JP3916730B2 - 蒸発燃料放出防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料タンク内の蒸発燃料が大気中に放出されることを防止するための蒸発燃料放出防止装置に関し、特に給油時における蒸発燃料の大気中への放出を防止するための蒸発燃料放出防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両に搭載された燃料タンク内の蒸発燃料が大気中に放出されることを防止するために、燃料タンクにキャニスタを蒸発燃料通路を介して接続し、内燃機関の停止時には燃料タンク内の蒸発燃料を蒸発燃料通路を介してキャニスタ内に導いて吸着させ、内燃機関の作動時にはキャニスタ内の蒸発燃料を内燃機関の吸気系にパージして燃焼させる方法が採用されている。
【0003】
この方法を実施するためのシステムの一例としては、蒸発燃料通路途中に正圧バルブ及び負圧バルブからなる2ウェイバルブを設け、燃料タンクの内圧が大気圧以上の所定圧より高くなったときに2ウェイバルブを開弁することにより燃料タンク内の蒸発燃料を蒸発燃料通路を介してキャニスタに導き、燃料タンクの内圧がキャニスタ側の圧力より低くなったときに2ウェイバルブを開弁することによりキャニスタ内の蒸発燃料を燃料タンク内に戻すものがあり、このシステムでは、燃料タンクの内圧の変動に応じて2ウェイバルブの開閉が行われ、蒸発燃料の処理が行われることになる。
【0004】
また、給油を行うときには、燃料タンクのフィラーキャップが開けられて燃料タンクの給油口が開放される。この給油口開放時点で燃料タンクの内圧が大気圧以上であると、燃料タンク内の蒸発燃料は給油口を介して大気中に放出されるいわゆるパフロス現象が生じるが、現行法の規制では、燃料タンクの内圧が18.6mmHg(大気圧を0mmHgとした場合の圧力)以下であるときに大気中に放出される蒸発燃料量を許容している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したシステムの一例では、燃料タンクの内圧の変動に応じて蒸発燃料に対する処理を行うが、給油口開放時に燃料タンクの内圧が十分に高い圧力に上昇している状態にある場合には、燃料タンク内から給油口を介して大気中に放出される蒸発燃料量が許容されている量を超えることがある。
【0006】
また、将来、法規制に改正により、給油時に大気中に放出される蒸発燃料の許容量がより少ない量に規制される可能性もあり、このために、積極的にパフロス現象を防止するようにした蒸発燃料放出防止装置の出現が望まれる。
【0007】
本発明の目的は、給油時に蒸発燃料量が許容量を超えて燃料タンク内から給油口を介して大気中に放出されることを確実に防止することができる蒸発燃料放出防止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、給油口開閉のためのフィラーキャップが設けられている燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに導いて処理する蒸発燃料放出防止装置において、前記燃料タンクへの給油開始条件を検知する給油開始条件検知手段と、前記燃料タンクの内圧を検出するタンク内圧検出手段と、前記フィラーキャップの開蓋を規制するフィラーキャップ開蓋規制手段と、前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続する蒸発燃料通路と、前記給油口に直接接続された蒸発燃料移送通路と、前記蒸発燃料通路途中に設けられた通路切換弁と、前記蒸発燃料移送通路に設けられた移送ポンプと、前記フィラーキャップ開蓋規制手段、前記通路切換弁および前記移送ポンプを制御する制御手段と、前記フィラーキャップが閉じられなければ、該フィラーキャップを覆うフィラーリッドが閉じられないように規制するフィラーキャップ閉じ忘れ防止機構とを備え、前記通路切換弁は、前記蒸発燃料通路を開放して前記燃料タンク内の蒸発燃料を前記キャニスタに導くための第1の位置と、前記蒸発燃料移送通路と前記蒸発燃料通路の前記キャニスタ側とを接続して前記移送ポンプにより前記燃料タンクの給油口近傍の蒸発燃料を前記キャニスタに導くための第2の位置とを選択的に執るように開閉動作を行い、前記制御手段は、前記給油開始条件検知手段が前記燃料タンクへの給油開始条件を検知したとき、前記第1の位置を執るように前記通路切換弁の開閉動作を制御すると共に、前記タンク内圧検出手段により