JP3921956B2 - キーレスエントリーシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用のキーレスエントリーシステムに係り、特に無線端末を操作することなく、開錠するドアを特定して開錠を行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】
キーレスエントリーシステムを搭載した自動車では、ユーザが無線端末としての電子タグを持って車両に近づくだけで、車両と電子タグの間で無線通信によるID照合が行われる。IDの照合が一致した場合に、アクチュエータが作動し鍵の操作なしでドアを開錠する。
【0003】
一方、建物などの入退室管理装置において、無線式のICカードでID認証を行い、特定の音声によって設置された防犯装置の有効/無効を切り換える技術も考案されている(特開平8−42210号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記いずれの従来技術においても、開錠または切り換えの対象を特定するための手段を持たないため、複数のドアの開錠あるいは施錠に適用しようとしても、意図したドアだけを施、開錠することができないという問題がある。
この問題に対して、特開2000−73635号公報には、ID照合を行う広域通信範囲の他に、ドアやトランク位置にそれぞれ狭域通信範囲を設けて、広域通信範囲でID照合を行った無線端末が狭域通信範囲での通信を行って、その位置にあるドアを開錠するものが示されている。
【0005】
しかしながら、ここでは、無線端末が各々の狭域通信範囲内に入らないと、その位置にあるドアを開錠できないため、開錠したいドアの近傍に、ユーザが移動しなければならず、使い勝手がよくないという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、無線端末を操作することなく、意図したドアを特定し簡単に開錠できるキーレスエントリーシステムを提供することを目的とする。
【0006】
このため請求項1記載の発明は、携帯型無線端末と車載無線端末と開錠部位特定手段とを有して、前記車載無線端末は、ID要求信号を送信し前記携帯型無線端末から返信された返信信号のIDをあらかじめ設定されたIDと照合して、前記開錠部位特定手段によって特定されたドアを開錠するキーレスエントリーシステムであって、
前記開錠部位特定手段は、音声入力用マイクと、該音声入力用マイクからの音声信号を処理して音声パターンを認識する音声認識処理部と、音声パターンが示すキーワードに対応する開錠対象を特定するコマンドを抽出するコマンド抽出手段とで構成され、前記音声認識処理部は、前記IDが一致した後、電源供給が行なわれるようになっており、
前記車載無線端末は車両の異なる位置に設置した複数の車載アンテナを備え、
前記開錠部位特定手段は前記音声入力用マイクを車両の異なる位置に複数個設置し、各車載アンテナで受信した電波の強度の比較に基づいて前記携帯型無線端末の位置を推定し、前記音声認識処理部に入力する音声入力用マイクを前記推定された位置に対応して切換えるものとした。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記音声認識処理部が、携帯型無線端末の前記推定された位置に応じて、音声パターンを認識するための語彙の選択または優先度を切り換えるものとした。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記音声認識処理部とコマンド抽出手段とに接続したキーワード登録部を有し、該キーワード登録部から指定した所定のコマンドに関連付けて、音声認識処理部を通して入力する新たなキーワードを前記コマンド抽出手段に登録可能としたものとした
【0009】
請求項4記載の発明は、前記コマンド抽出手段に登録される新たなキーワードが、発話された音声を音声認識処理部で認識した音声パターンそのものであるものとした。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記車載無線端末が設定された通信範囲から前記携帯型無線端末が離れたことを検出したときには、各ドアが施錠されるものとした。
【0011】
また、請求項6記載の発明は、コマンドに特定対象の開錠に加えてさらに施錠も含むものとした。
これにより、施錠するドアも特定することができる。
【0012】
さらに請求項7記載の発明は、開錠部位特定手段の特定対象にトランクリッドおよびフュエルリッドを含むものとした。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、無線通信によるID照合と開錠部位特定手段を併せ持つので、ユーザの確認と開錠したいドアの特定ができる。
