JP5962526B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、音声認識機能を用いた車両用制御装置に関する。
キーレスエントリーシステム(スマートキーシステムともいう)を搭載した車両では、ユーザが無線端末としてのキーを持って車両に近づくだけで、車両とキーの間で無線通信によるID照合が行われる。IDの照合が一致した場合に、所定のアクチュエータの作動が許可され、ユーザがキーを操作することなく、ドアの開錠/施錠あるいはエンジンの始動を行うことができる。また、音声認識技術を用いて、ユーザが発話するだけで、ユーザが開錠したいドアを特定し、開錠することができるキーレスエントリーシステムが考案されている(特許文献1参照)。
音声認識技術を用いる場合、ユーザの声を確実に識別するため、車載装置の音声認識部が正常動作するかを常にチェックしておく必要がある。そこで、通話相手の受話音声を出力する車室内に設置されたスピーカが出力して、車室内に設置されたマイクに混入した受話音声を除去するエコーキャンセラを備え、車両の緊急状態を検出した場合、エコーキャンセラによる受話音声の除去を禁止する車両用通話装置が考案されている(特許文献2参照)。これにより、エコーキャンセラ部をオフにすることで通話相手の音声がエコーバックされるので、通話相手は車載装置が故障しているか否かを容易に判断することができる。
また、起動時に、所定音信号を出力し、この所定音信号のアコースティックループバック信号を検出して、所定音信号と検出信号を比較解析することにより、異常検出を行なう車両緊急情報通報装置が考案されている(特許文献3参照)。
また、車両から発生した異音をマイクにより録音して記憶し、この記憶内容を基に異音が発生する故障個所を特定する車載の遠隔故障診断装置が考案されている(特許文献4参照)。
また、診断対象が異常な状態にあるときを模擬した物理量(例えば音響や振動等)を与えて、異常と判定されるか否かを調べることにより、その結果に基づいて、異常監視装置が正常であるかを判定する異常監視装置が考案されている(特許文献5参照)。
特開2002−295086号公報 特許第4458147号公報 特許第3775233号公報 特許第4706890号公報 特開2003−021555号公報
特許文献1および2は、音声通話を行う装置を対象としている。また、特許文献4および5は、故障検出のためにスピーカおよびマイクを備えている。これらはキーレスエントリーシステムのような音声出力の機能がない装置には適用することができない。また、特許文献3は、音声系の装置の異常を所定タイミングで検出する構成には適用することができない。
ナビゲーション装置やオーディオ装置などに含まれるスピーカを故障検出に用いることは可能であるが、スピーカを複数の制御装置が共有することになり、音声情報出力の競合が発生するため、故障検出動作のタイミングによっては、ナビゲーション装置やオーディオ装置の音声情報出力に影響を及ぼすこともある。
上記問題点を背景として、本発明の課題は、スピーカ等の音声出力部を新たに設けることなく、音声入力部の動作状態を判定できる車両用制御装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するための車両用制御装置は、ユーザの音声が入力される音声入力部と、入力された音声を認識する音声認識部と、音声の認識の結果に基づいて、車両における予め定められた機能の動作の制御を行う制御部と、予め定められた再生要求出力条件が成立したとき、外部機器に対して予め定められた音データの再生要求を送信する再生要求出力部と、外部機器から音データを取得する音データ取得部と、を備え、音声入力部には、外部機器からの、音データが再生された音情報が入力され、音情報と音データとを比較する比較部と、比較の結果に基づき、音声入力部の動作状態を判定する動作状態判定部と、動作状態の判定結果を反映した動作状態情報を出力する動作状態情報出力部と、をさらに備える。
