JP3918329B2 - 受信装置および受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル変調されたディジタル信号を受信する受信装置および受信方法に関し、特に、実データとその伝送方式を示す情報が多重化されたディジタル信号を受信し、その伝送方式を解読しつつ実データを復号する受信装置および受信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル・データの高速処理を可能とする集積回路および符号化技術の発展経緯から、アナログ方式により培われてきた技術がディジタル方式に取って代わろうとしている。特に、通信分野においての成長は著しく、テレビジョン放送や衛星放送等のサービスがディジタル放送に移行しつつある段階にある。
【0003】
ディジタル放送は、映像、音声等のサービス情報を示す信号に対してディジタル処理を施し、その結果作成されるディジタル・データを伝送する放送である。そのうち、ディジタル衛星放送は、伝送する情報の内容を示すディジタル・データを用いて搬送波を変調(ディジタル変調)し、その結果得られた信号を、衛星を介して送信し、各家庭等に設置された受信装置によって直接に受信するという形態をとる。
【0004】
ディジタル変調された信号を有線通信によって伝送する場合には、その伝送路の品質、伝送距離および伝送路周囲の雑音環境によって正確な受信が困難となる場合を生じることがあるが、テレビジョン放送のように、変調された信号を無線通信によって伝送する場合には、搬送波として電波(搬送波)を利用しているために、特に、気象その他の影響により伝送空間の伝送路としての品質が低下し、受信状態が悪化する場合がある。
【0005】
したがって、無線通信においては、アナログ方式/ディジタル方式を問わずに、複数の通信路を構成するために無線周波数帯を狭い周波数帯域に分割して、それぞれの帯域を一つの通信路として利用するとともに、信号の送受信において再現性の高い変調/復調処理をおこなう必要がある。
【0006】
上述したディジタル衛星放送のように、ディジタル変調された信号の無線通信においては、さらに、ディジタル・データを構成するビット単位での高い再現性が望まれるため、通常、ディジタル変調されるディジタル・データは、送信される際冗長性を持たせるため、実データに冗長性を付加した符号化がおこなわれる。ここでは、符号化のおこなわれた実データを符号化して得られるディジタル・データを、特にデータ・ストリームと定義して説明する。
【0007】
また、ディジタル・データは、冗長度を高くすると誤り訂正能力が向上する。すなわち、冗長度の高いデータ・ストリームは、受信時において誤りビットを多く含んでいても、その訂正を可能とし、送信時のデータ・ストリームを正しく再現することができる。一方、このような冗長度の高いデータ・ストリームは、実データ以外に冗長性を付加しているので、データ量が増加するため、伝送効率が低下するといった問題を含んでいる。
【0008】
例えば、映像や音声等の情報が、多少の誤りを含んだデータ・ストリームとして伝送された場合は、受信時においてデータ・ストリームが若干乱れていても情報を容認できるので、冗長度を比較的低くし、伝送効率を上げて多くの情報を伝送することができる。また、一般に1ビットの誤りも許されないコンピュータプログラム等を表したデータ・ストリームは、冗長度を比較的高くし、受信時における情報の確実な復元が要求される。
【0009】
このように実データに冗長性を付加したディジタル・データであっても、受信時においては単なるビットの羅列としてしか認識されず、データ・ストリームに含まれる冗長度を抽出することができない。そこで、送信時において、多重化されたデータ・ストリームのどの部分がどういった冗長度を有するのかを示した情報(データ構成制御信号)を、データ・ストリームにさらに多重化して送信する。
【0010】
このデータ構成制御信号は、一般に、TMCC(Transmission&Multiplexing Configuration Control)信号と呼ばれ、以下の説明においても、このTMCC信号を用いる。
【0011】
このようなデータ・ストリームとTMCC信号とが多重化されたディジタル信号を受信する受信装置においては、TMCC信号の示す情報に基づいて、データ・ストリームの冗長度を認識し、このデータ・ストリームからの実データの抽出と訂正をおこなう復号処理を実行するため、TMCC信号の確実な受信が必須となる。このTMCC信号に与えられる冗長度は、比較的高く設定され、かつ受信装置においてあらかじめ取得されることで、TMCC信号の認識が確実なものとなる。
【0012】
図6は、従来の送信装置の概略構成を示すブロック図である。図6は、特にディジタル衛星放送の送信装置の一例を示している。図6において、送信装置は、入力信号TS1、TS2...(以下、入力信号TSと称する)を符号化するための、外符号誤り制御信号付加回路101、フレーム構成回路102、エネルギー拡散回路103、インタリーバ104、内符号誤り制御信号付加回路105と、TMCC信号を符号化するための、TMCC信号生成回路106、外符号誤り制御信号付加回路107、エネルギー拡散回路108、内符号誤り制御信号付加回路109と、さらに、変調回路110と、を含む構成である。
【0013】
なお、図6において、入力信号TSは、ディジタル・データの例として、動画像圧縮方式の一つであるMPEG2(Motion Picture Expert Group 2)により圧縮されたディジタル・データ列(トランスポート・ストリーム)を示している。この場合、送信装置における多重化とは、例えば、入力信号TS1〜TS8の8つの異なる情報内容(放送局が提供する番組等)を示す入力信号を伝送するのに、これら入力信号TS1〜TS8が連なって構成されるデータ・ストリームを、1つの搬送波を用いて伝送することを意味する。
【0014】
まず、TMCC信号生成回路106において、入力信号TSの伝送情報となるTMCC信号が生成される。入力信号TSの伝送情報とは、1つの搬送波上に多重化される入力信号TSの各々の位置(タイミング)および伝送方式(冗長度等を含む)を示す。
【0015】
入力信号TSは、まず、外符号誤り制御信号付加回路101に入力される。外符号誤り制御信号付加回路101は、TMCC信号生成回路106から出力されるTMCC信号の示す伝送情報に基づいて、受信装置でのバイト単位の誤り訂正を可能にする冗長信号(外符号誤り制御信号)を各入力信号TSに付加し、この付加された信号(入力信号TS’と称する)を出力する回路である。すなわち、外符号誤り制御信号付加回路101は、入力信号TSに冗長性の付加をおこなう回路であり、その符号化の際には、例えばリード・ソロモン符号が用いられる。
【0016】
外符号誤り制御信号付加回路101から出力された入力信号TS’は、フレーム構成回路102に入力される。フレーム構成回路102は、TMCC信号生成回路106から出力されるTMCC信号の示す伝送情報に基づいて、各入力信号TS’を多重化し、多重化されたひとまとまりのデータ単位となるフレームを構成する回路である。
【0017】
フレーム構成回路102からフレーム単位に出力される信号は、エネルギー拡散回路103に入力される。エネルギー拡散回路103は、入力されたフレームにおいて、このフレームを構成するディジタル・データ、すなわちビット列が長期間の連続したビット「0」またはビット「1」の羅列として伝送されないように、このディジタル・データに対して擬似ランダム信号(エネルギー拡散信号)を付加する(スクランブルする)回路である。
【0018】
これは、受信側において、長期間の連続した同一ビットの受信により、ディジタル信号の異常検出またはディジタル信号の未検出といった受信の誤認を防止することを目的としている。なお、受信側において、上述した擬似ランダム信号を除去する必要があるため、エネルギー拡散回路103においても、ランダム初期値等の擬似ランダム信号の発生条件を示す情報が、ディジタル・データのどの位置に示されるのかを、TMCC信号生成回路106から出力されるTMCC信号の示す伝送情報を参照して決定する。
【0019】
エネルギー拡散回路103においてスクランブルされた信号は、インタリーバ104に入力される。インタリーバ104は、時間的に集中して現れるバースト誤り(長時間連続誤り)の耐性を向上させるために、入力された信号の示すディジタル・データをバイト単位で並べ替える回路である。
【0020】
これにより、並べ替えられたディジタル信号に対してバースト誤りが生じた場合であっても、受信側において、ディジタル信号の並べ替えを復元する処理(後述するデインタリーバによる処理)が施されるため、集中して現れた誤りを分散させることができ、誤り訂正の向上や伝送された情報の認識率を高めることが可能となる。なお、上述した並べ替えの情報も、TMCC信号生成回路106から出力されるTMCC信号の示す伝送情報により得ることができる。
【0021】
インタリーバ104において並べ替えられた信号は、内符号誤り制御信号付加回路105に入力される。内符号誤り制御信号付加回路105は、TMCC信号生成回路106から出力されるTMCC信号の示す伝送情報に基づいて、伝送路や受信装置内部で発生する熱雑音等の不規則なビット単位の誤りであるランダム誤りの訂正を可能にする冗長信号(内符号誤り制御信号)を入力された信号に付加する回路である。すなわち、内符号誤り制御信号付加回路105は、入力された信号に冗長性の付加をおこなう回路であり、例えば畳み込み符号が用いられる。
【0022】
図7は、内符号誤り制御信号付加回路105において、畳み込み符号の付加をおこなう内部回路の概略構成を示すブロック図である。図7に示す内部回路は、6つのDラッチ121〜126からなるシフトレジスタと、2つのEXOR回路127および128と、1つのパンクチャ回路129と、から構成され、1ビットの入力データに対して2ビットのデータを出力する符号化をおこなう。(元の情報量)/(符号化された後の情報量)を符号化率と呼び、この内部回路では符号化率1/2と表される。
【0023】