とくに、開錠部位特定手段として、音声入力用マイクと音声認識処理部を用いて、ユーザが発話した音声を音声処理して音声パターンを認識し、対応したコマンドを判断することによって開錠するドアを特定するから、ユーザが発話するだけで、ドアを特定し開錠することができる。
ドア近傍に狭域通信領域を設けて、狭域通信領域で通信を行うことによって、開錠するドアを特定する従来の方法と比べると、ユーザが開錠するドア位置に移動しなくても、ドアの特定と開錠を行うことができ、利便性が向上する。
【0014】
そして音声認識処理部はID照合を行った後に作動させるようになっているので、音声認識処理部には常時、電源供給する必要がなく、そのための給電で、車載バッテリが早期に放電してしまうことを防止することができる。
【0015】
そしてさらに、開錠部位特定手段は車両に設置した複数の車載アンテナで携帯型無線端末からの返信信号を受信して、携帯型無線端末の位置を推定する。推定した位置に応じて、車両の各異なる位置に設置された音声入力用マイクを切換えるようにしたので、車両の全方向に向けた受信域を有するマイクを用いるより、ユーザが発話した音声を高いS/N比で受信することができ、音声パターンの認識率が向上する効果が得られる
【0016】
請求項2の発明によれば、携帯型無線端末の推定位置に応じて音声パターンを認識するための語彙をあらかじめ選択し、または優先度を切り換えるようにしたため、音声パターンの認識率を向上させることができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、キーワードを登録できるようになっているので、ユーザが好みのキーワードを登録して利用すれば、使い勝手がさらに向上する。
さらに請求項4の発明によれば、ユーザが発話した音声の音声パターンそのものを登録するので、これによって、音声パターンだけでコマンドを判断することができ、キーワードを抽出する作業が省かれ、より確実にコマンドを認識することができる。
【0018】
請求項5の発明によれば、携帯型無線端末が通信範囲から離れると、各ドアを施錠するようにしたので、ユーザが車両から離れたときに開錠したままとなることを防止でき、防盗性が保たれる。
【0019】
請求項6の発明では、コマンドとして開錠に加えて施錠も含むので、いっそう利便性が向上する。
また、請求項7の発明は、開錠部位として乗降用のドアだけでなくトランクリッドおよびフュエルリッドも含むので、同じく利便性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は、第1の実施例の構成を示すブロック図である。
携帯型無線端末10が無線送受信部11と通信制御部12とID記憶部13からなっており、無線送受信部11は常時、車両1からのID要求信号を受信するようになっている。ID要求信号を受信すると、通信制御部12の制御でID記憶部13に記憶されているIDが無線送受信部11に出力され、IDの返信信号が送信される。
【0021】
車両1には、車載無線端末30、コントローラ40、アクチュエータ50、ドアノブスイッチ60および圧力センサ20が設けられている。
本実施例では、4ドア自動車が適用され、アクチュエータ50は、それぞれ右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアに設置されて、ドアロックの開錠を行うアクチュエータ51、52、53、54から構成される。ドアノブスイッチ60は各ドアのドアノブに設置されるドアノブスイッチ61、62、63、64から構成され、それぞれのドアノブの操作に連動して動作するようになっている。ドアノブが操作されると、ドアノブスイッチ60がオンとなってドアノブが操作されたことを検出し、開錠するドアを特定する。
圧力センサ20は、運転席(例えば右前ドア)に設置されて、着座したかどうかを検出する。
この4ドアの自動車とアクチュエータ50は以下の各実施例にも共通である。
【0022】
車載無線端末30は、車載無線送受信部33と車載通信制御部32とID記憶部31から構成され、運転席に着座がないとき、車載無線送受信部33からID要求信号を微弱な電波で送信し、車両の周囲に半径数mの通信範囲を形成している。
ID要求信号に対して携帯型無線端末10からの返信信号を車載無線送受信部33で受信すると、車載通信制御部32は、返信信号のIDとID記憶部31に設定されているIDとを照合する。
【0023】
コントローラ40はID照合の結果をチェックし、返信信号のIDと設定されているIDとが一致した場合、アクチュエータ50を開錠可能な状態に設定する。この状態では、ドアロックの開錠はないものの、ドアノブスイッチ60のいずれかが動作してオンとなると、対応するアクチュエータがドアノブを操作されたドアの開錠を行う。
