JP3917578B2 - 半導体装置の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び製造装置に関する。
近年、半導体装置の製造分野では、LSIの高性能化に伴い、配線の微細化、高密度化及び多層化が急速に進んでいる。このため、各製造工程において技術の向上が急速に高まっている。
例えば、メタルダマシン配線を形成する時に用いられるCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程において、研磨時や研磨後の洗浄でハイクリーニング化が必要となっている。これは、微細化に伴い僅かな不純物でも歩留まりに大きな影響を及ぼすためである。
このように各工程において清浄化のレベルを高めて、その工程で発生した不純物や残留物を残すことなく次の工程に進めることが重要となっている。
しかし、スラリや薬液等、性能や効果を重視するあまり、清浄化工程が複雑化している。
それに伴い、付属する装置が大型化しているのが現状であり、容易に取り付け可能で、安価でかつ効果的な清浄化手段がないという問題があった。
例えば特許文献1には、CMP装置の全体構成について記載されている。この装置は、イオン水を供給しつつ基板を洗浄する点に特徴がある。しかし、このイオン水供給手段の具体的な構成は特許文献2の図2に開示されているようなものであり、装置の大型化は避けられなかった。
特開2000−294524号公報。 特開2001−358111号公報。
上述したように、従来は小型かつ簡易な構成で、高い清浄化を達成できる手段がないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑み、簡易な構成で高い清浄化を実現することが可能な半導体装置の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による半導体装置の製造装置は、
回転可能なターンテーブルと、
前記ターンテーブルの表面上に配設されるパッドと、
前記パッドの中央領域に、純水又は純水を溶媒とする液体を供給する純水又は液体供給手段と、
被研磨対象物又は被洗浄対象物を、前記パッドに対して対接させ保持する保持手段とを備え、
前記パッドは前記中央領域に、供給された前記純水又は純水を溶媒とする液体をろ過する、極性結晶体を含むろ過部を有し、
前記ろ過部によってろ過された前記純水又は前記純水を溶媒とする液体が、前記被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に供給されることを特徴とする。
また、本発明の一態様による半導体装置の製造装置は、
極性結晶体を含み、純水又は純水を溶媒とする液体を与えられてろ過するろ過部と、
前記ろ過部に圧力を加える圧力機構を有し、ろ過された前記純水又は前記純水を溶媒とする液体を、被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に供給して研磨処理又は洗浄処理を行う処理部とを備えることを特徴とする。
あるいは、本発明の一態様による半導体装置の製造装置は、
スラリを供給されてその表面側に排出する配管機構を有する、回転可能なターンテーブルと、
前記ターンテーブルの表面上に配設される研磨布と、
被研磨対象物を前記研磨布の表面上に対接させた状態で保持する保持手段とを備え、
前記研磨布は、
極性結晶体を含むろ過部を有し、前記ターンテーブルの表面から排出された前記スラリをろ過して前記被研磨対象物の表面に供給することを特徴とする。
あるいはまた、本発明の一態様による半導体装置の製造装置は、
被洗浄対象物を支持する支持機構と、
前記被洗浄対象物の両面にそれぞれ配置され、それぞれ異なる回転方向に回転する円筒形状の第1及び第2のロールとを備え、
前記第1及び第2のロールはそれぞれ、
その中央部分に配置され、純水又は洗浄水を供給されて放射状に排出する配管機構と、
前記配管機構の外周を囲むように配置され、排出された前記純水又は洗浄水を与えられてろ過する、極性結晶体を含むろ過部と、
前記ろ過部の外周を囲むように配置され、ろ過された前記純水又は洗浄水を前記被洗浄対象物の表面に排出する弾性部材とを有することを特徴とする。
また、本発明の一態様による半導体装置の製造方法は、
ターンテーブルの表面上に配設されたパッドに対して被研磨対象物又は被洗浄対象物を対接させる工程と、
前記ターンテーブルを回転させるとともに、前記パッドの中央領域に、純水又は純水を溶媒とする液体を供給し、前記被研磨対象物又は被洗浄対象物の研磨又は洗浄を行う工程とを備え、
前記パッドは前記中央領域に供給された前記純水又は純水を溶媒とする液体をろ過する、極性結晶体を含むろ過部を有しており、
