JP3915079B2 - 板金用プルプレート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として凹み、線状溝等が付いた車両のボディ等を修理するために使用される工具であって、前記凹み、線状溝等に溶着した引出用金具を板金用プーラー装置で引っ張る際のアダプターとして使用する板金用プルプレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の板金用プルプレートは、車両のボディ等の直線的に連続する凹み、線状溝等の損傷部分(B)に沿って、多数のワッシャ形金具(W)の外形輪郭の一部又は線材を所定幅で蛇行させて波形とした波形金属線材(n)の谷部を溶接するようにした引出金具(W)を、溶接することによって10mm〜20mm程度の狭いピッチ間隔で配列(図6参照)し、ワッシャ形金具(W)の引掛孔又は波形金属線材(n)の山部で形成される引掛け部に掛けるための多数のハンガーフックを、一側縁に引っ張り手段を具備させた支持部材の他側縁を形成する直線部分に架設又は貫通した支持軸に回動自在に列設支持させた構成となっている。
【0003】
この板金用プルプレートは、前記ハンガーフックを、前記引出金具の引掛孔又は山部に引掛けた後、テコの原理或はスライド自在のハンマーの衝撃力を利用した倍力手段を利用して作動するプーラー装置のプルアップ軸を、直接、板金用プルプレートに連結し又はプルアップ軸と一体に形成した先端フックを介して板金用プルプレートに装備させた吊り環に引掛け、前記連続する凹み、線状溝等に沿って溶接した引出金具(W)を引っ張るように使用して、連続する凹み、線状溝等を引き出すことにより平滑化するアダプターである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成され使用する従来の板金用プルプレートの多数のハンガーフックが、支持部材の支持軸に10mm乃至20mm程度の狭い間隔で回動自在に列設支持されていることから、これを連続する凹み、線状溝等に沿って溶接した引出金具に、安全のために手袋を着用した手先の操作でもって、ハンガーフックを順次引出金具に引掛ける作業が極めて煩雑で円滑に実行できない。
【0005】
特に車両のドア面等引出金具が縦方向壁面等に溶接されて水平方向に張り出した状態の修理作業においては、ハンガーフックが垂下状態になることから、ハンガーフックを上方へ回動させた後に引出金具に引掛ける必要があるとともに、前に引掛けたハンガーフックが不用意に或は手袋に引っ掛かって外れることが多く、また、凹み、線状溝等を引き出した後の、引出金具からハンガーフックを外す作業も、前記引掛け作業と同様、非常に作業能率が低いものとなる。
【0006】
また修理面に対する板金用プルプレートの保持手段が無いことから、作業者の一人が、板金用プルプレートが倒れたり姿勢を崩してハンガーフックが引出金具から外れないようにしっかりと保持し、他の作業者がプーラー装置のプルアップ軸を板金用プルプーラー装置をセットする、息のあった二人の作業者で修理を進めなければならず、その作業能率は極めて低くなり、畢竟、修理コストを高騰させる原因となっている。
【0007】
本発明は一人の作業者で能率良く板金修理作業を遂行することができるようにして、上記従来の作業能率の低下と修理コストの高騰を解消できる、構造簡単にして安価な板金用プルプレートの提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る板金用プルプレートは、請求項1に記載のように、従来と同様、車両のボ ディ等の直線的に連続する凹み、線状溝等の損傷部分に沿って、多数のワッシャ形金具の外形輪郭の一部又は線材を所定幅で蛇行させて波形とした波形金属線材の谷部を溶接するようにした引出金具(W)を、溶接することによって所定ピッチで配列し、ワッシャ形金具の引掛孔又は波形金属線材の山部で形成される引掛け部に掛けるための多数のハンガーフック(3)を、単体のプレートからなり、一側縁に引っ張り手段を具備させた支持部材(1)の他側縁を形成する直線部分に沿って列設支持させ、前記ハンガーフック(3)を、前記引出金具(W)の引掛孔又は山部の所定ピッチに順応する間隔を確保するとともに、前記支持部材(1)を基準としてフック開口方向を揃えて固定手段若しくは回動規制手段によって、支持部材(1)に支持させたものであって、特徴とするところは、前記支持部材(1)のプレートの直線縁部にスリット底を斜面とした多数の櫛状のスリット(11)を形成し、前記ハンガーフック(3)の後端部が前記スリット底の斜面(12)に当ってフック開口方向への回動が一定角度に規制されるよう、前記スリット(11)を横切る方向に貫通支持させた支持用軸(2)に軸支した構成を基本としている点にあり、また前記基本構成とした板金用プルプレートの支持部材(1)の両側に、ハンガーフック(3)を修理対象面に溶接した引出金具(W)に引っ掛けた状態において支持部材(1)に修理対象面から離間する方向の力が作用するようにしたスタンド脚(6)を設けて、板金用プルプレートの修理対象面上での安定した立ち姿勢を確保するようにした構成を具備させた点にある。
