JP3916401B2 - 高速化学反応により生成された成分を含むゴルフボール及びその製造方法。 - Google Patents

高速化学反応により生成された成分を含むゴルフボール及びその製造方法。 Download PDF

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Description

【0001】
発明の分野と背景
本発明は一般にゴルフボールに関し、より詳細には、コア及び/又はカバー層のような、高速化学反応で製造された成分を含むゴルフボールに関する。
【0002】
ゴルフボールは一般に3つのタイプを有する。第1のタイプは、加硫されたゴム糸が中実又は半中実コアのまわりに緊張状態で巻き付けられ、その後強靭な保護材料の単一層又は多層の被覆の中に封入されたマルチピースの巻付けボールである。第2のタイプのゴルフボールは、有用性を提供するために必要な硬度の程度を発生させるため硬化された弾性材料の中実ブロックから形成されたワンピースボールである。ワンピース成形ボールは第2の封入用カバーを有していない。第3のタイプのボールは、1以上の層の液体、ゲル又は固体コアとコア上に形成された1以上の層をもつカバーを内含するマルチピース非巻付けボールである。
【0003】
従来のゴルフボールカバーは、イオノマー、バラタ及び低速反応熱硬化性ポリウレタンで作られてきた。ポリウレタンカバーが、注型のような従来の方法で作られる場合、多大な量の時間及びエネルギーが必要とされ、その結果、コストは比較的高いものとなる。
【0004】
少なくとも1つのコア及びカバー層のような、高速化学反応により製造された成分を含むゴルフボール、特にポリウレタン、ポリ尿素、エポキシ及び/又は不飽和ポリエステルを含むゴルフボールを開発することが有用であると思われる。
【0005】
発明の概要
本発明の目的は、高速化学反応によって形成されたポリウレタンカバーをもつゴルフボールを製造することである。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、射出成形によって効率よく製造される非イオノマーゴルフボールカバーを提供することにある。
【0007】
本発明のさらにもう1つの目的は、ポリウレタンを含有するゴルフボールを提供することにある。
【0008】
本発明のもう1つの目的は、再利用ポリウレタンからの材料を用いて、結果として効率のよい製造方法をもたらすことのできるゴルフボールを提供することにある。
【0009】
本発明のさらなる目的は、ポリウレタン、ポリ尿素、エポキシ、及び/又は不飽和ポリエステルを含む耐久性あるゴルフボールを製造することにある。
【0010】
本発明のもう1つの目的は、「シームレス」カバー層、すなわち、金型の分割線に隣接する領域及び極点の近くを含めた分割線に隣接しない場所の両方において、同じ微視的及び分子構造分布をもつカバー層をもつゴルフボールを提供することにある。
【0011】
本発明のさらにもう1つの目的は、上述のタイプのゴルフボールを作る方法を提供することにある。
【0012】
本発明のその他の目的は、明細書、図面及び請求の範囲から明らかになるであろう。
【0013】
本発明の好ましい形態は、約5分以下の反応時間で5〜310kpsiの曲げ弾性率を有する、反応生成物を形成するべく反応する2つ以上の材料を混合することによりボールのカバー成分及びコア成分のうちの少なくとも1つを作る段階を含むマルチピースゴルフボールの製造方法において、該成分が少なくとも0.01インチの厚さ及び反応時間を含めて10分以下の成形品取出し時間を有する方法を提供することにある。
【0014】
組成物には好ましくは、ポリウレタン、ポリ尿素、エポキシ及び不飽和ポリエステルからなる群から選択される少なくとも1つの成員が含まれる。反応生成物は好ましくは、反応射出成形によって形成される。成分は好ましくは、少なくとも0.02インチの厚さをもつ。
【0015】
本発明のもう1つの好ましい形態は、ポリウレタン/ポリ尿素を含む反応射出成形材料を含むマルチピースゴルフボールである。ゴルフボールカバーは好ましくは、20〜95、より好ましくは30〜75の範囲内のショアD硬度及び5〜310kspiの範囲内、より好ましくは5〜100kspi、さらに一層好ましくは10〜80kspiの範囲内の曲げ弾性率をもつ。好ましくは、少なくとも5%のポリウレタン/ポリ尿素は、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリエステル及びポリエチレングリコールのうちの少なくとも1つを含む材料を再利用させることによって得られる分子から形成される。
【0016】
本発明のさらに好ましい形態は、ボールのコア層及びカバー層のうちの少なくとも1つを形成するべくポリウレタン/ポリ尿素材料を反応射出成形する段階を含む、ゴルフボールの製造方法である。
【0017】
本発明のさらに好ましいもう1つの形態は、(a)ボールのポリウレタン/ポリ尿素成分を反応射出成形する段階及び(b)段階(a)と結びつけて生産されるものの段階(a)でゴルフボール内に取込まれないポリウレタン及び/又はポリ尿素の一部を再利用する段階を含むゴルフボールの製造方法である。ポリウレタン/ポリ尿素は、好ましくは糖分解によって再利用されるが、必ずしもそうである必要はない。
【0018】
本発明のさらに好ましい形態は、(a)コアを形成する段階、(b)コアを被覆する段階及び(c)被覆されたボールにコーティングを施し、標示を付加する段階を含み、段階(a)及び(b)のうちの少なくとも1つがポリウレタン及び/又はポリ尿素材料の反応射出成形を含むゴルフボール製造方法である。
【0019】
本発明のゴルフボールは、カバー内に、蛍光増白剤、白色顔料、UV安定化剤、酸化防止剤などを内含することができる。カバー及び/又はコアは、TiO2、ガラス、金属及び以下で記述されているその他の充填剤のような充填剤をさらに内含することができる。
【0020】
本発明のさらに好ましい形態は、ポリウレタン及びイオノマーの配合物を含むカバーをもつゴルフボールであって、イオノマーが部分的にカチオン中和された有機酸重合体、好ましくは3つ以上の炭素原子を伴うアルファ、ベータ、不飽和カルボン酸であるゴルフボールである。イオノマーは、ポリウレタンイオノマーであってよい。
【0021】
本発明のさらに好ましい形態は、少なくとも1つの高速化学反応により生成された層を含み、前記層が反応時間が5分以下で5〜300kpsiの曲げ弾性率をもち、厚さが少なくとも0.01インチであるようなゴルフボールである。
【0022】
本発明のさらに好ましい形態は、コアとカバーを有し、該カバーには、その5〜100重量パーセントが再利用ポリウレタンから得られる、反応物から形成されるポリウレタン/ポリ尿素を含むゴルフボールを提供することにある。
【0023】