図7に示す内部回路においては、最初の6ビットのシリアルな入力データを、入力された順にそれぞれDラッチ121〜126に保持する。すなわち、Dラッチ121〜126に保持された6つの入力データと、さらに入力される1ビットの入力データとにより、7ビット分連続して入力されるシリアルデータを7ビットのパラレルデータに変換する。そして、新たに入力された入力データと、Dラッチ122、Dラッチ123、Dラッチ125およびDラッチ126に保持されたデータとは、EXOR回路127に入力され、排他的論理和の演算がおこなわれる。また、新たに入力された入力データと、Dラッチ121、Dラッチ122、Dラッチ123およびDラッチ126に保持されたデータとは、EXOR回路128に入力され、排他的論理和の演算がおこなわれる。
【0024】
例えば、上述したシフトレジスタに、「110110」の順に入力された入力信号につづいて「1」の入力データが入力された場合、EXOR回路127においては「1」を示すデータが出力され、EXOR回路128においては「0」を示すデータが出力され、これら出力されたデータは、パンクチャ回路129を介して、2ビットのデータ「10」を出力する。
【0025】
ここで、この内部回路に、3ビットの連続して入力された入力データに対して、結果的に6ビットの出力データを得ることができるが、伝送効率を向上させるために、この6ビットの出力データのうち2ビットを間引いた4ビットのみを送信データとして出力する場合がある。この場合、符号化率は3/4と表すことができ、符号化率が1/2の場合と比較して、冗長度が小さくなるとともに伝送効率を高めることができるが、同時に誤り訂正能力も小さくなる。よって、データを間引く度合いを変えることにより冗長度を制御することが可能となり、このようなデータの間引き処理はパンクチャリングと呼ばれ、パンクチャ回路129は、このパンクチャリングをおこなう回路である。
【0026】
TMCC信号生成回路106から出力されたTMCC信号もまた、入力信号TSのようなデータ・ストリームと多重化されて伝送される必要があるため、上述したような誤り訂正を可能とする処理が施される。図6において、TMCC信号生成回路106から出力されたTMCC信号は、外符号誤り制御信号付加回路101、フレーム構成回路102、エネルギー拡散回路103、インタリーバ104および内符号誤り制御信号付加回路105に入力されるとともに、外符号誤り制御信号付加回路107に入力される。
【0027】
外符号誤り制御信号付加回路107は、外符号誤り制御信号付加回路101と同じく、入力されたTMCC信号に対して、バイト単位の誤り訂正のための冗長信号を付加した信号を出力する回路である。外符号誤り制御信号付加回路107から出力された信号は、エネルギー拡散回路108に入力されて、エネルギー拡散回路103と同様にスクランブル処理が施される。
【0028】
エネルギー拡散回路108においてスクランブルされた信号は、内符号誤り制御信号付加回路109に入力される。内符号誤り制御信号付加回路109は、内符号誤り制御信号付加回路105と同じく、入力された信号に対して、ビット単位の誤り訂正のための冗長信号を付加した信号を出力する回路である。
【0029】
内符号誤り制御信号付加回路105から出力される信号、すなわち多重化されかつ冗長性を付加したデータ・ストリームと、内符号誤り制御信号付加回路109から出力される信号、すなわち冗長性を付加したTMCC信号とは、変調回路110に入力され、上述したフレームにさらにTMCC信号を多重化した信号を新たなフレームとして構成されるとともに、ディジタル変調が施される。
【0030】
変調回路110において施されるディジタル変調として、振幅変調(ASK)、周波数変調(FSK)および位相変調(PSK)等が可能であるが、ここではディジタル位相変調を例に挙げて説明する。
【0031】
ディジタル位相変調とは、ディジタル・データの「0」または「1」からなるビット構成を位相に対応させ、搬送波に対してこの位相を切り換えることで情報を伝送する方式である。ディジタル位相変調方式は、さらに、位相の対応のさせ方により、BPSK、QPSK(または4PSK)、8PSK等の3方式に分類される。
【0032】
図8は、ディジタル位相変調方式の説明図である。BPSKは、図8に示すように、1ビットのディジタル・データに対して、例えば「0」を位相差0度に対応させ、「1」を位相差180度に対応させた方式である。QPSKは、2ビットのディジタル・データに対して、例えば「00」、「01」、「11」、「10」を、それぞれ位相差45度、位相差135度、位相差225度、位相差315度に対応させた方式である。
【0033】
また、8PSKは、3ビットのディジタル・データに対して、例えば「000」、「001」、「011」、「010」、「100」、「101」、「111」、「110」を、それぞれ位相差0度、位相差45度、位相差90度、位相135度、位相差180度、位相差225度、位相差270度、位相差315度に対応させた方式である。
【0034】
すなわち、搬送波の1つの位相状態(伝送シンボル)を調べることにより、BPSKでは1ビット、QPSKでは2ビット、8PSKでは3ビットの情報を伝送することができる。しかし、伝送効率が大きくなるほど隣り合う伝送シンボルが接近するので、位相間の明確な区別が困難となり、情報の誤りを生じやすくなるという欠点を有するので、これら3方式による位相変調は、伝送する情報の性質によって適宜選択される。
【0035】
このように、ディジタル位相変調においては、これら異なる方式が混在して多重化される場合があり、変調回路110は、上述した3方式のいずれかによる位相変調を個々のデータ・ストリームに対しておこなう。
【0036】
図9は、以上に説明した送信装置から伝送されるディジタル信号の構成の一例を示す説明図である。特に、図9は、ディジタル衛星放送におけるディジタル信号の例を示す。この例では、データ・ストリームとして、符号化率3/4のQPSK変調ストリーム、符号化率1/2のQPSK変調ストリームおよび符号化率1/2のBPSK変調ストリームが多重化されている。上述した入力信号TSにおいては、TS1、TS2、TS3がそれぞれのデータ・ストリームに相当する。
【0037】
図9において、各行は、フレームと呼ばれ、特に8フレームで1まとまりの情報として処理される。この8フレームを特にスーパー・フレームと呼び、これらフレームおよびスーパー・フレームが、上述したフレーム構成回路102において構成される。また、各フレームの先頭には、同期語1が配置され、これにつづいて、最初6フレームまではTMCC信号(TMCC1〜TMCC6)が配置され、残り2フレームにおいては、それぞれパリティ信号(Parity1、Parity2)が配置されている。
【0038】
そして、先頭のフレームのTMCC信号(TMCC1)につづいては、同期語2が配置され、多重化されたデータ・ストリームがこれに後続している。先頭のフレームを除くフレームにおいては、TMCC信号またはパリティ信号につづいて同期語3が配置され、多重化されたデータ・ストリームがこれに後続している。
【0039】
同期語1は、各フレームの先頭を定義する信号であり、フレームの先頭を示す特殊なビット・パターンが与えられる。これにつづくTMCC信号は、多重化されたデータ・ストリームの各々の伝送方式(冗長度情報を含む)および多重化された位置(構成配置)の情報を含んでいる。また、パリティ信号は、スーパー・フレームに対して付加される冗長性を示し、上述した外符号誤り制御信号回路101において付加されるリード・ソロモン符号の冗長信号である。
【0040】
同期語2は、スーパー・フレームにおいて先頭のフレームを示し、かつTMCC信号とデータ・ストリームとの境界を定義する信号であり、特に同期語3と区別される特殊なビット・パターンが与えられる。また、同期語3は、TMCC信号またはパリティ信号とデータ・ストリームとの境界を定義する信号であり、特に同期語2と区別される特殊なビット・パターンが与えられる。
【0041】
実際には、図6に示すTMCC信号生成回路106によって、1つのスーパーフレームに対して生成されるTMCC1〜6という一連のTMCC信号が生成される。そして、このTMCC信号が、図6に示す外符号誤り制御信号付加回路107により、TMCC1〜6+parity1〜2というデータ列として出力される。
【0042】
一方、各入力信号TS(TS1、TS2、TS3)に対しては、図6の外符号誤り制御信号付加回路101によって、TS+パリティとして出力され、これが、図9に示すQPSK(3/4)、QPSK(1/2)、BPSK(1/2)にそれぞれ相当する。すなわち、QPSK(3/4)、QPSK(1/2)、BPSK(1/2)にはTSの外符号パリティが含まれている。
【0043】
図10は、従来の受信装置の概略構成を示すブロック図である。図6は、特に図6の送信装置に対応したディジタル衛星放送の受信装置の一例を示している。図10において、受信装置は、位相復調回路からなる位相復調装置130と、伝送符号復号装置140とから構成される。
【0044】
伝送符号復号装置140は、ビタビ復号回路131および同期検出回路132と、TMCC信号を復号するための、エネルギー拡散信号除去回路133、外符号誤り訂正回路134、TMCCレジスタと、データ・ストリームを復号するための、デインタリーバ136、エネルギー拡散信号除去回路137、外符号誤り訂正回路138、TS選択回路139とを含む構成である。
【0045】
送信装置から送信されたディジタル信号は、受信装置において受信され、まず、位相復調装置130によって復調処理が施される。位相復調装置130は、受信したディジタル信号から、送信装置の変調回路110において変調処理の施される前の状態のディジタル・データを抽出する回路であり、この例においては、ディジタル位相変調された搬送波に対してディジタル位相復調がおこなわれる。
【0046】
位相復調装置130によって復調された信号は、伝送符号復号装置140のビタビ復号回路131に入力される。ビタビ復号回路131は、送信装置の内符号誤り制御信号付加回路105および内符号誤り制御信号付加回路109において冗長信号の付加により符号化された信号を復号する回路であり、特に畳み込み符号に対する復号をおこなう。
【0047】
