じになる。
【0004】
ビデオデコード部3は、データ分離部2より入力されたビデオデータを固定時間でデコード処理し、デコードされた画像を表示部5に出力する。補助データ遅延部4は、データ分離部2より入力された補助データを、対応するビデオデータのデコード処理に必要な時間だけ遅延させて表示部5に出力する。この結果、デコードされたビデオデータの画像とそれに対応する補助データの画像は、同時に表示部5に出力される。
【0005】
以上のようにして、ビデオデータの画像と補助データの画像が表示される従来の再生装置においては、ビデオデータおよび補助データがテープ1から読み出されてから、表示部5に出力されるまでの遅延が固定であることが前提とされている。したがって、1フレームのビデオデータ量が変動し、それに合わせて補助データのテープ上の記録位置が変動するようなフレーム間圧縮フォーマット(例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)など)を使用するためには、補助データを、テープ1上の固定的な領域に、別途配置するようにしなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、補助データをテープ1上の固定的な領域に、別途配置するようにしても、テープ1を特殊再生する場合には、テープ1からデータを読み出してからビデオデータの画像を表示するまでの間の遅延が変動してしまうため、再生方法に合わせて、テープ1を再度走行させ、補助データを読み出さなければならず、処理が複雑になってしまうといった課題があった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、再生方法に拘らず、データをスムーズに再生できるようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報再生装置は、記録媒体から読み出された画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャを格納し、補充前において最後に書き込まれているピクチャの続きからリングバッファ状にピクチャを順次補充し、格納していくビデオデータバッファと、画像データに基づき表示される表示画像であるピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する第1の特定値を指示する指示手段と、ビデオデータが記録されたときに、ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、ビデオデータバッファに格納されているピクチャの第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データを、一時的に補助データバッファに記憶する記憶手段と、第1の特定値に対応する補助データを補助データバッファから読み出す読み出し手段と、指示手段により指示された第1の特定値に対応する補助データをバッファから読み出す読み出し手段と、読み出し手段により読み出された補助データに基づく画像を、第1の特定値に対応する表示画像と同時に表示する表示手段とを備えることを特徴とする情報再生装置。
【0009】
第1の特定値は、PTSであるようにすることができる。
【0010】
第1の特定値は、DTSであるようにすることができる。
【0011】
記憶手段は、画像データの編集単位を特定する第2の特定値に基づいて、編集単位を構成する画像に対応する補助データを記憶し、読み出し手段は、第2の特定値に基づいて、第2の特定値に対応する第1の特定値を検索し、検索された第1の特定値に対応する補助データを読み出すようにすることができる。
【0012】
記憶手段は、画像データの編集単位を特定する第2の特定値から求められる編集単位を構成する画像の第1の特定値に基づいて、画像に対応する補助データを記憶するようにすることができる。
【0013】
本発明の情報再生方法は、記録媒体から読み出された画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャを格納し、補充前において最後に書き込まれているピクチャの続きからリングバッファ状にピクチャを順次補充し、格納していく格納ステップと、画像データに基づき表示される表示画像であるピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する特定値を指示する指示ステップと、ビデオデータが記録されたときに、ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、ビデオデータバッファに格納されているピクチャの第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データを、一時的に補助データバッファに記憶させるように制御する記憶制御ステップと、特定値に対応する補助データを補助データバッファから読み出す読み出しステップと、読み出しステップの処理により読み出された補助データに基づく画像が、特定値に対応する表示画像と同時に表示されるように制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の記録媒体のプログラムは、読み出された画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャを格納し、補充前において最後に書き込まれているピクチャの続きからリングバッファ状にピクチャを順次補充し、格納していく格納ステップと、画像データに基づき表示される表示画像であるピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する特定値を指示する指示ステップと、ビデオデータが記録されたときに、ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、ビデオデータバッファに格納されているピクチャの第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データを、一時的に補助データバッファに記憶させるように制御する記憶制御ステップと、特定値に対応する補助データを補助データバッファから読み出す読み出しステップと、読み出しステップの処理により読み出された補助データに基づく画像が、特定値に対応する表示画像と同時に表示されるように制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明のプログラムは、記録媒体から読み出された画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャを格納し、補充前において最後に書き込まれているピクチャの続きからリングバッファ状にピクチャを順次補充し、格納していく格納ステップと、画像データに基づき表示される表示画像であるピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する特定値を指示する指示ステップと、ビデオデータが記録されたときに、ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、ビデオデータバッファに格納されているピクチャの第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データを、一時的に補助データバッファに記憶させるように制御する記憶制御ステップと、特定値に対応する補助データを補助データバッファから読み出す読み出しステップと、読み出しステップの処理により読み出された補助データに基づく画像が、特定値に対応する表示画像と同時に表示されるように制御する表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明の情報再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、記録媒体から読み出された画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャが格納し、補充前において最後に書き込まれているピクチャの続きからリングバッファ状にピクチャを順次補充され、格納されていき、画像データに基づき表示される表示画像であるピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する特定値が指示され、ビデオデータが記録されたときに、ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、ビデオデータバッファに格納されているピクチャの第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データが、一時的に補助データバッファに記憶され、特定値に対応する補助データが補助データバッファから読み出され、読み出された補助データの画像が、表示画像と同時に表示される。
【0017】
再生装置は、独立した装置であっても良いし、記録再生装置の再生処理を行うブロックであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図2は、本発明を適用した記録再生装置11の構成を表している。なお、記録再生装置11は、ビデオデータを記録するための各種構成を有するが、図2の例では、説明の便宜上、省略されている。
【0020】
図2においては、記録媒体21は、例えば、磁気テープに代表される、ランダムアクセスができない記録媒体である。記録媒体21上には、図3に示されるように、データが記録されており、図示せぬ磁気ヘッドによりこれらのデータが読み出される。
【0021】
図3は、記録媒体21上に記録されているデータの構成例を示している。図3の例においては、図中左上に記録媒体走行方向と示される矢印方向が、記録媒体21の走行方向とされ、図中左下にヘッドスキャン方向と示される矢印方向が、磁気ヘッドのヘッドスキャン方向とされる。また、記録媒体走行方向に沿って付けられている0,2,4,6,8,A,CおよびEは、0乃至Fまでの16トラックのトラック番号を示し、この記録媒体21においては、その16トラック毎に、Hで示されるECC補助データが1SB(シンクブロック)以上配置され、1ECC(Error-Correcting Code)インターリーブ単位が構成されている。そして、この1ECCインターリーブ単位毎に、エラー訂正が実行される。
【0022】
記録媒体21に記録されているデータは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2により圧縮されたビデオデータ、圧縮されたオーディオデータ、および、各種補助データにより構成されている。なお、図3の例においては、ビデオデータは、比率4:1:1:2であるI,B,B,Pピクチャにより構成されている。
【0023】
ビデオデータは、データの先頭にI(Iピクチャヘッダ)を有するIピクチャ51、データの先頭にB(Bピクチャヘッダ)を有するBピクチャ52、およびデータの先頭にP(Pピクチャヘッダ)を有するPピクチャ53により構成され、記録媒体21においては、Iピクチャ51およびBピクチャ52、または、Pピクチャ53およびBピクチャ52により、1つの編集単位(Pack)が構成される。なお、図3のBピクチャ52は、2つのBピクチャにより構成されている。
【0024】
各編集単位の先頭(ビデオデータの前)には、Xで示されるオーディオ補助データ、Aで示されるオーディオデータ、および、Uで示されるビデオ補助データが、順に配置されている。
【0025】
ビデオ補助データは、例えば、録画日時やカメラデータ(撮影時の露出データなど)に代表されるような、ビデオデータを録画したときに、それらとともに記録されたさまざまな情報により構成される。また、ビデオ補助データには、ビデオ補助データの後に続く、ビデオデータの編集単位に関する情報および編集単位を構成する各ピクチャに関する情報、並びに、編集単位または編集単位を構成する各ピクチャを一意的に特定する値として、例えば、PTS(Presentation Time Stamp)などが含まれている。いまの場合、編集単位を一意的に特定する値は、その編集単位を構成する先頭のピクチャのPTSとされる。
【0026】
図2に戻って、データ分離部22は、記録媒体21より読み出されたエラー訂正済みのデータをビデオデータ、オーディオデータ、オーディオ補助データおよびビデオ補助データに分離する。データ分離部22は、ビデオデータをビデオデータ制御部23に出力し、ビデオ補助データを補助データ制御部28に出力する。なお、オーディオデータおよびオーディオ補助データは、図示せぬオーディオデコーダ部などに出力され、処理される。
【0027】
ビデオデータ制御部23は、データ分離部22より入力されたビデオデータをまず、ビデオデータバッファ24に格納し、ビデオデータバッファ24に格納されたビデオデータの中から表示する画像(ピクチャ)を指示し、指示した表示画像のビデオデータをビデオデコード部25に、順次伸張させる。ビデオデコード部25は、ビデオデータ制御部23の指示に基づいて、表示画像のビデオデータを順次伸張し、伸張されたビデオデータを表示部27に出力する。なお、伸張されたビデオデータは、図示せぬデコード済みバッファに一旦格納されるが、説明の便宜上、その図示および処理を省略する。
【0028】
また、ビデオデータ制御部23は、表示画像のビデオデータのピクチャヘッダから、表示画像を一意的に特定する値(いまの場合、PTS)を取得し、その表示画像のPTSを、補助データ選択部30に出力する。
【0029】
補助データ制御部28は、ビデオ補助データから不要なデータを削除し、PTSに基づいて、補助データバッファ29に格納する。補助データ選択部30は、ビデオデータ制御部23から、表示画像に対応するPTSを受け取ると、そのPTSを検索キーとして、補助データバッファ29から、表示画像のPTSに対応するビデオ補助データを取得し、表示部27に出力する。
【0030】
表示部27は、ビデオデコード部25より伸張されたビデオデータの画像と補助データ選択部30より取得されたビデオ補助データの画像を同時に、表示部27を構成するモニタに出力する。
【0031】
