JP3919135B2 - パイプカッター用刃物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂パイプ等の切断に用いられるパイプカッターのための刃物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂パイプ等の切断に用いられるパイプカッターのための刃物としては、先端を尖らせたホイールカッターが広く用いられている。このホイールカッターは切断しようとするパイプに対して周方向に相対的に回転されながらパイプの壁面に徐々に食い込み、パイプを切断するようになっている。
【0003】
ところが薄肉の合成樹脂パイプを切断するような場合には、ホイールカッターにより表面に対して垂直方向から押圧されたパイプがこの押圧力によって内側に撓んでしまい、刃先がうまくパイプの壁面に食い込まないことがあった。またホイールカッターによる切断面はパイプの軸線に対して垂直な平面となるため、多くの場合には切断された端面を二次加工して面取りを行う必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を解決し、パイプが薄肉である場合にもパイプの壁面に食い込み易く、しかも切断と面取りを同時に行うことができるパイプカッター用刃物を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、シャフトの先端に回転の前後方向に対称な形状の先細で薄肉の切断刃を突設したパイプカッター用刃物であって、シャフトの先端部分にこの切断刃に対して垂直方向に延びる傾斜した面取刃を、切断刃の両側にかつ回転の前後方向に対称に形成したことを特徴とするものである。
【0006】
本発明のパイプカッター用刃物は、先細で薄肉の切断刃を備えたものであるから、従来の回転円板状の刃物とは異なりパイプの表面に対して容易に切り込むことができる。このため、撓み易い薄肉の合成樹脂パイプもうまく切断することができる。また本発明のパイプカッター用刃物は、シャフトの先端部分に切断刃に対して垂直方向に延びる傾斜した面取刃を形成したので、切断刃によって切断されたパイプの端面を面取刃によって連続的に面取りすることができ、面取りのための二次加工は不要である。なお、切断刃及び面取刃を回転の前後方向に対称な形状としたので、刃物をいずれの方向に回転させても切断及び面取りをすることができる利点がある。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は本発明のパイプカッター用刃物を示すもので、(A) は平面図、(B) は斜視図、(C) は正面図、(D) は側面図である。これらの図に示すように、本発明のパイプカッター用刃物はシャフト1とその先端に突設された切断刃2とから構成されている。この例ではシャフト1は中央にスリット3を備えた円柱状のものであり、このスリット3に切断刃2が交換自在にはめ込まれ、ピン4により固定されている。
【0008】
切断刃2は先細で薄肉のものであり、両側に切刃5を備えている。この切断刃2の先端は二等片三角形状の左右対称な形状となっており、パイプPに対して尖った先端から容易に切り込み、かつ本発明のパイプカッター用刃物が図1中に矢印で示すいずれの方向に回転した場合にも、両側の切刃5を利用してパイプPの切断ができるようになっている。
【0009】
一方、シャフト1の先端部には、この切断刃2に対して垂直方向に延びる面取刃6が形成されている。この面取刃6は切断刃2に接する中央が高く、シャフト1の外側に向かって低くなるように傾斜した形状のもので、その両側は左右対称に斜めに切り落とされている。このため、本発明のパイプカッター用刃物が矢印で示すいずれの方向に回転した場合にも、同様に面取りを行うことができるようになっている。またこの面取刃6は切断刃2の両側に対称に形成されている。
【0010】
図2は本発明のパイプカッター用刃物を組み込んだパイプカッターを示す。この図2の例では、パイプカッター用刃物は本体7に形成された孔8に収納されている。その全体はシャフト1とキャップ9との間に設けられたスプリング10により、パイプPに向かって弾発されている。
【0011】
11は本体7に軸12により枢着されたローラープレート、13はローラープレート11に軸14により枢着されたハンドルである。ハンドル13と本体7との間にはリンク15が設けられトグル機構を構成している。本体7とローラープレート11はパイプPを抱持できるように湾曲した形状を持ち、2個ずつのローラー16、17が取り付けられている。このため、ハンドル13を閉じると図2に示すようにパイプPがこれらの4個のローラー16、17により支持され、そのまま本体7及びハンドル13をパイプPの周りに回転させれば、切断刃2による切断が行われる。
【0012】
このとき、図示のようにパイプカッター用刃物をローラー16に接近させて配置しておけば、パイプPの変形を防止することができる。また切断刃2を回転の前後方向に対称な形状としておけば、いずれの方向に回転させてもパイプPの切断を行えるので便利である。
【0013】
このようにして切断刃2がパイプPの壁面に所定の深さまで切り込むと、続いて図3に示すようにシャフト1の先端部の面取刃6が切断面の両側のパイプPの面取りを行う。この面取刃6も回転の前後方向に対称な形状とされており、パイプカッターをいずれの方向に回転させても支障なく面取りを行うことができる。図4は面取りされたパイプPの切断部を示す。
【0014】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のパイプカッター用刃物はパイプが薄肉である場合にもパイプの壁面に食い込み易く、しかも切断と面取りを一連の動作で行うことができる利点がある。しかも実施形態に示すように切断刃及び面取刃を回転の前後方向に対称な形状としておけば、パイプカッターをいずれの方向に回転させても切断及び面取りを行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプカッター用刃物を示す図で、(A) は平面図、(B) は斜視図、(C) は正面図、(D) は側面図である。
【図2】本発明のパイプカッター用刃物を組み込んだパイプカッターの部分断面図である。
【図3】面取りの状態を示す図であり、(A) は軸線方向の断面図、(B) は軸線に垂直方向の断面図である。
【図4】面取りされたパイプPの切断部を示す斜視図である。
【符号の説明】
P パイプ
1 シャフト
2 切断刃
3 スリット
4 ピン
5 切刃
6 面取刃
7 本体
8 孔
9 キャップ
10 スプリング
11 ローラープレート
12 軸
13 ハンドル
14 軸
15 リンク
16 ローラー
17 ローラー
Claims (1)
- シャフトの先端に回転の前後方向に対称な形状の先細で薄肉の切断刃を突設したパイプカッター用刃物であって、シャフトの先端部分にこの切断刃に対して垂直方向に延びる傾斜した面取刃を、切断刃の両側にかつ回転の前後方向に対称に形成したことを特徴とするパイプカッター用刃物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23564397A JP3919135B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | パイプカッター用刃物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23564397A JP3919135B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | パイプカッター用刃物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177421A JPH1177421A (ja) | 1999-03-23 |
JP3919135B2 true JP3919135B2 (ja) | 2007-05-23 |
Family
ID=16989062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23564397A Expired - Fee Related JP3919135B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | パイプカッター用刃物 |
Country Status (1)
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1997
- 1997-09-01 JP JP23564397A patent/JP3919135B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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JPH1177421A (ja) | 1999-03-23 |
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