JP3922120B2 - 締付連結部材の荷重調整方法および荷重調整装置 - Google Patents

締付連結部材の荷重調整方法および荷重調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、締付連結部材の荷重調整方法および荷重調整装置に関し、特にギヤポンプ等内部に流体圧力が発生する流体圧力発生部材をアシストするアシスト荷重を調整する締付連結部材の荷重調整方法および荷重調整装置に関する
【0002】
【従来の技術】
ギヤポンプとしては、ケーシングに収容されるインナーロータおよびアウターロータを備え、そのインナーロータおよびアウターロータを収容するケーシングを軸方向に複数積重ねて、駆動軸等の回転によりインナロータを回転駆動させるようにしたトロコイドポンプがある。この種のトロコイドポンプは、インナーロータとアウターロータによる内接噛み合いにより発生する流体圧力を気密に保つため、積重ねられるケーシング間を全周溶接等によって接合する必要がある。図11に示すように、インナーロータおよびアウターロータを収容するケーシングを軸方向に複数積重ね、そのケーシング間を全周溶接することで、ポンプサブアッセンブリを構成している。さらに、このポンプサブアッセンブリが発生する流体圧力に負けないように、アシスト荷重を与える付勢手段としてのスプリングプレートを挟み込んで、ハウジングにポンプサブアッセンブリを収容するものがある(図4参照)。このスプリングプレートのアシスト荷重は、ハウジングの開口端に螺合する螺合部材のねじ込み位置によって調整される。なお、この螺合部材は、図4に示すように、略円筒状体の外周に螺合部を有するスクリュであって、ハウジングとともに、ギヤポンプの締付連結部材を構成する。
【0003】
この締付連結部材の荷重調整方法としては、ポンプサブアッセンブリ内部の耐圧強度が得られるように、スクリュのねじ込み量を調整して、スプリングプレートに所定のアシスト荷重を発生させる必要がある。従来技術では、スクリュモータ等の締付装置を用い、スクリュのねじ込み速度を低速で駆動することで、スクリュのねじ込み量を精度よく調整、つまり締付荷重の精度の向上を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の荷重調整方法では、所定の締付荷重になるまでの時間がかかるという問題がある。さらに、所定の締付荷重を目標としてスクリュのねじ込み量を調整するだけであるので、スプリングプレートを撓まして目標のアシスト荷重に精度よく調整する配慮が十分でない。
【0005】
この対策として、加圧荷重の測定可能な荷重計測手段を備えたプレス装置を用いることが考えられる。すなわち、対策方法としては、まず、このプレス装置によってポンプサブアッセンブリを介して、スプリングプレートを所定アシスト荷重が発生している状態に押え付けておく。さらに、この状態で締付けによるスクリュのねじ込みを行なって、荷重計測手段によって検出される荷重が所定荷重下がるところで、スクリュのねじ込みを完了させる。これにより、目標のアシスト荷重に精度よく調整することが可能になる。
【0006】
しかしながら、所定位置に合せるため低速で行なう従来技術をこの対策方法に適用した場合、スクリュのねじ込み速度およびプレス装置の押し付け速度を低速にして行なうことになるので、さらに時間がかかるという問題が考えられる。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、締付連結部材の荷重調整に係わる時間の短縮が図れる締付連結部材の荷重調整方法および荷重調整装置を提供することにある。
【0008】
また、別の目的は、締付連結部材の荷重調整に係わる時間の短縮が図れるとともに、所定荷重を精度よく発生させることが可能な締付連結部材の荷重調整方法および荷重調整装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によると、流体圧力発生部材を摺動自在に収容する収容孔を有するハウジングと、その流体圧力発生部材とこの収容孔との間に挟み込まれ、その流体圧力発生部材に付勢力を付勢する付勢手段と、その流体圧力発生部材を係止し、この収容孔に螺合固定される螺合部材を備えた締付連結部材において、付勢手段の付勢力が所定の付勢荷重になるように調整する荷重調整方法であって、流体圧力発生部材をプレス手段によって押圧するとともに、押圧荷重に応じて押圧速度を所定の高速から所定の低速に切り替えながら所定の押圧荷重を付勢手段に印加するプレス工程と、螺合部材の締付けを開始し、所定押圧荷重の変化に応じて締付速度を所定の高速から所定の低速に切り替えながら、プレス手段による所定押圧荷重から所定荷重を減じる締付工程を備えている。
【0010】
これにより、押圧荷重の変化に応じて螺合部材の締付速度を所定の高速から所定の低速に切り替えることが可能であるので、例えば付勢手段の付勢力が所定の付勢荷重に近い付勢荷重となる押圧荷重までの間は、押圧速度を所定の高速に設定し、その押圧荷重に達すると、押圧速度を所定の低速に設定することが可能である。その結果、目標荷重としての所定の付勢荷重に近い範囲のみで締付けによるねじ込み精度を向上させながら、締付けに係わる総時間の短縮が図れる。
【0011】