次に、図4のフローチャートを参照して、記録再生装置11におけるデータ再生処理を説明する。なお、図4においては、説明の便宜上、ステップS1およびS2の処理の後にステップS3およびS4の処理が実行されているが、これらの処理は、実際には並列で実行されている。また、同様に、ステップS6およびステップS7の処理も実際には並列で実行されている。
【0032】
データ分離部22は、記録媒体21より読み出されたエラー訂正済みのデータをビデオデータ、オーディオデータ、オーディオ補助データおよびビデオ補助データに分離する。そこで、ビデオデータ制御部23は、ステップS1において、データ分離部22からのビデオデータを取得し、ステップS2において、取得されたビデオデータを、ビデオデコード部25を介して、ビデオデータバッファ24に格納する。
【0033】
このビデオデータの格納処理を、図5および図6を参照して、具体的に説明する。なお、図5および図6においては、このビデオデータ格納処理は、ビデオデータ制御部23により制御されて実行される。
【0034】
図5は、1倍速再生から、FORWARDによる可変速再生へ移行した場合におけるビデオデータバッファ24の状態を示している。図5の例においては、図中右上に記録位置と示される矢印方向が、記録媒体21におけるビデオデータの記録位置を示しており、各記録位置には、それぞれデータ量の異なるGOP(GOP0乃至GOP5)が設けられている。また、図中左側には、GOP0乃至GOP5を構成するピクチャを再生する際のビデオデータバッファ24の状態(バッファ状態a1乃至バッファ状態a5)が時系列的に示されている。
【0035】
さらに、図中左上から開始する「記録媒体読み込み」として示される太線矢印は、記録媒体21において、どの記録位置が読み出されているのかを示しており、記録媒体21が、例えば、磁気テープである場合、磁気ヘッドが接触している位置に相当する。
【0036】
図5の例においては、GOP0の先頭から2枚目のBピクチャ乃至GOP1の先頭から11枚目のBピクチャが格納されたバッファ状態a1の時点で、1倍速再生から、例えば、コマ送りなどの可変速再生(FORWARD)へ切り替えられたとする。このとき、引き続き、FORWARD再生を行うべく、ビデオデータバッファ24に記録されている各ピクチャは、ビデオデータデコード部25により順次読み出される。そして、ビデオデータバッファ24に格納されているピクチャが残り3枚になったとき、新たなピクチャが補充される。バッファ状態a1においては、残り3枚目に相当する太線で囲まれたBピクチャ(GOP1の先頭から9枚目)が、ビデオデータデコード部25により読み出されるときに、新たなピクチャが補充され、ビデオデータバッファ24に格納される。
【0037】
ビデオデータバッファ24には、その残り3枚目のピクチャが含まれるGOPの先頭から一定のデータ量pのピクチャが補充され、格納される。したがって、バッファ状態a1の場合には、GOP1の先頭のピクチャ乃至GOP1の先頭からデータ量p分のピクチャ(GOP2の先頭から8枚目のBピクチャ)が補充されることになるが、GOP1の途中(GOP1の先頭から11枚目)までのピクチャは既にビデオデータバッファ24に格納されているため、補充データb1(GOP1の先頭から12枚目のBピクチャ乃至GOP2の先頭から8枚目のBピクチャ)のピクチャが新たに格納される。なお、このデータ量pは、ビデオデータバッファ24の容量に応じて設定されてもよく、記録再生装置11のシステムにおいて必要な余裕分を考慮して設定されるようにしてもよい。
【0038】
ビデオデータバッファ24は、補充前において最後に書き込まれているピクチャの続きからリングバッファ状にピクチャを順次補充し、格納していく。例えば、バッファ状態a1から、補充データb1を、最後のBピクチャに続いてリングバッファ状に格納すると、バッファ状態a2となる。このバッファ状態a2には、バッファ状態a1に格納されている最後のBピクチャ(GOP1の先頭から11枚目のBピクチャ)に続くビデオデータバッファ24の左端から補充データb1が格納される。したがって、バッファ状態a2には、GOP1の先頭のIピクチャ乃至GOP2の先頭から8枚目のBピクチャが格納されている。なお、バッファ状態a2においては、補充される必要のない(バッファ状態a1に格納されていた)GOP0のピクチャは消去され、「空」はビデオデータバッファ24内の空きスペースとされる。
【0039】
次に、バッファ状態a2において、ビデオデコード部25は、点線で囲まれたBピクチャ(前のバッファ状態a1における残り3枚目に相当する)から順に読み出して伸張する。そして、ビデオデータバッファ24は、太線で囲まれた、バッファ状態a2における残り3枚目のBピクチャ(GOP2の先頭から6枚目のピクチャ)が、ビデオデコード部25により読み出されるときに、補充データb2を補充し、格納する。
【0040】
この補充データb2は、補充データb1の最後のBピクチャの次のBピクチャ(GOP2の先頭から9枚目のBピクチャ)、乃至、太線で囲まれたBピクチャを含むGOP2の先頭から一定のデータ量pとなるピクチャ(GOP4の先頭のIピクチャの途中)により構成されている。この補充データb2を、バッファ状態a2の最後のBピクチャ(GOP2の先頭から8枚目のBピクチャ)に続いてリングバッファ状に格納していくと、バッファ状態a3となる。したがって、バッファ状態a3には、GOP2の先頭のIピクチャ乃至GOP4の先頭のIピクチャの途中が格納されている。
【0041】
次に、バッファ状態a3において、ビデオデコード部25は、点線で囲まれたBピクチャ(前のバッファ状態a2における残り3枚目に相当する)から順に読み出して伸張する。そして、ビデオデータバッファ24は、太線で囲まれた、バッファ状態a3における残り3枚目のBピクチャ(GOP3の先頭から2枚目のBピクチャ)が、ビデオデコード部25により読み出されるときに、補充データb3を補充し、格納する。
【0042】
この補充データb3は、補充データb2の最後のIピクチャの続き(GOP4の先頭のIピクチャ)、乃至、太線で囲まれたBピクチャを含むGOP3の先頭から一定のデータ量pとなるピクチャ(GOP4の先頭から11枚目のBピクチャ)により構成されている。この補充データb3を、バッファ状態a3の最後のIピクチャに続いてリングバッファ状に格納していくと、バッファ状態a4となる。したがって、バッファ状態a4には、GOP3の先頭のIピクチャ乃至GOP4の先頭から11枚目のBピクチャが格納されている。
【0043】
バッファ状態a4においても、同様に各ピクチャを読み出し、補充データb4(GOP4の先頭から12枚目のBピクチャ乃至GOP5の先頭から3枚目のBピクチャにより構成される)を補充し、格納することによりバッファ状態a5(GOP4の先頭のIピクチャ乃至GOP5の先頭から3枚目のBピクチャにより構成される)となる。
【0044】
