JP3919859B2 - ガス遮断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス使用上の安全対策としてのガス遮断装置に関し、ガスの異常時間使用を検出してガス供給を遮断するガス遮断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス器具が異常な時間にわたって連続使用されているときは、ガス器具の消し忘れや立ち消えによる生ガスの漏出などの異常事態が考えられるため、ガスの異常時間使用を検出してガス供給を遮断する必要がある。このような異常時間使用によるガス遮断の機能を備えたガス遮断装置の従来構成を図5に示す。
【0003】
図5において、従来構成に係るガス遮断装置20は、使用器具推定部21によりガス流量から使用中のガス器具を推定し、遮断時間計数部26による使用時間の計数が異常時間使用であると判定されたとき、遮断弁駆動部27によりガス遮断弁を駆動してガス供給を遮断するように構成されている。前記遮断時間計数部26によるガス遮断のための時間計数は、ガス使用量で区分された連続使用時間限度を設定した器具別遮断時間で、これを越える連続使用を異常時間使用と判定する。
【0004】
傾向別器具別遮断時間保持部23には、単位時間のガス使用量で区分された器具別遮断時間を季節やユーザ事情等の使用傾向で更に区分した傾向別器具別遮断時間テーブルが保持されており、外部通信部24が集中監視センタとの通信により使用傾向の切替え指令を受けたときには、遮断時間変更部25は切替え指令に基づく傾向別区分の器具別遮断時間を傾向別器具別遮断時間保持部23から取り出して器具別遮断時間保持部22の器具別遮断時間テーブルを書き替える。
【0005】
前記遮断時間計数部26は、使用器具推定部21が検出したガス流量から使用中のガス器具のガス使用量区分の該当区分を推定すると、器具別遮断時間保持部22に保持されているガス使用量区分の遮断時間を計数して、計数が該当する遮断時間に到達したとき遮断要求信号を遮断弁駆動部27に出力してガス遮断動作を実行させる。この動作により、ガス器具が異常時間使用されたときにはガス遮断が実行され、ガス使用の安全を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来構成に係るガス遮断装置において、夏から冬、冬から夏への季節の変化に伴ってガスの使用傾向が変わるので、使用傾向による遮断時間の切替えを行う必要がある。この切替え処理は、集中監視センタが管理する多数のガス遮断装置に対し同時期に一斉に実施しなければならないため、処理作業が集中し、ミスの発生や確実な安全監視がおろそかになる第1の課題があった。
【0007】
また、ガス遮断を実行する所定時間前(例えば、5分前)に外部通信部から集中監視センタに通報し、集中監視センタからユーザにガス遮断する旨の遮断予告を電話連絡により実施する設定がなされている場合に、遮断予告されたユーザからの要求により遮断時間の延長ができるため、これが繰り返されると遮断時間が無制限に延長され、長期的にみた異常時間使用による安全性の確保ができない第2の課題があった。
【0008】
本発明は、上記第1及び第2の課題を解決すべく創案されたもので、異常時間使用によるガス遮断を有効に実施することができるガス遮断装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を解決するための本願の第1発明は、検出したガス流量からガス使用量でガス器具を区分した器具別区分の該当区分を推定する使用器具推定部と、前記器具別区分毎に設定された連続使用時間限度でガス供給を遮断する器具別遮断時間を保持する器具別遮断時間保持部と、前記使用器具推定部で推定された器具別区分の器具別遮断時間を前記器具別遮断時間保持部から取り出して器具別遮断時間を計数し、計数がカウントアップしたとき遮断要求信号を出力する遮断時間計数部と、前記遮断要求信号の入力によりガス遮断弁を閉栓駆動する遮断弁駆動部とを備えたガス遮断装置において、前記器具別遮断時間を季節やユーザ事情等の使用傾向別で変化させた傾向別遮断時間で区分した傾向別器具別遮断時間テーブルを保持する傾向別器具別遮断時間保持部と、外部から通信により前記傾向別区分の切替え及び切替え日時の指令を受信する外部通信部と、現在日時を計時する時計部と、前記外部通信部が受信した前記傾向別区分の切替え及び切替え日時の指令を保持して前記現在日時が前記切替え日時指令と一致したとき前記傾