検出された前記燃料タンクの内圧が所定圧力値以下になるまで前記フィラーキャップの開蓋を規制するように前記フィラーキャップ開蓋規制手段を制御し、前記制御手段は、前記タンク内圧検出手段により検出された前記燃料タンクの内圧が前記所定圧力値以下になったとき、前記第2の位置を執るように前記通路切換弁の開閉動作を制御し、前記移送ポンプを駆動制御すると共に、前記フィラーキャップの開蓋に対する規制を解除するように前記フィラーキャップ開蓋規制手段を制御することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の蒸発燃料放出防止装置において、さらに、前記燃料タンクの給油口に挿入される給油ガン先端と該給油口との間の間隙をシールするためのシール部材を前記給油口に設け、給油ガンの挿入に合わせ前記シール部材が前記給油口の大径部から小径部に移動することにより縮径されて給油ガンの外形に密着してシールすることを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の蒸発燃料放出防止装置では、制御手段で、給油開始条件検知手段が燃料タンクへの給油開始条件を検知したとき、第1の位置を執るように通路切換弁の開閉動作を制御すると共に、タンク内圧検出手段により検出された燃料タンクの内圧が所定圧力値以下になるまでフィラーキャップの開蓋を規制するようにフィラーキャップ開蓋規制手段を制御するので、燃料タンクの給油口の開放時点において燃料タンクの内圧は所定圧力値以下に低下し、給油時に蒸発燃料量が許容量を超えて燃料タンク内から給油口を介して大気中に放出されることを確実に防止することができる。また、制御手段で、タンク内圧検出手段により検出された燃料タンクの内圧が所定圧力値以下になったとき、第2の位置を執るように通路切換弁の開閉動作を制御し、移送ポンプを駆動制御すると共に、フィラーキャップの開蓋に対する規制を解除するようにフィラーキャップ開蓋規制手段を制御するので、給油中に燃料タンク内から給油口を介して大気中に放出される蒸発燃料量はさらに少ない量に抑制される。
また、フィラーキャップ閉じ忘れ防止機構により、フィラーキャップの閉じ忘れによる給油終了後の蒸発燃料漏れを未然に防止することができる。
【0013】
請求項2記載の蒸発燃料放出防止装置では、さらに、燃料タンクの給油口に挿入される給油ガン先端と該給油口との間の間隙をシールするためのシール部材を給油口に設け、給油ガンの挿入に合わせシール部材が給油口の大径部から小径部に移動することにより縮径されて給油ガンの外形に密着してシールするので、給油中に燃料タンク内から給油口を介して大気中に放出される蒸発燃料量はさらに少ない量に抑制される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0015】
(実施の第1形態)
図1は本発明の実施の第1形態に係る蒸発燃料放出防止装置の構成を示す構成図、図2は図1の蒸発燃料放出防止装置に設けられているフィラーキャップ開蓋規制手段の概略構成を示す図であり、この蒸発燃料放出防止装置は内燃機関への燃料供給系に組み込まれている。
【0016】
図中1は車両に搭載されている複数気筒例えば4気筒の内燃機関(以下、エンジンという)であり、エンジン1の吸気ポ−トに接続された吸気管2の途中にはスロットル弁3が設けられ、スロットル弁3にはスロットル弁開度(θTH)センサ4が連結されている。θTHセンサ4はスロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力し、該電気信号は電子コントロ−ルユニット(以下、ECUという)5に供給される。エンジン1とスロットル弁3との間且つ吸気管2の吸気弁(図示せず)の少し上流側には、燃料噴射弁6が各気筒毎に設けられ、各燃料噴射弁6には燃料供給管15を介して燃料が供給される。燃料噴射弁6はECU5に電気的に接続され、該ECU5からの信号により各燃料噴射弁6の燃料噴射量は制御される。吸気管2のスロットル弁3下流側には絶対圧(PBA)センサ8が設けられている。PBAセンサ8はECU5に電気的に接続され、PBAセンサ8により検出された吸気管2内の絶対圧PBAは電気信号に変換されてECU5に供給される。吸気管2のPBAセンサ8下流側の管壁には吸気温(TA)センサ9が取り付けられ、該TAセンサ9により検出された吸気温TAは電気信号に変換されてECU5に供給される。
【0017】