前記ろ過部によってろ過された前記純水又は前記純水を溶媒とする液体が、前記被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に供給されることを特徴とする。
あるいはまた、本発明の一態様による半導体装置の製造方法は、
極性結晶体を含むろ過部に圧力を加えながら、純水又は純水を溶媒とする液体を与えてろ過する工程と、
ろ過された前記純水又は前記純水を溶媒とする液体を、被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に供給して、研磨処理又は洗浄処理を行う工程とを備えたことを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法及び製造装置は、極性結晶体を含むろ過部により純水、あるいは純水を溶媒とする液体をろ過して被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に与えることで、簡易な構成で高い清浄化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(1)実施の形態1
本発明の実施の形態1による半導体装置の製造装置及び製造方法について述べる。
図1に、本実施の形態1による研磨又は洗浄が可能な製造装置の構成を示す。
矢印76の方向に回転するターンテーブル70上に、パッド71が配設されている。
このパッド71の中央部分において、その表面上にろ過部74が貼り付けられている。あるいは、パッド71の中央部分が刳り抜かれていて、ろ過部74が埋め込まれていてもよい。
ここで、パッド71は、例えば連続気泡を有する多孔質材料で形成されていてもよい。具体的には、例えばポリウレタン、ポリプロピレン等のポリマ系材料等を用いて形成されたものであってもよい。
このろ過部74は、極性結晶体の一例としてのトリマリン鉱石の粒子(以下、トルマリン粒子と称する)に溶剤、結合剤等を用いてペースト状にしたものが塗り込まれたスポンジ状フィルタである。
パッド71のろ過部74以外の領域上に、例えば半導体ウェーハ72が載置されている。
この半導体ウェーハ72を、パッド71に対して対接させ保持する手段としてのトップリングヘッド81が保持し、パッド71に対して押圧した状態で、矢印83で示されたように、ターンテーブル70と同一方向に回転する。また、パッド71のろ過部74に対してトップリングヘッド81と対向する位置に、パッド71の目立てを行うドレッシングヘッド82が設けられ、矢印84で示されたようにトップリングヘッド83と同一方向に回転する。
そして、ろ過部74の表面上に、例えば純水、あるいは純水を溶媒とする液体として例えばスラリ、洗浄液等のいずれかの液体が供給される。
図1においては、3本の液体供給管73a〜73cが配置され、それぞれ矢印75a〜75cで示されたように、純水、スラリ、洗浄液のうち所望の液体を供給することができる。しかし、液体供給管の本数は必要に応じて任意に設定することができる。
ここで、ろ過部74を純水、又は純水を溶媒とする液体が通過することで、含まれている水がトルマリン粒子と接触して電気分解が生じ、水素イオンと水酸化イオンとに分解される。
その際、水素イオンはトルマリン粒子に引き付けられた電子と結合し、水素ガスとなり放出される。これにより、水が弱アルカリ化する。
水酸化イオンは未分解の水と反応し、ヒドロキシルイオンとなる。これは、界面活性効果を誘発し清浄化効果を高めるものである。
ここで、例えばAlCu(0.5at%)膜に対してCMPを行い、その後洗浄工程を行う際に本実施の形態1を適用する場合について述べる。
図2(a)に示されるように、半導体基板200上にTEOSガスを用いたPCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)により、300nmの膜厚で絶縁膜201を堆積し、凹部として深さ150nmの溝パターンA1を有するようにパターニング加工を行う。
さらに、全面にTiN膜202を10nmの膜厚で堆積し、さらに全面にAlCu(0.5at%)膜203を180nmの膜厚で堆積する。
その後、図2(b)に示されたように、不要なTiN膜202、AlCu膜203をCMPを行って除去し、連続的に洗浄処理を行なう。
本実施の形態1を、このCMP工程とCMP後の洗浄工程において適用した。
ここで、研磨条件及び洗浄に関する処理条件について、具体的に示す。
(研磨条件)
研磨荷重:300gf/cm、キャリア(トップリングヘッド)回転数:102rpm、ターンテーブル回転数:100rpm、スラリ流量:200cc/min、
スラリ:コロイダルシリカ分散液(粒子径25nm、分散濃度3wt%、pH7)、
研磨時間:80秒。
(処理条件)
