JP3917963B2 - 2次電池の充電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、2次電池の充電装置に関し、とりわけ、充電時における充電用半導体素子の発熱温度を低く抑え、かつ制御用半導体素子を分散して配置することにより、局所的な高温部位が生じることを防止できる2次電池の充電装置に関する。
近年、携帯電話など2次電池を電源とした携帯機器が広く普及している。例えば、携帯機器において、その構成回路部品の低消費電力化が進んでいるが、それを上回る勢いで、携帯機器の機能向上が進み、消費電力が増える傾向にある。更に、長時間に亙る使用が求められているため、電源である2次電池の大容量化が進んでいる。また携帯機器は、外出前の短い時間で充電できることが好ましく、さらに、在宅中に充電しながらでも使用できることも求められている。すなわち、容量が増大した2次電池を、従来と同じ時間か、更に短い時間で充電するため、以前に比べてより大きい電流で充電することが要求されており、その結果、充電装置内の半導体素子から生じる発熱量が無視できないほど、近年ますます大きくなってきた。
とりわけ、単一の半導体素子が充電装置内に設けられる場合、半導体素子から生じる熱が局所的に集中して、その周囲の回路素子や使用者に大きな熱を与える。例えば、充電中に携帯電話を使用する場合、図5(a)および図5(b)に示すように、FETなどの半導体素子(M1)から生じる熱により、その付近にある外装カバーや回路素子(充電制御IC)の一部分が極端に熱くなってしまう。このように、機器の回路素子の一部が極端に高温になると、回路素子の信頼性が損なわれ、外装カバーが高温なると、使用者は、不愉快に感じるだけでなく、機器に対して異常を感じ、使用を躊躇することもある。
このような問題に対して、これまでいくつかの2次電池のための充電装置が提案されている。例えば、半導体素子(M1)に流れる充電電流を増大させる代わりに充電時間を長くしたり、図6に示すように、単一の半導体素子(M1)の代わりに、並列に接続された複数個の半導体素子(M3,M4)を用いて、これらの半導体素子から生じる発熱量を分散させようとしていた。
また、実装面での対策としては、外装カバーにプラスチックを用いた機器において、半導体素子(M1)の発熱でプラスチックが変形しないように、半導体素子(M1)に金属の放熱板を取り付け、択一的には、半導体素子(M1)を含む半導体装置を機器の外装から離して実装していた。しかし、こうした実装面の対策によれば、機器の形状が大きくなり、またコストが高くなるなどの課題があった。
また、例えば、特許文献1に開示された充電装置によれば、電源アダプタと2次電池までの充電電力供給経路において直列に接続された定電流充電制御に用いる定電流FETと、定電圧充電制御に用いる定電圧FETが設けられ、直流電源として用いる電源アダプタ等の仕様条件が2次電池の充電条件と適合しない場合であっても、定電流充電および定電圧充電による適切な充電動作を実施することができる。しかし、この充電装置において、定電流充電モードでは定電圧FETが常時オン状態となり、定電圧充電モードでは定電流FETが常時オン状態となるように構成されているため、急速充電時における定電流充電モードにおいては、定電流FETによる電圧降下および消費電力が定電圧FETに比べて著しく大きくなり、上述と同様の定電流FETにおける局所的な発熱による問題が解消されなかった。
また、特許文献2に開示された別の従来技術によれば、枯渇状態の2次電池を急速充電する際に、充電電流制限用抵抗の発熱を抑えることにより、他の機器への悪影響を防止できる充電装置が開示されている。この充電装置は、上述の図6と同様に、電源アダプタと2次電池の間に並列に配置された一対のトランジスタと充電電流を制限する抵抗とを備え、急速充電時、電源アダプタの負荷インピーダンスを小さくすることにより、充電電流制限用抵抗から生じる熱量を低減することができる。しかし、この充電装置によれば、充電時間が実質的に長くなってしまうという問題があった。
さらに、特許文献3に開示された別の従来技術による充電装置は、内蔵バッテリと着脱可能な増設バッテリを有し、内蔵バッテリを優先して充電し、増設バッテリから優先的に放電させることができる。この充電装置の充放電回路において、内蔵バッテリと増設バッテリのそれぞれに対し、充電状態と放電状態を切り換える一対のFETが直列に配置されている。しかし、各FETに流れる電流を制御して、生じる熱を分散・制御することは開示されていない。