各燃料噴射弁6への燃料供給系10は、給油口12及び該給油口12開閉のためのフィラーキャップ13が設けられている燃料タンク11と、該燃料タンク11内の燃料を各燃料噴射弁6へ燃料供給管15を介して供給するための燃料ポンプ14とを含む。燃料タンク11にはタンク内圧(Pt)センサ16が設けられ、Ptセンサ16により検出された燃料タンク11のタンク内圧(相対圧力)Ptは電気信号に変換されてECU5に供給される。
【0018】
燃料タンク11の上部にはチャージ通路18の一端が接続され、チャージ通路18の他端はキャニスタ22に接続され、チャージ通路18の途中には、開閉弁としての通路切換弁20が設けられている。この燃料タンク11とチャージ通路18の一端との接続部には、カットオフ弁17が設けられている。カットオフ弁17は、燃料タンク11が満タン状態にある場合に燃料タンク11の傾きがある程度以上に増加したときに閉弁するフロート弁である。また、給油口13には蒸発燃料移送通路19の一端が接続され、蒸発燃料移送通路19の他端はエアーポンプ24を介して通路切換弁20に接続されている。
【0019】
通路切換弁20は三方弁からなり、チャージ通路18を開放して燃料タンク12内の蒸発燃料をキャニスタ22に導く位置Aと、蒸発燃料移送通路19とチャージ通路18のキャニスタ側とを接続してエアーポンプ24により給油口13近傍の蒸発燃料をキャニスタ22に移送するための位置Bとを選択的に執るように開閉動作を行う。この通路切換弁20の開閉動作はECU5からの制御信号に基づき制御され、また、同様に、エアポンプ24の駆動はECU5からの制御信号に基づき制御される。
【0020】
キャニスタ22には、その内部の活性炭に吸着された蒸発燃料を吸気管2に導くためのパージ通路23が接続され、パージ通路23の途中にはパージ制御弁25が設けられている。パージ制御弁25はECU5からの制御信号に基づき開閉動作を行う。パージ弁25はエンジン1の所定運転時に開かれ、キャニスタ22内の蒸発燃料は吸気管2にパージされてエンジン1で燃焼されることになる。
【0021】
給油口12のフィラーキャップ13は、車体側部26に開閉可能に設けられたフィラーリッド27で覆われ、フィラーリッド27は、それにケーブルで連結されているリッドオープナ28を操作することによって開蓋される。具体的には、リッドオープナ28を操作すると、ケーブルが引っ張られてフィラーリッド27が開けられる。フィラーリッド27の開閉は、その開閉に応じてオン、オフするフィラーリッドスイッチ29によって検知され、その出力信号はECU5に供給される。なお、本実施の形態では、フィラーリッド27の開蓋をケーブル方式で行うように構成しているが、リッドオープナ28の操作によってソレノイドバルブを作動させてフィラーリッド27を開蓋するように構成することも可能である。
【0022】
給油口12のフィラーキャップ13が開蓋されることは、フィラーキャップ開蓋規制手段30により規制されている。フィラーキャップ開蓋規制手段30は、具体的には、図2(a),(b)に示すように、給油口12に捩じ込まれたフィラーキャップ13の外周面に形成された複数の凹部13aの1つに係合する規制軸31と、該規制軸31をフィラーキャップ13の凹部13aの1つと係合する位置まで前進させ、またフィラーキャップ13の凹部13aの1つとの係合を解除する位置まで後退させるように、規制軸31を駆動するアクチュエータ32とを有する。フィラーキャップ13の複数の凹部13aの1つと規制軸31とが係合しているときには、フィラーキャップ13を給油口12から外すためのフィラーキャップ13の回転操作が規制軸31により阻止され、フィラーキャップ13の複数の凹部13aの1つと規制軸31との係合が解除されると、フィラーキャップ13を給油口12から外すためのフィラーキャップ13の回転操作が可能になる。アクチュエータ32はECU5に電気的に接続され、その規制軸31に対する駆動はECU5からの制御信号に基づき行われる。
【0023】
フィラーキャップ開蓋規制手段30は、上述のPtセンサ16、チャージ通路18、蒸発燃料移送通路19、通路切換弁20、キャニスタ22、エアーポンプ24、フィラーリッドスイッチ29、パージ制御弁25、ECU5と協働して、燃料タンク11内の蒸発燃料が大気中に放出されることを防止するための蒸発燃料放出防止装置を構成する。
【0024】
