JP3919606B2 - シート材給送装置及び記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚積載されたシート材から1枚ずつシート材を取り出して搬送するシート材給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シート材の分離機構を備えたシート材給送装置としては、摩擦板を備え給送ローラとシート材と摩擦板の摩擦係数の差で分離する摩擦板方式や、分離ローラにトルクリミッタを備え、トルクリミッタにより発生する抵抗力と分離ローラの摩擦係数でシート材を分離するリタードローラ方式などがある。
【0003】
図11に、従来の構成の給送装置の分離部略断面図を示した。上記分離方式を備えた給送装置においては、傾斜積載されたシート材先端基準部115aから、圧板116の加圧力によりシート材120が給送ローラ111に押し付けられ、シート材120は分離手段112のシート材搬送方向上流側に設けられた前段規制ホルダ122の前段規制部122aを通過して分離手段112へと搬送される。
【0004】
これらの給送装置はシート材120を傾斜積載している構成であるため、分離手段112に到達したシート材は、分離手段に対してある角度αをもつ構成になっているが、その角度は上記前段規制部122aで所定角度以上にならないよう制御していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のようなシート材給送装置においては、図11に示したように前段規制部122aは給送ローラ111に対して側面視で所定の隙間を有する構成であるため、前段規制部122aによるシート材120の角度αの制御だけでは、シート材120と分離手段112との間の角度αがシート材幅方向で部分的に大きくなってしまうことがあり、特に厚紙や先端が下にカールしたシート材などでシート材の先端が分離手段112に突き当たって不送りとなることがあった。また、薄紙では、分離手段当接部のシート材先端がめくれてしまうことがあった。
【0006】
また、不送りの発生を抑える手段として、給送ローラ111の外径を大きくする、あるいは、分離手段112が分離ローラ方式の場合には分離ローラの径を大きくすることが有効であるが、その構成は、給送装置および記録装置の小型化を妨げていた。
【0007】
また、不送りの発生を抑える手段として、分離部に搬送されるシート材の搬送角度を小さくするため、圧板116の角度を寝かせる方向に調整することも有効であるが、その構成は、給送装置および記録装置の小型化を妨げていた。
【0008】
そこで本発明は、小径のローラを備えた給送装置におけるの厚紙不送り及び薄紙の先端めくれを防止するとともに、装置の小型化を図ることができるシート材給送装置、及びこれを備えた記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るシート材給送装置、記録装置の代表的な構成は、シート材を傾斜積載するシート材積載部と、該シート材積載部に積載されたシート材を送り出すための給送手段と、前記給送手段により送り出されたシート材に当接し、シート材を1枚ずつ給送するための分離手段と、該分離手段を保持する分離手段保持部材と、前記分離手段に対してシート材の進入枚数を制限する前段規制部材と、を備え、シート材積載部に傾斜積載された複数枚のシート材から1枚ずつシート材を分離搬送するシート材給送装置において、前記分離手段に向けて搬送されるシート材の姿勢を制御する姿勢制御部材を有し、該姿勢制御部材は、シート材の幅方向において前記給送手段および前記分離手段と干渉しない位置に、前記給送手段のシート材搬送面に対して一致する高さもしくは前記給送手段のシート材搬送面に食い込む高さで形成され、前記姿勢制御部材は給送手段と協働してシート材を湾曲させ、前記給送手段は湾曲した状態のシート材の先端が前記分離手段に到達するようにシート材を搬送することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
本発明に係るシート材給送装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態にかかるシート材給送装置を備えた記録装置の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図である。
【0011】