ビタビ復号回路131による復号処理は、受信されたディジタル信号に含まれるTMCC信号およびデータ・ストリームにともに共通する処理であるが、これ以降の処理の流れは、TMCC信号とデータ・ストリームとにおいて異なるため、ディジタル信号からTMCC信号とデータ・ストリームを認識して抽出する処理が必要となる。特にデータ・ストリームにおいては、複数のデータ・ストリームが多重化された結果として伝送されるため、この多重化されたデータ・ストリームから個々のデータ・ストリームを抽出するには、TMCC信号に含まれる情報を必要とする。
【0048】
同期検出回路132は、ビタビ復号回路131において復号された信号を入力し、上述したTMCC信号とデータ・ストリームとの識別をおこなう回路である。同期検出回路132において識別され、抽出されたTMCC信号とデータ・ストリームは、それぞれ固有の処理の流れに向かうが、上述した理由により、データ・ストリームの完全な復号に先だって、TMCC信号の完全な復号をおこなう必要がある。同期検出回路132によるTMCC信号の抽出は、図9に示すスーパー・フレームにおいて、同期語1と同期語2または同期語3の検出によっておこなわれる。
【0049】
同期検出回路132から出力されるTMCC信号は、エネルギー拡散信号除去回路133に入力される。エネルギー拡散信号除去回路133は、データ送信回路のエネルギー拡散回路108において、TMCC信号に対して付加された擬似ランダム信号を除去する回路である。
【0050】
エネルギー拡散信号除去回路133において擬似ランダム信号が除去されたTMCC信号は、つづいて、外符号誤り訂正回路134に入力される。外符号誤り訂正回路134は、データ送信回路の外符号誤り制御信号付加回路107において符号化されたTMCC信号を、付加された冗長性に基づいて誤り訂正をおこない、データ・ストリームの伝送情報を示す本来のTMCC信号のみを取り出す回路である。なお、送信装置においてリード・ソロモン符号が用いられていれば、外符号誤り訂正回路134は、リード・ソロモン復号回路が用いられる。
【0051】
外符号誤り訂正回路134によって取り出されたTMCC信号は、TMCCレジスタ135に記憶され、このTMCCレジスタ135に記憶されたTMCC信号が、同期検出回路132において抽出されたデータ・ストリームの復号に用いられる。なお、TMCC信号の復号において必要となる冗長度や擬似ランダム初期値等の伝送情報は、受信装置においてあらかじめ取得されている。
【0052】
同期検出回路132において抽出されたデータ・ストリームは、デインタリーバ136に入力される。デインタリーバ136は、TMCCレジスタ135に記憶されたTMCC信号に基づいて、送信装置のインタリーバ104によりおこなわれた並べ替えを復元し、データ・ストリームを元の順序に戻す回路である。
【0053】
デインタリーバ136において復元されたデータ・ストリームは、つづいて、エネルギー拡散信号除去回路137に入力される。エネルギー拡散信号除去回路137は、エネルギー拡散信号除去回路133と同様に、データ送信回路のエネルギー拡散回路103において、データ・ストリームに対して付加された擬似ランダム信号を除去する回路である。
【0054】
エネルギー拡散信号除去回路137において擬似ランダム信号が除去されたデータ・ストリームは、つづいて、外符号誤り訂正回路138に入力される。外符号誤り訂正回路138は、外符号誤り訂正回路134と同様に、TMCCレジスタ135に記憶されたTMCC信号に基づいて、データ送信回路の外符号誤り制御信号付加回路101において符号化されたデータ・ストリームの誤り訂正をおこなう回路である。
【0055】
外符号誤り訂正回路138において誤り訂正を施されたデータ・ストリームは、TS選択回路139に入力される。TS選択回路139は、TMCCレジスタ135に記憶されたTMCC信号に基づいて、多重化されているデータ・ストリームから個々のデータ・ストリームを抽出し、所望のデータ・ストリーム、すなわち送信装置において入力された入力信号TSのいずれかを選択する回路である。
【0056】
TS選択回路139において選択されて出力されるTS信号は、後段のMPEG復号回路(図示せず)に入力され、表示装置への動画像表示を可能にする。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明した受信処理において、多重化されたデータ・ストリームの復号にTMCC信号の存在が必須となるが、受信したディジタル信号に含まれるTMCC信号が、TMCCレジスタ135にすでに記憶されたTMCC信号と何ら変わらないにもかかわらず、すなわちTMCC信号が更新されていないにもかかわらず、TMCCレジスタ135へのTMCC信号の書き込みをおこなっていては消費電力の増大を招くという問題点があった。
【0058】
そこで、このような無駄な書き込み処理を回避すべく、新たに受信したTMCC信号と、TMCCレジスタ135にすでに記憶されたTMCC信号とを、すべてのビットにわたって比較し、TMCC信号の更新状態を判断する方法が考えられる。図11は、すべてのTMCC信号を比較する従来のTMCC取得回路の概略構成を示すブロック図である。なお、このTMCC取得回路は、上述した受信装置のTMCCレジスタ135に置換される回路である。
【0059】
図11において、例えば、データ・ストリームの伝送情報を示すTMCC信号が379ビットで構成されているとすると、新たに受信され、TMCC取得回路に入力された379ビットのTMCC信号は、一旦バッファ141に入力される。そして、このバッファ141から出力されるTMCC信号と、すでにレジスタ142に記憶されているTMCC信号と、が比較回路143に入力される。
【0060】
比較回路143は、入力された2つのTMCC信号を379ビットすべてにわたって比較し、これら2つのTMCC信号が不一致を示す場合は、書き込み指示となる信号を出力する。レジスタ142は、比較回路143から書き込み指示を示す信号を受信することにより、バッファ141に保持されたTMCC信号をレジスタ142に書き込む。これにより、TMCC信号の更新処理が達成され、このTMCC信号に基づいて、データ・ストリームの復号がおこなわれる。
【0061】
しかしながら、通常、379ビットの多数ビットにより構成されるTMCC信号をすべて比較するには、膨大な規模の比較回路143を必要とし、受信装置全体の小型化が図れないとともに、このような比較回路143を動作させるためには消費電力が増大してしまうという問題があった。
【0062】
この問題を解決するために、TMCC信号の更新指示情報を、TMCC信号に付加し、この更新指示情報のみを比較することによって、上述した比較回路143の負荷を低減させる方法が考えられる。図12は、更新指示情報を比較する従来のTMCC取得回路の概略構成を示すブロック図である。ここで、例えば、更新指示情報を5ビットで表される数値情報とし、この更新指示情報を379ビットのTMCC信号の先頭位置に付加して送信装置から伝送されるものとする。
【0063】
図12において、TMCC信号379ビットに更新指示情報5ビットを付加した379+5ビットのTMCC信号のうち、更新指示情報に相当する先頭5ビットが更新指示情報保持領域153に保持され、TMCC信号である379ビットがバッファ151に保持される。そして、この更新指示情報保持領域153から出力される更新指示情報と、すでに更新指示情報記憶領域154に記憶されている更新指示情報とが比較回路155に入力される。
【0064】
比較回路155は、入力された2つの更新指示情報を比較し、これら2つの更新指示情報が不一致を示す場合は、書き込み指示となる信号を出力する。特に、送信側においてTMCC信号が更新された場合には、5ビットで表される更新指示情報の数値を例えば1増加させると決めておくことにより、更新の有無を判断することができる。レジスタ152は、比較回路155から書き込み指示を示す信号を受信することにより、バッファ151に保持されたTMCC信号をレジスタ152に書き込む。これにより、TMCC信号の更新処理が達成され、このTMCC信号に基づいて、データ・ストリームの復号がおこなわれる。
【0065】
比較回路155において5ビットのみの比較をおこなうことで、TMCC信号の更新の必要性が判断でき、比較回路155を構成するのに必要な回路規模も大きな負荷とはならない。
【0066】
しかしながら、一般に、受信装置の電源投入等の起動時においては、更新指示情報を記憶するレジスタは、すべて「0」等の固定値に設定される。その際、新たに受信した更新指示情報もまた、この固定値「0」と偶然一致した場合には、比較回路155において一致状態であると判断され、レジスタへの書き込み信号は出力されないという問題があった。
【0067】
また、この更新指示情報を示す数値は、同一の搬送波においては連続して更新の有無を検出することができるが、例えば受信搬送波を切り換えた場合に、実際には、更新されたTMCC信号が送信されているにもかかわらず、新たに受信した更新指示情報と切り換え前の搬送波の受信において記憶された更新指示情報とが偶然一致した場合にも、比較回路155から書き込み信号は出力されない。すなわち、これらの状態においては、TMCC信号が更新されているにもかかわらず、新たなTMCC信号を用いたデータ・ストリームの復号がおこなわれないという問題があった。
【0068】
この問題を解決するために、さらに、後段のMPEG復号回路等において長時間画像信号が検出されない場合に異常検出信号を入力して、レジスタに記憶されているTMCC信号を強制的に書き換える方法が考えられる。図13は、異常検出信号を導入した従来のTMCC取得回路の概略構成を示すブロック図である。なお、図12と共通する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
【0069】
図13において、比較回路155からの不一致信号か、または上述したMPEG復号回路等の異常検出信号のいずれかが発生した場合に、レジスタ152への書き込み信号を出力するOR回路160が備えられている。
【0070】
しかしながら、この従来の方法にあっては、MPEG復号回路等における画像信号の異常検出にはある程度の時間を要し、したがってTMCC信号の更新判断とともに正常な画像が表示されるまでに長時間要することになり、その間、正常な画像が表示されないので、放送事故等と誤認される可能性があるといった問題点があった。このように、以上に説明した従来のいずれのTMCC取得回路(方法)においては、効率的かつ迅速なTMCC信号の取得を達成することはできなかった。