さらに、プレス手段によって流体圧力発生部材を押圧し、所定の押圧荷重を付勢手段に印加するプレス工程と、その所定押圧荷重から所定荷重を減じるまで締付ける締付工程を備えるので、プレス手段によって付勢手段の付勢力を所定の押圧荷重が発生している状態に押え付けておくことが可能である。この状態で締付けによる螺合部材のねじ込みを行ない、その所定押圧荷重から所定荷重を減じるまで締付けることで、プレス手段によって押え付けられている所定の押圧荷重の状態以上にねじ込みを行ない、かつ所定押圧荷重から所定荷重を加えた目標付勢荷重に精度よく調整することが可能である。
【0012】
なお、プレス工程および締付工程において、それぞれ押圧荷重に応じてその押圧速度、所定押圧荷重の変化に応じてその締付速度を、所定の高速から所定の低速に切り替えるので、締付連結部材の荷重調整に係わる総時間の短縮が図れる。
【0013】
本発明の請求項2によると、押圧荷重は押圧荷重検出手段により計測されており、押圧荷重検出手段は、流体圧力発生部材を付勢手段側に押圧するプレス手段に備えられることができる。
【0014】
本発明の請求項3によると、締付工程は、プレス工程で所定押圧荷重に設定した後、螺合部材の締付けを開始する。
【0015】
これにより、付勢手段の付勢力が所定押圧荷重になった後に、締付作業を開始するので、容易に、目標とする所定付勢荷重いわゆるアシスト荷重に調整することが可能である。すなわち、所定押圧荷重に達するまで締付けが容易にできるとともに、さらに締付けを、所定押圧荷重の変化が所定押圧荷重から所定荷重が減じるまで継続して、目標とする所定付勢荷重いわゆるアシスト荷重に確実に調整することが可能である。
【0016】
本発明の請求項4によると、所定押圧荷重の変化とは、螺合部材の締付けを開始して、所定押圧荷重が変化しない所定押圧荷重変化なし範囲に対し、その所定押圧荷重変化なし範囲からさらに締付けて押圧荷重が低下することである。
【0017】
これにより、付勢力いわゆるアシスト荷重を発生する付勢手段を、流体圧力発生部材を介して螺合部材が直接押圧していない間は、締付速度を所定の高速に動作させることが可能である。一方、所定押圧荷重が低下する状態すなわち直接押圧する状態になると、締付速度を所定の低速に動作させることが可能であるので、螺合部材を精度よく締付けて目標の例えば所定アシスト荷重に調整することが可能である。
【0018】
本発明の請求項5によると、プレス工程では、流体圧力発生部材に衝突しない所定のアプローチ開始位置まではプレス手段を最高速度で接近させ、所定のアプローチ開始位置から押圧速度を所定の高速に設定し、かつ所定のアプローチ終了位置に達すると、押圧速度を所定の低速に切り替える。
【0019】
これにより、流体圧力発生部材に衝突しない所定のアプローチ開始位置まではプレス手段を最高速度で接近させるので、プレス手段によるプレス工程に係わる時間の短縮が図れる。
【0020】
本発明の請求項6によると、所定のアプローチ終了位置の押圧荷重は、プレス手段の押圧速度を切り替えて、所定の高速状態から停止状態になるまでに増加する押圧荷重の変化量を所定押圧荷重から減じた荷重である。
【0021】
これにより、所定のアプローチ開始位置から所定のアプローチ終了位置までの間はプレス手段の押圧速度を所定の高速に設定することが確実に可能である。
【0022】
本発明の請求項7によると、付勢手段の付勢力は、内部に流体圧力を発生する流体圧力発生部材をアシストするアシスト荷重とすることができる。
【0023】
本発明の請求項8および請求項9によると、インナーロータおよびアウターロータを備え、駆動軸の回転によりインナーロータが回転駆動されるギヤポンプの締付連結部材の荷重調整に好適である。本発明の請求項8によると、流体圧力発生部材は、ケーシングに収容されるインナーロータおよびアウターロータを備え、そのケーシングを軸方向に積重ねて、駆動軸の回転によりインナーロータが回転駆動されるギヤポンプの本体部である。これにより、流体圧力発生部材としてのギヤポンプの本体部には、付勢手段の付勢力として、内部に発生する流体圧力に対してアシストする所定のアシスト荷重を加えることが可能である。本発明の請求項9によると、付勢手段によって所定押圧荷重から所定荷重を加えた荷重が本体部に加わるように、螺合部材を締付ける。これにより、本発明の締付連結部材の荷重調整方法は、ギヤポンプの螺合部材の締付に好適である。
【0024】
本発明の請求項10によると、流体圧力発生部材を摺動自在に収容する収容孔を有するハウジングと、その流体圧力発生部材とこの収容孔との間に挟み込まれ、その流体圧力発生部材に付勢力を付勢する付勢手段と、その流体圧力発生部材を係止し、この収容孔に螺合固定される螺合部材を備えた締付連結部材において、付勢手段の付勢力が所定の付勢荷重になるように調整する荷重調整装置であって、流体圧力発生部材を付勢手段側に押圧するプレス手段と、螺合部材を締付ける締付力発生手段と、プレス手段によって発生する押圧荷重を検出する押圧荷重検出手段と、押圧荷重検出手段によって検出された押圧荷重に応じて、プレス手段および締付力発生手段のうち少なくとも一方を制御する制御手段を備え、制御手段は、プレス手段を制御して、流体圧力発生部材を付勢手段側に押圧するとともに、押圧荷重に応じて押圧速度を所定の高速から所定の低速に切り替えて所定押圧荷重に設定した後、締付力発生手段を制御して、所定押圧荷重の変化に応じて締付速度を所定の高速から所定の低速に切り替えて所定押圧荷重から所定荷重を加えた目標押圧荷重に調整する。
