JP3921970B2 - 光ディスク記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスク記録装置に関し、記録失敗に至る前兆状態を検出して、記録失敗を未然に防止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
CD−R、DVD−R等の追記型光ディスクの記録においては、一度記録を失敗すると書き直しができず、そのディスクを廃棄処分しなければならない。また、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の書き換え可能型光ディスクの記録においては、記録を失敗すると書き直さなければならず、書き直し操作が面倒である。したがって、記録失敗の前兆状態を検出して、記録失敗を未然に防ぐ必要がある。
従来は、記録中に記録データのバッファメモリが空になること(バッファアンダーラン)による記録失敗を防ぐために、記録中にバッファメモリのデータ量を監視して、所定量以下に減少したら記録動作を中断し、データ量が回復したら、該中断した位置から続きのデータを書き継ぐようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
記録失敗の原因はバッファアンダーランだけでなく、振動、衝撃等の外乱、その他各種の原因がある。振動、衝撃等の外乱を受けると、トラッキングサーボ、フォーカスサーボ等のサーボ外れ(サーボロック状態が外れること)が生じ、記録失敗に至る。特に、CD−R/RWドライブ(CD−RディスクおよびCD−RWディスクの記録および再生が可能な光ディスク記録装置)は、装置の小型化に伴って可搬型のパソコンに内蔵されるようになってきており、振動、衝撃等の外乱を受けて記録失敗に至る機会が増えてきている。
この発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、記録失敗に至る前兆状態を検出して、記録失敗を未然に防止するようにした光ディスク記録装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の光ディスク記録装置は、記録中に所定の記録失敗前兆状態を検出する記録失敗前兆状態検出手段と、前記記録失敗前兆状態が検出されたときに記録動作を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後に該中断位置から続きのデータを書き継ぐ制御を行う制御手段とを具備してなるものである。これによれば、記録失敗前兆状態を検出することにより記録失敗の前兆状態を検出して記録を中断するので、記録失敗を未然に防止できる。記録失敗前兆状態検出手段は、以下のような様々な状態を記録失敗前兆状態として検出することができる。
【0007】
(a)サーボエラー信号のレベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、RF信号のエンベロープ成分のレベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に高い閾値と絶対値レベルが相対的に低い閾値を設定し、サーボエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなりかつRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも低くなったこと、サーボエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったこと、RF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも低くなったことをそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する(サーボエラー信号の絶対値レベルおよびRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルの状態の組み合わせがこれらのいずれにも該当しない場合は前記記録失敗前兆状態として検出しない)。サーボエラー信号の絶対値レベルとRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルにそれぞれ高低2つの閾値を設定して、サーボエラー信号の絶対値レベルが相対的に低い閾値よりも高くなりかつRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが相対的に高い閾値よりも低くなったことを記録失敗前兆状態として検出するので、いずれか一方のみで検出する場合に比べて誤検出を防ぐことができる。しかも、サーボエラー信号の絶対値レベルが相対的に高い閾値よりも高くなったとき、あるいは、RF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが相対的に低い閾値よりも低くなったとき、すなわち、真に記録失敗前兆状態である可能性が高いときは、それぞれ独立して記録失敗前兆状態を検出するので、検出漏れを防止することができる。
【0008】