【0071】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、簡単かつ小規模な構成により効率的かつ迅速にデータ構成制御信号としてのTMCC信号を取得することを目的とする。
【0072】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明にかかる受信装置にあっては、伝送方式が異なる複数のデータ・ストリームと、このデータ・ストリームの伝送方式および構成配置を示すデータ構成制御信号(TMCC信号)と、このTMCC信号の更新を指示する更新指示情報と、が多重化されたディジタル信号を受信し、受信した更新指示情報に基づいてTMCC信号を更新し、更新されたTMCC信号を用いて、データ・ストリームの復号をおこなう受信装置において、同期検出手段(同期検出回路33)と、復号完了信号出力手段(TMCC復号回路35)と、データ構成制御信号更新手段(TMCC取得回路40)と、を備えることを特徴とする。
【0073】
ここで、同期検出手段は、受信したディジタル信号の同期を検出し、同期状態を示す同期検出信号を出力する手段であり、復号完了信号出力手段は、TMCC信号の復号が完了したことを示す復号完了信号を出力する手段である。また、データ構成制御信号更新手段は、同期検出手段から出力された同期検出信号を入力し、この同期検出信号が入力されてから、最初に復号完了信号出力手段から出力された復号完了信号が入力されたとき、データ・ストリームの復号に用いるTMCC信号を、新たに受信したTMCC信号に更新する手段である。
【0074】
この請求項1の発明によれば、同期検出手段により出力された、ディジタル信号の同期の検出を示す同期検出信号の入力があってから、最初に復号完了信号出力手段により出力された復号完了信号が入力されたときに、データ構成制御信号更新手段によってTMCC信号が更新されるので、例えば、受信装置の電源投入等の起動時または搬送波変更等による再同期時において、最初にTMCC信号の復号が完了した際に、同時にTMCC信号の更新をおこなうことができ、常に最新のTMCC信号の取得が迅速にかつ小規模な回路構成によって可能となる。
【0075】
また、請求項2の発明にかかる受信装置にあっては、請求項1の発明において、データ構成制御信号更新手段(TMCC取得回路40)が、パルス出力手段(立ち上がり検出回路20)と、同期状態保持手段(RS−FF22)と、を備え、同期検出手段(同期検出回路33)から出力された同期検出信号を入力した状態で、同期状態保持手段により同期状態が保持されかつ復号完了信号出力手段から出力された復号完了信号が入力されたときに、TMCC信号の更新をおこなうことを特徴とする。
【0076】
ここで、パルス出力手段は、同期検出手段から出力された同期検出信号が入力されることで同期検出パルスを出力する手段であり、同期状態保持手段は、パルス出力手段から出力された同期検出パルスが入力されることで同期状態を保持し、復号完了信号出力手段から出力された復号完了信号が入力されることで同期状態を解除する手段である。
【0077】
この請求項2の発明によれば、パルス出力手段と同期状態保持手段とを備え、同期検出信号が入力されている状態において、同期状態が保持され、かつ、復号完了信号が入力されたときに、データ・ストリームの復号に用いるTMCC信号を、新たに受信したTMCC信号に更新するので、例えば、受信装置の電源投入等の起動時または搬送波変更等による再同期時において、最初にTMCC信号の復号が完了した際に、TMCC信号の更新をおこなうことができ、常に最新のTMCC信号の取得が迅速にかつより小規模な回路構成によって可能となる。
【0078】
また、請求項3の発明にかかる受信装置にあっては、伝送方式が異なる複数のデータ・ストリームと、このデータ・ストリームの伝送方式および構成配置を示すデータ構成制御信号(TMCC信号)と、このTMCC信号の更新を指示する更新指示情報と、が多重化されたディジタル信号を受信し、受信した更新指示情報に基づいてTMCC信号を更新し、更新されたTMCC信号を用いて、データ・ストリームの復号をおこなう受信装置において、同期検出手段(同期検出回路33)と、復号完了信号出力手段(TMCC復号回路35)と、更新指示情報記憶手段(図1の更新指示情報記憶領域16)と、不一致検出手段(比較回路18)と、データ構成制御信号更新手段(TMCC取得回路40)と、を備えることを特徴とする。
【0079】
ここで、同期検出手段は、受信したディジタル信号の同期を検出し、同期状態を示す同期検出信号を出力する手段であり、更新指示情報記憶手段は、更新指示情報を記憶する手段である。また、復号完了信号出力手段は、TMCC信号を復号して復号完了信号を出力する手段であり、不一致検出手段は、更新指示情報記憶手段に記憶されている更新指示情報と新たに受信された更新指示情報との不一致を検出し、不一致状態を示す不一致検出信号を出力する手段である。そして、データ構成制御信号更新手段は、同期検出手段から出力された同期検出信号が入力されている状態において、不一致検出手段から出力された不一致検出信号が入力され、かつ、復号完了信号出力手段から出力された復号完了信号が入力されたときに、データ・ストリームの復号に用いるTMCC信号を、新たに受信したTMCC信号に更新する手段である。
【0080】
この請求項3の発明によれば、同期検出信号が同期状態を示している状態において、すでに記憶されている更新指示情報と新たに受信して復号された更新指示情報とを比較して出力される比較信号が不一致状態を示し、かつ、復号完了信号がTMCC信号の復号の完了を示した際に、データ・ストリームの復号に用いられるTMCC信号を新たなTMCC信号に変更するデータ構成制御信号更新手段を備えているので、ディジタル信号の同期が検出されてからTMCC信号の更新が一度だけおこなわれた後は、新たに受信した更新指示情報とすでに記憶されている更新指示情報とが異なる場合のみに、TMCC信号の更新がおこなわれ、常に最新のTMCC信号の取得が効率的でかつ迅速に可能となる。
【0081】
また、請求項4の発明にかかる受信装置にあっては、請求項1〜3の発明において、同期検出手段(同期検出回路33)が、受信したデータ・ストリームとTMCC信号とを識別した状態を示す識別状態信号を、同期検出信号として出力することを特徴とする。
【0082】
この請求項4の発明によれば、データ構成制御信号更新手段(TMCC取得回路40)に入力される同期検出信号として、データ・ストリームとTMCC信号との識別が完了した状態を示す識別状態信号を用いるので、新たに同期検出信号を出力する回路を付加せずに、受信装置に従来備わっている回路を利用することができ、装置構成の複雑化を回避し、より小規模な構成により、常に最新のTMCC信号の取得が可能となる。
【0083】
また、請求項5の発明にかかる受信装置にあっては、請求項1〜3の発明において、同期検出手段(同期検出回路33)が、ディジタル変調されたディジタル信号の復調が完了した状態を示す復調状態信号を、同期検出信号として出力することを特徴とする。
【0084】
この請求項5の発明によれば、データ構成制御信号更新手段(TMCC取得回路40)に入力される同期検出信号として、ディジタル復調回路(ディジタル復調回路50)から出力された、ディジタル信号の復調が完了した状態を示す信号を用いるので、新たに同期検出信号を出力する回路を付加せずに、受信装置に従来備わっている回路を利用することができ、装置構成の複雑化を回避し、より小規模な構成により、常に最新のTMCC信号の取得が可能となる。
【0085】
また、請求項6の発明にかかる受信装置にあっては、請求項1〜3の発明において、同期検出手段(同期検出回路33)が、ディジタル位相変調された前記ディジタル信号が位相復調された状態を示す位相復調状態信号を、同期検出信号として出力することを特徴とする。
【0086】
この請求項6の発明によれば、データ構成制御信号更新手段(TMCC取得回路40)に入力される同期検出信号として、ディジタル位相復調回路(位相復調回路31)から出力された、ディジタル信号の位相復調された状態を示す信号を用いるので、新たに同期検出信号を出力する回路を付加せずに、受信装置に従来備わっている回路を利用することができ、装置構成の複雑化を回避し、より小規模な構成により、常に最新のTMCC信号の取得が可能となる。
【0087】
また、請求項7の発明にかかる受信装置にあっては、請求項1〜3の発明において、同期検出手段(同期検出回路33)が、さらに、データ・ストリームとTMCC信号との識別が完了した状態を示す識別状態信号と、ディジタル変調されたディジタル信号の復調が完了した状態を示す復調状態信号とのいずれか一方の信号を選択可能とし、選択された信号を同期検出信号として出力する選択手段(選択回路34)を備えたことを特徴とする。
【0088】
この請求項7の発明によれば、同期検出手段から出力される識別状態信号と、ディジタル復調手段(ディジタル復調回路50)から出力される復調状態信号とを選択し、一方を、データ構成制御信号更新手段(TMCC取得回路40)に入力される同期検出信号として出力する選択手段を備えているので、受信装置に備わる種々の同期検出を示す信号を状況に応じて使い分けることができ、TMCC信号の更新判断をより柔軟におこなうことができる。
【0089】
また、請求項8の発明にかかる受信装置にあっては、請求項1〜3の発明において、同期検出手段(同期検出回路33)が、さらに、データ・ストリームとTMCC信号との識別が完了した状態を示す識別状態信号と、ディジタル位相変調されたディジタル信号が位相復調された状態を示す位相復調状態信号との一方の信号を選択可能とし、選択された信号を同期検出信号として出力する選択手段(選択回路34)を備えたことを特徴とする。
【0090】
この請求項8の発明によれば、同期検出手段から出力される識別状態信号と、ディジタル位相復調手段(位相復調回路31)から出力される復調状態信号とを選択し、一方を、データ構成制御信号更新手段(TMCC取得回路40)に入力される同期検出信号として出力する選択手段を備えているので、受信装置に備わる種々の同期検出を示す信号を状況に応じて使い分けることができ、TMCC信号の更新判断をより柔軟におこなうことができる。
