JP3915394B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられる軸受に関するものであり、産業機械、ロボット、医療機器、半導体/液晶製造装置、光学及びオプトエレクトロニクス装置などに使われる。
【0002】
【従来の技術】
従来、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられるものとしては、クロスローラ軸受、四点接触玉軸受が知られている。従来のクロスローラ軸受は、内輪100と外輪200の間に円筒形のころ300が介在される(図38)。
四点接触玉軸受は、内輪100と外輪200の間にボール400が介在される(図39)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のクロスローラ軸受と四点接触玉軸受には以下の問題が存在する。
(1)クロスローラ軸受は、転動体が円筒形のころ300で、かつ軌道溝500に対して転がり接触面301が線接触しているので、トルクが大きい。
(2)四点接触玉軸受は、転動体がボール400なので、純アキシアル荷重を受ける場合又はラジアル荷重よりアキシアル荷重が優勢な場合、同寸法のクロスローラ軸受よりトルクが小さい一方、アキシアル荷重に対してラジアル荷重が優勢な場合又は純ラジアル荷重を受ける場合、各ボール400は軌道溝500と四点401・401・401・401で接触するため、ボール400と軌道溝500とのスピン滑りが大きく、トルクが大きいという問題がある。
【0004】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、転動体と軌道溝とのスピン滑りの抑制と共に、転がり抵抗を低くして低トルク化を実現したラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられる転がり軸受を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために本発明がなした技術的手段は、一対の軌道輪と、該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、該複数個の転動体を、それぞれ所定間隔で案内保持する円環状保持器とを有し、前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、前記保持器は、隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能なポケットを、円環体の円周上で交互に交差状に備え、前記各ポケットの軸方向の両側面は、前記転動体の相対面を保持すべく平行でかつ傾斜状をなしており、傾斜状の角度は、転動体の接触角と等しく構成されており、前記軌道輪間には密封板が配置されていることを特徴とする転がり軸受としたことである。
【0006】
一対の軌道輪と、該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、該複数個の転動体を、それぞれ所定間隔で案内保持する円環状保持器とを有し、前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、前記保持器は、隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能なポケットを、円環体の円周上で交互に交差状に備え、前記各ポケットの軸方向の両側面は、前記転動体の相対面を保持すべく平行でかつ傾斜状をなしており、傾斜状の角度は、転動体の接触角と等しく構成されており、前記軌道輪のいずれか一方若しくは双方にはフランジが備えられていることを特徴とする転がり軸受としたことである。
【0007】
一対の軌道輪と、該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、該複数個の転動体を、それぞれ所定間隔で案内保持する円環状保持器とを有し、前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、前記保持器は、隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるととも に、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能なポケットを、円環体の円周上で交互に交差状に備え、前記各ポケットの軸方向の両側面は、前記転動体の相対面を保持すべく平行でかつ傾斜状をなしており、傾斜状の角度は、転動体の接触角と等しく構成されており、軸受内空間に潤滑剤含有ポリマー部材が充填されることを特徴とする転がり軸受としたことである。
【0008】
一対の軌道輪と、該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、一組の相対面を有し、前記転動体の玉の直径より小径状に形成されるとともに、前記一対の軌道輪間の円周上で隣接する転動体間に配置され、それぞれの転動体を所定間隔で案内保持する複数個のセパレータとを有し、前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、前記セパレータは、円周上で隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能な凹状円弧溝を、相対面に交互に交差状に備え、前記軌道輪間には密封板が配置されていることを特徴とする転がり軸受としたことである。
【0009】
一対の軌道輪と、該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、一組の相対面を有し、前記転動体の玉の直径より小径状に形成されるとともに、前記一対の軌道輪間の円周上で隣接する転動体間に配置され、それぞれの転動体を所定間隔で案内保持する複数個のセパレータとを有し、前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、前記セパレータは、円周上で隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能な凹状円弧溝を、セパレータの相対面に交互に交差状に備え、前記軌道輪のいずれか一方若しくは双方にはフランジが備えられていることを特徴とする転がり軸受としたことである。
【0010】