【0025】
これにより、プレス手段による押圧動作および締付力発生手段による締付動作において、それぞれ押圧荷重に応じてその押圧速度、所定押圧荷重の変化に応じてその締付速度を、所定の高速から所定の低速に切り替えるので、締付連結部材の荷重調整に係わる総時間の短縮が図れる。
【0026】
本発明の請求項11および請求項12によると、インナーロータおよびアウターロータを備え、駆動軸の回転によりインナーロータが回転駆動されるギヤポンプの締付連結部材の荷重調整に好適である。本発明の請求項11によると、流体圧力発生部材は、ケーシングに収容されるインナーロータおよびアウターロータを備え、そのケーシングを軸方向に積重ねて、駆動軸の回転によりインナーロータが回転駆動されるギヤポンプの本体部である。これにより、流体圧力発生部材としてのギヤポンプの本体部には、付勢手段の付勢力として、内部に発生する流体圧力に対してアシストする所定のアシスト荷重を加えることが可能である。本発明の請求項12によると、付勢手段によって所定押圧荷重から所定荷重を加えた荷重が本体部に加わるように、螺合部材を締付ける。これにより、本発明の締付連結部材の荷重調整装置は、ギヤポンプの螺合部材の締付に好適である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の締付連結部材の荷重調整方法および荷重調整装置について、具体化した実施形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整装置の構成を示す構成図である。図2は、本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整装置のシステム接続図である。図3は、本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整装置による各工程、特にプレス工程におけるプレス動作と押圧荷重パターンの関係、締付工程における締付動作と押圧荷重の変化の関係を示すグラフである。図5から図10は、本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整方法の各過程を表す模式的断面図である。なお、図4は本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整装置適用される流体圧力発生装置の概略構成を示す縦断面図である。図11は、図4に示す流体圧力発生装置の本体部の構成を示す構成図であって、図11(a)は縦断面図、図11(b)は図11(a)のB−B方向からみた横断面図である。
【0028】
図1に示すように、荷重調整装置1は、ギヤポンプ等の流体圧力発生装置の締付連結部材9aを組付けて、流体圧力発生装置の本体部としての流体圧力発生部材91をアシストするアシスト荷重を調整する。なお、締付連結部材9aは、流体圧力発生部材91と、流体圧力発生部材91を収容するハウジング92と、流体圧力発生部材91にアシスト荷重としての付勢力を付勢する付勢手段93と、付勢手段93の付勢力が所定のアシスト荷重になるようにハウジング92に螺合固定される螺合部材94とを含んで構成されている(図4参照)
【0029】
荷重調整装置1は、主要な機能を手段として表すと、図1に示すように、流体圧力発生部材91を付勢手段93側に押し付けるいわゆる押圧するプレス手段2と、螺合部材94を締付ける締付力発生手段3と、プレス手段2によって押し付けられる押圧荷重を検出する押圧荷重検出手段4と、押圧荷重検出手段4によって検出された押圧荷重に応じて、プレス手段2および締付力発生手段3のうち少なくとも一方を制御する制御手段5を含んで構成されている。
【0030】
図1に示すように、プレス手段2は、図1の上下方向に往復移動可能なプレスモータ軸部2aと、回転運動を、プレスモータ軸部2aの往復運動に変換するモータ駆動装置(以下、プレスモータ駆動部と呼ぶ)2bを備えている。プレスモータ駆動部2bは、回転運動を往復運動に変換する手段として、減速装置またはベルト駆動装置を備えている。このプレスモータ駆動部2bによって駆動されるプレスモータ軸部2aは、往復運動つまり図1の下方への押圧動作と図1の上方への押圧の解除動作を行なうことが可能である。なお、プレス手段2は、流体圧力発生部材91を付勢手段93側に押し付けて押圧荷重を加えることができるものであれば、いずれのプレス装置であってもよい。
【0031】
押圧荷重検出手段4は、プレス手段2によって押圧される押圧荷重を検出する検出手段であって、図1に示すように、プレス手段2(詳しくは、プレスモータ軸部2a)に備えられている。この押圧荷重検出手段4は、印加された荷重を計測するいわゆるロードセル等の周知の荷重計測装置であればよい。これにより、プレス手段2によって流体圧力発生部材91を付勢手段93側に押し付け、流体圧力発生部材91を介して付勢手段93を押圧することで、付勢手段93の付勢力を押圧荷重として検出することが可能である。
【0032】