特開2002−78223号公報 特開平7−184328号公報 特開平11−103532号公報
ここで図7を参照しながら、従来技術によるリチウムイオン電池(2次電池)を充電するための充電装置101について詳細に説明する。この充電装置101は、概略、これに着脱可能なACアダプタ(直流電源)103と、2次電池104とを備え、とりわけACアダプタ103および2次電池104の間の充電経路には、充電用半導体素子105、逆流防止用ダイオード107、および充電電流検出用抵抗108が直列に接続されている。充電用半導体素子105は、例えば、PMOSFETで構成され、FET制御回路110が充電用半導体素子105のゲート電圧を後述のように制御することにより、充電経路に流れる電流(I)または2次電池104に印加される電池電圧(V)を制御する。
ACアダプタ103が充電装置101に接続されたとき、アダプタ検出回路114は、これを示す信号を検知して、充電制御回路116に出力する。充電制御回路116は、この出力信号をトリガとして、この充電装置101による充電動作を開始・制御する。
充電動作が開始されると、充電電流検出用抵抗108と2次電池104の間に接続されたノードを有する電池電圧検出回路118により、2次電池104の電池電圧(V)を検出し、これを示す電池電圧信号が充電制御回路116に出力される。
一般に、2次電池104の充電電力が十分に消費されて、その両端の電池電圧(V)が第1の所定値(V)より低い過放電状態にあるときに(V<V)、2次電池104に大電流を供給して充電すると、2次電池104の充電サイクルが劣化したり、液漏れや破裂が生じることがある。そこで、2次電池104が過放電状態にあるときには、電池電圧(V)が第1の所定値(V)より高くなるまで、数mA〜数十mA(例えば10mA)の比較的に小さい電流で2次電池104を充電する(これを予備充電という。)必要がある。そして、予備充電により、電池電圧(V)が第1の所定値(V)より高くなると(V>V)、300mA〜700mA(例えば600mA)のより大きい電流で2次電池104を充電する(これを急速充電という。)。上述のように、近年の充電装置101は、急速充電中に供給される電流量がますます増大する傾向にあり、これに伴い、充電用半導体素子105から生じる発熱量も増大する傾向にある。
この充電装置101は、予備充電および急速充電中に充電すべき電流量を設定・格納する定電流基準テーブル120を有し、これらの電流量を示す出力信号が切り換えスイッチ122に供給される。一方、電池電圧信号が供給された充電制御回路116は、2次電池104が過放電状態にあるかどうか判断し、過放電状態にある場合には予備充電時の電流量(I)、過放電状態にない場合には急速充電時の電流量(I)を選択するように、切り換えスイッチ122を制御する。
また、充電電流検出用抵抗108の両端には、充電電流検出回路126が設けられ、その両端の電位差から充電経路に流れる電流(I)をモニタし、その電流(I)を示す電流信号はFET制御回路110に出力される。
2次電池104が過放電状態にあるとき、FET制御回路110は、予備充電時に供給すべき第1の電流量(I)、および実際に充電経路に流れる電流量(I)が入力され、実際の電流量(I)が設定された第1の電流量(I)となるように、充電用半導体素子105のゲート電圧を制御する。
予備充電が進むと、2次電池104の電池電圧(V)が上昇し、第1の所定値(V)よりも高くなる(V>V)。このとき、充電制御回路116は、急速充電時の電流量(I)を選択するように切り換えスイッチ122を制御し、FET制御回路110は、実際の電流量(I)が急速充電時に供給すべき所定の電流量(I)となるように充電用半導体素子105のゲート電圧を制御する。こうして、FET制御回路110は、予備充電および急速充電において、実際に充電経路に流れる電流量(I)がほぼ一定に維持され、すなわち定電流による予備充電および急速充電が実現されるように、充電用半導体素子105のゲート電圧を制御する。
急速充電が進むと、2次電池104の電池電圧(V)がさらに上昇し、第2の所定値(V)よりも高くなる(V>V>V)。この状態で、定電流充電を継続して行うと、例えば2次電池がリチウムイオン電池である場合、電池内部に金属リチウムが析出し、極めて危険である。そこで、一般には、充電がある程度進み、2次電池104の電池電圧(V)が第2の所定値(V)に達すると、定電流による充電ではなく、2次電池104に印加される電圧が一定となるように定電圧による充電(これを定電圧充電という。)が行われる。