(b)サーボエラー信号のレベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、光ディスク記録装置に搭載した加速度センサで検出される加速度に基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、サーボエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなりかつ加速度の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなったこと、サーボエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったこと、加速度の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったことをそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する(サーボエラー信号の絶対値レベルおよび加速度の絶対値レベルの状態の組み合わせがこれらのいずれにも該当しない場合は前記記録失敗前兆状態として検出しない)。振動、衝撃等の外乱によってサーボエラー信号の絶対値レベルが増大し、加速度の絶対値レベルが増大するので、該両レベルを監視することにより、記録失敗を防止することができる。サーボエラー信号の絶対値レベルと加速度の絶対値レベルにそれぞれ高低2つの閾値を設定して、サーボエラー信号の絶対値レベルが相対的に低い閾値よりも高くなりかつ加速度の絶対値レベルが相対的に低い閾値よりも高くなったことを記録失敗前兆状態として検出するので、いずれか一方のみで検出する場合に比べて誤検出を防ぐことができる。しかも、サーボエラー信号の絶対値レベルが相対的に高い閾値よりも高くなったとき、あるいは、加速度の絶対値レベルが相対的に高い閾値よりも高くなったとき、すなわち、真に記録失敗前兆状態である可能性が高いときは、それぞれ独立して記録失敗前兆状態を検出するので、検出漏れを防止することができる。
【0010】
(c)光ディスク記録装置に搭載した加速度センサで検出される加速度に基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、RF信号のエンベロープ成分のレベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に高い閾値と絶対値レベルが相対的に低い閾値を設定し、加速度の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなりかつRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも低くなったこと、加速度の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったこと、RF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも低くなったことをそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する(加速度の絶対値レベルおよびRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルの状態の組み合わせがこれらのいずれにも該当しない場合は前記記録失敗前兆状態として検出しない)。加速度の絶対値レベルとRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルにそれぞれ高低2つの閾値を設定して、加速度の絶対値レベルが相対的に低い閾値よりも高くなりかつRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが相対的に高い閾値よりも低くなったことを記録失敗前兆状態として検出するので、いずれか一方のみで検出する場合に比べて誤検出を防ぐことができる。しかも、加速度の絶対値レベルが相対的に高い閾値よりも高くなったとき、あるいは、RF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが相対的に低い閾値よりも低くなったとき、すなわち、真に記録失敗前兆状態である可能性が高いときは、それぞれ独立して記録失敗前兆状態を検出するので、検出漏れを防止することができる。
【0011】
(d)トラッキングエラー信号の絶対値レベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、フォーカスエラー信号の絶対値レベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、トラッキングエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなりかつフォーカスエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなったこと、トラッキングエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったこと、フォーカスエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったことをそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する(トラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号の絶対値レベルの状態の組み合わせがこれらのいずれにも該当しない場合は前記記録失敗前兆状態として検出しない)。振動、衝撃等の外乱によってトラッキングエラー信号の絶対値レベルが増大し、フォーカスエラー信号の絶対値レベルが増大するので、該両レベルを監視することにより、記録失敗を防止することができる。また、トラッキングエラー信号の絶対値レベルとフォーカスエラー信号の絶対値レベルの論理積条件で記録失敗前兆状態を検出するので、いずれか一方のみで検出する場合に比べて誤検出を防ぐことができる。また、トラッキングエラー信号の絶対値レベルとフォーカスエラー信号の絶対値レベルにそれぞれ高低2つの閾値を設定して、トラッキングエラー信号の絶対値レベルが相対的に低い閾値よりも高くなりかつフォーカスエラー信号の絶対値レベルが相対的に低い閾値よりも高くなったことを記録失敗前兆状態として検出するので、いずれか一方のみで検出する場合に比べて誤検出を防ぐことができる。しかも、トラッキングエラー信号の絶対値レベルが相対的に高い閾値よりも高くなったとき、あるいは、フォーカスエラー信号の絶対値レベルが相対的に高い閾値よりも高くなったとき、すなわち、真に記録失敗前兆状態である可能性が高いときは、それぞれ独立して記録失敗前兆状態を検出するので、検出漏れを防止することができる。
