JP3915949B2 - 揚砂装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揚砂装置に関し、特に、下水処理場、上水処理場等の沈砂池において、池底に沈下した沈砂を揚砂するための揚砂装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水処理場、上水処理場等には、流入水に含まれる砂を除去するために沈砂池を設け、沈砂池の池底に沈下した沈砂を、揚砂装置により揚砂するようにしている。
この沈砂池は、例えば、図10に示すように、沈砂池1の流入側10に細目除塵機2を配設し、流入水に含まれる粗大ゴミを分離除去した後、細目除塵機2を通過した砂を沈砂池1の底部に自然沈下させるとともに、この沈砂を高圧ポンプ40に接続された複数段の集砂ノズル41,42,43から高圧水を噴射することにより、沈砂池1の最深部に形成した集砂留槽3に向けて移送し、集砂留槽3に配設した高圧ポンプ40に接続されたジェットポンプ4から噴射される上向きの高圧水によって発生する負圧を利用して集砂留槽3内に集積された沈砂を水と共に沈砂池1の上方に配設した砂分離機6に吸い上げ、砂分離機6において、吸い上げた揚砂を砂と水とに分離し、砂をスクリューコンベアからなる揚砂移送機61を介してホッパ13へ排出し、一方、分離水を排水ポンプ12を配設したポンプピット11へ排水するように構成している。
この場合において、高圧ポンプ40は、貯水タンクTと接続し、貯水タンクTに貯留した水を、必要量、高圧ポンプ40から、バルブを介して、集砂ノズル41,42,43及びジェットポンプ4に供給できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の沈砂池1においては、沈砂池1の底部に自然沈下した沈砂を、高圧ポンプ40に接続された複数段の集砂ノズル41,42,43から高圧水を噴射することにより集砂留槽3に移送し、集砂留槽3に集積された沈砂を、ジェットポンプ4から噴射される上向きの高圧水によって砂分離機6に吸い上げるようにしているので、揚砂のために大量の水を必要とし、ジェットポンプ4の効率が10%程度と低く、ジェットポンプ4にて吸い上げる水量の約2倍の駆動水が必要とされることと相俟って、ジェットポンプ4に接続する揚砂用配管44、砂分離機6、ポンプピット11に配設する排水ポンプ12等を大形化する必要が生じ、高圧ポンプ40、電力設備等を含む設備の構築コスト及び維持コストが上昇するという問題点があった。
また、高圧ポンプ40からジェットポンプ4に供給する水は、ごみを除去した処理水や、清浄水が必要になるという問題点があった。
【0004】
本発明は、従来の沈砂池の揚砂装置の有する問題点に鑑み、揚砂用のポンプに低廉な渦流ポンプを用いて、揚砂のために必要な水量、特に、清浄水の水量を低減しながら、効率よく、かつ、安定して揚砂を行うことができるようにした揚砂装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の揚砂装置は、沈砂池に形成した集砂留槽内において昇降可能に配設した揚砂用の渦流ポンプと、該渦流ポンプにより吸い上げた揚砂を砂と水とに分離する砂分離機と、渦流ポンプから砂分離機への揚砂行程中に配設した揚砂濃度を検出する揚砂濃度センサーと、該揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて前記渦流ポンプを昇降駆動する昇降制御手段とからなる揚砂装置において、前記砂分離機を、該砂分離機に形成したオーバフロー槽からの分離水を沈砂池の底部に配設した複数段の集砂ノズル用水として利用できる水頭を有する高さに設置し、分離水を集砂ノズル用水として沈砂池の底部に配設した複数段の集砂ノズルへ供給するようにしたことを特徴とする。
【0006】
この揚砂装置は、揚砂用のポンプに低廉な渦流ポンプを用いることにより、揚砂のために必要な水量、特に、清浄水の水量を低減することができる。
