JP3004570U - 湾曲した刃を持つナイフ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の平面的な刃をもつナイフでは、加工が
容易でなかった凹面、例えば竹の内側などを削るとき
に、ナイフの刃を浅い角度で当てることにより凹面でも
薄く削ることができるナイフを提供する。 【構成】 腹部１と刃部２とからなる刃を持つナイフに
おいて、腹部１を湾曲させたナイフ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はナイフの刃に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ナイフの刃は平面的な腹部と、腹部の端の一辺に設けられた刃部を持っ ていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があった。 腹部が直線的な平面を持っているため、その端に設けられた刃部で物を削ると き、凹に曲がっている部分、例えば竹の内側を削るときなどには、腹部に幅があ るため、ナイフの腹部が弦のように、竹の内面とぶつかってしまい、そのためナ イフを竹の内面に浅い角度で当てることができず、刃部が深く突き刺さり、凹面 を薄く削ることが難しかった。 本考案は、これらの欠点を取り除き、ナイフの腹部を弧状に湾曲させることに より、竹の内面のように凹に曲がった部分にも浅い角度でナイフの刃部を当て、 薄く削ることができる、湾曲した刃を持つナイフを提供することにある。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

腹部１を弧状に湾曲させ、図１に示されるように湾曲した腹部１と直角の位置 にある辺に刃部２を、または図２に示されるように湾曲した腹部１と斜め位置に ある辺に刃部２を設ける。 以上の構成よりなる湾曲した刃を持つナイフ。

【０００５】

【作用】

刃部２が、湾曲した弧状の腹部１に付いているため、凹状の場所を削るときに 、腹部が弦のように内面に当たることなく、刃部２を低い角度で物に当てること が出来、薄く削ることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 （イ）図１は、細長い薄い鋼鉄板で出来た腹部１を弧状に湾曲させ、湾曲面と 直角の位置、つまり腹部の長さ方向にある辺に刃部２を設けた刃を持つナイフで 、ホルダー３に収めて、使いやすくしてある。 腹部１の湾曲の曲がり方向は、右手で使うか、左手で使うか、または削られる 材料の曲がり具合いによって、逆方向に湾曲している方が使いやすい場合がある が、この場合は、逆に湾曲した腹部を持つナイフをつくっておけば良い。 図１の実施例では、刃をホルダーから抜き、それを逆方向にホルダーに差して 湾曲の方向を逆にできるようになっている。 腹部１の湾曲面に対してどの位置に刃部２を設けるかを表現する、湾曲面と直 角の位置にある辺とは、湾曲面の接線方向に対して直角方向にある辺を示してい る。 （ロ）図２は、腹部１を弧状に湾曲させ、腹部の湾曲面と斜めの位置にある辺 に刃部２を設けたナイフで、取っ手４を付けて使いやすくしてある。弧状の湾曲 の形は、円弧の一部でも良いし、刃の形に応じて、場所によりその曲げ半径が変 わっているものでも良い。 図３は、図２の元となった従来の切り出しナイフを示しており、図２の湾曲部 が従来の切り出しナイフにたいしてどの様に曲がっているかを理解しやすいよう に示したものである。

【０００７】

【考案の効果】

（イ）腹部が湾曲しているので、刃の湾曲具合いと同じ程度に凹に湾曲してい る部分、例えば竹の切口内面等を削る時に、従来のナイフでは刃が深くくいこみ すぎ、きれいな加工が出来なかったが、本考案のナイフを用いれば、刃部を浅い 角度で当てることが出来るため、薄くきれいに削ることが出来る。 （ロ）腹部が湾曲しているため、刃の強度が増し、刃を薄い材料で作った場合 でも、または、先端を細くした場合でも、刃が折れにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜視図である。

【図２】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図３】従来の切り出しナイフを示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 腹部 ２ 刃部 ３ ホルダー ４ 取っ手

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】腹部（１）と刃部（２）とからなる刃を持
   つナイフにおいて、湾曲した腹部（１）と、腹部の湾曲
   面と直角もしくは斜めの位置にある辺に設けた刃部
   （２）とからなる、湾曲した刃を持つナイフ。