向別区分切替え指令を出力する遮断時間切替え指令保持部と、前記傾向別切替え指令が入力されたとき前記傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから前記傾向別区分切替え指令で識別される傾向別区分の器具別遮断時間を取り出して前記器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換える遮断時間変更部とを具備し、前記外部からの切替え指令は、指定された切替え日時に先立って前記外部通信部に送信し、前記遮断時間切替え指令保持部に記憶するようにしたことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、前もって遮断時間切替え指令保持部に切替え日時とこれに対応する傾向別区分を保持させておくことができるので、季節変化によるガス使用時間の変化のような使用傾向の変化に対応させた遮断時間の切替えを、切替え日時に先立つ期間内に各ユーザのガス遮断装置に対して順次実施することができる。ガス遮断時間の切替えは、外部から外部通信部を介して遮断時間切替え指令保持部に入力して保持させた切替え日時と、時計部が計数する現在日時とが一致したとき、遮断時間変更部は傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから切替える器具別遮断時間を取り出して器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換える。従って、各ユーザのガス遮断装置に対する季節変化による使用傾向変化に伴う遮断時間の切替えを一斉に行うことなく、前もって順次設定できるので、きめ細かい対応ができ、ガス使用の安全確保を確実に実行することができる。
【0011】
また、上記第1の課題を解決するための本願の第2発明は、検出したガス流量からガス使用量でガス器具を区分した器具別区分への該当区分を推定する使用器具推定部と、前記器具別区分毎に設定された連続使用時間限度でガス供給を遮断する器具別遮断時間を保持する器具別遮断時間保持部と、前記使用器具推定部で推定された器具別区分の器具別遮断時間を前記器具別遮断時間保持部から取り出して器具別遮断時間を計数し、計数がカウントアップしたとき遮断要求信号を出力する遮断時間計数部と、前記遮断要求信号の入力によりガス遮断弁を閉栓駆動する遮断弁駆動部とを備えたガス遮断装置において、前記器具別遮断時間を季節やユーザ事情等の使用傾向で変化させた傾向別遮断時間で区分した傾向別器具別遮断時間テーブルを保持する傾向別器具別遮断時間保持部と、外部から通信により前記傾向別区分の切替え及び切替え日時の変更指令を受信する外部通信部と、現在日時を計時する時計部と、前記傾向別遮断時間の切替え日時とこれに対応する傾向別区分とを保持して前記現在日時が前記切替え日時と一致したとき傾向別切替え指令を出力する遮断時間切替えデータ保持部と、前記傾向別切替え指令が入力されたとき前記傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから前記傾向別切替え指令で識別される器具別遮断時間を取り出して前記器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換える遮断時間変更部とを具備し、前記外部からの変更指令は、前記遮断時間切替えデータ保持部に格納されている切替え日時と傾向別区分のデータを任意に書き換え可能としたことを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、季節変化に伴う遮断時間の切替え日時及び対応する傾向別区分の指令を予め遮断時間切替えデータ保持部に格納させておくことができ、現在日時を計数する時計部が前記切替え日時になったとき、遮断時間切替え変更データ保持部は傾向別区分の切替え指令を出力するので、遮断時間変更部は傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから切替え指令で識別される傾向別区分の器具別遮断時間を取り出して器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換える。従って、季節の変化に伴って一斉に各ユーザのガス遮断装置に対する遮断時間の設定切替えを行う必要がなく、異常気象等により季節変化のリズムが狂い切替え日時を変更しなければならないような場合にのみ外部通信部を介して遮断時間切替えデータ保持部のデータの書き換えを行えばよく、監視作業を省力化できるため、よりきめ細かな対応が可能となり、ガス使用の安全確保をより確実に実行することができる。