ECU5は、上述の各種センサからの入力信号波形を整形して電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理回路(以下、CPUという)、該CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶手段、燃料噴射弁6、アクチュエータ32などに駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
【0025】
ECU5にはON BOARD DISPLY (OBD)用ECU33が通信可能に接続され、OBD用ECU33は後述するようにECU5から通知された各種故障検知を表示するための表示制御を行う。
【0026】
ECU5は、θTHセンサ4、PBAセンサ8等の各種センサの出力信号に応じて燃料噴射弁6によりエンジン1へ燃料を供給する燃料供給制御を行うと共に、Ptセンサ16、フィラーリッドスイッチ29等の出力信号に応じて蒸発燃料放出防止装置による蒸発燃料放出防止制御処理を行う。
【0027】
この蒸発燃料放出防止制御処理には、フィラーリッドスイッチ29のオン、オフに応じてフィラーリッド27が開かれたことを検知すると、燃料タンク11への給油開始条件が成立したと判断して燃料タンク11内の蒸発燃料をチャージ通路18を介してキャニスタ22に導くための位置に切り換わるように通路切換弁20を制御すると共に、Ptセンサ16により検出された燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Ptt(例えば大気圧+18.6mmHg)以下になるまでフィラーキャップ13の開蓋を規制するようにフィラーキャップ開蓋規制手段30を制御する処理と、フィラーリッド27が開蓋された状態で燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Ptt以下に低下していると、燃料タンク11の給油口12内の蒸発燃料を蒸発燃料移送通路19及びチャージ通路18を介してキャニスタ22に導くための位置に切り換わるように通路切換弁20を制御すると共に、エアーポンプ24を駆動するように制御する処理とが含まれている。ここで、上記所定の圧力値Pttは、任意の圧力値に設定可能である。
【0028】
次に、この蒸発燃料放出防止装置に対する制御処理について図3を参照しながら説明する。図3は図1の蒸発燃料放出防止装置による蒸発燃料放出防止制御処理を示すフローチャートである。
【0029】
まず、ステップS1において、フィラーリッドスイッチ(フィラーリッドSW)29がオンであるかオフであるかを監視し、フィラーリッドスイッチ29がオンであれば、フィラーリッド27が開蓋されたと判断してステップS2に進み、フィラーリッド27の開蓋をOBD用ECU33に通知する。この通知を受けたOBD用ECU33では、フィラーリッド27が開蓋されたことを運転者に通知するための表示制御を行う。
【0030】
次いで、ステップS3に進み、通路切換弁20を制御して燃料タンク11内の蒸発燃料をチャージ通路18を介してキャニスタ22に導くための位置Aに切り換え、続くステップS4でPtセンサ16の出力信号に基づき燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Ptt以下に低下しているか否かを判別する。燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Ptt以下に低下していなければ、ステップS13に進み、フィラーリッドスイッチ29がオンであるかオフであるかを判別し、フィラーリッドスイッチ29がオンであれば、上記ステップS4に戻り、該ステップS4とステップS13を燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Ptt以下に低下するまでまたはフィラーリッドスイッチ29がオフになるまで繰り返し実行する。
【0031】
上記ステップS4において燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Ptt以下に低下したと判別すると、ステップS5に進み、通路切換弁20を制御して燃料タンク11内の蒸発燃料を蒸発燃料移送通路19およびチャージ通路18を介してキャニスタ22に導くための位置Bに切り換え、続くステップS6では、エアーポンプ24を駆動制御する。この通路切換弁20が上記位置Bに切り換わると、このエアーポンプ24の駆動により燃料タンク11内の蒸発燃料は給油口12の上記蒸発燃料移送通路19との接続部位から蒸発燃料移送通路19及びチャージ通路18を介してキャニスタ22に移送される。