また、渦流ポンプから砂分離機への揚砂行程中に配設した揚砂濃度を検出する揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて、渦流ポンプを昇降駆動する昇降制御手段を設けることにより、渦流ポンプを集砂留槽に集積された沈砂を吸い上げるのに最適な高さ位置に設置することができる。
そして、前記砂分離機を、該砂分離機に形成したオーバフロー槽からの分離水を沈砂池の底部に配設した複数段の集砂ノズル用水として利用できる水頭を有する高さに設置し、分離水を集砂ノズル用水として沈砂池の底部に配設した複数段の集砂ノズルへ供給するようにすることにより、揚砂のために必要な水量、特に、清浄水の水量をより低減することができる。
【0007】
この場合において、昇降制御手段を、揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて駆動される巻取ドラムにより構成し、巻取ドラムに巻収した索条の巻き出し、巻き取りにより渦流ポンプを昇降駆動するように構成することができる。
【0008】
これにより、渦流ポンプを昇降駆動を簡易に、かつ、確実に行うことができる。
【0009】
また、昇降制御手段を、所定の時間間隔をもって間欠的に渦流ポンプを昇降駆動するように構成することができる。
この場合、「時間間隔」は、渦流ポンプと揚砂濃度センサーとの距離に応じて決定するものとする。
【0010】
これにより、渦流ポンプと揚砂濃度センサーとの距離が離れている場合でも、揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて、渦流ポンプを集砂留槽に集積された沈砂を吸い上げるのに最適な高さ位置に安定して設置することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の揚砂装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1に、本発明の揚砂装置を適用した沈砂池1の第1実施例を示す。
この沈砂池1は、沈砂池1の流入側10に細目除塵機2を配設し、流入水に含まれる粗大ゴミを分離除去した後、細目除塵機2を通過した砂を沈砂池1の底部に自然沈下させるとともに、この沈砂を沈砂池1の底部に配設した複数段の集砂ノズル41,42,43から水を噴射することにより、沈砂池1の最深部に形成した集砂留槽3に向けて移送し、集砂留槽3に配設した揚砂用の渦流ポンプ5によって、集砂留槽3内に集積された沈砂を水と共に沈砂池1の上方に配設した砂分離機6に吸い上げ、砂分離機6において、吸い上げた揚砂を砂と水とに分離し、砂を揚砂移送機61を介してホッパ13へ排出し、一方、分離水をバルブV1,V2,V3,V4を配した配管14を介して、集砂ノズル41,42,43に供給し、また、バルブV5を配した配管15を介して、排水ポンプ12を配設したポンプピット11へ排水するように構成している。
【0013】
この場合において、複数段の集砂ノズル41,42,43を設けた沈砂池1の底部は、沈砂を沈砂池1の最深部に形成した集砂留槽3に向けて移送しやすいように、集砂留槽3に向けて漸次傾斜して形成するようにしている。
【0014】
また、渦流ポンプ5は、集砂留槽3内において昇降可能に配設するとともに、この渦流ポンプ5から砂分離機6への揚砂行程中、例えば、渦流ポンプ5に接続した揚砂管8に配設した揚砂濃度を検出する揚砂濃度センサー9によって検出した砂濃度に応じて、昇降制御手段7を介して渦流ポンプ5を昇降駆動し、渦流ポンプ5を集砂留槽3に集積された沈砂を吸い上げるのに最適な高さ位置に設置するようにする。
【0015】
本実施例においては、渦流ポンプ5を昇降駆動する昇降制御手段7として、沈砂池1の固定側に基端を揺動可能に支持したリンク70の先端に渦流ポンプ5を取り付け、リンク70の一部に先端を係止した索条71を、巻取ドラム72に巻収し、索条71の巻き出し、巻き取りにより、リンク70を介して渦流ポンプ5を昇降駆動するようにする。
この場合、渦流ポンプ5と砂分離機6とを接続する揚砂管8は、リンク70の揺動と渦流ポンプ5の昇降に追従して屈曲するフレキシブル管で以て構成するようにする。
【0016】