【0009】
【発明の作用及び効果】
上記のように、ハンガーフック(3)を、前記引出金具(W)の引掛孔又は山部の所定ピッチに順応する間隔を確保するとともに前記支持部材(1)を基準としてフック開口方向への回動を規制する支持手段によって支持部材(1)に支持させたから、板金用プルプレートの多数のハンガーフック(3)が狭い間隔で列設されていても、フック開口方向への回動が規制されることによつて、ハンガーフック(3)が支持部材(1)に対して一定の姿勢に拘束されるようになるから、支持部材(1)の姿勢の変更によってハンガーフック(3)の自重による支持軸に対する開口方向が直線状態に整列されるようになる。
【0010】
またハンガーフック(3)の支持手段として、プレートの直線縁部に、スリット底を斜面(12)とした多数の櫛状のスリット(11)を形成し、該スリット(11)を横切る方向に貫通支持させた支持用軸(2)に、後端部(33)が前記スリット底の斜面(12)に当ってフック開口方向への回動が一定角度に規制される形状とする手段の採用によって、簡単なハンガーフック(3)の回動規制構造とすることができることから、そのスリット(11)の加工がスリット形成時に底を斜面(12)とすれば足り、またハンガーフック(3)の製作は、フック部分及び軸支部の後端部形状を前記斜面(12)に当る輪郭形状とを同時に打ち抜き或はレーザー加工等の手段で簡単に行える。
【0011】
したがって修理対象面が平面であっても、また縦方向の面であっても、ハンガーフック(3)の先端を、直線的に連続する凹み、線状溝等の損傷部分に沿って所定ピッチで溶接された多数のワッシャ形金具の引掛孔又は波形金属線材の山部で形成される引掛け部に向かった姿勢に整列させて一挙に且つ確実に引掛けることができるようになるとともに、ハンガーフック(3)を引出金具(W)から外す場合にも同様に一挙に外すことができるようになり、その作業能率は著しく向上し、修理コストの低廉化を図ることができるのである。
【0012】
また一挙に確実に引掛けた状態での板金用プルプレートは、ハンガーフック(3)と引出金具(W)の掛合抵抗と支持部材(1)の重力のバランスで、修理対象面に支持させることができるので、板金用プーラー装置の設定も一人の作業者で迅速且つ能率良く修理作業を遂行することができる。
【0013】
このように本発明に係る板金用プルプレートによれば、一人の作業者で迅速且つ能率良く板金修理作業の実施が可能となり、しかもハンガーフック(3)に回動規制手段を具備させた構成であることから、構造簡単にして安価な板金用プルプレートの提供ができる。
【0014】
請求項2に記載のように、ハンガーフック(3)の支持手段として、プレートの直線縁部に多数の櫛状のスリット(11)を形成し、該スリット(11)を横切る方向に支持用軸(2)と当接用バー(12a)の二本を貫通支持させ、後端部(33)が前記当接用バー(12a)に当ってフック開口方向への回動が規制される形状としたハンガーフック(3)を、前記支持用軸(2)に支持させる手段を採用する場合には、スリット(11)の底を斜面(12)とすることもなく、また支持軸と当接用バー(12a)との架設位置を二次元において設定すれば足り、ハンガーフック(3)も従来品の製作型を利用して経済的に製作することができる。
【0015】
請求項3に記載のように、ハンガーフック(3)の支持手段が、二股形状のフレームに支持腕相互を支持用軸(2)と当接用バー(12a)の二本で連結し、後端部(33)が前記当接用バー(12a)に当ってフック開口方向への回動が規制される形状としたハンガーフック(3)を、前記支持用軸(2)に間隔子(c)を介して所定ピッチで支持させた構成とした場合には、フック支持梁とフレームの組合せとした場合と同様、構成材料の節約による経済効果が得られ、加えて、前記請求項2の構成の場合に達成することができる効果も得られる。