締付力発生手段3は、プレス手段2(詳しくは、プレスモータ軸部2a)とは独立に作動可能な締付手段であって、図1に示すように、プレスモータ軸部2aと略同軸に配置され、プレスモータ軸部2aの外周に配置された螺合部材93を締付るドライバー部3aと、ドライバー部3aに締付力を伝達するモータ駆動装置(以下、スクリュモータ駆動部と呼ぶ)3bを備えている。スクリュモータ駆動部3bは、ドライバー部3aに締付力を伝達する手段として、減速装置またはベルト駆動装置を備えている。このスクリュモータ駆動部3bによって駆動されるドライバー部3aは、流体圧力発生部材91を係止しながら、螺合部材を締付けることで、付勢手段93側にねじ込むことが可能である。また、予めプレス手段2によって流体圧力発生部材91を付勢手段93側に押え付けて、付勢手段93の付勢力を所定のアシスト荷重に設定した状態にした後、このドライバー部3aが螺合部材93の締付けを開始し、検出される所定の押圧荷重の変化(詳しくは、所定の押圧荷重から所定の荷重の低下)に応じて、所定の押圧荷重に所定の荷重を加えた荷重を、付勢手段93の目標アシスト荷重として精度よく調整することが可能である。なお、このプレス工程と締付工程を備えることで締付連結部材9aのアシスト荷重を精度よく目標アシスト荷重に調整する方法の詳細については、後述する。
【0033】
制御手段(以下、制御装置と呼ぶ)5は、図1に示すように、押圧荷重検出手段4によって検出された押圧荷重に応じて、プレス手段2(詳しくは、プレスモータ駆動部2b)および締付力発生手段3(詳しくは、スクリュモータ駆動部3b)のうち少なくとも一方を制御する手段であって、マイクロコンピュータが使用され、各種ソフトウェア処理に必要なプログラムを記憶させた読出専用メモリー(ROM)52a、このプログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)51、およびプログラムに必要な変数を一時的に記憶する書き込み可能メモリー(RAM)52bなどを主体として構成されている(図2参照)。詳しくは、制御装置5は、図2に示すように、CPU51、メモリー52a、52b、入出力インターフェース53、プレスモータ制御モジュール55、スクリュモータ制御モジュール57、増幅されたセンサ出力をA/D変換するA/D変換モジュール59、およびそれらの間でデータ通信を行なうバス61を含んで構成されている。締付手段3の締付動作のパラメータを入力するための入出力装置54は、入出力インターフェース53に接続され、入力されたパラメータはメモリー(RAM)52bに記憶される。プレス手段2のプレスモータ駆動部2bは、モータ駆動回路56に接続され、プレスモータ制御モジュール55の指令に従い動作する。また、締付力発生手段3のスクリュモータ駆動部3bは、モータ駆動回路58に接続され、スクリュモータ制御モジュール57の指令に従い動作する。押圧荷重検出手段4としてのロードセルは、検出した信号を増幅する荷重出力アンプ60に接続され、A/D変換モジュール59を通じて押圧荷重値をデジタル信号として取り込む。
【0034】
ここで、本発明の荷重調整装置1適用される流体圧力発生装置について、図4および図11に従って説明する。図4に示すように、流体圧力発生装置としては、内部に流体圧力を発生するギヤポンプである。このギヤポンプ9は、図4に示すように、ギヤポンプ9の本体部を形成する流体圧力発生部材(以下、ポンプサブアッセンブリと呼ぶ)91と、ポンプサブアッセンブリ91を摺動自在に収容する収容孔92aを有するハウジング92と、ポンプサブアッセンブリ91と収容孔92aとの間に挟み込まれ、ポンプサブアッセンブリ91に付勢力を付勢する付勢手段93と、ポンプサブアッセンブリ91に係止し、収容孔92aに連結固定可能な螺合部材とを含んで構成されている。ポンプサブアッセンブリ91は、図11(b)の横断面に示すように、ケーシング91cに収容されるインナーロータ(以下、インナギヤと呼ぶ)91aとアウターロータ(以下、アウタギヤと呼ぶ)91bを備えている。さらに、ポンプサブアッセンブリ91は、図11(a)に示すように、そのケーシング91cを軸方向(図11(a)の上下方向)に積重ねて、駆動軸91dの回転によりインナギヤ91aを回転駆動する。すなわち、ポンプサブアッセンブリ91は、内接ギヤポンプいわゆるトロコイドポンプを構成している。このトロコイドポンプ91を構成するケーシング間は、図2(a)に示すように、インナギヤ91aとアウタギヤ91bの内接噛み合いによって発生する流体圧力を気密に保持するため、全周にわたって接合されている。本実施形態では、図11(a)に示すように、レーザ溶接等の溶接によって全周溶接されている。
【0035】
なお、溶接によって全周接合する場合、溶接により被溶接対象のケーシング91c等に熱エネルギーが注入される。このため、注入される熱エネルギーの大きさによっては、ポンプサブアッセンブリ91に溶接歪が生じる可能性がある。このため、ポンプサブアッセンブリ91の内部に発生する流体圧力を気密に保つことができる程度のレーザ溶接加工による全周接合に抑えることが望ましい。これにより、溶接によって全周接合する生産性向上と、全周接合による気密の確保が図れる。さらに、内部に発生する流体圧力に対してポンプサブアッセンブリ91をアシストするアシスト荷重を、ポンプサブアッセンブリ91の外部から加えることが望ましい。これにより、溶接による全周接合が容易となる。
【0036】