【0015】
なお、サーボエラー信号については、サーボゲインが低い周波数領域について感度を高めて検出することにより、検出感度を高めることができる。また、加速度については、ディスク駆動装置および光ピックアップを搭載し振動吸収部材を介して光ディスク記録装置本体に支持されているメカベースの共振周波数近辺の周波数帯域について感度を高めて検出することにより、検出感度を高めることができる。
【0016】
また、位置情報(絶対時間情報を含む)を記憶する記憶手段を別途用意し、記録失敗前兆状態が検出され記録動作を中断するときに、該記憶手段に、記録を中断した時点のディスク上の位置と記録データの位置を記憶し、該記録失敗前兆状態が解消された後に、制御手段が該記憶手段の記憶データに基づき中断位置から続きのデータを書き継ぐ制御を行うことができる。また、記録制御手段は、記録失敗の前兆状態を検出したときに、該検出した位置で即座に記録を中断するほか、例えば、記録失敗の前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置(例えば、記録失敗の前兆状態を検出後最初のEFMフレームの終了位置あるいは記録失敗の前兆状態を検出後最初のサブコードフレームの終了位置等の記録フォーマットの区切り位置)で記録を中断することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明をCD−R/RWドライブに適用した実施の形態を説明する。図1はその主要部の構成を示す。光ディスク10(CD−RディスクまたはCD−Rディスク)は、スピンドルモータ12で回転駆動され、光ピックアップ14で信号の記録再生が行われる。記録時は、記録信号出力手段16から出力される記録信号が、変調手段18で変調され、レーザ駆動手段20を介して光ピックアップ14に供給され、記録用レーザ光を変調して光ディスク10に記録される。再生時は、光ピックアップ14から出射される再生用レーザ光が光ディスク10に照射され、その戻り光受光信号(RF信号)は復調手段23で復調されて再生信号として出力される。レーザパワー検出手段25は光ピックアップ14内のフロントモニタあるいはバックモニタの受光出力に基づきレーザパワーを検出し、記録時および再生時のレーザパワーを所定値にALPC制御(Automatic Laser Power Control)する。
【0018】
記録および再生時は、光ピックアップ14から出力される戻り光受光信号に基づき、トラッキングエラー検出手段22でトラッキングエラーが検出され、フォーカスエラー検出手段24でフォーカスエラーが検出される。ピックアップ制御手段26は、トラッキングエラーおよびフォーカスエラーを減少させるように光ピックアップ14のトラッキングアクチュエータおよびフォーカスアクチュエータをそれぞれ制御する。バンドパスフィルタ27はトラッキングエラー信号に含まれるウォブル信号を抽出する。スピンドル制御手段29は該ウォブル信号が所定周波数で検出されるようにスピンドルモータ12の回転速度を制御する。
【0019】
エンベロープ検出手段28は、光ピックアップ14の戻り光受光信号(RF信号)のエンベロープを検出する。ローパスフィルタ30はトラッキングエラー信号から微少な変動を除去して、振動、衝撃等の外乱成分を抽出する。サーボゲインが低い周波数領域について感度を高めて検出することもできる。ローパスフィルタ32はフォーカスエラー信号から微少な変動を除去して、振動、衝撃等の外乱成分を抽出する。サーボゲインが低い周波数領域について感度を高めて検出することもできる。
【0020】
加速度センサ34は、例えば図2に示すように、本光ディスク記録装置の筐体36に取り付けられ、該筐体36に外部から加わる加速度を検出する。ローパスフィルタ38は、加速度センサ34の出力から微少な変動を除去して、振動、衝撃等の外乱成分を抽出する。なお、光ディスク記録装置は図2に示すように、スピンドルモータや光ピックアップを搭載したメカベース37がダンパ39によって支持されており、メカベース37にはその固有振動数があるので、加速度センサ34の出力からフィルタによって該固有振動数近辺の成分を抽出して、該成分を振動、衝撃等の外乱成分とすることもできる。ATIP復調手段40は、バンドパスフィルタ27で抽出されたウォブル信号にFM変調で含まれているATIP時間情報をディスク上の位置情報として復調する。電源電圧検出手段42は本光ディスク記録装置内の電源装置の電源電圧を検出する。なお、加速度センサ34やエンベロープ検出手段28は、これらの検出信号を記録失敗前兆状態の検出に使用しない場合は、必ずしも設ける必要はない。
【0021】
記録失敗前兆状態検出手段44は、記録時に、RF信号のエンベロープ成分、トラッキングエラー信号の外乱成分、フォーカスエラー信号の外乱成分、加速度検出信号、ATIP時間情報、電源電圧検出情報、レーザパワー検出情報の適宜の検出情報に基づき、記録失敗に至る前兆状態を検出する。制御手段46は記録失敗前兆状態が検出されたときに、記録信号出力手段16からの記録信号の出力を停止して記録を中断する。記憶手段48は、記録を中断する際に、ディスク上の記録中断位置の情報(記録を中断したディスク上のアドレスを示す情報)および記録信号の中断位置の情報(記録信号出力手段16に蓄積されているデータのどのデータで記録を中断したかを示す情報)を記憶する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が解消された後に(例えば、記録失敗前兆状態が解消され所定時間を経過した後に)、記憶手段48の記憶情報に基づき、記録信号出力手段16から続きの記録信号の出力を再開し、光ディスク10の記録中断位置を該光ディスク10から読み出されるATIP時間情報またはサブコード時間情報によりサーチして、該記録中断位置に続けて記録を再開する制御を行う。