記録装置Aは、シート材給送装置1、記録部3、排出ローラ31、拍車32から構成されている。シート材給送装置1から給送されたシート材は、ピンチローラホルダ25により搬送ローラ30に付勢されたピンチローラ29と搬送ローラ30にニップされ、記録部3に給送される。記録部3に給送されたシート材は、記録ヘッド4のノズル(不図示)によりインクを吐出され、画像記録が行われる。記録部3にて画像記録が行われたシート材は、排出手段である排出ローラ31と拍車32により記録装置A外へ排出される。
【0012】
シート材給送装置1は、シート材積載部、給送・分離部2、重送防止部から構成されている。シート材給送装置1は、記録装置等の他の装置に一体化して使用することを前提として設計されており、シート材給送装置自身は駆動源を持っていない。そのため、シート材給送装置1は例えば記録装置側(以下、本体と省略)から駆動伝達されて駆動される、被駆動装置である。
【0013】
シート材積載部は、ベース15、圧板16、サイドガイド18から構成されている。シート材積載部にセットされるシート材は、記録装置水平面に対して傾斜積載されるため重力によって下方に付勢されるが、その先端はベース15に固定的に設けられたシート材先端基準部15aに突き当たることになる。シート材先端基準部15aは、給送時の負荷を低減するためにリブ形状となっている。
【0014】
圧板16は、シート材に搬送力を与える加圧板であり、圧板バネ17により給送ローラ11方向へ回転付勢され、制御ギア24に設けられた不図示のカムが圧板16を押すことにより前述の給送ローラ11から離間する方向へ強制的に回転移動され、この付勢・離間動作により、シート材の給送動作が行われる。
【0015】
本実施例においては、圧板16のシート材積載面と記録装置設置面とのなす角度は約70度であり、シート材20を傾斜積載したときの記録装置の小型化を実現している。
【0016】
圧板16は、シート材給送装置1がシート材搬送中でない、いわゆる待機状態に於いては、給送ローラ11から遠ざかる方向の所定位置に固定されている。かかる所定位置において、給送ローラ11と圧板16の間には複数のシート材を積載するのに充分な間隙が確保されている。圧板16は、圧板16の一部から突出したシート材搬送基準部16aを有し、シート材搬送基準部16aはシート材側方の基準となる。
【0017】
サイドガイド18は、圧板16に摺動可能に取り付けられており、圧板16に刻まれたラッチ溝と係合して不用意に動かないように固定できる。そのため、サイドガイド18を移動させる時には、サイドガイド18に設けられたレバー部を操作してラッチを解除し、移動させることになる。
【0018】
給送ローラ11と圧板16の間隙にシート材搬送基準部16aに沿わせて複数のシート材を載置した後、サイドガイド18を図1の矢印C方向に移動させてシート材搬送基準部16aと反対側のシート材側方を規制してシート材幅に合わせる。これにより、セットされた積載シート材束はシート材搬送方向Yと直交する方向(シート材幅方向)への移動が規制され、所定幅範囲の任意のシート材幅に適応することができ、幅の異なるシート材を安定して搬送することができる。
【0019】
次に、給送・分離部2の構成を説明する。前述した圧板の動作により、載置されたシート材20は給送ローラ11に押圧される。給送ローラ11はシート材20が押圧されると同時に回転駆動され、給送ローラ11に接する積載シート材の最上位のシート材は給送ローラ11の摩擦力により搬送される。給送ローラ11は摩擦力によりシート材搬送するので、材質としてEPDMなど高摩擦係数を持ったゴムや、発泡ウレタンなどで構成すると好適である。
【0020】
ここで、給送ローラ11と最上位シート材の間の摩擦力が、最上位シート材とその直下シート材との間の摩擦力より大きい場合が多いので、最上位シート材のみを搬送することが多い。しかし、例えばシート材裁断時にできるシート材端部のバリの影響がある場合や、静電気によるシート材間貼り付きが有る場合や、表面の摩擦係数が非常に大きいシート材を使用する場合など、給送ローラ11によって一度に複数枚のシート材が引き出される場合がある。
【0021】
かかる場合には、トルクリミッタを備えた分離手段である分離ローラ12で最上位シート材のみに分離する。分離ローラ12は、給送ローラ11とシート材が最初に接する点より搬送方向下流側で当接するように給送ローラ11に押圧されている。
【0022】