本実施形態では、ギヤポンプ9の本体部であるポンプサブアッセンブリ91を、ハウジング92の収容孔92aに収容するとともに、ポンプサブアッセンブリ91と収容孔92aとの間に付勢手段93を設けている。この付勢手段93は、ポンプサブアッセンブリ91と収容孔92aとの間に挟み込まれることで、ポンプサブアッセンブリ91に所定のアシスト荷重を付勢することが可能である。なお、本実施形態で説明する付勢手段93としては、皿ばね状のスプリングプレートとする。
【0037】
なお、この所定のアシスト荷重は、収容孔92aに螺合可能な螺合部材94を所定の位置に締付けることによって調整可能である。すなわち、螺合部材94をポンプサブアッセンブリ91に係止しながら締付けることで、ポンプサブアッセンブリ91を介して螺合部材94がスプリングプレート93を押え付ける位置を調整され、結果として、スプリングプレート93に所定のアシスト荷重を発生させることが可能である。
【0038】
なお、螺合部材94は、螺合固定されるハウジング、およびスプリングプレート93とともに締付連結部材9aを構成している。
【0039】
なお、本実施形態の螺合部材94では、略円筒状体のスクリュであって、略円筒状体の外周には収容孔92aと螺合可能な螺合部(以下、ねじ部と呼ぶ)94aが形成されている。さらに、略円筒状体の内周は、ドライバー部3aと係合可能な構造となっている(図6参照)。また、その内周の大きさは、プレスモータ軸部2aの先端部の外周の大きさより小さい(図6参照)。
【0040】
次に、本発明の締付連結部材9aの荷重調整方法について、図3、および図5から図10に従って説明する。なお、図3では、横軸は時間を示し、図3(a)はプレス手段2のプレス動作、特にプレスモータ軸部2aの移動位置(図1の上下方向に移動する位置)の勾配、すなわちいわゆる押圧速度のパターンを示す特性図、図3(b)は締付力発生手段3の締付動作、特にドライバー部3aの締付位置の勾配すなわち締付速度のパターンを示す特性図、図3(c)はプレスモータ軸部2aに設けられたロードセル4によって検出される押圧荷重の変化パターンを示す特性図、図3(d)は付勢手段としてのスプリングプレート93の付勢力いわゆるアシスト荷重のパターンを示す特性図である。
【0041】
図3(a)および図3(b)に示すように、まず、プレス手段2の動作として、プレスモータ駆動部2bによって製品9のポンプサブアッセンブリ91側に接近するように、プレスモータ軸部2aを原位置Sp0から移動する(図1の下方へ移動する)。さらにポンプサブアッセンブリ91に衝突させながら、図3(a)および図3(c)に示すように、プレスモータ軸部2aを移動させ、ポンプサブアッセンブリ91を介してスプリングプレート93を押し付ける押圧荷重Pが所定押圧荷重P1(図3(c)参照)となる押し付け終了位置Sp4(図3(a)参照)に達したとき、プレスモータ軸部2aの移動を停止する。この間(図3(a)に示すIの範囲)は、後述するプレス工程Iを構成する。なお、プレス工程Iにおける押圧荷重Pに応じた押圧速度ΔSp/Δtを切り替える本発明の特徴については後述する。
【0042】
次に、このプレス工程Iで所定押圧荷重P1に設定した後、締付力発生手段3の締付動作つまりドライバー部3aによる締付動作を開始する。これにより、スプリングプレート93の付勢力(以下、付勢荷重と呼ぶ)が所定押圧荷重P1になった後に、ドライバー部3aによる締付動作を開始するので、目標とする所定付勢荷重いわゆるアシスト荷重に調整する締付動作が容易となる。例えば、所定押圧荷重P1に達するまで締付けが容易にできるとともに、さらに締付動作を、ロードセル4によって検出される所定押圧荷重P1の変化として、所定押圧荷重P1から所定荷重ΔPを減じる(図3(c)参照)状態に達するまで継続する。その結果、目標とする所定アシスト荷重に確実に調整することが可能である。この間(図3(a)に示すIIの範囲)は、後述する締付工程IIを構成する。なお、締付工程IIにおける所定押圧荷重P1の変化に応じた締付速度ΔSs/Δtを切り替える本発明の特徴については後述する。
【0043】
なお、締付工程IIで締付動作を終了後は、プレスモータ軸部2aを原位置Sp0に戻す。なお、この間(図3(a)に示すIIIの範囲)は、原位置戻し工程IIIを構成する。ロードセル4によって検出される押圧荷重Pが所定押圧荷重P1から所定荷重ΔP低下した状態になると、プレスモータ軸部2aが押圧する押圧荷重(P1−ΔP)(図3(c)参照)に対して、ドライバー部3aの締付けによってポンプサブアッセンブリ91を介してスプリングプレート93に直接押圧する押圧荷重(P2=P1+ΔP)(図3(d)参照)に比べて小さくなる。このため、この原位置戻し工程IIIでは、プレスモータ駆動部2bを原位置Sp0に戻して、プレス手段2の制御装置5による駆動を停止する。
【0044】
ここで、プレス工程Iおよび締付工程IIにおいて、プレスモータ軸部2aによる押圧動作、ドライバー部3aによる締付動作を、それぞれ押圧荷重Pに応じてその押圧速度ΔSp/Δt、ロードセル4によって検出される所定押圧荷重P1の変化に応じてその締付速度ΔSs/Δtを、所定の高速から所定の低速に切り替える方法の詳細について、以下説明する。
【0045】