【0032】
次いで、ステップS7に進み、フィラーキャップ開蓋規制手段30を制御してフィラーキャップ13の開蓋に対する規制を解除する。フィラーキャップ開蓋規制手段30によりフィラーキャップ13の開蓋に対する規制を解除する場合、具体的には、フィラーキャップ13の凹部13aの1つに係合している規制軸31が、アクチュエータ32によりフィラーキャップ13の凹部13aの1つとの係合を解除する位置まで後退させられる。フィラーキャップ開蓋規制手段30によるフィラーキャップ13の開蓋に対する規制が解除されると、フィラーキャップ13を開蓋することが可能になる。すなわちフィラーキャップ13を開蓋して給油を開始することが可能になる。
【0033】
続くステップS8では、フィラーリッドスイッチ29のオン、オフに基づきフィラーリッド27の開閉を判別する。フィラーリッドスイッチ29がオンであれば、フィラーリッド27が開蓋されているすなわち給油が開始されまたは給油中であると判断してフィラーリッドスイッチ29がオフになるまで待機する。フィラーリッドスイッチ29がオフになると、フィラーリッド27が閉じられたすなわち給油が完了したと判断してステップS9に進み、フィラーリッド27が閉じられたことをOBD用ECU33に通知する。この通知を受けたOBD用ECU33では、フィラーリッド27が開かれていることを運転者に通知するための表示を解除する。
【0034】
次いで、ステップS10に進み、エアーポンプ24を停止するように制御し、続くステップS11で通路切換弁20を閉弁するように制御する。この通路切換弁20の閉弁によりチャージ通路18と蒸発燃料移送通路19とは共に閉じられた状態に保持される。そしてステップS12で、フィラーキャップ開蓋規制手段30を制御してフィラーキャップ13の開蓋に対する規制を行う。フィラーキャップ開蓋規制手段30によるフィラーキャップ13の開蓋に対する規制では、具体的には、フィラーキャップ13の凹部13aの1つと係合を解除されている規制軸31が、アクチュエータ32によりフィラーキャップ13の凹部13aの1つと係合とする位置まで前進させられる。規制軸31とフィラーキャップ13の凹部13aの1つとが係合することにより、フィラーキャップ13が開かれることは規制され、本処理を終了する。
【0035】
上記ステップS4において燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Pttを超えていると判別され、かつ上記ステップS13において、フィラーリッドスイッチ29がオフであると判別されると、ステップS14に進み、一旦開かれたフィラーリッド27が閉じられたことをOBD用ECU33に通知し、続くステップS15で、通路切換弁20を閉弁するように制御し、本処理を終了する。
【0036】
このように、本実施の形態では、フィラーリッドスイッチ29の出力信号によりフィラーリッド27が開かれたことを検知すると、燃料タンク11への給油開始を可能にするための状態設定が行われたと判断して燃料タンク11内の蒸発燃料をチャージ通路18を介してキャニスタ22に導くための位置Aに切り換わるように通路切換弁20を制御すると共に、Ptセンサ16により検出された燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Ptt以下になるまでフィラーキャップ13が開蓋されることを規制するようにフィラーキャップ開蓋規制手段30を制御するので、燃料タンク11の給油口12の開放時点において燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定圧力値Ptt以下に低下し、燃料タンク11内から給油口12を介して大気中に放出される蒸発燃料量を少ない量に抑制することができる。
【0037】
また、フィラーリッド27が開かれた状態で燃料タンク11のタンク内圧Ptが所定の圧力値Ptt以下に低下していると、燃料タンク11の給油口12内の蒸発燃料をエアーポンプ24により蒸発燃料移送通路19およびチャージ通路18を介してキャニスタ22に移送するための位置Bに切り換わるように通路切換弁20を制御すると共に、エアーポンプ24を駆動制御するので、給油中に給油口12を介して大気中に放出される蒸発燃料量はさらに少ない量に抑制される。
【0038】
なお、本実施の形態では、フィラーリッド27が開かれると、燃料タンク11への給油開始条件が成立したと判断して処理を開始しているが、エンジン1が停止されると、燃料タンク11への給油開始条件が成立したと判断して処理を開始するように設定することも可能である。