ここで、分離ローラ12の構成について、図4、図5を用いて説明する。分離ローラ12はクラッチ筒12aに固定して取り付けられており、クラッチ筒12aの中にはクラッチ軸12bが回転可能に収納されている。また、クラッチ軸12bにはクラッチバネ12cが巻きつけられており、クラッチバネ12cの巻端の一方はクラッチ筒12aに係合されている。
【0023】
上記構成で、クラッチ軸12bを固定して分離ローラ12およびクラッチ筒12aを図5の矢印方向に回転させたとき、クラッチ軸12bに巻きつけられたクラッチバネ12cはクラッチ軸12bから解かれる。所定の角度だけ分離ローラ12およびクラッチ筒12aが回転すると、クラッチ軸12bとクラッチバネ12cが相対的にすべることによって、所定トルクを維持するように構成されている。
【0024】
また、分離ローラ12の表面は給送ローラ11と同程度の摩擦係数を持つように、ゴムや発泡ウレタンなどで構成されている。分離ローラ12は、クラッチ筒12aとクラッチ軸12bを介して分離手段保持部材である分離ローラホルダ21に回転可能に支持されており、分離ローラバネ26で給送ローラ11に対して押圧されている。
【0025】
このような構成により、給送ローラ11と分離ローラ12の間にシート材が入っていない時には、給送ローラ11の回転に伴って分離ローラ12は従動的に回転する。
【0026】
給送ローラ11と分離ローラ12の間に1枚のシート材が入った場合には、給送ローラ11とシート材間の摩擦力の方が、所定トルクで従動する分離ローラ12とシート材間の摩擦力よりも大きいため、分離ローラ12を従動させつつシート材が搬送される。しかし、2枚のシート材が給送ローラ11と分離ローラ12の間に入った場合には、給送ローラ11と給送ローラ11側にあるシート材間の摩擦力が、シート材間の摩擦力に比べて大きく、また分離ローラ12側にあるシート材と分離ローラ12間の摩擦力がシート材間の摩擦力に比べて大きくなるため、シート材間で滑りが生じる。その結果、給送ローラ11側にあるシート材のみが搬送され、分離ローラ12側にあるシート材は分離ローラ12の不回転と共にその場に停止して搬送されない。
【0027】
次に重送防止部の構成を説明する。上述の如く、2枚程度のシート材が給送ローラ11と分離ローラ12のニップ間に入ってきても、分離することは可能である。しかし、それ以上の枚数が入ってきたり、あるいは2枚のシート材が入って給送ローラ11側のシート材のみ搬送された後、ニップ付近にシート材を残したまま連続して次のシート材を給送しようとした場合には、複数枚のシート材が同時に搬送される、いわゆる重送が発生する可能性がある。これを防止するために重送防止部を設けている。
【0028】
重送防止部は、戻しレバー13を有し、シート材セット時あるいは記録待機時に、戻しレバー13をシート材搬送経路中に侵入させることにより、シート材先端が不用意に給送装置の奥まで入り込んでしまうことを防止している。
【0029】
戻しレバー13は給送動作開始後に開放し、シート材の搬送路から退避する構成になっており、給送中は戻しレバー13がシート材の進行を妨げることはない。
【0030】
分離動作が終了すると、戻しレバー13は、制御ギア24に設けられた不図示のカムの作用により分離ニップにあるシート材を戻す動作に入る。そのとき、リリースカム28によって、前段規制部材である前段規制ホルダ22および分離ローラ12を備えた分離ローラホルダ21も給送ローラ11から離間する方向に移動させられる。前段規制ホルダ22と分離ローラホルダ21の離間動作により、戻しレバー13によるシート材の戻し動作を小さな力で行うことが可能になる。
【0031】
シート材の戻し動作を終えた戻しレバー13は、一度シート材搬送路から退避する位置まで回動し、シート材の後端がシート材給送装置1から排出されたことが確認されると、再び、待機状態の位置に戻る構成になっている。
【0032】
次に、給送されたシート材が分離部へ到達するまでの、シート材の搬送経路を説明する。図6は分離部の概略断面図、図7は分離部をシート材搬送路から見た図である。
【0033】
図6に示すように、圧板バネ17によって付勢された圧板16がシート材20を給送ローラ11に圧接することにより、シート材20の先端部は、まず初めに、シート材先端基準部15aから前段規制ホルダ22に設けられた姿勢制御部材である姿勢制御リブ22aに到達する。姿勢制御リブ22aのシート材入り口付近には、シート材を分離部へ導シート材先端がきやすいように斜面がつけられている。
【0034】