一対の軌道輪と、該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、一組の相対面を有し、前記転動体の玉の直径より小径状に形成されるとともに、前記一対の軌道輪間の円周上で隣接する転動体間に配置され、それぞれの転動体を所定間隔で案内保持する複数個のセパレータとを有し、前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、前記セパレータは、円周上で隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能な凹状円弧溝を、セパレータの相対面に交互に交差状に備え、軸受内空間に潤滑剤含有ポリマー部材が充填されることを特徴とする転がり軸受としたことである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明転がり軸受の一実施形態を図に基づいて説明する。
図1乃至図14は請求項1に記載の転がり軸受に対応した実施の一形態を示し、図15乃至図35は請求項2に記載の転がり軸受に対応した実施の一形態を示し、図36及び図37は請求項3に記載の転がり軸受に対応した実施の一形態を夫々示す。
尚、各実施形態は、本発明転がり軸受の説明にあたって開示される一実施形態にすぎず何等限定されるものではなく、本発明の範囲内において自由に変更可能である。
【0012】
本発明の転がり軸受は、軌道輪(外輪)1の内径と、軌道輪(内輪)2の外径間に形成される軌道溝3に複数の転動体5,5…が組込まれ、上記軌道輪1,2間には密封板10が配置されてなる。
【0013】
軌道輪1,2は、一方の軌道輪(外輪)1の内径および他方の軌道輪(内輪)2の外径に形成される夫々の軌道面1a・1b,2a・2bによって所望形状の軌道溝3が形成されており、いずれの軌道輪1,2も分割されていないタイプや、軌道輪1,2のいずれか一方あるいは双方共が幅方向の中央で軸方向に二分割されているタイプが用いられる。
また、二分割タイプは、ボルト・リベット等で一体に組み立てられるものもある。ボルト又はリベットで固定することで、予圧又はすきまの調整が要らなくなる。
【0014】
軌道溝3は、転動体5の半径よりも大きな半径の軌道面1a・1b,2a・2bにより形成されている。
各軌道面1a・1b,2a・2bの形状は、転動体5の転がりに適切な形状を有しているものであれば、断面アーチ状あるいはV字状等任意で、また曲線状あるいは直線状等のいずれであってもよく特に限定されるものではないが、例えばゴシックアーチなどが適用される。
【0015】
転動体5は、転がり接触面となる外径5aが軸方向に曲率を持ち、かつ軌道面1a・1b,2a・2bの夫々の半径よりも小径の半径を有する任意形状で、該転動体5は、隣接する転動体5が夫々交互に交差状に配されると共に、各転動体5の外径5aが、常に一方の軌道輪1の軌道面1a・1bと他方の軌道輪2の軌道面2b,2aにて二点接触している。
例えば、転動体5は、一組の相対面5b,5bを有する上下切断状玉(玉の上下部分を切断して相対面5b,5bを形成した構造のものをいう。以下同じ。)で、該相対面5b,5bに垂直する自転中心軸5cが夫々交差状となるように夫々の転動体5,5…が組込まれると共に、各転動体5の外径5aが、常に一方の軌道輪1の軌道面1a,1bと他方の軌道輪2の軌道面2b,2aにて二点接触している。
転動体5は、その上下の切断幅は特に限定されず、また上下の切断割合は、均等あるいは均等でないものであってもよく、本発明の範囲内で任意に選択可能である。すなわち、転動体5の相対面5b,5bは、対称であっても非対称であってもよくいずれも本発明の範囲内である。
【0016】
尚、転動体5の全体形状、相対面5b,5bの有無や、外径5aにおける軸方向の曲率の大小等は、上記具体的形状に何等限定されるものではなく、本発明の範囲内において任意に変更可能である。
すなわち、例えば、相対面5b,5bに代えて、非平行状の両面を備え、該両面に垂直する自転中心軸5cを有するものとしてもよい。
また、図3に示すような転動体を使用することも本発明の範囲内である。すなわち、非対称の相対面5b′,5d′を有する転動体5′(上下切断状玉)を使用し、相対面5b′,5d′の大端側5d′が軸受の内輪2に向くように配することで転動体5′の回転がより安定になり、より低トルクを実現することができる。本形態は主に高速回転に用いられる。
【0017】
また、転動体5,5…の組込みは、隣接する転動体5,5における各相対面5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5c,5cが交互に交差状となるようにするが、その交差状態は直交状・非直交状のいずれでも構わない。
転動体5の交差状に配される方式は、両方のなりで数が同じなら、特に限定されず、すなわち、転動体5が1ヶ毎に交差してもよく、1ヶ毎に交差しなくとも両方のなりで数が同じなら、2ヶずつ交差あるいは2ヶ1ヶ1ヶ2ヶ等のように交差していてもよくいずれも本発明の範囲内である。
【0018】
各転動体5,5の運動は、保持器6で案内される。
本実施形態に示す保持器6は、図4に示すような円環状保持器で、該保持器6によって各転動体5…の姿勢保持を図る。
【0019】
保持器6は、隣接する各転動体5,5を相対面5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5c,5cが夫々交差状になるように交互に組み込み可能なポケット6b…を、円環体6aの円周上で転動体5…数量と同一数量をもって等間隔で、かつ交互に交差状に配して構成されている。
各ポケット6b…の軸方向の両側面6c,6dは、交互に平行しかつ軸受の回転軸と垂直でも平行でもなく、転動体5の接触角と同等レベルの一定の角度(傾斜状)となっている。
各ポケット6b…の軸方向の両側面6c,6d間の距離は、転動体5の幅よりやや大きく構成されている。
【0020】
上記ポケット6bの形状は、傾斜状の平行な両側面6c,6dを有すると共に、両側面6c,6d間の距離を転動体5の幅よりもやや大きく形成されているものであれば、そのポケット全体形状は特に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で変更可能である。
なお、本実施形態では、円周上で転動体5…数量と同一数量のポケット6b…が等間隔で、かつ交互に交差状に配されているが、特に限定されず、両方のなりで数が同じなら、2ヶずつ交差あるいは2ヶ1ヶ1ヶ2ヶ等のように交差していても良く本発明の範囲内である。
保持器6の案内方式は特に限定されるものではなく、内輪案内でも、外輪案内でも、転動体案内でもよい。
また、保持器6の構成も特に限定されるものではなく、一体型でも、幾つかの部分から形成したものでも良い。
【0021】