図5から図10は、本発明の荷重調整方法に係わる各過程での荷重調整装置1、特にプレスモータ軸部2a、ドライバー部3aとギヤポンプ9との組付け関係を示す模式的断面図である。また、図5から図10中に示す符号301から307は、図3(a)の特性図中の変化点に付した符号に対応しており、プレスモータ軸部2aによる押圧動作の状態を示す。また、図5から図10中に示す符号310から312は、ドライバー部3aによる締付動作の状態を示す。詳しくは、図5から図8に示す過程は、図3(a)中のプレス工程Iに対応する。図5は図3(a)中のプレスモータ軸部2aが原位置Sp0にある状態(図3(a)の変化点301参照)、図6は図3(a)中のプレスモータ軸部2aがアプローチ開始位置Sp1にある状態(図3(a)の変化点302参照)、図7は図3(a)中のプレスモータ軸部2aがプレス開始位置Sp2にある状態(図3(a)の変化点303参照)、図8は図3(a)中のプレスモータ軸部2aが押し付け終了位置Sp4にある状態(図3(a)の変化点305参照)を示す。また、図8から図10に示す工程は、図3(a)中の締付工程IIに対応する。図8は図3(b)中のドライバー部3aの回転を開始する状態(図3(b)の変化点310参照)、図9は図3(b)中のドライバー部3aによる締付動作によって所定押圧荷重に達する状態(ドライバー部3aがポンプサブアッセンブリ91を介して直接スプリングプレート93を押圧する状態(図3(b)の変化点311参照)、図10は図3(b)中のドライバー部3aによる締付動作が終了する状態(図3(b)の変化点312参照)を示す。
【0046】
まず、プレス工程Iでは、図3(a)に示すように、ポンプサブアッセンブリ91に衝突しないアプローチ開始位置Sp1まではプレスモータ軸部2aの押圧速度ΔSp/Δtを最高速度で接近させ、アプローチ開始位置Sp1から押圧速度ΔSp/Δtを所定の高速に設定し、かつアプローチ終了位置Sp3に達すると、押圧速度ΔSp/Δtを所定の低速に切り替える。なお、アプローチ開始位置Sp1では、ポンプサブアッセンブリ91に衝突しないための隙間として、プレスモータ軸部2aとポンプサブアッセンブリ91との軸方向離間距離が、図3(a)および図6に示すように、ΔSp1だけ設けられている。これにより、ポンプサブアッセンブリ91に衝突しないアプローチ開始位置Sp1まではプレスモータ軸部2aを最高速度で接近させるので、プレス工程Iに係わる時間の短縮が図れる。さらに、図3(a)および図3(c)に示すように、所定押圧荷重P1に近い押圧荷重となる押圧荷重P0になるまでは、押圧速度ΔSp/Δtを所定の高速に設定し、その押圧荷重P0に達すると、押圧速度ΔSp/Δtを所定の低速に設定することが可能である。その結果、所定押圧荷重P1に近い範囲のみで締付けによるねじ込み精度を向上させながら、プレス工程Iに係わる時間の短縮がさらに図れる。
【0047】
なお、アプローチ終了位置Sp3の押圧荷重P0は、プレスモータ軸部2aの押圧速度ΔSp/Δtを切り替えて、所定の高速状態から停止状態になるまでに増加する押圧荷重の変化量を、所定押圧荷重P1から減じた荷重である。これにより、アプローチ開始位置Sp1からアプローチ終了位置Sp3までの間は、プレスモータ軸部2aの押圧速度ΔSp/Δtを所定の高速に設定することが確実に可能である。
【0048】
次に、締付工程IIでは、プレス工程Iで所定押圧荷重P1に設定した後、図3(b)に示すように、スクリュモータ軸部3aによるスクリュ94の締付けを開始する。プレスモータ軸部2aによってポンプサブアッセンブリ91を介してスプリングプレート93に所定押圧荷重P1が加えられるので、スプリングプレート93には、所定押圧荷重P1と同じ荷重量のアシスト荷重P1が発生する。このとき、プレスモータ軸部2aによってスプリングプレート93を所定押圧荷重P1で押圧しているので、図3(b)および図8に示すように、スクリュ94とポンプサブアッセンブリ91との軸方向離間距離が、ΔSs1だけ設けられる。このため、ロードセル4で検出される所定押圧荷重P1が変化するまでは、つまりスクリュモータ軸部3aによる締付作業によってスクリュ94がポンプサブアッセンブリ91に当接していない。この間(図3(b)に示すIIaの範囲)は、スクリュモータ軸部3aによって締付荷重を生じさせることなく、スクリュ94の締付作業を行なうことが可能である。これにより、スクリュモータ軸部3aの締付速度ΔSs/Δtを、所定の高速に設定することが容易となる。さらに、スクリュモータ軸部3aの締付動作に係わる時間の短縮、つまり締付工程IIに係わる時間の短縮が図れる。
【0049】
ロードセル4で検出される所定押圧荷重P1が変化すると、プレスモータ軸部2aに替わって、スクリュ94が、ポンプサブアッセンブリ91を介してスプリングプレート93を直接押圧するようになる。一方、ロードセル4で検出される所定押圧荷重P1は、スクリュモータ軸部3aによってスクリュ94がねじ込まれるに従って、低下していく(図3(c)参照)。すなわち、図3(b)および図3(c)に示すように、スクリュモータ軸部3aの移動量の増分(変化点311〜312)に対し、ロードセル4で検出される所定押圧荷重P1は、所定押圧荷重P1から所定荷重ΔP減じられる(変化点323〜324)。その結果、図3(b)および図3(d)に示すように、スプリングプレート93に発生するアシスト荷重が所定押圧荷重P1に所定荷重ΔPを加えた荷重つまり目標アシスト荷重P2(図3(d)の変化点332参照)に調整することが可能である。
【0050】