本発明は、少なくとも1つのカバー又はコア層が、高速化学反応により生成された成分であるゴルフボールである。この成分は、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリウレタンイオノマー、エポキシ及び不飽和ポリエステルから成る群から選択される少なくとも1つの材料を含み、好ましくはポリウレタンを含む。本発明は、高速化学反応により生成された成分を含むゴルフボールを製造する方法をも内含している。本発明に従って形成されたゴルフボールは、好ましくは、5〜310kpsiの範囲内にある曲げ弾性率、20〜90の範囲内にあるショアD硬度及び優れた耐久性を有する。本発明の特に好ましい形態は、また、優れた耐すりきず性及び切断抵抗をもつ高速化学反応により生成されたカバーをもつゴルフボールを提供する。本明細書に使用されているように「ポリウレタン及び/又はポリ尿素」は「ポリウレタン/ポリ尿素」として表現される。
【0024】
本発明の特に好ましい形態は、カバーが再利用ポリウレタンで形成されたポリウレタンを5〜100重量パーセント内含するような、ポリウレタンを含むカバーを伴うゴルフボールである。
【0025】
本発明の方法は、比較的低い温度及び圧力で実施できることから、ゴルフボールを形成する上で特に有用である。本発明の方法のための好ましい温度範囲は、生成中の成分がポリウレタンを含有する場合、120〜180°Fである。ポリウレタン含有材料を用いて本発明を実施するための好ましい圧力は、200psi 以下であり、より好ましくは100psi 以下である。本発明の方法は、ゴルフボールカバーの従来の低速反応プロセスの圧縮成形に比べ数多くの利点を提供する。本発明の方法は、結果として、10分以下の成形品取出し時間内で成形されたカバーをもたらす。ボール上に、すばらしい仕上げを生み出すことができる。
【0026】
本発明の方法は、また、再利用されたポリウレタン又はその他の重合体樹脂又はポリウレタン又はその他の重合体樹脂を再利用することによって誘導された材料が製品内に取込まれている場合、特に有効である。
【0027】
前述のように、高速化学反応により生成された成分は、ボールの1以上のカバー及び/又はコア層であり得る。本発明に従ってポリウレタンカバーが形成され、次にポリウレタンの上塗りで被覆された時点で、すばらしい付着性を得ることができる。この場合の付着性は、イオノマーカバーに対するポリウレタンコーティングの付着性よりも優れている。この改善された付着性は、より薄い上塗りの使用、下塗りの削除、上塗りの下でのより多様なゴルフボール印刷用インキの使用を結果としてもたらすことができる。これらには、1成分ポリウレタンインキ及び2成分ポリウレタンインキのような標準的なインキが含まれるが、これらに制限されるわけではない。
【0028】
本発明に従ったゴルフボールのための高速化学反応により生成された成分を形成する好ましい方法は、反応射出成形(RIM)によるものである。RIMは、反応性の高い液体が閉鎖金型内に射出され、衝突及び/又は「ピーナツミキサー」のようなインライン装置内での機械的混合によって通常混合され、そこでまず最初に金型内で重合して凝集性のワンピース成形品を形成することになるプロセスである。RIMプロセスには通常、往々にして1つの触媒の存在下で、ポリエーテル−又はポリエステル−ポリオール、ポリアミン又は活性水素をもつその他の材料のような1以上の反応性成分と1以上のイソシアネート含有成分を急速に反応させることが関与している。構成要素は、成形に先立ち別々のタンク内に保管され、まず最初に、金型の上流側のミキシングヘッド内で混合され、次に金型内に射出され得る。液体流は、望ましい重量対重量比で計量され、例えば1500〜3000psi といった高い圧力下で混合が行なわれている状態で衝突ミキシングヘッド内に補給される。液体流は、ミキシングヘッドの混合チャンバ内で互いに衝突し合い、混合物は金型内に射出される。液体流の1つは、標準的に、反応のための触媒を含有する。ゲルへの混合の後、構成要素は急速に反応し、ポリウレタン重合体を形成する。ポリ尿素、エポキシ、及びさまざまな不飽和ポリエステルもRIMにより成形され得る。
【0029】
RIMは、数多くの点で非反応射出成形と異なっている。主要な違いは、RIMにおいては、単量体又は付加物を重合体に変換するために、化学反応が金型内で起こり、成分は液体形状にあるという点にある。このようにして、RIM金型は、従来の射出成形において発生する圧力に耐えるように作られる必要がない。これとは対照的に、射出成形は、固体樹脂を溶解させそれを金型内に運ぶことによって金型キャビティ内で高い成形圧力で行なわれ、溶融した樹脂は、往々にして約150〜約350℃にある。この高温度で、溶融した樹脂の粘度は通常、50,000〜約1,000,000センチポイズの範囲内にあり、標準的には200,000センチポイズ前後にある。射出成形プロセスにおいては、樹脂の凝固は、成形製品のサイズ、温度及び熱伝達条件及び射出成形された材料の硬度に応じて、約10〜約90秒後に発生する。その後、成形された生成物は、金型から取りはずされる。熱可塑性樹脂が金型内に導入された時点で、射出成形プロセスにおいて有意な化学反応は全く起こらない。これとは対照的に、RIMプロセスにおいては、化学反応は、標準的には約2分未満、好ましくは1分未満、そして数多くのケースでは約30秒以下で生じる。
【0030】
ある程度まで予備成形された成分を組合せることによってプラスチック製品が製造される場合、金型のシーム又は分割線に沿ったカバー上の1つの場所で、その後破損が発生する可能性がある。この場所で破損が発生し得るのは、この界面領域が、カバー層の残りの部分とは本質的に異なり、より弱いか又はより大きい応力を受けている可能性があるからである。本発明は、分割線に沿った領域内のカバー材料の特性が一般に、極点を含めたカバーのその他の場所でのカバー材料の特性と同じであるような均等な又は「シームレスの」カバーを提供することによって、ゴルフボールカバー層の改善された耐久性を提供するものであると考えられている。耐久性の改善は、反応混合物が閉鎖された金型内に均等に分配されている事実の結果であると考えられている。射出された材料のこの均等な分配は、射出された材料内の温度差及び/又は反応差によってひき起こされる可能性のある網目すじ及びその他の成形上の欠陥をなくす。本発明のプロセスは、従来の射出成形プロセスと比べて、一般に均等な分子構造、密度及び応力分布という結果をもたらす。
【0031】
高速化学反応により生成された成分は、5〜310kpsi、より好ましくは5〜100kpsi、そして最も好ましくは5〜50kpsiの曲げ弾性率を有する。対象となる成分としては、液体中心コア及び一部の固体中心コアの場合のように、コアの最も中心にある成分のものよりも高い曲げ弾性率をもつカバーが考えられる。その上、高速化学反応により生成された成分は、巻付けコアの場合と同様に、すぐ下にある層のものよりも高い曲げ弾性率をもつカバーであり得る。コアは、ワンピースであっても多層であってもよく、各層は発泡又は無発泡のいずれでもよく、金属を内含する密度調整充填剤を使用することが可能である。ボールのカバーは、いずれかの特定のコア層より硬質であっても軟質であってもよい。
