JP3921879B2 - ポリプロピレン製注出キャップ - Google Patents
ポリプロピレン製注出キャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3921879B2 JP3921879B2 JP18352399A JP18352399A JP3921879B2 JP 3921879 B2 JP3921879 B2 JP 3921879B2 JP 18352399 A JP18352399 A JP 18352399A JP 18352399 A JP18352399 A JP 18352399A JP 3921879 B2 JP3921879 B2 JP 3921879B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- canopy
- cap body
- peripheral wall
- polypropylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、醤油、ソースなどの液体調味料の卓上ボトルの口頸部に装着されて使用するポリプロピレン製注出キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体調味料の卓上ボトル(20)に使用される注出キャップ(10)は、例えば図4に示すように、上端部の左右両端に注出口部(140,140)を突出したキャップ本体(100)の上端面に、天蓋(200)を超音波溶着法で熱溶着したものが使用されていた。そして、この注出キャップは、製造のし易さやコストの面からポリスチレンを射出成形したものが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年の環境保全の立場からプラスチックの環境ホルモンが問題となり、材質をポリスチレンからより安全なポリプロピレンへ変更することが検討されている。しかしながら、材質をポリプロピレンに変更すると、外観形状、また、液切れや液溜まり防止などの機能はそのまま継承することができるが、従来使用してきた超音波溶着機によるキャップ本体への天蓋の溶着状態に問題を発生することがあった。
【0004】
本発明は、上述の注出キャップにおける問題を解決したものであり、従来使用していた超音波溶着機でも、天蓋がキャップ本体に良好に溶着するポリプロピレン製注出キャップを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、周壁(120)の内側に天板(110)をもち、この天板(110)の上面の左右方向の中央位置に、対応する前後方向の周壁(120)両端にわたる両先端に周壁(120)の外側へ突出する注出口部(131)を延設する平行な2個の隔壁(130)を設け、この隔壁(130)間の前後方向の中央位置に貫通孔(111)を設けたキャップ本体(100)と、このキャップ本体(100)の上端面に、超音波溶着法により熱溶着して冠着する天蓋(200)とからなる注出キャップ(10)であって、前記キャップ本体(100)の周壁(120)上端部内周と隔壁(130)上端部外周とに連続する溶着受け凹部(101)を左右に設け、このキャップ本体(100)の溶着受け凹部(101)と対応する前記天蓋(200)の下面の位置に溶着突部(201)を左右に設けてなり、キャップ本体(100)の上端面と天蓋(200)下面、およびキャップ本体(100)の溶着受け凹部(101)と天蓋(200)の溶着突部(201)とを超
音波溶着したことを特徴とするポリプロピレン製注出キャップ(10)である。
【0006】
【作用】
本発明のポリプロピレン製注出キャップ(10)は、キャップ本体(100)の周壁(120)上端部内周と隔壁(130)上端部外周とに連続する溶着受け凹部(101)を設け、このキャップ本体(100)の溶着受け凹部(101)と対応する天蓋(200)の下面の位置にも溶着突部(201)を設けている。このため、超音波溶着機でキャップ本体(100)の上端面に天蓋(200)下面を冠着して溶着すると、キャップ本体(100)の上端面と天蓋(200)下面のみならず、キャップ本体(100)の溶着受け凹部(101)に天蓋(200)の溶着突部(201)とが溶着し合い、キャップ本体(100)と天蓋(200)との溶着状態が良好となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態のポリプロピレン製注出キャップについて、図を用いて詳細に説明する。図1(a)は、注出キャップの一部を切り欠いた正面図であり、図1(b)は、注出キャップの一部を切り欠いた側面図であり、図2(a)は、キャップ本体の平面図であり、図2(b)は、キャップ本体の一部を切り欠いた正面図であり、そして、図3(a)は、天蓋の底面図であり、図3(b)は、天蓋の一部を切り欠いた正面図である。
【0008】
本実施形態の注出キャップ(10)の構造は、図1(a)及び(b)に示すように、周壁(120)の内側に天板(110)をもち、この天板の上面の左右方向の中央位置に、対応する前後方向の周壁両端にわたる両先端に周壁の外側へ突出する注出口部(131)を延設する平行な2個の隔壁(130)を設け、この2個の隔壁間の前後方向の中央位置に貫通孔(111)を設けたキャップ本体(100)と、このキャップ本体の上端面に、超音波溶着法により熱溶着して冠着する天蓋(200)とからなる注出キャップである。なお、キャップ本体と天蓋は、ポリプロピレンを用いてそれぞれ射出成形法により製造するものであり、また、超音波溶着機の受け治具の形状は、天蓋上面の曲面に合わせるものである。
【0009】
そして、キャップ本体には、図2(a)に示すように、周壁(120)上端部内周と隔壁(130)上端部外周とに連続する溶着受け凹部(101)を左右に設けるものである。なお、図2(b)に示すように、周壁(120)の天板(110)下方の内周には、ボトル口頸部との螺合部(121)を設けるものである。
【0010】
また、天蓋(200)には、図3(a)及び(b)に示すように、下面のキャップ本体の溶着受け凹部と対応する位置に溶着突部(201)を左右に設けるものである。
【0011】
なお、上述した本実施形態のポリプロピレン製注出キャップは、通常の液漏れテスト及び落下テストを実施したが、いずれにも合格した。
