JP3921572B2 - 熱処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス繊維の織物等のウエブの熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板の基材となるガラス繊維の織物に塗工液を塗布した後に、この塗工液を乾燥して熱処理する製造装置としては、塗工液を含浸させたガラス繊維の織物よりなるウエブを熱処理装置の断熱室に底面から搬入し、断熱室内部でそのウエブを加熱して乾燥し、断熱室の上部でターンロールによってウエブが方向転換し、断熱室の下方による搬出口からウエブを搬出するものである(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−320382号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示されているような熱処理装置においては、搬出ロールが断熱室の外部に設けられているため、断熱室内部で高温になったウエブがこの外部にある搬出ロールに接触すると、ウエブが急冷されることにより歪みが生じ、皺が発生するという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、熱処理装置から搬出されたウエブが搬出ロールによって搬出される場合であっても歪みや皺が発生しない熱処理装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ガラス繊維の織物等のウエブを加熱する熱処理装置において、前記熱処理装置の断熱室内部であってウエブの縦方向の搬送路の両側に、ウエブの両面へ熱風を吹き出すノズルを配し、前記断熱室の底面にウエブの搬入口と搬出口とを設け、また、前記断熱室の天井部近傍にターンロールを設け、前記ターンロールの回転軸に向かって空気を吹き出す吹き出し管を設け、前記断熱室の搬出口の外側に断熱壁によって形成された搬出室を前記断熱室とは独立して設け、前記搬出室内部に搬出ロールを設け、ウエブは、前記底面の搬入口から搬入された後に上方へ移動し、前記ターンロールで方向転換されて下方へ移動し、前記搬出口から前記搬出室に搬入され、その後、前記搬出室の搬出口から搬出されることを特徴とする熱処理装置である。
【0008】
【作用】
本発明の熱処理装置であると、断熱室の搬出口から搬出されたウエブを、搬出室にある搬出ロールによって外部に搬出する構造となっているため、搬出ロールによってウエブが急冷されることがなく、ウエブに皺や歪みが生じることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例であるウエブWの熱処理装置10について、図1から図3に基づいて説明する。
【0010】
本実施例の熱処理装置10は、ガラス繊維よりなる織物の織機工程で付着した糊を、ウエブWを熱処理して取り除くために用いられる装置である。
【0011】
(1)熱処理装置10の全体の構造
図1及び図2に基づいて熱処理装置10の全体の構造について説明する。
【0012】
図1は、熱処理装置10の正面から見た縦断面図であり、図2は右側面から見た縦断面図である。
【0013】
熱処理装置10は、縦型の直方体よりなる熱処理室12と、熱処理室12の上方に設けられた方向転換室14とよりなる。熱処理室12は、4本の支持柱16によって支持され、4本の支持柱16は、水平な取り付け面17から垂直に立設されている。
【0014】
熱処理室12と方向転換室14とは、全ての壁が断熱構造をなした断熱室であり、熱処理室12の底面には、ウエブWの搬入口18と搬出口20が設けられている。
【0015】
搬入口18の下方には、熱処理室12とは独立して断熱壁で囲まれた搬入室22が設けられている。また、ウエブWを送り込むための搬入ロール26が、搬入室22の外側であってかつ下方に設けられている。
【0016】
搬出口20の下方には、熱処理室12とは独立して搬出室28が設けられ、この内部には、搬出ロール30が設けられている。
【0017】
熱処理室12の天井面には、ウエブWが方向転換室14に移動するための通過口32,34が設けられている。
【0018】
方向転換室14には、ウエブWを方向転換するためのターンロール34,36が設けられている。これらターンロール34,36の回転軸の両端は、熱処理室12とは別に、取り付け面17から立設された一対の軸受け保持台60に設けられたシール支持部74によって回転自在に、かつ、水平な姿勢で支持されている。そして、ターンロール34,36とは、モータ88によって一定のトルクで回転する(図2参照)。このターンロール34,36の回転軸を回転自在に、かつ、外部とシールするためにカバー部材86が、方向転換室14とシール支持部74との間に設けられている。また、そのカバー部材86内部に高温の空気を吹き出す吹き出し管84を設け、この高温の空気により回転軸の軸受けにタール状の物質が付着しないようにしている。
【0019】
また、方向転換室14には、そのの内部にある気体を外部に排出するための排気管38,40が設けられている(図1参照)。
【0020】
熱処理室12の内部には、縦方向のウエブWの搬出路に沿って、一対のダクト42,44が設けられ、このダクト42,44には、ウエブWの幅方向に沿って熱風を吹き出すためのノズル46,48が設けられている。このような一対のダクト42,44が、搬入口18から通過口32に向かう縦方向の搬送路と、通過口35から搬出口20に向かう縦方向の搬送路に2組設けられている。以下、搬入口18から通過口32に向かう一対のダクト42,44を上移動ダクト42,44といい、通過口35から搬出口20に向かうダクト42,44を下移動ダクト42,44という。