【0032】
高速化学反応により生成された成分は、適切な添加剤及び/又は充填剤を取込むことができる。成分が外部カバー層である場合、顔料又は染料、促進剤及びUV安定剤を添加することができる。恐らく使用することのできる適切な蛍光増白剤としては、Uvitex 及び Eastobrite OB−1がある。適切な白色顔料は、二酸化チタンである。適切な及びUV光の安定化剤の例は、同一出願人による米国特許第5,494,291号の中で提供されている。高速化学反応により生成されたカバー又はコア成分の中に取り込まれ得る充填剤には、以下の定義の項に列挙されたものが含まれている。さらに、相容性ある重合体材料を添加することも可能である。例えば、成分がポリウレタン及び/又はポリ尿素を含む場合、このような重合体材料は、ポリウレタンイオノマー、ポリアミドなどを含む。
【0033】
本発明に従った高速化学反応により生成された材料から形成されたゴルフボールコア層は、標準的に0〜20重量パーセント、より好ましくは1〜15重合パーセントのこのような充填剤を含有する。高速化学反応により生成された成分がコアである場合、添加剤は、標準的には、密度、硬度及び/又はCORを制御するように選択される。
【0034】
本発明に従った高速化学反応により生成された材料から形成されたゴルフボール内部カバー層は、標準的に、0〜60重量パーセント、より好ましくは1〜30重量パーセント、そして最も好ましくは1〜20重量パーセントの充填剤を含有する。
【0035】
本発明に従った高速化学反応により生成された材料から形成されたゴルフボール外部カバー層は、標準的に0〜20重量パーセント、より好ましくは1〜10重量パーセント、そして最も好ましくは1〜5重量パーセントの充填剤を含有する。
【0036】
その触媒が組合わされた成分と一般に反応しないかぎりにおいて、RIMポリウレタン系出発材料に触媒を添加することができる。適切な触媒としては、ポリウレタン及びポリ尿素について有用であることが知られているものがある。
【0037】
反応混合物の粘度は、金型内の空間が確実に完全充填されるのに充分なものでなくてはならない。反応物材料は一般に、混合される前に100〜150°Fまで予備加熱される。大部分のケースにおいて、適切な射出粘度を確保するべく例えば100〜120°Fまで金型を予熱することが必要である。
【0038】
上述のように、ゴルフボールの1以上のカバー層は、本発明に従って高速化学反応により生成された材料から形成することができる。
【0039】
ここで図面、そしてまず第1に図1を参照すると、RIMポリウレタンを含むカバーをもつゴルフボールが示されている。このゴルフボール10は、RIMによって形成されたポリブタジエンコア12及びポリウレタンカバー14を内含している。
【0040】
ここで図2を参照すると、RIMポリウレタンを含むコアをもつゴルフボールが示されている。ゴルフボール20は、RIMポリウレタンコア22及びRIMポリウレタンカバー24を有する。
【0041】
図3を参照すると、再利用されたRIMポリウレタンを含有する中実コア32、RIMポリウレタンを含むマントルカバー層及びイオノマー又はもう1つの従来のゴルフボールカバー材料を含む外部カバー層を伴う多層ゴルフボール30が示されている。2つのカバー層を伴う本発明に従った多層ゴルフボールの制限的意味のない例としては、20〜80のショアD硬度及び0.025〜0.20インチの厚さをもつイオノマー又は非イオノマー熱可塑性樹脂、バラタ又はその他のカバーで被覆された、0.02〜0.20インチの厚さ及び20〜80のショアD硬度をもつRIMポリウレタンマントルを伴うものがある。
【0042】
次に図4を参照すると、ポリウレタンのRIMカバーを形成するためのプロセス流れ図が示されている。バルク貯蔵からのイソシアネートがライン80を通してイソシアネートタンク100に供給される。このイソシアネートは、ライン84及び86を介して熱交換器82を通してそれを循環させることにより、例えば100〜120°Fの望ましい温度まで加熱される。活性水素原子を伴うポリオール、ポリアミン又はもう1つの化合物は、ライン88を介してバルク貯蔵からポリオールタンク108まで搬送される。ポリオールは、それをライン92及び94を介して熱交換器90を通って循環させることによって、例えば100〜120°Fという望ましい温度に加熱される。ライン97を介してイソシアネートタンク100まで、及びライン98を介してポリオールタンク108まで、窒素タンク96から乾燥窒素ガスが供給される。イソシアネートが、ライン102を介してイソシアネートタンク100から、計量シリンダ又は計量ポンプ104を通って再循環ミキシングヘッド入口ライン106内へと補給される。ポリオールタンク108から、ライン110を介し、計量シリンダ又は計量ポンプ112を通って、再循環ミキシングヘッド入口ライン114内へと、ポリオールが供給される。再循環ミキシングヘッド116は、イソシアネートとポリオールを収容し、それらを混合し、ノズル118を通して射出金型120内にそれを補給できるようにする。射出金型120は、上部金型122と下部金型124を有する。冷却剤が、上部金型122内の冷却ライン126及び下部金型124内のライン128を通って流れる。材料は、望ましい反応プロフィールが確実に維持されるように制御された温度条件下で保持される。
【0043】
ポリオール成分は標準的に、カバーの物理的特性を修正するため安定化剤、流れ調整剤、触媒、燃焼調整剤、発泡剤、充填剤、顔料、蛍光増白剤、及び剥離剤を含有する。再利用されたポリウレタン/ポリ尿素も、コアに添加することができる。再利用ポリウレタンから誘導されたポリウレタン/ポリ尿素成分を、ポリオール成分中に添加することが可能である。
【0044】
ミキシングヘッドの内側で、インジェクタノズルは、優れた混合を提供するべく超高速でイソシアネートとポリオールを衝突させる。好ましくは、標準的には金型内でミキシングヘッドと金型キャビティの間に構築されているアフターミキサー130を用いて、付加的な混合が行なわれる。
【0045】
図5に示されているように、金型は、ディンプル付きの球形金型キャビティ136を伴う球形ゴルフボール金型134が中に配置されているゴルフボールキャビティチャンバ132を内含する。アフターミキサー130は図5に示されているようなピーナツアフターミキサーであってもよいし、あるいはいくつかの場合では、ハート型、ハープ型又はひしゃく型のようなもう1つの適切なタイプであってもよい。オーバーフロー流路138がゴルフボール金型134から浅いベント136を通してオーバーフロー材料を受け取る。好ましくは並行流配置にある冷却水通路138が、上部金型122及び下部金型124を通して、冷却水を運ぶ。