種々の因子の影響により、回転中の転動体にはスピン又はスキューが発生する可能性があり、転動体の姿勢が上手く制御できないと、軸受の回転抵抗が大きくなったり、スムースに回転できなくなったりする可能性がある。
従って、本実施形態によれば、保持器6のポケット6bが、転動体5の接触角と同等レベルの一定角度と大体同じとした平行状両側面6c,6dを備え、該ポケット両側面6c,6dにより、転動体5のスピン、スキューなどによる転動体5の姿勢変化が抑えられ、軸受の姿勢保持ができるため、軸受の低トルク化を実現することができる。
【0022】
保持器6は、転動体5を保持案内する箇所を有する形状であれば、特に限定されるものではなく本発明の範囲内で任意に選択変更可能である。
また保持器6の材料としては、もみ抜き保持器、プレス保持器、樹脂保持器等が適宜選択されるので、例えば黄銅や鉄等の金属や、例えばポリアミド66(ナイロン66)・ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂が本発明の範囲内で選ばれる。
【0023】
また、図5に示すような凹状円弧溝9,9を有するセパレータ(スぺーサ)7を配するものであっても本発明の範囲内である。
セパレータ7は、転動体5の直径よりも小径状で、隣接して保持する各転動体5,5を上述の通り相対面5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5c,5cが夫々交差状になるように保持する凹状円弧溝9,9を、相対面8,8に交差状に形成している。
この円弧溝9の曲率は、転動体外径5aの曲率と略同一、あるいは大きいものとしてもよく任意である。
このようにセパレータ7を使用すれば軸受全体がコンパクト化できる。
【0024】
転動体と軌道面との間における予圧の付与される状態は特に限定されず、すなわち、製造段階で予圧が付与されても付与されなくてもよくいずれも本発明の範囲内である。
【0025】
これら軸受の軌道輪1,2と転動体5の材質としては、通常軸受鋼が用いられるが、使用環境に応じて耐食性や、耐熱性を向上させる場合には耐食被膜,ステンレス鋼,耐熱鋼(例えばM50など),セラミック等が適宜選択される。
【0026】
密封板10は、接触形シール若しくは非接触型シール、または非接触型シールドのいずれかが該当し、その形状は特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で周知の形状のものが適宜選択される。
【0027】
密封板10の配置方式は特に限定されるものではなく、必要により、両側に配置しても、片側に配置してもよく、いずれも本発明の範囲内である。密封面は外輪側でも、内輪側でも、いずれも本発明の範囲内である。
シールの形状、例えばリップ形状等は特に限定されるものではなく、密封面と線接触でも、面接触でも、いずれも本発明の範囲内である。
また、芯金の有無も自由で、必要に応じて芯金を有するタイプと有しないタイプとを使い分けるものとしても良く特に限定解釈されるものではない。
また、外輪1・内輪2のシール溝構造も特に限定されず本発明の範囲内で適宜変更可能である。
【0028】
このように本発明において密封板10を配置した目的は、本発明の転がり軸受にあっても、使用条件により、密封性が要求される場合があるためである。
例えば、極清潔な環境にて使う場合、軸受からの潤滑剤またはガスの漏れは厳しく制限される。また、粉塵の多い環境に使う場合、有害物質が軸受内部に入らないように要求される。
従って、このように密封板10が配置されれば、軸受内部潤滑剤または有害ガスの外部への漏れ、または外部の有害物質の軸受内部への侵入を防止又は低減することができる。
【0029】
具体的には次の通りである。
【0030】
「第一実施形態」
図1は、本発明転がり軸受の第一実施形態を示す。
転動体5,5は、図2に示したように一組の相対面5b,5bを有する上下切断状玉であり、外輪1と内輪2との間に形成される軌道溝3に介在され、図4に示す保持器6に保持案内される。
【0031】
密封板10は、接触形シールで、該シールのシール面10aを密封面とし、内輪2のシール溝4の内底4aに密接する。
なお、本実施形態における密封板10は、外観形状の概略を示すもので、何等図示せる形状に限定解釈されるものではなく、本実施形態では、シールのシール面10aを密接面とした一実施形態を示すに過ぎない。
【0032】
本実施形態の軌道溝3は、転動体5の半径よりも大径状の半径を有している夫々の二つの軌道面1a・1bと2a・2bからなるゴシックアーチとし、また転動体(上下切断状玉)5の相対面5b,5bは対称とした。
【0033】
また、相対面5b,5bに垂直する各転動体5,5の自転中心軸5c,5cが交互に交差するように配されて、転動体5,5の運動は保持器6のポケット6b,6bで案内される。
保持器6は、隣接する各転動体5,5を上述の通り相対面5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5c,5cが夫々交差状になるように交互に組み込み可能なポケット6b,6bを周方向に交互に形成している。
【0034】
従って、この第一実施形態によれば、転動体5の外径5aが相対する外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2bに夫々点接触(接触点を11,11で示す)し、隣接する転動体5が外輪1の軌道面1bと内輪2の軌道面2aに夫々点接触(接触点を12,12で示す)する。
【0035】
転動体5,5の接触角交互に交差するので、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けることができる。
また、転動体5が軌道面1a,2bで、もう一方の転動体5が軌道面1b,2aで夫々二箇所しか点接触(11・11,12・12)していないので、従来の四点接触軸受における大きなスピンを除くことができる。
【0036】
さらに、転動体5,5と外内輪1,2との接触形式は一般の玉軸受と同じなので、クロスローラに比べ、転がり抵抗が低く、低トルクを実現することができる。
【0037】
「第二実施形態」
図6・図7は、本発明転がり軸受の第二実施形態を示す。
本実施形態では、密封板10として接触シールを用い、該シールのシール面10bを密封面とし、内輪2のシール溝4の端面4bに密接する。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様であるため同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