上記構成によって、スピーカ等の音声出力部を有しない車両用制御装置でも、音声出力部を新たに設けることなく、音声入力部の動作状態を判定できる。また、動作状態情報を外部機器に出力することで、動作状態情報を、外部機器を介してユーザに報知することもできる。これにより、ユーザは、音声入力による車両用制御装置の機能の動作が可能でないときは他の手段で動作させることで、該機能の動作を、より確実に行うことができる。
本発明の車両用制御装置の構成例を示す図。 動作状態情報出力処理を説明するフロー図。 動作状態判定処理を説明するフロー図。 図2の動作状態情報出力処理を説明するタイミングチャート。 動作状態情報出力処理の別例を説明するフロー図。 図5の動作状態情報出力処理を説明するタイミングチャート。 動作状態情報出力処理の別例を説明するフロー図。 図7の動作状態情報出力処理を説明するタイミングチャート。
以下、本発明の車両用制御装置について、本発明の車両用制御装置をキーレスエントリーシステムに適用したものを例に挙げ、図面を用いて説明する。図1に、車両用制御装置100の全体構成を示す。車両用制御装置100は、キーレスエントリーシステムに含まれて車両に搭載された車載機1、およびユーザが所持する携帯機2、例えば、オーディオ装置、ナビゲーション装置、メータ装置などの車両用機器3を備える。
なお、本発明の車両用制御装置は、キーレスエントリーシステム以外にも、ユーザの発声(例えば、音声コマンド)を検知して、その発生に対応した機能を実行する装置に適用することもできる。また、車両用機器3は、スピーカ32等の音情報出力部を有するものであれば、上記以外の装置を用いることもできる。
車載機1は、車載機制御部11、マイク12、信号処理部13、音声認識部14、信号入出力部15、照合部16、無線通信部17、アンテナ群18、通信I/F(インターフェース)19を備える。
車載機制御部11は、周知のCPU、各種プログラム(「車載機制御プログラム」と総称する)が格納されたメモリやRAM、および信号入出力回路(いずれも図示せず)等を含むコンピュータとして構成される。そして、CPUが車載機制御プログラムを実行することで、車載機1としての各種機能を実現する。車載機制御部11が、本発明の制御部、音データ取得部、比較部、動作状態判定部、許可状態判定部、車両動作許可部に相当する。
本発明の音声入力部に相当するマイク12にはユーザの音声等の音情報が入力される。入力された音情報は信号処理部13で周知のA/D変換やレベル変換等が行われる。信号処理が行われた音情報は、音声認識部14で周知の音声認識処理が行われ、話者の特定やコマンド解析が行われ、その結果を車載機制御部11に出力する。また、信号処理部13は、音声認識部14を介さずに、音情報を車載機制御部11に直接出力することもできる。
マイク12は、車両外部および車室内のうちの少なくとも一方に取り付けられる。よって、車両用機器3のスピーカ32は、マイク12の近傍、すなわち、マイク12がスピーカ32の音情報を入力可能な位置に配置される。例えば、マイク12が車外の音情報を取得するようになっている場合、ドアのロック/アンロック操作のアンサーバックに用いるブザーの近傍に取り付けることが望ましい。
本発明の車両状態取得部に相当する信号入出力部15は、車両状態検出部41(後述)や、エンジンあるいはモータの少なくとも一方を含む原動機を始動/停止する際に、ユーザが操作するスイッチである始動スイッチ42(後述)から入力された信号を、車載機制御部11で演算可能な状態にして出力する。
照合部16は、無線通信部17(後述)を介して携帯機2から受信したIDコードと、予め車載機制御部11あるいは照合部16に含まれるメモリ(図示せず)に記憶されたマスターコードとを照合し、その結果を車載機制御部11に出力する。照合部16を車載機制御部11に含めた構成としてもよい。
無線通信部17は、アンテナ群18を用いて、携帯機2に対し、例えばLF帯の電波にて無線信号を送信する。また、アンテナ群18は、各ドアに備えられたドアアンテナ、車室内に備えられた室内アンテナ、トランクルーム内に備えられたトランク内アンテナ、およびトランクリッド近傍に備えられたトランク外アンテナを総称したものである。これらのアンテナを介して、無線信号は、それぞれ、ドア近傍(車室外)、車室内、トランク内、およびトランク外の、限られた通信エリア内に対してのみ到達するようになっている。
