JP6944481B2 - 可変容量型油圧ポンプシステム - Google Patents
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Description
−可変容量型油圧ポンプシステム−
本実施形態に係る可変容量型油圧ポンプシステムは、可変容量型油圧ポンプ10(図1及び図2)、傾転角測定装置20(図3)、傾転角補正量検出装置30(図4及び図5)、及び容量制御装置40(図6)を含んで構成されている。以下の説明において、可変容量型油圧ポンプシステムを「ポンプシステム」、可変容量型油圧ポンプを「油圧ポンプ」と適宜略称する。
図1は本発明の第1実施形態に係る可変容量型油圧ポンプシステムを構成する可変容量型油圧ポンプの断面図、図2は図1中のII−II線による矢視断面図である。油圧ポンプ10は、ケーシング11、シリンダブロック12、複数のピストン13、傾転機構14、傾転アクチュエータ15を含んで構成されている。本実施形態では斜軸式の油圧ポンプ10を例示しているが、斜軸式の油圧ポンプにも本発明は適用可能である。
図3は傾転角測定装置20の断面図である。傾転角測定装置20は油圧ポンプ10の傾転角θを測定する装置であり、ケーシング21、傾転角センサ22、及びリンク機構23を含んで構成されている。
図4は傾転角補正量検出装置30の運転モード時の断面図、図5は較正モード時の断面図である。傾転角補正量検出装置30は、接触センサ31、ストライカ32及びアジャスタ36を含んで構成されている。
(a)サーボピストン15bがピストン34に触れていない状態(サーボピストン15bが最小傾転位置Xminから離れた状態)で次式が成立すること。
(b)サーボピストン15bにピストン34が押し込まれた状態(サーボピストン15bが最小傾転位置Xminに位置する状態)で次式が成立すること。
但し、P1:受圧室15Aの圧力、
P2:受圧室15Bの圧力、
S1:サーボピストン15bの大径側受圧面(下端面)の面積、
S2:サーボピストン15bの小径側受圧面(上端面)の面積、
S3:ピストン34の受圧面(下端面)の面積、
L0:コイルバネ35の自然長
L1:ピストン34とストッパ37との間の距離
L2:コイルバネ35の取り付け長さ
K:コイルバネ35のバネ定数
である。
図6は容量制御装置40を模式的に表す回路図である。同図に示したように、容量制御装置40は、レギュレータ41とコントローラ49とを含んで構成されている。
油圧ポンプ10にあっては、原動機(不図示)により回転軸16が回転駆動されると、ドライブディスク16aとシリンダブロック12が回転し、これに伴って各ピストン13がシリンダ室12aの内部を順次往復摺動する。ピストン13がシリンダ室12aから引き出される際に、例えば油通路11cからポート14cを介してシリンダ室12aに作動油が吸入される。その後、ピストン13がシリンダ室12aに押し込まれる際に、シリンダ室12aの内部の作動油が加圧されてポート14dから油通路11dを介して吐出される。この吸入流量及び吐出流量が傾転角θにより変化する。前述した通り、油圧ポンプ10の傾転角θはコントローラ49によりレギュレータ41を介して制御される。
図7はコントローラ49による傾転角の制御手順を表すフローチャート、図8は傾転角θの測定値の補正概念の説明図である。コントローラ49は、油圧ポンプ10を搭載した建設機械の運転席でキースイッチがオンになって電源が入ると図7の手順を開始し、通電中は同手順を繰り返し実行する。手順の開始後、コントローラ49は、まずモードスイッチ48から信号を基に較正モードが選択されているかを判定する(ステップS1)。較正モードが選択されていれば、コントローラ49はソレノイド42を消磁して接触センサ31から検出信号が入力されたかを判定する(ステップS11)。接触センサ31から検出信号が入力されたかどうかは、接触センサ31の信号(出力電圧)が設定値V1[V]以上になったかで判定される(図8)。ソレノイド42を消磁してもサーボピストン15bが最小傾転位置Xminまで移動せず、設定時間内に接触センサ31からサーボピストン15bの検出信号が入力されない場合、コントローラ49は出力装置ODに警告出力を指令する(ステップS15)。
(1)本実施形態によれば、可動範囲の最小傾転側の端部でサーボピストン15bを接触センサ31で検出し、その際の傾転角センサ22の測定値と基準値θminsとの偏差Δθminを算出して、偏差Δθminにより傾転角センサ22の測定値θを補正する。サーボピストン15bの可動範囲の端部位置はリンク機構23等の経年摩耗の影響を受けず普遍的であるため、サーボピストン15bの可動範囲の端部位置については例えば出荷当時と実質的に同一条件を再現することができる。そして、サーボピストン15bの位置が等しい条件で傾転角センサ22の測定値について現在の値を例えば出荷当時に得た基準値と比較することで、リンク機構23等に生じた経年摩耗による傾転角センサ22の測定値の変化を測ることができる。従って、傾転角θを傾転角センサ22に伝えるリンク機構23等の部品の経年摩耗による傾転角θの測定誤差(偏差Δθmin)を測定することができる。測定した傾転角θにこの誤差を反映させることで、リンク機構23等の経年摩耗により傾転角θの測定誤差が拡大しても精度良く油圧ポンプ10の容量を制御することができる。また傾転角センサ22の測定値の経年変化からリンク機構23等の可動部品の摩耗の程度が推定できるため、可動部品の寿命診断に役立つ。
