JP5968690B2 - ろ過濃縮システム及びろ過濃縮システムの運転方法 - Google Patents

ろ過濃縮システム及びろ過濃縮システムの運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、濃縮槽内の汚泥をろ過して濃縮するろ過濃縮装置を備えたろ過濃縮システム及びろ過濃縮システムの運転方法に関するものである。
一般に、水処理設備から送られた汚泥は、重力を利用した濃縮槽で重力濃縮される。しかしながら、近年、有機物など沈降しにくい物質からなる汚泥が増加している。そのため上澄水を排出する際、汚泥が上澄水に混ざって排出されてしまう。一方、汚泥が完全に沈降するまで待つと、次の汚泥を供給するまで時間が掛かってしまう。
特許文献1には、フィルタエレメントが入ったフィルタ容器内に汚泥を含む原液を注入し、ポンプの作動によりフィルタエレメント内の原液をろ過するとともに、フィルタエレメントのろ布にケーキ(濃縮汚泥)を付着させるろ過機設備が開示されている。フィルタエレメント内に圧縮空気を導入することで、ろ布に付着したケーキはフィルタエレメントから剥離される。
しかしながら、特許文献1の構成では、何らかの原因でフィルタエレメントに付着したケーキの一部が剥離した場合、圧縮空気はその剥離した部分から集中的に吹き出してしまう。その結果、フィルタエレメントに付着したケーキは均一に剥離されない。
特許文献2には、汚泥槽に汚泥を供給し、その汚泥をろ過することで、汚泥槽内のろ過膜に濃縮汚泥を付着させ、このろ過膜に圧縮空気を供給することで濃縮汚泥を剥離するろ過濃縮装置が開示されている。ろ過膜に付着しなかった未濃縮汚泥は汚泥供給兼排出ポンプにより汚泥槽から排出される。
しかしながら、特許文献2に記載の構成では未濃縮汚泥を排出する専用の設備が必要になるため、設備費や維持管理費が高くなるとともに設置スペースが大きくなってしまう。さらに、濃縮汚泥を排出する度に未濃縮汚泥をろ過部から排出する必要があるため、作業効率が悪くなる。
特開2011−110457号公報 特開2008−6360号公報
本発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたもので、経済性及び作業効率を向上させることができ、ろ布に堆積した汚泥を均一に剥離させることができるろ過濃縮システム及びろ過濃縮システムの運転方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、濃縮槽内の汚泥をろ布でろ過して濃縮するろ過濃縮装置と、前記ろ過濃縮装置からろ液を吸引する真空ポンプと、前記ろ過濃縮装置から吸引されたろ液を貯留する逆洗タンクと、前記逆洗タンクに圧縮空気を導入して前記逆洗タンク内のろ液を前記ろ過濃縮装置に逆流させる空気圧縮機とを備え、前記ろ過濃縮装置は、ろ液の出入り口及び流路を有する流路部材と、前記流路部材を囲むように配置された複数の棒状部材とを備えており、前記複数の棒状部材を覆うように前記ろ布が取り付けられていることを特徴とするろ過濃縮システムである。
発明の好ましい態様は、前記ろ過濃縮装置は前記濃縮槽の汚泥中に没されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ろ過濃縮装置を昇降させる昇降装置をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記ろ過濃縮システムの運転方法であって、前記ろ布を通って前記ろ過濃縮装置内に流入したろ液を前記真空ポンプにより吸引し、吸引した前記ろ液を前記逆洗タンクに貯留し、前記空気圧縮機を駆動して、前記逆洗タンク内に圧縮空気を導入し、前記逆洗タンク内のろ液を前記ろ液濃縮装置内に逆流させることで前記ろ布に堆積した濃縮汚泥を剥離させることを特徴とする。