例えば左前ドアのドアノブが操作されると、ドアノブスイッチ62が動作し、同ドアのアクチュエータ52が動作して開錠を行う。
【0024】
次に、キーレスエントリーシステム全体の制御を図2、3のフローチャートに従って説明する。
コントローラ40は、圧力センサ20からの信号で、運転席に着座があるか否かを検出する。着座がない場合は、運転者が車外にいるものとして、携帯型無線端末10に返信信号を求めるように、車載通信制御部32に送信指令を出力する。これによって、ステップ100において、車載無線端末30から、一定時間間隔でID要求信号が送信される。
【0025】
携帯型無線端末10が通信範囲内に入り、ID要求信号を受信すると、IDの返信信号が送信される。この返信信号は車載無線端末30によって受信される。車載無線端末30内の車載通信制御部32では、ステップ101において、返信があるか否かのチェックが行われる。返信がない場合は、ステップ100に戻り、ID要求信号の送信が続けられる。返信があると、ステップ102において、返信信号のIDとID記憶部31に設定されているIDとの照合が行われる。
【0026】
ステップ103において、コントローラ40は、照合の結果をチェックし、IDが一致しない場合は、ステップ100に戻り、IDが一致した場合には、ステップ104において、タイマーをセットし、ステップ105に進む。
ステップ105においては、各ドアを開錠するアクチュエータ50を作動可能な状態(アクティブ)に設定する。この状態では、ドアロックがされたままであるから、ドアが開くことはない。
ID要求信号はコントローラ40がキーレスエントリーシステムの作動を終了するまで、引き続き一定の時間間隔で送信される。
【0027】
次のステップ106において、ユーザがドアノブを操作しドアを開けようとすると、ドアノブスイッチ60が連動して動作する。これを受けて、ステップ107において、アクチュエータ50が、ドアノブが操作されたドアを開錠する。
例えばユーザが右前ドアのドアノブを操作すると、ドアノブスイッチ61が動作し、アクチュエータ51が右前ドアを開錠する。開錠したドアを引っ張れば、開く。
【0028】
ステップ108、ステップ109において、コントローラ40は、圧力センサ20の信号により運転席に着座があるか否かのチェックと、タイマー時間が経過したかのチェックを行う。着座があり、あるいはタイマー時間が経過すると、ステップ110において、車載無線端末30を制御して、ID要求信号の送信を停止させるとともにアクチュエータ50を作動不能に設定して、キーレスエントリーシステムの作動が終了する。
【0029】
その後の他のドアの開錠は、運転席に設けられている通常のドアロックスイッチを操作して行うことができる。
これによって、運転できる状態では、不用意のドアノブ操作で、ドアを開けてしまうことを防止できる。
また、開錠する意思がなく、ユーザが自動車に近づいた場合でも、タイマー時間の経過を受けて、自動的に施錠する構成とすることで、安全性が保たれる。
また、運転できる状態では、ID照合のための送受信を行わないため、携帯型無線端末10のバッテリの消耗を防止することもできる。
【0030】
上記制御が行なわれている間には、ID要求信号が引き続き送信され、携帯型無線端末からの返信信号のIDと設定されているIDの照合が行なわれている。コントローラ40は、ID照合の結果をチェックして、ユーザが通信範囲内にある否かを判断する。ユーザが通信範囲外にあると、アクチュエータ50を作動不可能な状態に戻して、第三者による開錠を防止する。
本実施例においては、図2のステップ105を実行するコントローラ40が、発明の待機手段を構成している。
【0031】
本実施例は以上のように構成され、ID照合を行った後、アクチュエータ50を作動可能な状態(アクティブ)に設定し、ドアノブ操作によって、開錠するドアを特定し、ドアを開錠するようにしたから、特に意識することなく、意図したドアだけを開錠することができる。
本実施例では、開錠するに当たって、ユーザは携帯型無線端末の操作をしないので、ドアのロックがいつ解除されるのかは第三者が気付かず、不正進入を防止する効果がある。
【0032】
また、本実施例では、運転席に取り付けた圧力センサ20で、キーレスエントリーシステムの終了タイミングを判断したが、この他に例えば車速パルスを検出して、走行開始とともに、終了をさせることもできる。
【0033】
次に、第2の実施例について説明する。
第1の実施例では、乗員乗降用のドアを開錠の対象としたが、本実施例では、その他にトランクリッド、フュエルリッドも開錠の対象として加わる。また、第1の実施例では、開錠のみ、ドアの特定が可能であるのに対して、本実施例では施錠時もドアの特定が可能とする。また第1の実施例においてドアノブスイッチで開錠部位を特定するのに対して、本実施例では、音声によって、施、開錠部位の特定を行う。