【0013】
また、上記第2の課題を解決するための本願の第3発明は、検出したガス流量からガス使用量でガス器具を区分した器具別区分への該当区分を推定する使用器具推定部と、前記器具別区分毎に設定された連続使用時間限度でガス供給を遮断する器具別遮断時間を保持する器具別遮断時間保持部と、前記使用器具推定部で推定された器具別区分の器具別遮断時間を前記器具別遮断時間保持部から取り出して器具別遮断時間を計数し、計数がカウントアップしたとき遮断要求信号を出力する遮断時間計数部と、前記遮断要求信号の入力によりガス遮断弁を閉栓駆動する遮断弁駆動部とを備えたガス遮断装置において、前記器具別遮断時間を季節やユーザ事情等の使用傾向で変化させた傾向別遮断時間で区分した傾向別器具別遮断時間テーブルを保持する傾向別器具別遮断時間保持部と、外部から通信により前記傾向別区分の切替え指令を受信すると共に外部への通信により遮断直前通知の送信及び遮断時間延長指令を受信する外部通信部と、前記遮断時間延長の限度回数を保持する遮断時間延長限度回数保持部と、前記外部通信部から傾向別区分の切替え指令が入力されたとき前記傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから前記切替え指令で識別される器具別遮断時間を取り出して前記器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換えると共に、前記外部通信部から前記遮断時間延長指令が入力されたとき前記遮断時間延長限度回数保持部が保持する限度回数の範囲内で前記器具別遮断時間保持部が保持する器具別遮断時間を所定の延長時間で変更する遮断時間変更部とを具備し、外部からの延長指令が限度回数に達すると延長処理を停止するとともに、もとの傾向別区分に戻すようにしたことを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、遮断時間計数部による遮断時間の計数がカウントアップする所定時間前にユーザに遮断予告がなされたとき、ユーザからの要求により遮断時間を延長する回数の限度が遮断時間延長限度回数保持部に保持されているので、遮断時間の延長は所定の限度に制限される。従って、無制限に延長されることによる異常時間使用検出の不備をなくし、異常時間使用の検出を確実に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】
まず、第1〜第3の各実施形態で説明する制御構成のそれぞれに共通するガス遮断装置について、図4に示す模式図を参照して概略構成を説明する。
【0017】
図4において、ガス遮断装置1は、ガス通路のガス圧力を検出する圧力センサ13と、ガス通路を流れるガスの流量を検出する流量センサ12と、ガス通路を遮断してガス供給を停止するガス遮断弁14と、ガス遮断弁14による遮断を復旧させるときに復帰信号を入力するための外部入力部15と、集中監視センタと通信するための外部通信部11と、前記圧力センサ13及び流量センサ12からの検出信号、外部通信部11及び外部入力部15からの入力信号に基づきガス遮断弁14の開閉を制御する制御部10とを具備して構成されている。
【0018】
上記構成になるガス遮断装置1により、ガスの異常時間使用を検出してガスの供給を遮断する制御構成について、以下に第1〜第3の各実施形態を示して説明する。
【0019】
図1は、第1の実施形態に係るガス遮断装置1aの制御構成を示すブロック図である。
【0020】
ガス遮断装置1aは、使用器具推定部2が流量センサ12が検出したガス流量から推定したガス器具の連続使用時間を遮断時間計数部3で計数して、計数時間が器具別遮断時間保持部7が保持する連続使用時間限度になったとき、遮断弁駆動部4によりガス遮断弁14を閉栓駆動してガスの供給を遮断するように構成されており、これにより消し忘れ等の異常時間使用によるガス使用上の安全を図っている。
【0021】
前記使用器具推定部2による使用中のガス器具の推定は、ガス流量の増加減少の差分から単位時間当たりのガス使用量を算定し、予め設定された単位時間当たりのガス使用量の範囲で区分した値に参照してガス器具を推定する。このガス使用量の範囲で区分された毎の連続使用時間の限度で遮断する時間は、器具別遮断時間保持部7に器具別遮断時間テーブルとして保持される。表1はガス器具をガス使用量で区分した区分毎の遮断時間を設定した器具別遮断時間テーブルの例である。