研磨荷重:300gf/cm、キャリア(トップリングヘッド)回転数:102rpm、ターンテーブル回転数:100rpm、純水流量:500cc/min、
処理時間:30秒。
本実施の形態1による実施例1として、洗浄用の純水を上記ろ過部74によりろ過させた場合と、実施例2としてスラリと洗浄用の純水の両方をろ過部74によりろ過させた場合と、従来技術を用いた比較例1としてスラリ純水ともろ過部74によりろ過させずにCMPと洗浄を行った場合とにおける、それぞれの研磨後のAl配線上のパーティクル数と欠陥数(腐食物(corrosion)数、スクラッチ数を含む)を比較した。
比較例1では、パーティクル数が760個/cm、欠陥数が57個/cmであった。これに対し、実施例1では、パーティクル数が18個/cm、欠陥数が7個/cm、実施例2では、パーティクル数が15個/cm、欠陥数が5個/cmであった。この結果より、本実施の形態1によれば、パーティクル数並びに欠陥数が大幅に減少することが明らかとなった。
尚、ここでろ過部74で使用した極性結晶体は、黒トルマリンであり、平均粒子径が0.5μm、分散濃度が50wt%であって、ろ過性の有る樹脂部に分散したものを用いた。
清浄化効果を高めるためには、極性結晶体の平均粒子径並びに分散濃度は重要な要素である。
例えば、Al膜の表面に存在するスクラッチ数が20個/cm以下、欠陥数が10個/cm以下を満たすものを良品とした場合における、極性結晶体の平均粒子径と良品(○)、不良品(×)とは以下のような関係にあることが確認された。
スクラッチ数 欠陥数
極性結晶体無し × ×
0.05μm ○ ○
0.1μm ○ ○
0.5μm ○ ○
1.0μm ○ ○
5.0μm ○ ○
10μm ○ ○
50μm ○ ×
100μm × ×
但し、分散濃度は50wt%とした。
以上の結果より、良品が得られる極性結晶体の平均粒子径は50μm以下、好ましくは0.05〜10μmであることがわかった。
尚、極性結晶体の粒子粉砕は通常困難なため、0.05μm未満の領域については観測していない。しかし、平均粒子径は小さいほど望ましいと考えられるため、本実施の形態1としての効果は期待できると解する。
一方、極性結晶体の粒子の分散濃度と良品、不良品との関係については、極性結晶体の平均粒子径を0.5μmとした場合、以下のようであった。
スクラッチ数 欠陥数
極性結晶体無し × ×
1wt% ○ ×
5wt% ○ ○
10wt% ○ ○
25wt% ○ ○
50wt% ○ ○
75wt% ○ ○
90wt% ○ ○
99wt% ○ ○
以上より、良品が得られる極性結晶体の分散濃度は、1wt%以上、好ましくは5〜99wt%以上であることが判明した。
(2)実施の形態2
本発明の実施の形態2について、図面を参照して説明する。
先ず、図3に研磨装置全体の概略構成を示す。
矢印102の方向に回転するターンテーブル101上に研磨布(パッド)103が配設され、被研磨対象物104として例えば半導体ウェーハが載置されている。
後述するように、ターンテーブル101の内部にスラリが供給されてその表面側に排出され、研磨布103を通して被研磨対象物104の研磨面に供給される。
被研磨対象物104を、保持手段として、あるいはまた研磨布103に圧力を加える圧力機構としてのトップリングヘッド121が保持し、研磨布103に対して押圧した状態で矢印122の方向に回転する。また、ターンテーブル101の中心位置に対してトップリングヘッド121と対向する位置に、研磨布103の目立てを行うドレッシングヘッド123が設けられ、矢印124で示されたようにトップリングヘッド122と同一方向に回転する。
ここで、研磨布103及びターンテーブル101の断面構造を図4に示す。
ターンテーブル101には、矢印21の方向にスラリが流れるように配管11を有し、さらに矢印22の方向にスラリが流れるように配管12を有する配管機構10が設けられている。
ターンテーブル101の表面上には、例えば図示されていない両面接着テープによって研磨布103が貼り付けられている。研磨布103におけるターンテーブル101との接触面には、トルマリン粒子を含有するろ過部13が設けられている。
配管11及び12を介して供給されたスラリがろ過部13を通過してろ過された後、研磨布103の内部に浸透していき、研磨布103の表面15上に染み出す。この表面15には、上述したように被研磨対象物104が押圧された状態で回転接触する。
ここで、研磨布103は例えば連続気泡を有する多孔質材料、例えばポリウレタン、ポリプロピレン等のポリマ系材料等を用いて形成されていてもよい。
ろ過部は、例えばポリウレタン等の材料で形成したスポンジ状のフィルタに、トルマリン粒子に溶剤、結合剤等を用いてペースト状にして塗り込んだものに相当する。