以上のようにして、ビデオデータバッファ24に対して、補充データの補充を繰り返すことによりFORWARDの可変速再生を実現することができる。また、GOPの先頭を起点とした一定のデータ量pの補充データを順次格納している。すなわち、ビデオデータバッファ24内部には、各GOP先頭に位置し、かつ、そのGOPを構成する各ピクチャを伸張する際に必須となるIピクチャが常に格納されているため、可変速再生方向が、FORWARDからREVERSEに切り替えられる場合おいて、その切り替え時にビデオデータデコード部25により伸張されるピクチャを含むGOPのIピクチャは、ビデオデータバッファ24内に格納されていることとなる。これにより、ビデオデコード部25は、新たなデータの補充を待たずに、ビデオデータバッファ24内に格納されているピクチャを瞬時に読み出して伸張することができ、可変速再生における様々なバリエーションに対してもスムーズに対応することができる。
【0045】
なお、ビデオデータバッファ24に格納されているピクチャが残り3枚となったときに補充データを補充し、格納するようにしたが、ピクチャが残りN枚(Nは任意の数)となったときに補充データを補充、格納するようにしてもよい。また、可変速再生時において、例えば、2倍速等の高速再生を行う場合には、ピクチャを適当に飛ばすことにより実現することができる。
【0046】
図6は、1倍速再生から、REVERSEによる可変速再生へ移行した場合におけるビデオデータバッファ24の状態を示している。図6においては、図中右上に、記録位置と示される矢印方向が、記録媒体11におけるビデオデータの記録位置を示しており、各記録位置には、それぞれデータ量の異なるGOP(GOP0乃至GOP5)が設けられている。また、図中右側には、GOP0乃至GOP5を構成するピクチャを再生する際のビデオデータバッファ24の状態(バッファ状態c1乃至バッファ状態c4)が時系列的に示されている。
【0047】
さらに、図中左上から開始する「記録媒体読み込み」として示される太線矢印は、記録媒体21において、どの記録位置が読み出されているのかを示しており、記録媒体21が例えば、磁気テープである場合、磁気ヘッドが接触している位置に相当する。
【0048】
図6の例においては、GOP3の先頭から11枚目のピクチャ乃至GOP5の先頭から11枚目のピクチャが格納されたバッファ状態c1の時点で、1倍速再生から、例えば、コマ送りなどの可変速再生(REVERSE)へ切り替えられたとする。このとき、ビデオデータデコード部25は、矢印により示される記録位置の方向に沿ってピクチャを読み出していた一倍速再生時と対照的に、その矢印の反対方向であるREVERSE方向へ順次ピクチャを読み出して伸張する。例えば、バッファ状態c1において点線で囲まれたBピクチャが読み出されている時に、一倍速再生から可変速再生へ移行した場合に、そのBピクチャ(GOP5の先頭から6枚目)より、時間的に前に位置するBピクチャ(GOP5の先頭から5枚目)、その前に位置するPピクチャ(GOP5の先頭から4枚目)、さらにその前に位置するBピクチャ(GOP5の先頭から3枚目)、…の順で、時間的に前のピクチャを遡るようにして読み出す。
【0049】
ここで各バッファ状態において、グループ化されたピクチャ全てがビデオデータバッファ24に一時格納されているGOPを現GOPとすると、現GOPによりグループ化されたピクチャがビデオデータバッファ24内において残り3枚となったとき、現GOPより時間的に前に位置するGOPのピクチャを補充し、格納する。例えば、バッファ状態c1において、現GOPは、GOP4であり、このGOP4を構成するピクチャがビデオデータバッファ24において残り3枚となった時、時間的に前に位置するGOPのピクチャを補充する。
【0050】
このとき、現GOPの先頭から6枚目のピクチャより一定のデータ量q遡った記録媒体21上の記録位置から各ピクチャを読み出して、前GOPを補充する。バッファ状態c1の場合には、GOP4の先頭から6枚目(現GOPの補充フレーム数r)のBピクチャからデータ量q遡った記録媒体21上の記録位置から各ピクチャを読み出し、ビデオデータバッファ24へ補充し、格納する。
【0051】
なお、このとき、前GOPの先頭から前GOPを構成するすべてのピクチャをビデオデータバッファ24へ格納すべく、前GOPより時間的にさらに前に位置するGOPのピクチャについては、記録媒体21から読み出しても、ビデオデータバッファ24内に流さないように制御する。いまの場合、GOP4の先頭から6枚目のBピクチャからデータ量q遡った記録媒体21上の記録位置は、GOP2の途中にあたるが、このGOP2の途中以降のデータはIピクチャを含まないためにデコードすることができないデータであるので、上書きされるデータ量を極力抑えるために、GOP2のピクチャは、ビデオデータバッファ24には格納されない。
【0052】
したがって、ビデオデータバッファ24は、取得した前GOP(いまの場合GOP3)を補充データとし、これを、現GOP(いまの場合GOP4)の先頭ピクチャの直前を起点としてREVERSE方向へリングバッファ状に補充し、格納する。バッファ状態c1においては、現GOP(いまの場合GOP4)の先頭ピクチャであるIピクチャの直前からREVERSE方向へ、補充データd1であるGOP3のピクチャを順次格納することによりバッファ状態c2(GOP3の先頭のIピクチャ乃至GOP5の先頭のIピクチャにより構成される)となる。
【0053】
以上のように、前GOPより時間的にさらに前に位置するGOPのピクチャをビデオデータバッファ24に格納しないようにすることで、補充によりビデオデータバッファ24において上書きされるデータ量を極力抑えることができる。したがって、REVERSEからFORWARDに可変速方向が切り換わった場合においても、ビデオデータデコード部25は、新たなデータの補充を待たずに、ビデオデータバッファ24内に格納されているピクチャを瞬時に読み出して伸張することができ、可変速再生における様々なバリエーションに対してもスムーズに対応することができる。
【0054】
次に、バッファ状態c2において、ビデオデータデコード部25は、点線で囲まれた、バッファ状態c1の残り3枚目に相当するBピクチャ(GOP4の先頭から3枚目)からREVERSE方向へ順に読み出して伸張する。そしてビデオデータバッファ24は、太線で囲まれた、バッファ状態c2の現GOP(いまの場合GOP3)における残り3枚目のBピクチャ(GOP3の先頭から3枚目)がビデオデータデコード部25により読み出されるときに、データ量qに基づく記録媒体21の記録位置から読み出しを開始し、補充データd2であるGOP2のピクチャをビデオデータバッファ24へリングバッファ状に補充し、格納する。このGOP2のピクチャが格納された結果、ビデオデータバッファ24は、バッファ状態c3(GOP2の先頭のIピクチャ乃至GOP3の先頭から6枚目のBピクチャ)となる。
【0055】
次に、バッファ状態c3において、ビデオデータデコード部25は、点線で囲まれた、バッファ状態c2の残り3枚目に相当するBピクチャ(GOP3の先頭から3枚目)からREVERSE方向へ順に読み出して伸張する。そしてビデオデータバッファ24は、太線で囲まれた、バッファ状態c3の現GOP(いまの場合、GOP2)における残り3枚目のBピクチャ(GOP2の先頭から3枚目)がビデオデコード部25により読み出されるときに、データ量qに基づく記録媒体21の記録位置から読み出しを開始し、補充データd3としてGOP0とGOP1のピクチャをビデオデータバッファ24へリングバッファ状に補充し、格納する。このGOP0とGOP1のピクチャが格納された結果、ビデオデータバッファ24は、バッファ状態c4(GOP0の先頭のIピクチャ乃至GOP2の先頭から7枚目のPピクチャ)となる。