本発明の他の態様は、濃縮槽内の汚泥をろ布でろ過して濃縮するろ過濃縮装置と、前記ろ過濃縮装置からろ液を吸引する真空ポンプと、前記ろ過濃縮装置から吸引されたろ液を貯留する逆洗タンクと、前記逆洗タンクに圧縮空気を導入して前記逆洗タンク内のろ液を前記ろ過濃縮装置に逆流させる空気圧縮機とを備えたろ過濃縮システムの運転方法であって、前記ろ布を通って前記ろ過濃縮装置内に流入したろ液を前記真空ポンプにより吸引し、吸引した前記ろ液を前記逆洗タンクに貯留し、前記ろ過濃縮装置を前記濃縮槽の水面よりも上方に引き上げた後、または引き上げながら前記空気圧縮機を駆動して、前記逆洗タンク内に圧縮空気を導入し、前記逆洗タンク内のろ液を前記ろ液濃縮装置内に逆流させることで前記ろ布に堆積した濃縮汚泥を剥離させることを特徴とするろ過濃縮システムの運転方法である
本発明の他の態様は、濃縮槽内の汚泥をろ布でろ過して濃縮するろ過濃縮装置と、前記ろ過濃縮装置からろ液を吸引する真空ポンプと、前記ろ過濃縮装置から吸引されたろ液でサイフォンを形成し、該ろ液を外部に排出するサイフォン管と、前記サイフォン管に圧縮空気を導入して前記サイフォン管内のろ液を前記ろ過濃縮装置に逆流させる空気圧縮機とを備え、前記ろ過濃縮装置は、ろ液の出入り口及び流路を有する流路部材と、前記流路部材を囲むように配置された複数の棒状部材とを備えており、前記複数の棒状部材を覆うように前記ろ布が取り付けられていることを特徴とするろ過濃縮システムである。
発明の好ましい態様は、前記ろ過濃縮装置は前記濃縮槽の汚泥中に没されていることを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記ろ過濃縮システムの運転方法であって、前記真空ポンプを駆動して前記サイフォン管内を前記ろ液で満たし、サイフォン効果により前記ろ過濃縮装置内に流入したろ液を吸引し、前記空気圧縮機を駆動して、前記サイフォン管内に圧縮空気を導入し、前記サイフォン管内のろ液を前記ろ液濃縮装置内に逆流させることで前記ろ布に堆積した濃縮汚泥を剥離させることを特徴とする。
本発明によれば、空気圧縮機の駆動により逆洗タンクまたはサイフォン管に圧縮空気を導入し、ろ過濃縮装置でろ過されたろ液でろ布を逆洗する。濃縮汚泥の剥離はこれらの工程だけで行われるため、経済性及び作業効率が向上する。さらに、本発明によれば、ろ液でろ布を逆洗するため、ろ布に堆積した濃縮汚泥を均一に剥離させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るろ過濃縮システムを示す図である。 ろ過濃縮装置の斜視図である。 サポート部材を設けたろ過濃縮装置の斜視図である。 ろ過濃縮システムの全体を示す模式図である。 ろ液が吸引される様子を示す模式図である。 ろ布に汚泥が堆積される様子を示す模式図である。 ろ布に汚泥が堆積される様子を上から見た模式図である。 ろ布が逆洗される様子を示す模式図である。 ろ布が逆洗される様子を上から見た模式図である。 真空タンク内に溜まったろ液が排出される様子を示す模式図である。 ろ過濃縮装置が昇降装置で引き上げられる様子を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るろ過濃縮システムを示す図である。 汚泥掻き寄せ機を備えた濃縮槽を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、ろ過濃縮システムの全体図である。図1に示す濃縮槽1は、既設の濃縮槽を模式的に示したものである。濃縮槽1の汚泥中には、汚泥をろ過して濃縮するろ過濃縮装置2が没されている。ろ過濃縮装置2の上部は配管5の一端部5aに接続されており、配管5の他端部5bはろ液を貯留する逆洗タンク10の底部に接続されている。逆洗タンク10は所定量のろ液を貯留するようになっており、ろ過濃縮装置2によってろ過されたろ液は逆洗タンク10に貯留される。逆洗タンク10には水位計12が取り付けられており、貯留されているろ液の水位を検出することができる。
逆洗タンク10の上部は逆止弁13を介して空気配管15に接続されており、空気配管15は空気槽20まで延びている。空気配管15には空気配管15を開閉する逆洗弁(電磁弁)74が設けられている。空気槽20は空気配管21を通じてコンプレッサ(空気圧縮機)25に接続されており、コンプレッサ25から供給される圧縮空気は空気槽20に貯留される。圧縮空気は空気配管15を通して逆洗タンク10内に導入され、逆洗タンク10に貯留されているろ液をろ過濃縮装置2に逆流させる。