また、無線通信部17は、携帯機2から、例えばUHF帯の電波にて送信されてくる無線信号を受信する。これにより、携帯機2の出力レベルが比較的微弱でも相応に通信距離が得られ、車載機1側へより確実に応答信号を伝達できる。無線通信部17およびアンテナ群18が、本発明の車載機側送信部、車載機側受信部に相当する。
本発明の再生要求出力部、動作状態情報出力部に相当する通信I/F19は、例えば周知のCANプロトコルを用いた車内LAN50に接続するためのインターフェース回路である。
車両状態検出部41は、以下のうちの少なくとも一つを含む。
・車両のエンジンの回転数を検出するエンジン回転センサ(内燃機関自動車、ハイブリッド自動車の場合)。
・車両のモータの回転数を検出するモータ回転センサ(電気自動車、ハイブリッド自動車の場合)。
・車両の速度を検出する車速センサ。
上述の他に、車両のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサのような、車両が走行状態であるか否かを判定可能なセンサあるいはスイッチを、車両状態検出部41に含めることができる。
始動スイッチ42は、以下のうちの少なくとも一つにより構成される。
・イグニッションスイッチ:キーを鍵穴に差込み、所定の位置に回動させて操作を行なう周知のものである。イグニッションスイッチは、イグニッションキーを抜き差しするオフ位置、カーオーディオなどのアクセサリ電装機器を通電させるアクセサリ位置、エンジンの点火系に通電を行なうオン位置およびエンジンを始動するため、スタータに通電を行なうエンジンスタート位置を有している。
・スタートスイッチ:例えば、車両室内の運転席近辺(インストルメントパネル等)に設けられた、メカニカルスイッチ(タッチ式スイッチでもよい)によって構成される。ユーザの操作により、例えば、オフ→アクセサリ→オンのように状態が変化する。
携帯機2は、携帯機制御部21、無線通信部22、アンテナ23を含む。これらの他に、ドアのロック/アンロックなどを行うためのスイッチ、表示器、ブザー、バイブレータ等の報知部を含むこともあるが、これらの構成は周知であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。
携帯機制御部21は、例えば、周知のCPU、各種プログラム(「携帯機制御プログラム」と総称する)が格納されたメモリやRAM、および信号入出力回路(いずれも図示せず)等を含むコンピュータとして構成される。そして、CPUが携帯機制御プログラムを実行することで、携帯機2としての各種機能を実現する。
無線通信部22は、車載機1からLF帯の電波にて送信されてくる無線信号を受信するとともに、車載機1に対し、UHF帯の電波にて無線信号を送信する。無線通信部22およびアンテナ23が、本発明の携帯機側受信部、携帯機側送信部に相当する。
上述のような構成により、キーレスエントリーシステムでは、車載機1において、携帯機2から送信されたIDコードの照合結果が正しく、かつ、音声認識部14の認識結果が正しい場合、例えば、以下のような制御を行う。
・マイク12に入力された音声コマンドに対応した動作(例えば、ドアのロック/アンロック)を行う。
・ユーザが始動スイッチ42を操作したとき、原動機の始動を許可する制御信号を、原動機制御系の装置へ出力する。
図1の構成が、ユーザの携帯する携帯機と、車両に搭載された車載機と、を備え、車載機は、携帯機をポーリングするためのポーリング信号を送信する車載機側送信部と、携帯機から送信されるIDコードを受信する車載機側受信部と、受信したIDコードと、予め記憶されたマスターコードとを照合する照合部と、照合の結果および音声の認識の結果に基づいて、車両における予め定められた動作を許可する車両動作許可部と、を含み、携帯機は、ポーリング信号を受信する携帯機側受信部と、ポーリング信号の受信に基づいて、IDコードを送信する携帯機側送信部と、を含み、また、車載機は、車両用制御装置の構成要件をさらに含むものに相当する。本構成によって、音声コマンドを用いてドアのロック/アンロックなどを行うキーレスエントリーシステムにおいても、音声入力部の動作状態を正確に判定でき、ユーザがドアをロックしたと勘違いしてアンロック状態のまま車両をから離れてしまうことを防止でき、車両盗難や車上狙いなどの被害に遭うリスクを軽減できる。