このようなろ過部13をスラリが通過することで、スラリに含まれる水がトルマリン粒子と接触することで電気分解が生じ、分解された水素イオンがトルマリン粒子に引き付けられた電子と結合して水素ガスとなり放出されて水が弱アルカリ化し、また水酸化イオンは未分解の水と反応してヒドロキシルイオンとなって清浄化効果を高める。
尚、被研磨基板の構成と、研磨条件は、上記実施の形態1と同一とした。
同研磨テーブル上にて、以下の処理条件で洗浄を行った。
(処理条件)
研磨荷重:300gf/cm、キャリア(トップリングヘッド)回転数:102rpm、ターンテーブル回転数:100rpm、純水流量:500cc/min、
処理時間:30秒。
研磨後のAl配線上に存在するパーティクル数と欠陥数とを比較したところ、上記実施の形態1による実施例1では、パーティクル数が18個/cm、欠陥数が7個/cmであるのに対し、本実施の形態2による実施例3では、パーティクル数が10個/cm、欠陥数が4個/cmであった。従って、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1からさらにパーティクル数並びに欠陥数を減少させることが可能であることが判明した。
このように、本実施の形態2によれば、極性結晶体が圧力を加えることで電圧を発生する圧電効果を有することを利用し、電気的に水の活性化を促進して、更に清浄化効果が高められることが確認された。
(3)実施の形態3
本発明の実施の形態3による半導体製造装置及び製造方法として、洗浄装置及洗浄方法について述べる。
本実施の形態3は、上記実施の形態2と同様に圧力を利用するが研磨テーブルを用いない場合に相当する。
図5に示されたように、半導体ウェーハ41を複数のころ55によって支持する。ころ55がそれぞれ矢印56の方向に回転することで、半導体ウェーハ41が矢印51の方向に回転する。半導体ウェーハ41のそれぞれの表面には、ロール42及び43が配置され、それぞれ矢印52、53で示された逆方向に回転する。
このロール42、43は、後述するように内部にろ過部を有し、このろ過部に対して圧力を加える圧力機構としての作用も奏する。ここで、ロール42、43の断面構造を図6に示す。
ロール42、43の外周部には、半導体ウェーハ41の表面に直接接触し押圧するスポンジ状でリング形状を有する弾性部材61が設けられている。弾性部材61の内面には、リング状にろ過部62が設けられている。
このろ過部62は、上記実施の形態2におけるろ過部13と同様に、トルマリン粒子に溶剤、結合剤等を用いてペースト状にしたものが塗り込まれた、例えばポリウレタン等から成るスポンジ状のフィルタである。
ロール42、43の内部には配管機構63が配置されており、これによりロール42、43の中心部分は空洞65が存在し、この空洞65から放射状に通路64が配置されている。
空洞65内に純水又は洗浄水が供給され、通路64を経てろ過部62を通過する。ろ過部62を通過した純水又は洗浄水は、スポンジ状の弾性部材61の内部で拡散し保持された状態となる。弾性部材61が半導体ウェーハ41に押圧され回転することで、純水又は洗浄水が半導体ウェーハ41の表面上に供給され、洗浄が行われる。
次に、本実施の形態3を用いて行った具体的な実施例について述べる。
図7(a)に示されたように、被研磨基板である半導体基板300上に、ブラックダイヤモンド(AMAT社製)からなる絶縁膜301をPCVDにより300nmの膜厚で堆積し、深さ150nmの溝パターンA2を有するようにパターニング加工する。
その後、全面にTa膜302を6nmの膜厚で堆積し、さらにその全面にCu膜303を180nmの膜厚で堆積する。
その後、図7(b)に示されたように、Ta膜302、Cu膜303における不要な部分をCMPを行って除去する。
さらに、研磨テーブル上から、ロール洗浄を行う装置へ基板300を移動し、洗浄処理を行なう。本実施の形態3は、このCMP後の洗浄工程において適用される。
ここで、具体的な研磨条件は、以下のようである。
(研磨条件)
研磨荷重:300gf/cm、キャリア(トップリングヘッド)回転数:102rpm、ターンテーブル回転数:100rpm、スラリ流量:200cc/min、
スラリ:CMS7401+CMS7452(JSR社製)、
研磨布:IC1000(ロデール社製)、
研磨時間:60秒。
また、具体的な洗浄に関する処理条件は、以下のようである。
(処理条件)
研磨荷重:300gf/cm、ロール回転数:150rpm、半導体基板回転数:30rpm、純水流量:1000cc/min、
処理時間:30秒。
尚、ここではろ過部62において、トルマリン粒子として以下の5種類のものを分散させた。
(実施例4)黒トルマリン(平均粒子径:0.5μm、分散濃度50wt%)、