砂分離機6は、底面が傾斜した砂分離槽60の内底面に沿ってスクリューコンベア等の砂移送機61を配設するとともに、オーバフロー槽62を形成し、砂分離槽60において、吸い上げた揚砂を砂と水とに分離するようにする。
そして、砂は、揚砂移送機61を介してホッパ13へ排出し、トラック等にて搬出するようにする。
一方、分離水は、オーバフロー槽62及び配管14,15を介して、配管14,15に配設したバルブV1,V2,V3,V4,V5を適宜開閉操作することにより、排水ポンプ12を配設したポンプピット11のほか、その一部を、必要量だけ、沈砂池1の底部に複数段に設置した集砂ノズル41,42,43へ集砂ノズル用水として選択的に供給するようにする。
この場合、揚砂装置の運転開始時には、分離水をバルブV1,V2,V3,V4を配した配管14を介して、集砂ノズル41,42,43に供給して集砂ノズル用水として用い、運転終了に際しては、配管14に配したバルブV1,V2,V3,V4を閉鎖し、バルブV5を配した配管15を介して、排水ポンプ12を配設したポンプピット11へ排水することにより、必要に応じて、運転終了時に沈砂池1をドライ化(水のない状態)にすることができる。
これにより、揚砂のために必要な水量、特に、清浄水の水量をより低減することができる。
【0017】
この場合、砂分離機6は、沈砂池1に対して、分離水を集砂ノズル用水として利用できる水頭を有する所定の高さHに設置するようにする。
また、分離水の水圧が不足する場合には、図8に示す参考例のように、貯水タンク16に高圧ポンプ17を接続し、この高圧ポンプ17からの配管18を集砂ノズル41,42,43へ分離水を供給する配管14内に接続して、配管14内の水圧を増すようにすることができる。
このとき、図8(B)に示すように、配管14内を流通する分離水の流れ方向と同方向に配管18から水を吐出し、配管14内の流速がより高速となるように構成することが望ましい。
これにより、分離水の水頭を補い、分離水を集砂ノズル用水として利用できるものとなる。
【0018】
次に、渦流ポンプ5を集砂留槽3に集積された沈砂を吸い上げるのに最適な高さ位置に設置する昇降制御手段7を駆動制御する揚砂濃度センサー9について説明する。
この揚砂濃度センサー9は、渦流ポンプ5の位置の砂濃度と、揚砂濃度センサー9によって検出した砂濃度のタイムラグを小さくするため、渦流ポンプ5の近傍位置に配設することが望ましいが、後述のように、昇降制御手段7により、所定の時間間隔をもって間欠的に渦流ポンプ5を昇降駆動することにより、タイムラグの影響をなくすことができる。
【0019】
揚砂濃度センサー9としては、種々の方法、機構を採用することができるが、以下、その一例を示す。
図4に示す揚砂濃度センサー9は、揚砂管8の一部に、両側の揚砂管8から荷重が伝達されないように絶縁材81a,81aを介して検出管81を浮遊状態に設置し、この検出管81に重量センサー91を取り付けて構成したものである。
そして、図4(B)に示すように、重量センサー91により、検出管81内を流動する砂を含有した水の重量を測定して、砂濃度を検出するようにする。より具体的には、砂の比重は2.6程度であり、砂濃度が10%になれば、検知管81内の水の重量は砂を含有した水に対して約11.6%重くなる。このように、検知管81内の水の重量を測定して砂濃度を検出することができる。
【0020】
また、図5に示す検出センサー9は、揚砂管8の屈曲部、例えば、L字形に形成した屈曲部82に突設したバーの先端にマグネット9Mを取り付けるとともに、このマグネット9Mをコイル9C内に配設して構成した振動検出計92からなるものである。
そして、振動検出計92により、揚砂管8の屈曲部82内を流動する砂を含有した水によって生じる揚砂管8の振動を、励磁電流として測定して、砂濃度を検出するようにする。
【0021】
また、図6に示す揚砂濃度センサー9は、揚砂管8の屈曲部、例えば、図6(A)に示すように、L字形に形成した屈曲部82、又は図6(B)に示すように、U字形に形成した屈曲部82の外周を遮音性のボックス93により囲み、この遮音性のボックス93にて囲まれた内部にマイクロフォン等の音検出器94を設置して構成したものである。
この場合、揚砂管8の屈曲部は、音検出器94による測定精度を高めるために鋼管等の金属製の管部材で以て構成することが望ましい。