逆洗タンク10は配管26に接続されており、配管26は逆止弁28を介して真空タンク30に接続されている。配管26には配管26を開閉する真空吸引弁76が設けられている。真空タンク30はその内部にろ液を貯留できるようになっている。逆洗タンク10に貯留されているろ液が所定量に達すると、ろ液は配管26を通じて真空タンク30に移送される。真空タンク30には水位計32が取り付けられており、貯留されているろ液の水位を検出することができる。
真空タンク30の上部には、真空タンク30内の真空圧を計測する真空計35、真空タンク30に貯留されたろ液の水位を検知するレベルスイッチ36、真空タンク30内を大気開放する空気抜き弁70、及び真空タンク30内の圧力を計測する圧力計48が設置されている。さらに、真空タンク30には圧力センサ50が接続されている。圧力センサ50は制御盤52内に設けられており、制御盤52は圧力センサ50の測定値に基づいて真空タンク30内の圧力を一定に制御している。
真空タンク30の上部は逆止弁40を介して真空配管42に接続されており、真空配管42は真空ポンプ45に接続されている。真空ポンプ45を駆動することによって、真空配管42、真空タンク30、配管26、逆洗タンク10、及び配管5を通じてろ過濃縮装置2が減圧される。真空タンク30の下部には、ろ液を排出するろ液排出管46が取り付けられている。ろ液排出管46にはろ液排出管46を開閉するろ液排出弁72が設けられている。真空タンク30内に貯留されたろ液は、ろ液排出管46から排出される。
次に、ろ過濃縮装置2について、図2を参照しつつ説明する。図2はろ過濃縮装置2の斜視図である。ろ過濃縮装置2はろ液の出入り口を有する筒体(流路部材)4と、筒体4を囲むように等間隔で配置された複数の棒状部材55と、複数の棒状部材55の上端及び下端が固定される固定部材58,60と、汚泥をろ過するろ布62(点線で示す)とを備えている。筒体4はその内部にろ液の流路を有しており、固定部材58,60と同軸状に配置されている。筒体4は固定部材58を貫通した状態で固定部材58に固定されている。筒体4の上部開口部4aは配管5の一端部5aに接続されており、真空ポンプ45の駆動により筒体4を通じてろ過濃縮装置2内が減圧される。ろ過されたろ液は筒体4の下部開口部4bから吸引される。
複数の棒状部材55は、筒体4の外周面を囲むように固定部材58と固定部材60との間に鉛直方向に延びている。本実施形態では、8本の棒状部材55が設けられているが、本発明は8本に限定されない。
ろ布62は固定部材58,60及び複数の棒状部材55を覆うように取り付けられている。ろ布62はバンド64,65で固定部材58,60に締め付けられており、その位置が固定されている。ろ布62はバンド64,65を緩めることで取り外される。汚泥はろ布62によってろ過され、ろ布62の表面に濃縮汚泥が付着する。
図3に示すように、複数の棒状部材55の中央部にサポート部材66を設けてもよい。サポート部材66は環状の形を有しており、複数の棒状部材55の中央部を支持している。サポート部材66が設けられた複数の棒状部材55は、図2に示す複数の棒状部材55よりも高い強度を有しているため、ろ過濃縮装置2を長くすることができる。したがって、例えばろ過濃縮装置2の長さを濃縮槽1の深さに合わせることができる。本実施形態ではサポート部材66は複数の棒状部材55に1つだけ設けられているが、2つ以上のサポート部材66を設けてもよい。
次に、ろ過濃縮システムの運転方法について説明する。図4はろ過濃縮システムの全体を示す模式図である。図4に示すように、ろ過濃縮装置2は空気と連通しないように既設の濃縮槽1の汚泥中に没される。濃縮槽1の水面とろ過濃縮装置2内のろ液面との水頭差により、汚泥はろ布62でろ過される。ろ過濃縮装置2のろ布62に汚泥の圧力(ろ過圧)が作用すると、円筒状のろ布62は半径方向内側に押される。図2及び図3に示すように、ろ布62は複数の棒状部材55を覆うように取り付けられているため、ろ布62に汚泥の圧力が作用すると、ろ布62は星形に変形する。