【0022】
記録失敗前兆状態の検出手法の具体例について説明する。なお、以下の具体例〔1〕〜〔3〕のうち、〔1〕および〔2〕はこの発明に属さない参考例、〔3〕はこの発明に属す具体例である。
〔1〕単一の検出パラメータで記録失敗前兆状態を検出する手法
(A)トラッキングエラー信号で検出する場合
光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたときのトラッキングエラー信号の一例を図3に示す。図3(a)に示すようなステップ状の外乱を受けると、トラッキングエラー信号は同(b)のように増大する{同(b)は、光ディスク10に照射されるレーザ光のビームスポットが隣のトラックにジャンプした場合を示す。}。このトラッキングエラー信号をローパスフィルタ30に通して、同(c)のようにノイズ成分{ディスク上の傷やゴミ等によるトラッキングエラー信号の乱れで、トラックジャンプ(すなわち記録失敗)に至らないもの}を除去した後、適宜の閾値±TE1で比較して、該閾値±TE1を超えている(絶対値がTE1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中同(d)に示すように記録失敗前兆状態検出信号を出力する。
【0023】
なお、閾値±TE1の値は、例えば、レーザ光のビームスポット中心がトラック中心からトラックピッチの1/4以上ずれた状態を記録失敗前兆状態として検出する場合は、トラッキングエラー信号の最大振幅の1/2位の値に設定することができる。また、トラッキングエラー信号の周波数帯域に応じて、例えば次の(ア)〜(ウ)ように異なる閾値を設定することができる。
(ア)数十Hz以下の周波数成分はビームスポットがトラックを外れるまでの時間が比較的長いので、閾値±TE1をトラッキングエラー信号の最大振幅の1/2位の値に設定する。
(イ)それよりも高い周波数帯域ではビームスポットがトラックを外れるまでの時間が比較的短くなるので、閾値±TE1を1/2よりも大きい値に設定する。特に、数百Hz近辺では、それが顕著になるのでトラッキングエラー信号の最大振幅の1/4位の値に設定する。
(ウ)数千Hz以上の周波数成分はエネルギが小さいので検出を行わない。
制御手段46は、同(e)に示すように記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置(例えば、記録失敗の前兆状態を検出後最初のEFMフレームの終了位置あるいは記録失敗の前兆状態を検出後最初のサブコードフレームの終了位置等の記録フォーマットの区切り位置。以下同じ)で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0024】
(B)フォーカスエラー信号で検出する場合
光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたときフォーカスエラー信号も増大し、ローパスフィルタ32を通した後の信号は、例えば図4(a)に示すようになる。そこで、この信号を適宜の閾値±FE1で比較して、該閾値±FE1を超えている(絶対値がFE1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中同(b)に示すように記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、同(c)に示すように記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0025】
(C)加速度検出信号で検出する場合
光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたとき、加速度検出信号も増大し、ローパスフィルタ38を通した後の信号は、例えば図5(a)に示すようになる。そこで、この信号を適宜の閾値±AC1で比較して、該閾値±AC1を超えている(絶対値がAC1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中同(b)に示すように記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、同(c)に示すように記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0026】
(D)RF信号のエンベロープ成分で検出する場合
光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたとき、RF信号は例えば図6(a)に示すように減少し、エンベロープ検出手段28からは、同(b)に示すようなエンベロープ信号が出力される。そこで、この信号を適宜の閾値RF1で比較して、該閾値RF1より低下している(絶対値がRF1より小さい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中同(c)に示すように記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、同(d)に示すように、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0027】
(E)ATIP時間情報で検出する場合
光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたとき、ATIP時間情報が読み取れなくなることがある。そこで、ATIP復調手段40でATIP時間情報が復調されなくなった状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。なお、ATIP時間情報が読み取れなくなっても、そのディスク上の位置はその直前のATIP時間情報から推測できるので、その推測した位置情報をディスク上の記録中断位置の情報として記憶手段48に記憶する。
【0028】