【0046】
金型キャビティは、引込みピンを収納し、一般に、例えばイオノマーゴルフボールカバーといった熱可塑性樹脂を射出成形するのに使用される金型キャビティと同じような方法で作られている。しかしながら、RIMが使用される場合の幾つかの差異は、ピンにより厳密な許容誤差が必要とされること、より低い成形温度が使用されること、またより低い射出圧力が使用されること、という点にある。また、アルミニウムのようなより低い強度の材料で金型を製造することもできる。
【0047】
本発明に従って形成されたゴルフボールは、従来の2成分スプレーコーティングを用いてコーティングすることもできるし、あるいは、RIMプロセス中に、すなわち金型内コーティングプロセスを用いてコーティングすることもできる。
【0048】
本発明に従ったRIMプロセスの著しい利点の1つは、ポリウレタン又はその他のカバー材料を再利用しゴルフボールコア内で使用することができるという点にある。再利用は、例えば糖分解により行なうことができる。標準的には、射出成形される材料の10〜80%が実際にカバーの一部分となる。残りの20〜90%は再利用される。
【0049】
糖分解によるポリウレタンの再利用は、例えば、RIM Part and Mold Design - Polyurethanes, 1955, Bayer Corp., Pittsburgh, PA から知られている。本発明のもう1つの有意な利点は、反応射出成形が低温低圧、すなわち120〜180°F及び100〜200psiで行なわれることから、このプロセスはカバーがきわめて軟質のコア上に成形されなくてはならないときに特に有益であるという点にある。軟質コア上で成形するのにさらに高い圧力が使用された場合、コアは「シャットオフする」、すなわち、変形して材料の流れを妨害し、カバー材料の不均等な分布をひき起こす。
【0050】
本発明において使用できる1つのポリウレタン成分は、TMXDI(META)脂肪族イソシアネート(Cytec Industries, West Paterson, NJ)を包含する。メタ−テトラメチルキシリリエンジイソシアネートに基づくポリウレタンは、改善された光沢保持率、UV光安定性、熱安定性及び加水分解安定性を提供することができる。さらに、TMXDI(META)脂肪族イソシアネートは、有利な毒物学的特性を示した。さらに、これは低い粘度をもつことから、広範囲のジオール(ポリウレタンまで)及びジアミン(ポリ尿素まで)について使用可能である。TMXDIが使用される場合、それは標準的に、供給業者の提案に従ってその他の脂肪族イソシアネートの一部分又は全てに対する直接的代替物として付加されるが、必ずしもそうである必要はない。TMXDIの反応性は緩慢であることから、実際的な成形品取出し時間を得るため触媒を用いることが有用又は必要であるかもしれない。硬度、引張り強度及び伸びは、供給業者の指示事項に従ってさらに材料を添加することによって調整可能である。
【0051】
ゴルフボールコアを本発明の材料及び方法を用いて作ることも可能である。RIMポリウレタンを用いてゴルフボールコアを作るためには、カバーに関して上述したものと同じ処理条件が使用される。当然のことながら、1つの差異は、金型内にいかなる引き込みピンも必要とされないという点にある。さらに、ディンプルなしの、より小さい金型が使用される。しかしながら、ワンピースボールが望まれる場合、ディンプル付き金型が使用されることになる。ポリウレタンをコアのために使用することもできる。
【0052】
ゴルフボールの上には標準的に、標示及び/又はロゴが打抜き加工されているか又は形成されている。このような標示は、ボールコア及び/又はカバーが本発明に従って、反応射出成形された後にエネルギー粒子供給源又は材料を用いて印刷を行なうことによって適用可能である。印刷された標示は、インキ、箔(箔トランスファ成形で使用するため)などの材料で形成することができる。エネルギー粒子又は放射線源を用いて印刷された標示は、レーザーでの燃焼、熱、有向電子、又は光による燃焼、例えばUVインキなどの光変換、粒子による衝突、電磁放射線による衝突などによって適用することができる。さらに、この標示は、金型内コーティングと同じ方法で、すなわちカバーの成形に先立ち金型の表面に標示を適用することによって適用可能である。
【0053】
ゴルフボールカバーとして使用するために選択されるポリウレタンは、40〜75、より好ましくは40〜60、最も好ましくは軟質カバー層については40〜50、硬質カバー層については50〜60のショアD硬度を有する。カバー層のために使用すべきポリウレタンは、5〜310kpsi、より好ましくは5〜100kpsi、そして最も好ましくは軟質カバー層について5〜20kpsi、そして硬質カバー層については30〜40kspiの曲げ弾性率を有する。
【0054】
本発明において使用するための適切なRIM系の制限的意味のない例としては、全てBayer Corp. (Pittsburgh, PA) 製である Bayflex(登録商標)エラストマーポリウレタン RIM系、Baydur(登録商標)GS固体ポリウレタン RIM系、Prism(登録商標)固体ポリウレタン RIM系、Dow Chemical USA (Midland, MI) からのSPECTRIM MM373−A(イソシアネート)及び373−B(ポリオール)を含むSPECTRIM反応成形可能ポリウレタン及びポリ尿素系、BASF(Parsippany, NJ)からの Elastolit SR系がある。好ましいRIM系としては、充填された又は充填されていないBayflex(登録商標)MP−10000及び Bayflex(登録商標)110−50が内含される。さらに好ましい例としては、ポリウレタン及びポリ尿素を再利用させるためのプロセスにより形成されたポリオール、ポリアミン及びイソシアネートである。MEKペルオキシドやジクミルペルオキシドのような過酸化物を使用することもできる。さらに、オクタン酸塩コバルト6%のような触媒や活性剤を使用することもできる。
【0055】
以下の例は、例示を目的として内含されており、制限的なものとして意図されているわけではない。
【0056】
例1
直径1.545インチ、PGA圧縮力約65及び反発係数約0.770のポリブタジエンゴルフボールコアを得た。0.0675インチの厚さのディンプル付きカバーを、コア上で反応射出成形した。このカバーは Bayflex MP10000樹脂(Bayer)を含んでいた。結果として得られたボールは、78というPGA圧縮力、0.720のCOR、及び39のショアDカバー硬度を有していた。ボールは、標準的耐久性試験に適合し、1という優れた耐擦りきず性等級を有していた。このカバーは、優れた切断抵抗等級をも有することが予想されている。
【0057】
例2(予言的)