【0091】
また、請求項9の発明にかかる受信方法にあっては、伝送方式が異なる複数のデータ・ストリームと、このデータ・ストリームの伝送方式および構成配置を示すデータ構成制御信号(TMCC信号)と、このTMCC信号の更新を指示する更新指示情報と、が多重化されたディジタル信号を受信し、受信した更新指示情報に基づいてTMCC信号を更新し、更新されたTMCC信号を用いて、データ・ストリームの復号をおこなう受信方法において、受信したディジタル信号の同期が検出されてから、最初にTMCC信号の復号が完了したときに、データ・ストリームの復号に用いるTMCC信号を、新たに受信したTMCC信号に更新することを特徴とする。
【0092】
この請求項9の発明によれば、ディジタル信号の同期が検出されてから、最初にTMCC信号の復号が完了したときに、TMCC信号を更新するので、例えば、受信装置の電源投入等の起動時または搬送波変更等による再同期時において、最初にTMCC信号の復号が完了した際に、TMCC信号の更新がおこなわれ、迅速にかつ効率的に最新のTMCC信号の取得が可能となる。
【0093】
また、請求項10の発明にかかる受信方法にあっては、伝送方式が異なる複数のデータ・ストリームと、このデータ・ストリームの伝送方式および構成配置を示すデータ構成制御信号(TMCC信号)と、このTMCC信号の更新を指示する更新指示情報と、が多重化されたディジタル信号を受信し、受信した更新指示情報に基づいてTMCC信号を更新し、更新されたTMCC信号を用いて、データ・ストリームの復号をおこなう受信方法において、更新指示情報を記憶し、ディジタル信号の同期が検出され、かつ、記憶された更新指示情報と新たに受信された更新指示情報との不一致が検出された状態において、TMCC信号の復号が完了したときに、データ・ストリームの復号に用いるTMCC信号を、新たに受信したTMCC信号に更新することを特徴とする。
【0094】
この請求項10の発明によれば、受信したディジタル信号の同期が検出され、かつ、すでに記憶されている更新指示情報と新たに受信して復号された更新指示情報とが不一致状態を示す状態において、受信したディジタル信号に含まれるTMCC信号の復号が完了した際に、データ・ストリームの復号に用いられるTMCC信号を新たなTMCC信号に変更するので、ディジタル信号の同期が検出されてから最初のTMCC信号の更新がおこなわれた後は、新たに受信した更新指示情報とすでに記憶されている更新指示情報とが異なる場合のみに、TMCC信号の更新をおこなうことができ、TMCC信号の取得が効率的でかつ迅速に可能となる。
【0095】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる受信装置および受信方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0096】
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる受信装置は、従来の受信装置のTMCC取得回路(図10のTMCCレジスタ135に相当)において特徴を有し、その他の回路構成は図10に示したものと同様の構成であるので、ここではそれらの構成の説明は省略する。以下において、実施の形態1にかかる受信装置のTMCC取得回路の構成および動作について説明する。
【0097】
図1は、実施の形態1にかかる受信装置のTMCC取得回路の概略構成を示すブロック図である。図1において、TMCC取得回路は、バッファ11と、レジスタ15と、比較回路18と、立ち上がり検出回路20と、フリップフロップ(RS−FF)22と、3つのANDゲート24、26、28と、1つのORゲート27から構成される。
【0098】
ここで、送信されるディジタル信号に多重化されたTMCC信号(379ビット)は、データ・ストリームの伝送情報を示すものであり、さらに、このTMCC信号が更新されたものであるかを示す更新指示情報(5ビット)が付加されている。
【0099】
バッファ11は、新たに受信したTMCC信号を一時的に保持し、レジスタ15は、データ・ストリームの復号に用いるTMCC信号を記憶する。バッファ11には、バッファ11に保持されるTMCC信号とともにTMCC信号を構成する更新指示情報を一時的に保持する更新指示情報保持領域12が含まれている。レジスタ15にもまた、レジスタ15に記憶されているTMCC信号とともにそのTMCC信号の受信した際の更新指示情報を記憶する更新指示情報記憶領域16が含まれている。
【0100】
比較回路18は、更新指示情報保持領域12に保持された更新指示情報と更新指示情報記憶領域16に記憶された更新指示情報とを入力し、双方の更新指示情報を比較して、比較の結果、双方の更新指示情報の内容が不一致を示す場合に、例えば“H”レベルの信号を出力する回路である。これにより新たに受信したTMCC信号が更新されたものであると認識される。
【0101】
更新指示情報は、例えば5ビットからなる数値として表され、送信側においてこの数値を1増加させることによりTMCC信号の更新を示す情報である。すなわち、5ビットの更新指示情報は、通常、「00000」から始まり、1ずつ増加して「00001」、「00010」、...となり、「11111」となった時点で、つぎに、「00000」に戻る。
【0102】
この場合、比較回路18は、更新指示情報保持領域12に保持された更新指示情報を示す5ビットの数値と更新指示情報記憶領域16に記憶された更新指示情報を示す5ビットの数値とを比較し、更新指示情報保持領域12に保持された更新指示情報を示す5ビットの数値が、更新指示情報記憶領域16に記憶された更新指示情報を示す5ビットの数値よりも1だけあるいはそれ以上増加していることを確認することで、双方の更新指示情報が不一致であるか否かを判断する。そして、比較回路18から出力される信号は、ANDゲート26の一方の入力端子に入力される。
【0103】
立ち上がり検出回路20は、同期検出信号を入力し、例えばこの同期検出信号のパルスの立ち上がり時に一定期間のパルスを出力する回路であり、ワンショット・マルチバイブレータ等により実現する。同期検出信号は、従来の受信装置に備わる位相復調装置130等の復調回路や、受信したディジタル信号からTMCC信号とデータ・ストリームとを識別する同期検出回路132から出力される同期のとれた状態を示す信号である。同期検出信号の立ち上がり状態(“H”レベル状態)は、位相復調回路においては、特に位相同期がとれた状態を示し、同期検出回路においては、特にフレーム同期がとれた状態を示すものとする。
【0104】
この同期検出信号は、立ち上がり検出回路20に入力されるとともに、ANDゲート28の一方の入力端子に入力する。立ち上がり検出回路20から出力されたパルスは、RS−FF22のセット(S)端子に入力される。一方、RS−FF22のリセット(R)端子には、TMCC復号完了信号が入力される。そして、RS−FF22において保持された信号(Q)は、フラグ信号としてANDゲート24の一方の入力端子に入力される。
【0105】
TMCC復号完了信号は、従来の受信装置に備わるTMCC復号回路(図10のエネルギー拡散信号除去回路133、外符号誤り訂正回路134等からなる回路を統括した回路)において、TMCC信号の復号の完了状態を示す信号であり、例えば、この立ち上がり状態(“H”レベル状態)において復号完了を示す。
【0106】
また、TMCC復号完了信号は、RS−FF22のリセット(R)端子に入力するとともに、ANDゲート24の他方の入力端子と、ANDゲート26の他方の入力端子との双方に入力される。
【0107】
ANDゲート24の出力とANDゲート26の出力はともにORゲート27に入力される。そして、ORゲート27の出力は、ANDゲート28の他方の入力端子に入力される。ANDゲート28から出力される信号は、レジスタ15に書き込み指示信号として入力される。レジスタ15は、この書き込み指示信号が例えば“H”レベルを示す場合に、バッファ11に保持されたTMCC信号を自身のレジスタ15に書き込む。
【0108】
このように構成することにより、ANDゲート28から出力される書き込み指示信号の信号レベルは、受信したディジタル信号の同期状態と、TMCC信号の復号の完了状態と、新たに受信した更新指示情報とすでに記憶されている更新指示情報との比較結果とにより決定される。
【0109】
実施の形態1にかかる受信装置においても、上述したように、379ビットで構成されるTMCC信号と、このTMCC信号の先頭に付加される5ビットの更新指示情報とを受信することを前提として説明する。
【0110】
つぎに、この受信装置の動作について説明する。図2は、実施の形態1にかかる受信装置の動作を説明するタイムチャートである。図2において、まず、受信装置の電源投入等の起動時または搬送波変更等による再同期時において、図10の位相復調装置130や同期検出回路132等により同期の検出がおこなわれ、立ち上がり検出回路20に、“L”レベルから“H”レベルに立ち上がった状態の同期検出信号が入力される(t1)。
【0111】
立ち上がり検出回路20は、同期検出信号の立ち上がりをトリガにして一定期間の同期立ち上がりパルスを出力する。このパルスは、RS−FF22のセット端子に入力される。この際、受信装置において受信されたディジタル信号の同期が確立されたばかりなので、TMCC信号の復号は完了せず、したがってTMCC復号完了信号は“L”レベルを示した状態でRS−FF22のリセット端子に入力されている。これらRS−FF22のセット端子の“H”レベルとリセット端子の“L”レベルにより、RS−FF22は、セットされて“H”レベルの信号を入力する。つづいて、同期立ち上がりパルスの立ち下がりと同時に、RS−FF22に“H”レベルの状態が保持される(t2)。RS−FF22に保持された信号は、“H”レベルのフラグ信号として出力される。
【0112】