(F)電源電圧検出情報で検出する場合
電源電圧変動等の電源品位の低下があると、記録失敗を生じやすくなる。そこで、電源電圧検出手段42で検出される電源電圧が所定量以上変動した状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0029】
(G)レーザパワー検出情報で検出する場合
レーザパワーが適正な記録パワーを維持できなくなると、記録失敗を生じやすくなる。そこで、レーザパワー検出手段25で検出されるレーザパワーが所定の目標値に対し所定量以上変動した状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。また、記録速度を落として、適切な記録パワーを維持できる速度で、記録を再開することもできる。
【0030】
〔2〕複数の検出パラメータの組合せにより記録失敗前兆状態を検出する手法
複数の検出パラメータの論理積条件で記録失敗前兆状態を検出することにより、単一の検出パラメータで記録失敗前兆状態を検出する場合に比べて誤検出を防ぐことができる。その場合の記録失敗前兆状態検出手段44内の構成例を図7に示す。入力1には1つの検出パラメータの検出信号が入力され、入力2には別の検出パラメータの検出信号が入力される。比較器50は入力1の入力信号をその検出パラメータについて定められた閾値で比較し、その検出パラメータについて記録失敗前兆状態を検出する。比較器52は入力2の入力信号をその検出パラメータについて定められた閾値で比較し、その検出パラメータについて記録失敗前兆状態を検出する。アンド回路54は、比較器50,52がともに記録失敗前兆状態を検出している状態を真の記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、真の記録失敗前兆状態が検出されると記録を中断し、アンド回路54から記録失敗前兆状態検出信号が出力されなくなって該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。具体的には、例えば、次のように2つの検出パラメータの検出信号を入力1,2に入力して真の記録失敗前兆状態を検出することができる。
【0031】
(H)RF信号とサーボエラー信号の組み合わせにより検出する場合
図7の入力1,2として、図1のエンベロープ検出手段28から出力されるRF信号のエンベロープ成分およびローパスフィルタ30から出力されるトラッキングエラー信号をそれぞれ入力する。図7の比較器50,52には、閾値として、RF1,±TE1をそれぞれ入力する。これにより、RF信号のエンベロープ成分が閾値RF1よりも低下し(絶対値がRF1より小さくなり)、かつ、トラッキングエラー信号が閾値±TE1を超えている(絶対値がTE1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0032】
トラッキングエラー信号に代えてフォーカスエラー信号を用いる場合は、図7の入力1,2として、図1のエンベロープ検出手段28から出力されるRF信号のエンベロープ成分およびローパスフィルタ32から出力されるフォーカスエラー信号をそれぞれ入力する。図7の比較器50,52には、閾値として、RF1,±FE1をそれぞれ入力する。これにより、RF信号のエンベロープ成分が閾値RF1よりも低下し(絶対値がRF1より小さくなり)、かつ、フォーカスエラー信号が閾値±FE1を超えている(絶対値がFE1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0033】
(I)加速度検出信号とサーボエラー信号の組み合わせにより検出する場合
図7の入力1,2として、図1のローパスフィルタ38から出力される加速度検出信号およびローパスフィルタ30から出力されるトラッキングエラー信号をそれぞれ入力する。図7の比較器50,52には、閾値として、±AC1,±TE1をそれぞれ入力する。これにより、加速度検出信号が該閾値±AC1を超え(絶対値がAC1より大きくなり)、かつ、トラッキングエラー信号が閾値±TE1を超えている(絶対値がTE1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0034】
トラッキングエラー信号に代えてフォーカスエラー信号を用いる場合は、図7の入力1,2として、図1のローパスフィルタ38から出力される加速度検出信号およびローパスフィルタ32から出力されるフォーカスエラー信号をそれぞれ入力する。これにより、加速度検出信号が該閾値±AC1を超え(絶対値がAC1より大きくなり)、かつ、フォーカスエラー信号が閾値±FE1を超えている(絶対値がFE1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0035】
(J)RF信号と加速度検出信号の組み合わせにより検出する場合
図7の入力1,2として、図1のエンベロープ検出手段28から出力されるRF信号のエンベロープ成分およびローパスフィルタ38から出力される加速度検出信号をそれぞれ入力する。図7の比較器50,52には、閾値として、RF1,±AC1をそれぞれ入力する。これにより、RF信号のエンベロープ成分が閾値RF1よりも低下し(絶対値がRF1より小さくなり)、かつ、加速度検出信号が該閾値±AC1を超えている(絶対値がAC1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0036】
(K)トラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号の組み合わせにより検出する場合
図7の入力1,2として、図1のローパスフィルタ30から出力されるトラッキングエラー信号およびローパスフィルタ32から出力されるフォーカスエラー信号をそれぞれ入力する。図7の比較器50,52には、閾値として、±TE1,±FE1をそれぞれ入力する。これにより、トラッキングエラー信号が閾値±TE1を超え(絶対値がTE1より大きくなり)かつ、フォーカスエラー信号が閾値±FE1を超えている(絶対値がFE1より大きい)状態を記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0037】