高シスポリブタジエン、ジアクリル酸亜鉛、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛及び過酸化物開始剤から形成されたゴルフボールコアが得られる。コアは1.49インチの直径を有している。
【0058】
コアは、58というプラックショアD硬度をもつRIMポリウレタン、すなわちBayflex(登録商標)110−50充填剤なし(Bayer Corp.)の厚さ0.04インチのマントル層で被覆される。マントル層はディンプル付きで厚さ0.055インチの Iotek8000、7510及び7030の外部カバー層及び白色体質パッケージで被覆されている。ゴルフボールの処方及び特性については以下の表1に示されている。
【0059】
例3(予言的)
高シスポリブタジエン、ジアクリル酸亜鉛、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛及び過酸化物開始剤から形成されたゴルフボールコアが得られる。コアは1.49インチの直径を有している。
【0060】
コアは、約90というプラックショアA硬度をもつRIMポリウレタン、すなわちBayflex(登録商標)MP10000充填剤なし(Bayer Corp.)の厚さ0.040インチのマントル層で被覆される。マントル層は、ディンプル付きで厚さ0.055インチのEX1006及び1007(Exxon Corp.)及び Iotek7030(Exxon Corp.)の外部カバー層で被覆されている。ゴルフボールの処方及び特性については以下の表1に示されている。
【0061】
例4(予言的)
高シスポリブタジエン、ジアクリル酸亜鉛、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛及び過酸化物開始剤から形成されたゴルフボールコアを得る。コアは1.49インチの直径を有している。
【0062】
コアは、Iotek1002及び1003(Exxon Corp.)の厚さ0.055インチのマントル層で被覆される。マントル層は、ディンプル付きで厚さ0.04インチのRIM Bayflex(登録商標)MP10000充填剤なし(Bayer Corp.)の外部カバー層で被覆されている。ゴルフボールの処方及び特性については以下の表1に示されている。
【0063】
例5(予言的)
充填剤を含まないエラストマーRIMポリウレタン(Bayflex(登録商標)MP10000、Bayer Corp.)から直径1.42インチのゴルフボールコアを形成する。コアは、50重量部の Iotek 1002と50重量部の Iotek 1003の厚さ0.08インチの射出成形されたマントル層で被覆されている。マントル層は、Ex1006、Ex1007、Iotek 7030及び白色体質顔料の厚さ0.050インチの射出成形された外部カバー層で被覆されている。ゴルフボールの処方及び特性は、以下の表1に示されている。
【0064】
【表1】
Figure 0003916401
【0065】
定義
充填剤
本発明の特に好ましい形態においては、ゴルフボールの少なくとも一層は少なくとも1重量部の充填剤を含有する。好ましくは、層の密度、曲げ弾性率、離型及び/又はメルトフローインデックスを調整するために、充填剤が使用される。より好ましくは、少なくとも、充填剤が層の密度又は曲げ弾性率を調整するためのものである場合には、その充填剤は、層組成物100重量部を基準として少なくとも5重量部の量で存在する。いくつかの充填剤では、最高約200重量部が恐らく使用可能である。
【0066】
本発明に従った密度調整用充填剤は、好ましくは層組成物の比重よりも少なくとも005、そしてより好ましくは少なくとも0.1高いか又は低い比重を有する充填剤である。特に好ましい密度調整用充填剤は、樹脂組成物の比重よりも0.2以上、さらに好ましくは2.0以上だけ高い比重を有する。
【0067】
本発明に従った曲げ弾性率調整用充填剤は、例えば樹脂組成物100重量部に基づいて1〜100重量部の量で使用した場合に、樹脂組成物の曲げ弾性率(ASTM D−790)を、曲げ弾性率調整用充填剤を含まない樹脂組成物の曲げ弾性率に比べて少なくとも1%、好ましくは少なくとも5%だけ上昇又は下降させることになる。
【0068】
離型調整用充填剤は、金型から部品をより容易に取出すことを可能にし、かつそうでなければ金型に適用され得る外部離型剤の必要性をなくすか又は減少させるような充填剤である。離型調整用充填剤は、標準的に層の全重量に基づいて最高約2重量パーセントの量で使用される。
【0069】
メルトフローインデックス調整用充填剤は、メルトフローつまり組成の処理し易さを増減させる充填材である。
【0070】
層は、例えば樹脂組成物に又は隣接する層間で充填剤をカップリングさせるため特定の層内で材料の付着力を増大させるカップリング剤を含有することができる。カップリング剤の制限的意味のない例としては、チタネート、ジルコネート及びシランがある。カップリング剤は、標準的に、カップリング剤が内含されている組成物の合計重量に基づいて0.1〜2重量パーセントの量で使用される。
【0071】
慣性モーメントひいてはボールの初期スピン速度及びスピン減衰を制御するために密度調整用充填剤が使用される。1以上の層内、特に外部カバー層内への樹脂組成物より低い比重をもつ充填剤の添加の結果、慣性モーメントが減少し、いかなる充填剤も使用されなかった場合よりも高い初期スピン速度がもたらされる。1以上のカバー層の中、特に外部カバー層内への樹脂組成物より高い比重をもつ充填剤の添加は、慣性モーメントの増大及びより低い初期スピン速度を結果としてもたらす。望ましい内部カバー合計重量を達成するためにより少ない体積しか使用されないことから、高比重充填剤が好ましい。CORに対する影響が最小限であることから、非補強用充填剤も好ましい。好ましくは、充填剤は樹脂組成物と実質的な程度までレベルでは化学的に反応しないが、例えば幾分かのイオノマーを含有するシェル層内に酸化亜鉛が使用されるとき、幾分かの反応が発生する可能性がある。
【0072】
本発明の中で使用するための密度増加用充填剤は、好ましくは1.0〜20の範囲内の比重を有する。本発明において使用するための密度減少用充填剤は好ましくは、0.06〜1.4、より好ましくは0.06〜0.90の比重を有する。曲げ弾性率増加用充填剤は、その形態、樹脂とのその相互作用又はその固有の物性に起因して補強又は剛化効果をもつ。曲げ弾性率減少用充填剤は、母材樹脂に比べ比較的柔軟な特性をもつことから、反対の効果をもつ。メルトフローインデックス増大用充填剤は、母材に比べ比較的高いメルトフローのため、フロー増強効果をもつ。メルトフローインデックス減少用充填剤は、母材に比して比較的低いメルトフローをもつために反対の効果をもつ。
【0073】