【0012】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン製注出キャップは、従来のポリスチレン製注出キャップの外観形状及び液切れや液溜まり防止などの機能はそのまま継承しており、また、キャップ本体に天蓋が超音波溶着するときに、キャップ本体の天面と天蓋の下面とが溶着するだけでなく、キャップ本体の上端部に設けられた溶着受け凹部と天蓋下面に設けられた溶着突部も溶着し合うため、キャップ本体と天蓋との溶着状態が極めて良好である。また、従来の超音波溶着機を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態のポリプロピレン製注出キャップの一部を切り欠いた正面図であり、(b)は、一部を切り欠いた側面図である。
【図2】(a)は、図1に示すポリプロピレン製注出キャップの一実施形態のキャップ本体の平面図であり、(b)は、一部を切り欠いた正面図である。
【図3】(a)は、図1に示すポリプロピレン製注出キャップの一実施形態の天蓋の底面図であり、(b)は、一部を切り欠いた正面図である。
【図4】容器の口部に装着した一例の注出キャップの側面図である。
【符号の説明】
10……注出キャップ
20……ボトル
100……キャップ本体
101……溶着受け凹部
110……天板
111……貫通孔
120……周壁
121……螺合部
130……隔壁
131……注出口部
200……天蓋
201……溶着突部
Claims (1)
- 周壁(120)の内側に天板(110)をもち、該天板(110)の上面の左右方向の中央位置に、対応する前後方向の周壁(120)両端にわたる両先端に周壁(120)の外側へ突出する注出口部(131)を延設する平行な2個の隔壁(130)を設け、該隔壁(130)間の前後方向の中央位置に貫通孔(111)を設けたキャップ本体(100)と、該キャップ本体(100)の上端面に、超音波溶着法により熱溶着して冠着する天蓋(200)とからなる注出キャップ(10)であって、前記キャップ本体(100)の周壁(120)上端部内周と隔壁(130)上端部外周とに連続する溶着受け凹部(101)を左右に設け、該キャップ本体(100)の溶着受け凹部(101)と対応する前記天蓋(200)の下面の位置に溶着突部(201)を左右に設けてなり、キャップ本体(100)の上端面と天蓋(200)下面、およびキャップ本体(100)の溶着受け凹部(101)と天蓋(200)の溶着突部(201)とを超音波溶着したことを特徴とするポリプロピレン製注出キャップ(10)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18352399A JP3921879B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | ポリプロピレン製注出キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18352399A JP3921879B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | ポリプロピレン製注出キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010650A JP2001010650A (ja) | 2001-01-16 |
JP3921879B2 true JP3921879B2 (ja) | 2007-05-30 |
Family
ID=16137344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18352399A Expired - Lifetime JP3921879B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | ポリプロピレン製注出キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3921879B2 (ja) |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP18352399A patent/JP3921879B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001010650A (ja) | 2001-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6273307B1 (en) | Fitment for a pouch opening | |
AU646416B2 (en) | A pack, with peripheral seam, for flowable contents | |
JP4275287B2 (ja) | プラスチック容器 | |
JP2000118562A (ja) | ハウジング並びにスパウト | |
CA2397042A1 (en) | Contact lens package | |
JP6340256B2 (ja) | パウチ容器 | |
US6116440A (en) | Resealable thermoformed container | |
JP3921879B2 (ja) | ポリプロピレン製注出キャップ | |
JP6783114B2 (ja) | 注出キャップ | |
JPH10147335A (ja) | ポンプ注出用液体紙容器 | |
JP2000016453A (ja) | 外付タイプ口栓 | |
JP3627511B2 (ja) | 液体用包装容器 | |
JP2004210321A (ja) | スパウト | |
JP6802088B2 (ja) | スパウト付き袋容器 | |
JP2018095260A (ja) | キャップ | |
JPH10291549A (ja) | 収容体 | |
JP5022988B2 (ja) | 袋容器 | |
JP3755013B2 (ja) | 壜体 | |
JP3777652B2 (ja) | 注出容器 | |
JP3731948B2 (ja) | 自立性容器 | |
WO2024190071A1 (ja) | パウチ | |
JP2000168792A (ja) | 包装袋 | |
JP4478404B2 (ja) | チューブ容器 | |
JP4407890B2 (ja) | 計量キャップ | |
JP2584063Y2 (ja) | 液体収納袋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060831 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302 Year of fee payment: 6 |