シール面10bは、図6のように内輪2のシール溝端面(軸受端面)4bに接触してもよく、図7のように軸受端面4bを傾斜させ角度をもって接触するようになってもよい。
【0038】
「第三実施形態」
図8は、本発明転がり軸受の第三実施形態を示す。
本実施形態では、密封板10として接触シールを用い、該シールのシール面10aとシール面10bを密封面とし、夫々が内輪2のシール溝4の内底4aと端面4bに密接する。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様であるため同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】
「第四実施形態」
図9は、本発明転がり軸受の第四実施形態を示す。
本実施形態では、密封板10として非接触型シールを用い、該シールのシール面10aを密封面とし、内輪2のシール溝4の内底4aとの間で非接触のシール部を形成する。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様であるため同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】
「第五実施形態」
図10は、本発明転がり軸受の第五実施形態を示す。
本実施形態では、密封板10として非接触型シールを用い、該シールのシール面10bを密封面とし、内輪2のシール溝4の端面4bとの間で非接触のシール部を形成する。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様であるため同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
「第六実施形態」
図11は、本発明転がり軸受の第六実施形態を示す。
本実施形態では、密封板10として非接触型シールを用い、該シールのシール面10aとシール面10bを密封面とし、内輪2のシール溝4の内底4aと端面4bとの間で非接触のシール部を形成する。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様であるため同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】
「第七実施形態」
図12は、本発明転がり軸受の第七実施形態を示す。
本実施形態では、密封板10として非接触型シールドを用い、該シールドのシール面10aを密封面とし、内輪2のシール溝4の内底4aとの間で非接触のシール部を形成する。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様であるため同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】
「第八実施形態」
図13・14は、本発明転がり軸受の第八実施形態を示す。
本実施形態では、密封板10として非接触型シールドを用い、該シールドのシール面10bを密封面とする。
図13の実施形態では、シールド10のシール面10bを密封面とし、内輪2のシール溝端面4bとの間で非接触のシール部を形成する。
図14の実施形態では、シールド10のシール面10bとシール面10aを夫々密封面とし、内輪2のシール溝端面4bと内底4aとの間で非接触のシール部を形成する。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様であるため同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】
本発明の転がり軸受は、軌道輪(外輪)1の内径と、軌道輪(内輪)2の外径間に形成される軌道溝3に複数の転動体5,5…が組込まれ、上記外輪1と内輪2のいずれか一方若しくは双方にフランジ13を設けている。
フランジ13を設けた以外の構成及び作用効果は、上述した請求項1に係る転がり軸受の実施形態と共通し、そのまま適用される。従って、この共通構成及び作用効果については同一箇所に同一符号を付してその説明については省略する。
【0045】
フランジ13の形状構造、配設箇所は特に限定されず、フランジ13の軸方向の寸法は対称でも非対称でも特に限定されない。
フランジ13と取付け相手部品との取付け位置精度をアップするためにフランジにインローなどを造ってもよい。
2分割する軌道輪の場合、その分割した両半分リングともにフランジ13がある場合に、フランジ13の固定を両半分リングの固定作用を兼ねることにしてもよい。
【0046】
なお、本実施形態では、図示せるように密封板10を組み込んでいるが、本請求項に係る転がり軸受にあって密封板10は必須構成要件ではなく、任意に選択可能である。また、密封板10は上述の請求項1の実施形態にて説明した各構造を任意に適用可能である。
【0047】
このように本発明においてフランジ13を設けた目的および作用効果は、次の通りである。
この種の軸受は、別種類の軸受と同じように、一般に内輪2が軸に、外輪1がハウジングに装着されて用いられている(従来技術)。
しかし、このような構造では、以下のような問題点がある(解決しようとする課題)。
(1)軸受のはめあい面の寸法精度要求が厳しい。
(2)はめあい面のはめあいがきつい場合に、軸受の取付と分解に専用工具又は専用機械が必要となる。
(3)装着分解専用工具または専用機械が使えるために、軸受装着部の相手部品の構造上に制限がある(例えば、引抜治具で軸受内輪を取り外すため、取付相手部品の元々の設計では軸の肩高さを軸受内輪の断面高さよりある程度小さくする必要がある。しかし、軸の肩高さが余り小さくなると、軸の肩の位置決め作用が確実にならない恐れがある、軸受断面サイズがわりに小さい薄形軸受においては、特に問題となる。)。
(4)軸受の交換に手間がかかる。
(5)軸受支持用のハウジングが必要となり、軸受周辺部分のサイズ増大と繋がり、製品のコンパクト化に不利となり、総コストが高くなる。
そこで、本発明のように構成することで、軸受の軌道輪とフランジが一体となり、軸受外周面または内周面の寸法精度が低く設定することが可能となる。また、軸受と取付相手部品とフランジを通じてボルトなどで簡単に迅速に取付けること、また、分解することができ、取付けコストが低減される。
更にハウジングが不要となり、製品がコンパクトになり、総コストを下げることができる(本発明の目的・作用効果)。
【0048】
具体的には次の通りである。
【0049】
「第一実施形態」
本実施形態は、外輪1が2分割され、内輪2が一体となっている軸受において、外輪1にフランジ13を設けている(図15)。
【0050】
「第二実施形態」
本実施形態は、外輪1が一体で、内輪2が2分割されている軸受において、外輪1にフランジ13を設けている(図16)。