この状態において、ANDゲート24は、“H”レベルのフラグ信号と“L”レベルのTMCC復号完了信号を入力するので、“L”レベルの信号を出力する。また、ANDゲート26の他方の入力端子にも“L”レベルのTMCC復号完了信号が入力されているため、ANDゲート26は、“L”レベルの信号を出力する。よって、ORゲート27は、ともに“L”レベルの信号を入力することになり、“L”レベルの信号を出力する。ORゲート27の出力は、ANDゲート28の他方の入力端子に接続されているため、ANDゲート28もまた“L”レベルの信号を出力し、この信号は、“L”レベルの書き込み指示信号としてレジスタ15に入力される。
【0113】
この期間に、TMCC信号は、上述したTMCC復号回路によってTMCC信号と更新指示情報とからなる379+5ビットのデータに復号されていき、復号の終了した部分から徐々にバッファ11に入力されて保持される。最終的に、379ビットのTMCC信号は、バッファ11に保持され、更新指示情報は、更新指示情報保持領域12に保持される(TMCC入力における「T1」)。
【0114】
つづいて、TMCC復号回路からTMCC復号完了信号としてパルス「A」が出力される。パルス「A」の立ち上がり状態、すなわち“H”レベルの状態によって、ANDゲート24の出力が“H”レベルとなり、これに伴ってORゲート27の出力もまた“H”レベルとなる。同期検出信号は“H”レベルを示したままであるから、ANDゲート28の出力は“H”レベルを示し、“H”レベルの書き込み指示信号(書き込み指示におけるパルス「a」)がレジスタ15に入力される。
【0115】
レジスタ15は、“H”レベルの書き込み指示信号を入力すると、バッファ11に保持されているTMCC信号を自身のレジスタ15に書き込む。これにより、TMCC信号の更新が達成される。レジスタ15に書き込まれたTMCC信号は、有効なTMCC信号としてデータ・ストリームの復号に用いられる。
【0116】
一方、同期立ち上がりパルスの立ち下がり、すなわち“L”レベルの状態と、TMCC復号完了信号におけるパルス「A」の立ち上がり、すなわち“H”レベルの状態とによって、RS−FF22はリセットされて“L”レベルの信号を入力する。そして、TMCC復号完了信号におけるパルス「A」の立ち下がり、すなわち“L”レベルの状態への遷移により、RS−FF22は、“L”レベルの状態を保持し、“L”レベルのフラグ信号を出力する(t3)。
【0117】
よって、ANDゲート24の出力は“L”レベルとなり、また、“L”レベルのTMCC復号完了信号により、ANDゲート26の出力も“L”レベルとなる。これらに伴ってORゲート27の出力もまた“L”レベルを示し、ANDゲート28の出力、すなわち書き込み指示信号は“L”レベルに遷移する。これにより、TMCC復号完了信号におけるパルス「A」に同期した書き込み指示信号「a」の発生を可能にしている。
【0118】
以上の動作により、受信装置の電源投入等の起動時または搬送波変更等による再同期時において、ディジタル信号の同期が検出されてから最初のTMCC信号の復号が完了した際に、TMCC信号の更新が高速に達成される。
【0119】
つづいて、同期検出信号が“H”レベルを保持した状態、すなわち図10の位相復調装置130や同期検出回路132等によってディジタル信号の同期がとられている状態において、新たなTMCC信号(TMCC入力における「T2」)が入力された場合を考える。
【0120】
新たなTMCC信号は、TMCC復号回路によって復号されてTMCC信号として出力され、TMCC復号回路は、復号の完了を示すTMCC復号完了信号をパルス「B」として出力する。この際、立ち上がり検出回路20は、同期検出信号の立ち上がりにおいてワンショットのみのパルスを出力するので、RS−FF22のセット端子には“L”レベルの信号が入力されたままであり、パルス「B」の立ち上がり状態、すなわちRS−FF22のリセット端子に“H”レベルの信号が入力されても、RS−FF22の出力となるフラグ信号は“L”レベルを示したままである。よって、ANDゲート24の出力は“L”レベルを示し、ORゲート27の出力は、ANDゲート26の出力レベルに委ねられる。
【0121】
ANDゲート26は、他方の入力端子として“H”レベルのTMCC復号完了信号を入力するが、その出力レベルは、一方の入力端子に入力される信号レベル、すなわち比較回路18の出力レベルに委ねられる。
【0122】
ここで、更新指示情報保持領域12に新たに入力された更新指示情報を示す数値が、更新指示情報記憶領域16にすでに記憶されている更新指示情報を示す数値と同一であれば、比較回路18は、双方の更新指示情報の一致状態を示す“L”レベルの比較結果信号を出力する。この“L”レベルの比較結果信号により、ANDゲート26の出力は、“L”レベルを示し、これに伴ってORゲート27の出力もまた“L”レベルを示す。そして、ANDゲート28の出力もまた“L”レベルとなり、レジスタ15によるTMCC信号の書き込みはおこなわれない(書き込み指示における点線「b」の位置に相当し、書き込み指示におけるパルスが発生しなかったことを示す)。
【0123】
この状態において、さらに新たなTMCC信号(TMCC入力の「T3」)が入力された場合、TMCC復号回路は、復号の完了を示すTMCC復号完了信号をパルス「C」として出力する。この際、RS−FF22、ANDゲート24およびANDゲート26の出力レベルは、上述したパルス「B」の場合と同じであるので説明を省略する。
【0124】
ここで、更新指示情報保持領域12に新たに入力された更新指示情報を示す数値が、更新指示情報記憶領域16にすでに記憶されている更新指示情報を示す数値と不一致の場合、比較回路18は、双方の更新指示情報の不一致状態を示す“H”レベルの比較結果信号を出力する(t4)。この“H”レベルの比較結果信号により、ANDゲート26の出力は、“H”レベルを示し、これに伴ってORゲート27の出力もまた“H”レベルを示す。そして、ANDゲート28の出力もまた“H”レベルとなり、書き込み指示信号(パルス「c」)がレジスタ15に入力されることにより、レジスタ15によるTMCC信号の書き込みがおこなわれる。
【0125】
比較結果信号の“H”レベルの状態は、つぎの新たなTMCC信号(TMCC入力における「T4」)が入力された際に、比較回路18による更新指示情報の比較結果が一致する場合、すなわち、更新指示情報記憶領域16に記憶された更新指示情報の数値と更新指示情報保持領域12に保持された更新情報の数値とが同一であり、両者が一致する場合に、再び“L”レベルへと遷移する(t5)。なお、TMCC復号完了信号におけるパルス「D」は、パルス「B」の状態と同一であるため、説明を省略する。
【0126】
以上の動作により、受信装置において、ディジタル信号の同期が検出されてからTMCC信号の更新が一度だけおこなわれた後は、新たに入力された更新指示情報とすでに記憶された更新指示情報とが異なる場合のみ、TMCC信号の高速な更新処理がおこなわれる。
【0127】
図3は、実施の形態1にかかる受信装置の別の動作を説明するタイムチャートであり、特にディジタル信号の同期がとれていない場合の動作を示している。図3において、図10の位相復調装置130や同期検出回路132等によって同期をとることができずに、同期検出信号が“H”レベルから“L”レベルに遷移すると、ANDゲート28の出力は、“L”レベルを示す(t6)。
【0128】
これにより、その後、比較結果が“L”レベルから“H”レベルへ推移し(t7)、復号の完了を示すTMCC復号完了信号におけるパルス「G」が出力されたとしても、レジスタ15に対して書き込み指示信号となるパルスの出力はされず(書き込み指示における点線「g」の位置に相当し、書き込み指示パルスが発生しなかったことを示す)、レジスタ15によるTMCC信号の書き込みはおこなわれない。
【0129】
なお、復号の完了を示すTMCC復号完了信号におけるパルス「E」、書き込み指示におけるパルス「e」に関しては、TMCC復号完了信号におけるパルス「C」、書き込み指示におけるパルス「c」と、TMCC復号完了信号におけるパルス「F」、書き込み指示における相当する点線部分「f」に関しては、「B」または「D」、「b」または「d」とそれぞれ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0130】
このように、ディジタル信号の同期がとれていないにもかかわらず、雑音の混入等により、偶然に復号の完了を示すTMCC復号完了信号がパルスGとして出力され、更新指示情報保持領域12に保持される更新指示情報が、更新指示情報記憶領域16に記憶された数値と一致しないような数値を示した場合であっても、書き込み指示信号となるパルスが出力されることはなく、TMCC信号の誤った更新を防ぐことができる。
【0131】
以上に説明したように実施の形態1にかかる受信装置および受信方法によれば、ディジタル信号の同期状態、特に同期を示す同期検出信号の立ち上がり状態を検出して、その際、更新指示情報の内容にかかわらず必ずTMCC信号の書き込み指示をおこなうので、電源投入時や再同期時におけるTMCC信号の取得を確実なものにするとともに、同期のとれた状態においては、新たに受信した更新指示情報がすでに記憶された更新指示情報と異なる場合のみ、データ・ストリームの復号に用いるTMCC信号を更新するので、適宜変更されるディジタル信号のTMCC信号の更新を効率的にかつ確実におこなうことができる。
【0132】
また、TMCC信号の更新判断を、立ち上がり検出回路20、RS−FF22、論理回路および比較回路18による小規模な回路構成により実現でき、消費電力の大幅な増大を回避することができる。
【0133】
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる受信装置および受信方法について説明する。実施の形態2にかかる受信装置および受信方法は、実施の形態1にかかるTMCC取得回路に入力する同期検出信号を選択する選択回路を備えた点が、実施の形態1にかかる受信装置および受信方法と異なる点である。
【0134】
図4は、実施の形態2にかかる受信装置の概略構成を示すブロック図である。図4において、受信装置は、位相復調回路31と、ビタビ復号回路32と、同期検出回路33と、選択回路34と、TMCC復号回路35と、データ・ストリーム復号回路36と、TS選択回路37と、TMCC取得回路40と、から構成される。
【0135】