【0022】
【表1】
Figure 0003919859
【0023】
前記器具別遮断時間テーブルに設定される遮断時間は、ユーザ事情による使用傾向や季節による使用傾向によって変更する必要があり、前記器具別遮断時間を傾向別で更に区分した傾向別器具別遮断時間テーブルは、例えば、表2に示すように設定され、これは傾向別器具別遮断時間保持部5に保持されている。
【0024】
【表2】
Figure 0003919859
【0025】
遮断時間変更部6は器具別遮断時間保持部7に設定されている遮断時間を、切替え指令に応じて該当する器具別遮断時間を傾向別器具別手段時間保持部5から取り出し、器具別遮断時間保持部7の器具別遮断時間テーブルを書き換える。この器具別遮断時間テーブルの書き換えは、次のようになされる。
【0026】
外部通信部11は電話回線を通じて集中監視センタと通信できるように構成されており、集中監視センタからの通信により遮断時間切替えの傾向別区分と切替え日時の指令を受け取ると、これを遮断時間切替え指令保持部8に入力して保持させる。
【0027】
時計部9は現在日時を計数しており、計数された現在日時が前記切替え日時と一致したとき、遮断時間切替え指令保持部8は保持している傾向別区分を遮断時間変更部6に出力する。前記傾向別区分と切替え日時の指令は、例えば、「傾向区分=冬用、切替え日時=11月1日0時」のようになっており、器具別遮断時間保持部7が現在保持している器具別遮断時間テーブルが、表1に示すような傾向別区分「通常」であるとき、遮断時間変更部6は11月1日0時の時点で、傾向別器具別遮断時間保持部5から表2に示すような傾向別区分「冬用」の器具別遮断時間を取り出して、器具別遮断時間保持部7が保持している器具別遮断時間を傾向別区分「冬用」の器具別遮断時間に書き換える。
【0028】
遮断時間計数部3は、使用器具推定部2がガス使用の開始により推定したガス器具に対応する遮断時間を器具別遮断時間保持部7の器具別遮断時間テーブルから取り出し、ガスの使用開始を起点として遮断時間までの時間を計数する。遮断時間の計数中に使用器具推定部2がガス使用の終了を検出したときには、計数を停止してカウントをクリアにする。また、流量の変化により途中で使用されるガス器具が変更されたと判断されたときは、再度対応する遮断時間を取り出して再カウントを開始する。カウントが遮断時間に到達したときには、遮断要求信号を遮断弁駆動部4に出力するので、遮断弁駆動部4はガス遮断弁14を閉栓駆動してガス供給を遮断する。
【0029】
本構成では、季節変化等による遮断時間の切替えを切替え日時に先立って遮断時間切替え指令保持部8に保持させることができるので、監視下にある多くのガス遮断装置1に対して一斉に切替え処理を行う煩雑な作業の必要がなく、切替え日時に先立って順次切替え処理を実施できるため、一斉処理によるミスの発生等を排除してガス使用の安全対策をきめ細かく実行することができる。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2は第2の実施形態に係るガス遮断装置1bの制御構成を示すブロック図である。尚、第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0031】
図2において、第2の実施形態に係るガス遮断装置1bは、第1の実施形態における遮断時間切替え指令保持部8を遮断時間切替えデータ保持部16に代えて構成されている。前記遮断時間切替えデータ保持部16は、遮断時間の切替え日時と、切替え日時に対応する傾向別区分とのデータを予め保持している。このデータは、例えば、11月1日0時に傾向別区分「通常」から「冬用」に切り替えるような、切替え日時と傾向別区分との組み合わせで、ガス遮断装置1の設置時に、ユーザの事情や設置地域(寒冷地や温暖地等の区別)によって組み合わせを設定し、遮断時間切替えデータ保持部16が備えたメモリ等の記憶手段に格納される。
【0032】
前記遮断時間切替えデータ保持部16が保持する切替え日時と、時計部9が計数する現在日時とが一致したとき、遮断時間切替えデータ保持部16は一致した日時と組み合わされた傾向別区分を遮断時間切替え指令として出力するので、遮断時間変更部6は傾向別区分で指定された傾向別の器具別遮断時間を傾向別器具別遮断時間保持部5から取り出し、器具別遮断時間保持部7の器具別遮断時間テーブルの書き換えを実行する。