具体的には、電池電圧検出回路118により検出された2次電池104の電池電圧(V)がFET制御回路110に出力され、電池電圧(V)が第2の所定値(V)よりも高いとき、定電圧基準テーブル128に格納された所定の第3の所定値(V)が呼び出され、電池電圧(V)が第3の所定値(V)となるように、充電用半導体素子105のゲート電圧が制御される。
さらに、定電圧による充電中、充電電流検出回路126は、充電経路に流れる電流量(I)を継続的にモニタし、この信号を充電完了検出回路130に出力し、充電完了検出回路130は、所定の電流量以下になったと判断したとき、充電が完了したことを示す信号を充電制御回路116に出力する。そして、充電制御回路116は、一連の充電動作を完了する。
しかしながら、このように構成された充電装置において、上述のように、大容量の2次電池に対応するため、あるいは充電時間を短縮するために、2次電池をより大きい充電電流で充電しようとすると、充電用半導体素子から生じる熱量が無視できないほど大きくなり、かつ局所的に集中するため、回路素子の信頼性が損なわれるだけでなく、使用者は、機器に対して異常を感じ、使用を躊躇することさえあった。
そこで、本発明の目的は、2次電池をより大きい充電電流で充電した場合であっても、充電電流を制御する半導体素子から生じる発熱量を低減し、この充電用半導体素子を含む半導体装置の温度を極力抑え、ひいては熱が局所的に集中することを緩和する充電装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、第1の半導体素子を用いて、直流電源から供給される電流および電圧を制御して、2次電池を充電する充電装置において、第1の半導体素子に印加される電圧を制御するための、第2の半導体素子を備えたことを特徴とする充電装置が提供される。
請求項2に記載の充電装置によれば、第1の半導体素子と第2の半導体素子は直列に接続され、第1の半導体素子に印加される電圧をほぼ一定に保つように、第2の半導体素子を制御する。
請求項3に記載の充電装置によれば、第1の半導体素子と第2の半導体素子は直列に接続され、第1の半導体素子に印加される電圧と、第2の半導体素子に印加される電圧が実質的に同じとなるように、第2の半導体素子が制御される。
請求項4に記載の充電装置によれば、第1の半導体素子と第2の半導体素子は直列に接続され、2次電池の電池電圧が所定値を越えたとき、第2の半導体素子は、これによる電圧降下を最小限に抑えるように制御される。
請求項5に記載の充電装置によれば、第2の半導体素子を含む半導体装置は、第1の半導体素子を含む半導体装置とは独立した半導体装置である。
請求項6に記載の充電装置によれば、第2の半導体素子を含む半導体装置と、第1の半導体素子を含む半導体装置とは互いに離間して配置される。
本発明によれば、充電用半導体素子に直列に接続された制御用半導体素子を用いて、充電用半導体素子に印加される電圧を制御することにより、充電用半導体素子から生じる発熱量を制御することができる。とりわけ、充電用半導体素子および制御用半導体素子を離れた位置に配置することにより、これらの半導体素子から生じる発熱量を局所的に集中させることなく、分散させることができる。こうして、携帯機器の一部が異常に高温になることを防ぐことができるため、携帯機器の他の構成部品に対する信頼性を維持し、かつ使用者が感じていた異常高温に対する不安感を取り除くことができる。
(実施形態1)
図1および図2を参照しながら、本発明の第1の実施形態による2次電池のための充電装置について詳細に以下説明する。ここで用いられる2次電池は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯機器に用いられるリチウムイオン電池であってもよい。第1の実施形態による充電装置1は、概略、これに着脱可能なACアダプタ(直流電源)3と、2次電池4とを備え、とりわけACアダプタ3および2次電池4の間の充電経路には、充電用半導体素子(第1の半導体素子)5、制御用半導体素子(第2の半導体素子)6、逆流防止用ダイオード7、および充電電流検出用抵抗8が直列に接続されている。