そして、図6(C)、(D)に示すように、音検出器94により、揚砂管8の屈曲部82内を流動する砂を含有した水によって生じる衝突音の大きさ及び周波数を測定して、砂を含有した水と砂を含有しない水の周波数特性を考慮して、砂濃度を検出するようにする。
【0022】
また、図7に示す揚砂濃度センサー9は、図6に示す揚砂濃度センサー9と同様、揚砂管8の屈曲部、例えば、図7(A)に示すように、L字形に形成した屈曲部82の外周を遮音性のボックス93により囲み、この遮音性のボックス93にて囲まれた内部にマイクロフォン等の音検出器94を設置し、さらに、揚砂管8に設置した流速計95による計測値を補正値として加えるようにして構成したものである。
そして、図7(C)、(D)に示すように、音検出器94により、揚砂管8の屈曲部82内を流動する砂を含有した水によって生じる衝突音の大きさ及び周波数を測定して、砂を含有した水と砂を含有しない水の周波数特性を考慮するとともに、揚砂管8に設置した流速計95による計測値を補正値として加えて、砂濃度を検出するようにする。
【0023】
図9に、本発明の揚砂装置を適用した沈砂池1の第2実施例を示す。
この沈砂池1は、上記第1実施例の沈砂池と同様、沈砂池1の流入側10に細目除塵機2を配設し、流入水に含まれる粗大ゴミを分離除去した後、細目除塵機2を通過した砂を沈砂池1の底部に自然沈下させるとともに、この沈砂を複数段の集砂ノズル41,42,43から水を噴射することにより、沈砂池1の最深部に形成した集砂留槽3に向けて移送し、集砂留槽3に配設した揚砂用の渦流ポンプ5によって、集砂留槽3内に集積された沈砂を水と共に沈砂池1の上方に配設した砂分離機6に吸い上げ、砂分離機6において、吸い上げた揚砂を砂と水とに分離し、砂を揚砂移送機61を介してホッパ13へ排出し、一方、分離水をバルブV5を配した配管15を介して、排水ポンプ12を配設したポンプピット11へ排水するように構成している。
【0024】
本実施例においては、渦流ポンプ5を昇降駆動する昇降制御手段7として、沈砂池1の固定側に垂設したガイドレール74に沿って昇降可能となるように配設した昇降台75に渦流ポンプ5を取り付けるとともに、昇降台75に先端を係止した索条77を、巻取ドラム76に巻収し、索条77の巻き出し、巻き取りにより、昇降台75を介して渦流ポンプ5を昇降駆動するようにする。
この場合、渦流ポンプ5と砂分離機6とを接続する揚砂管8は、索条77と同じように巻取ドラム76に巻収し、索条77の巻き出し、巻き取りに合わせて巻き出し、巻き取りするように構成する。
【0025】
なお、本実施例のその他の構成は、揚砂濃度センサー9を含め、上記第1実施例の沈砂池と同様である。
【0026】
次に、本発明の揚砂装置による揚砂工程を図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
このフローチャートは、揚砂濃度センサー9を、渦流ポンプ5の近傍位置に配設した場合を示す。
沈砂池1の揚砂を開始する場合、渦流ポンプ5は、集砂留槽3内に流入する砂の中に埋没しないように、集砂留槽3の上方位置(上端の待機位置)で待機するようにしている。
まず、昇降制御手段7を駆動することにより、渦流ポンプ5を集砂留槽3の上方位置から、沈砂池1内の上澄水の位置まで下降させ、渦流ポンプ5を起動し、吸い上げた上澄水を砂分離機6まで揚水し、分離水をバルブV1,V2,V3,V4を配した配管14を介して、集砂ノズル41,42,43に供給して、沈砂池1の底部に自然沈下している沈砂を集砂留槽3に向けて移送し、集積する。
次に、さらに昇降制御手段7を駆動することにより、渦流ポンプ5を集砂留槽3内に下降させる。
ところで、渦流ポンプ5を起動すると、揚砂濃度センサー9によって、揚砂管8内を流通する水の砂濃度が検出されるが、これにより、砂留槽3に集積された沈砂の表面位置に対する渦流ポンプ5の位置を検知することができる。