本発明の外部機器に相当する車両用機器(以降、「機器」と略称する)3は、機器制御部31、スピーカ32、表示部33(必須構成ではない)を含む。機器制御部31には、予め定められた音情報(音声あるいは音響:アナログ信号)をスピーカ32から出力するための音データ(例えば、デジタルデータ)が記憶されている。例えば、機器制御部31にて、この音データをD/A変換することで音情報を生成する。
音情報は、人間の可聴帯域に含まれるものを用いてもよいし、超音波のように可聴帯域に含まれないものを用いてもよい。可聴帯域に含まれないものの方が、マイク12の動作状態判定の度に可聴音を出さないので、ユーザに煩わしい思いをさせることがない。
また、機器制御部31は、車内LAN50と通信可能なように接続されている。すなわち、機器制御部31には、上述の通信I/F19と同等の回路を含む。
車載機1の車載機制御部11と機器3の機器制御部31とは、本発明の音データ取得部に相当する信号線51(「スピーカ側じか線」ともいう)で直接接続され、機器制御部31から上述の音データが、車載機制御部11に出力される。すなわち、音データは、車載機および外部機器のみを直接接続する信号線により伝送される構成である。
図2を用いて、車載機1の車載機制御プログラムに含まれる、マイク12の動作状態に関する情報(すなわち、動作状態情報)を出力する動作状態情報出力処理について説明する。図2の構成が、車両の原動機の起動が許可された許可状態にあるか否かを判定する判定部を備え、車両の原動機の起動が許可されない不許可状態から許可状態に遷移したとき、あるいは許可状態から不許可状態に遷移したとき、再生要求出力条件が成立したとするものに相当する。本構成によって、車両の走行前あるいは走行後に、音声入力部の動作状態を把握することができるので、走行時あるいは次回の走行時は、音声入力による操作を回避することで、車両用制御装置の機能を確実に動作させることができる。
まず、始動スイッチ42の状態を取得する(S11)。次に、始動スイッチ42がオフ(OFF)状態からオン(ON)状態に変化したか、あるいは、オン状態からオフ状態に変化したか、すなわち、再生要求出力条件が成立したか否かを調べる。
始動スイッチ42の、上述のいずれかの変化を検出したとき、すなわち、再生要求出力条件が成立したとき(S12:Yes)、マイク12の動作状態を判定する動作状態判定処理を実行する(S13、図3参照)。一方、上述のいずれの変化も検出しないとき(S12:No)、本処理を終了する。
図3を用いて、図2のステップS13に相当する、動作状態判定処理について説明する。まず、機器3に対して、機器3の起動と音情報の出力とを要求する信号(音情報出力要求)を送信する(S31)。
機器3は、通常の動作モードと、通常の動作モードよりも消費電力の少ないスリープモードで動作し、スリープモード時に音情報出力要求を受信したときには、通常モードに移行する。そして、機器3は、上述のような方法で、音情報をスピーカ32から出力するとともに、信号線51を介して音データを出力する。車載機制御部11は、この音データを取得する(S32)。このとき、マイク12には、音情報が入力される。
信号線51として車内LAN50を用いず、「じか線」を用いることで、音データの車載機制御部11への入力の遅延を防止することができる。
次に、例えば、音情報出力要求を送信した時点から所定時間経過するまでの間、マイク12に入力された音情報を信号処理部13で処理し、これを車載機制御部11に出力する。車載機制御部11が、音データおよび信号処理後の音情報を取得して、両者を比較可能な音声判定状態となったとき、(S33:Yes)、音データと該音情報とを比較する。
比較の結果、両者が一致あるいは一致割合が所定の閾値を超えるとき(S34:Yes)、マイク12の動作は正常と判定する(S35)。そして、音声判定を停止し(異常判定用のカウンタの停止など、S36)、マイク12の動作が正常である旨の動作状態情報を、車内LAN50を介して、例えば機器3に出力する(S37)。その後、本処理を終了する。