【0051】
「第三実施形態」
本実施形態は、外内輪1,2両方とも2分割されている軸受において、外輪1にフランジ13を設けている(図17)。
【0052】
「第四実施形態」
本実施形態は、外内輪1,2両方とも一体となっている軸受において、外輪1にフランジ13を設けている(図18)。
【0053】
「第五実施形態」
本実施形態は、外輪1が2分割され、内輪2が一体となっている軸受において、外輪1に夫々フランジ13を設け、フランジ13の軸方向形状が対称となっている(図19)。
【0054】
「第六実施形態」
本実施形態は、外輪1が2分割され、内輪2が一体となっている軸受において、外輪1に夫々フランジ13を設け、フランジ13の軸方向形状が非対称となっている。
なお、本実施形態では、両半分フランジ13の芯合わせを容易にするため、インロー構造を作る(図20)。
【0055】
「第七実施形態」
本実施形態は、外輪1が2分割され、内輪2が一体となっている軸受において、外輪1にフランジ13を設け、フランジ13と取付け相手部品の芯合わせを容易にするため、インロー構造をもつ(図21)。
【0056】
「第八実施形態」
本実施形態は、外輪1が2分割され、内輪2が一体となっている軸受において、内輪2にフランジ13を設けている(図22)。
【0057】
「第九実施形態」
本実施形態は、外輪1が一体で、内輪2が2分割されている軸受において、内輪2にフランジ13を設けている(図23)。
【0058】
「第十実施形態」
本実施形態は、外内輪1,2両方とも2分割されている軸受において、内輪2にフランジ13を設けている(図24)。
【0059】
「第十一実施形態」
本実施形態は、外内輪1,2両方とも一体となっている軸受において、内輪2にフランジ13を設けている(図25)。
【0060】
「第十二実施形態」
本実施形態は、外輪1が一体で、内輪2が2分割されている軸受において、内輪2に夫々フランジ13を設け、フランジ13の軸方向形状が対称となっている(図26)。
【0061】
「第十三実施形態」
本実施形態は、外輪が一体で、内輪が2分割されている軸受において、内輪2に夫々フランジ13を設け、フランジ13の軸方向形状が非対称となっている。なお、本実施形態では、両半分フランジ13の芯合わせを容易にするため、インロー構造を作る(図27)。
【0062】
「第十四実施形態」
本実施形態は、外輪1が2分割され、内輪2が一体となっている軸受において、内輪2にフランジ13を設け、フランジ13と取付け相手部品の芯合わせを容易にするため、インロー構造をもつ(図28)。
【0063】
「第十五実施形態」
本実施形態は、外輪1が2分割され、内輪2が一体となっている軸受において、外内輪1,2に夫々フランジ13を設けている(図29)。
【0064】
「第十六実施形態」
本実施形態は、外輪1が一体で、内輪2が2分割されている軸受において、外内輪1,2に夫々フランジ13を設けている(図30)。
【0065】
「第十七実施形態」
本実施形態は、外内輪1,2両方とも2分割されている軸受において、外内輪1,2に夫々フランジ13を設けている(図31)。
【0066】
「第十八実施形態」
本実施形態は、外内輪1,2両方とも一体となっている軸受において、外内輪1,2に夫々フランジ13を設けている(図32)。
【0067】
「第十九実施形態」
本実施形態は、外内輪1,2が夫々2分割されている軸受において、外内輪1,2に夫々フランジ13を設け、フランジ13の軸方向形状が対称となっている(図33)。
【0068】
「第二十実施形態」
本実施形態は、外内輪1,2が夫々2分割されている軸受において、外内輪1,2に夫々フランジ13を設け、フランジ13の軸方向形状が非対称となっている。
なお、本実施形態では、両半分フランジ13の芯合わせを容易にするため、インロー構造を作る(図34)。
【0069】
「第二十一実施形態」
本実施形態は、外輪1が2分割されている軸受において、外内輪1,2にフランジ13を設け、フランジ13と取付け相手部品の芯合わせを容易にするため、インロー構造をもつ(図35)。
【0070】
本発明の転がり軸受は、軌道輪(外輪)1の内径と、軌道輪(内輪)2の外径間に形成される軌道溝3に複数の転動体5,5…が組込まれ、軸受空間内に潤滑剤含有ポリマー部材14が充填されている。
軸受空間内に潤滑剤含有ポリマー部材14を充填した以外の構成及び作用効果は、上述した請求項1に係る転がり軸受の実施形態と共通し、そのまま適用される。従って、この共通構成及び作用効果については同一箇所に同一符号を付してその説明については省略する。
【0071】
潤滑剤含有ポリマー部材14は、特に限定されないが、例えば本実施形態では、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブチレン,ポリメチルベンテン等のポリα−オレフィン系ポリマーの群から選ばれた少なくとも1種のポリマーに、潤滑剤としてポリα−オレフィン油のようなパラフィン系炭化水素油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエーテル油のようなエーテル油、フタル酸エステル,トリメリット酸エステルのようなエステル油等のうちのいずれか1種以上を混合して調整したものである。
【0072】
なお、本発明においては、前記潤滑剤の代わりに該潤滑剤を基油とするグリースを使用することができる。その場合、潤滑剤にリチウム石けん等の公知の金属石けん類を適量添加して調合される。
前記ポリマーは分子構造は同じでその平均分子量が異なっており、平均分子量は1×10〜5×10の範囲におよんでいる。その中で、平均分子量1×10〜1×10という比較的低分子量のものと、1×10〜5×10という超高分子量のものとを、単独もしくは必要に応じて混合して用いる。
【0073】
なお、前記潤滑剤含有ポリマー部材の前記ポリマーとしては、高吸油性高分子であるポリプロピレン,ポリスチレン,ポリエチレン,ポリウレタン,ポリメタクリル酸エステル等のアクリル系樹脂,あるいはポリノルボルネンなどをもちいてもよい。
前記潤滑剤含有ポリマー部材の組成比は、全重量に対してポリα−オレフィン系ポリマー20〜80重量%、潤滑剤80〜20重量%である。ポリα−オレフィン系ポリマーが20重量%未満の場合は、あるレベル以上の硬さ・強度等が得られない。また、ポリα−オレフィン系ポリマーが80重量%を超える場合(つまり、潤滑剤が20重量%未満の場合)は潤滑剤の供給が少なくなり、摺動部分の摩耗低減効果が少なくなる。なお、必要に応じて酸化防止剤,錆止め剤,摩耗防止剤,あわ消し剤,極圧剤等の各種添加剤を加えてもよい。