図9は本発明の第2実施形態に係るポンプシステムを構成する油圧ポンプの断面図であり、第1実施形態の図1に対応する図である。本実施形態において第1実施形態と同様の又は対応する要素には適宜図1と同符号を付して説明を省略する。本実施形態が第1実施形態と相違する点は、接触センサ31がサーボピストン15bの可動範囲における可動方向の両端の位置に設けられている点である。本実施形態ではヘッドケーシング11bの受圧室15B側(上側)の端部と同様にして、受圧室15A側(下側)の端部にも傾転角補正量検出装置30が設置してある。受圧室15B側に設けた傾転角補正量検出装置30と受圧室15A側に設けたものとは同一構成であり、サーボピストン15bの最小傾転位置Xminに加えて最大傾転位置Xmaxが検出できるように構成されている。その他のハード構成については第1実施形態と同様である。
θs(x)={(θmaxs−θmins)(X−Xmin)/(Xmax−Xmin)}+θmins
基準関数θs(x)によれば、サーボピストン15bの任意の位置Xについて出荷当時の傾転角センサ22の傾転角θ(任意の位置Xについての基準値)が求められる。
θ(x)={(θmax−θmin)(X−Xmin)/(Xmax−Xmin)}+θmin
上記の補正値の関数Δθ(x)は、次式のように、予めメモリに格納された基準関数θs(x)と経年後に較正モードを用いて取得した関数θ(x)との差分として求められる。
Δθ(x)=θs(x)−θ(x)
この補正値の関数Δθ(x)によれば、サーボピストン15bの任意の位置Xについて現在の傾転角センサ22の傾転角θに加算すべき補正値が求められる。図11のように関数θs(x),θ(x)が平行であれば、関数Δθ(x)は一定値Δθとなるが、関数θs(x),θ(x)の差分が位置Xに応じて増減する場合には補正値は位置Xに応じて異なる値となる。
Claims (6)
- 本体としてのケーシングと、
前記ケーシングに収容されたシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの複数のシリンダ室にそれぞれ摺動可能に挿入された複数のピストンと、
前記シリンダ室に対する前記ピストンのストローク量を調整する傾転機構と、
往復動作するサーボピストンにより前記傾転機構を駆動する傾転アクチュエータと、
前記傾転アクチュエータを制御するレギュレータと、
前記傾転機構の傾転角を測定する傾転角センサと、
前記傾転機構と前記傾転角センサとを連結し前記傾転角センサに傾転角を入力するリンク機構と、
前記傾転角センサの測定値を基に前記レギュレータをフィードバック制御するコントローラとを備えた可変容量型油圧ポンプシステムにおいて、
前記サーボピストンの可動範囲における可動方向の少なくとも一端位置で前記サーボピストンを検出する傾転角較正用の接触センサを備え、
前記コントローラは、前記接触センサから信号が入力された際の前記傾転角センサの測定値と予め記憶されたその基準値との偏差を演算し、その後の前記傾転角センサの測定値を前記偏差に基づいて補正することを特徴とする可変容量型油圧ポンプシステム。 - 請求項1に記載の可変容量型油圧ポンプシステムにおいて、前記接触センサはリミットスイッチであることを特徴とする可変容量型油圧ポンプシステム。
- 請求項1に記載の可変容量型油圧ポンプシステムにおいて、
運転モードと較正モードとを切り換えるモードスイッチを備え、
前記運転モードの下で前記コントローラにより制限される前記サーボピストンの動作範囲は前記可動範囲よりも狭く設定されており、前記較正モードが選択されている場合にのみ前記接触センサにより前記サーボピストンが検出可能に構成されており、
前記コントローラは、前記較正モードで前記偏差を算出し、前記偏差を基に前記運転モードに切り換わった後の前記傾転角センサの測定値を補正することを特徴とする可変容量型油圧ポンプシステム。 - 請求項3に記載の可変容量型油圧ポンプシステムにおいて、
前記接触センサは、前記サーボピストンの可動範囲における可動方向の一端位置にのみ設けられており、
前記コントローラは、前記較正モードが選択されている場合に、前記接触センサから信号が入力された際の前記傾転角センサの測定値と前記基準値との偏差を補正値として演算し、
前記コントローラは、前記運転モードが選択されている場合に、前記補正値を加算することにより前記傾転角センサの測定値を補正することを特徴とする可変容量型油圧ポンプシステム。 - 請求項3に記載の可変容量型油圧ポンプシステムにおいて、
前記接触センサは、前記サーボピストンの可動範囲における可動方向の両端位置に設けられており、
前記コントローラは、前記較正モードが選択されている場合に、双方の接触センサから信号が入力された際の前記傾転角センサの測定値から前記サーボピストンの位置と前記傾転角センサの測定値との相関を演算し、この相関と予め記憶された基準相関とから傾転角についての補正値の関数を求め、
前記コントローラは、前記運転モードが選択されている場合に、前記傾転角センサの測定値に基づいて前記関数から算出した補正値を加算することにより前記傾転角センサの測定値を補正することを特徴とする可変容量型油圧ポンプシステム。 - 請求項3に記載の可変容量型油圧ポンプシステムにおいて、
警告出力をする出力装置を備え、
前記コントローラは、前記較正モードが選択されている場合に、前記接触センサから信号が入力された際の前記傾転角センサの測定値と前記基準値との偏差の絶対値が予め定められた設定値以上であれば、前記出力装置に警告出力を指令することを特徴とする可変容量型油圧ポンプシステム。
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