一方、比較の結果、両者が一致しないあるいは一致割合が所定の閾値を下回るとき(S34:No)、この状態が予め定められた判定時間を超えたかを調べる。判定時間を超えたとき(S38:Yes)、マイク12の動作は異常と判定する(S39)。そして、音声判定を停止し(S36)、マイク12の動作が異常である旨の動作状態情報を、車内LAN50を介して、例えば機器3に出力する(S37)。その後、本処理を終了する。
一方、判定時間を超えないとき(S38:No)、異常を判定するためのタイマあるいはカウンタを更新する(S40)。その後、本処理を終了する。
上述のステップS38の構成が、音情報と音データとが一致しない状態が予め定められた時間継続したとき、音声入力部の動作状態が正常でないと判定するものに相当する。本構成によって、音声入力部の動作状態を正確に判定できる。
マイク12の故障判定結果だけではなく、マイク12の動作状態を動作状態情報として出力してもよい。例えば、音データと音情報とを比較した結果、両者の一致割合が上述の所定の閾値を超える(すなわち、マイク12が正常動作している)とき、一致割合を音声認識の認識率に変換し、これを動作状態情報とする。つまり、音データと音情報との比較に基づき、音声認識部における認識の確度を推定し、その推定結果を動作状態情報に反映する構成である。音データと音情報との一致割合が高いほど認識率が高い状態にある。これにより、ユーザは、単にマイク12が故障しているか否かを知ることができることに加え、どれくらいの確度で音声認識ができるのかも知ることができる。
動作状態情報を取得した機器3は、表示部33に動作状態情報の内容を表示したり、スピーカ32から動作状態情報の内容を音声メッセージあるいはブザー音等で報知する。
図4に、図2の動作状態情報出力処理を実行したときの、処理、コマンド、およびデータの流れを示す。なお、スピーカ側じか線は信号線51に相当し、マイク側じか線は信号線12aに相当する(図6、図8も同様)。
車載機1で電源切替制御(すなわち、始動スイッチ42の操作)が行われて、始動スイッチ42がオン状態に遷移したとき、マイク故障検出制御(すなわち、動作状態情報出力処理)を実行する。まず、機器3に対し、起動要求を含む音情報出力要求を送信する。あるいは、起動要求を送信し、所定時間経過後に音情報出力要求を送信する。
スリープモード時に起動要求を受信した機器3は、起動制御を実行して、スリープモードから通常モードに移行する。機器3が通常モードで動作中に起動要求を受信したときは、何も行わない。続いて、音情報をスピーカ32から出力し、音データをスピーカ側じか線(51)から送信する音声出力制御を実行する。音情報および音データを取得した車載機1では、上述のようにマイクの動作状態を判定し、動作状態情報を出力する。
同様に、車載機1で電源切替制御が行われて、始動スイッチ42がオフ状態に遷移したとき、マイク故障検出制御を実行する。機器3は、音情報および音データを送信した後に、スリープモードに移行する。また、車載機1は、動作状態判定処理を終了した後に、スリープモードに移行する。
図5を用いて、動作状態情報出力処理の別例を説明する。図5の例では、車両が走行中に、動作状態判定処理を実行する。図5の構成が、車両の状態を取得する車両状態取得部を備え、車両が走行状態にあるとき、再生要求出力条件が成立したとするものに相当する。本構成によって、車両の走行時にも、音声入力部の動作状態を把握することができる。車両の走行時は、走行音(タイヤ音、風切り音など)や車内の音(ユーザの会話、オーディオ装置の音)の影響で、音声認識を行いづらい状況もあり得る。この場合、ユーザは、音声認識を行いづらいときには、他の方法(スイッチ操作等)を選択することで、車両用制御装置の機能を確実に動作させることができる。
まず、始動スイッチ42の状態を取得する(S51)。次に、始動スイッチ42がオン(ON)状態か否かを調べる。始動スイッチ42がオン状態でないとき(S52:No)、本処理を終了する。