上記実施形態では、プレスモータ軸部2aによってスプリングプレート93に所定押圧荷重P1を加えるプレス工程Iと、ロードセル4で検出される所定押圧荷重P1の変化として所定押圧荷重P1から所定荷重ΔP減じられる状態になるまでスクリュ94をスクリュモータ軸部3aによって締付ける締付工程IIを備えるので、スクリュモータ軸部3aによって締付ける締付工程II前に、スプリングプレート93に発生するアシスト荷重を所定押圧荷重P1に調整しておくことが可能である。さらに、本実施形態では、締付工程IIでは、スクリュモータ軸部3aによるスクリュ94のねじ込みによって、スクリュ94がポンプサブアッセンブリ91に当接するまでの間は、締付荷重なく、容易に締付作業を行なうことが可能である。さらに、本実施形態では、スクリュモータ軸部3aによるスクリュ94のねじ込み量の調節も、P1+ΔPの広い範囲で行なうのではなく、所定押圧荷重P1からの変化量である所定荷重ΔPの狭い範囲で行なう。これにより、ねじ込み量の調節対象は図3(b)のΔSs1+ΔSs2でなく、ΔSs2の範囲でよいので、精度よく行なうことが可能である。その結果、ロードセル4で検出される所定押圧荷重P1の変化として所定押圧荷重P1から所定荷重ΔP減じられるまで締付けることで、スプリングプレート93に発生するアシスト荷重を、精度よく、目標アシスト荷重P2に調整することが可能である。
【0051】
さらに、本実施形態では、ロードセル4で検出される所定押圧荷重P1が変化したとき、締付速度ΔSs/Δtを所定の高速から所定の低速に切り替える。これにより、ねじ込み量の調節対象であるΔSs2の範囲(図3(b)のIIbの範囲)で、締付速度ΔSs/Δtを所定の低速に設定することが可能である。したがって、スクリュモータ軸部3aの締付動作を精度よくコントロールすることが可能であるので、精度よく、目標アシスト荷重P2に調整することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整装置の構成を示す構成図である。
【図2】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整装置のシステム接続図である。
【図3】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整装置による各工程、特にプレス工程におけるプレス動作と押圧荷重パターンの関係、締付工程における締付動作と押圧荷重の変化の関係を示すグラフである。
【図4】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整装置適用される流体圧力発生装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図5】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整方法の過程を表す模式的断面図である。
【図6】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整方法の過程を表す模式的断面図である。
【図7】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整方法の過程を表す模式的断面図である。
【図8】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整方法の過程を表す模式的断面図である。
【図9】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整方法の過程を表す模式的断面図である。
【図10】 本発明の実施形態に係わる締付連結部材の荷重調整方法の過程を表す模式的断面図である。
【図11】 図4に示す流体圧力発生装置の本体部の構成を示す構成図であって、図11(a)は縦断面図、図11(b)は図11(a)のB−B方向からみた横断面図である。
【符号の説明】
荷重調整装置
2 プレス手段
2a プレスモータ軸部
2b プレスモータ駆動部(モータ駆動装置)
3 締付力発生手段
3a スクリュモータ軸部
3b スクリュモータ駆動部(モータ駆動装置)
4 ロードセル(押圧荷重検出手段)
5 制御装置
9a 締付連結部材
91 ポンプアッセンブリ(流体圧力発生部材)
91a インナギヤ(インナーロータ)
91b アウタギヤ(アウターロータ)
91c ケーシング
91d 駆動軸
92 ハウジング
92a 収容孔
93 スプリングプレート(付勢手段)
94 スクリュ(螺合部材)

Claims (13)

  1. 流体圧力発生部材を摺動自在に収容する収容孔を有するハウジングと、前記流体圧力発生部材と前記収容孔との間に挟み込まれ、前記流体圧力発生部材に付勢力を付勢する付勢手段と、前記流体圧力発生部材を係止し、前記収容孔に螺合固定される螺合部材を備えた締付連結部材において、前記付勢手段の付勢力が所定の付勢荷重になるように調整する荷重調整方法であって、
    流体圧力発生部材をプレス手段によって押圧するとともに、押圧荷重に応じて押圧速度を所定の高速から所定の低速に切り替えながら所定の押圧荷重を前記付勢手段に印加するプレス工程と、
    前記螺合部材の締付けを開始し、前記所定押圧荷重の変化に応じて締付速度を所定の高速から所定の低速に切り替えながら、前記プレス手段による前記所定押圧荷重から所定荷重を減じる締付工程を備えていることを特徴とする締付連結部材の荷重調整方法。
  2. 前記押圧荷重は押圧荷重検出手段により計測されており、