充電用半導体素子(第1の半導体素子)5は、例えば、PMOSFETで構成され、FET1制御回路10が充電用半導体素子5のゲート電圧を後述のように制御することにより、充電経路に流れる電流または2次電池4に印加される電圧を制御する。一方、制御用半導体素子(第2の半導体素子)6は、同様に、PMOSFETで構成してもよく、FET2制御回路12は、制御用半導体素子6のゲート電圧を後述のように制御することにより、充電用半導体素子5のソースドレイン間の電圧、ひいては充電用半導体素子5から生じる発熱量を制御する。
具体的には、ACアダプタ3が本発明の充電装置1に接続されたとき、アダプタ検出回路14は、これを示す信号を検知して、充電制御回路16に出力する。充電制御回路16は、この出力信号をトリガとして、充電装置1による充電動作を開始・制御する。
充電動作が開始されると、充電電流検出用抵抗8と2次電池4の間に接続されたノードを有する電池電圧検出回路18により、2次電池4の電池電圧(V)を検出し、これを示す電池電圧信号が充電制御回路16に出力される。
充電制御回路16は、2次電池4の電池電圧(V)が第1の所定値(V)より高いかどうか判断する。電池電圧(V)が第1の所定値(V)より低い場合(V<V)、充電制御回路16は、電池電圧(V)が第1の所定値(V)より高くなるまで、数mA〜数十mA(例えば10mA)の比較的に小さい電流で2次電池4を予備充電する。予備充電した結果、あるいは2次電池4を接続した当初において、電池電圧(V)が第1の所定値(V)より高いと判断された場合(V>V)、充電制御回路16は、300mA〜700mA(例えば600mA)のより大きい一定の充電電流で2次電池4を急速充電する。
これを実現するために、次のような動作が行われる。充電装置1は、予備充電および急速充電中の電流量を設定する定電流基準テーブル20を有し、これらの電流量を示す出力信号が切り換えスイッチ22に供給される。一方、電池電圧信号が供給された充電制御回路16は、2次電池4が過放電状態にあるかどうか判断し、過放電状態にある場合には予備充電時の電流量(I)、過放電状態にない場合には急速充電時の電流量(I)を選択するように、切り換えスイッチ22を制御する。
また、充電電流検出用抵抗8の両端には、充電電流検出回路24が設けられ、その両端の電位差から充電経路に流れる電流量(I)をモニタし、その電流量(I)を示す充電電流信号がFET1制御回路10に出力される。
2次電池4が過放電状態にあるとき、FET1制御回路10は、予備充電時に供給すべき第1の電流量(I、例えば10mA)、および充電経路に流れる電流量(I)が入力され、実際の電流量(I)が設定された第1の電流量(I)となるように、すなわち定電流による予備充電が実現されるように、充電用半導体素子5のゲート電圧を制御する。
予備充電が進むと、2次電池4の電池電圧(V)が上昇し、第1の所定値(V)よりも高くなる(V>V)。このとき、充電制御回路16は、急速充電時の電流量(I、例えば600mA)を選択するように切り換えスイッチ22を制御し、FET1制御回路10は、実際の電流量(I)が急速充電時に供給すべき所定の電流量(I)となるように充電用半導体素子5のゲート電圧を制御する。こうして、FET1制御回路10は、急速充電の際、実際に充電経路に流れる電流量(I)がほぼ一定に維持されるように、すなわち定電流による急速充電が実現されるように、充電用半導体素子5のゲート電圧を制御する。
本発明の第1の実施形態による充電装置1は、上述の従来技術とは異なり、制御用半導体素子(第2の半導体素子)6、FET2制御回路12、および電圧差検出回路26をさらに備える。この電圧差検出回路26は、2次電池4とACアダプタの間に接続され、両者間の電位差を検出する。図示しないが、電圧差検出回路26は、制御用半導体素子6のソースおよび充電用半導体素子5のドレインの間の電位差を検出するようにしてもよい。こうして得られた電位差信号はFET2制御回路12に出力される。そして、ACアダプタ3と2次電池4の間の電位差が大きいときには、制御用半導体素子6のソース−ドレイン間電圧が大きくなるように、2次電池4とACアダプタ3の間の電位差が小さいときには、制御用半導体素子6のソース−ドレイン間電圧が小さくなるように、FET2制御回路12は制御用半導体素子6のゲート電圧を制御する。その結果、充電用半導体素子のソース−ドレイン間電圧が略一定となるように制御される。すなわち、FET2制御回路12は、充電用半導体素子5に印加される電圧をほぼ一定に保つように、制御用半導体素子6を制御する。定電流による急速充電中に、充電用半導体素子5のソース−ドレイン間電圧が一定に維持されると、充電用半導体素子5が消費する電力および発生する熱量を一定に制御することができる。したがって、充電用半導体素子5から生じる熱量を所望する熱量以下に設定でき、これにより、携帯機器の一部が極端に高温になることを防止することができる。なお、上述のように、この充電装置1によれば、従来技術と同様、2次電池4の電池電圧(V)をモニタしているので、2次電池4を最適な定電流量で充電することができる。