一方、始動スイッチ42がオン状態のとき(S52:Yes)、車両状態検出部41から車両状態情報(図5の例では、車速およびエンジン回転数、電気自動車のときはモータ回転数)を取得する(S53)。車速が予め定められた車速閾値を下回るとき(S54:No)、本処理を終了する。また、車速が車速閾値を上回るときでも(S54:Yes)、エンジン回転数(あるいはモータ回転数)が予め定められた閾値を下回るとき(S55:No)、本処理を終了する。
車速が車速閾値を上回り(S54:Yes)、かつエンジン回転数(あるいはモータ回転数)が閾値を上回るとき(S55:Yes)、すなわち、再生要求出力条件が成立したとき、前回の動作状態判定処理が実行されてから一定時間が経過したか否かを判定する。一定時間が経過していないとき(S56:No)、本処理を終了する。一方、一定時間が経過したとき(S56:Yes)、動作状態判定処理を実行する(S57、図3と同様)。
図6に、図5の動作状態情報出力処理を実行したときの、処理、コマンド、およびデータの流れを示す。車速およびエンジン回転数は、それぞれの閾値を上回るときを「あり」と表記し、下回るときを「なし」と表記している。
図5を用いて説明したように、始動スイッチ:オン状態、車速:あり、かつエンジン回転数:ありのとき(すなわち、再生要求出力条件が成立したとき)、一定間隔でマイク故障検出制御(すなわち、図5の動作状態情報出力処理)を実行する。データの流れは、図4と同様である。
図7を用いて、動作状態情報出力処理の別例を説明する。車載機1は、携帯機を検知しない状態が所定時間継続すると、スリープモードに移行し、所定時間間隔で携帯機をポーリングする。図7の例では、車載機1がスリープモード時に携帯機2を検知したときに、動作状態判定処理を実行する。無論、車載機1が通常モード時に携帯機2を検知したときにも、動作状態判定処理を実行してもよい。
図7の構成が、照合部により、IDコードとマスターコードとが正しく照合されたとき、再生要求出力条件が成立したとするものに相当する。本構成によって、キーレスエントリーシステムでは、ユーザの乗車前にも、音声入力部の動作状態を正確に判定できる。
まず、携帯機2を検知したか否かを判定する。例えば、ポーリングに応答する応答信号を受信したとき、携帯機を検知したと判定する。所定時間内に携帯機2からの応答信号を受信しないとき(S71:No→S78:Yes)、本処理を終了する。
一方、携帯機を検知したとき(S71:Yes)。車載機1はスリープモードから通常モードに移行する(S72)。次に、照合部16で、応答信号に含まれるIDコードと、車載機制御部11のメモリ(図示せず)に予め記憶されているマスターコードとを照合する(S73)。
IDコードとマスターコードとが一致しないとき(S74:No)、通常モードからスリープモードに移行し(S77)、本処理を終了する。一方、IDコードとマスターコードとが一致したとき、すなわち、再生要求出力条件が成立したとき(正常照合、S74:Yes)ウエルカムライト制御を行う(S75)。例えば、車室内のルームランプを点灯させるよう、車内LAN50を介して、該ランプの制御装置に制御指令を送信する。次に、動作状態判定処理を実行する(S76、図3と同様)。最後に、車載機1は通常モードからスリープモードに移行する(S77)。通常モード時に本処理を実行するときには、ステップS72およびS77を実行しない。
図8に、図7の動作状態情報出力処理を実行したときの、処理、コマンド、およびデータの流れを示す。一定時間間隔で車載機1は携帯機2をポーリングする。このとき、無線通信部17およびアンテナ群18を作動状態(すなわち、ON状態)とする。予め定められた時間内に携帯機2からの電波を受信しないときには、ポーリング(すなわち、動作状態情報出力処理)を終了し、無線通信部17およびアンテナ群18を停止状態(すなわち、OFF状態)とする。
携帯機2からの電波を受信したときは、上述のような照合処理を行い、照合が正しく行われたときは、マイク故障検出制御(すなわち、動作状態判定処理)を行う。データの流れは、図4と同様である。このとき、機器3がスリープ状態ではなく、動作停止状態となっているときには、車載機1側からの制御信号出力によって、機器3が接続されている電源ライン(ACCあるいはIG)をON状態とし、機器3が動作可能な状態にする。その後、音情報出力要求を送信する。マイク故障検出制御を終了したら、電源ラインをOFF状態として、機器3への電源の供給を停止する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 車載機