【0016】
請求項4に記載のように、ハンガーフック(3)の支持手段に回動規制手段を具備させたものにおいて、ハンガーフック(3)を支持用軸(2)の回動と一体に回動する構成とし、該支持用軸(2)の回動操作を支持部材(1)の両側または片側からレバー或は摘み操作の回動操作力で行うようにした場合には、支持部材(1)に対するハンガーフック(3)の姿勢の選択枝が増大し、作業者の使い勝手に対応させることができ、作業能率の向上に貢献する。
【0017】
請求項5に記載のように、支持部材(1)の正面の両側のそれぞれに、該支持部材(1)を修理対象面から離間させる方向の力を作用させるために進退するスタンド脚(6)を設けたことにより、ハンガーフック(3)を修理対象面に溶接した引出金具(W)に引っ掛けた状態において、支持部材(1)に修理対象面から離間する方向の力を作用させることができることから、修理対象面上に板金用プルプレートの、安定した立ち姿勢を確保することができ、該板金用プルプレートの倒れ等によって生じる、ハンガーフック(3)の外れを防止するとともに、修理面への衝突や擦れによる損傷を与えることなく板金用プーラー装置と結合して、一人による修理作業を迅速且つ能率的に遂行することができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る板金用プルプレートの実施の形態としては、支持部材(1)の下方の水平方向に設けた支持用軸(2)に、所定のピッチ間隔で多数のハンガーフック(3)を支持するにおいて、ハンガーフック(3)の支持用軸(2)回りのフック開口側方向への回動を規制する手段として、ハンガーフック(3)の後端部(33)を、スリット底に形成した斜面(12)に当てる場合と支持用軸(2)と平行に架設した当接用バー(12a)に当てる場合とがある。
【0019】
また支持部材(1)の正面の両側のそれぞれに、該支持部材(1)を修理対象面から離間させる方向の力を作用させるために進退するスタンド脚(6)としては、進退手段として螺子手段、圧縮コイルバネ(8)を用いたバネ付勢手段を具備させ、脚先端に修理対象面に当接する弾性パットを設ける場合と、ワッシャ形金具の引掛孔又は波形金属線材の山部に引っ掛けるようにフック形に屈曲させる場合とがあり、いずれの場合も、手動操作によって、ハンガーフック(3)を修理対象面に溶接した引出金具(W)に引っ掛けた状態とした後にバネ付勢し、またハンガーフック(3)を引出金具(W)から外す前にバネ付勢を解除するようにすることが、引っ掛け作業及び外し作業をスムーズに実行できることから好ましい。
【0020】
なお弾性パットを設ける場合には、ワッシャ金具或は波形金属線材に当たらないように、脚先端を屈曲又は二股とする必要がある。
【0021】
【実施例1】
本発明の実施例1に係る板金用プルプレートは、図1の一部を省略して示した分解図及び図1におけるA−A線部分の組立状態の断面図である図2に示すように、横長矩形の厚い鉄製プレートからなる支持部材(1)、該支持部材(1)の下縁に沿う横長方向に貫通支持される支持用軸(2)、この支持用軸(2)に回動自在に支持される多数のハンガーフック(3)及び引っ張り手段として前記支持部材(1)に装着される三個の吊り環(4)とから構成されている。
【0022】
前記支持部材(1)は、後記ハンガーフック(3)が遊嵌し且つ奥底を幅方向に傾斜(傾斜角度については、後記ハンガーフック(3)の後端部と関連して設定されるから後述)する斜面(12)とした多数のスリット(11)を、下縁に沿って設けて櫛状にするとともに、下縁に沿う方向であって前記スリット(11)を横切って支軸用穴(13)を貫通させ、また上縁の中央部とその左右両端部に、引っ張り手段としての三個の吊り環(4)を装着するための吊り穴(14)を、厚み方向に貫設(図2に示す)した構成とする。
【0023】
また支持用軸(2)は、前記支軸用穴(13)に挿通する軸径であって、両端部周囲にE形止め輪(5)を嵌めるための溝(21)が支持部材(1)の横長と同等の間隔で形成するに足りる長さであり、次に説明するハンガーフック(3)を回動自在に支持するものである。
【0024】