【0056】
なお、このバッファ状態c4では、GOP0とGOP1のデータ量が小さいため、補充データとして2つのGOPが補充され、格納されているが、1GOP毎にビデオデータバッファ24へ補充するようにしてもよい。これにより、ビデオデータバッファ24に上書きするデータ量を極力減らすことができる。
【0057】
以上のように、ビデオデータバッファ24に対して補充データの補充を繰り返すことにより、FORWARD方向へ一倍速再生が行われている場合においても、REVERSEの可変速再生へスムーズに切り替えることができる。また、GOPの先頭を起点とした一定量qの補充データを順次格納する。すなわちビデオデータバッファ24内部には、各GOP先頭に位置し、かつ、そのGOPを構成する各ピクチャを伸張する際に必須となるIピクチャが常に格納されていることとなる。このため、可変速再生方向が、REVERSEからFORWARDに切り替えられる場合おいて、その切り替え時にビデオデータデコード部25により伸張されるピクチャを含むGOPのIピクチャは、ビデオデータバッファ24内に格納されていることとなる。
【0058】
これにより、ビデオデータデコード部25は、新たなデータの補充を待たずに、ビデオデータバッファ24内に格納されているピクチャを瞬時に読み出して伸張することができ、可変速再生における様々なバリエーションに対してもスムーズに対応することができる。
【0059】
なお、ビデオデータバッファ24に格納されているピクチャが残り3枚となったときに補充データを補充し、格納するようにしたが、ピクチャが残りN枚(Nは任意の数)となったときに補充データを補充、格納するようにしてもよい。また、現GOPの補充フレーム数rを6枚としたが、6枚に限定する必要はない。
【0060】
さらに、可変速再生時において、例えば、2倍速等の高速再生を行う場合には、ピクチャを適当に飛ばすことにより実現することができる。
【0061】
以上のようにして、ビデオデータバッファ24においては、FORWARD再生時であっても、REVERSE再生時であっても、リングバッファ状に補充データの補充(格納)が繰り返され、これにより、FORWARD再生およびREVERSE再生の切り替えだけでなく、可変速再生における様々なバリエーションの切り替えに対してもスムーズに対応することができる。
【0062】
図4に戻って、ステップS3において、補助データ制御部28は、データ分離部22からのビデオ補助データを取得し、ステップS4において、補助データ制御部28は、取得されたビデオ補助データを、補助データバッファ29に格納する処理を実行する。この補助データの格納処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0063】
補助データ制御部28は、ステップS21において、取得されたビデオ補助データから不要なデータを取り除く。具体的には、補助データ制御部28は、ビデオデータのうち、ビデオデータ制御部23が表示する表示画像として指定する可能性があるピクチャのPTSに対応するビデオ補助データを格納する(ステップS22)ので、それ以外のピクチャのPTSに対応するビデオ補助データを取り除く。例えば、REVERSE再生時においては、図6を参照して説明したように、ビデオデータ制御部23は、前GOPより時間的にさらに前に位置するGOPのピクチャについては、記録媒体21から読み出しても、ビデオデータバッファ24内に流さないように制御しているので、補助データ制御部28も、これらのピクチャのPTSに対応するビデオ補助データを、補助データバッファ29に格納しないように取り除く。
【0064】
これにより、補助データバッファ29のデータ量が削減され、必要のないビデオ補助データを格納する処理が省け、効率的にビデオ補助データが格納される。
【0065】
次に、ステップS22において、補助データ制御部28は、ビデオデータ制御部23が指定する可能性のあるピクチャのPTSに対応するビデオ補助データを補助データバッファ29に格納する。ビデオデータ制御部23が指定する可能性のあるピクチャのPTSとは、ビデオデータバッファ24に格納されているピクチャのPTSと、その前後のPTSとされる。
【0066】
なお、この前後のPTSとは、ビデオデータ制御部23が、補助データ選択部30への指示を、ビデオデータデコード部25への指示に対して、遅延または前倒しされる場合に必要とされるものであり、遅延または前倒しにより生じるずれの時間において、表示され得るピクチャのフレーム数に相当する。例えば、ビデオデータ制御部23から補助データ選択部30への指示が、ビデオデータデコード部25への指示に対して、PTSが6006前倒しされる記憶再生装置11であった場合、ビデオデータバッファ24に格納されている最も小さいPTSよりも6006小さいPTSが、ビデオデータ制御部23から指示される(後述する図4のステップS5)。したがって、この記憶再生装置11の補助データ制御部28は、その前倒しされる分のPTSに対応する補助データが補助データバッファ29に格納されているように制御している。
【0067】
また、補助データ制御部28は、補助データバッファ29に格納されたビデオ補助データを、図8に示される双方向リンクリスト101として管理する。
【0068】
双方向リンクリスト101は、ビデオデータの編集単位(Pack)を一意的に特定する特定値131(いまの場合、編集単位を構成する先頭ピクチャのPTS)、その編集単位に対応するビデオ補助データの範囲132(いまの場合、編集単位を構成するピクチャのフレーム数)および、その編集単位を構成するビデオ補助データ133(いまの場合、フレームの録画日時)により構成される。また、双方向リンクリスト101においては、特定値131(編集単位を構成する先頭のピクチャのPTS)が、補助データバッファ29を検索する際(後述する図4のステップS7)の検索キーとされる。
【0069】
図8の例においては、特定値131「PTS0」である編集単位の範囲132は、「フレーム数3」であり、ビデオ補助データ133は、「日付0 時刻0」、「日付1 時刻1」および「日付2 時刻2」であり、特定値131「PTS3」である編集単位の範囲132は、「フレーム数3」であり、ビデオ補助データ133は、「日付3 時刻3」、「日付4 時刻4」、「日付5 時刻5」であり、特定値131「PTS6」である編集単位の範囲132は、「フレーム数3」であり、ビデオ補助データ133は、「日付6 時刻6」、「日付7 時刻7」、「日付8 時刻8」であることが示されている。なお、図8においては、3つの編集単位分のビデオ補助データ133しか図示されていないが、ビデオデータ制御部23が指定する可能性のあるピクチャ分のビデオ補助データ133が管理されている。
【0070】