急速充電が進み、2次電池4が充電されると、その電池電圧(V)は上昇するが、本発明の充電装置1によれば、電圧差検出回路26が2次電池4とACアダプタ3の間の電位差を常にモニタし、制御用半導体素子6のソース−ドレイン間の電圧降下が小さくなるように制御されるので、一定の電流が流れる充電用半導体素子5の両端に印加される電圧(充電用半導体素子5の消費電力)をほぼ一定に保つことができる。すなわち、制御用半導体素子6は、2次電池4の電池電圧(V)に依存して変化する「可変抵抗器」的な機能を果たす。
換言すると、本発明の充電装置1によれば、定電流による急速充電時に生じる発熱量を充電用半導体素子5と制御用半導体素子6で分散させることができる。したがって、充電用半導体素子5と制御用半導体素子6は、物理的に離間した位置に配置することが好ましい。
ACアダプタ3と2次電池4の間の電位差が大きいときに、充電用半導体素子5のソース−ドレイン間の電圧を一定に維持しようとすると、制御用半導体素子6のソース−ドレイン間電圧を大きくする必要がある。したがって、充電用半導体素子5と直列に配置された制御用半導体素子6にも一定の電流が流れるので、制御用半導体素子6が消費する電力および発生する熱量は、2次電池4とACアダプタ3の間の電位差に応じて大きくなる。このため、充電用半導体素子5と制御用半導体素子6は、好適には、図4(a)および図4(b)に示すように、実装基板上の極力離れた位置に配置したり、別々の半導体集積回路装置(IC)に組み込むことにより、これらの熱源の配置位置を分散させる。
さらに、ACアダプタ3の出力電圧および充電電流が一定である場合、より小さい耐圧を有するPMOSFETを充電用半導体素子5および制御用半導体素子6として使用することができる。あるいは、充電電流およびPMOSFETの耐圧が一定である場合、出力電圧がより高いACアダプタ3を使用することができる。
さらに急速充電が進むと、2次電池4の電池電圧(V)がいっそう上昇し、第2の所定値(V)よりも高くなると(V>V>V)、電池電圧検出回路18により検出された2次電池4の電池電圧(V)がFET1制御回路に出力され、定電圧基準テーブル28に格納された所定の第3の電圧値(V)が呼び出され、電池電圧(V)が第3の電圧値(V)となるように、充電用半導体素子5のゲート電圧が制御される。こうして、一定の電圧を2次電池4に印加することによる定電圧充電が行われる。
充電電流検出回路24は、同様に、充電経路に流れる電流量(I)をモニタし、この信号を充電完了検出回路30に出力し、所定の電流量以下になったとき、充電が完了したことを示す信号に充電制御回路16に出力する。そして、充電制御回路16は、一連の充電動作を完了する。
(変形例)
第1の実施形態による充電装置1において、定電圧充電を行っているとき、2次電池4とACアダプタ3の間の電位差は小さくなっているので、制御用半導体素子6のソース−ドレイン間の電圧は、極めて小さくなるように制御されるが、依然として数百mVの電圧降下が発生することがある。このとき、充電用半導体素子5のソース−ドレイン電圧を十分に確保するために、より高い出力電圧を供給できるACアダプタ3を採用することが必要となる場合がある。
このような状況を回避するために、電池電圧検出回路18において、2次電池4の電池電圧(V)が定電流充電から定電圧充電へ移行すべき所定の電圧値(V)に達したことが検出されると、図2に示すように、充電制御回路16は、FET2制御回路12に対してフルオン制御信号を出力する。これにより、FET2制御回路12は、電圧差検出回路26からの電圧差信号に関係なく、例えば、PMOSFETに対して実質的にGNDレベルの信号を制御用半導体素子6のゲートに印加することにより、制御用半導体素子6による電圧降下を最小限に(例えば、数十mVのオーダに)抑える。こうして、定電圧による充電において、より高い出力電圧を供給するACアダプタ3を用いることなく、本発明の充電装置1を有効に利用することができる。
実施形態2.