図6に示した断面方向から見ると、給送ローラ11の外径と姿勢制御リブ22aの高さが一致しているため、シート材20の搬送路Lが閉ざされているように見える。しかし、図7に示したように、シート材20のシート材幅方向で給送ローラ11と姿勢制御リブ22aは離れて配置されているため、シート材20はシート材厚さtの分だけ分離ローラ12側に凸となるように若干湾曲されて搬送されることになる。
【0035】
この状態で給送ローラ11によってシート材20の搬送を続けていくと、シート材20の先端は、分離ローラ12の円筒面に到達する。そのとき、シート材20の裏面を姿勢制御リブ22aで支えている部分のシート材搬送方向下流側では、図6に示した実線の搬送路Laでシート材先端が分離ローラ12の円筒面に到達する。一方、姿勢制御リブ22aがない領域、特に、給送ローラ11の中央部の湾曲が最大になる部分で、図6に示した破線の搬送路Lbでシート材先端が分離ローラ12の円筒面に到達する。
【0036】
このように、姿勢制御リブ22aがないシート材の幅方向両端と、姿勢制御リブ22aがあるシート材の幅方向中央で、シート材20と分離ローラ12の円筒面とのなす角度に部分的な角度差ができる。しかし、姿勢制御リブ22aは常にシート材の裏面に接触しているため、姿勢制御リブ22aのない場所の、シート材20と分離ローラ12とがなす角度もほぼ一定に制御することができる。
【0037】
本実施形態の場合、給送ローラ11の外径は約30mm、分離ローラ12の外径は約14mmとそれぞれ小型であるが、この構成の場合でも、シート材20の先端が分離ローラ12の円筒面にあたった時点での、シート材20と分離ローラ12の接点における接線とシート材20のなす角度を約30度以下に制御することが可能である。これにより、シート材20の先端が分離ローラ12の円筒面にあたる角度を小さくすることができ、シート材の不送りを防止することができる。
【0038】
実験的には、シート材20の先端が分離ローラ12の円筒面にあたった時点での、シート材20と分離ローラ12の接点における接線とシート材20のなす角度が45度以上になると、不送りを生じやすいことがわかっており、その結果と比較しても、本発明を適用した給送装置の場合には不送りを生じにくいものになっていることがわかる。
【0039】
なお、本実施形態においては、姿勢制御リブ22aの高さを給送ローラ11の外径に合わせた構成であるが、給送ローラ11の外径よりも側面視で食い込んだ高さのリブを設けてもよい。
【0040】
また、姿勢制御リブ22aは、その高さが分離ローラ12からシート材幅方向に離れるに従って高くなるよう形成してもよい。これにより、姿勢制御リブ22aのない場所のシート材20と分離ローラ12とがなす角度の制御をより確実に行うことができる。
【0041】
また、姿勢制御部材は、ある幅を持った面で構成された場合でも同様の効果を得ることができる。
【0042】
また、本実施形態においては、分離手段としてトルクリミッタを備えた分離ローラ12を用いたが、摩擦片を使用した分離パッド方式を分離手段とする給送装置に対しても大きな効果を発揮することが可能である。
【0043】
[第二実施形態]
次に本発明に係るシート材給送装置の第二実施形態について図を用いて説明する。図8は本実施形態にかかるシート材給送装置の分離部の概略断面図、図9は分離部をシート材搬送路から見た図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0044】
本実施形態は、上記第一実施形態の姿勢制御リブ22aに代えてしなやかな弾性を備えている姿勢制御板23を備えた構成としたものである。
【0045】
姿勢制御板23は、シート材20が前段規制ホルダ22に到達するまでは、完全にシート材の進行を妨げる位置(図8の実線で示す位置)に入り込んでいる。
【0046】
給送動作が進んでシート材20の先端が姿勢制御板23に到達すると、姿勢制御板23は、その弾性によりシート材搬送路から退避した位置(図8の破線の位置)に移動する。その状態で、シート材20は、姿勢制御板23の弾性により給送ローラ11へ押し上げる力を受ける。
【0047】
これにより、上記第一実施形態の構成と同様、シート材20と分離ローラ12がなす角度を小さくすることが可能になり、厚紙やカールしたシート材などが不送りになることを防ぐことができる。
【0048】
また、シート材20の先端が分離部を通過したあとは、姿勢制御板23の弾性による弱い付勢力がシート材20の後端にかかるだけなので、シート材20に対して与える抵抗力を最小限にとどめることが可能になる。
【0049】
[第三実施形態]