【0039】
また、本実施の形態においては、フィラーキャップ13を閉じることを忘れてフィラーリッド27を閉じると、フィラーリッド27が正常に閉じられたことはOBD用ECU33に通知されるが、フィラーキャップ13が閉じられていないことはOBD用ECU33に通知されず、この状態では給油口12からの蒸発燃料漏れが発生する。このフィラーキャップ13の閉じ忘れによる給油口12からの蒸発燃料漏れは、通常の漏れセンサなどにより検知され、給油口12からの蒸発燃料漏れはOBD用ECU33を介して表示されるように構成されている。
【0040】
(実施の第2形態)
次に、本発明の実施の第2形態について図4を参照しながら説明する。図4は本発明の実施の第2形態に係る蒸発燃料放出防止装置に設けられているフィラーキャップ閉じ忘れ防止構造を示す図である。
【0041】
本実施の形態は、上述の実施の第1形態に対し、フィラーキャップ13を閉じなければフィラーリッド27を閉じることができないフィラーキャップ閉じ忘れ防止構造を設けている点で異なる。
【0042】
本実施の形態におけるフィラーキャップ閉じ忘れ防止構造は、図4に示すように、フィラーキャップ13の後面部位に一端が当接可能なように給油口12の外周近傍に配置されている突起41を有し、突起41はばね部材(図示せず)により付勢されている。突起41の他端にはケーブル42の一端が連結され、該ケーブル42は、複数の案内部材42aにより案内されている。ケーブル42の他端は、リンク機構43に連結されている。
【0043】
リンク機構43は、一方の端部がケーブル42の他端に連結されているかぎ形状のリンク部材43aを有し、リンク部材43aの中央部は、フィラーリッド27の支軸27aに平行な軸43bにその周りに回転可能に支持されている。リンク部材43aの他方の端部には、リンク部材43cが設けられ、リンク部材43aはばね部材(図示せず)によりリンク部材43cがフィラーリッド27から離隔する回転方向に付勢されている。リンク部材43aは、リンク部材43cがフィラーリッド27の閉塞を阻止する位置とリンク部材43cがフィラーリッド27の閉塞を可能する位置との間で角度的に回転され、リンク部材43aの各位置への移動は突起41の移動に連動するケーブル42によって行われる。ここで、リンク部材43cがフィラーリッド27の閉塞を阻止する位置とは、リンク部材43cが車体側部26のフィラーリッド27により開放された開口から外部に突出する位置をいい、リンク部材43cがフィラーリッド27の閉塞を可能する位置とは、リンク部材43cがフィラーリッド27の閉塞の障害とならない位置をいう。
【0044】
給油開始などに伴いフィラーキャップ13が給油口12から外されると、フィラーキャップ13の後面部位が突起41の一端から離隔して突起41は上記ばね材のばね力により押し上げられ、この突起41の移動に連動してケーブル42は引っ張られる方向に移動する。このケーブル42によりリンク機構43のリンク部材43aは、上記ばね材のばね力に抗しながらリンク部材43cがフィラーリッド27閉を阻止する位置に回転され、リンク部材43cは車体側部26のフィラーリッド27により開放された開口から外部に突出する。このリンク部材43cの外部への突出によりフィラーリッド27を閉じることはできなくなる。
【0045】
給油終了などに伴いフィラーキャップ13が給油口12に捩じ込まれると、フィラーキャップ13の捩込みに伴いフィラーキャップ13の後面部位が突起41の一端に当接して突起41は上記ばね材のばね力に抗しながら移動され、突起41の移動に連動してケーブル42は緩められる方向に移動される。このケーブル42によりリンク機構43のリンク部材43aは、上記ばね部材のばね力により軸43bの周りにリンク部材43cがフィラーリッド27の閉塞を可能する位置まで回転され、リンク部材43cはフィラーリッド27の閉塞の障害とならない位置に移動する。
【0046】
このように、フィラーキャップ閉じ忘れ防止構造を設けたことにより、フィラーキャップ13が給油口12から一旦外されると、フィラーキャップ13を給油口12に捩じ込むまでフィラーリッド27を閉じることができなくなり、フィラーリッド27が開かれている限り、そのことはOBD用ECU33を介して運転者に通知されるので、フィラーキャップ13の閉じ忘れによる給油口12からの蒸発燃料漏れを未然に防止することができる。
【0047】