また、図5および図6を参照して説明したように、ビデオデータバッファ24は、FORWARD再生時およびREVERSE再生時において、ビデオデータバッファ24のバッファ状態が残り3枚のピクチャになったときに、そのピクチャが構成するGOPの頭から一定のデータ量(pまたはq)に基づいて求められたピクチャから順にリングバッファ状に補充しているため、双方向リンクリスト101においても、ビデオデータ制御部23が指定する可能性のあるピクチャのPTSに対応するビデオ補助データ133が前後の関係(PTSの大小関係)を保持するように管理されている。
【0071】
また、双方向リンクリスト101においては、PTS(特定値131)とその前(または、後)のPTSからフレーム数(範囲132)が推定される場合、フレーム数を保持しなくてもよい。さらに、PTS(特定値131)とフレーム数(範囲132)から、指示された表示画像(ピクチャ)に対応するPTSを特定する場合、ビデオ補助データ133の前後関係を保持する必要はない。
【0072】
以上のように、補助データバッファ29においては、ビデオデータバッファ24に格納されているピクチャのPTSと、その前後のPTSにおいて構成されるビデオデータ制御部23が指定する可能性のある表示画像(ピクチャ)のPTSに対応するビデオ補助データが格納される。これにより、ビデオデータの場合と同様に、ビデオ補助データにおいても、FORWARD再生およびREVERSE再生の切り替えはもちろんのこと、可変速再生における様々なバリエーションの切り替えに対してもスムーズに対応することができる。
【0073】
なお、以上においては、ビデオデータ制御部23からビデオデータバッファ24内にどの範囲のビデオデータを格納しているかという情報を補助データ制御部28に通知させ、この情報に基づいて、ビデオ補助データを補助データ制御部28が補助データバッファ29に格納するようにしてもよい。
【0074】
図4に戻って、ステップS5において、ビデオデータ制御部23は、ビデオデータバッファ24に格納されているビデオデータの中から、表示部27に表示する表示画像を指定し、それをビデオデコード部25に指示する。また、同時に、ビデオデータ制御部23は、この指定した表示画像(ピクチャ)のビデオデータのピクチャヘッダからPTSを取得し、表示画像を一意的に特定する値として、そのPTSを補助データ選択部30に出力する。なお、このとき、ビデオデータ制御部23は、ビデオデコード部25から表示部27までの遅延と、補助データ選択部30から表示部27までの遅延を考慮し、ビデオデコード部25により伸張されたビデオデータと、補助データ選択部30により取得されたビデオ補助データが、表示部27に同時に入力されるように、補助データ選択部30への指示をビデオデコード部25への指示に対して遅延または前倒しするように実行する。
【0075】
ステップS6において、ビデオデコード部25は、ビデオデータ制御部23の指示に基づいて、指示された表示画像(ピクチャ)のビデオデータを順次伸張する。
【0076】
ステップS7において、補助データ選択部30は、編集単位のPTS(特定値133)を検索キーとして、双方向リンクリスト101を検索し、ビデオデータ制御部23により指示された表示画像(ピクチャ)のPTSに対応するビデオ補助データを取得する。
【0077】
具体的には、編集単位を構成する各ピクチャのPTSは、例えば、任意のピクチャのPTSに3003を加えた値が、その次のピクチャのPTSであるというように、一定のルールに基づいて編集単位のPTS(特定値133)から算出されるので、補助データ選択部30は、双方向リンクリスト101から、指示された表示画像(ピクチャ)のPTSに近い、編集単位のPTSを検索し、その編集単位のPTSから、一定のルールに従って、指示された表示画像のPTSに対応する位置を算出し、その位置に格納されているビデオ補助データ133を取得する。例えば、双方向リンクリスト101(図8)において、PTS3の値が「6006」で、ビデオデータ制御部23に指示されたPTSの値が「9009」であった場合、補助データ選択部30は、この記録再生装置11においては、フレーム毎にPTSが「3003」ずつ増えるというルールに従い、編集単位のPTS(特定値133)とフレーム数3(範囲132)に基づいて、「日付4 時刻4」のビデオ補助データ133を取得する。
【0078】
なお、ビデオデータ制御部23が指示する表示する表示画像のPTSと補助データバッファ29の検索キーとなるPTS(編集単位を特定する特定値131)には、若干のずれが生じる場合があるので、一定の誤差を許容して一致するものとみなし、それに対応する補助データを取得する。例えば、1割程度の誤差を許容し、PTSの間隔が「3003」であるとすると、PTSの値が「300」程度ずれていたとしても一致したものとみなす。
【0079】
上述したステップS6により伸張されたビデオデータとステップS7により取得されたビデオ補助データは、ビデオデータ制御部23の制御の元、同時に表示部27に入力される。そこで、ステップS8において、表示部27は、ビデオデコード部25からのビデオデータと補助データ選択部30からのビデオ補助データを同時に受け取り、図9に示されるように、ビデオデータの画像151とビデオ補助データの画像152を表示部27を構成するモニタに出力する。
【0080】
図9の例においては、表示部27には、犬が撮影されたビデオデータの画像151が表示され、表示部27の右下には、そのビデオデータの画像に対応するビデオ補助データの画像152が、同時にビデオデータの上に重ねられて表示される。なお、いまの場合、ビデオ補助データの画像152は、フレームの録画日時として、「2002/06/18 12:00」が表示されている。
【0081】
以上のようにして、ビデオデータの編集単位(Pack)を一意的に特定する値として、PTSを用いて、ビデオデータに対応するビデオ補助データを管理するようにしたので、再生モードを切り替える場合でも、再度、記録媒体からデータを読み直すことなく、さらに、1フレームもずれることなく、スムーズに再生することができる。
【0082】
また、以上においては、補助データバッファ29を双方向リンクリスト101に基づいて管理するように説明したが、図10に示されるような配列201として管理するようにしてもよい。
【0083】
配列201は、ビデオデータ制御部23が指定する可能性のあるPTSの範囲のビデオ補助データを格納するリングバッファであり、ビデオデータの各ピクチャを一意的に決定する特定値221であるPTSに基づいて、それに対応するビデオ補助データ222を管理しており、特定値221が、補助データバッファ29を検索する場合の検索キーとなる。
【0084】
図9の例においては、特定値221「PTS5」に対応するビデオ補助データ222は「日付5 時刻5」であり、特定値221「PTS6」に対応するビデオ補助データ222は「日付6 時刻6」であり、特定値221「PTS7」に対応するビデオ補助データ222は「日付7 時刻7」であり、特定値221「PTS2」に対応するビデオ補助データ222は「日付2 時刻2」であることが示されており、また、特定値221「PTS3」に対応するビデオ補助データ222は「日付3 時刻3」であり、特定値221「PTS4」に対応するビデオ補助データ222は「日付4 時刻4」であり、特定値221「PTS0」に対応するビデオ補助データ222は「日付0 時刻0」であり、特定値221「PTS1」に対応するビデオ補助データ222は「日付1 時刻1」であることが示されている。