【0033】
前記遮断時間切替えデータ保持部16に格納されたデータを変更したい場合、例えば、異常気象による季節変化の到来が早まったようなときには、外部通信部11を介して変更する切替え日時データを入力して、格納データの書き換えを行うことができる。
【0034】
本構成では、予測できる切替え日時と傾向別区分のデータを遮断時間切替えデータ保持部16に予め格納しておくことができるので、季節変化により毎年決まった時期に監視下にある多くのガス遮断装置1に対して一斉に切替え処理を行う必要がなく、不測の事態に対してのみ対応するだけでよい。
【0035】
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。図3は第3の実施形態に係るガス遮断装置1cの制御構成を示すブロック図である。尚、第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0036】
図3において、第3の実施形態に係るガス遮断装置1cは、外部通信部11が集中監視センタから傾向別区分の切替え指令を受け取ると、切替え指令は遮断時間変更部17に入力されるように構成されており、遮断時間変更部17は傾向別区分の切替え指令に基づき、傾向別器具別遮断時間保持部5から指示された傾向別区分の器具別遮断時間を取り出して器具別遮断時間保持部7の器具別遮断時間テーブルを書き替える。
【0037】
使用器具推定部2が使用開始されたガス器具を推定すると、遮断時間計数部3は器具別遮断時間保持部7が保持する器具別区分の遮断時間の計数を開始して、計数がカウントアップする所定時間前(例えば、5分前)になったとき、遮断直前通知が外部通信部11を通じて集中監視センタに報知されるように構成されている。前記遮断直前通知を受けた集中監視センタでは、ユーザに電話連絡して異常時間使用によりガス遮断する旨の遮断予告通知を行うと共に、ガス器具の種類や使用状態を確認して、ガス使用の安全上に問題がなくユーザの要求があれば、ガス遮断の実行を延長する処理を行うことができる。
【0038】
遮断時間延長限度回数保持部18は、前記遮断時間延長の限度回数を保持しており、遮断時間変更部17は外部通信部11から遮断時間切替え指令が入力され、器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換えたときを起点として、それ以降に器具別遮断時間保持部7が保持する遮断時間を延長した回数を遮断時間延長限度回数保持部18が保持する限度回数に照合して、延長回数が限度回数に一致したときは、以降の遮断時間延長を停止する。
【0039】
前記遮断時間の延長処理は、集中監視センタが遮断予告通知をしたときに確認するガス器具や使用状態の聞き取りから判断して、使用上に問題がなければ、ユーザにガス使用を一時停止させると、使用器具推定部2がガス使用の停止を検知するので、遮断時間計数部3の計数は中止され、再度使用開始されたときから遮断時間の計数が開始され、遮断時間の延長を行うことなく器具別遮断時間保持部7に保持されている遮断時間で再度の使用を開始できる。
【0040】
しかし、使用上に何らかの疑問があるような判断がなされたときには、上記のように遮断時間の延長により処理される。遮断時間の延長は、表2に一例として示した傾向別区分の「延長」の指令が外部通信部11に入力されるので、遮断時間変更部17は傾向別器具別遮断時間保持部5から「延長」の器具別遮断時間を取り出して器具別遮断時間保持部7の器具別遮断時間テーブルの各遮断時間に加算する。例えば、前記器具別遮断時間テーブルに表2に示した傾向別区分「通常」の器具別遮断時間が設定されているときには、表2における器具別区分「1」では120分に「延長」の+20分が加算され、140分に書き換えられる。
【0041】
この遮断時間の延長処理が何度も繰り返されると、遮断時間は無制限となり、異常時間使用の検出による安全確保が実施できないことになる。例えば、集中監視センタの担当者が勤務交代したような場合に、先に遮断時間の延長をしたにもかかわらず、それを知りえなかったときには何度も延長されることになる。そこで、遮断時間変更部17は外部通信部11から入力される延長指令に基づき遮断時間の延長を実行する毎に、遮断時間延長限度回数保持部18が保持する延長限度回数に照合して延長回数が延長限度回数になったときには延長処理は停止され、遮断時間計数部3による計数終了と同時にガス遮断が実行される。この延長回数の限度到達は外部通信部11を通じて集中監視センタに通知されるので、集中監視センタは器具別遮断時間保持部7に延長した時間で設定された器具別遮断時間テーブルを修復するため、もとの傾向別区分を外部通信部11から入力して、遮断時間変更部17により器具別遮断時間保持部7の器具別遮断時間テーブルの書き換えを実施する。