外部カバー層以外の層で利用できる充填剤は、一般に伸長されている繊維及びフロックを除き、一般に約20メッシュ未満のサイズ、好ましくは約100メッシュ未満の米国標準サイズの細分された形をしていてよく、又は標準的にそのようになっている。フロック及び繊維のサイズは、処理を容易にするのに充分小さいものであるべきである。充填剤の粒度は、所望の効果、コスト、添加の容易さそしてダスティング上の問題によって左右される。充填剤は好ましくは、沈降水和シリカ、粘土、タルク、石綿、ガラス繊維、アラミド繊維、雲母、メタケイ酸カルシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、リトポン、シリケート、炭化ケイ素、けいそう土、ポリ塩化ビニル、カーボネート、金属、金属合金、炭化タングステン、金属酸化物、金属ステアリン酸塩、粒状炭質材料、マイクロバルーン、及びそれらの組合せから成る群から選択される。適切な充填剤の非制限的な例、その密度及びその好ましい用途は、以下に示されている。
【0074】
【表2】
Figure 0003916401
Figure 0003916401
【0075】
耐擦りきず性
耐擦りきず性試験は、以下のようにして行なわれた:箱形溝をもつTop Flite ツアーピッチングウェッジ(1994)を入手し、これをMiyamaeドライビングマシンに取付けた。スクエアに打つためクラブフェースを方向づけした。クラブが垂直となるダウンスイング内の点から4インチのところにティーがあるように、前/後のティー位置を調整した。ティーに対するクラブのトウ・ヒール位置及びティーの高さは、インパクトマークの中心がソールより約3/4インチ上にありフェースを横断してヒールにセンタリングされるような形で調整した。マシンを、秒速125フィートのクラブヘッド速度で作動させた。各ボールにつき最低3つの標本をテストした。各ボールを3回ずつ打った。試験の後、ボールを以下の表に従って等級付けした:
Figure 0003916401
テスト対象のボールは、下塗り及び上塗りされたものであった。
【0076】
切断抵抗
切断抵抗は、以下の手順に従って測定された:1994年型 Top-Flite ツアーピッチングウェッジの前縁に対し秒速135フィートでゴルフボールを発射した。ここで前縁半径は1/32インチ、ロフト角は51度、ソール半径は2.5インチであり、バウンス角度は7度である。
【0077】
本明細書でテストされたボールの切断抵抗は、1〜5の尺度で評価した。5は、カバーからコアまで完全に延びている切断を表わす。4はカバーを完全に貫通して延びてはいないが表面を破っている切断を表わす。3はカバー表面を破らないが、永久的くぼみきずを残す。2は、永久的ではあるが、3ほど重大ではないわずかなしわのみを残す。1は、可視的ないかなる損傷もくぼみも事実上ないことを表わす。
【0078】
耐久性
耐久性は、鋼板で作られた壁をもつ5面鋼製5角形コンテナの中に135フィート/秒(72°Fで)でゴルフボールを発射することによって決定される。図1に概略的に示されているコンテナ10は、中に長さ19 1/2インチのインサートプレート12が取付けられており、その中央部分14は、ゴルフクラブの方形溝の入った面をシミュレートするよう意図された水平に延びる方形溝を上に有している。図2に誇張した形で示されている溝は、0.033インチの幅30、0.100インチの深さ32をもち、0.130インチの幅をもつランドエリア34によって互いから離隔されている。5角形コンテナの5つの壁16は各々14 1/2インチの長さをもつ。入口壁は垂直であり、インサートプレートは、コンテナ10内の開口部20から離れて水平面に対し上方へ30°傾斜するような形で取付けられている。ボールは、その進入点からコンテナ10内にそれがインサートプレート12の方形溝付き中央部分14を打つまで、水平方向に15 1/2インチから15 3/4インチ走行する。ボールの軌道ラインとインサートプレート12の間の角度は30度である。ボールは70回以上のブロー(発射)を受け、破断(すなわちカバーの亀裂又は離層のあらゆる兆候)について規則的間隔で検査される。ボール内に微小亀裂が形成した場合、その速度は変化することになり、オペレータには警告が発せられる。このとき、オペレータは、ボールを目視にて検査する。微小亀裂がまだ観察できない場合、ボールは、亀裂が視覚的に検出できるまでテストに戻される。
【0079】
ボールには、以下の尺度に従って耐久性等級が割当てられる。同じタイプの12個のボールの標本を入手し、上記の耐久性試験装置を用いてテストする。標本中のすべてのボールより少ないボールが、各々亀裂なく70回のブローに耐えた場合、そのボールには1という耐久性等級が割当てられる。全ボールが70回のブローに耐え、12個のうちの1つ又は2つのボールが100回のブローより前に亀裂を生じた場合、そのボールには2という耐久性等級が割当てられる。標本中の12のボール全てが各々100回のブローに耐えたものの、7個以上のボールが各々200回未満のブローで亀裂を生じた場合、そのボールには3という耐久性等級が割当てられる。標本中の12のボール全てが100回のブローに耐え、12個のうち少なくとも6個のボールが200回のブローをも耐え抜いた場合、そのボールには、4という耐久性等級が割当てられる。
【0080】
ショアD硬度
本明細書で使用されるように、カバーの「ショアD硬度」は、測定がプラック上ではなくむしろ成形されたカバーの湾曲した表面上で行なわれるという点を除いて、一般にASTM D−2240に従って測定される。さらに、カバーのショアD硬度は、カバーがコア上に残っている間に測定される。硬度測定がディンプル付きカバーについて行なわれる場合、ショアD硬度は、ディンプル付きカバーのランドエリアで測定される。
【0081】
反発係数
ゴルフボールのレジリエンス又は反発係数(COR)は、直接的衝撃の後の弾性球の相対速度と衝撃前の相対速度の比率である定数「e」である。その結果、COR(「e」)は1を完璧又は完全に弾性の衝突と等価であるとし、0を完璧又は完全に非弾性の衝突と等価であるものとして、0〜1まで変動する可能性がある。
【0082】
CORは、クラブヘッド速度、クラブヘッド質量、ボール重量、ボールのサイズ及び密度、スピン速度、軌道角度及び表面形態(すなわち、ディンプルパターン及びディンプル網羅面積)ならびに環境条件(例えば温度、湿気、大気圧、風など)のようなその他の要因と共に、一般にボールを打ったときにボールが飛行することになる距離を決定する。この事実に沿って、制御された環境条件下でのゴルフボールの飛行距離は、クラブの速度と質量及びボールのサイズ、密度及びレジリアンス(COR)及びその他の要因の関数となる。クラブの初速、クラブの質量及びボールの出発角度は、基本的に打球時にゴルファーによって与えられる。クラブヘッド、クラブヘッド質量、軌道角度、及び環境条件は、ゴルフボール製造業者が制御できる決定因子ではなく、ボールサイズ及び重量はU.S.G.Aによって設定されており、これらは、ゴルフボールメーカーの間で関心のある要因ではない。改善された距離に関して問題となる要因つまり決定因子は、一般にボールの反発係数(COR)及び表面形態(ディンプルパターン、ランドエリア対ディンプルエリアの比率など)である。