(実施例5)黒トルマリン(平均粒子径:0.5μm、分散濃度35wt%)+赤トルマリン(平均粒子径:0.5μm、分散濃度15wt%)、
(実施例6)黒トルマリン(平均粒子径:0.5μm、分散濃度25wt%)+赤トルマリン(平均粒子径:0.5μm、分散濃度25wt%)、
(実施例7)黒トルマリン(平均粒子径:0.5μm、分散濃度15wt%)+赤トルマリン(平均粒子径:0.5μm、分散濃度35wt%)、
(実施例8)赤トルマリン(平均粒子径:0.5μm、分散濃度50wt%)。
本実施の形態3による実施例4〜8として、純水をろ過部62によりろ過させた場合と、従来技術による比較例2として純水をろ過部62によりろ過させない場合とで、それぞれ配線幅0.1μm、配線長1mにおける配線上における歩留まりを確認した。
比較例2では歩留まりが85%であった。これに対し、実施例4〜8では、歩留まりが97%以上というように、12%以上改善したことが確認された。
また、トルマリン粒子が1種類でなく、混合物であっても効果が得られることが確認された。更に、被研磨基板や被洗浄基板が疎水性を示す場合であっても効果が得られることが確認できた。
(4)実施の形態4
本発明の実施の形態4について、図面を用いて説明する。
本実施の形態4は、純水を用いる上記実施の形態3に対し、純水を溶媒とする薬液を使用する点において相違する。他の構成においては、上記実施の形態3と同等であり、説明を省略する、
具体的な洗浄に関する処理条件は以下のようである。
ここで、上記実施の形態3による実施例4〜8と異なり、本実施の形態4による実施例9では、研磨後の洗浄の処理条件として、純水とクエン酸水溶液の混合液を使用した。
(処理条件)
研磨荷重:300gf/cm、ロール回転数:150rpm、半導体基板回転数:30rpm、純水流量:500cc/min、
0.6wt%クエン酸水溶液流量:500cc/min、
処理時間:30秒。
配線歩留まりを測定したところ、上記実施の形態3による実施例4〜8の97%以上から、本実施の形態4による実施例9では99%以上というように、さらに改善した。
上述したように実施の形態1〜4によれば、イオン水供給手段等の大掛かりな装置が不要であり、小型化、コスト低減を実現すると共に、清浄化の向上が可能である。
上述した実施の形態はいずれも一例であって、本発明を限定するものではなく、本発明の技術的範囲内において様々に変形することが可能である。
上記実施の形態では、極性結晶体としてトルマリン鉱石を用いているが、より具体的には、例えば黒トルマリン、赤トルマリン、ショールトルマリン、リチウムトルマリン、ドラバイトトルマリン、ルベライトトルマリン、ピンクトルマリン、インデコライト、パライバトルマリン、ウォーターメロンの少なくとも1種類、あるいはこれらの混合物を用いてもよい。
また、純水、純水を溶媒とする液体として、スラリ、あるいは薬液等の洗浄水を適宜使用することが可能である。
本発明の実施の形態1による半導体製造装置の構成を示した斜視図。 同実施の形態1による半導体製造装置を用いて、TiN膜、AlCu膜に対してCMP加工後に洗浄処理を行う半導体基板の縦断面を示した断面図。 本発明の実施の形態2による半導体製造装置の構成を示した斜視図。 同半導体製造装置において用いられる研磨布及びターンテーブルの構成を示した縦断面図。 本発明の実施の形態3、4による半導体製造装置の構成を示した斜視図。 同半導体製造装置で用いられるロールの構成を示した縦断面図。 同実施の形態3、4による半導体製造装置を用いて、Ta膜、Cu膜に対してCMP加工後に洗浄処理を行う半導体基板の縦断面を示した断面図。
符号の説明
10、63 配管機構
11、12 配管
13 ろ過部
41、72 半導体ウェーハ
42、43 ロール
55 ころ
61 弾性部材
62 ろ過部
64 配管
65 空洞
70、101 ターンテーブル
71 パッド
72 半導体ウェーハ
73a〜73c 液体供給管
81、121 トップリングヘッド
82、123 ドレッシングヘッド
103 研磨布
104 被研磨対象物
200、300 半導体基板
201、301 絶縁膜
202 TiN膜
203 AlCu膜
302 Ta膜
303 Cu膜

Claims (10)

  1. 回転可能なターンテーブルと、
    前記ターンテーブルの表面上に配設されるパッドと、
    前記パッドの中央領域に、純水又は純水を溶媒とする液体を供給する純水又は液体供給手段と、
    被研磨対象物又は被洗浄対象物を、前記パッドに対して対接させ保持する保持手段と、
    を備え、
    前記パッドは前記中央領域に供給された前記純水又は純水を溶媒とする液体をろ過する、極性結晶体を含むろ過部を有し、