(実施の第3形態)
次に、本発明の実施の第3形態について図5を参照しながら説明する。図5は本発明の実施の第3形態に係る蒸発燃料放出防止装置に設けられている給油口構造を示す図である。
【0048】
本実施の形態は、上述の実施の第1形態に対し、蒸発燃料移送通路19とチャージ通路18とを接続してエアーポンプ24により給油口12近傍の蒸発燃料をキャニスタ22に移送する手段に代えて、燃料タンク11の給油口12に挿入される給油ガン先端と該給油口12との間の間隙をシールするためのシール部材を備える給油口構造を設けている点で異なる。なお、この給油口構造としては既にいくつかの構造が提案されているが、本実施の形態では、本出願人により提案している給油口構造(特願平9−134463号)を採用し、その説明は簡略化して行う。
【0049】
本実施の形態における給油口構造では、図5に示すように、給油口12が開口側の大径部12aと、小径部12bとを有し、給油口12はフィラーパイプ61を介して燃料タンク11に連通している。給油口12とフィラーパイプ60とは仕切壁62により仕切られ、該仕切壁62には、給油口12とフィラーパイプ60とを連通させるための孔62aが形成されている。給油口12には、給油時に挿入される給油ガンのノズル(図示せず)と給油口12の内周間の隙間をシールするための合成ゴムなどの弾性体からなるシール部材51が挿入されている。シール部材51は、中央部に給油ガンのノズルが挿通されるノズル挿通孔51aが設けられた円板からなり、その外周面51bは給油口12の内周面に摺接している。ノズル挿通孔51aの内径は、後述するように、シール部材51が大径部51aに位置するときには給油ガンのノズル先端外径より若干大きく、シール部材51が小径部51bに位置するときにはシール部材51が縮径されてノズル挿通孔51aの内周面と給油ガンのノズルの外周面とが密着するような寸法に設定されている。
【0050】
シール部材51には、給油ガンのノズルと係合する係合部材52が、両端に頭部を有する複数のピン53によって取り付けられ、各ピン53の一方の頭部はシール部材53に埋め込まれている。係合部材52は、給油ガンのノズルが挿通されるボス部52aを有し、該ボス部52aの一端には、上記ピン53の他方の頭部と係合するフランジ部52bが設けられている。ボス部52aの他端には、給油ガンのノズルと係合可能なように縮径された係合部52cが形成され、係合部52cは、給油ガンのノズルと、それがシール部材51のノズル挿通口51aおよび係合部材52のボス部52aに挿通された状態で係合する。
【0051】
係合部材52と仕切壁62との間にはスプリング54が装着されている。スプリング54の一端は係合部材52のフランジ部52bに、その他端は仕切壁62に当接されている。このスプリング54の弾性力によって、給油ガンのノズルが挿入されていない通常時には、シール部材51は大径部12a内に保持される。給油ガンのノズルが給油口12に挿入されたときには、給油ガンのノズルと係合部材52の係合部52cに係合することにより、給油ガンのノズルが給油口12の奥側に向けて移動されることに伴いシール部材51がスプリング54の弾性力に抗しつつかつ外周面51bを給油口12の内周面に摺接させながら小径部12bまで移動される。シール部材51が小径部51bまで移動されると、シール部材51が縮径されてノズル挿通孔51aの内周面と給油ガンのノズルの外周面とが密着され、シール部材51により給油ガンのノズルと給油口12との間の間隙がシールされる。
【0052】
このように、給油ガンのノズルが給油口12に挿入され、給油ガンのノズルと共にシール部材51が小径部12bまで移動されると、シール部材51が縮径されてノズル挿通孔51aの内周面と給油ガンのノズルの外周面とが密着されるので、シール部材51により給油ガンのノズルと給油口12との間の間隙がシールされ、給油中に給油口12を介して大気中に放出される蒸発燃料量はさらに少ない量に抑制される。
【0053】
なお、本実施の形態では、本出願人により提案している給油口構造(特願平9−134463号)を採用した例を説明したが、この構造に限定されることはなく、燃料タンク11の給油口12に挿入される給油ガン先端と該給油口12との間の間隙をシール可能な構造であればよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の蒸発燃料放出防止装置によれば、燃料タンクの給油口の開放時点において燃料タンクの内圧は所定圧力値以下に低下し、給油時に蒸発燃料量が許容量を超えて燃料タンク内から給油口を介して大気中に放出されることを確実に防止することができる。また、給油中に燃料タンク内から給油口を介して大気中に放出される蒸発燃料量はさらに少ない量に抑制される。