    前記押圧荷重検出手段は、前記流体圧力発生部材を前記付勢手段側に押圧する前記プレス手段に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の締付連結部材の荷重調整方法。
  3. 前記締付工程は、前記プレス工程で前記所定押圧荷重に設定した後、前記螺合部材の締付けを開始することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の締付連結部材の荷重調整方法。
  4. 前記所定押圧荷重の変化とは、前記螺合部材の締付けを開始して、前記所定押圧荷重が変化しない所定押圧荷重変化なし範囲に対し、前記所定押圧荷重変化なし範囲からさらに締付けて押圧荷重が低下することであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の締付連結部材の荷重調整方法。
  5. 前記プレス工程では、前記流体圧力発生部材に衝突しない所定のアプローチ開始位置までは前記プレス手段を最高速度で接近させ、前記所定のアプローチ開始位置から押圧速度を前記所定の高速に設定し、かつ所定のアプローチ終了位置に達すると、押圧速度を前記所定の低速に切り替えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の締付連結部材の荷重調整方法。
  6. 前記所定のアプローチ終了位置の押圧荷重は、前記プレス手段の押圧速度を切り替えて、所定の高速状態から停止状態になるまでに増加する押圧荷重の変化量を前記所定押圧荷重から減じた荷重であることを特徴とする請求項5に記載の締付連結部材の荷重調整方法。
  7. 前記付勢手段の前記付勢力は、内部に流体圧力を発生する前記流体圧力発生部材をアシストするアシスト荷重であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の締付連結部材の荷重調整方法。
  8. 前記流体圧力発生部材は、ケーシングに収容されるインナーロータおよびアウターロータを備え、前記ケーシングを軸方向に積重ねて、駆動軸の回転により前記インナーロータが回転駆動されるギヤポンプの本体部であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の締付連結部材の荷重調整方法。
  9. 記付勢手段によって前記所定押圧荷重から所定荷重を加えた荷重が前記本体部に加わるように、前記螺合部材を締付けることを特徴とする請求項8に記載の締付連結部材の荷重調整方法
  10. 流体圧力発生部材を摺動自在に収容する収容孔を有するハウジングと、前記流体圧力発生部材と前記収容孔との間に挟み込まれ、前記流体圧力発生部材に付勢力を付勢する付勢手段と、前記流体圧力発生部材を係止し、前記収容孔に螺合固定される螺合部材を備えた締付連結部材において、前記付勢手段の付勢力が所定の付勢荷重になるように調整する荷重調整装置であって、
    前記流体圧力発生部材を前記付勢手段側に押圧するプレス手段と、
    前記螺合部材を締付ける締付力発生手段と、
    前記プレス手段によって発生する押圧荷重を検出する押圧荷重検出手段と、
    前記押圧荷重検出手段によって検出された押圧荷重に応じて、前記プレス手段および前記締付力発生手段のうち少なくとも一方を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記プレス手段を制御して、前記流体圧力発生部材を前記付勢手段側に押圧するとともに、押圧荷重に応じて押圧速度を所定の高速から所定の低速に切り替えて所定押圧荷重に設定した後、
    前記締付力発生手段を制御して、前記所定押圧荷重の変化に応じて締付速度を所定の高速から所定の低速に切り替えて前記所定押圧荷重から所定荷重を加えた目標押圧荷重に調整することを特徴とする締付連結部材の荷重調整装置。
  11. 前記流体圧力発生部材は、ケーシングに収容されるインナーロータおよびアウターロータを備え、前記ケーシングを軸方向に積重ねて、駆動軸の回転により前記インナーロータが回転駆動されるギヤポンプの本体部であることを特徴とする請求項10に記載の締付連結部材の荷重調整装置。
  12. 記付勢手段によって前記所定押圧荷重から所定荷重を加えた荷重が前記本体部に加わるように、前記螺合部材を締付けることを特徴とする請求項11に記載の締付連結部材の荷重調整装置
  13. 流体圧力発生部材を摺動自在に収容する収容孔を有するハウジングと、前記流体圧力発生部材と前記収容孔との間に挟み込まれ、前記流体圧力発生部材に付勢力を付勢する付勢手段と、前記流体圧力発生部材を係止し、前記収容孔に螺合固定される螺合部材とを備え、
    流体圧力発生部材をプレス手段によって押圧するとともに、押圧荷重に応じて押圧速度を所定の高速から所定の低速に切り替えながら所定の押圧荷重を前記付勢手段に印加するプレス工程と、前記螺合部材の締付けを開始し、前記所定押圧荷重の変化に応じて締付速度を所定の高速から所定の低速に切り替えながら、前記プレス手段による前記所定押圧荷重から所定荷重を減じる締付工程とにより、前記付勢手段の付勢力が所定の付勢荷重になるように調整された締付連結部材。
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