ろ過濃縮装置2の内部は空洞になっているため、汚泥はろ布62によりろ過され、ろ液がろ過濃縮装置2内に流入する。空気抜き弁70、ろ液排出弁72及び逆洗弁74を閉じて真空吸引弁76を開き、真空ポンプ45を駆動すると、図5に示すように真空配管42、真空タンク30、配管26、逆洗タンク10、及び配管5を通してろ過濃縮装置2内が減圧され、ろ液は筒体4の下部開口部4bから吸引される。ろ液68は図5の矢印に示すように、配管5を通って逆洗タンク10に貯留される。逆洗タンク10には所定量のろ液しか貯留されないため、逆洗タンク10内のろ液が所定量に達すると、図6に示すように、ろ液は配管26を通じて真空タンク30に移送され、貯留される。
図6及び図7に示すように、濃縮汚泥(ケーキ)80はろ布62に徐々に堆積する。濃縮汚泥80の層が厚くなると、汚泥はろ過されなくなり、汚泥のろ過は終了する。なお、汚泥のろ過時間は真空ポンプ45の駆動時間で管理してもよい。真空ポンプ45の駆動時間を予め設定することにより、汚泥は所定時間だけろ過されるため、ろ過濃縮システムの運転管理が容易になる。
汚泥のろ過が終了したら、真空吸引弁76を閉じ、逆洗弁74を開く。コンプレッサ25を駆動することで圧縮空気を空気配管15に導入し、逆洗タンク10内に貯留されているろ液をろ過濃縮装置2に逆流させる。逆流されたろ液は筒体4の下部開口部4bから流出し、ろ布62を膨らませる。これにより、図8,9に示すように、ろ布62に堆積した濃縮汚泥80はろ布62から剥離され、濃縮槽1の底部に沈降する。ろ布62はろ液の圧力を受けて、均一に膨らむ。その結果、ろ布62に堆積した濃縮汚泥80の一部が剥離した場合でも、ろ布62に堆積した濃縮汚泥80は均一に剥離される。
ろ布62を逆洗する際、圧縮空気が濃縮槽1内に導入されないように注意すべきである。すなわち、圧縮空気が濃縮槽1内に導入されると、ろ過濃縮装置2から圧縮空気が吹き出してしまい、濃縮槽1に沈殿している濃縮汚泥が舞い上がる。これを防止するため、圧縮空気の逆洗タンク10への導入時間を逆洗弁(電磁弁)74で制御してもよい。これにより、沈殿している濃縮汚泥の舞い上がりが防止され、ろ過濃縮システムの維持管理が容易になる。
本実施形態におけるろ過濃縮システムは逆洗タンク10を備えているが、逆洗タンク10を設けなくてもろ布62の逆洗は可能である。すなわち、ろ液が真空タンク30まで吸引されることで配管5,26内はろ液で満たされる。したがって、空気配管15内に圧縮空気を導入することにより、配管5内のろ液がろ過濃縮装置2内に逆流してろ布62は逆洗される。
濃縮汚泥80の堆積及び剥離を繰り返すと、ろ液は徐々に真空タンク30内に溜まる。図10に示すように、真空タンク30の上部に設けられたレベルスイッチ36がろ液を検知したら、真空ポンプ45を停止し、真空吸引弁76を閉じる。次いで真空タンク30の上部に設けられた空気抜き弁70及びろ液排出管46に取り付けられたろ液排出弁72を開く。これにより、真空タンク30内のろ液68は外部に排出される。
本実施形態ではろ液を逆流させることでろ布62を逆洗する。ろ液は濃縮槽1の底部に沈殿している濃縮汚泥80を舞い上げないため、効率よく汚泥を濃縮でき、ろ布62に堆積した濃縮汚泥80の一部が剥離した場合でも、濃縮汚泥80が均一に剥離される。さらに、濃縮汚泥80の剥離はろ液を逆流させるだけで実施されるため、ろ過濃縮システムの経済性及び作業効率が向上する。
本実施形態におけるろ過濃縮システムは、ろ過濃縮装置2を昇降させる昇降装置81を備えてもよい。すなわち、図11(a)及び図11(b)に示すように、ろ過濃縮装置2を滑車82に支持されたワイヤー83により濃縮槽1の水面よりも上方に引き上げてもよい。ろ過濃縮装置2はワイヤー83により濃縮槽1内に吊り下げられており、ワイヤー83は巻き取りドラム84により巻き取られるようになっている。巻き取りドラム84はモータ85に連結されており、モータ85を正逆転させることにより、ろ過濃縮装置2は昇降されるようになっている。このように、ろ過濃縮装置2を昇降させる昇降装置81は、ワイヤー83、巻き取りドラム84、及びモータ85から構成される。ろ過濃縮装置2を濃縮槽1の水面よりも上方に引き上げた後、または引き上げながら、コンプレッサ25を駆動して、ろ布62を逆洗することにより、濃縮汚泥(ケーキ)の自重が作用するので、濃縮汚泥が剥離しやすくなる。