図3を参照しながら、本発明の第2の実施形態による充電装置について以下詳細に説明する。第2の実施形態の充電装置は、第1の実施形態の充電装置と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
本発明の第2の実施形態による充電装置2は、制御用半導体素子(第2の半導体素子)6と、FET2制御回路12と、電圧差1検出回路32と、電圧差2検出回路34とをさらに備える。この電圧差1検出回路32は、充電用半導体素子5のソース−ドレイン間の電圧を直接的に検出するように接続され、一方、電圧差2検出回路34は、制御用半導体素子6のソース−ドレイン間の電圧を直接的に検出するように接続される。これにより、接続に要するノード数は第1実施形態の充電装置2に比べて多くなるが、充電用半導体素子5および制御用半導体素子6のソース−ドレイン間の電圧をより直接的にモニタすることができる。
こうして、正確にモニタされた充電用半導体素子5および制御用半導体素子6のソース−ドレイン間の電圧を示す信号は、FET2制御回路12に入力される。そこで、FET2制御回路12は、充電用半導体素子5に印加される電圧が制御用半導体素子6に印加される電圧と実質的に同じとなるように、制御用半導体素子6のゲート電圧を制御する。したがって、充電用半導体素子5による最適な定電流充電を実現しながら、充電用半導体素子5および制御用半導体素子6の印加電圧および消費電力を均等にして、全体として生じる発熱量を2つの半導体素子5,6に分散させることができる。なお、同一の特性・仕様を有するPMOSFETからなる充電用半導体素子5および制御用半導体素子6を用いた場合、好適にも、これらから生じる発熱量を等分に分散させることができるので、発熱量の制御がより容易となる。
なお、第1の実施形態と同様、電池電圧検出回路18において、2次電池4の電池電圧(V)が定電流充電から定電圧充電へ移行すべき所定の電圧(V)達したことが検出されると、充電制御回路16は、FET2制御回路12に対してフルオン制御信号を出力するように構成してもよい。これにより、FET2制御回路12は、電圧差検出回路26からの電圧差信号に関係なく、例えば、PMOSFETに対して実質的にGNDレベルの信号を制御用半導体素子6のゲートに印加することにより、制御用半導体素子6による電圧降下を最小限に(例えば、数十mVのオーダに)抑える。こうして、定電圧による充電において、より高い出力電圧を供給するACアダプタ3を用いることなく、本発明の充電装置2を有効に利用することができる。
図1は、本発明に係る第1の実施形態による充電装置の電気回路ブロック図である。 図2は、図1に示す充電装置の変形例を示す電気回路ブロック図である。 図3は、本発明に係る第2の実施形態による充電装置の電気回路ブロック図である。 図4は、本発明による第1および第2の半導体素子を含む充電装置の配置構成図である。 図5は、従来技術による半導体素子を含む充電装置の配置構成図である。 図6は、従来技術による充電装置の電気回路ブロック図である。 図7は、別の従来技術による充電装置の電気回路ブロック図である。
符号の説明
1,2 充電装置、3 ACアダプタ(直流電源)、4 2次電池、5 充電用半導体素子(第1の半導体素子)、6 制御用半導体素子(第2の半導体素子)、7 ダイオード、8 充電電流検出用抵抗、10 FET1制御回路、12 FET2制御回路、14 アダプタ検出回路、16 充電制御回路、18 電池電圧検出回路、20 定電流基準テーブル、22 切り換えスイッチ、24 充電電流検出回路、26 電圧差検出回路、28 定電圧基準テーブル、30 充電完了検出回路、32 電圧差1検出回路、34 電圧差2検出回路。

Claims (6)

  1. 第1の半導体素子を用いて、直流電源から供給される電流および電圧を制御して、2次電池を充電する充電装置において、
    前記第1の半導体素子に印加される電圧を制御するための、第2の半導体素子を備えたことを特徴とする充電装置。
  2. 請求項1に記載の充電装置において、
    前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子は直列に接続され、
    前記第1の半導体素子に印加される電圧をほぼ一定に保つように、前記第2の半導体素子を制御することを特徴とする充電装置。
  3. 請求項1に記載の充電装置において、
    前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子は直列に接続され、
    前記第1の半導体素子に印加される電圧と、前記第2の半導体素子に印加される電圧が実質的に同じとなるように、前記第2の半導体素子が制御されることを特徴とする充電装置。
  4. 請求項1に記載の充電装置において、
    前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子は直列に接続され、
    2次電池の電池電圧が所定値を越えたとき、前記第2の半導体素子は、これによる電圧降下を最小限に抑えるように制御されることを特徴とする充電装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1に記載の充電装置において、
    前記第2の半導体素子を含む半導体装置は、前記第1の半導体素子を含む半導体装置とは独立した半導体装置であることを特徴とする充電装置。
  6. 請求項5に記載の充電装置において、
    前記第2の半導体素子を含む半導体装置と、前記第1の半導体素子を含む半導体装置とは互いに離間して配置されることを特徴とする充電装置。
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