【0042】
以上説明した各実施形態の構成は、それぞれ単独で実施できることは勿論であるが、第1または第2の実施形態の構成と、第3の実施形態の構成とを組み合わせて構成することもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明の通り本願の第1発明によれば、外部通信部が受信する遮断時間の切替え指令を前もって遮断時間切替え指令保持部に保持させておくことができるので、季節変化によるガス使用時間の変化のような使用傾向の変化に対応させて遮断時間を切り替える処理を、切替え日時に先立つ期間内に各ユーザのガス遮断装置に対して順次設定しておくことができる。切替えの実行は現在日時を計数する時計部が切替え日時になったとき、遮断時間変更部が傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから切り替える器具別遮断時間を取り出して器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換える。従って、各ユーザのガス遮断装置に対するガス遮断時間の設定変更を一斉に行うことなく、前もって順次設定できるので、ガス使用の安全確保をきめ細かく実行することができる。
【0044】
また、本願の第2発明によれば、ガス遮断時間の切替え日時と対応する傾向別区分とを予め遮断時間切替えデータ保持部に格納させておくことができ、現在日時を計数する時計部が切替え日時になったとき、遮断時間切替え変更データ保持部は傾向別区分の切替え指令を出力するので、遮断時間変更部は傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから変更する器具別遮断時間を取り出して器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換える。従って、季節の変化に伴って一斉に各ユーザのガス遮断装置に対する遮断時間の設定切替えを行う必要がなく、異常気象等により季節変化のリズムが狂い切替え日時を変更しなければならないような場合にのみ外部通信部を介して遮断時間切替えデータ保持部のデータの書き換えを行えばよく、監視作業を省力化できるため、よりきめ細かな対応が可能となり、ガス使用の安全確保をより確実に実行することができる。
【0045】
更に、本願の第3発明によれば、遮断時間計数部による遮断時間の計数がカウントアップする所定時間前にユーザに遮断予告がなされたとき、ユーザからの要求により遮断時間を延長する回数の限度が遮断時間延長限度回数保持部に保持されているので、遮断時間の延長は所定の限度に制限される。従って、無制限に延長されることによるガス使用の安全性のチェックの不備をなくし、異常時間使用の検出を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るガス遮断装置の構成を示す模式図である。
【図5】従来技術に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c ガス遮断装置
2 使用器具推定部
3 遮断時間計数部
4 遮断弁駆動部
5 傾向別器具別遮断時間保持部
6、17 遮断時間変更部
7 器具別遮断時間保持部
8 遮断時間切替え指令保持部
9 時計部
11 外部通信部
14 ガス遮断弁
16 遮断時間切替えデータ保持部
18 遮断時間延長限度回数保持部

Claims (3)

  1. 検出したガス流量からガス使用量でガス器具を区分した器具別区分の該当区分を推定する使用器具推定部と、前記器具別区分毎に設定された連続使用時間限度でガス供給を遮断する器具別遮断時間を保持する器具別遮断時間保持部と、前記使用器具推定部で推定された器具別区分の器具別遮断時間を前記器具別遮断時間保持部から取り出して器具別遮断時間を計数し、計数がカウントアップしたとき遮断要求信号を出力する遮断時間計数部と、前記遮断要求信号の入力によりガス遮断弁を閉栓駆動する遮断弁駆動部とを備えたガス遮断装置において、