【0085】
図8を参照して上述した、双方向リンクリスト101では、編集単位(Pack)の先頭ピクチャのPTS(特定値131)のみが格納されていて、補助データ選択部29により検索される際(図4のステップS7)に、編集単位を構成する各ピクチャに対応するPTS(位置)を算出し、ビデオデータ制御部23より指示された表示画像のPTSに対応するビデオ補助データを読み出していたが、図9に示されるような配列201の例においては、補助データ制御部28により補助データバッファ29に格納される際(図7のステップS22)に、編集単位の先頭ピクチャのPTSから、編集単位を構成する各ピクチャに対応するPTS(特定値221)が予め求められ、求められた各ピクチャのPTS(特定値221)に基づいてビデオ補助データ222が格納される。
【0086】
これにより、配列201の例においては、補助データ選択部29により検索される際(図4のステップS7)に、ビデオ補助データ222の前後関係や編集単位のフレーム数(範囲132)に関係なく、各ピクチャのPTS(特定値221)を検索するという、単純な検索によって、ビデオ補助データ222を取得することができる。さらに、例えば、不完全なつなぎ撮りなどの前後でPTSがジャンプしている場合でも、特定値221であるPTSとビデオ補助データ222が1対1で対応付けられているので、問題なく処理できる。
【0087】
また、配列201においては、FORWARD再生時であっても、REVERSE再生時にも、双方向リンクリスト101のように、ビデオ補助データの前後関係を保持しながら格納する必要はなく、ビデオデータバッファ24に格納する最大ピクチャ数より多い数のビデオ補助データを、記録媒体21から読み込んだ順に、補助データバッファ29の配列201に格納すればよく、検索も単純なものでよいので、処理が簡単になる。
【0088】
なお、以上においては、編集単位または編集単位を構成する各ピクチャを一意的に特定する値として、PTSを用いて説明したが、DTS(Decoding Time Stamp)を用いるようにしてもよい。
【0089】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。この場合、例えば、記録再生装置11は、図11に示されるような記録再生装置301により構成される。
【0090】
図11において、CPU(Central Processing Unit)311は、ROM(Read Only Memory)312に記憶されているプログラム、または、記憶部318からRAM(Random Access Memory)313にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM313にはまた、CPU311が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
【0091】
CPU311、ROM312、およびRAM313は、バス314を介して相互に接続されている。このバス314にはまた、入出力インタフェース315も接続されている。
【0092】
入出力インタフェース315には、キーボード、マウスなどよりなる入力部316、CRT(Cathode Ray Tube),LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部317、ハードディスクなどより構成される記憶部318、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部319が接続されている。通信部319は、図示しないネットワークを介しての通信処理を行う。
【0093】
入出力インタフェース315にはまた、必要に応じてドライブ330が接続され、磁気ディスク331、光ディスク332、光磁気ディスク333、或いは半導体メモリ334などが適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部319にインストールされる。
【0094】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0095】
この記録媒体は、図11に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク331(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク332(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク333(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ334などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM312や、記憶部319に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0096】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0097】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、再生方法に拘らず、データがスムーズに再生できる。また、本発明によれば、再生方法を変えても、データを再度読み出す手間が抑制される。さらに、本発明によれば、品質のよい表示画面が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の再生装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明を適用した記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】記録媒体上のデータの構成例を説明する図である。
【図4】図2の記録再生装置のデータ再生処理を説明するフローチャートである。
【図5】図2のビデオデータバッファの状態の例を説明する図である。
【図6】図2のビデオデータバッファの状態の他の例を説明する図である。
【図7】図4のステップS4の補助データ格納処理を説明するフローチャートである。
【図8】図2の補助データバッファの構成例を説明する図である。
【図9】表示画面の例を示す図である。
【図10】図2の補助データバッファの他の構成例を説明する図である。
【図11】本発明を適用した記録再生装置の他の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 記録再生装置,21 記録媒体,22 データ分離部,23 ビデオデータ制御部,24 ビデオデータバッファ,25 ビデオデコード部 27 表示部,28 補助データ制御部,29 補助データバッファ,30 補助データ選択部,101 双方向リンクリスト,201 配列