図12は、本発明の第2の実施形態を示すろ過濃縮システムである。特に説明しない他の構成は、第1の実施形態に示す構成と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態は、ろ過濃縮装置2内のろ液の吸引及びろ布62の逆洗をサイフォン管90で行うようにしたものである。図12に示すように、筒体4の上部開口部4aはサイフォン管90の一端部90aと接続されており、サイフォン管90の他端部90bはろ液排出弁92に接続されている。ろ液排出弁92は、濃縮槽1の水面よりも低い位置に配置されている。サイフォン管90には分岐管93及び分岐管94が接続されている。分岐管93の末端93aには真空ポンプ45が接続されており、分岐管93には分岐管93を開閉する真空吸引弁76が設けられている。分岐管94の末端94aにはコンプレッサ25が接続されており、分岐管94には分岐管94を開閉する逆洗弁74が設けられている。
サイフォンによるろ過濃縮装置2内のろ液の吸引及び排出について説明する。ろ液の吸引はろ液排出弁92及び逆洗弁74を閉じて真空吸引弁76を開き、ポンプ45の駆動によりサイフォン管90内をろ液で満たした後、ポンプ45を停止して真空吸引弁76を閉じ、ろ液排出弁92を開くことで行われる。濃縮槽1の水面とサイフォン管90の他端部90bに接続されたろ液排出弁92との水頭差により、汚泥はろ布62でろ過される。サイフォン効果により、ろ液はサイフォン管90を通り、外部に排出される。汚泥のろ過が終了したら、ろ液排出弁92及び真空吸引弁76を閉じて逆洗弁74を開き、コンプレッサ25を駆動してサイフォン管90に圧縮空気を導入する。これにより、サイフォン管90内に満たされたろ液がろ過濃縮装置2に逆流し、ろ布62を逆洗する。上述したように、圧縮空気を濃縮槽1内に導入しないように注意すべきである。そのため、圧縮空気のサイフォン管90への導入時間を逆洗弁(電磁弁)74で制御してもよい。このように構成されている本実施形態では、ろ過濃縮システムの省エネルギー化が実現される。
図13は、汚泥掻き寄せ機100が設置された濃縮槽1を模式的に示した図である。特に説明しない他の構成は、第1または第2の実施形態に示す構成と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図13に示すように、汚泥掻き寄せ機100は、汚泥を掻き寄せる掻き寄せ板101と、掻き寄せ板101を回転可能に支持する回転軸102を備えている。掻き寄せ板101は回転軸102を中心に回転しており、ろ過濃縮装置2から剥離され、濃縮槽1内に沈殿した濃縮汚泥は掻き寄せ板101により濃縮槽1の中央に掻き寄せられる。
ろ過濃縮装置2には、濃縮槽1内でろ過濃縮装置2のバランスを保つためのウェイト112と、ろ過濃縮装置2と水面との距離を一定に保つフロート115が取り付けられている。ろ過濃縮装置2には固定鎖110が接続されており、濃縮槽1内のろ過濃縮装置2の位置が固定鎖110によって固定されている。ろ過濃縮装置2が濃縮槽1の汚泥中に没されるように、フロート115はろ過濃縮装置2の上部に設けられている。これにより、ろ液の吸引及び排出により濃縮槽1の水面が変動しても、ろ過濃縮装置2は汚泥中に没した状態を維持することができる。ウェイト112はろ過濃縮装置2の下部に設けられており、ろ過濃縮装置2が常に鉛直姿勢を保つようにろ過濃縮装置2のバランスを取っている。固定鎖110はろ過濃縮装置2に繋がっており、水面が低下してもろ過濃縮装置2と掻き寄せ板101とが接触しないようにその位置を固定している。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 濃縮槽
2 ろ過濃縮装置
4 筒体(流路部材)
5 配管
10 逆洗タンク
12,32 水位計
13,28,40 逆止弁
15,21 空気配管
20 空気槽
25 コンプレッサ
26 配管
30 真空タンク
35 真空計
36 レベルスイッチ
42 真空配管
45 真空ポンプ
48 圧力計
50 圧力センサ
52 制御盤
55 棒状部材
58,60 固定部材
62 ろ布
64,65 バンド