    前記器具別遮断時間を季節やユーザ事情等の使用傾向別で変化させた傾向別遮断時間で区分した傾向別器具別遮断時間テーブルを保持する傾向別器具別遮断時間保持部と、外部から通信により前記傾向別区分の切替え及び切替え日時の指令を受信する外部通信部と、現在日時を計時する時計部と、前記外部通信部が受信した前記傾向別区分の切替え及び切替え日時の指令を保持して前記現在日時が前記切替え日時と一致したとき前記傾向別区分切替え指令を出力する遮断時間切替え指令保持部と、前記傾向別切替え指令が入力されたとき前記傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから前記傾向別区分切替え指令で識別される傾向別区分の器具別遮断時間を取り出して前記器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換える遮断時間変更部とを具備し
    前記外部からの切替え指令は、指定された切替え日時に先立って前記外部通信部に送信し、前記遮断時間切替え指令保持部に記憶するようにしたことを特徴とするガス遮断装置。
  2. 検出したガス流量からガス使用量でガス器具を区分した器具別区分への該当区分を推定する使用器具推定部と、前記器具別区分毎に設定された連続使用時間限度でガス供給を遮断する器具別遮断時間を保持する器具別遮断時間保持部と、前記使用器具推定部で推定された器具別区分の器具別遮断時間を前記器具別遮断時間保持部から取り出して器具別遮断時間を計数し、計数がカウントアップしたとき遮断要求信号を出力する遮断時間計数部と、前記遮断要求信号の入力によりガス遮断弁を閉栓駆動する遮断弁駆動部とを備えたガス遮断装置において、
    前記器具別遮断時間を季節やユーザ事情等の使用傾向で変化させた傾向別遮断時間で区分した傾向別器具別遮断時間テーブルを保持する傾向別器具別遮断時間保持部と、外部から通信により前記傾向別区分の切替え及び切替え日時の変更指令を受信する外部通信部と、現在日時を計時する時計部と、前記傾向別遮断時間の切替え日時とこれに対応する傾向別区分とを保持して前記現在日時が前記切替え日時と一致したとき傾向別切替え指令を出力する遮断時間切替えデータ保持部と、前記傾向別切替え指令が入力されたとき前記傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから前記傾向別切替え指令で識別される器具別遮断時間を取り出して前記器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換える遮断時間変更部とを具備し
    前記外部からの変更指令は、前記遮断時間切替えデータ保持部に格納されている切替え日時と傾向別区分のデータを任意に書き換え可能としたことを特徴とするガス遮断装置。
  3. 検出したガス流量からガス使用量でガス器具を区分した器具別区分への該当区分を推定する使用器具推定部と、前記器具別区分毎に設定された連続使用時間限度でガス供給を遮断する器具別遮断時間を保持する器具別遮断時間保持部と、前記使用器具推定部で推定された器具別区分の器具別遮断時間を前記器具別遮断時間保持部から取り出して器具別遮断時間を計数し、計数がカウントアップしたとき遮断要求信号を出力する遮断時間計数部と、前記遮断要求信号の入力によりガス遮断弁を閉栓駆動する遮断弁駆動部とを備えたガス遮断装置において、
    前記器具別遮断時間を季節やユーザ事情等の使用傾向で変化させた傾向別遮断時間で区分した傾向別器具別遮断時間テーブルを保持する傾向別器具別遮断時間保持部と、外部から通信により前記傾向別区分の切替え指令を受信すると共に外部への遮断直前通知の送信及び遮断時間延長指令を受信する外部通信部と、前記遮断時間延長の限度回数を保持する遮断時間延長限度回数保持部と、前記外部通信部から傾向別区分の切替え指令が入力されたとき前記傾向別器具別遮断時間保持部が保持する傾向別器具別遮断時間テーブルから前記切替え指令で識別される器具別遮断時間を取り出して前記器具別遮断時間保持部の器具別遮断時間テーブルを書き換えると共に、前記外部通信部から前記遮断時間延長指令が入力されたとき前記遮断時間延長限度回数保持部が保持する限度回数の範囲内で前記器具別遮断時間保持部が保持する器具別遮断時間を所定の延長時間で変更する遮断時間変更部とを具備し
    外部からの延長指令が限度回数に達すると延長処理を停止するとともに、もとの傾向別区分に戻すようにしたことを特徴とするガス遮断装置。
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