【0083】
中実コアボール内のCORは、成形されたコア及びカバーの組成の関数である。成形されたコア及び/又はカバーは、多層ボールの場合と同様に1以上の層で構成されていてよい。巻付けコアを含むボール(すなわち、液体又は固体の中心部、弾性巻線及びカバーを含むボール)においては、反発係数は、中心部及びカバーの組成物のみならずエラストマー巻線の組成及び張力の関数でもある。中実コアボールの場合と同様に、巻付けコアボールの中心及びカバーも、1以上の層で構成されていてよい。
【0084】
反発係数は、出射速度対入射速度の比である。本出願の例においては、ゴルフボールの反発係数は125±5フィート/秒(fps)のそして125fpsに補正された速度で水平にボールを一般に垂直な硬質平鋼板に対し推進しボールの入射及び出射速度を電子的に測定することによって測定された。速度は、物体が中を通過するときにタイミングパルスを提供する Oehler Research, Inc., P. O. Box 9135, Austin, Texas 78766 から入手可能な一対の Oehler Mark 55 弾道スクリーンを用いて測定された。これらのスクリーンは、36インチ離隔され、はね返り壁から25.25インチ及び61.25インチのところに位置設定される。ボール速度を、(36インチにわたるボールの平均速度として)はね返り壁への途中でスクリーン1からスクリーン2までパルスをタイミングすることによって測定し、次に同じ距離にわたりスクリーン2からスクリーン1まで出口速度をタイミングさせた。ボールを発射した砲の縁部を避けるべくわずかに下向きにボールがはね返ることができるように、はね返り壁を、垂直平面に対して2度傾斜させた。はね返り壁は、厚さ2.0インチの中実鋼である。
【0085】
以上で示したように、入射速度は125±5fps であるが125fps に補正されているべきである。CORと前方又は入射速度の間の相関関係はこれまでに研究されてきており、あたかもボールが正確に125.0fps の入速度を有しているかのようにCORが報告されるような形で±5fps の範囲にわたり補正が行なわれてきた。
【0086】
反発係数は、ボールが米国ゴルフ協会(U.S.G.A)により規定された仕様内にある場合、全ての市販ボールにおいて充分制御されなくてはならない。以上である程度言及したように、U.S.G.A.規格は、「適合」ボールが、U.S.G.A.マシン上でテストしたとき75°Fの大気内で秒速255フィートを超える初期速度をもち得ないということを示している。ボールの反発係数は、ボールの初期速度に関係づけられることから、競技好適性(すなわちスピンなど)を高めるべく充分な柔軟度(つまりは硬度)の広範な程度を有する一方で、初期速度についてU.S.G.A限度に密に接近するように充分高い反発係数をもつボールを製造することが極めて望ましい。
【0087】
圧縮力
PGA圧縮力は、ゴルフボールの性能に関与するもう1つの重要な特性である。ボールの圧縮力は、打撃時のボールの競技好適性及び生み出される音すなわち「コツンという音」に影響を及ぼし得る。同様にして、圧縮力は、特にチッピング及びパッティングにおけるボールの「感触」(すなわち硬い又は軟かい応答感触)をもたらすことができる。
【0088】
その上、圧縮力自体は、ボールの距離性能に対してわずかな関係しかもたないものの、打撃時のボールの競技好適性には影響を及ぼすことができる。クラブフェースに対するボールの圧縮度及びカバーの柔軟性は、結果としてもたらされるスピン速度に大きく影響する。標準的には、カバーが柔軟になればなるほど、より硬いカバーに比べてスピン速度は高くなる。さらに、コアが硬ければ硬いほど、より柔かいコアに比べ速いスピン速度が生み出される。これは、インパクト時に硬質コアは、軟質コアに比べはるかに大きい度合でクラブフェースに対しボールのカバーを圧縮するのに役立ち、このようにして、クラブフェース上へのボールのより大きな「食い付き」とその結果としてのより高いスピン速度が生み出される。実際に、カバーは、比較的圧縮不可能なコアとクラブヘッドの間で圧搾される。より軟質のコアが使用される場合、カバーは、より硬質のコアが使用される場合に比べてはるかに小さい圧縮応力下にあり、従ってクラブフェースとさほど密に接触しない。この結果、スピン速度は低くなる。
【0089】
ゴルフボール業界で用いられている「圧縮力」という語は一般に、ゴルフボールが圧縮荷重を受けたときにこうむる全体的なたわみを定義づけている。例えば、PGA圧縮力は打撃時のゴルフボールの形状変化の量を表わす。ツーピースボールにおける中実コア技術の開発により、糸巻きスリーピースボールに比べはるかに精確な圧縮力制御が可能となった。これは、中実コアボールの製造においては、たわみ又は変形の量がコア製造に使用される化学的処方により精確に制御されるからである。これは、圧縮力が部分的に弾性糸の巻付けプロセスによって制御される糸巻きスリーピースボールと異なる点である。このようにして、ツーピース及び多層中実コアボールは、糸巻きスリーピースボールのような巻付けコアをもつボールに比べてはるかに一貫性ある圧縮力読取り値を示す。
【0090】
過去において、PGA圧縮力は、ゴルフボールに与えられる0〜200までの尺度に関係していた。PGA圧縮力値が低くなればなるほど、打撃時のボールの感触は軟かくなる。実際には、トーナメント品質のボールは、70〜110前後、好ましくは80〜100前後の等級をもつ。
【0091】
0〜200の尺度を用いてPGA圧縮力を決定するにあたっては、ボールの外部表面に対して、標準力が適用される。全くたわみを示さない(0.0インチのたわみ)を示すボールが200と等級付けされ、2/10インチ(0.2インチ)たわんだボールが0と等級づけされる。0.001インチのたわみ変化毎に、圧縮力が1点ずつ降下する。従って、0.1インチ(100×0.001インチ)たわむボールが100というPGA圧縮力(すなわち200−100)をもち、0.110インチたわむボール(110×0.001インチ)が90というPGA圧縮力(すなわち200−110)を有する。
【0092】
圧縮力の決定の一助となるために、業界ではいくつかの装置が利用されてきた。例えば、PGA圧縮力は、上部及び下部アンビルをもつ小型プレスの形で作られた装置により決定される。上部アンビルは、200ポンドのダイスプリングに接して休止状態にあり、下部アンビルは、クランク機構を用いて0.300インチにわたり移動可能である。その開放位置において、アンビル間の空隙は1.780インチであり、ボールの挿入のために0.100インチのクリアランスを残している。下部アンビルがクランクによってもち上げられるにつれ、それはボールを上部アンビルに対し圧縮し、このような圧縮は下部アンビルの行程の最後の0.200インチの間に起こり、このときボールは上部アンビルに荷重を加え、今度はこれがスプリングに荷重を加える。上部アンビルの平衡点は、ボールによりアンビルが0.100インチを超えてたわめられた場合(これにより小さなたわみは単にゼロ圧縮力とみなされる)、ダイヤルマイクロメータによって測定され、マイクロメータのダイヤル上の読取り値は、ボールの圧縮力と呼ばれる。実際には、トーナメント品質のボールは、80〜100前後の圧縮力等級をもち、これはすなわち、上部アンビルが合計0.120〜0.100インチたわんだことを意味している。