前記支持用軸(2)に支持されるハンガーフック(3)は、支持部材(1)のスリット(11)の数と同数とし、2〜3mm厚の金属板を、前記支持用軸(2)を挿通する孔(31)の穿設と、該孔(31)の幅方向中心線を境とした一方を先端開口のフック(32)が形成される形状に、また他方を後端部(33)が前記支持部材(1)のスリット底の斜面(12)に当たって前記フック(32)の開口方向への回動規制をする剣刃先形状の後端部(33)が形成される形状に、それぞれ打ち抜き手段により製作した構成となっている。なお、孔(31)はハンガーフック(3)の対象物(引き出し修理部分に溶接されたワッシャあるいは波形金属線材)への引っ掛けのゆとりを確保するために長孔とするとともに、支持状態において常に重心位置が下方となるように形成する。
【0025】
ハンガーフック(3)の回動規制構成は、ハンガーフック(3)の後端部(33)の孔(31)を中心とする回動軌跡線(34)と交差するように、スリット(11)の奥底に幅方向の傾斜角度で斜面(12)を形成することによって形成するものであり、支持部材(1)を水平とした際、或は支持部材(1)を垂直状態から傾斜させた際に、ハンガーフック(3)の開口先端が、支持用軸(2)を中心として垂下することなく、溶接により列設された引出金具の引掛孔又は山部に向かった状態に規制維持するように構成しなければならない。
【0026】
したがって支持部材(1)へハンガーフック(3)を支持させる組立は、ハンガーフック(3)をアタッチメント部材(図示せず)を用いて整列状態として、一挙にその孔(31)を含む後端部(33)を支持部材(1)のスリット(11)に挿入した後、支持用軸(2)を貫通させる手段か、支軸用穴(13)の一端側から支持用軸(2)を通す過程において順次、前記回動規制機能を確保しつつ孔(31)を含む後端部(33)を前記支持部材(1)のスリット(11)に挿入して支持用軸(2)に支持させる手段により行い、最後に支持用軸(2)の両端の溝(21)にE形止め輪(5)を嵌めて抜け防止を行うものとすることが好ましい。
【0027】
また支持部材(1)の上縁に装着される引っ張り手段としての三個の吊り環(4)は、図2に示すように逆U字形をしており、その両脚端に連結用リング(41)を一体に形成した吊り主体(42)と、前記連結リング(41)に通して固定する支軸杆(43)とから構成されている。この吊り環(4)は、支持部材(1)の上縁部の中央及び左右の吊り穴(14)に支軸杆(43)を通して螺子固定又は起倒自在に装着したものである。
【0028】
【実施例2】
本発明の実施例2に係る板金用プルプレートは、図3の一部を破断して示した分解図に示すように、横長矩形の厚い鉄製プレートからなる支持部材(1a)、該支持部材(1a)の下縁に沿う横長方向に貫通支持される支持用軸(2)、この支持用軸(2)に回動自在に支持される多数のハンガーフック(3)、引っ張り手段として前記支持部材(1a)に装着される三個の吊り環(4)及び支持部材(1a)を修理対象面から離間させる方向の力を作用させるために進退するスタンド脚(6)とから構成されている。
【0029】
前記支持部材(1a)は、櫛状に多数のスリット(11)を形成した部分の両側上に、スタンド脚(6)を装備するための支持肩部(15)を延設した構成部分において前記実施例1の支持部材(1)の構成と相違する以外は共通であり、また支持用軸(2)、ハンガーフック(3)、吊り環(4)も実施例1のものと共通するから、該共通部分の説明は、同一符号を付して説明を省略し、スタンド脚(6)とこれを装着する前記支持肩部(15)について以下説明する。
【0030】
まず支持肩部(15)は、スリット(11)と同方向に、上部開口部にナット(7)を溶接固定するナット用座(16)に連続して、奥底にバネ座(17)とその中心に細径脚穴(18)を貫設したガイド穴(19)を設けた構成とする。
【0031】
また前記ガイド穴(19)に装着するスタンド脚(6)は、脚用フック(61)を螺着した下部脚(62)と、脚用フック(61)の方向を決めるための操作ツマミ(63)を上端に螺着し、下端に前記ナット(7)に螺合通過する雄螺子(65)としたガイド用フランジ(66)を一体に形成した上部脚(64)とを、緩まないように結合した構成とする。
【0032】
そして支持肩部(15)のガイド穴(19)へスタンド脚(6)を納設する段階で、下部脚(62)に圧縮コイルバネ(8)を装着して、その両端をバネ座(17)とガイド用フランジ(66)とで支持した状態で組み込む。
【0033】
上記のように支持肩部(15)に装着したスタンド脚(6)は、その先端の脚用フック(61)を引出金具(W)に引っ掛けて支持部材(1a)を圧縮コイルバネ(8)に抗して引き下げた後、ハンガーフック(3)を修理対象面に溶接した引出金具(W)に引っ掛けることにより、ハンガーフック(3)に引出金具(W)を引き寄せる方向の力が、また脚用フック(61)はこれが引っ掛かって引出金具(W)を押し付ける力が作用するようになり、前記ハンガーフック(3)の回動規制との協動で、板金用プルプレートが修理対象面に倒れることなく支持されるようになる。