2 携帯機
3 車両用機器(外部機器)
11 車載機制御部(制御部、音データ取得部、比較部、動作状態判定部、許可状態判定部、車両動作許可部)
12 マイク(音声入力部)
12a 信号線(マイク側じか線)
14 音声認識部
15 信号入出力部(車両状態取得部)
16 照合部
17 無線通信部(車載機側送信部、車載機側受信部)
18 アンテナ群(車載機側送信部、車載機側受信部)
19 通信I/F(インターフェース、動作状態情報出力部)
22 無線通信部(携帯機側受信部、携帯機側送信部)
23 アンテナ(携帯機側受信部、携帯機側送信部)
51 信号線(音データ取得部、スピーカ側じか線)
100 車両用制御装置

Claims (6)

  1. ユーザの音声が入力される音声入力部と、
    入力された前記音声を認識する音声認識部と、
    前記音声の認識の結果に基づいて、車両における予め定められた機能の動作の制御を行う制御部と、
    予め定められた再生要求出力条件が成立したとき、外部機器に対して予め定められた音データの再生要求を送信する再生要求出力部と、
    前記外部機器から前記音データを取得する音データ取得部と、
    を備え、
    前記音声入力部には、前記外部機器からの、前記音データが再生された音情報が入力され、
    前記音情報と前記音データとを比較する比較部と、
    前記比較の結果に基づき、前記音声入力部の動作状態を判定する動作状態判定部と、
    前記動作状態の判定結果を反映した動作状態情報を出力する動作状態情報出力部と、
    をさらに備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記車両の原動機の起動が許可された許可状態にあるか否かを判定する許可状態判定部を備え、
    前記車両の原動機の起動が許可されない不許可状態から前記許可状態に遷移したとき、あるいは前記許可状態から前記不許可状態に遷移したとき、前記再生要求出力条件が成立したとする請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記車両の状態を取得する車両状態取得部を備え、
    前記車両が走行状態にあるとき、前記再生要求出力条件が成立したとする請求項1または請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記音情報と前記音データとが一致しない状態が予め定められた時間継続したとき、前記音声入力部の動作状態が正常でないと判定する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  5. 前記ユーザの携帯する携帯機と、前記車両に搭載された車載機と、を備え、
    前記車載機は、
    前記携帯機をポーリングするためのポーリング信号を送信する車載機側送信部と、
    前記携帯機から送信されるIDコードを受信する車載機側受信部と、
    受信した前記IDコードと、予め記憶されたマスターコードとを照合する照合部と、
    前記照合の結果および前記音声の認識の結果に基づいて、前記車両における予め定められた動作を許可する車両動作許可部と、
    を含み、
    前記携帯機は、
    前記ポーリング信号を受信する携帯機側受信部と、
    前記ポーリング信号の受信に基づいて、IDコードを送信する携帯機側送信部と、
    を含み、
    また、前記車載機が、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の構成要件をさらに含む車両用制御装置。
  6. 前記照合部により、前記IDコードと前記マスターコードとが正しく照合されたとき、前記再生要求出力条件が成立したとする請求項5に記載の車両用制御装置。
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