位相復調回路31は、位相復調装置130と同様に、送信装置においてディジタル位相変調されたディジタル信号を受信して、ディジタル位相復調をおこなう回路であり、変調に使用されている搬送波およびディジタル・データのクロックを再生して、搬送波の位相を変調しているディジタル信号を検出する。また、位相復調回路31は、受信したディジタル信号の位相同期がとれた場合、すなわち、搬送波およびクロックの再生ができている状態において、例えば“H”レベルに遷移する位相復調同期信号を出力する。この位相復調同期信号は選択回路34に入力される。
【0136】
位相復調回路31において復調された信号は、ビタビ復号回路32に入力される。ビタビ復号回路32は、ビタビ復号回路131と同様に、送信装置において、冗長信号の付加により符号化された信号を復号する回路であり、特に畳み込み符号に対する復号をおこなう回路である。
【0137】
ビタビ復号回路32において復号された信号は、同期検出回路33に入力される。同期検出回路33は、同期検出回路132と同様に、ビタビ復号回路32において復号された信号からTMCC信号とデータ・ストリームとの識別をおこなう回路であり、フレームの境界等に挿入されている同期語を検出してTMCC信号やその他の情報の位置を特定する。また、同期検出回路33は、入力された信号のフレーム同期がとれた場合、すなわち、上記位置が特定できている場合に、例えば“H”レベルに遷移するフレーム同期信号を出力する。このフレーム同期信号もまた選択回路34に入力される。
【0138】
同期検出回路33において識別されて抽出されたTMCC信号は、データ・ストリームの完全な復号に先だって、TMCC復号回路35に入力され、復号処理が施される。TMCC復号回路35は、図10に示すエネルギー拡散信号除去回路133および外符号誤り訂正回路134からなるTMCC信号を復号するための回路であり、ここではこれらの説明を省略する。また、TMCC復号回路35は、復号されたTMCC信号を出力するとともに、TMCC信号の復号が完了した場合に例えば“H”レベルを示すTMCC復号完了信号を出力する。
【0139】
これらTMCC信号およびTMCC復号完了信号はともに、実施の形態1にかかるTMCC取得回路40に入力される。ここで、選択回路34は、位相復調同期信号とフレーム同期信号の一方を選択して、選択した信号を同期検出信号として出力する回路である。TMCC取得装置40は、この選択回路34から同期検出信号を入力する。TMCC取得装置40の動作は、実施の形態1の説明したとおりである。なお、このTMCC信号には、上述した更新指示情報も含まれているものとする。
【0140】
つづいて、同期検出回路33において識別されたデータ・ストリームがデータ・ストリーム復号回路36に入力され、TMCC取得回路40において取得されたTMCC信号に基づく復号処理が施される。データ・ストリーム復号回路36は、図10に示すデインタリーバ136、エネルギー拡散信号除去回路137および外符号誤り訂正回路138からなるデータ・ストリームを復号するための回路であり、ここではこれらの説明を省略する。
【0141】
データ・ストリーム復号回路36において復号されたデータ・ストリームは、TS選択回路37に入力される。TS選択回路37は、TS選択回路139と同様に、TMCC取得回路40に記憶されたTMCC信号に基づいて、多重化されているデータ・ストリームから個々のデータ・ストリームを抽出し、所望のデータ・ストリーム、すなわち実施の形態2にかかる受信装置では、送信装置において入力された入力信号TSのいずれかを選択する回路である。TS選択回路37において選択されて出力されるTS信号は、後段のMPEG復号回路(図示せず)に入力され、表示装置への動画像表示を可能にする。
【0142】
実施の形態2にかかる受信装置の実現方法としては、例えば、位相復調回路31とそれ以外の回路は、それぞれ別個のLSIで構成されてもよく、また、全回路が1つのLSIで構成されていてもよい。
【0143】
図5は、実施の形態2にかかる受信装置の別の概略構成を示すブロック図である。図4においては、選択回路34に対し、位相復調回路31から出力される位相復調同期信号と、同期検出回路33から出力されるフレーム同期信号と、を入力して選択できることとしたが、図5における受信装置は、位相復調回路31から出力される位相復調同期信号の代わりに、ディジタル復調回路50から出力される復調状態信号、すなわち、ディジタル信号の復調がおこなわれたことを示す復調状態信号を同期信号として、選択回路34へ入力する点が異なる。
【0144】
その他の構成は図4における受信装置の構成と同一であるので、その説明は省略する。ディジタル復調回路50としては、伝送されるディジタル信号のディジタル変調方式に合わせて振幅復調や周波数復調等、変調されたディジタル信号を復調し、復調により復調状態信号が出力されるすべてのディジタル復調回路を含むものであり、受信装置や受信装置がおこなう復調の方法により任意に定めることができる。すなわち、ディジタル復調回路50は、位相復調回路31による位相復調以外のディジタル復調をおこなう復調回路である。
【0145】
また、図5において、図示しない外部回路からの信号をビタビ復号回路32に入力するように示しているが、図4に示す位相復調回路31のように、ディジタル復調回路50によって復調された信号をビタビ復号回路32へ入力することができる。
【0146】
また、図4に示す位相復調回路31や図5に示すディジタル復調回路50のほか、ディジタル処理において出力される同期検出に相当する信号を用いて、その信号をTMCC取得回路40に入力する同期検出信号としてもよい。
【0147】
以上に説明したように実施の形態2にかかる受信装置および受信方法によれば、実施の形態1にかかる受信装置および受信方法のTMCC取得回路40に入力する同期検出信号の選択をおこなう選択回路34を備えているので、受信装置に備わる種々の同期検出を示す信号を利用でき、TMCC信号の更新判断をより柔軟におこなうことができる。
【0148】
なお、実施の形態1および2にかかる受信装置は、衛星を介した無線通信だけでなく、地上波のみによる無線通信やケーブル敷設による有線通信等、種々の通信インフラストラクチャに対応できる。
【0149】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、請求項1の発明によれば、同期検出手段により出力された、ディジタル信号の同期の検出を示す同期検出信号の入力があってから、最初に復号完了信号出力手段により出力された復号完了信号が入力されたときに、データ構成制御信号を更新するデータ構成制御信号更新手段を備えているので、例えば、受信装置の電源投入等の起動時または搬送波変更等による再同期時において、最初にデータ構成制御信号の復号が完了した際に、データ構成制御信号の更新がおこなわれ、迅速にかつ小規模な回路構成によってデータ構成制御信号の取得が可能な受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0150】
また、請求項2の発明によれば、パルス出力手段と同期状態保持手段とを備え、同期検出信号が入力されている状態において、同期状態が保持され、かつ、復号完了信号が入力されたとき、前記データ構成制御信号を更新するので、例えば、受信装置の電源投入等の起動時または搬送波変更等による再同期時において、最初にデータ構成制御信号の復号が完了した際に、データ構成制御信号の更新がおこなわれ、より小規模な回路構成によってデータ構成制御信号の取得が可能な受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0151】
また、請求項3の発明によれば、同期検出信号が同期状態を示している状態において、すでに記憶されている更新指示情報と新たに受信して復号された更新指示情報とを比較して出力される比較信号が不一致状態を示し、かつ、復号完了信号がデータ構成制御信号の復号の完了を示した際に、データ・ストリームの復号に用いられるデータ構成制御信号を新たなデータ構成制御信号に変更するデータ構成制御信号更新手段を備えているので、ディジタル信号の同期が検出されてからデータ構成制御信号の更新が一度だけおこなわれた後は、新たに受信した更新指示情報とすでに記憶されている更新指示情報とが異なる場合のみに、データ構成制御信号の更新がおこなわれ、効率的でかつ迅速なデータ構成制御信号の取得が可能となる受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0152】
また、請求項4の発明によれば、同期検出信号として、データ・ストリームとデータ構成制御信号とが識別された状態を示す信号を用いるので、新たに同期検出信号を出力する回路を付加せずに、受信装置に従来備わっている回路を利用することができ、装置構成の複雑化を回避し、より小規模な構成によってデータ構成制御信号の取得が可能な受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0153】
また、請求項5の発明によれば、同期検出信号として、ディジタル復調回路から出力され、ディジタル信号の復調された状態を示す信号を用いるので、新たに同期検出信号を出力する回路を付加せずに、受信装置に従来備わっている回路を利用することができ、装置構成の複雑化を回避し、より小規模な構成によってデータ構成制御信号の取得が可能な受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0154】
また、請求項6の発明によれば、同期検出信号として、ディジタル位相復調回路から出力され、ディジタル信号の位相復調された状態を示す信号を用いるので、新たに同期検出信号を出力する回路を付加せずに、受信装置に従来備わっている回路を利用することができ、装置構成の複雑化を回避し、より小規模な構成によってデータ構成制御信号の取得が可能な受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0155】