【0034】
図4は、本実施例の構成を示すブロック図である。
車両1に外部に向けた音声入力用マイク41を設置するとともに、音声認識処理部42を設ける。音声認識処理部42は、音声入力用マイク41からの音声信号を音声処理して音声パターンの認識を行う。認識の結果であるキーワードはコントローラ401に出力される。コントローラ401はキーワードに基づいて、対応するコマンドを抽出し、ドアのアクチュエータ51、52、53、54のほか、トランクリッドを開放するトランクリッドオープナ55およびフュエルリッドを開放するフュエルリッドオープナ56を含むアクチュエータ501の制御をコマンドに応じて実行する。
【0035】
図5は、コントローラ401における制御の流れを示すフローチャートである。
無線通信によるID照合に関しては図2に示す第1の実施例におけるステップ101〜ステップ104と同様である。
以下、音声による施錠、開錠部位の特定を説明する。
すなわち、ステップ104でタイマーがセットされると、ステップ305において、コントローラ401は、音声認識処理部42へ電源供給させ、これにより、音声認識処理部42を作動可能に設定する。
【0036】
ユーザが車両の近くで発話する音声が音声入力用マイク41を介して音声認識処理部42に入力される。
ステップ306において、音声認識処理部42は入力された音声を音声処理し、登録されている語彙の音声パターンと比較してキーワードを判別する。キーワードを判別した場合は、そのキーワードをコントローラ401に出力して、ステップ307へ進む。登録されているキーワードを判別できなかった場合には、ステップ309へ進む。
ステップ307においては、コンローラ401は入力されたキーワードに基づいて対応するコマンドを抽出する。
【0037】
ステップ308においては、抽出されたコマンドに基づいて、対応するアクチュエータを作動させて、施錠、開錠を行う。
その後、ステップ309、ステップ310において、コントローラ401は、運転席に着座があるか、所定のタイマー時間が経過したかをチェックする。タイマー時間内で、かつ運転席に着座がない場合は、ステップ306に戻り、上記制御が繰り返される。
ステップ306でキーワードを判別できなかった場合、すなわち、登録されたキーワードが発話されなかった場合に、ステップ309へ進んだときも同様に運転席の着座状態とタイマー時間の経過をチェックして上記を繰り返し、所定時間の間は乗り込もうとする乗員のキーワード発話を待つ。
【0038】
運転席に着座があり、あるいはタイマー時間が経過すると、ステップ311において、コントローラ401は、車載無線端末30を制御して、ID要求信号の送信を停止する。これによってキーレスエントリーシステムの作動が終了し、あわせて音声認識処理部42への電源供給も停止される。
このように、運転者が着座するまで、あるいはタイマー時間が経過するまでは、音声認識が続けられているから、運転者以外の乗員も発話して開錠したいドアを開錠することができる。
本実施例では、ステップ307を実行するコントローラ401が、発明のコマンド抽出手段を構成している。
【0039】
次に、キーワードとコマンドと施、開錠部位の関係を説明する。
図6は、キーワードと、コマンドと施、開錠部位の関係を示す図である。
キーワードとしては1つのコマンドに対し複数のキーワードが用いられている。また、コマンドは、1つあるいは複数のドアの施錠、開錠とトランク、フュエルリッドの開放に対応している。
【0040】
例えばユーザが「全部」、「全部開ける」、「全部開けて」のいずれかを発話すると、音声認識処理部42では、その音声パターンで対応するキーワードが判別される。コントローラ401はそのキーワードに基づいて、コマンドは、「Unlock All Doors」であることを抽出し、アクチュェータ51、アクチュエータ52、アクチュェータ53、アクチュエータ54をそれぞれ作動させて、右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアの開錠を行う。
【0041】
同じく、ユーザが「トランク」と発話すれば、その音声パターンが認識され、「Open Trunk Lid」というコマンドが抽出される。コントローラ401は、トランクリッドオープナ55を作動させて、トランクリッドを開放する。
発話が「給油口」となれば、「Open Fuel Lid」のコマンドが抽出され、フュエルリッドオープナ56がフュエルリッドを開放する。
【0042】
本実施例は以上のように構成され、ユーザが発話するだけで、開、施錠する部位が特定され、施、開錠することが実行されるから、従来のように、ユーザが開錠するドア近傍に移動しなくても、開錠するドアなどを特定することができる。