    前記ろ過部によってろ過された前記純水又は前記純水を溶媒とする液体が、前記被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に供給されることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  2. 極性結晶体を含み、純水又は純水を溶媒とする液体を与えられてろ過するろ過部と、
    前記ろ過部に圧力を加える圧力機構を有し、ろ過された前記純水又は前記純水を溶媒とする液体を、被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に供給して研磨処理又は洗浄処理を行う処理部と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  3. スラリを供給されてその表面側に排出する配管機構を有する、回転可能なターンテーブルと、
    前記ターンテーブルの表面上に配設される研磨布と、
    被研磨対象物を前記研磨布の表面上に対接させた状態で保持する保持手段とを備え、
    前記研磨布は、
    極性結晶体を含むろ過部を有し、前記ターンテーブルの表面から排出された前記スラリをろ過して前記被研磨対象物の表面に供給することを特徴とする半導体装置の製造装置。
  4. 被洗浄対象物を支持する支持機構と、
    前記被洗浄対象物の両面にそれぞれ配置され、それぞれ異なる回転方向に回転する円筒形状の第1及び第2のロールと、
    を備え、
    前記第1及び第2のロールはそれぞれ、
    その中央部分に配置され、純水又は洗浄水を供給されて放射状に排出する配管機構と、
    前記配管機構の外周を囲むように配置され、排出された前記純水又は洗浄水を与えられてろ過する、極性結晶体を含むろ過部と、
    前記ろ過部の外周を囲むように配置され、ろ過された前記純水又は洗浄水を前記被洗浄対象物の表面に排出する弾性部材と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造装置。
  5. 前記極性結晶体は、ショールトルマリン、リチウムトルマリン、ドラバイトトルマリン、インデコライトの少なくとも1種類、あるいはこれらの混合物であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置の製造装置。
  6. 前記極性結晶体は粒子状であり、平均粒子径が50μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置の製造装置。
  7. 前記極性結晶体は粒子状であり、前記ろ過部に含まれる樹脂中への分散濃度は1wt%以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体装置の製造装置。
  8. 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、
    前記凹部の内部および前記絶縁膜の上に導電性材料を堆積して、導電性を有する層を形成する工程と、
    前記絶縁膜の上に堆積された前記導電性材料を除去して前記絶縁膜の表面を露出させることにより、前記導電性材料を前記凹部内部に残置する工程とを具備し、
    前記絶縁膜上に堆積された前記導電性材料の除去は、請求項1乃至3のいずれかに記載の前記製造装置により行なわれることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. ターンテーブルの表面上に配設されたパッドに対して被研磨対象物又は被洗浄対象物を対接させる工程と、
    前記ターンテーブルを回転させるとともに、前記パッドの中央領域に、純水又は純水を溶媒とする液体を供給し、前記被研磨対象物又は被洗浄対象物の研磨又は洗浄を行う工程と、
    を備え、
    前記パッドは前記中央領域に供給された前記純水又は純水を溶媒とする液体をろ過する、極性結晶体を含むろ過部を有しており、
    前記ろ過部によってろ過された前記純水又は前記純水を溶媒とする液体が、前記被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に供給されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 極性結晶体を含むろ過部に圧力を加えながら、純水又は純水を溶媒とする液体を与えてろ過する工程と、
    ろ過された前記純水又は前記純水を溶媒とする液体を、被研磨対象物又は被洗浄対象物の表面に供給して、研磨処理又は洗浄処理を行う工程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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