また、請求項7の発明によれば、同期検出手段から出力される識別状態信号と、ディジタル復調手段から出力される復調状態信号とを選択して一方を同期検出信号として出力する選択手段を備えているので、受信装置に備わる種々の同期検出を示す信号を状況に応じて使い分けることができ、データ構成制御信号の更新判断をより柔軟におこなうことが可能な受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0156】
また、請求項8の発明によれば、同期検出手段から出力される識別状態信号と、ディジタル位相復調手段から出力される復調状態信号とを選択して一方を同期検出信号として出力する選択手段を備えているので、受信装置に備わる種々の同期検出を示す信号を状況に応じて使い分けることができ、データ構成制御信号の更新判断をより柔軟におこなうことが可能な受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0157】
また、請求項9の発明によれば、ディジタル信号の同期の検出を示す同期検出信号の入力があってから、最初に出力された復号完了信号が入力されたときに、データ構成制御信号を更新するので、例えば、受信装置の電源投入等の起動時または搬送波変更等による再同期時において、最初にデータ構成制御信号の復号が完了した際に、データ構成制御信号の更新がおこなわれ、迅速にかつ効率的にデータ構成制御信号の取得が可能な受信方法を提供することができるという効果を奏する。
【0158】
また、請求項10の発明によれば、同期検出信号が同期状態を示し、かつ、すでに記憶されている更新指示情報と新たに受信して復号された更新指示情報とが不一致状態を示す状態において、復号完了信号がデータ構成制御信号の復号の完了を示した際に、データ・ストリームの復号に用いられるデータ構成制御信号を新たなデータ構成制御信号に変更するので、ディジタル信号の同期が検出されてからデータ構成制御信号の更新が一度だけおこなわれた後は、新たに受信した更新指示情報とすでに記憶されている更新指示情報とが異なる場合のみに、データ構成制御信号の更新がおこなわれ、効率的でかつ迅速なデータ構成制御信号の取得が可能な受信方法を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる受信装置のTMCC取得回路の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかる受信装置の動作を説明するタイムチャートである。
【図3】実施の形態1にかかる受信装置の別の動作を説明するタイムチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2にかかる受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態2にかかる受信装置の別の概略構成を示すブロック図である。
【図6】従来の送信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】内符号誤り制御信号付加回路において畳み込み符号の付加をおこなう内部回路の概略構成を示すブロック図である。
【図8】ディジタル位相変調方式の説明図である。
【図9】送信装置から伝送されるディジタル信号の構成の一例を示す説明図である。
【図10】従来の受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図11】従来のTMCC取得回路の概略構成を示すブロック図である。
【図12】従来のTMCC取得回路の別の概略構成を示すブロック図である。
【図13】従来のTMCC取得回路のさらに別の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 バッファ
12 更新指示情報保持領域
15 レジスタ
16 更新指示情報記憶領域
18 比較回路
20 立ち上がり検出回路
22 RS−FF
24,26,28 ANDゲート
27 ORゲート
31 位相復調回路
32 ビタビ復号回路
33 同期検出回路
34 選択回路
35 TMCC復号回路
36 データ・ストリーム復号回路
37 TS選択回路
40 TMCC取得回路
50 ディジタル復調回路
Claims (10)
- 伝送方式が異なる複数のデータ・ストリームと、前記データ・ストリームの伝送方式および構成配置を示すデータ構成制御信号と、前記データ構成制御信号の更新を指示する更新指示情報と、が多重化されたディジタル信号を受信し、前記更新指示情報に基づいて前記データ構成制御信号を更新し、前記更新されたデータ構成制御信号を用いて、前記データ・ストリームの復号をおこなう受信装置において、
前記ディジタル信号の同期を検出し、同期状態を示す同期検出信号を出力する同期検出手段と、
前記データ構成制御信号の復号の完了状態を示す復号完了信号を出力する復号完了信号出力手段と、
前記同期検出手段により出力された同期検出信号が入力されている状態において、前記同期検出信号が入力された後、最初に前記復号完了信号出力手段により出力された復号完了信号が入力されたとき、前記データ構成制御信号を更新するデータ構成制御信号更新手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 前記データ構成制御信号更新手段は、
前記同期検出手段により出力された同期検出信号が入力されることにより同期検出パルスを出力するパルス出力手段と、
前記パルス出力手段により出力された同期検出パルスが入力されることにより同期状態を保持し、前記復号完了信号出力手段により出力された復号完了信号が入力されることにより前記同期状態を解除する同期状態保持手段と、を備え、
前記同期検出手段により出力された同期検出信号が入力されている状態において、前記同期状態保持手段により前記同期状態が保持され、かつ、前記復号完了信号出力手段により出力された復号完了信号が入力されたとき、前記データ構成制御信号を更新することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 伝送方式が異なる複数のデータ・ストリームと、前記データ・ストリームの伝送方式および構成配置を示すデータ構成制御信号と、前記データ構成制御信号の更新を指示する更新指示情報と、が多重化されたディジタル信号を受信し、前記更新指示情報に基づいて前記データ構成制御信号を更新し、前記更新されたデータ構成制御信号を用いて、前記データ・ストリームの復号をおこなう受信装置において、
前記ディジタル信号の同期を検出し、同期状態を示す同期検出信号を出力する同期検出手段と、
前記データ構成制御信号を復号して復号完了信号を出力する復号完了信号出力手段と、
前記更新指示情報を記憶する更新指示情報記憶手段と、
前記更新指示情報記憶手段に記憶されている更新指示情報と新たに受信された更新指示情報との不一致を検出し、不一致状態を示す不一致検出信号を出力する不一致検出手段と、
前記同期検出手段により出力された同期検出信号が入力されている状態において、前記不一致検出手段により出力された不一致検出信号が入力され、かつ、前記復号完了信号出力手段により出力された復号完了信号が入力されたとき、前記データ構成制御信号を更新するデータ構成制御信号更新手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 前記同期検出手段は、
前記データ・ストリームと前記データ構成制御信号とが識別された状態を示す識別状態信号を前記同期検出信号として出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。 - 前記同期検出手段は、
ディジタル変調された前記ディジタル信号が復調された状態を示す復調状態信号を前記同期検出信号として出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。 - 前記同期検出手段は、
ディジタル位相変調された前記ディジタル信号が位相復調された状態を示す位相復調状態信号を前記同期検出信号として出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。 - 前記同期検出手段は、
さらに、前記データ・ストリームと前記データ構成制御信号とが識別された状態を示す識別状態信号と、ディジタル変調された前記ディジタル信号が復調された状態を示す復調状態信号との一方の信号を選択可能とし、選択された信号を同期検出信号として出力する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。 - 前記同期検出手段は、
さらに、前記データ・ストリームと前記データ構成制御信号とが識別された状態を示す識別状態信号と、ディジタル位相変調された前記ディジタル信号が位相復調された状態を示す位相復調状態信号との一方の信号を選択可能とし、選択された信号を同期検出信号として出力する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信装置。 - 伝送方式が異なる複数のデータ・ストリームと、前記データ・ストリームの伝送方式および構成配置を示すデータ構成制御信号と、前記データ構成制御信号の更新を指示する更新指示情報と、が多重化されたディジタル信号を受信し、前記更新指示情報に基づいて前記データ構成制御信号を更新し、前記更新されたデータ構成制御信号を用いて、前記データ・ストリームの復号をおこなう受信方法において、
前記ディジタル信号の同期が検出された後、最初に前記データ構成制御信号の復号が完了したとき、前記データ構成制御信号を更新することを特徴とする受信方法。 - 伝送方式が異なる複数のデータ・ストリームと、前記データ・ストリームの伝送方式および構成配置を示すデータ構成制御信号と、前記データ構成制御信号の更新を指示する更新指示情報と、が多重化されたディジタル信号を受信し、前記更新指示情報に基づいて前記データ構成制御信号を更新し、前記更新されたデータ構成制御信号を用いて、前記データ・ストリームの復号をおこなう受信方法において、
前記更新指示情報を記憶し、
前記ディジタル信号の同期が検出され、かつ、記憶された前記更新指示情報と新たに受信された更新指示情報との不一致が検出された状態において、前記データ構成制御信号の復号が完了したとき、前記データ構成制御信号を更新することを特徴とする受信方法。
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