第1の実施例はドアの特定が開錠時のみ、可能であるが、本実施例では施錠、開錠を問わず、ドアの特定が可能である。施錠に関しても、上記同様にユーザが「ロック」と発話すれば、「Look All Doors」のコマンドが判断され、アクチュエータ51、52、53、54の作動で、すべてのドアを施錠する。
【0043】
次に、第3の実施例を説明する。
図7は本実施例の構成を示すブロック図である。
この実施例では、第2の実施例の構成に加えて、キーワード登録用マイク71とキーワード登録操作装置72からなるキーワード登録部70が設置されている。キーワード登録用マイク71は車室内に向けて設置され、音声認識処理部42に接続されている。キーワード登録操作装置72はコントローラ402に接続されている。そのほかの構成は、第2の実施例と同様である。
以下、キーワード登録について説明する。その他は、第2の実施例と同様で、ここでは説明を省略する。
【0044】
第2の実施例と同様にコントローラ402は、車載無線端末30でのID照合結果をチェックする。一致した場合に、キーワード登録操作装置72を操作することによって、コントローラ402をキーワード登録可能な状態に設定することができる。登録可能な状態では、コントローラ402は、アクチュエータ501を制御することが停止される。
【0045】
このとき、音声認識処理部42は音声入力を車室内に向けられたキーワード登録用マイク71に切り換える。
ユーザはキーワード登録操作装置72を操作することによってコマンドを選択したのち、キーワード登録用マイク71に発話する。音声認識処理部42は、発話された音声の音声パターンそのものをコントローラ402に出力し、コントローラ402ではこの音声パターンと選択されたコマンドとを関連付けて記憶する。
【0046】
例えば、ユーザが開錠部位として全てのドアを開けるように、コマンドとして「Unlock All Doors」を選択し、音声を「あけてちょうだい」と発話すると、「あけてちょうだい」の音声パターンがコマンド「UnlockAll Doors」と関連をもって記憶される。その後、音声認識処理部42で「あけてちょうだい」という音声パターンが検出されると、コントローラ402は、コマンド「Unlock All Doors」を抽出する。
【0047】
またユーザが開錠部位としてトランクリッドを開けるコマンドを選択し、音声を「開けゴマ」と発話すると、「開けゴマ」の音声パターンが、コマンド「Open Trunk Lid」と関連をもって記憶される。
このように、自分好みの音声パターンを登録し、例えばユーザが登録した音声パターン「あけてちょうだい」を発話すると、第2の実施例と同様にアクチュエータ51、52、53、54が各ドアを開錠する。
本実施例でも、コントローラ402が発明のコマンド抽出手段を構成している。
【0048】
本実施例ではユーザ自身の発話による音声パターンを登録することにより、音声パターンの認識率が向上し、不認識や誤作動などが減少する。
なお、登録時の音声パターンは、キーワードとして音声認識処理部42自体にも記憶させておき、キーワードと一致する音声パターンのみをコントローラ402へ送出するように構成するのが望ましい。
また、音声パターンそのものを登録する代りに、新しいキーワードとして通常の語彙を登録することもできる。
【0049】
次に第4の実施例について説明する。
図8は、本実施例の構成を示すブロック図である。
本実施例では、携帯型無線端末10と送受信するための車載無線端末30’の車載アンテナと音声入力用マイクとしてそれぞれ、車載アンテナ310、311、312、313と音声入力用マイク410、411、412、413、414を用いる。各車載アンテナと音声入力用マイクは、それぞれ車載無線送受信部33と音声認識処理部42に接続されている。
【0050】
図9は、音声入力用マイクと車載アンテナの設置を示す図である。
車載アンテナ310、音声入力用マイク410が右前ドアの近傍、車載アンテナ311、音声入力用マイク411が左前ドアの近傍、車載アンテナ312、音声入力用マイク412が右後ドアの近傍、車載アンテナ313、音声入力用マイク413が左後ドアの近傍、音声入力用マイク414がトランク位置にそれぞれ設置される。各音声入力用マイクは、狭い受信範囲のものを用い、車両600の周囲では、各音声入力用マイクによって音声受信領域610、611、612、613、614が形成されている。
その他の構成は、第2の実施例と同様である。ここでは、説明を省略する。
【0051】
本実施例では、各車載アンテナ310、311、312、313で受信した電波強度によって、ユーザの位置を推定し、推定位置に対応して、音声入力用マイク410、411、412、413、414を切り換えるようになっている。
次に、ユーザ位置の推定と、音声入力用マイクの切り換えについて説明する。
【0052】