【0034】
【実施例3】
本発明の実施例3に係る板金用プルプレートは、図4の略図的正面図に示すように、中央上部に固定環(4a)を設けた正面厚5mm程度、横幅20mm程度の背板(a)の両側及び中央から下方に向けて三本の支持脚(b)を設けたフレーム(F)と、前記支持脚(b)の先端部水平方向に連結したフック支持梁を兼ねた支持用軸(2)で構成し、この支持用軸(2)に間隔子(c)を介在させて所定ピッチでハンガーフック(3)を回動自在に支持するとともに、支持脚(b)に支持用軸(2)と平行し且つハンガーフック(3)の回動を規制する当接バー(12a)を架設(図5参照)した構成となっており、構成材料の節約による経済効果と、重量の軽量化に伴う作業労働の軽減効果を図るようにしたものである。
【0035】
なお上記実施例1及び実施例2においては、支持部材(1)、(1a)の下方の水平方向に設けた支持用軸(2)に、所定のピッチ間隔で多数のハンガーフック(3)を支持する手段として、ハンガーフック(3)の支持用軸(2)回りのフック開口側方向への回動を規制する手段として、ハンガーフック(3)の後端部(33)を、スリット底に形成した斜面(12)に当てる場合について説明したが、斜面(12)の代わりに、図1のA−A線相当位置の断面図である図5に示すように、支持用軸(2)と平行に架設した当接バー(12a)に当てる構成としても、斜面(12)を形成する場合と同様の回動規制を達成することができる。
【0036】
また実施例2における支持肩部(15)とスタンド脚(6)の構成は、当業者であれば以下の説明で一義的に理解することができることから図示省略するが、支持部材(1)にストレートのガイド穴(19)を貫設し、一方、スタンド脚(6)は、ストレート軸の下端部にE形止め輪を嵌めるとともに、先端を脚用フック(61)とした下部脚(62)を設け、上端には脚用フック(61)の方向を決めるための操作ツマミ(63)を、支持部材(1)との間に圧縮コイルバネ(8)を介在させて螺着する構成として、支持肩部(15)に組み込む構成としても良く、またスタンド脚(6)の先端の脚用フック(61)に代えて、既述したように脚先端に傷付与防止を考慮して修理対象面に当接する弾性パットを設ける場合もある。
【0037】
なおハンガーフック(3)は、支持部材(1)の下方の水平方向に沿って櫛状に一体に形成すれば、多数のハンガーフック(3)を製作する必要もなく、また支持用軸(2)或は当接バー(12a)も不要となることから、製作、組立コストを大幅に下げることができる。しかし、一体形成したハンガーフック(3)の一個でもその機能を喪失した場合のことを考慮すれば、前記実施例のように個別にハンガーフック(3)を多数製作して支持用軸(2)に支持させる構成とすることが好ましい。
【0038】
上記本発明に係る板金用プルプレートは、前記ハンガーフック(3)を、前記引出金具(W)の引掛孔又は山部に引掛けた後、従来において使用されている、テコの原理或はスライド自在のハンマーの衝撃力を利用した倍力手段を利用して作動する、対象修理面に櫓形にセットするようにしたプーラー装置を用いて、支持部材(1)の上縁に装着した左右の吊り環(4)を、プーラー装置の進退調整用螺子のフックで補助的に引き上げる体勢とするとともにプルアップ軸の先端のプルフックを、支持部材(1)の上縁に装着した中央の吊り環(4)に引っ掛けて、連続する凹み、線状溝等に沿って溶接した引出金具(W)を、加工板金の弾性限界を利用して線状溝を所定量以上に引き出し、加工部分の膨らみ状態を確認しつつ、他方の手で線状溝部周面をハンマー作業等により修正を加え、最後に引出金具(W)の溶接部を捩り切るのである。その後の平滑化作業については従来と同様に実施するので説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係る板金用プルプレートの一部を省略して示した分解図である。
【図2】 図1におけるA−A線部分の組立状態の断面図である。
【図3】 本発明の実施例2に係る板金用プルプレートの一部を破断して示した分解図である。
【図4】 本発明の実施例3に係る板金用プルプレートの略図的正面図である。
【図5】 ハンガーフックの回動規制手段の別構成を示す断面図である。