〔3〕それぞれ2段階の閾値を設定した複数の検出パラメータの組合せにより記録失敗前兆状態を検出する手法
それぞれ2段階の閾値を設定した複数の検出パラメータの論理積条件および論理和条件の組合せで記録失敗前兆状態を検出することにより、単一の検出パラメータで記録失敗前兆状態を検出する場合に比べて誤検出を防ぐことができ、また、単一段の閾値で記録失敗前兆状態を検出する場合に比べて検出漏れを防ぐことができる。その場合の記録失敗前兆状態検出手段44内の構成例を図8に示す。入力1には1つの検出パラメータの検出信号が入力され、入力2には別の検出パラメータの検出信号が入力される。比較器56は入力1の入力信号をその検出パラメータについて定められた標準値から近い閾値で比較し、その検出パラメータについてその閾値で記録失敗前兆状態を検出する。比較器58は入力1の入力信号をその検出パラメータについて定められた標準値から遠い閾値で比較し、その検出パラメータについてその閾値で記録失敗前兆状態を検出する。比較器60は入力2の入力信号をその検出パラメータについて定められた標準値から近い閾値で比較し、その検出パラメータについてその閾値で記録失敗前兆状態を検出する。比較器62は入力2の入力信号をその検出パラメータについて定められた標準値から遠い閾値で比較し、その検出パラメータについてその閾値で記録失敗前兆状態を検出する。アンド回路64は、比較器56,60がともに記録失敗前兆状態を検出しているとき記録失敗前兆状態検出信号を出力する。オア回路66は、アンド回路64、比較器58、比較器60のいずれか少なくとも1つから記録失敗前兆状態検出信号が出力されている状態を真の記録失敗前兆状態として検出して、該状態が継続している期間中記録失敗前兆状態検出信号を出力する。制御手段46は、真の記録失敗前兆状態が検出されると記録を中断し、オア回路66から記録失敗前兆状態検出信号が出力されなくなって該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。具体的には、例えば、次のように2つの検出パラメータの検出信号を入力1,2に入力して真の記録失敗前兆状態を検出することができる。
【0038】
(L)RF信号とサーボエラー信号の組み合わせにより検出する場合
図8の入力1,2として、図1のエンベロープ検出手段28から出力されるRF信号のエンベロープ成分およびローパスフィルタ30から出力されるトラッキングエラー信号をそれぞれ入力する。図8の比較器56,58には、閾値として、RF1,RF2(RF1>RF2。図2参照)をそれぞれ入力する。また、比較器60,62には、閾値として、±TE1,±TE2(TE1<TE2。図3参照)をそれぞれ入力する。これにより、RF信号のエンベロープ成分が相対的に高い閾値RF1よりも低下し(絶対値がRF1より小さくなり)、かつ、トラッキングエラー信号が相対的に低い閾値±TE1を超えている(絶対値がTE1より大きい)状態、RF信号のエンベロープ成分が相対的に低い閾値RF2よりも低下した(絶対値がRF2より小さい)状態、トラッキングエラー信号が相対的に高い閾値±TE2を超えている(絶対値がTE2より大きい)状態をそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0039】
トラッキングエラー信号に代えてフォーカスエラー信号を用いる場合は、図8の入力1,2として、図1のエンベロープ検出手段28から出力されるRF信号のエンベロープ成分およびローパスフィルタ32から出力されるフォーカスエラー信号をそれぞれ入力する。図8の比較器56,58には、閾値として、RF1,RF2をそれぞれ入力する。また、比較器60,62には、閾値として、±FE1,±FE2(FE1<FE2。図4参照)をそれぞれ入力する。これにより、RF信号のエンベロープ成分が相対的に高い閾値RF1よりも低下し(絶対値がRF1より小さくなり)、かつ、フォーカスエラー信号が相対的に低い閾値±FE1を超えている(絶対値がFE1より大きい)状態、RF信号のエンベロープ成分が相対的に低い閾値RF2よりも低下した(絶対値がRF2より小さい)状態、フォーカスエラー信号が相対的に高い閾値±FE2を超えている(絶対値がFE2より大きい)状態をそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0040】
(M)加速度検出信号とサーボエラー信号の組み合わせにより検出する場合
図8の入力1,2として、図1のローパスフィルタ38から出力される加速度検出信号およびローパスフィルタ30から出力されるトラッキングエラー信号をそれぞれ入力する。図8の比較器56,58には、閾値として、±AC1,±AC2(AC1<AC2。図5参照)をそれぞれ入力する。また、比較器60,62には、閾値として、±TE1,±TE2をそれぞれ入力する。これにより、加速度検出信号が相対的に低い閾値AC1を超え(絶対値がAC1より大きくなり)、かつ、トラッキングエラー信号が相対的に低い閾値±TE1を超えている(絶対値がTE1より大きい)状態、加速度検出信号が相対的に高い閾値AC2を超えている(絶対値がAC2より大きい)状態、トラッキングエラー信号が相対的に高い閾値±TE2を超えている(絶対値がTE2より大きい)状態をそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0041】