車載無線端末30’は第2の実施例と同様に、車載アンテナからID要求信号を送信するが、送信するアンテナは、全ての車載アンテナ310、311、312、313を用いてもよく、いずれかの1つ選んでよい。また順番で送信してもかまわない。
携帯型無線端末10からの返信信号があったとき、車載無線受信部33は、車載アンテナ310、311、312、313を切り換えながら受信を行い、各車載アンテナで受信した信号の電波強度を比較する。コントローラ403は、比較の結果に基づいてユーザ位置を推定し、推定位置に対応して音声認識処理部42に接続する音声入力用マイクを切り換える。
【0053】
すなわち、図9において、車載アンテナ310で受信した電波強度が最も高いときは、ユーザの位置が音声受信領域610にあるものと推定し、音声認識処理部42は、音声入力を音声入力用マイク410に切り換える。
また、車載アンテナ311で受信した電波強度が最も高いときは、ユーザの位置が音声受信領域611にあるものと推定し、音声入力を音声入力用マイク411に切り換える。
【0054】
車載アンテナ312で受信した電波強度が最も高いときは、ユーザの位置が音声受信領域612にあるものと推定し、音声入力を音声入力用マイク412に切り換える。
車載アンテナ313で受信した電界強度が最も高いときは、ユーザの位置が音声受信領域613にあるものと推定し、音声入力を音声入力用マイク413に切り換える。
【0055】
また、車載アンテナ312で受信した電波強度と車載アンテナ313で受信した電波強度の高さがほぼ同等なときは、ユーザの位置が音声受信領域614にあるものと推定し、音声入力を音声入力用マイク414に切り換える。
ユーザが発話した音声を受信し、アクチュエータ501を制御する動作は第2の実施例と同様である。
本実施例は、以上のように構成され、ユーザ位置の推定とそれに適した音声入力用マイクに切り換えることにより、車両の全方向に向けたマイクよりも雑音を低減し、S/N比の高い音声信号を受信でき、音声認識の認識率が向上する。
【0056】
ユーザ位置を推定したことで、ユーザから発話されるであろう音声内容も推定することができる。例えば音声受信領域610にいる場合は、右前ドア、右後ドアを開錠する発話がされる可能性が高い。このため、音声パターンを認識するときの語彙をあらかじめ絞ることにより、音声認識の認識率を向上することができる。
【0057】
また例えば、音声受信領域614にユーザがいると推定された場合、発話されるであろう音声は「Open Trunk Lid」に対応する音声パターンである確率が高いので、この音声パターンを認識すべき語彙を優先順位として最も高くしておくか、重み付けを替えるかで対応することができる。このように処理すると、音声認識率がいっそう向上する。
【0058】
最後に、第5の実施例を説明する。
図10は、本実施例の構成を示すブロック図である。
これまでの実施例では、音声入力用マイク41を、車両側に設置したが、本実施例では、それを携帯型無線端末10’に設置するようにしてある。
このため、携帯型無線端末10’には、音声入力用マイク41と音声処理部80が設置される。車両1には、音声認識処理部42が車載送受信部33と接続するようになっている。そのほかは、第2の実施例と同様である。
無線通信によるID照合に関してはこれまでの実施例と同様である。
【0059】
以下、無線通信によるID照合後の動作を説明する。
すなわち、ID照合を行った後、コントローラ404の制御で、車載無線端末30は携帯型無線端末10’に音声入力許可の信号を送信する。
携帯型無線端末10’の通信制御部12は、この信号を受信すると、音声処理部80を作動可能に設定し、音声信号の送信を可能な状態にする。
【0060】
ユーザが音声入力用マイク41に向けて発話すると、その発話された音声は音声処理部80にてサンプリングされ、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された音声信号は、無線送受信部11を介して、車両側に送信される。車載無線端末30では、車載無線送受信部33が受信した音声信号を音声認識処理部42に出力する。音声認識処理部42では、第2の実施例と同様に音声パターンを認識し、コントローラ404では、それに基づいてコマンドが抽出される。これによって開錠、施錠部位の特定が行なわれる。
【0061】
本実施例では、音声入力用マイク41を携帯型無線端末10’に設置したから、ユーザの口元から、音声を受信することができ、音声信号のS/N比を向上させることができる。
また、ユーザが持つ携帯電話などの端末に、bluetooth等の近距離無線機能が組み込まれると、電話の通話用マイクを音声入力用マイク41として利用することも可能であり、ユーザはこのような機能を組み込んだ携帯電話を持てば、他のデバイスを持つことなく、キーレスエントリーが可能になり、いっそうの利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成を示すブロック図である。	