【図6】 修理対象面に溶接されるワッシャ形金具(W)、波形金属線材(n)からなる引出金具(W)の略図である。
【符号の説明】
(1)、(1a) 支持部材
(11) スリット
(12) 斜面
(12a) 当接バー
(13) 支軸用穴
(14) 吊り穴
(15) 支持肩部
(16) ナット用座
(17) バネ座
(18) 細径脚穴
(19) ガイド穴
(2) 支持用軸
(21) 溝
(3) ハンガーフック
(31) 孔
(32) フック
(33) 後端部
(34) 回動軌跡線
(4) 吊り環
(4a) 固定環
(41) 連結用リング
(42) 主体
(43) 支軸杆
(5) E形止め輪
(6) スタンド脚
(61) 脚用フック
(62) 下部脚
(63) 操作ツマミ
(64) 上部脚
(65) 雄螺子
(66) ガイド用フランジ
(7) ナット
(8) 圧縮コイルバネ
(a) 背板
(b) 支持脚
(c) 間隔子
(F) フレーム

Claims (5)

  1. 車両のボディ等の直線的に連続する凹み、線状溝等の損傷部分に沿って、多数のワッシャ形金具の外形輪郭の一部又は線材を所定幅で蛇行させて波形とした波形金属線材の谷部を溶接するようにした引出金具(W)を、溶接することによって所定ピッチで配列し、ワッシャ形金具の引掛孔又は波形金属線材の山部で形成される引掛け部に掛けるための多数のハンガーフック(3)を、
    単体のプレートからなり、一側縁に引っ張り手段を具備させた支持部材(1)の他側縁を形成する直線部分に沿って列設支持させ、
    前記ハンガーフック(3)を、前記引出金具(W)の引掛孔又は山部の所定ピッチに順応する間隔を確保するとともに、前記支持部材(1)を基準としてフック開口方向を揃えて固定手段若しくは回動規制手段によって、支持部材(1)に支持させた板金用プルプレートにおいて、
    前記支持部材(1)のプレートの直線縁部にスリット底を斜面とした多数の櫛状のスリット(11)を形成し、
    前記ハンガーフック(3)の後端部が前記スリット底の斜面(12)に当ってフック開口方向への回動が一定角度に規制されるよう、
    前記スリット(11)を横切る方向に貫通支持させた支持用軸(2)に軸支したことを特徴とする板金用プルプレート。
  2. ハンガーフック(3)の支持手段が、プレートの直線縁部に多数の櫛状のスリット(11)を形成し、該スリット(11)を横切る方向に支持用軸(2)と当接用バー(12a)の二本を貫通支持させ、
    後端部が前記当接用バー(12a)に当ってフック開口方向への回動が規制される形状としたハンガーフック(3)を、
    前記支持用軸(2)に支持させる手段である請求項1記載の板金用プルプレート。
  3. 車両のボディ等の直線的に連続する凹み、線状溝等の損傷部
    分に沿って、多数のワッシャ形金具の外形輪郭の一部又は線材を所定幅で蛇行させて波形とした波形金属線材の谷部を溶接するようにした引出金具(W)を、溶接することによって所定ピッチで配列し、ワッシャ形金具の引掛孔又は波形金属線材の山部で形成される引掛け部に掛けるための多数のハンガーフック(3)を、
    一側縁に引っ張り手段を具備させた二股フレームにおける他端縁に列設支持させ、
    前記ハンガーフック(3)を、前記引出金具(W)の引掛孔又は山部の所定ピッチに順応する間隔を確保するとともに、前記二股フレームを基準としてフック開口方向を揃えて固定手段若しくは回動規制手段によって、前記二股フレームに支持させた板金用プルプレートにおいて、
    前記二股フレームの開脚端相互を支持用軸(2)と当接用バー(12a)の二本で連結し、後端部が前記当接用バー(12a)に当ってフック開口方向への回動が規制される形状としたハンガーフック(3)を、
    前記支持用軸(2)に間隔子(c)を介して所定ピッチで支持させた特徴とする板金用プルプレート。
  4. ハンガーフック(3)の支持手段に回動規制手段を具備させたものにおいて、
    ハンガーフック(3)を支持用軸(2)の回動とともに回動し、その回動操作が支持部材(1)の両側または片側から付与される操作力で行うようにした請求項1又は3記載の鈑金用プルプレート。
  5. 支持部材(1)の正面の両側のそれぞれに、該支持部材(1)を修理対象面から離間させる方向の力を作用させるために、進退するスタンド脚(6)を設けた請求項1、2、3又は4記載の板金用プルプレート。
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