【0093】
PGA圧縮力を決定する例は、Atti Engineering Corporation of Newark, NJによって製造されたゴルフボールの圧縮力テスターを使用することによって示すことができる。このテスターにより得られる値は、0〜100の範囲内にありうる1つの数字によって表現される任意値に関するものであるが、装置上のダイヤルゲージの2回転によって表わされるように200という値を測定することも可能である。得られた値は、ゴルフボールが圧縮荷重を受けたときにこうむるたわみを定義づけている。Attiテスト装置は、下部可動プラットフォームと上部可動バネ式アンビルで構成されている。ダイヤルゲージは、バネ式アンビルの上向きの動きを測定するような形で取りつけられている。テストすべきゴルフボールは、下部プラットフォーム内に設置され、このプラットフォームは次に定距離だけもち上げられる。ゴルフボールの上部部分は、バネ式アンビルと接触してこれに圧力を加える。圧縮すべきゴルフボールの距離に応じて、上部アンビルはバネに対抗して上向きに強制的に移動させられる。
【0094】
圧縮力を決定するために代替的装置も利用されてきた。例えば、出願人は、ゴルフボールのさまざまな成分(すなわちコア、マントルカバーボール、仕上りボールなど)の圧縮力を評価するために Riehle Bros. Testing Machine Company, Phil., PA により最初製造された改良型 Riehle Compression Machineも利用する。Riehle 圧縮装置は、200ポンドという固定された初期化荷重の下で1000分の1インチ単位の変形を決定する。このような装置を用いると、61という Riehle 圧縮力は、0.061インチの荷重下でのたわみに対応する。
【0095】
さらに、Riehle 圧縮力 とPGA圧縮力の間には同じサイズのボールについて近似の関係が存在する。出願人は、Riehle 圧縮力が、PGA圧縮力=160−Riehle 圧縮力という一般式によってPGA圧縮力に対応するということを見極めてきた。その結果、80 Riehle 圧縮力は90PGA圧縮力に対応し、70 Riehle 圧縮力は90 PGA圧縮力に対応し、60 Riehle 圧縮力は100PGA圧縮力に対応する。報告を目的として、出願人の圧縮力値は通常 Riehle 圧縮力として測定されPGA圧縮力に変換される。
【0096】
さらに、PGA圧縮力に対する相関関係が知られているかぎり、付加的な圧縮装置をゴルフボール圧縮力の監視のために利用することも可能である。これらの装置は、Whitney Testerといったように、設定された関係又は公式を通してPGA圧縮と相関する又は対応させるように設計されてきた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による反応射出成形(RIM)プロセスに従って形成されたゴルフボールの第1の実施態様である。
【図2】 本発明による反応射出成形(RIM)プロセスに従って形成されたゴルフボールの第2の実施態様である。
【図3】 本発明による反応射出成形(RIM)プロセスに従って形成されたゴルフボールの第3の実施態様である。
【図4】 本発明による反応射出成形を概略的に描いたプロセス流れ図である。
【図5】 本発明によるゴルフボールカバーを反応射出成形するための金型を概略的に示す。

Claims (9)

  1. コアとカバーを有するマルチピースゴルフボールを製造する方法であって、
    ポリブタジエンコアをゴルフボール成形型内に置くステップと
    イソシアネート材料を加熱するステップと
    ポリオール材料を加熱するステップと
    前記イソシアネート材料を前記ポリオール材料と混合ヘッド内で10.4MPa−20.7MPa(1500 psi −3000 psi )の範囲の圧力下で衝突させて混合させ、反応生成物を形成するステップと
    前記反応生成物をゴルフボール成形型内の前記ブタジエンコア上に反応射出成形しカバーを形成するステップとを有し
    上記反応生成物は、ポリウレタン又はポリ尿素又はこれらの混合物を含み、5分以下の反応時間内で34〜2137MPa(5〜310kpsi)の曲げ弾性率を有し、成形品取出時間が10分以下であり、
    カバーは0.025cm(0.01インチ)以下の厚さと30−75のショアD硬度を有し、
    反応射出成形は120°F〜180°Fの範囲、圧力が689.5kPa〜1379kPa(100〜200psi)で行われる、コアとカバーを有し、直径が略4.27cm(1.68インチ)である、マルチピースゴルフボールを製造する方法。
  2. 糖分解作用による反応生成物の一部を再利用することを更に含む請求項1に記載の方法。
  3. 反応生成物は3分以内で形成される請求項1に記載の方法。
  4. マルチピースゴルフボールはマントル層を含む請求項1に記載の方法。
  5. ポリブタジエンを含むコアと、
    前記コアを覆うように形成されるカバーであって、該カバーは2以上の成分を型内で反応させて、5分以下の反応時間で34〜2137MPa(5〜310kpsi)の曲げ弾性率を持つ反応生成物を形成することにより形成され、前記2以上の反応成分は、少なくともイソシアネート材料とポリオール材料を含み、前記反応生成物はポリウレタン又はポリ尿素又はこれらの混合物を含み、前記反応射出成形は、120°F−180°Fの温度範囲で、689.5kPa〜1379kPa(100〜200psi)の範囲の圧力下で行われ、成形品取出時間は10分以内であり、カバーは0.025cm(0.01インチ)以下の厚さと30−75のショアD硬度を有するカバーとを有する、
    マルチピースゴルフボール。
  6. 前記コアは3.78cm(1.49インチ)の直径を有し、ポリブタジエンから成る請求項5に記載のマルチピースゴルフボール。
  7. 前記イソシアネートは脂肪族イソシアネートである請求項5に記載のマルチピースゴルフボール。
  8. 厚さが0.14cm(0.055インチ)でアイオノマー混合物からなるマントル層を更に有する請求項5に記載のゴルフボール。
  9. ゴルフボールは78のPGA圧縮力と0.720の反発係数を持つ請求項5に記載のマルチピースゴルフボール。
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