【0074】
さらに、特に耐熱性を要求される場合には、上述のポリα−オレフィン系ポリマーの代わりに以下のような熱硬化性樹脂をベースにした潤滑剤含有ポリマー部材が好適である。
その熱硬化性樹脂としては、ジアリルフタレート系樹脂,フェノール系樹脂,及びポリカルボジイミド系樹脂をあげることができる。より具体的には、ジアリルフタレート系樹脂は、ジアリルフタレート,ジアリルイソフタレート,ジアリルテレフタレート等のモノマーあるいはプリポリマーのそれぞれ単独重合体(ホモポリマー)、これらの中の2つの以上のモノマーあるいはプリポリマーの共重合体、及びこれらの単独重合体や共重合体の混合物である。
【0075】
このジアリルフタレート系樹脂は、そのままでは加熱硬化させることができないので、通常、過酸化物を硬化剤(重合開始剤)として用いる必要がある。
前記過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサイド,m−トルオイルパーオキサイド,t−ブチルパーオキサイド,t−ブチルパーオキシベンゾエート,ジーt−チルパーオキシイソフタレート,2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン,ジクミルパーオキサイドなどを用いることができる。これら硬化剤は、重合に際して樹脂に対して数重量%程度、通常は1重量%程度添加される。
【0076】
本発明で使用できるフェノール系樹脂は、レゾールタイプの純フェノール樹脂,ノボラックタイプの純フェノール樹脂,及び種々の変性フェノール樹脂である。変性フェノール樹脂としては、例えばカシュー変性フェノール樹脂(ノボラックタイプ,レゾールタイプ),油変性フェノール樹脂(ノボラックタイプ)などが使用できる。
【0077】
ノボラックタイプのフェノール樹脂はそのままでは硬化せず、硬化剤としてヘキサミンあるいはレゾールタイプのフェノール樹脂を添加する必要がある。それに対してレゾールタイプのフェノール樹脂は、無添加で加熱硬化する。
また、油変性フェノール樹脂は硬化時に潤滑剤を保持する能力が弱く、単独では使用できないため、他のフェノール樹脂を混合して使用する必要がある。
【0078】
さらに、本発明で用いることのできるポリカルボジイミド系樹脂は、無添加で加熱硬化する。
上記熱硬化性樹脂と混合して本発明で使用できる潤滑剤としては、前記熱硬化性樹脂との相溶性を有することが必要であり、例えばジイソデシルフタレート,ジ−2−エチルヘキシルセバケート,トリ−2−エチルヘキシルトリメリテートなどのエステル油,ポリオールエステル油,オクタデシルジフェニルエーテル,テトラフェニルエーテル,ベンタフェニルエーテルなどのフェニルエーテル油をあげることができる。
【0079】
なお、熱硬化性樹脂の種類により相溶性を有する潤滑剤の種類が異なったり、硬化前に均一に溶解していても、硬化後に樹脂と潤滑剤あるいはグリースとが分離する場合があるため、樹脂と潤滑剤との組合せに注意する必要がある。
ジアリルフタレート系樹脂は、前記潤滑剤あるいはグリースの全てに対して相溶性があるため、どのような組合せでも良好な潤滑性組成物が得られるが、フェノール系樹脂やカルボジイミド系樹脂を用いる場合には組合わせが制限される。例えば、純フェノール樹脂にはポリフェニルエーテル油を、またカシュー変性フェノール樹脂にはジエステル油やポリオールエステル油を、さらに油変性フェノール樹脂にはポリフェニルエーテル油やアルキルポリフェニルエーテル油を組合わせることが好ましい。また、ポリカルボジイミド系樹脂の場合は、ポリフェニルエーテル油を用いることが好ましい。
【0080】
なお、本発明の潤滑剤含有ポリマー部材には、機械的強度の補強や成形性向上の目的で、次のような各種充填材を添加してもよい。例えば、炭酸カルシウム、タルク,シリカ,クレー,マイカ等の鉱物類、チタン酸カリウムウィスカー,ホウ酸アルミニウムウィスカー等の無機ウィスカー類、あるいはガラス繊維,アスベスト,石英ウール,金属繊維等の無機繊維類及びこれらを布状に編組したもの、また有機化合物では、カーボンブラック、黒鉛粉末、カーボン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、あるいはポリイミド,ポリベンゾイミタゾール等の各種熱硬化性樹脂を添加することができる。さらに、潤滑剤含有ポリマー部材の熱伝導性を向上させる目的で、カーボン繊維,金属繊維,黒鉛粉末,金属粉末,酸化亜鉛粉末等を添加してもよい。
【0081】
次に、このような潤滑剤含有ポリマー部材の製作方法について説明する。
ポリα−オレフィン系ポリマーベースのものの場合は、所定の金型に該ポリマーと潤滑剤との混合物を充填して、該ポリマーの融点以上の温度で加熱融解した後、冷却して固化させる。
一方、熱硬化性樹脂ベースのものの場合は、該ポリマーと潤滑剤との混合物を所定の金型に充填してから、適当な温度に加熱することで固化できる。
【0082】
なお、本実施形態に係る転がり軸受にあっては、密封板が組み込まれていないが、密封板を組み込むことも本発明の範囲内である。この場合において、上述した請求項1に係る実施形態で説明した各密封板10の構造を適用することも可能である。また、上述の請求項2の実施形態にて説明したフランジ13を、外内輪1,2のいずれか一方若しくは双方に設ける構成を採用することも可能である。
【0083】
このように本発明において軸受空間内に潤滑剤含有ポリマー部材14を充填した目的および作用効果は、次の通りである。
軸受における潤滑には、グリースが一般に用いられている(従来技術)。
しかし、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられるものとする本発明のような転がり軸受において、グリースを潤滑剤として使用する場合、グリース補給のための定期的な給脂などのメンテナンス作業が必要となり、またグリースの漏出が生じると軸受周辺を汚損する問題がある(解決しようとする課題)。
従って、本発明によれば潤滑剤含有ポリマー部材14から転がり軸受の被潤滑部に潤滑剤が長期にわたって供給されるので、外内輪1,2の軌道面と転動面との間の潤滑が良好となり、従来グリース潤滑場合の潤滑剤補給などのメンテナンス作業が不要となる。また軸受の端面から漏出されたグリースによる軸受周辺を汚損する問題も避けることができる。さらに、潤滑剤含有ポリマー部材14は水などの液体で流出せず、防塵効果も兼ね備えるため、水・粉塵環境下でも寿命の延長が期待できる(本発明の目的・作用効果)。
【0084】
具体的には次の通りである。
【0085】
「第一実施形態」