そして、揚砂濃度センサー9によって検出した砂濃度に応じて、昇降制御手段7を駆動することにより、渦流ポンプ5を集砂留槽3に集積された沈砂を吸い上げるのに最適な高さ位置に設置するようにする。より具体的には、揚砂濃度センサー9によって検出した砂濃度が、設定砂濃度(範囲)と比較して高い場合には、渦流ポンプ5が沈砂中に埋まっていると判断して、渦流ポンプ5を上昇させ、一方、設定砂濃度(範囲)と比較して低い場合には、渦流ポンプ5が沈砂に達していないと判断して、渦流ポンプ5を下降させ、砂濃度が、設定砂濃度(範囲)になるようにする。
このようにして、揚砂することにより、渦流ポンプ5を順次下降させ、渦流ポンプ5が集砂留槽3の下端(底部)に達すれば、揚砂を完了し、昇降制御手段7を駆動して渦流ポンプ5を集砂留槽3の上方位置(上端の待機位置)まで上昇させ、渦流ポンプ5、昇降制御手段7等を停止するようにする。
【0027】
次に、揚砂濃度センサー9を、渦流ポンプ5から離れた位置に配設した場合には、昇降制御手段7により、所定の時間間隔をもって間欠的に渦流ポンプ5を昇降駆動することにより、タイムラグの影響をなくすことができるが、この揚砂工程を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
沈砂池1の揚砂を開始する場合、渦流ポンプ5は、集砂留槽3内に流入する砂の中に埋没しないように、集砂留槽3の上方位置(上端の待機位置)で待機するようにしている。
まず、昇降制御手段7を駆動することにより、渦流ポンプ5を集砂留槽3の上方位置から、沈砂池1内の上澄水の位置まで下降させ、渦流ポンプ5を起動し、吸い上げた上澄水を砂分離機6まで揚水し、分離水をバルブV1,V2,V3,V4を配した配管14を介して、集砂ノズル41,42,43に供給して、沈砂池1の底部に自然沈下している沈砂を集砂留槽3に向けて移送し、集積する。
次に、さらに昇降制御手段7を駆動することにより、渦流ポンプ5を集砂留槽3内に一定時間(又は距離)下降させる。
ところで、渦流ポンプ5を起動すると、揚砂濃度センサー9によって、揚砂管8内を流通する水の砂濃度が検出されるが、これにより、砂留槽3に集積された沈砂の表面位置に対する渦流ポンプ5の位置を検知することができる。
そして、揚砂濃度センサー9によって検出した砂濃度に応じて、昇降制御手段7を駆動することにより、渦流ポンプ5を集砂留槽3に集積された沈砂を吸い上げるのに最適な高さ位置に設置するようにする。より具体的には、揚砂濃度センサー9によって検出した砂濃度が、設定砂濃度(範囲)と比較して高い場合には、渦流ポンプ5が沈砂中に埋まっていると判断して、渦流ポンプ5を一定時間(又は距離)上昇させ、一方、設定砂濃度(範囲)と比較して低い場合には、渦流ポンプ5が沈砂に達していないと判断して、渦流ポンプ5を一定時間(又は距離)下降させ、砂濃度が、設定砂濃度(範囲)になるようにする。
この場合、揚砂濃度センサー9が、渦流ポンプ5から離れた位置に配設されていると、渦流ポンプ5の位置の砂濃度と、揚砂濃度センサー9によって検出した砂濃度のタイムラグがあるため、一定時間の待ち時間を設定する、すなわち、昇降制御手段7により、所定の時間間隔をもって間欠的に渦流ポンプ5を昇降駆動することにより、タイムラグの影響をなくすことができる。
このようにして、揚砂することにより、渦流ポンプ5を順次下降させ、渦流ポンプ5が集砂留槽3の下端(底部)に達すれば、揚砂を完了し、昇降制御手段7を駆動して渦流ポンプ5を集砂留槽3の上方位置(上端の待機位置)まで上昇させ、渦流ポンプ5、昇降制御手段7等を停止するようにする。
【0028】
【発明の効果】
本発明の揚砂装置によれば、揚砂用のポンプに低廉な渦流ポンプを用いることにより、揚砂のために必要な水量、特に、清浄水の水量を低減することができ、これにより、渦流ポンプに接続する揚砂用配管、砂分離機、ポンプピットに配設する排水ポンプ等を大形化する必要がなく、高圧ポンプ、電力設備等を含む設備の構築コスト及び維持コストを低廉にできる。
また、渦流ポンプから砂分離機への揚砂行程中に配設した揚砂濃度を検出する揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて、渦流ポンプを昇降駆動する昇降制御手段を設けることにより、渦流ポンプを集砂留槽に集積された沈砂を吸い上げるのに最適な高さ位置に設置することができ、これにより、効率よく、かつ、安定して揚砂を行うことができる。