トラッキングエラー信号に代えてフォーカスエラー信号を用いる場合は、図8の入力1,2として、図1のローパスフィルタ38から出力される加速度検出信号およびローパスフィルタ32から出力されるフォーカスエラー信号をそれぞれ入力する。図8の比較器56,58には、閾値として、±AC1,±AC2をそれぞれ入力する。また、比較器60,62には、閾値として、±FE1,±FE2をそれぞれ入力する。これにより、加速度検出信号が相対的に低い閾値AC1を超え(絶対値がAC1より大きくなり)、かつ、フォーカスエラー信号が相対的に低い閾値±FE1を超えている(絶対値がFE1より大きい)状態、加速度検出信号が相対的に高い閾値AC2を超えている(絶対値がAC2より大きい)状態、フォーカスエラー信号が相対的に高い閾値±FE2を超えている(絶対値がFE2より大きい)状態をそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0042】
(N)RF信号と加速度検出信号の組み合わせにより検出する場合
図8の入力1,2として、図1のエンベロープ検出手段28から出力されるRF信号のエンベロープ成分およびローパスフィルタ38から出力される加速度検出信号をそれぞれ入力する。図8の比較器56,58には、閾値として、RF1,RF2をそれぞれ入力する。また、比較器60,62には、閾値として、±AC1,±AC2をそれぞれ入力する。これにより、RF信号のエンベロープ成分が相対的に高い閾値RF1よりも低下し(絶対値がRF1より小さくなり)、かつ、加速度検出信号が相対的に低い閾値±AC1を超えている(絶対値がAC1より大きい)状態、RF信号のエンベロープ成分が相対的に低い閾値RF2よりも低下した(絶対値がRF2より小さい)状態、加速度検出信号が相対的に高い閾値±AC2を超えている(絶対値がAC2より大きい)状態をそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0043】
(O)トラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号の組み合わせにより検出する場合
図8の入力1,2として、図1のローパスフィルタ30から出力されるトラッキングエラー信号およびローパスフィルタ32から出力されるフォーカスエラー信号をそれぞれ入力する。図8の比較器56,58には、閾値として、±TE1,±TE2をそれぞれ入力する。また、比較器60,62には、閾値として、±FE1,±FE2をそれぞれ入力する。これにより、トラッキングエラー信号が相対的に低い閾値±TE1を超え(絶対値がTE1より大きくなり)、かつ、フォーカスエラー信号が相対的に低い閾値±FE1を超えている(絶対値がFE1より大きい)状態、トラッキングエラー信号が相対的に高い閾値±TE2を超えている(絶対値がTE2より大きい)状態、フォーカスエラー信号が相対的に高い閾値±FE2を超えている(絶対値がFE2より大きい)状態をそれぞれ記録失敗前兆状態として検出する。制御手段46は、記録失敗前兆状態が検出されると即座に、または、該記録失敗前兆状態を検出後最初のデータの区切り位置で記録を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後所定時間を経過したら記録を再開する。
【0044】
なお、前記実施の形態では、この発明をCD−R/RWドライブに適用した場合について説明したが、この発明は記録可能型DVDディスク用記録装置その他各種光ディスクの記録装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明をCD−R/RWドライブに適用した実施の形態の主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の加速度センサ34の光ディスク記録装置に対する配置例を示す模式正面図である。
【図3】 光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたときのトラッキングエラー信号および該信号に基づく記録失敗前兆状態検出過程の一例を示す波形図である。
【図4】 光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたときのフォーカスエラー信号および該信号に基づく記録失敗前兆状態検出過程の一例を示す波形図である。
【図5】 光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたときの加速度検出信号および該信号に基づく記録失敗前兆状態検出過程の一例を示す波形図である。
【図6】 光ディスク記録装置が振動、衝撃等の外乱を受けたときのRF信号および該信号に基づく記録失敗前兆状態検出過程の一例を示す波形図である。
【図7】 複数の検出パラメータの組合せにより記録失敗前兆状態を検出する場合の図1の記録失敗前兆状態検出手段44内の構成例を示すブロック図である。
【図8】 それぞれ2段階の閾値を設定した複数の検出パラメータの組合せにより記録失敗前兆状態を検出する場合の図1の記録失敗前兆状態検出手段44内の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…光ディスク、28…エンベロープ検出手段、34…加速度センサ、40…ATIP復調手段、42…電源電圧検出手段、44…記録失敗前兆状態検出手段、46…制御手段、48…記憶手段

Claims (5)

  1. 記録中に所定の記録失敗前兆状態を検出する記録失敗前兆状態検出手段と、前記記録失敗前兆状態が検出されたときに記録動作を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後に該中断位置から続きのデータを書き継ぐ制御を行う制御手段とを具備してなる光ディスク記録装置であって、