本実施形態は、保持器6で転動体5を案内する転がり軸受において、軸受内空間に潤滑剤含有ポリマー部材14が充填される(図36)。
なお、本実施形態では請求項1の実施形態にて説明した図2に示す転動体5と図4に示す保持器6を用いるが、転動体5と保持器6は特に限定されず、また外輪1・内輪2の形状も特に限定されない。
【0086】
「第二実施形態」
本実施形態は、セパレータ7で転動体5を案内する転がり軸受において、軸受内空間に潤滑剤含有ポリマー部材14が充填される(図37)。
なお、本実施形態では請求項1の実施形態にて説明した図2に示す転動体5と図5に示すセパレータ7を用いるが、転動体5とセパレータ7は特に限定されず、また外輪1・内輪2の形状も特に限定されない。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、上述の通りの構成を有するため、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられる。
【0088】
また本発明によれば、上述の効果と共に次の効果も奏することとなる。
各転動体が軌道輪の軌道溝と常に二点接触しているので、従来の四点接触軸受における玉の大きいスピンによるトルクの増加を抑制できる。
さらに、転動体がその転がり接触面となる外径が軸方向にも曲率をもって形成されているので、クロスローラに比べ、転がり抵抗が低く、低トルク化を実現することができる。
【0089】
また請求項1及び請求項4によれば、軸受に密封板が配置され、本発明の構成を有する転がり軸受において軸受内部潤滑剤または有害ガスの外部への漏れ、または外部の有害物質の軸受内部への侵入を防止又は低減することができる。
【0090】
また請求項2及び請求項5によれば、使用条件により、軸受の外輪に、または内輪に、または外輪と内輪両方ともにフランジを付けた構造にすることにより、軸受外周面または内周面の寸法精度が低く設定することができる。
また、軸受と取付相手部品と簡単に迅速に取付けること、また、分解することができ、取付けコストが低減される。更にハウジングが不要となり、製品がコンパクトになり、総コストを下げることができる。
【0091】
また請求項3及び請求項6によれば、軸受内空間に潤滑剤含有ポリマー部材が充填されて、従来グリース潤滑場合の潤滑剤補給などのメンテナンス作業が不要となり、メンテナンスフリーを実現することができる。また、軸受の端面から漏出されたグリースによる軸受周辺を汚損する問題も避けることができる。さらに、水・粉塵環境下でも寿命の延長が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の本発明の第一実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図2】転動体の一実施形態を示す拡大斜視図。
【図3】転動体の他の実施形態を示す拡大斜視図。
【図4】保持器の一実施形態を示す拡大斜視図。
【図5】セパレータの一実施形態を示す拡大斜視図。
【図6】第二実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図7】第三実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図8】第四実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図9】第五実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図10】第六実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図11】第七実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図12】第八実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図13】第九実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図14】第十実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図15】請求項2に記載の本発明の第一実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図16】第二実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図17】第三実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図18】第四実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図19】第五実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図20】第六実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図21】第七実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図22】第八実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図23】第九実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図24】第十実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図25】第十一実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図26】第十二実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図27】第十三実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図28】第十四実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図29】第十五実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図30】第十六実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図31】第十七実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図32】第十八実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図33】第十九実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図34】第二十実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図35】第二十一実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図36】請求項3に記載の本発明の第一実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図37】第二実施形態を一部省略して示す縦断面図。