そして、前記砂分離機を、該砂分離機に形成したオーバフロー槽からの分離水を沈砂池 の底部に配設した複数段の集砂ノズル用水として利用できる水頭を有する高さに設置し、分離水を集砂ノズル用水として沈砂池の底部に配設した複数段の集砂ノズルへ供給するようにすることにより、揚砂のために必要な水量、特に、清浄水の水量をより低減することができ、これにより、渦流ポンプに接続する揚砂用配管、砂分離機、ポンプピットに配設する排水ポンプ等を大形化する必要がなく、高圧ポンプ、電力設備等を含む設備の構築コスト及び維持コストを低廉にできる。
【0029】
また、昇降制御手段を、揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて駆動される巻取ドラムにより構成し、巻取ドラムに巻収した索条の巻き出し、巻き取りにより渦流ポンプを昇降駆動するように構成することにより、渦流ポンプを昇降駆動を簡易に、かつ、確実に行うことができる。
【0030】
また、昇降制御手段を、所定の時間間隔をもって間欠的に渦流ポンプを昇降駆動するように構成することにより、渦流ポンプと揚砂濃度センサーとの距離が離れている場合でも、揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて、渦流ポンプを集砂留槽に集積された沈砂を吸い上げるのに最適な高さ位置に安定して設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の揚砂装置を適用した沈砂池の第1実施例を示す説明図である。
【図2】 本発明の揚砂装置による揚砂工程のフローチャートである。
【図3】 本発明の揚砂装置による揚砂工程のフローチャートである。
【図4】 揚砂濃度センサーの一例を示す説明図である。
【図5】 揚砂濃度センサーの一例を示す説明図である。
【図6】 揚砂濃度センサーの一例を示す説明図である。
【図7】 揚砂濃度センサーの一例を示す説明図である。
【図8】 集砂ノズル用水の加速装置の説明図である。
【図9】 本発明の揚砂装置を適用した沈砂池の第2実施例を示す説明図である。
【図10】 従来の揚砂装置を備えた沈砂池を示す説明図である。
【符号の説明】
1 沈砂池
14 配管
15 配管
16 貯水タンク
17 ポンプ
2 細目除塵機
3 集砂留槽
41,42,43 集砂ノズル
5 渦流ポンプ
6 砂分離機
60 砂分離槽
61 砂移送機
62 オーバフロー槽
7 昇降制御手段
8 揚砂管
82 屈曲部
9 揚砂濃度センサー
V1,V2,V3,V4,V5 バルブ

Claims (3)

  1. 沈砂池に形成した集砂留槽内において昇降可能に配設した揚砂用の渦流ポンプと、該渦流ポンプにより吸い上げた揚砂を砂と水とに分離する砂分離機と、渦流ポンプから砂分離機への揚砂行程中に配設した揚砂濃度を検出する揚砂濃度センサーと、該揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて前記渦流ポンプを昇降駆動する昇降制御手段とからなる揚砂装置において、前記砂分離機を、該砂分離機に形成したオーバフロー槽からの分離水を沈砂池の底部に配設した複数段の集砂ノズル用水として利用できる水頭を有する高さに設置し、分離水を集砂ノズル用水として沈砂池の底部に配設した複数段の集砂ノズルへ供給するようにしたことを特徴とする揚砂装置。
  2. 昇降制御手段を、揚砂濃度センサーによって検出した砂濃度に応じて駆動される巻取ドラムにより構成し、巻取ドラムに巻収した索条の巻き出し、巻き取りにより渦流ポンプを昇降駆動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の揚砂装置。
  3. 昇降制御手段を、所定の時間間隔をもって間欠的に渦流ポンプを昇降駆動するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の揚砂装置。
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