また、フィラーキャップ閉じ忘れ防止機構を備えるので、フィラーキャップの閉じ忘れによる給油終了後の蒸発燃料漏れを未然に防止することができる。
【0056】
請求項2記載の蒸発燃料放出防止装置によれば、給油中に燃料タンク内から給油口を介して大気中に放出される蒸発燃料量はさらに少ない量に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る蒸発燃料放出防止装置の構成を示す構成図である。
【図2】図1の蒸発燃料放出防止装置に設けられているフィラーキャップ規制手段の概略構成を示す図である。
【図3】図1の蒸発燃料放出防止装置による蒸発燃料放出防止制御処理を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の第2形態に係る蒸発燃料放出防止装置に設けられているフィラーキャップ閉じ忘れ防止構造を示す図である。
【図5】本発明の実施の第3形態に係る蒸発燃料放出防止装置に設けられている給油口構造を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
5 ECU(制御手段)
11 燃料タンク
12 給油口
13 フィラーキャップ
16 Ptセンサ(タンク内圧検出手段)
18 チャージ通路(蒸発燃料通路)
19 蒸発燃料移送通路(蒸発燃料移送手段)
20 通路切換弁(通路弁)
22 キャニスタ
24 エアーポンプ(蒸発燃料移送手段)
29 フィラーリッドスイッチ(給油開始条件検知手段)
30 フィラーキャップ開蓋規制手段
51 シール部材
Claims (2)
- 給油口開閉のためのフィラーキャップが設けられている燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに導いて処理する蒸発燃料放出防止装置において、前記燃料タンクへの給油開始条件を検知する給油開始条件検知手段と、前記燃料タンクの内圧を検出するタンク内圧検出手段と、前記フィラーキャップの開蓋を規制するフィラーキャップ開蓋規制手段と、前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続する蒸発燃料通路と、前記給油口に直接接続された蒸発燃料移送通路と、前記蒸発燃料通路途中に設けられた通路切換弁と、前記蒸発燃料移送通路に設けられた移送ポンプと、前記フィラーキャップ開蓋規制手段、前記通路切換弁および前記移送ポンプを制御する制御手段と、前記フィラーキャップが閉じられなければ、該フィラーキャップを覆うフィラーリッドが閉じられないように規制するフィラーキャップ閉じ忘れ防止機構とを備え、
前記通路切換弁は、前記蒸発燃料通路を開放して前記燃料タンク内の蒸発燃料を前記キャニスタに導くための第1の位置と、前記蒸発燃料移送通路と前記蒸発燃料通路の前記キャスタ側とを接続して前記移送ポンプにより前記燃料タンクの給油口近傍の蒸発燃料を前記キャニスタに導くための第2の位置とを選択的に執るように開閉動作を行い、
前記制御手段は、前記給油開始条件検知手段が前記燃料タンクへの給油開始条件を検知したとき、前記第1の位置を執るように前記通路切換弁の開閉動作を制御すると共に、前記タンク内圧検出手段により検出された前記燃料タンクの内圧が所定圧力値以下になるまで前記フィラーキャップの開蓋を規制するように前記フィラーキャップ開蓋規制手段を制御し、
前記制御手段は、前記タンク内圧検出手段により検出された前記燃料タンクの内圧が前記所定圧力値以下になったとき、前記第2の位置を執るように前記通路切換弁の開閉動作を制御し、前記移送ポンプを駆動制御すると共に、前記フィラーキャップの開蓋に対する規制を解除するように前記フィラーキャップ開蓋規制手段を制御することを特徴とする蒸発燃料放出防止装置。 - さらに、前記燃料タンクの給油口に挿入される給油ガン先端と該給油口との間の間隙をシールするためのシール部材を前記給油口に設け、給油ガンの挿入に合わせ前記シール部材が前記給油口の大径部から小径部に移動することにより縮径されて給油ガンの外形に密着してシールすることを特徴とする請求項1記載の蒸発燃料放出防止装置。
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