66 サポート部材
68 ろ液
70 空気抜き弁
72 ろ液排出弁
74 逆洗弁(電磁弁)
76 真空吸引弁
80 濃縮汚泥
81 昇降装置
82 滑車
83 ワイヤー
84 巻き取りドラム
85 モータ
90 サイフォン管
92 ろ液排出弁
93,94 分岐管
100 汚泥掻き寄せ機
101 掻き寄せ板
102 回転軸
110 固定鎖
112 ウェイト
115 フロート

Claims (8)

  1. 濃縮槽内の汚泥をろ布でろ過して濃縮するろ過濃縮装置と、
    前記ろ過濃縮装置からろ液を吸引する真空ポンプと、
    前記ろ過濃縮装置から吸引されたろ液を貯留する逆洗タンクと、
    前記逆洗タンクに圧縮空気を導入して前記逆洗タンク内のろ液を前記ろ過濃縮装置に逆流させる空気圧縮機とを備え
    前記ろ過濃縮装置は、
    ろ液の出入り口及び流路を有する流路部材と、
    前記流路部材を囲むように配置された複数の棒状部材とを備えており、
    前記複数の棒状部材を覆うように前記ろ布が取り付けられていることを特徴とするろ過濃縮システム。
  2. 前記ろ過濃縮装置は前記濃縮槽の汚泥中に没されていることを特徴とする請求項1に記載のろ過濃縮システム。
  3. 前記ろ過濃縮装置を昇降させる昇降装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のろ過濃縮システム。
  4. 請求項1に記載のろ過濃縮システムの運転方法であって、
    前記ろ布を通って前記ろ過濃縮装置内に流入したろ液を前記真空ポンプにより吸引し、
    吸引した前記ろ液を前記逆洗タンクに貯留し、
    前記空気圧縮機を駆動して、前記逆洗タンク内に圧縮空気を導入し、前記逆洗タンク内のろ液を前記ろ液濃縮装置内に逆流させることで前記ろ布に堆積した濃縮汚泥を剥離させることを特徴とするろ過濃縮システムの運転方法。
  5. 濃縮槽内の汚泥をろ布でろ過して濃縮するろ過濃縮装置と、前記ろ過濃縮装置からろ液を吸引する真空ポンプと、前記ろ過濃縮装置から吸引されたろ液を貯留する逆洗タンクと、前記逆洗タンクに圧縮空気を導入して前記逆洗タンク内のろ液を前記ろ過濃縮装置に逆流させる空気圧縮機とを備えたろ過濃縮システムの運転方法であって、
    前記ろ布を通って前記ろ過濃縮装置内に流入したろ液を前記真空ポンプにより吸引し、
    吸引した前記ろ液を前記逆洗タンクに貯留し、
    前記ろ過濃縮装置を前記濃縮槽の水面よりも上方に引き上げた後、または引き上げながら前記空気圧縮機を駆動して、前記逆洗タンク内に圧縮空気を導入し、前記逆洗タンク内のろ液を前記ろ液濃縮装置内に逆流させることで前記ろ布に堆積した濃縮汚泥を剥離させることを特徴とするろ過濃縮システムの運転方法。
  6. 濃縮槽内の汚泥をろ布でろ過して濃縮するろ過濃縮装置と、
    前記ろ過濃縮装置からろ液を吸引する真空ポンプと、
    前記ろ過濃縮装置から吸引されたろ液でサイフォンを形成し、該ろ液を外部に排出するサイフォン管と、
    前記サイフォン管に圧縮空気を導入して前記サイフォン管内のろ液を前記ろ過濃縮装置に逆流させる空気圧縮機とを備え
    前記ろ過濃縮装置は、
    ろ液の出入り口及び流路を有する流路部材と、
    前記流路部材を囲むように配置された複数の棒状部材とを備えており、
    前記複数の棒状部材を覆うように前記ろ布が取り付けられていることを特徴とするろ過濃縮システム。
  7. 前記ろ過濃縮装置は前記濃縮槽の汚泥中に没されていることを特徴とする請求項に記載のろ過濃縮システム。
  8. 請求項に記載のろ過濃縮システムの運転方法であって、
    前記真空ポンプを駆動して前記サイフォン管内を前記ろ液で満たし、サイフォン効果により前記ろ過濃縮装置内に流入したろ液を吸引し、
    前記空気圧縮機を駆動して、前記サイフォン管内に圧縮空気を導入し、前記サイフォン管内のろ液を前記ろ液濃縮装置内に逆流させることで前記ろ布に堆積した濃縮汚泥を剥離させることを特徴とするろ過濃縮システムの運転方法。
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