    前記記録失敗前兆状態検出手段が、サーボエラー信号のレベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、RF信号のエンベロープ成分のレベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に高い閾値と絶対値レベルが相対的に低い閾値を設定し、サーボエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなりかつRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも低くなったこと、サーボエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったこと、RF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも低くなったことをそれぞれ前記記録失敗前兆状態として検出し、サーボエラー信号の絶対値レベルおよびRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルの状態の組み合わせがこれらのいずれにも該当しない場合は前記記録失敗前兆状態として検出しない光ディスク記録装置。
  2. 記録中に所定の記録失敗前兆状態を検出する記録失敗前兆状態検出手段と、前記記録失敗前兆状態が検出されたときに記録動作を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後に該中断位置から続きのデータを書き継ぐ制御を行う制御手段とを具備してなる光ディスク記録装置であって、
    前記記録失敗前兆状態検出手段が、サーボエラー信号のレベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、光ディスク記録装置に搭載した加速度センサで検出される加速度に基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、サーボエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなりかつ加速度の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなったこと、サーボエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったこと、加速度の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったことをそれぞれ前記記録失敗前兆状態として検出し、サーボエラー信号の絶対値レベルおよび加速度の絶対値レベルの状態の組み合わせがこれらのいずれにも該当しない場合は前記記録失敗前兆状態として検出しない光ディスク記録装置。
  3. 前記サーボエラー信号がトラッキングエラー信号またはフォーカスエラー信号である請求項1または2記載の光ディスク記録装置。
  4. 記録中に所定の記録失敗前兆状態を検出する記録失敗前兆状態検出手段と、前記記録失敗前兆状態が検出されたときに記録動作を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後に該中断位置から続きのデータを書き継ぐ制御を行う制御手段とを具備してなる光ディスク記録装置であって、
    前記記録失敗前兆状態検出手段が、光ディスク記録装置に搭載した加速度センサで検出される加速度に基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、RF信号のエンベロープ成分のレベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に高い閾値と絶対値レベルが相対的に低い閾値を設定し、加速度の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなりかつRF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも低くなったこと、加速度の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったこと、RF信号のエンベロープ成分の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも低くなったことをそれぞれ前記記録失敗前兆状態として検出し、加速度の絶対値レベルおよびR F信号のエンベロープ成分の絶対値レベルの状態の組み合わせがこれらのいずれにも該当しない場合は前記記録失敗前兆状態として検出しない光ディスク記録装置。
  5. 記録中に所定の記録失敗前兆状態を検出する記録失敗前兆状態検出手段と、前記記録失敗前兆状態が検出されたときに記録動作を中断し、該記録失敗前兆状態が解消された後に該中断位置から続きのデータを書き継ぐ制御を行う制御手段とを具備してなる光ディスク記録装置であって、
    前記記録失敗前兆状態検出手段が、トラッキングエラー信号の絶対値レベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、フォーカスエラー信号の絶対値レベルに基づき記録失敗前兆状態を検出する閾値として絶対値レベルが相対的に低い閾値と絶対値レベルが相対的に高い閾値を設定し、トラッキングエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなりかつフォーカスエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に低い閾値よりも高くなったこと、トラッキングエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったこと、フォーカスエラー信号の絶対値レベルが前記相対的に高い閾値よりも高くなったことをそれぞれ前記記録失敗前兆状態として検出し、トラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号の絶対値レベルの状態の組み合わせがこれらのいずれにも該当しない場合は前記記録失敗前兆状態として検出しない光ディスク記録装置。
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