【0021】
上移動ダクト42,44と下移動ダクト42,44の下部には、各ダクトに熱風を送るための送風ダクト50と、この送風ダクトに空気を送るファン52が設けられ、ダクト50の内部には、ファン52から送られた空気を加熱するための不図示の加熱装置が設けられている。
【0022】
(2)熱処理装置10の動作状態
上記構成の熱処理装置10の動作状態について説明する。
【0023】
ガラス繊維よりなる織物に糊が付着したウエブWが搬入ロール26によって方向転換され、断熱構造の搬入室22に至り、搬入口18から熱処理室12に進入する。進入したウエブWは上移動ダクト42,44の間を上方向に移動すると、一対のノズル46,48からその両面に向かって熱風が吹き付けられ、糊が除去される。この熱風の吹き付け温度は、180℃〜500℃である。
【0024】
熱処理が進み、熱処理室12の通過口32を経て方向転換室14に至る。方向転換室14では、モータ88によって一定のトルクで回転する2組のターンロール34,36によってウエブWの方向がまず側方に転換され、その後に下方に方向転換され通過口35から熱処理室12に再び進入する。
【0025】
進入したウエブWは、下移動ダクト42,44の間を下に移動し、下に移動している間に一対のノズル46,48から熱風が吹き付けられ更に熱処理が促進される。そして、熱処理室12の搬出口20から搬出され搬出室28に至る。搬出室28において搬出ロール30によって方向転換され側方から搬出される。
【0026】
このようにすることで、ガラス繊維に付着した糊が熱処理によって除去され、ウエブWの織り目が歪んだりしない。
【0027】
なお、このウエブWの目付としては、10〜250g/m2 で、搬送速度は40〜100m/分である。
【0028】
(3)搬入室22と搬出室28の構造
搬入室22と搬出室28の構造について、図3に基づいてさらに詳しく説明する。
【0029】
上記したように断熱室12の底面に断熱室12とは独立して、搬入室22と搬出室28が設けられている。
【0030】
搬入室22は、断熱壁より構成され、その外側に搬入ロール26が設けられている。そして、糊が付着したウエブWが搬入ロール26によって横方向から縦方向に方向転換され、搬入室22の搬入口24から搬入され、搬入室22の搬入口18をへて断熱室12内部に進入する。
【0031】
この場合に、搬入室22が断熱構造であるため、断熱室12内部の熱が外部に漏れることなく搬入室22に流れるため、断熱室12の温度が下がりにくく、また、搬入室22の内部の温度も断熱室12からの熱によって上昇し、ウエブWの表面を予備加熱する。
【0032】
搬出室28は断熱壁より構成され、その内部に搬出ロール30が回転自在に支持され、断熱室12の搬出口20から搬出された乾燥したウエブWを縦方向から横方向に方向転換し、搬出室28の搬出口90から搬出する。
【0033】
この場合に、搬出室28は断熱構造をなし、断熱室12から流れてきた熱によって搬出ロール30が常温より高い温度となっているため、ウエブWが搬出ロール30に接触しても急冷されることがなく、ウエブWに歪みや皺が発生したりすることがない。
【0034】
また、断熱室12とは独立して搬出室28を設けているため、搬出ロール30のメンテナンスを行い易い。
【0035】
【発明の効果】
以上により本発明であると、断熱室とは独立して搬出室を設け、この搬出室内部に搬出ロールを設けることにより、搬出ロールが暖められ、この搬出ロールによって搬出されるウエブが急冷されることがなく、ウエブの表面に歪みや皺が生じたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す熱処理装置の正面から見た縦断面図である。
【図2】同じく右側面から見た縦断面図である。
【図3】搬入室と搬出室の縦断面図である。
【符号の説明】
10 熱処理装置
12 断熱室
14 方向転換室
18 搬入口
20 搬出口
22 搬入室
26 搬入ロール
28 搬出室
30 搬出ロール
Claims (1)
- ガラス繊維の織物等のウエブを加熱する熱処理装置において、
前記熱処理装置の断熱室内部であってウエブの縦方向の搬送路の両側に、ウエブの両面へ熱風を吹き出すノズルを配し、
前記断熱室の底面にウエブの搬入口と搬出口とを設け、また、前記断熱室の天井部近傍にターンロールを設け、
前記ターンロールの回転軸に向かって空気を吹き出す吹き出し管を設け、
前記断熱室の搬出口の外側に断熱壁によって形成された搬出室を前記断熱室とは独立して設け、
前記搬出室内部に搬出ロールを設け、
ウエブは、前記底面の搬入口から搬入された後に上方へ移動し、前記ターンロールで方向転換されて下方へ移動し、前記搬出口から前記搬出室に搬入され、その後、前記搬出室の搬出口から搬出される
ことを特徴とする熱処理装置。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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JP2004132663A JP2004132663A (ja) | 2004-04-30 |
JP3921572B2 true JP3921572B2 (ja) | 2007-05-30 |
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-10-11 JP JP2002299634A patent/JP3921572B2/ja not_active Expired - Fee Related
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