次に本発明に係るシート材給送装置の第三実施形態について図を用いて説明する。図10は本実施形態にかかる分離部の概略断面図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0050】
図10に示すように、本実施形態にかかるシート材給送装置は、第二実施形態における弾性を備えた姿勢制御板23に代えて姿勢制御板35を姿勢制御バネ34により非常に軽い圧でバネ付勢したものである。
【0051】
姿勢制御板35は、シート材20が前段規制ホルダ22に到達するまでは、完全にシート材の進行を妨げる位置(図8の実線で示す位置)に入り込んでいる。
【0052】
給送動作が進んでシート材20の先端が姿勢制御板35に到達すると、姿勢制御板35は、姿勢制御バネ34の弾性によりシート材搬送路から退避した位置に移動する。その状態で、シート材20は、姿勢制御板35により給送ローラ11へ押し上げる力を受ける。
【0053】
これにより、上記第一実施形態の構成と同様、シート材20と分離ローラ12がなす角度を小さくすることが可能になり、厚紙やカールしたシート材などが不送りになることを防ぐことができる。
【0054】
また、シート材20の先端が分離部を通過したあとは、姿勢制御板35の弾性による弱い付勢力がシート材20の後端にかかるだけなので、シート材20に対して与える抵抗力を最小限にとどめることが可能になる。
【0055】
この構成により、シート材20が分離部を通過したあとにシート材にかかる抵抗力を、姿勢制御バネ34のバネ力の調整で制御が可能なため、第二実施形態の構成よりも更に与える抵抗力を最小限にとどめることが可能になる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、分離手段に向けて搬送されるシート材の姿勢を制御する姿勢制御部材を設け、該姿勢制御部材は、前記給送手段および分離手段のシート材幅方向の給送手段および分離手段に干渉しない位置に、前記給送手段のシート材搬送面に対して一致する高さもしくは前記給送手段のシート材搬送面に食い込む高さで形成した。
【0057】
これにより、シート材が分離手段に到達するときの、シート材先端部と分離手段のなす角度の制御が容易になるため、シート材先端が分離手段に突き当たって不送りとなるのを防止することが可能になる。また、薄紙の先端が分離部でめくれるのを防止することが可能になる。さらに、給送トレイを立てた構成をとった場合においても、良好な給送性能を発揮することが可能になる。
【0058】
また、前段規制部材と姿勢制御部材が一体で形成したことにより、部品点数を削減でき、コストを低減することが可能になる。
【0059】
また、前段規制部材と姿勢制御部材を一体で形成し、前記分離手段保持部材に対して独立可動式に構成したことにより、前段規制部にシート材が挟み込まれてしまった場合でも、容易に抜き取ることが可能になり、戻しレバーなどを用いた戻し手段による動作力を小さくすることが可能になる。また、もし前段規制部に多量のシート材が入り込んで強制的に前段規制部材が移動させられてしまっても分離部への影響を断つことが可能になる。
【0060】
また、前段規制部材と姿勢制御部材と分離手段保持部材を一体で構成したことにより、同様の効果を得つつ、部品点数を削減できるためコストを低減することが可能になる。
【0061】
また、姿勢制御部材は、その高さが分離手段からシート材幅方向に離れるに従って高くなるよう形成したことにより、より確実にシート材先端が分離手段に突き当たって不送りとなことを防止することが可能になる。
【0062】
また、姿勢制御部材は、リブ状部材で形成したことにより、簡易な構成でシート材の不送りを防止することができる。
【0063】
また、姿勢制御部材は、弾性部材で形成したことにより、簡易な構成でシート材の不送りを防止することができると共に、シート材に与える抵抗力を最小限にとどめることが可能になる。
【0064】
また、給送手段は、外径が34mm以下の回転体とし、分離手段は、トルクリミッタを備えた分離ローラであり、該分離ローラの外径が25mm以下としたことにより、安定した分離性能を確保しつつ、装置の小型化を図ることが可能になる。
【0065】
また、分離手段は摩擦片を利用した分離パッドとしたことにより、簡単な構成で分離部を構成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態にかかるシート材給送装置を備えた記録装置の全体を示す上面図である。