Claims (8)
- 記録媒体に記録されている画像データを再生する情報再生装置において、
前記記録媒体から読み出された前記画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャを格納し、補充前において最後に書き込まれている前記ピクチャの続きからリングバッファ状に前記ピクチャを順次補充し、格納していくビデオデータバッファと、
前記画像データに基づき表示される前記表示画像である前記ピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する第1の特定値を指示する指示手段と、
前記ビデオデータが記録されたときに、前記ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、前記ビデオデータバッファに格納されている前記ピクチャの前記第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データを、一時的に補助データバッファに記憶する記憶手段と、
前記第1の特定値に対応する前記補助データを前記補助データバッファから読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出された前記補助データに基づく画像を、前記第1の特定値に対応する前記表示画像と同時に表示する表示手段と
を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 前記第1の特定値は、PTSである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。 - 前記第1の特定値は、DTSである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。 - 前記記憶手段は、前記画像データの編集単位を特定する第2の特定値に基づいて、前記編集単位を構成する画像に対応する前記補助データを記憶し、
前記読み出し手段は、前記第2の特定値に基づいて、前記第2の特定値に対応する前記第1の特定値を検索し、検索された前記第1の特定値に対応する前記補助データを読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。 - 前記記憶手段は、前記画像データの編集単位を特定する第2の特定値から求められる前記編集単位を構成する画像の前記第1の特定値に基づいて、前記画像に対応する前記補助データを記憶する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。 - 記録媒体に記録されている画像データを再生する情報再生装置の情報再生方法において、
前記記録媒体から読み出された前記画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャを格納し、補充前において最後に書き込まれている前記ピクチャの続きからリングバッファ状に前記ピクチャを順次補充し、格納していく格納ステップと、
前記画像データに基づき表示される前記表示画像である前記ピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する特定値を指示する指示ステップと、
前記ビデオデータが記録されたときに、前記ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、前記ビデオデータバッファに格納されている前記ピクチャの前記第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データを、一時的に補助データバッファに記憶させるように制御する記憶制御ステップと、
前記特定値に対応する前記補助データを前記補助データバッファから読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップの処理により読み出された前記補助データに基づく画像が、前記特定値に対応する前記表示画像と同時に表示されるように制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とする情報再生方法。 - 読み出された画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャを格納し、補充前において最後に書き込まれている前記ピクチャの続きからリングバッファ状に前記ピクチャを順次補充し、格納していく格納ステップと、
前記画像データに基づき表示される前記表示画像である前記ピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する特定値を指示する指示ステップと、
前記ビデオデータが記録されたときに、前記ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、前記ビデオデータバッファに格納されている前記ピクチャの前記第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データを、一時的に補助データバッファに記憶させるように制御する記憶制御ステップと、
前記特定値に対応する前記補助データを前記補助データバッファから読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップの処理により読み出された前記補助データに基づく画像が、前記特定値に対応する前記表示画像と同時に表示されるように制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 記録媒体から読み出された画像データとしてのビデオデータを構成する表示画像であるピクチャを格納し、補充前において最後に書き込まれている前記ピクチャの続きからリングバッファ状に前記ピクチャを順次補充し、格納していく格納ステップと、
前記画像データに基づき表示される前記表示画像である前記ピクチャのうちの所定のピクチャを一意的に特定する特定値を指示する指示ステップと、
前記ビデオデータが記録されたときに、前記ビデオデータとともに記録された情報からなる補助データであって、前記ビデオデータバッファに格納されている前記ピクチャの前記第1の特定値とその前後の第1の特定値のそれぞれとに対応し、前後の関係を保持するように管理されている補助データを、一時的に補助データバッファに記憶させるように制御する記憶制御ステップと、
前記特定値に対応する前記補助データを前記補助データバッファから読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップの処理により読み出された前記補助データに基づく画像が、前記特定値に対応する前記表示画像と同時に表示されるように制御する表示制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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