【図38】従来技術の一例で、クロスローラ軸受の縦断面図。
【図39】従来技術の一例で、四点接触玉軸受の縦断面図。
【符号の説明】
1:外輪
2:内輪
3:軌道溝
5:転動体
5a:外径
5b:相対面
5c:自転中心軸
6:保持器
7:セパレータ
10:密封板
10a,10b:シール面
13:フランジ
14:潤滑剤含有ポリマー部材

Claims (6)

  1. 一対の軌道輪と、
    該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、
    該複数個の転動体を、それぞれ所定間隔で案内保持する円環状保持器とを有し、
    前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、
    前記保持器は、隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能なポケットを、円環体の円周上で交互に交差状に備え、
    前記各ポケットの軸方向の両側面は、前記転動体の相対面を保持すべく平行でかつ傾斜状をなしており、傾斜状の角度は、転動体の接触角と等しく構成されており、
    前記軌道輪間には密封板が配置されていることを特徴とする転がり軸受。
  2. 一対の軌道輪と、
    該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、
    該複数個の転動体を、それぞれ所定間隔で案内保持する円環状保持器とを有し、
    前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、
    前記保持器は、隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能なポケットを、円環体の円周上で交互に交差状に備え、
    前記各ポケットの軸方向の両側面は、前記転動体の相対面を保持すべく平行でかつ傾斜状をなしており、傾斜状の角度は、転動体の接触角と等しく構成されており、
    前記軌道輪のいずれか一方若しくは双方にはフランジが備えられていることを特徴とする転がり軸受。
  3. 一対の軌道輪と、
    該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、
    該複数個の転動体を、それぞれ所定間隔で案内保持する円環状保持器とを有し、
    前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、
    前記保持器は、隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能なポケットを、円環体の円周上で交互に交差状に備え、
    前記各ポケットの軸方向の両側面は、前記転動体の相対面を保持すべく平行でかつ傾斜状をなしており、傾斜状の角度は、転動体の接触角と等しく構成されており、
    軸受内空間に潤滑剤含有ポリマー部材が充填されることを特徴とする転がり軸受。
  4. 一対の軌道輪と、
    該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、
    一組の相対面を有し、前記転動体の玉の直径より小径状に形成されるとともに、前記一対の軌道輪間の円周上で隣接する転動体間に配置され、それぞれの転動体を所定間隔で案内保持する複数個のセパレータとを有し、
    前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、
    前記セパレータは、円周上で隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能な凹状円弧溝を、相対面に交互に交差状に備え、
    前記軌道輪間には密封板が配置されていることを特徴とする転がり軸受。
  5. 一対の軌道輪と、
    該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、
    一組の相対面を有し、前記転動体の玉の直径より小径状に形成されるとともに、前記一対の軌道輪間の円周上で隣接する転動体間に配置され、それぞれの転動体を所定間隔で案内保持する複数個のセパレータとを有し、
    前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、
    前記セパレータは、円周上で隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能な凹状円弧溝を、セパレータの相対面に交互に交差状に備え、
    前記軌道輪のいずれか一方若しくは双方にはフランジが備えられていることを特徴とする転がり軸受。
  6. 一対の軌道輪と、
    該一対の軌道輪間に組み込まれ、玉の上下部分を切断して一組の相対面を有するように形成された複数個の転動体と、
    一組の相対面を有し、前記転動体の玉の直径より小径状に形成されるとともに、前記一対の軌道輪間の円周上で隣接する転動体間に配置され、それぞれの転動体を所定間隔で案内保持する複数個のセパレータとを有し、
    前記一対の軌道輪は、前記転動体の玉の半径より大きな半径の二つの軌道面からなる軌道溝をそれぞれ備え、
    前記セパレータは、円周上で隣接する各転動体のそれぞれの相対面に垂直する各自転中心軸が、それぞれ交互に交差状となるとともに、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触するように、各転動体の姿勢を保持して組み込み可能な凹状円弧溝を、セパレータの相対面に交互に交差状に備え、
    軸受内空間に潤滑剤含有ポリマー部材が充填されることを特徴とする転がり軸受。
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