【図2】シート材給送装置を備えた記録装置の断面図である。
【図3】シート材給送装置を備えた記録装置の断面図である。
【図4】分離ローラの構成斜視図である。
【図5】分離ローラの断面図である。
【図6】分離部の概略断面図である。
【図7】分離部をシート材搬送路から見た図である。
【図8】第二実施形態にかかる分離部の概略断面図である。
【図9】分離部をシート材搬送路から見た図である。
【図10】第三実施形態にかかる分離部の概略断面図である。
【図11】従来のシート材給送装置の分離部の概略断面図である。
【符号の説明】
A …記録装置
L 、La、Lb …搬送路
1 …シート材給送装置
2 …給送・分離部
3 …記録部
4 …記録ヘッド
11 …給送ローラ
12 …分離ローラ
12a …クラッチ筒
12b …クラッチ軸
12c …クラッチバネ
13 …戻しレバー
15 …ベース
15a …シート材先端基準部
16 …圧板
16a …シート材搬送基準部
17 …圧板バネ
18 …サイドガイド
20 …シート材
21 …分離ローラホルダ
22 …前段規制ホルダ
22a …姿勢制御リブ
23 …姿勢制御板
24 …制御ギア
25 …ピンチローラホルダ
26 …分離ローラバネ
28 …リリースカム
29 …ピンチローラ
30 …搬送ローラ
31 …排出ローラ
32 …拍車
34 …姿勢制御バネ
35 …姿勢制御板

Claims (11)

  1. シート材を傾斜積載するシート材積載部と、該シート材積載部に積載されたシート材を送り出すための給送手段と、前記給送手段により送り出されたシート材に当接し、シート材を1枚ずつ給送するための分離手段と、該分離手段を保持する分離手段保持部材と、前記分離手段に対してシート材の進入枚数を制限する前段規制部材と、を備え、シート材積載部に傾斜積載された複数枚のシート材から1枚ずつシート材を分離搬送するシート材給送装置において、
    前記分離手段に向けて搬送されるシート材の姿勢を制御する姿勢制御部材を有し、
    該姿勢制御部材は、シート材の幅方向において前記給送手段および前記分離手段と干渉しない位置に、前記給送手段のシート材搬送面に対して一致する高さもしくは前記給送手段のシート材搬送面に食い込む高さで形成され、
    前記姿勢制御部材は給送手段と協働してシート材を湾曲させ、
    前記給送手段は湾曲した状態のシート材の先端が前記分離手段に到達するようにシート材を搬送することを特徴とするシート材給送装置。
  2. 前記前段規制部材と前記姿勢制御部材が一体で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  3. 前記前段規制部材と前記姿勢制御部材が一体で形成され、前記分離手段保持部材に対して独立可動式に構成したことを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  4. 前記前段規制部材と前記姿勢制御部材と前記分離手段保持部材が一体で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  5. 前記姿勢制御部材の高さは、シート材幅方向において前記分離手段から離れるに従って高くなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  6. 前記姿勢制御部材は、リブ状部材で形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  7. 前記姿勢制御部材は、弾性部材で形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  8. 前記給送手段は、外径が34mm以下の回転体であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  9. 前記分離手段は、トルクリミッタを備えた分離ローラであり、該分離ローラの外径が25mm以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  10. 前記分離手段は摩擦片を利用した分離パッドであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート給送装置を備え、前記シート材給送装置より給送されたシート材に記録を行う
    ことを特徴とする記録装置。
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