【図2】キーレスエントリーシステム全体の制御を示すフローチャートである。
【図3】キーレスエントリーシステム全体の制御を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図5】コントローラ401における制御の流れを示すフローチャートである。
【図6】キーワード、コマンドおよび施錠(開錠)部位の関係の例を示す図である。
【図7】第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図9】音声入力用マイクと車載アンテナの設置状態を示す図である。
【図10】第5の実施例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車両
10、10’ 携帯型無線端末
11 無線送受信部
12 通信制御部
13 ID記憶部
20 圧力センサ
30、30’ 車載無線端末
31 ID記憶部
32 車載通信制御部
33 車載無線送受信部
40、401、402、403、404 コントローラ
41 音声入力用マイク
42 音声認識処理部
50、501 アクチュエータ
51 右前ドアのアクチュエータ
52 左前ドアのアクチュエータ
53 右後ドアのアクチュエータ
54 左後ドアのアクチュエータ
55 トランクリッドオープナ
56 フュエルリッドオープナ
60 ドアノブスイッチ
70 キーワード登録部
71 キーワード登録用マイク
72 キーワード登録操作装置
80 音声処理部
310、311、312、313 アンテナ
410、411、412、413、414 音声入力用マイク
600 車両
610、611、612、613 音声受信領域

Claims (7)

  1. 携帯型無線端末と車載無線端末と開錠部位特定手段とを有して、前記車載無線端末は、ID要求信号を送信し前記携帯型無線端末から返信された返信信号のIDをあらかじめ設定されたIDと照合して、前記開錠部位特定手段によって特定されたドアを開錠するキーレスエントリーシステムであって、
    前記開錠部位特定手段は、車両側に設置され、音声入力用マイクと、該音声入力用マイクからの音声信号を処理して音声パターンを認識する音声認識処理部と、音声パターンが示すキーワードに対応する開錠対象を特定するコマンドを抽出するコマンド抽出手段とで構成され、
    前記音声認識処理部は、前記IDが一致した後、電源供給が行なわれるようになっており、
    前記車載無線端末は車両の異なる位置に設置した複数の車載アンテナを備え、
    前記開錠部位特定手段は前記音声入力用マイクを車両の異なる位置に複数個設置し、各車載アンテナで受信した電波の強度の比較に基づいて前記携帯型無線端末の位置を推定し、前記音声認識処理部に入力する音声入力用マイクを前記推定された位置に対応して切換えることを特徴とするキーレスエントリーシステム。
  2. 前記音声認識処理部は、携帯型無線端末の前記推定された位置に応じて、音声パターンを認識するための語彙の選択または優先度を切り換えることを特徴とする請求項1に記載のキーレスエントリーシステム。
  3. 前記音声認識処理部とコマンド抽出手段とに接続したキーワード登録部を有して、該キーワード登録部から指定した所定のコマンドに関連付けて、音声認識処理部を通して入力する新たなキーワードを前記コマンド抽出手段に登録可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載のキーレスエントリーシステム。
  4. 前記コマンド抽出手段に登録される新たなキーワードが、発話された音声を音声認識処理部で認識した音声パターンそのものであることを特徴とする請求項3に記載のキーレスエントリーシステム。
  5. 前記車載無線端末が、設定された通信範囲から前記携帯型無線端末が離れたことを検出したときには、各ドアが施錠されるように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載のキーレスエントリーシステム。
  6. 前記コマンドには特定対象の開錠に加えてさらに施錠も含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載のキーレスエントリーシステム。
  7. 前記開錠部位特定手段の特定対象にトランクリッドおよびフュエルリッドを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1に記載のキーレスエントリーシステム。
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